JP3306290B2 - 電力変換装置とこれを用いた電動機駆動装置及び空気調和機 - Google Patents

電力変換装置とこれを用いた電動機駆動装置及び空気調和機

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JP3306290B2 JP06312996A JP6312996A JP3306290B2 JP 3306290 B2 JP3306290 B2 JP 3306290B2 JP 06312996 A JP06312996 A JP 06312996A JP 6312996 A JP6312996 A JP 6312996A JP 3306290 B2 JP3306290 B2 JP 3306290B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータルーム
エアコン用圧縮機などの電動機駆動装置に係り、特に、
交流電源からの電力を一旦該交流電源の電圧より高い電
圧の直流電力に変換し、入力交流電流を正弦波状に制御
する昇圧チョッパー方式のアクティブフィルターを搭載
した電力変換装置の制御と、この電力変換装置を用いた
電動機駆動装置及び空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特公平7−89743号公
報に開示される電動機駆動装置の一従来例を示すブロッ
ク図であって、1は交流電源、2は整流器、2a〜2d
は整流素子、3はリアクトル、4はダイオード、5はコ
ンデンサ、6はスイッチ素子、7はインバータ、8は電
動機、9は負荷電流検出器、10は電圧比較器、11は
基準電源、12は掛算器、13は電流比較器、14は変
調器、15は発振器、16は駆動回路、17はマイコ
ン、18はインバータ駆動回路、R1,R2,R3,R
4は分圧抵抗である。
【0003】この従来例は、入力交流電流の高調波を抑
制し、高力率な電力変換噐を電源としたものである。
【0004】図4において、交流電源1,インバータ
7,電動機8,マイコン17及びインバータ駆動回路1
8を除いた部分が電力変換装置をなしており、この電力
変換装置の出力直流電圧Edがインバータ7に電源電圧
として供給される。
【0005】交流電源1からの正弦波状の入力交流電源
電圧が整流素子2a〜2dからなる整流器2によって全
波整流され、その出力側に整流電圧Esが得られる。こ
の整流電圧Esは、リアクトル3とダイオード4を介
し、コンデンサ5に供給されて平滑され、直流電圧Ed
が得られる。この直流電圧Edがインバータ7に電源電
圧として供給される。
【0006】また、マイコン17は、供給される速度指
令に応じたPWM(パルス幅変調)信号を発生し、この
PWM信号に応じてインバータ駆動回路18がインバー
タ7を駆動する。これにより、電動機8が駆動されると
ともに、その速度制御がなされる。
【0007】かかる構成において、リアクトル3とダイ
オード4との接続点と整流素子2c,2dの接続点との
間にスイッチ素子6が設けられ、このスイッチ素子6を
オン,オフ制御することにより、整流器2とインバータ
7との間に流れる負荷電流iの波形を制御し、これによ
って力率を改善するとともに、この負荷電流iに奇数倍
高調波が含まれないようにして、交流電源1の系統への
悪影響を防止するようにしている。以下、この点につい
て説明する。
【0008】コンデンサ5に得られる直流電圧Edは分
圧抵抗R3,R4により分圧され、これによって得られ
る分圧電圧Ed’が、電圧比較器10により、基準電源
11からの基準電圧Eoと比較され、これらの偏差の電
圧制御信号Veを形成する。
【0009】一方、整流器2から得られた整流電圧Es
は分圧抵抗R1,R2により分圧され、これによって得
られた分圧電圧(以下、正弦波同期信号という)Es’
と電圧比較器10からの電圧制御信号Veとが掛算器8
で掛算されることにより、電流基準信号Vi’が形成さ
れる。この電流基準信号Vi’は、電流比較器13によ
り、負荷電流検出器9によって検出される負荷電流信号
Viと比較され、それらの差をなす変調信号Vkが得ら
れる。この変調信号Vkは変調器14に供給され、発振
器15からの鋸歯波状の搬送波Vk’とレベル比較され
てこの変調信号Vkのレベルに応じてパルス幅が変化す
るPWMのスイッチ駆動信号Vgが作成される。このス
