JP3306418B2 - インクジェット記録装置及びインク容器 - Google Patents
インクジェット記録装置及びインク容器Info
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- JP3306418B2 JP3306418B2 JP2001039765A JP2001039765A JP3306418B2 JP 3306418 B2 JP3306418 B2 JP 3306418B2 JP 2001039765 A JP2001039765 A JP 2001039765A JP 2001039765 A JP2001039765 A JP 2001039765A JP 3306418 B2 JP3306418 B2 JP 3306418B2
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- head unit
- ink container
- container
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッド部とインク
容器とを連結してユニット化した記録ヘッドユニットを
備えたインクジェット記録装置及びインク容器に関す
る。
容器とを連結してユニット化した記録ヘッドユニットを
備えたインクジェット記録装置及びインク容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置は、被記
録体に対してインクを吐出させる記録ヘッド部とこの記
録ヘッド部に供給するインクを貯留したインク容器とを
別体とし、それらの間を供給チューブを含む供給系を介
して結合した構成をとるものが一般的であり、例えば、
特開昭57−24283号公報の図1及び図2に開示さ
れたものがある。
録体に対してインクを吐出させる記録ヘッド部とこの記
録ヘッド部に供給するインクを貯留したインク容器とを
別体とし、それらの間を供給チューブを含む供給系を介
して結合した構成をとるものが一般的であり、例えば、
特開昭57−24283号公報の図1及び図2に開示さ
れたものがある。
【0003】しかし、このようなインクジェット記録装
置では、長い供給チューブを必要とするので、配管時に
煩雑さを伴い、装置全体が大型化している。
置では、長い供給チューブを必要とするので、配管時に
煩雑さを伴い、装置全体が大型化している。
【0004】これに対し、特開平3−101954号公
報〜特開平3−101972号公報の一連の公報には、
インクタンク(インク容器)に記録ヘッド部を固定する
ことにより一体型カートリッジとしたインクジェット記
録装置が開示されている。そして、このインクジェット
記録装置においては、インク容器と記録ヘッド部との間
の供給チューブ等を省くことによりその供給チューブを
配管するという煩雑さがなくなり、しかも、装置全体が
小型化される。
報〜特開平3−101972号公報の一連の公報には、
インクタンク(インク容器)に記録ヘッド部を固定する
ことにより一体型カートリッジとしたインクジェット記
録装置が開示されている。そして、このインクジェット
記録装置においては、インク容器と記録ヘッド部との間
の供給チューブ等を省くことによりその供給チューブを
配管するという煩雑さがなくなり、しかも、装置全体が
小型化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】工場から出荷され、実
際にプリンタに取り付けられて印字を行うまでの間にイ
ンク容器内のインクの水分蒸発が発生したり、あるい
は、変質したりすることがある。
際にプリンタに取り付けられて印字を行うまでの間にイ
ンク容器内のインクの水分蒸発が発生したり、あるい
は、変質したりすることがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
インク吐出口と、このインク吐出口に連通するインク流
路と、インクに作用するエネルギー作用部と、前記イン
ク流路にインクを導くフィルターを備えたインク導入部
とを有する記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部へ供給す
るインクを含浸したインク吸収体を収納したインク容器
とよりなり、前記記録ヘッド部と前記インク容器とを分
離可能に連結し、前記記録ヘッド部がキャリッジに取り
付けられたインクジェット記録装置において、前記イン
ク容器は、前記記録ヘッド部へのインク供給部と前記イ
ンク容器内部を大気中に連通させる部分とを有し、前記
インク供給部と前記インク容器内部を大気中に連通させ
る部分とは、使用前は閉止体により閉止、気密状態にさ
れるとともに使用開始時にこの閉止体を除去することに
より閉止、気密状態が解除され、使用可能状態とすると
ともに、前記インク容器内のインクがなくなった場合
に、該インク容器を新たなものに交換し、キャリッジに
取り付けられた前記記録ヘッド部は繰り返し使用するイ
ンクジェット記録装置であって、前記記録ヘッド部と前
記インク容器とを連結する前に前記インク容器内部を大
気中に連通させる部分の気密状態を解除するようにした
ものである。
インク吐出口と、このインク吐出口に連通するインク流
路と、インクに作用するエネルギー作用部と、前記イン
ク流路にインクを導くフィルターを備えたインク導入部
とを有する記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部へ供給す
るインクを含浸したインク吸収体を収納したインク容器
とよりなり、前記記録ヘッド部と前記インク容器とを分
離可能に連結し、前記記録ヘッド部がキャリッジに取り
付けられたインクジェット記録装置において、前記イン
ク容器は、前記記録ヘッド部へのインク供給部と前記イ
ンク容器内部を大気中に連通させる部分とを有し、前記
インク供給部と前記インク容器内部を大気中に連通させ
