JP3305408B2 - 針カテーテルおよびその潤滑方法 - Google Patents

針カテーテルおよびその潤滑方法

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JP3305408B2 JP10494093A JP10494093A JP3305408B2 JP 3305408 B2 JP3305408 B2 JP 3305408B2 JP 10494093 A JP10494093 A JP 10494093A JP 10494093 A JP10494093 A JP 10494093A JP 3305408 B2 JP3305408 B2 JP 3305408B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は針カテーテルの全体を潤
滑してカテーテルの挿入作業を最適にするための方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】針カ
テーテルは体腔の組織内に挿入するための外科用具であ
る。挿入後、流体を導入または取り出すことができる。
患者への挿入を容易にするためカテーテルを効果的に潤
滑するという問題は医学界で存続している。
【0003】カテーテルを潤滑するための1つの従来の
解決法は、潤滑用ゲルをカテーテルに塗布することであ
る。米国特許第4,878,906号には吸引カテーテ
ルを用いて吸引操作を行う際に使用されるキットが記載
されている。このキットは潤滑用ゲルを保管するための
ホイルパックまたは他の適当な容器を含む。このカテー
テルを使用するため、最初にホイル包装の一端を引き裂
き、次いでゲルを滅菌領域上に絞り出す。カテーテル先
端を潤滑化のためゲル中に挿入する。このゲルは水溶性
組成物である。水溶性ゲルの使用はゲルが時間がたつに
つれて潤滑性を失うという欠点を有する。医療的な手順
の間に潤滑の効力が失われると、患者に重大な不快感を
与えうる。
【0004】米国特許第3,556,294号にはカテ
ーテルの末端が軟質スリーブ内に包まれるカテーテル用
パッケージが記載されている。潤滑剤が充てんされた脆
いカプセルがスリーブ内に置かれる。カプセルは圧力を
加えると破壊され潤滑剤が放出する。全体の手順の間カ
テーテルが潤滑なままであるように、不活性液体のシリ
コーンがカプセル中で使用される。
【0005】米国特許第4,720,521号および同
第4,806,430号には3種のシロキサンポリマー
の組合せが化学的に架橋され、その中に非反応性成分が
分散されたフィルム形成シロキサン組成物が記載されて
いる。この組成物は注射針、安全かみそりの刃およびカ
テーテルを潤滑するために有用であることが記載されて
いる。米国特許第3,574,673号には安全かみそ
りの刃のような刃先のための潤滑剤が記載されている。
湿分硬化性のアミンを末端基とする有機シロキサンコポ
リマーの組成物が安全かみそりの刃の上に塗被されてい
る。この組成物はダウMDX4−4159(登録商標)
という名称である。MDX4−4159はダウコーニン
グ社の登録商標である。
【0006】米国特許第4,588,398号には皮膚
および静脈穿刺を通してのカテーテル口のための改良さ
れた表面材が開示されている。カテーテルはポリウレタ
ン製である。カテーテルを成形した後、カテーテルは7
0%のフレオンおよび30%のイソプロパノールからな
る溶媒を2%のダウMDX4−4159および1.75
%のダウ360シリコーン(登録商標)と混合した組成
物を有する潤滑剤中に浸漬される(重量基準)。ダウ3
60シリコーンはダウコーニング社の登録商標である。
この潤滑剤は1,000CTKSの粘度(重量で)を有
する。
【0007】米国特許第3,683,982号、同第
3,726,281号および同第4,140,127号
は本発明に関係があり、これらには自滑性カテーテル用
集成装置が記載されている。これらの特許においては、
唯一、ゲルタイプの潤滑剤だけが使用されている。改善
された挿入および軸の引きずり(shaft drag)の減少を
もたらすために2種の異なる潤滑剤を用いてカテーテル
を潤滑するという問題の実際的な解決法は従来技術では