イッチ駆動信号Vgにより、駆動回路16を介してスイ
ッチ素子6をオン,オフ駆動する。
【0010】そこで、基準電源11の基準電圧Eoに応
じた一定の電圧にコンデンサ5での直流電圧Edが保持
されながら、負荷電流iが全波整流の整流電圧Esの波
形に追従するように、スイッチ素子6がオン,オフ駆動
されることになり、これにより、高力率で、かつ整流器
2への入力電流が高調波の少ない正弦波状の波形とな
る。
【0011】また、基準電圧Eoと直流電圧Edとの偏
差値に応じてスイッチ素子6の通流比を変化させている
ため、負荷の変動にかかわらず、直流電圧Edは安定し
たものとなる。ここで、基準電圧Eoを所望に設定する
ことにより、直流電圧Edを所望の電圧値にすることが
できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成の電動機駆
動装置では、入力交流電源電圧が変動しても、安定した
直流電圧Edが得られるが、入力交流電源電圧に応じて
直流電圧Edを変えたい場合には、回路定数を修正する
などの処置が必要がある。特に、上記従来例は、昇圧方
式の電力変換装置を用いていることにより、安定した制
御を行なうためには、直流電圧Edと入力交流電源電圧
との関係式 直流電圧Ed≧交流電源電圧(実効値)×1.41+10〔V〕……(1) により、入力交流電源電圧が100Vである場合、直流
電圧Edを150V以上に設定し、また、入力交流電源
電圧が200Vである場合には、直流電圧Edを300
V以上に設定する。換言すると、電源電圧として150
Vの比較的低い直流電圧Edを必要とする電動機駆動装
置にこの電力変換装置を用いる場合には、100Vの入
力交流電源電圧を使用すればよいが、300V以上の高
い直流電圧Edを必要とする電動機駆動装置にこの電力
変換装置を用いる場合には、200Vの入力交流電源電
圧を使用することになるところが、分圧電圧Ed’と
コンデンサ5での直流電圧Edとの間には、 Ed’=Ed・R4/(R3+R4) の関係があり、この分圧電圧Ed’が基準電圧Eoと等
しくなるように制御が掛るものであるから、入力交流電
源電圧が100V,200Vのいずれであっても、コン
デンサ5での直流電圧Edは、 Ed=Eo・(R3+R4)/R4 となって、基準電圧Eoと分圧比R4/(R3+R4)
とで決まってしまうことになる。
【0013】従って、上記従来例を、入力交流電源電圧
が100V,200Vのいずれの場合も使用できる電力
変換装置にするためには、直流電圧Edを300V以上
に限定する必要があり、入力交流電源電圧が100Vの
場合には、無駄な消費電力が生ずることになる。そし
て、かかる電力変換装置を、図4に示すように、空気調
和機などの電動機駆動装置の電源として用いた場合には
(なお、空気調和機の場合、電動機8は圧縮機の駆動電
動機である)、入力交流電源電圧が100Vの場合、イ
ンバータ7の電源電圧が300Vと通常よりも非常に高
いため、マイコン17によるインバータ7の制御も、入
力交流電源電圧が200Vの場合と異ならせねばならな
くなり、性能,機能上の相違も生ずることになる。
【0014】また、上記従来例は、整流器2で得られる
整流電圧Esの分圧抵抗R1,R2による正弦波同期信
号Es’と電圧制御信号Veを掛算器8で演算して電流
基準信号Vi’を形成し、この電流基準信号Vi’を参
照して入力交流電流を正弦波状になるように制御する方
式であるが、入力交流電源電圧を100Vとした場合と
200Vとした場合とでは、整流電圧Esが異なるた
め、正弦波の形状が両者間で著しく異なる。このため、
100Vと200Vの入力交流電源電圧で共用すると、
力率が低下した高調波の含有率が高い電力変換装置にな
る。
【0015】そして、電動機駆動装置や空気調和機にか
かる電力変換装置を用いた場合には、この電力変換装置
としては、入力交流電源電圧を100Vとした場合と2
00Vとした場合との夫々に対応した仕様のものとしな
ければならない。従って、電力変換装置としては、種々
の機種のものが必要となり、生産効率が著しく低下する
などの問題が生じる。
【0016】本発明の目的は、かかる問題を解消し、異
なる入力交流電源電圧に対して、夫々毎に良好な性能や
機能を維持して共用でき、生産性に優れた電力変換装置