る部分とは、使用前は閉止体により閉止、気密状態にさ
れるとともに使用開始時にこの閉止体を除去することに
より閉止、気密状態が解除され、使用可能状態とすると
ともに、前記インク容器内のインクがなくなった場合
に、該インク容器を新たなものに交換し、キャリッジに
取り付けられた前記記録ヘッド部は繰り返し使用するイ
ンクジェット記録装置であって、前記記録ヘッド部と前
記インク容器とを連結する前に前記インク容器内部を大
気中に連通させる部分の気密状態を解除するようにした
ものである。
【0007】請求項2記載の発明は、インク吐出口と、
このインク吐出口に連通するインク流路と、インクに作
用するエネルギー作用部と、前記インク流路にインクを
導くフィルターを備えたインク導入部とを有する記録ヘ
ッド部に分離可能に連結され、前記記録ヘッド部へ供給
するインクを含浸したインク吸収体を収納し、前記記録
ヘッド部へのインク供給部と内部を大気中に連通させる
部分とを有し、これらのインク供給部と内部を大気中に
連通させる部分とは、使用前は閉止体により閉止、気密
状態にされるとともに、使用開始時においては、前記記
録ヘッド部への前記インク供給部の前記閉止体を除去し
て前記記録ヘッド部へ連結する直前に内部を大気中に連
通させる部分の前記閉止体を除去して使用可能状態とな
るようにしたインク容器である。
このインク吐出口に連通するインク流路と、インクに作
用するエネルギー作用部と、前記インク流路にインクを
導くフィルターを備えたインク導入部とを有する記録ヘ
ッド部に分離可能に連結され、前記記録ヘッド部へ供給
するインクを含浸したインク吸収体を収納し、前記記録
ヘッド部へのインク供給部と内部を大気中に連通させる
部分とを有し、これらのインク供給部と内部を大気中に
連通させる部分とは、使用前は閉止体により閉止、気密
状態にされるとともに、使用開始時においては、前記記
録ヘッド部への前記インク供給部の前記閉止体を除去し
て前記記録ヘッド部へ連結する直前に内部を大気中に連
通させる部分の前記閉止体を除去して使用可能状態とな
るようにしたインク容器である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
乃至図10に基づいて説明する。なお、図1は記録ヘッ
ドユニットの縦断側面図、図2はその斜視図、図3は分
解斜視図である。まず、この記録ヘッドユニットは、記
録ヘッド部1とインク容器2とによって形成されてお
り、この記録ヘッド部1は、基体3に対してフレキシブ
ルプリント配線基板(FPCB)4とヘッドチップ5と
が接合されて構成されている。
乃至図10に基づいて説明する。なお、図1は記録ヘッ
ドユニットの縦断側面図、図2はその斜視図、図3は分
解斜視図である。まず、この記録ヘッドユニットは、記
録ヘッド部1とインク容器2とによって形成されてお
り、この記録ヘッド部1は、基体3に対してフレキシブ
ルプリント配線基板(FPCB)4とヘッドチップ5と
が接合されて構成されている。
【0009】前記ヘッドチップ5は図4及び図5に示し
たように、発熱体基板6とオリフィスプレート7とから
なり、発熱体基板6上には周知のウエハプロセス(薄膜
形成、フォトリソ、エッチング等の技術)によって多数
のエネルギー作用部8が形成され、このエネルギー作用
部8は、発熱体9と電極(制御電極,共通電極)10,
11とによって形成されている。具体的には図6に示し
たように、シリコンを材料とする発熱体基板6の表面に
熱酸化によってSiO2 膜12を1〜2μmの厚さに
形成し、このSiO2 膜12上にHfB2 を材料とす
る発熱体層13をスパッタリングで約3000Åの厚さ
に形成し、この発熱体層13の上にAlを材料とする前
記電極10,11をスパッタリングにより約1μmの厚
さに形成したもので、前記発熱体層13における前記電
極10,11に挾まれた部分が前記発熱体9とされてい
る。さらに、前記発熱体層13や前記電極10,11等
の全体を覆うように保護層としてSiO2 膜14をス
パッタリングによって約1μmの厚さに形成し、このS
iO2 膜14上であって前記発熱体9の上方には保護
層としてTa膜15を形成している。
たように、発熱体基板6とオリフィスプレート7とから
なり、発熱体基板6上には周知のウエハプロセス(薄膜
形成、フォトリソ、エッチング等の技術)によって多数
のエネルギー作用部8が形成され、このエネルギー作用
部8は、発熱体9と電極(制御電極,共通電極)10,
11とによって形成されている。具体的には図6に示し
たように、シリコンを材料とする発熱体基板6の表面に
熱酸化によってSiO2 膜12を1〜2μmの厚さに
形成し、このSiO2 膜12上にHfB2 を材料とす
る発熱体層13をスパッタリングで約3000Åの厚さ
に形成し、この発熱体層13の上にAlを材料とする前
記電極10,11をスパッタリングにより約1μmの厚
さに形成したもので、前記発熱体層13における前記電
極10,11に挾まれた部分が前記発熱体9とされてい
る。さらに、前記発熱体層13や前記電極10,11等
の全体を覆うように保護層としてSiO2 膜14をス
パッタリングによって約1μmの厚さに形成し、このS
iO2 膜14上であって前記発熱体9の上方には保護
層としてTa膜15を形成している。
【0010】ここで、前記SiO2 膜12は、発熱体
9から発生した熱が発熱体基板6側に逃げることを防止
して効率良くインク側へ伝わるようにするためのもので
あり、前記SiO2 膜14は、発熱体9や電極10,
11をインクによる腐蝕から守るためのものであり、前
記Ta膜15は、発熱体9上で発生した気泡が消滅する
際のキャビテーション作用による衝撃力が発熱体9に及
ぶことを防止するためのものである。
9から発生した熱が発熱体基板6側に逃げることを防止
して効率良くインク側へ伝わるようにするためのもので
あり、前記SiO2 膜14は、発熱体9や電極10,
11をインクによる腐蝕から守るためのものであり、前