見い出されていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の潤滑剤に
伴う問題が克服されるカテーテル装置用潤滑剤に関す
る。第1潤滑剤はカテーテルの先端(tip )部分に置か
れ、そして第2潤滑剤は先端の後方に位置するカテーテ
ルの少なくともその部分に置かれる。今般、カテーテル
の先端上への第1潤滑剤の塗布およびカテーテルの先端
の後方の軸部分上への別の第2潤滑剤の塗布は侵入の容
易さおよびカテーテルの引きずり力の減少についての著
しい特性を有することが見い出された。
【0009】先端に塗布される潤滑剤は好ましくはポリ
ジメチルシロキサン(PMDS)の溶液である。最も好
ましくは、先端潤滑剤は約0.5重量%のダウ360シ
リコーンの溶液である。好ましくは、軸に塗布される潤
滑剤は湿分硬化性シロキサンおよびPMDSの溶液であ
る。最も好ましくは、軸潤滑剤は約2.5重量%のダウ
360シリコーンおよび約1.25重量%のダウMDX
4−4159の溶液である。潤滑剤はカテーテル製造の
間にカテーテルに塗布される。
【0010】図1本発明に従って使用することのできる
カテーテル10の側面図である。カテーテル10は米国
特許第4,588,398号に記載のタイプのもの、ま
たはジョンソン&ジョンソン社製のOCR−470とい
う名称のOPTICAL CLEAR RADIOPAQUE(OCR)のような
ものであってもよく、あるいは何れかのポリウレタン材
料で製造することができる。ポリウレタンは潤滑するの
が難しい表面を有し、表面を湿潤させるべく潤滑剤を特
別に配合する必要があることが知られている。
【0011】先端潤滑剤12はカテーテルの先端14に
図示したように塗布される。カテーテルの先端14は一
般にカテーテルの軸16の端から0.25〜0.50イ
ンチの部分と定義される。軸部分15はカテーテルの先
端14の後方に位置する。好ましくは、カテーテルの軸
16は中空管状に成形されたポリウレタン樹脂である。
針13はカテーテルの針入(penetration )を手助けす
るようカテーテルの先端14の下に位置することができ
る。針13は従来の針潤滑剤を用いて潤滑することがで
きる。
【0012】本発明の実施に有用な先端潤滑剤12はシ
リコーン材料を含む流体である。ポリジメチルシロキサ
ン(PMDS)はシリコーン材料として使用することが
できる。好ましい先端潤滑剤12はダウ360シリコー
ンと混合された溶媒を有する潤滑剤である。代表的な溶
媒はフレオン、ヘキサン、イソプロパノール、アルカ
ン、トルエンおよび非毒性の塩素化またはフッ素化炭化
水素である。ヘキサンは好ましい溶媒である。当該技術
分野で知られている他の溶媒を使用することができるこ
とは理解されよう。本発明の実施のために好ましい先端
潤滑剤12は約95.0〜約99.5重量%のヘキサン
を約0.5〜約5.0重量%のダウ360シリコーンと
混合してなる潤滑剤である。最も好ましい潤滑剤は9
9.5重量%のヘキサンを0.5重量%のダウ360シ
リコーンと混合してなるものである。ダウ360シリコ
ーンは1,000〜約100,000センチストークス
(CTKS)の高い内部粘度を有する。好ましくは、先
端潤滑剤12は室温で測定して12,500CTKSの
粘度を有するダウ360シリコーンを含む。室温は約2
0℃〜25℃である。
【0013】先端潤滑剤12はカテーテルの先端14を
先端潤滑剤12の溶液に浸漬することにより先端に塗布
される。別法として、先端潤滑剤12はこの潤滑剤を先
端14上に直接スプレーすることにより塗布することが
できる。軸潤滑剤18は湿分硬化性シリコーンの組成物
である。硬化時のシリコーン組成物は、シリコーンのカ
テーテルへの付着性が増大し、またシリコーンが乾燥さ
れて強靱になり、それによりあまり粉塵のような異物を
捕捉しなくなるという利点を有する。シリコーンの増大
した付着性は潤滑剤が容易にカテーテルからぬぐい取ら
れないという利点を有する。
【0014】好ましい湿分硬化性シリコーンは米国特許
第3,574,673号に記載され、ダウMDX4−4
159という名称のアミンを末端基とする有機シロキサ
ンコポリマーである。好ましくは、軸潤滑剤18は9
6.25〜約99.0重量%の溶媒を約1.0〜約2.