とそれを用いた電動機駆動装置及び空気調和機を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、異なる種類の入力交流電源電圧の交流電
源が接続可能であって、接続された交流電源からの入力
交流電源電圧を整流器で整流し、これによって得られる
整流電圧をコンデンサで平滑して出力直流電圧を生成す
る電力変換装置であって、この出力直流電圧を分圧し、
入力交流電源電圧の種類毎の分圧比を有する第1の分圧
手段と、整流電圧を分圧し、入力交流電源電圧の種類毎
の分圧比を有する第2の分圧手段と、第1,第2の分圧
手段の出力信号に応じた駆動信号を生成する駆動信号生
成手段と、コンデンサに並列に設けられ、この駆動信号
に応じてオン,オフ駆動されるスイッチ手段と、第1,
第2の分圧手段の分圧比をこれら種類のうちの特定の種
類の該入力交流電圧の交流電源に対する分圧比に設定し
て、第1の分圧手段の出力電圧から、例えば、100
V,200Vといった入力電源電圧の種類を判別とし、
その判別結果に応じて第1,第2の分圧手段を制御し、
第1,第2の分圧手段で入力交流電源電圧の種類に応じ
た分圧比を選択設定する制御手段とを備えた構成とす
る。
【0018】コンデンサに得られる出力直流電圧は、基
準電圧と分圧手段での分圧比とで決まり、上記のよう
に、入力交流電源電圧の種類に応じてこの分圧比を切り
替えることにより、夫々の入力交流電源電圧毎に最適な
値の出力直流電圧が得られることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明による電力変換装置とそれ
を直流電源として用いた電動機駆動装置の第1の実施形
態を示すブロック図であって、19はトリガ素子、20
は同期信号切替スイッチ、21は直流電圧切替スイッ
チ、R21,R22,R41,R42は分圧抵抗であ
り、図4に対応する部分には同一符号を付けて重複する
説明を省略する。
【0020】図1において、入力交流電源電圧に応じて
同期信号切替スイッチ20が切り替えられることによ
り、分圧抵抗R21,R22が切り替えられて整流器2
に得られる整流電圧Esの分圧比が切り替えられ、ま
た、入力交流電源電圧に応じて直流電圧切替スイッチ2
1が切り替えられることにより、分圧抵抗R41,R4
2が切り替えられてコンデンサ5での直流電圧Edの分
圧比が切り替えられる。
【0021】マイコン17は、分圧抵抗R3と分圧抵抗
R41またはR42とによるコンデンサ5の直流電圧E
dの分圧電圧Ed’を監視し、この分圧電圧Ed’の電
圧値によって入力交流電源電圧の電圧値を判断し、その
判断結果に応じて同期信号切替スイッチ20,21を切
替え制御する。
【0022】なお、空気調和機の場合には、電動機8が
圧縮機の駆動用電動機であることは勿論である。
【0023】次に、上記のように、入力交流電源電圧と
して100Vまたは200Vを使用するものとして、こ
の実施形態の動作を図2により説明する。
【0024】まず、電源をオンすると(ステップ20
0)、マイコン17がリセットされて初期化され(ステ
ップ201)。これにより、マイコン17は直流電圧切
替スイッチ21をA側に閉じ(ステップ202)、分圧
抵抗R3,R41によるコンデンサ5での直流電圧Ed
の分圧電圧Ed’を検出する(ステップ203)。
【0025】そして、マイコン17は、この検出した分
圧電圧Ed’を予め設定されている閾値と比較し、この
比較結果に応じてコンデンサ5での直流電圧Edの電圧
値を判定し、これにより、接続された交流電源1からの
入力交流電源電圧の電圧値を判定する(ステップ20
4)。
【0026】即ち、この第1の実施形態は、電力変換装
置の基本構成が図4に示した従来例と同様であり、従っ
て、コンデンサ5での直流電圧Edと入力交流電源電圧
との関係が上記式(1)で表わされる。ここでは、上記
式(1)により、一例として、コンデンサ5での直流電
圧Edは、入力交流電源電圧が100Vである場合、1
50V以上で200V未満の基準電圧Eoに応じた任意
の電圧値に設定され、また、入力交流電源電圧が200
Vである場合、300V以上の基準電圧Eoに応じた任
意の電圧値に設定されるものとする。
【0027】マイコン17に設定される上記の閾値は、
分圧抵抗R3,R41による分圧電圧Ed’での入力交
流電源電圧が100Vであるときに取り得る範囲とこの
分圧電圧Ed’での入力交流電源電圧が200Vである