記Ta膜15は、発熱体9上で発生した気泡が消滅する
際のキャビテーション作用による衝撃力が発熱体9に及
ぶことを防止するためのものである。
【0011】また、前記発熱体基板6上には、インクを
各発熱体9上へ導くためのインク流路16を形成するイ
ンクバリヤー17が厚さ20〜50μmで設けられてい
る。このインクバリヤー17の材料としては例えばドラ
イフィルムフォトレジストが用いられ、インク流路16
はフォトリソ技術によって所望のパターンに形成されて
いる。さらに、このインク流路16へインクを導入する
ためのインク導入口18がレーザー加工等の技術によっ
て前記発熱体基板6に貫通形成されている。なお、前記
基体3には、前記インク導入口18に連通されると共に
インクを貯留する液室19が形成されている。
各発熱体9上へ導くためのインク流路16を形成するイ
ンクバリヤー17が厚さ20〜50μmで設けられてい
る。このインクバリヤー17の材料としては例えばドラ
イフィルムフォトレジストが用いられ、インク流路16
はフォトリソ技術によって所望のパターンに形成されて
いる。さらに、このインク流路16へインクを導入する
ためのインク導入口18がレーザー加工等の技術によっ
て前記発熱体基板6に貫通形成されている。なお、前記
基体3には、前記インク導入口18に連通されると共に
インクを貯留する液室19が形成されている。
【0012】前記オリフィスプレート7は、例えばエレ
クトロフォーミングによって形成したニッケルプレート
上に金メッキを施したものであり、このオリフィスプレ
ート7を前記発熱体基板6に貼付けた際に前記発熱体9
に対向する位置にインク吐出口20が形成されている。
インク吐出口20の大きさはインクジェット記録装置の
仕様にもよるが、一般にはφ30〜50μmに形成さ
れ、また、オリフィスプレート7は50〜150μmの
厚さに形成されている。なお、オリフィスプレート7の
発熱体基板6への貼付けは、前記インクバリヤー17を
形成するドライフィルムフォトレジストのもつ粘着性を
利用して熱圧着により行なわれている。
クトロフォーミングによって形成したニッケルプレート
上に金メッキを施したものであり、このオリフィスプレ
ート7を前記発熱体基板6に貼付けた際に前記発熱体9
に対向する位置にインク吐出口20が形成されている。
インク吐出口20の大きさはインクジェット記録装置の
仕様にもよるが、一般にはφ30〜50μmに形成さ
れ、また、オリフィスプレート7は50〜150μmの
厚さに形成されている。なお、オリフィスプレート7の
発熱体基板6への貼付けは、前記インクバリヤー17を
形成するドライフィルムフォトレジストのもつ粘着性を
利用して熱圧着により行なわれている。
【0013】つぎに、前記基体3に接合された前記ヘッ
ドチップ5と前記FPCB4とはワイヤーボンディング
によって電気的接続が行なわれている。なお、前記FP
CB4にはこの記録ヘッドユニットを後述するキャリッ
ジ上に搭載した際にインクジェット記録装置の本体側か
らの画像記録情報を入力するための通電部である接点2
1が形成されている。
ドチップ5と前記FPCB4とはワイヤーボンディング
によって電気的接続が行なわれている。なお、前記FP
CB4にはこの記録ヘッドユニットを後述するキャリッ
ジ上に搭載した際にインクジェット記録装置の本体側か
らの画像記録情報を入力するための通電部である接点2
1が形成されている。
【0014】つぎに、前記インク容器2は前記液室19
へ供給するインクを貯留するもので、その内部には貯留
したインクを含浸させるスポンジ状のインク吸収体22
が収納されている。また、前記インク容器2は前記記録
ヘッド部1に対して分離可能に連結されるものであり、
この連結のためのガイド凸部23が前記インク容器2の
上面部に形成され、前記基体3にはこのガイド凸部23
をスライド自在に係合保持するガイド凹部24が形成さ
れている。そして、これらのガイド凸部23とガイド凹
部24とを係合させてインク容器2を奥まで押し込むこ
とにより、図1及び図2に示したように記録ヘッド部1
とインク容器2との連結が完了する。
へ供給するインクを貯留するもので、その内部には貯留
したインクを含浸させるスポンジ状のインク吸収体22
が収納されている。また、前記インク容器2は前記記録
ヘッド部1に対して分離可能に連結されるものであり、
この連結のためのガイド凸部23が前記インク容器2の
上面部に形成され、前記基体3にはこのガイド凸部23
をスライド自在に係合保持するガイド凹部24が形成さ
れている。そして、これらのガイド凸部23とガイド凹
部24とを係合させてインク容器2を奥まで押し込むこ
とにより、図1及び図2に示したように記録ヘッド部1
とインク容器2との連結が完了する。
【0015】前記インク容器2には貯留したインクを前
記液室19へ供給するための穴部25が形成されてお
り、この穴部25にはリング状の弾性部材26が嵌め込
まれている。一方、前記基体3には、前記インク容器2
を前記記録ヘッド部1に連結した際に前記弾性部材26
のインク供給部としての穴26aから前記インク容器2
内へ挿入されるインク導入部であるパイプ状部材27が
形成されており、パイプ状部材27の内部に形成された
インク導入路28が前記液室19に連通されている。こ
こで、前記弾性部材26は前記インク容器2を前記記録
ヘッド部1へ連結した際にこれらの記録ヘッド部1とイ
ンク容器2との間に介装されるものであり、その介装に
伴う10〜20%のつぶし代を見込んで設計されてい
る。また、前記インク容器2内へ挿入される前記パイプ
状部材27の先端部には図7に示したようにステンレス
メッシュのフィルター29が取り付けられている。な
お、記録ヘッド部1への連結を行なう以前のインク容器
2には前記穴26aを閉止するための栓(図示せず)が
取り付けられており、この栓はインク容器2を記録ヘッ
ド部1へ連結する直前に取外される。
記液室19へ供給するための穴部25が形成されてお