5重量%のダウ360シリコーンおよび約1.0〜約
2.5重量%のダウMDX4−4159と混合してなる
潤滑剤である。軸潤滑剤18の粘度は1,000〜約1
00,000CTKSである。軸潤滑剤18に使用され
る溶媒は先端潤滑剤12に使用されるものとして上記し
た溶媒から選択することができる。最も好ましい軸潤滑
剤18は96.5重量%のヘキサンを2.5重量%のダ
ウ360シリコーン(12,500CTKS)および
1.25重量%のダウMDX4−4159(12,50
0CTKS)と混合してなるものである。
【0015】図2〜4は3つの異なる態様における軸潤
滑剤18の塗布の側面図である。図2は第1の態様を示
す。第1の態様において、軸潤滑剤18は先端潤滑剤1
2の上および軸部分15に塗布される。この態様におい
ては、軸潤滑剤18はこれを用いて全体の領域にスプレ
ーすることによりカテーテルの先端14およびカテーテ
ルの軸部分15の両方に塗布される。スプレー20は当
該技術分野において知られている従来のスプレー用装置
22を用いて行われる。図3は第2の態様を示す。第2
の態様において、軸潤滑剤18はカテーテルの先端14
およびカテーテルの軸部分15を軸潤滑剤24の溶液に
浸漬することにより塗布される。図4に示される第3の
態様において、軸潤滑剤18は先端潤滑剤12の後方に
位置する軸部分15にだけ塗布される。軸潤滑剤18は
先端の後方の軸部分15を軸潤滑剤18でスプレーする
ことにより塗布される。スプレー26は従来のスプレー
用装置22を用いて行われる。スプレー用装置22はカ
テーテルの軸部分15をスプレーするように調整され
る。上記態様のすべてにおいて、先端潤滑剤12および
軸潤滑剤18はカテーテル10の製造中に塗布される。
カテーテルに潤滑剤を塗布するための他の方法が当該技
術分野において知られていることは理解されよう。
【0016】第1の実験において、種々の組合せの先端
およびボディ用潤滑剤をカテーテルに塗布した。先端を
先端潤滑剤中に浸漬した。軸および先端を軸潤滑剤でス
プレーした。針入度試験を厚さが約1/16〜約3/1
6インチの豚の皮を用いて行った。針入度試験におい
て、その皮膜は伸びて張りつめており、そして針および
カテーテルは皮膜を通して完全に挿入される。皮膜に針
入するのに必要な力(g)が測定される。カテーテルの
軸の引きずりについての測定もまた行った。カテーテル
の軸はカテーテルを豚の皮に挿入した時刺し込まれた豚
の皮を通してカテーテルを引きずるのに必要な力として
定義される。本実験の結果を表1に示す。
【0017】 表 1 実験 先端潤滑剤 軸潤滑剤 カテーテルの針入度 引きずり 1 0.5% 360 2.5% 360/1.0% MDX 218±34 71±14 2 5.0% 360 2.5% 360/1.0% MDX 215±37 71±13 3 2.0% 360 2.5% 360/1.0% MDX 220±26 71±13 4 0.5% 360 1.0% 360/2.5% MDX 204±31 79±13 5 5.0% 360 1.0% 360/2.5% MDX 217±31 83±14 6 2.0% 360 1.0% 360/2.5% MDX 211±34 82±13 7 0.5% 360 2.5% 360/2.5% MDX 192±37 91±11 8 5.0% 360 2.5% 360/2.5% MDX 211±33 86±11 9 2.0% 360 2.5% 360/2.5% MDX 210±29 83±11 INSYTE (対 照) 232±33 79±19 Teflon Jelco (対 照) 261±33 150±26
【0018】INSYTEはベクトン社の登録商標であ
る。Teflon はデュポン社の登録商標である。フレオン
中における低濃度の0.5%のダウ360シリコーンを