ときに取り得る範囲との間に設定される。
【0028】そこで、マイコン17は、上記分圧電圧E
d’をこの閾値と比較して、コンデンサ5での直流電圧
Edが200V以上であることが判明したときには(ス
テップ204)、入力交流電源電圧が200Vと判定
し、切替スイッチ20,21を夫々B側に閉じ(ステッ
プ205)、また、この直流電圧Edが200V未満で
あることが判明したときには(ステップ204)、入力
交流電源電圧が100Vと判定し、切替スイッチ20,
21を夫々A側に閉じる(ステップ206)。
【0029】以上の動作の間、マイコン17は、トリガ
信号VTをローレベルにしておくことにより、ANDゲ
ートからなるトリガ素子19をオフ状態にしておき、ス
イッチ駆動信号Vgを遮断してスイッチ素子6をオフ状
態にしておくが、上記のように、切替スイッチ20,2
1の切替え動作が終了すると、トリガ信号VTをハイレ
ベルとし、スイッチ駆動信号Vgを通過させてスイッチ
素子16のオン,オフ制御を行なわせる(ステップ20
7)。
【0030】そこで、入力交流電源電圧が200Vと判
定されて直流電圧切替スイッチ21がB側に閉じたステ
ップ205の場合には、分圧抵抗R3,R42による分
圧電圧Ed'(200V)は、このときのコンデンサ5での直
流電圧EdをEd(200V)で表わすと、 Ed'(200V)=Ed(200V)・R42/(R3+R42) であリ、これが基準電圧Eoに等しくなるように制御さ
れるから、この直流電圧Ed(200V)は、 Ed(200V)=Eo・(R3+R42)/R42 である。また、入力交流電源電圧が100Vと判定され
て直流電圧切替スイッチ21がA側に閉じたステップ2
06の場合には、分圧抵抗R3,R41による分圧電圧
Ed'(100V)は、このときのコンデンサ5での直流電圧
EdをEd(100V)で表わすと、 Ed'(100V)=Ed(100V)・R42/(R3+R42) であり、これが基準電圧Eoに等しくなるように制御さ
れるから、この直流電圧Ed(100V)は、 Ed(100V)=Eo・(R3+R42)/R42 である。
【0031】そして、この直流電圧Ed(200V)が300
V以上、直流電圧Ed(100V)が150V以上かつ200
V未満となるように、基準電圧Eoや分圧抵抗R3,R
41,R42が設定される。
【0032】また、入力交流電源電圧が200Vと判定
されて同期信号切替スイッチ20がB側に閉じたステッ
プ205の場合には、正弦波同期信号Es'(200V)は、
このときの整流電圧EsをEs(200V)と表わすと、 Es'(200V)=Es(200V)・R22/(R1+R22) となり、入力交流電源電圧が100Vと判定されて同期
信号切替スイッチ20がB側に閉じたステップ205の
場合には、正弦波同期信号Es'(100V)は、このときの
整流電圧EsをEs(100V)と表わすと、 Es'(100V)=Es(100V)・R21/(R1+R21) となる。
【0033】そして、この入力交流電源電圧が200V
であるときには、この正弦波同期信号Es'(200V)が、
入力交流電源電圧が100Vであるときには、この正弦
波同期信号Es'(100V)が夫々掛算器12に供給され、
電圧比較器10からの電圧制御信号Veと掛算されて電
流基準信号Vi’が形成されるのであるが、かかる電流
基準信号Vi’がこれら入力交流電源電圧毎に最適なも
のとなるように、上記分圧比を決める分圧抵抗R1,R
21,R22が設定されている。
【0034】このようにして、この第1の実施形態で
は、入力交流電源電圧が200Vであるか100Vであ
るかに応じた直流電圧Edがコンデンサ5に得られる
し、電流基準信号Vi’も夫々毎に最適なものとなるの
で、いずれの入力交流電源電圧でも、高調波も充分低減
されて高い力率を呈し、かつ、性能や機能が変わらず
に、共用することができる。従って、入力交流電源電圧
にかかわらず、電力変換装置の機種を統合することがで
きて、その生産効率の向上とコストの低減を実現するこ
とができる。
【0035】勿論、この第1の実施形態においても、図
4に示した従来例と同様に、スイッチ素子6がオン,オ
フ駆動制御されるものであるから、入力交流電源電圧や
負荷に変動があっても、基準電圧Eoに応じた安定した
直流電圧Edが得られる。
【0036】また、この第1の実施形態の電力変換装置