り、この穴部25にはリング状の弾性部材26が嵌め込
まれている。一方、前記基体3には、前記インク容器2
を前記記録ヘッド部1に連結した際に前記弾性部材26
のインク供給部としての穴26aから前記インク容器2
内へ挿入されるインク導入部であるパイプ状部材27が
形成されており、パイプ状部材27の内部に形成された
インク導入路28が前記液室19に連通されている。こ
こで、前記弾性部材26は前記インク容器2を前記記録
ヘッド部1へ連結した際にこれらの記録ヘッド部1とイ
ンク容器2との間に介装されるものであり、その介装に
伴う10〜20%のつぶし代を見込んで設計されてい
る。また、前記インク容器2内へ挿入される前記パイプ
状部材27の先端部には図7に示したようにステンレス
メッシュのフィルター29が取り付けられている。な
お、記録ヘッド部1への連結を行なう以前のインク容器
2には前記穴26aを閉止するための栓(図示せず)が
取り付けられており、この栓はインク容器2を記録ヘッ
ド部1へ連結する直前に取外される。
【0016】さらに、前記インク容器2には内部を大気
中に連通させることによりインクの減少に伴う内部の圧
力低下を防止するための微小開口30が形成されてい
る。なお、記録ヘッド部1への連結を行なう以前のイン
ク容器2には図8に示したように微小開口30を閉止し
てインク容器2を気密状態とすると共にインク容器2を
記録ヘッド部1へ連結する直前又は連結の直後に取外さ
れて微小開口30を開口させる閉止体であるネジ蓋31
が設けられている。
中に連通させることによりインクの減少に伴う内部の圧
力低下を防止するための微小開口30が形成されてい
る。なお、記録ヘッド部1への連結を行なう以前のイン
ク容器2には図8に示したように微小開口30を閉止し
てインク容器2を気密状態とすると共にインク容器2を
記録ヘッド部1へ連結する直前又は連結の直後に取外さ
れて微小開口30を開口させる閉止体であるネジ蓋31
が設けられている。
【0017】つぎに、インク容器2を記録ヘッド部1へ
連結した記録ヘッドユニットを搭載するためのキャリッ
ジ32が設けられており、このキャリッジ32は図9及
び図10に示したように、下基台33とこの下基台33
に対して支軸34の回りに回動自在に連結された上蓋3
5とによって形成されている。前記キャリッジ32には
このキャリッジ32に搭載した記録ヘッドユニットにお
ける記録ヘッド部1を固定する保持手段36が設けられ
ており、この保持手段36は、前記基体3の下部正面部
3aが当接される正面受け部36aと、前記基体3の上
部側面部3bが当接される側面受け部36bと、前記基
体3の上部下面部3cが当接される下面受け部36cと
により形成されている。また、前記上蓋35の下面部に
は前記接点21に電気的に接続される電気的接続部37
が設けられており、この電気的接続部37を前記接点2
1に接触させる回動方向(矢印a方向)へ前記上蓋35
を付勢するスプリング(図示せず)が前記支軸34側に
設けられている。
連結した記録ヘッドユニットを搭載するためのキャリッ
ジ32が設けられており、このキャリッジ32は図9及
び図10に示したように、下基台33とこの下基台33
に対して支軸34の回りに回動自在に連結された上蓋3
5とによって形成されている。前記キャリッジ32には
このキャリッジ32に搭載した記録ヘッドユニットにお
ける記録ヘッド部1を固定する保持手段36が設けられ
ており、この保持手段36は、前記基体3の下部正面部
3aが当接される正面受け部36aと、前記基体3の上
部側面部3bが当接される側面受け部36bと、前記基
体3の上部下面部3cが当接される下面受け部36cと
により形成されている。また、前記上蓋35の下面部に
は前記接点21に電気的に接続される電気的接続部37
が設けられており、この電気的接続部37を前記接点2
1に接触させる回動方向(矢印a方向)へ前記上蓋35
を付勢するスプリング(図示せず)が前記支軸34側に
設けられている。
【0018】このような構成において、記録ヘッド部1
に連結されていたインク容器2内のインクが無くなった
場合には、キャリッジ32の上蓋35を支軸34の回り
に矢印a′方向へ回動させ、ついで、ガイド凸部23と
ガイド凹部24との係合状態を維持しつつインク容器2
を後方へスライドさせて記録ヘッド部1から取外す。
に連結されていたインク容器2内のインクが無くなった
場合には、キャリッジ32の上蓋35を支軸34の回り
に矢印a′方向へ回動させ、ついで、ガイド凸部23と
ガイド凹部24との係合状態を維持しつつインク容器2
を後方へスライドさせて記録ヘッド部1から取外す。
【0019】インクが無くなったインク容器2を記録ヘ
ッド部1から取外した後は、新たなインク容器2のガイ
ド凸部23を記録ヘッド部1のガイド凹部24に係合さ
せると共にそのインク容器2を前方へスライドさせ、記
録ヘッド部1へインク容器2を連結する。なお、ガイド
凸部23をガイド凹部24に係合保持させることにより
インク容器2を記録ヘッド部1に連結する際には、栓を
外すことにより弾性部材26の穴26aを開口させると
共に、ネジ蓋31を外すことにより微小開口30を開口
させておく。
ッド部1から取外した後は、新たなインク容器2のガイ
ド凸部23を記録ヘッド部1のガイド凹部24に係合さ
せると共にそのインク容器2を前方へスライドさせ、記
録ヘッド部1へインク容器2を連結する。なお、ガイド
凸部23をガイド凹部24に係合保持させることにより
インク容器2を記録ヘッド部1に連結する際には、栓を
外すことにより弾性部材26の穴26aを開口させると
共に、ネジ蓋31を外すことにより微小開口30を開口
させておく。
【0020】このようにして記録ヘッド部1へのインク
容器2の連結を着脱自在に行なえるため、インク容器2
内のインクが無くなった場合にはインク容器2のみを新
たなものに交換し、インク容器2に比べて高価な部品で
ある記録ヘッド部1は繰り返し使用する。このため、ラ
ンニングコストが大幅に低減される。