有する先端潤滑剤(実験4および7)は改善されたカテ
ーテル針入度をもたらすことが見い出された。約2.5
%のダウ360シリコーンおよび約1.0%のダウMD
X4−4159の溶液の軸潤滑剤(実験1,2および
3)を用いて、改善された引きずりの結果が得られた。
したがって、MDX4−4159の濃度の約2.5%か
ら約1.0%への減少は引きずり値の改善をもたらす。
しかしながら、高めのMDX4−4159濃度では、改
善された針入度が得られた。
【0019】第2の実験において、ヘキサン中における
約0.5〜約2.5%のダウ360シリコーンおよび約
0.5〜約2.5%のダウMDX4−4159の組合せ
の軸潤滑剤をカテーテルに塗布した。軸および先端を軸
潤滑剤でスプレーした。実験1,4,5,8,9,12
および13においては、先端潤滑剤を塗布しなかった。
実験2,6,10および14においては約0.5%のダ
ウ360シリコーン先端潤滑剤を塗布し、そして実験
3,7,11および15においては約2.0%のダウ3
60シリコーン先端潤滑剤を塗布した。先端潤滑剤を塗
布する場合、先端を先端潤滑剤中に浸漬した。
【0020】 表 2 先端潤滑剤 軸潤滑剤 カテーテルの 針の 実験 360(%) 360(%) MDX(%) 針入度 引きずり 針入度 1 0.0 0.5 0.5 285±31 113±16 160±29 2 0.5 0.5 0.5 274±45 159±26 112±23 3 2.0 0.5 0.5 292±52 143±36 130±41 4 0.0 0.5 1.25 274±43 112±15 151±36 5 0.0 0.5 2.5 292±48 119±15 218±49 6 0.5 0.5 2.5 256±35 119±12 108±17 7 2.0 0.5 2.5 286±51 121±16 116±20 8 0.0 1.25 1.25 303±36 124±11 209±61 9 0.0 2.5 0.5 279±47 128±16 195±68 10 0.5 2.5 0.5 286±70 128±26 117±30 11 2.0 2.5 0.5 317±73 131±21 145±57 12 0.0 2.5 1.25 221±27 112±10 156±40 13 0.0 2.5 2.5 249±30 115±12 168±41 14 0.5 2.5 2.5 320±49 127±13 136±34 15 2.0 2.5 2.5 320±50 135±12 141±45
【0021】結果から、約2.5%のダウ360シリコ
ーンおよび約1.25%のダウMDX4−4159の組
成を有する実験12がカテーテルの針入度および軸の引
きずりについて最低値を示すことがわかる。また、結果
は約0.5%のダウ360シリコーンの先端潤滑剤の塗
布がカテーテルの針入度を下げることを示している。第
3の実験において、約0.5%のダウ360シリコーン
の先端潤滑剤はすべての実験についてカテーテルを溶液
中に浸漬することにより塗布した。約2.5%のダウ3
60シリコーンおよび約1.25〜約2.5%のMDX
4−4159からなる種々の濃度の軸潤滑剤をカテーテ
ルおよび先端上にスプレーした。
【0022】 表 3 先端潤滑剤 軸潤滑剤 カテーテルの 針の 実験 360(%) 360(%) MDX(%) 針入度 引きずり 針入度 1 0.0 2.5% 2.5% 160±19 79±11 93±22 2 0.0 2.5% 2.5% 158±18 79±8 86±18 3 0.0 2.5% 2.5% 145±18 76±9 87±27 4 0.0 2.5% 1.25% 148±14 72±11 89±20 5 0.5 2.5% 1.5% 134±19 69±11 84±18
【0023】結果は軸潤滑剤中におけるMDX4−41