を、図1に示すように、空気調和機などの電動機駆動装
置の電源装置として用いた場合には、入力交流電源電圧
が100Vである場合と200Vである場合とで、夫々
に応じた大きさの安定した直流電源電圧Edを発生して
インバータ7に供給される。
【0037】従って、この実施形態の電力変換装置を入
力交流電源電圧が100V用の電動機駆動装置に用いた
場合には、100Vの交流電源1を接続することによ
り、マイコン17の動作により、自動的にインバータ7
に150V以上の100V用として最適な電源電圧Ed
が印加されることになるし、また、入力交流電源電圧が
200V用の電動機駆動装置に用いた場合には、200
Vの交流電源1を接続することにより、自動的にインバ
ータ7に300V以上の200V用として最適な電源電
圧Edが印加されることになって、インバータ7などの
制御駆動動作を変更する必要がない。
【0038】図3は本発明による電力変換装置とそれを
直流電源として用いた電動機駆動装置の第2の実施形態
を示すブロック図であって、22は交流電源電圧検出器
であり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複
する説明を省略する。
【0039】図1に示した第1の実施形態では、コンデ
ンサ5での直流電圧Edを検出することにより、入力交
流電源電圧の大きさを判定したが、この第2の実施形態
では、交流電源電圧検出器22を設け、これにより、交
流電源1からの入力交流電源電圧を直接検出してその大
きさを判定するようにしたものである。
【0040】それ以外の構成は先の第1の実施形態と同
様であり、その効果も、第1の実施形態と同様である。
【0041】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は、かかる実施形態のみに限定されるもので
はない。例えば、先の各実施形態では、入力交流電源電
圧の判定及び切替スイッチ20,21の制御信号の生成
を、マイコン17により、ソフトウエアで行なうもので
あったが、ハード回路で行なうようにしてもよい。
【0042】また、上記各数値は、説明の便宜上示した
ものであって、本発明がかかる数値によって限定される
ものではない。特に、入力交流電源電圧は、ヨーロッパ
対応で230Vを接続できるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電力
変換装置によれば、入力交流電源電圧の大きさに応じた
出力直流電圧を安定に得ることができるとともに、高力
率でかつ高調波の少ない状態で動作することになり、交
流電源側への悪影響も抑制することができる。
【0044】また、本発明による電力変換器によれば、
電源電圧が異なる多機種の電動機駆動装置に、性能や機
能を変えずに、共用することができ、従って、電力変換
装置の機種統合が図れて、生産性の向上とコスト低減を
実現することができる。
【0045】さらに、本発明による電動機駆動装置及び
空気調和機によれば、その使用する入力交流電源電圧に
応じた直流電源電圧が得られるものであるから、入力交
流電源電圧に応じて性能,機能が変わることがなく、機
種統合が図れて、生産性の向上とコスト低減を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力変換装置とこれを用いた電動
機駆動装置及び空気調和機の第1の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図2】図1で示す第1の実施形態の動作を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明による電力変換装置とこれを用いた電動