容器2の連結を着脱自在に行なえるため、インク容器2
内のインクが無くなった場合にはインク容器2のみを新
たなものに交換し、インク容器2に比べて高価な部品で
ある記録ヘッド部1は繰り返し使用する。このため、ラ
ンニングコストが大幅に低減される。
【0021】記録ヘッド部1へのインク容器2の連結が
完了した際には、パイプ状部材27が弾性部材26の穴
26aを挿通してインク容器2内へ挿入されている。そ
して、パイプ状部材27と穴部25との接続部に弾性部
材26が介装されると共にこの弾性部材26が10〜2
0%つぶされた状態となっているため、この接続部から
のインクの漏れ出しが防止される。
完了した際には、パイプ状部材27が弾性部材26の穴
26aを挿通してインク容器2内へ挿入されている。そ
して、パイプ状部材27と穴部25との接続部に弾性部
材26が介装されると共にこの弾性部材26が10〜2
0%つぶされた状態となっているため、この接続部から
のインクの漏れ出しが防止される。
【0022】つぎに、パイプ状部材27の先端部にはフ
ィルター29が取付けられているため、インク容器2を
記録ヘッド部1へ連結する際において、空気中に浮遊し
ているゴミや弾性部材26から欠落した微小異物が液室
19内へ入るということが防止され、そのゴミや微小異
物がインク流路16内に詰まってインクの吐出が不良に
なるということが防止される。また、インク容器2には
微小開口30が形成されているため、インク容器2内の
インクが消費されてもインク容器2内の圧力は大気圧と
同じに維持され、インク容器2から液室19へのインク
の供給は常にスムーズに行なわれる。一方、記録ヘッド
部1への連結を行なう以前の保管期間中のインク容器2
においては、弾性部材26の穴26aが栓により閉止さ
れると共に微小開口30が閉止体として作用するネジ蓋
31により閉止されて気密状態に保たれているため、保
管期間中にインクの水分が蒸発するということが防止さ
れる。
ィルター29が取付けられているため、インク容器2を
記録ヘッド部1へ連結する際において、空気中に浮遊し
ているゴミや弾性部材26から欠落した微小異物が液室
19内へ入るということが防止され、そのゴミや微小異
物がインク流路16内に詰まってインクの吐出が不良に
なるということが防止される。また、インク容器2には
微小開口30が形成されているため、インク容器2内の
インクが消費されてもインク容器2内の圧力は大気圧と
同じに維持され、インク容器2から液室19へのインク
の供給は常にスムーズに行なわれる。一方、記録ヘッド
部1への連結を行なう以前の保管期間中のインク容器2
においては、弾性部材26の穴26aが栓により閉止さ
れると共に微小開口30が閉止体として作用するネジ蓋
31により閉止されて気密状態に保たれているため、保
管期間中にインクの水分が蒸発するということが防止さ
れる。
【0023】つぎに、記録ヘッドユニットをキャリッジ
32に搭載した際には、キャリッジ32に設けた保持手
段36によって記録ヘッド部1のインク吐出口20側が
保持されているため、インク容器2の着脱を行なっても
記録ヘッド部1とキャリッジ32との位置関係、及び、
記録ヘッド部1と印写を行なう用紙等との間隔が一定に
維持され、インク容器2の交換を行なう度に印写位置精
度が狂うということが防止される。さらに、接点21を
備えたFPCB4が記録ヘッド部1に設けられており、
この記録ヘッド部1とキャリッジ32との位置関係が一
定に維持されているため、接点21とキャリッジ32の
一部である上蓋35の電気的接続部37との接続が確実
に行なわれる。
32に搭載した際には、キャリッジ32に設けた保持手
段36によって記録ヘッド部1のインク吐出口20側が
保持されているため、インク容器2の着脱を行なっても
記録ヘッド部1とキャリッジ32との位置関係、及び、
記録ヘッド部1と印写を行なう用紙等との間隔が一定に
維持され、インク容器2の交換を行なう度に印写位置精
度が狂うということが防止される。さらに、接点21を
備えたFPCB4が記録ヘッド部1に設けられており、
この記録ヘッド部1とキャリッジ32との位置関係が一
定に維持されているため、接点21とキャリッジ32の
一部である上蓋35の電気的接続部37との接続が確実
に行なわれる。
【0024】また、インク容器2内にはインクを含浸す
るインク吸収体22が収納されているため、キャリッジ
32の移動中やインク容器2の交換時等における振動が
原因となるインク中での気泡の発生が防止され、この気
泡が液室19を経てインク流路16内へ入り込むという
ことが防止され、インク流路16内へ気泡が入ることに
より各インク流路16へのインクの供給が不良になると
いうことが防止される。
るインク吸収体22が収納されているため、キャリッジ
32の移動中やインク容器2の交換時等における振動が
原因となるインク中での気泡の発生が防止され、この気
泡が液室19を経てインク流路16内へ入り込むという
ことが防止され、インク流路16内へ気泡が入ることに
より各インク流路16へのインクの供給が不良になると
いうことが防止される。
【0025】ついで、本発明の第二の実施の形態を図1
1及び図12に基づいて説明する。なお、図1乃至図1
0において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、
説明も省略する(以下、同様)。インク容器2に取付け
た弾性部材38にこの弾性部材38の穴38aを閉止す
る膜状部材39を形成し、インク容器2を記録ヘッド部
1に連結した際にこの穴38aからインク容器2内へ挿
入されると共に前記膜状部材39を破るための針状突起
40をパイプ状部材27の先端部に形成したものであ
る。なお、このパイプ状部材27における液室19側の
端部にはフィルター29が取付けられている。
1及び図12に基づいて説明する。なお、図1乃至図1
0において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、