59の濃度の減少が針入度および引きずりの両方を改善
することを示している。カテーテルの先端が最初に約
0.5%のダウ360シリコーン(12,500CTS
K)の溶液中に浸漬され、次いでヘキサン中における約
2.5%のダウ360シリコーン(12,500CTK
S)および約1.25%のダウMDX4−4159の溶
液でスプレーされる2段階工程は改善された針入度およ
び引きずり値を与えた。
【0024】本発明は異なる先端潤滑剤および軸潤滑剤
をカテーテルに塗布することによりカテーテルの針入度
を増加し、かつカテーテルの引きずり値を減少するとい
う利点を有する。約0.5重量%のダウ360シリコー
ンの溶液の先端潤滑剤ならびに約2.5重量%のダウ3
60シリコーンおよび約1.25重量%のダウMDX4
−4159の溶液の軸潤滑剤は、引きずり値および針入
度の両方の性質を改善する。本発明を好ましい態様に関
して記載したが、本発明はこの記載に限定されるもので
はない。当業者ならば本発明の精神および範囲を逸脱す
ることなく変形を加えることができることは理解しえよ
う。
【0025】次に、この発明の実施態様について説明す
る。 (1)第1表面潤滑剤がポリジメチルシロキサンの溶液
である請求項1記載の方法。 (2)第2表面潤滑剤が湿分硬化性有機シロキサンコポ
リマーの溶液である上記実施態様(1)記載の方法。 (3)第1潤滑剤が約0.05〜約5.0重量%のダウ
360シリコーン(登録商標)の溶液である上記実施態
様(2)記載の方法。 (4)前記第2潤滑剤が約1.8〜約2.5重量%のダ
ウ360シリコーン(登録商標)および約1.0〜約
2.5重量%のダウMDX4−4159(登録商標)の
溶液である上記実施態様(3)記載の方法。
【0026】(5)前記第1潤滑剤が約0.5重量%の
ダウ360シリコーン(登録商標)の溶液であり、そし
て前記第2潤滑剤が約2.5重量%のダウ360シリコ
ーン(登録商標)および約1.25重量%のダウMDX
4−4159(登録商標)の溶液である上記実施態様
(4)記載の方法。 (6)前記第1潤滑剤および第2潤滑剤が約1,000
〜約100,000センチストークスの粘度を有する上
記実施態様(5)記載の方法。 (7)前記第1および第2の潤滑剤が約12,500セ
ンチストークスの粘度を有する上記実施態様(6)記載
の方法。
【0027】(8)前記溶液はフレオン、ヘキサン、イ
ソプロパノール、アルカン、トルエン、フッ素化炭化水
素および塩素化炭化水素からなる群より選択される溶媒
を含む上記実施態様(7)記載の方法。 (9)溶媒がヘキサンである上記実施態様(8)記載の
方法。 (10)前記第1潤滑剤中に前記先端を浸漬することに
より前記第1潤滑剤が塗布される上記実施態様(9)記
載の方法。 (11)前記第2潤滑剤中に前記軸部分および前記先端
を浸漬することにより前記第2潤滑剤が塗布される上記
実施態様(10)記載の方法。 (12)少なくとも前記軸部分上に前記第2潤滑剤をス
プレーすることにより前記第2潤滑剤が塗布される上記
実施態様(10)記載の方法。 (13)前記第2潤滑剤が前記軸部分および前記先端に
塗布される上記実施態様(12)記載の方法。
【0028】(14)カテーテルの製造中に前記第1お
よび第2潤滑剤がカテーテルに塗布される上記実施態様
(13)記載の方法。 (15)前記軸が中空管状に成形されたポリウレタン樹
脂である請求項2記載のカテーテル。 (16)前記第2表面潤滑剤が湿分硬化性有機シロキサ
ンコポリマーの溶液である上記実施態様(15)記載の
カテーテル。 (17)前記第1潤滑剤が約0.05〜約5.0重量%
のダウ360シリコーン(登録商標)の溶液である上記
実施態様(16)記載のカテーテル。
【0029】(18)前記第2潤滑剤が約1.0〜約