機駆動装置及び空気調和機の第2の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図4】従来の電動機駆動装置の一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流器 3 リアクトル 4 ダイオード 5 コンデンサ 6 スイッチ素子 7 インバータ 8 電動機 9 負荷電流検出器 10 電圧比較器 11 基準電圧源 12 掛算器 13 電流比較器 14 変調機 15 発振器 16 駆動回路 17 マイコン 18 インバータ駆動回路 19 トリガ素子 20,21 切替スイッチ 22 交流電源電圧検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 和雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 能登原 保夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 川端 幸雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平6−225519(JP,A) 特開 昭59−198873(JP,A) 特開 昭63−294258(JP,A) 特開 平7−250493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる種類の入力交流電源電圧の交流電
    源が接続可能であって、該交流電源からの該入力交流電
    源電圧を整流器で整流し、これによって得られる整流電
    圧をコンデンサで平滑して出力直流電圧を生成する電力
    変換装置であって、 該出力直流電圧を分圧し、該入力交流電源電圧の種類毎
    の分圧比を有する第1の分圧手段と、 該整流電圧を分圧し、該入力交流電源電圧の種類毎の分
    圧比を有する第2の分圧手段と、 該第1,第2の分圧手段の出力信号に応じた駆動信号を
    生成する駆動信号生成手段と、 該コンデンサに並列に設けられ、該駆動信号に応じてオ
    ン,オフ駆動されるスイッチ手段と、該第1,第2の分圧手段の分圧比をこれら種類のうちの
    特定の種類の該入力交流電圧の交流電源に対する分圧比
    に設定して、該第1の分圧手段の出力電圧から 該入力電
    源電圧の種類を判別し、その判別結果に応じて該第1,
    第2の分圧手段を制御し、該第1,第2の分圧手段で該
    入力交流電源電圧の種類に応じた分圧比を選択設定する
    制御手段とを備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記駆動信号生成手段は、 前記第1の分圧手段の分圧出力電圧を基準電圧と比較す
    る電圧比較器と、 該電圧比較器の比較結果である電圧制御信号と前記第2
    の分圧手段の分圧出 力電圧とを掛け算し、電流基準信号
    を生成する掛算器と、 負荷電流を検出する負荷電流検出器と、 該電流基準信号と該負荷電流検出器の出力信号とを比較
    し、変調信号を生成 する電流比較器と、 該変調信号で搬送波を変調し、前記スイッチ手段の前記
    駆動信号を生成する 変調器と からなる ことを特徴とする
    電力変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記入力交流電源電圧は、100Vと200Vのいずれ
    かである ことを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、前記第1の分圧手段は、前記入力交流電源電圧の種類夫
    々に対応した抵抗を有し、前記制御手段で判別された前
    記入力交流電源電圧の種類に対応する該抵抗を選択し
    て、前記入力交流電源電圧の種類に応じた前記分圧比が
    得られるようにした ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項において、前記第1の分圧手段は、電源オン時、前記抵抗のうちの
    予め決められた特定の抵抗を選択し、 前記制御手段は、前記第1の分圧手段が該特定の抵抗を
    選択した状態で、前記第1の分圧手段の出力電圧から前
    記入力交流電源電圧の種類を判別する ことを特徴とする
    電力変換装置。
  6. 【請求項6】 電動機を駆動するインバータを備え、 請求項1,2,3,4または5に記載の電力変換装置の
    前記出力直流電圧を該インバータの電源電圧とすること
    を特徴とする電動機駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電動機駆動装置を備え
    たことを特徴とする空気調和機。
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