説明も省略する(以下、同様)。インク容器2に取付け
た弾性部材38にこの弾性部材38の穴38aを閉止す
る膜状部材39を形成し、インク容器2を記録ヘッド部
1に連結した際にこの穴38aからインク容器2内へ挿
入されると共に前記膜状部材39を破るための針状突起
40をパイプ状部材27の先端部に形成したものであ
る。なお、このパイプ状部材27における液室19側の
端部にはフィルター29が取付けられている。
【0026】このような構成において、インク容器2を
記録ヘッド1へ連結する以前の保管期間中においては、
弾性部材38の穴38aは膜状部材39によって閉止さ
れているため、この穴38aを閉止するための栓が不要
になると共にこの穴38aからのインクの水分の蒸発が
確実に防止される。
記録ヘッド1へ連結する以前の保管期間中においては、
弾性部材38の穴38aは膜状部材39によって閉止さ
れているため、この穴38aを閉止するための栓が不要
になると共にこの穴38aからのインクの水分の蒸発が
確実に防止される。
【0027】インク容器2を記録ヘッド部1へ連結した
場合には、その連結に伴って穴38aに挿入されるパイ
プ状部材27の針状突起40が膜状部材39を自動的に
破るため、膜状部材39を破るという作業を個別に行な
う必要がなくなり、インク容器2の内部と液室19との
連通を手を汚さずに行なえる。
場合には、その連結に伴って穴38aに挿入されるパイ
プ状部材27の針状突起40が膜状部材39を自動的に
破るため、膜状部材39を破るという作業を個別に行な
う必要がなくなり、インク容器2の内部と液室19との
連通を手を汚さずに行なえる。
【0028】ついで、本発明の第三の実施の形態を図1
3に基づいて説明する。インク容器2を樹脂により形成
し、このインク容器2の外壁の一部に閉止体として突起
部41を一体形成したものである。
3に基づいて説明する。インク容器2を樹脂により形成
し、このインク容器2の外壁の一部に閉止体として突起
部41を一体形成したものである。
【0029】このような構成において、図13(b)に
示したように突起部41を折ることにより微小開口30
が形成され、インク容器2内が大気中に連通される。従
って、インク容器2の保管期間中においては微小開口3
0は閉止されているため、インク容器2の保管期間中に
おけるインクの水分の蒸発が確実に防止される。
示したように突起部41を折ることにより微小開口30
が形成され、インク容器2内が大気中に連通される。従
って、インク容器2の保管期間中においては微小開口3
0は閉止されているため、インク容器2の保管期間中に
おけるインクの水分の蒸発が確実に防止される。
【0030】なお、上記各実施例においては、インクジ
ェット記録装置として、熱を利用して気泡を発生させ、
その気泡の膨張による推進力でインクを吐出させる所謂
サーマルインクジェット記録装置を例に挙げて説明した
が、本発明はこの方式のインクジェット記録装置に限定
されるものではなく、例えば、米国特許第368321
2号明細書に記載されているグールド方式、米国特許第
3747120号明細書に記載されているステム方式、
米国特許第3946398号明細書に記載されているサ
イロニクス方式のように、インク吐出の原動力を得るエ
ネルギー作用部としてピエゾ素子を利用するドロップオ
ンデマンド方式のインクジェット記録装置にも適用でき
るものである。特に、これらの方式の記録ヘッド部はサ
ーマルインクジェット記録装置の記録ヘッド部よりも高
価であるため、本発明を適用することによる効果はより
一層大きくなる。
ェット記録装置として、熱を利用して気泡を発生させ、
その気泡の膨張による推進力でインクを吐出させる所謂
サーマルインクジェット記録装置を例に挙げて説明した
が、本発明はこの方式のインクジェット記録装置に限定
されるものではなく、例えば、米国特許第368321
2号明細書に記載されているグールド方式、米国特許第
3747120号明細書に記載されているステム方式、
米国特許第3946398号明細書に記載されているサ
イロニクス方式のように、インク吐出の原動力を得るエ
ネルギー作用部としてピエゾ素子を利用するドロップオ
ンデマンド方式のインクジェット記録装置にも適用でき
るものである。特に、これらの方式の記録ヘッド部はサ
ーマルインクジェット記録装置の記録ヘッド部よりも高
価であるため、本発明を適用することによる効果はより
一層大きくなる。
【0031】また、上記各実施例においては、発熱体9
の表面に対して垂直方向へインクを吐出させる所謂サイ
ドシューター方式のインクジェット記録装置を例に挙げ
て説明したが、発熱体の表面に対して略平行にインクを
吐出させる所謂エッジシューター方式のインクジェット
記録装置においても適用できるものである。
の表面に対して垂直方向へインクを吐出させる所謂サイ
ドシューター方式のインクジェット記録装置を例に挙げ
て説明したが、発熱体の表面に対して略平行にインクを
吐出させる所謂エッジシューター方式のインクジェット
記録装置においても適用できるものである。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上述のように、イ
ンク吐出口と、このインク吐出口に連通するインク流路
と、インクに作用するエネルギー作用部と、前記インク
流路にインクを導くフィルターを備えたインク導入部と
を有する記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部へ供給する
インクを含浸したインク吸収体を収納したインク容器と
よりなり、前記記録ヘッド部と前記インク容器とを分離
可能に連結し、前記記録ヘッド部がキャリッジに取り付
けられたインクジェット記録装置において、前記インク
容器は、前記記録ヘッド部へのインク供給部と前記イン
ク容器内部を大気中に連通させる部分とを有し、前記イ
ンク供給部と前記インク容器内部を大気中に連通させる