2.5重量%のダウ360シリコーン(登録商標)およ
び約1.0〜約2.5重量%のダウMDX4−4159
(登録商標)の溶液である上記実施態様(17)記載の
カテーテル。 (19)前記第1潤滑剤が約0.5重量%のダウ360
シリコーン(登録商標)の溶液であり、そして前記第2
潤滑剤が約2.5重量%のダウ360シリコーン(登録
商標)および約1.25重量%のダウMDX4−415
9(登録商標)の溶液である上記実施態様(18)記載
のカテーテル。
【0030】(20)前記第1潤滑剤および第2潤滑剤
が約1,000〜約100,000センチストークスの
粘度を有する上記実施態様(19)記載のカテーテル。 (21)前記第1および第2の潤滑剤が約12,500
センチストークスの粘度を有する上記実施態様(20)
記載のカテーテル。 (22)前記溶液はフレオン、ヘキサン、イソプロパノ
ール、アルカン、トルエン、フッ素化炭化水素および塩
素化炭化水素からなる群より選択される溶媒を含む上記
実施態様(21)記載のカテーテル。 (23)溶媒がヘキサンである上記実施態様(22)記
載のカテーテル。 (24)前記第1潤滑剤中に前記先端を浸漬することに
より前記先端に前記第1潤滑剤が付着される上記実施態
様(23)記載のカテーテル。
【0031】(25)前記第2潤滑剤中に前記軸部分お
よび前記先端を浸漬することにより前記第2潤滑剤が前
記軸部分に付着される上記実施態様(24)記載のカテ
ーテル。 (26)少なくとも前記軸部分上に前記第2潤滑剤をス
プレーすることにより前記第2潤滑剤が前記軸部分に付
着される上記実施態様(25)記載のカテーテル。 (27)前記第2潤滑剤が前記軸部分および前記先端に
付着される上記実施態様(24)記載のカテーテル。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、先端潤滑剤がカテーテ
ルの先端に塗布され、次いで別の軸潤滑剤がカテーテル
の軸に塗布される2段階工程からなるカテーテルを潤滑
するための新規な方法が提供される。本発明の方法によ
りカテーテルの挿入作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潤滑剤が塗布されたカテーテルの側面
図。
【図2】軸および先端を軸潤滑剤でスプレーすることに
よる軸潤滑剤の塗布法の側面図。
【図3】軸および先端を第2潤滑剤に浸漬することによ
る軸潤滑剤の塗布法の側面図。
【図4】先端の後方に位置する軸部分に軸潤滑剤をスプ
レーすることによる軸潤滑剤の塗布法の側面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−3866(JP,A) 特開 昭64−58263(JP,A) 特開 平1−270872(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/00 480

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端および軸を有する針カテーテルの潤
    滑方法であって、前記先端の針入を手助けするためポリ
    ジメチルシロキサンの溶液を含む第1表面潤滑剤を前記
    先端に塗布する段階、および前記軸の引きずりを減少す
    るため湿分硬化性有機シロキサンコポリマーの溶液を含
    第2表面潤滑剤を前記軸の少なくとも一部に塗布する
    段階を含む方法。
  2. 【請求項2】 第1表面潤滑剤が約0.05〜約5.0
    重量%のダウ360シリコーン(登録商標)の溶液を含
    む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第2表面潤滑剤が約1.0〜約2.5重
    量%のダウ360シリコーン(登録商標)および約1.
    0〜約2.5重量%のダウMDX4−4159(登録商
    標)の溶液を含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1表面潤滑剤が約0.5重量%のダウ
    360シリコーン(登録商標)の溶液を含むとともに、
    第2表面潤滑剤が約2.5重量%のダウ360シリコー
    ン(登録商標)および約1.25重量%のダウMDX4
    −4159(登録商標)の溶液を含む請求項3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 第1表面潤滑剤および第2表面潤滑剤が
    約1,000〜約100,000センチストークスの粘
    度を有する請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 第1および第2表面潤滑剤が約12,5
    00センチストークスの粘度を有する請求項5記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 溶液はフレオン、ヘキサン、イソプロパ
    ノール、アルカン、トルエン、フッ素化炭化水素および
    塩素化炭化水素からなる群より選択される溶媒を含む請
    求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 溶媒がヘキサンである請求項7記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 第1表面潤滑剤中に先端を浸漬すること
    により前記第1表面潤滑剤中が塗布される請求項8記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 第2表面潤滑剤中に軸部分および先端
    を浸漬することにより前記第2表面潤滑剤が塗布される
    請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも軸部分上に第2表面潤滑剤
    をスプレーすることにより前記第2表面潤滑剤が塗布さ
    れる請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 第2表面潤滑剤が軸部分および先端に
    塗布される請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 カテーテルの製造中に第1および第2
    表面潤滑剤がカテーテルに塗布される請求項12記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 その一端に先端部分を有する伸びた
    軸; 前記先端の針入を手助けするために前記先端に付着され
    、ポリジメチルシロキサンの溶液を含む第1表面潤滑
    ;および前記軸の引きずりを減少するため前記軸の少
    なくとも一部に付着された、湿分硬化性有機シロキサン
    コポリマーの溶液を含む第2表面潤滑剤を含む針カテー
    テル。
  15. 【請求項15】 軸が中空管状に成形されたポリウレタ
    ン樹脂である請求項14記載のカテーテル。
  16. 【請求項16】 第1表面潤滑剤が約0.05〜約5.
    0重量%のダウ360シリコーン(登録商標)の溶液で
    ある請求項14記載のカテーテル。
  17. 【請求項17】 第2表面潤滑剤が約1.0〜約2.5
    重量%のダウ360シリコーン(登録商標)および約
    1.0〜約2.5重量%のダウMDX4−4159(登
    録商標)の溶液である請求項16記載のカテーテル。
  18. 【請求項18】 第1表面潤滑剤が約0.5重量%のダ
    ウ360シリコーン(登録商標)の溶液であり、そして
    第2表面潤滑剤が約2.5重量%のダウ360シリコー
    ン(登録商標)および約1.25重量%のダウMDX4
    −4159(登録商標)の溶液である請求項17記載の
    カテーテル。
  19. 【請求項19】 第1表面潤滑剤および第2表面潤滑剤
    が約1,000〜約100,000センチストークスの
    粘度を有する請求項18記載のカテーテル。
  20. 【請求項20】 第1および第2の潤滑剤が約12,5
    00センチストークスの粘度を有する請求項19記載の
    カテーテル。
  21. 【請求項21】 溶液はフレオン、ヘキサン、イソプロ
    パノール、アルカン、トルエン、フッ素化炭化水素およ
    び塩素化炭化水素からなる群より選択される溶媒を含む
    請求項20記載のカテーテル。
  22. 【請求項22】 溶媒がヘキサンである請求項21記載
    のカテーテル。
  23. 【請求項23】 第1表面潤滑剤中に先端を浸漬するこ
    とにより先端に前記第1表面潤滑剤が付着される請求項
    22記載のカテーテル。
  24. 【請求項24】 第2表面潤滑剤中に軸部分および先端
    を浸漬することにより第2表面潤滑剤が前記軸部分に付
    着される請求項23記載のカテーテル。
  25. 【請求項25】 少なくとも軸部分上に第2表面潤滑剤
    をスプレーすることにより第2表面潤滑剤が軸部分に付
    着される請求項24記載のカテーテル。
  26. 【請求項26】 第2表面潤滑剤が軸部分および先端に
    付着される請求項23記載のカテーテル。
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