部分とは、使用前は閉止体により閉止、気密状態にされ
るとともに使用開始時にこの閉止体を除去することによ
り閉止、気密状態が解除され、使用可能状態とするとと
もに、前記インク容器内のインクがなくなった場合に、
該インク容器を新たなものに交換し、キャリッジに取り
付けられた前記記録ヘッド部は繰り返し使用するインク
ジェット記録装置であって、前記記録ヘッド部と前記イ
ンク容器とを連結する前に前記インク容器内部を大気中
に連通させる部分の気密状態を解除するようにしたの
で、工場から出荷され、実際にプリンタに取り付けられ
て印字を行うまでの間は、インク容器は密閉状態に維持
されるため、工場出荷後の過酷な条件にさらされてもイ
ンクの水分蒸発が発生したり、変質したりすることがな
く、さらに、インクのこぼれやゴミなどの異物の混入を
防止することができ、また、インク容器のインクがなく
なったときに、インク容器を新たに交換するだけで高価
な記録ヘッド部をキャリッジに取り付けたまま使用する
ことができ、これにより、ランニングコストを低減する
ことができるという効果を有する。
ンク吐出口と、このインク吐出口に連通するインク流路
と、インクに作用するエネルギー作用部と、前記インク
流路にインクを導くフィルターを備えたインク導入部と
を有する記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部へ供給する
インクを含浸したインク吸収体を収納したインク容器と
よりなり、前記記録ヘッド部と前記インク容器とを分離
可能に連結し、前記記録ヘッド部がキャリッジに取り付
けられたインクジェット記録装置において、前記インク
容器は、前記記録ヘッド部へのインク供給部と前記イン
ク容器内部を大気中に連通させる部分とを有し、前記イ
ンク供給部と前記インク容器内部を大気中に連通させる
部分とは、使用前は閉止体により閉止、気密状態にされ
るとともに使用開始時にこの閉止体を除去することによ
り閉止、気密状態が解除され、使用可能状態とするとと
もに、前記インク容器内のインクがなくなった場合に、
該インク容器を新たなものに交換し、キャリッジに取り
付けられた前記記録ヘッド部は繰り返し使用するインク
ジェット記録装置であって、前記記録ヘッド部と前記イ
ンク容器とを連結する前に前記インク容器内部を大気中
に連通させる部分の気密状態を解除するようにしたの
で、工場から出荷され、実際にプリンタに取り付けられ
て印字を行うまでの間は、インク容器は密閉状態に維持
されるため、工場出荷後の過酷な条件にさらされてもイ
ンクの水分蒸発が発生したり、変質したりすることがな
く、さらに、インクのこぼれやゴミなどの異物の混入を
防止することができ、また、インク容器のインクがなく
なったときに、インク容器を新たに交換するだけで高価
な記録ヘッド部をキャリッジに取り付けたまま使用する
ことができ、これにより、ランニングコストを低減する
ことができるという効果を有する。
【0033】請求項2記載の発明は上述のように、イン
ク吐出口と、このインク吐出口に連通するインク流路
と、インクに作用するエネルギー作用部と、前記インク
流路にインクを導くフィルターを備えたインク導入部と
を有する記録ヘッド部に分離可能に連結され、前記記録
ヘッド部へ供給するインクを含浸したインク吸収体を収
納し、前記記録ヘッド部へのインク供給部と内部を大気
中に連通させる部分とを有し、これらのインク供給部と
内部を大気中に連通させる部分とは、使用前は閉止体に
より閉止、気密状態にされるとともに、使用開始時にお
いては、前記記録ヘッド部への前記インク供給部の前記
閉止体を除去して前記記録ヘッド部へ連結する直前に内
部を大気中に連通させる部分の前記閉止体を除去して使
用可能状態となるようにしたインク容器であるので、工
場から出荷され、実際にプリンタに取り付けられて印字
を行うまでの間は、インク容器は閉止体により密閉状態
に維持されるため、工場出荷後の過酷な条件にさらされ
てもインクの水分蒸発が発生したり、変質したりするこ
とがないという効果を有する。
ク吐出口と、このインク吐出口に連通するインク流路
と、インクに作用するエネルギー作用部と、前記インク
流路にインクを導くフィルターを備えたインク導入部と
を有する記録ヘッド部に分離可能に連結され、前記記録
ヘッド部へ供給するインクを含浸したインク吸収体を収
納し、前記記録ヘッド部へのインク供給部と内部を大気
中に連通させる部分とを有し、これらのインク供給部と
内部を大気中に連通させる部分とは、使用前は閉止体に
より閉止、気密状態にされるとともに、使用開始時にお
いては、前記記録ヘッド部への前記インク供給部の前記
閉止体を除去して前記記録ヘッド部へ連結する直前に内
部を大気中に連通させる部分の前記閉止体を除去して使
用可能状態となるようにしたインク容器であるので、工
場から出荷され、実際にプリンタに取り付けられて印字
を行うまでの間は、インク容器は閉止体により密閉状態
に維持されるため、工場出荷後の過酷な条件にさらされ
てもインクの水分蒸発が発生したり、変質したりするこ
とがないという効果を有する。
【図1】本発明の第一の実施の形態を示した縦断側面図
である。
である。
【図2】その斜視図である。
【図3】その分解斜視図である。
【図4】ヘッドチップを拡大して示した斜視図である。
【図5】その分解斜視図である。
【図6】ヘッドチップにおける発熱体部の構造をさらに
拡大して示した縦断正面図である。
拡大して示した縦断正面図である。
【図7】パイプ状部材と穴部との接続状態を拡大して示
した縦断側面図である。
した縦断側面図である。
【図8】微小開口とネジ蓋とを示した側面図である。
【図9】キャリッジを示した斜視図である。
【図10】記録ヘッドユニットをキャリッジに搭載した
状態を示した縦断側面図である。
状態を示した縦断側面図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態におけるパイプ状
部材と穴部との接続部の構造を示した縦断側面図であ
る。
部材と穴部との接続部の構造を示した縦断側面図であ
る。
【図12】そのパイプ状部材と穴部との接続状態を示し
た縦断側面図である。
た縦断側面図である。
【図13】本発明の第三の実施の形態におけるインク容
器に形成した突起部を折ることにより微小開口を形成す
る状態を示した縦断側面図である。
器に形成した突起部を折ることにより微小開口を形成す
る状態を示した縦断側面図である。
1 記録ヘッド部 2 インク容器 8 エネルギー作用部 16 インク流路 20 インク吐出口 22 インク吸収体 27 インク導入部 29 フィルター 30 内部を大気中に連通させる部分 31 閉止体 32 キャリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−48497(JP,A) 特開 平6−171100(JP,A) 特開 平2−198861(JP,A) 特開 平3−150182(JP,A) 特開 平2−178051(JP,A) 特開 平3−175041(JP,A) 特開 昭61−125849(JP,A) 特開 昭60−204342(JP,A) 特開 昭60−204335(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175
Claims (2)
- 【請求項1】 インク吐出口と、このインク吐出口に連
通するインク流路と、インクに作用するエネルギー作用
部と、前記インク流路にインクを導くフィルターを備え
たインク導入部とを有する記録ヘッド部と、前記記録ヘ
ッド部へ供給するインクを含浸したインク吸収体を収納
したインク容器とよりなり、前記記録ヘッド部と前記イ
ンク容器とを分離可能に連結し、前記記録ヘッド部がキ
ャリッジに取り付けられたインクジェット記録装置にお
いて、前記インク容器は、前記記録ヘッド部へのインク
供給部と前記インク容器内部を大気中に連通させる部分
とを有し、前記インク供給部と前記インク容器内部を大
気中に連通させる部分とは、使用前は閉止体により閉
止、気密状態にされるとともに使用開始時にこの閉止体
を除去することにより閉止、気密状態が解除され、使用
可能状態とするとともに、前記インク容器内のインクが
なくなった場合に、該インク容器を新たなものに交換
し、キャリッジに取り付けられた前記記録ヘッド部は繰
り返し使用するインクジェット記録装置であって、前記
記録ヘッド部と前記インク容器とを連結する前に前記イ
ンク容器内部を大気中に連通させる部分の気密状態を解
除することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 インク吐出口と、このインク吐出口に連
通するインク流路と、インクに作用するエネルギー作用
部と、前記インク流路にインクを導くフィルターを備え
たインク導入部とを有する記録ヘッド部に分離可能に連
結され、前記記録ヘッド部へ供給するインクを含浸した
インク吸収体を収納し、前記記録ヘッド部へのインク供
給部と内部を大気中に連通させる部分とを有し、これら
のインク供給部と内部を大気中に連通させる部分とは、
使用前は閉止体により閉止、気密状態にされるととも
に、使用開始時においては、前記記録ヘッド部への前記
インク供給部の前記閉止体を除去して前記記録ヘッド部
へ連結する直前に内部を大気中に連通させる部分の前記
閉止体を除去して使用可能状態となるようにしたことを
特徴とするインク容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001039765A JP3306418B2 (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | インクジェット記録装置及びインク容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001039765A JP3306418B2 (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | インクジェット記録装置及びインク容器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16754098A Division JPH1148497A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001212981A JP2001212981A (ja) | 2001-08-07 |
JP3306418B2 true JP3306418B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=18902484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001039765A Ceased JP3306418B2 (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | インクジェット記録装置及びインク容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3306418B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4924830B2 (ja) * | 2007-07-31 | 2012-04-25 | ブラザー工業株式会社 | インク供給装置及びインクジェット画像記録装置 |
-
2001
- 2001-02-16 JP JP2001039765A patent/JP3306418B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001212981A (ja) | 2001-08-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |