JP3305094B2 - 防塵フィルターのリーク検出装置 - Google Patents

防塵フィルターのリーク検出装置

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JP3305094B2
JP3305094B2 JP03137694A JP3137694A JP3305094B2 JP 3305094 B2 JP3305094 B2 JP 3305094B2 JP 03137694 A JP03137694 A JP 03137694A JP 3137694 A JP3137694 A JP 3137694A JP 3305094 B2 JP3305094 B2 JP 3305094B2
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2273/00Operation of filters specially adapted for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D2273/18Testing of filters, filter elements, sealings

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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリーンルーム等の空
調吹出口に設けられている防塵フィルターの破損等によ
るリークを検出するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米国食品薬品庁(Food and Drug Adminis
tration)制定による医薬品製造基準(Good Manufacturin
g Practice : GMP)の適用を受ける製造作業所、保管
場所、試験・検査作業所等のクリーンルームでは、空調
装置の吹出口に99.999%以上の精度で塵等の異物
を除去し得る防塵フィルターが設けられている。これら
の防塵フィルターは、設置直後及びその後1年ごとにリ
ーク検査の実施が義務付けられている。前記GMPに規
定するリーク検査法では、捕集ロートをフィルター面か
ら30mm以内に近づけ、50mm/秒以内の速度で、
かつ捕集ロートの走査軌跡が部分的に重なるようにして
フィルター全面を走査しなければならない。
【0003】しかし、作業者が棒の先端等に捕集ロート
を取付けて、上記条件を満たしつつ防塵フィルターの全
面のリーク検査を行うことは事実上不可能である。その
ため、例えば特公平3−50210号公報に示されてい
るように、防塵フィルターの前面に所定の方向(X方
向)にX方向レイルと、X方向レイル上を移動可能なY
方向レイルとY方向レイル上をX方向に直交するY方向
に移動可能な捕集ロートを設け、防塵フィルターの全面
をX−Y方向に走査してリーク検査を行う装置が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の防塵フィルター
のリーク検査装置では、X方向レイルにY方向レイルを
駆動するためのモーター、プーリー及びタイミングベル
ト等で構成されたY方向レイル駆動機構が設けられてお
り、またY方向レイル自体にも捕集ロートをY方向に駆
動するためのモーター、プーリー及びタイミングベルト
等で構成された捕集ロート駆動機構が設けられている。
さらに、防塵フィルターの全面をもれなく検査するため
には、Y方向レイルのX方向レイル上における停止位置
の精度が必要となり、位置検出装置やサーボ機構も精度
の高いものが要求される。そのため、従来の防塵フィル
ターのリーク検出装置は、装置全体の構造が複雑とな
り、また重量が増加及び製造コストが高くなるという問
題点を有していた。
【0005】また、従来の防塵フィルターのリーク検出
装置では、駆動機構が直接X方向レイル及びY方向レイ
ルに設けられているため、これらX方向レイル及びY方
向レイルの長さが限定されてしまう。ところが、防塵フ
ィルターの大きさは、小さいものでは40cm×40c
m程度のものから、大きいものでは4m×4m程度のも
のまで、設置される場所や目的に応じて千差万別であ
る。従って、従来の防塵フィルターのリーク検出装置で
は、防塵フィルターの大きさに合せて大きさ(レイルの
長さ)の異なる装置を何種類も用意しなければならず不
経済である。また、防塵フィルターのリーク検出装置
は、例えば年1回等、定期的に使用されるにすぎず、常
時使用されるものではない。そのため、複数の装置を保
管するために広い場所を必要とするという問題点を有し
ていた。
【0006】一般的に、防塵フィルターはクリーンルー
ム等の天井部分に設けられているため、防塵フィルター
のリーク検査装置も天井部分に釣り下げられる場合が多
い。ところが、天井部分は床面と異なり、それほど強固
には構成されていない。そのため、防塵フィルターのリ
ーク検出装置の重量は、より軽い方が望ましい。また、
防塵フィルターのリーク検出装置は常時防塵フィルター
の前面に取り付けられているものではなく、防塵フィル
ターのリーク検出に際して、防塵フィルターの前面に取
り付けられている保護部材を撤去し、その後に取り付け
られる。従って、防塵フィルターのリーク検出に要する
手間や時間は、捕集ロートにより防塵フィルターの前面
を走査する手間や時間だけでなく、防塵フィルターのリ
ーク検出装置の取り付け及び取り外しに要する手間や時
間も加味されなければならない。そのため、防塵フィル
ターのリーク検出装置としては、軽量で、取り付け及び
取り扱い操作が簡単なものが望ましい。ところが、従来
の防塵フィルターのリーク検出装置は、捕集ロートのX
−Y方向の走査は自動的に行うことができ、取り扱い操
作は比較的簡単であるが、装置全体の重量が重く、取り
付け操作が困難であり、取り付け及び取り外しに時間を
要するという問題点を有していた。
【0007】本発明は以上のような従来例の問題点を解
決するためになされたものであり、第1に、構造が簡単
かつ軽量であり、取り付け及び取り外しが容易であり、
さらに取り扱い操作の容易な防塵フィルターのリーク検
出装置を提供することを目的としている。第2に、汎用
的に様々な大きさの防塵フィルターのリーク検出が可能
な装置を提供することを目的としている。第3に、分解
及び組立が容易であり、不使用時の保管に場所をとらな
い防塵フィルターのリーク検出装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の防塵フィルターのリーク検出装置は、防塵
フィルターのフィルター面に平行な面上で第1の所定方
向設けられた一対の平行な第1のレイルと、前記第1の
所定方向に直交する第2の所定方向に設けられ前記第1
のレイル上を摺動する第2のレイルと、前記第2のレイ
ル上を前記第2の所定方向に自力走行可能な捕集ロート
と、前記捕集ロートと塵埃検出装置とを連結する可撓性
チューブとを具備するように構成されている。上記構成
において、前記捕集ロートはモーター及び車輪を有し、
前記第2のレイル上を所定の速度で走行するように構成
することが好ましい。また、上記構成において、前記第
1のレイルは所定の間隔で設けられた複数の位置決め機
構を有し、前記第2のレイルは前記位置決め機構と係合
することにより所定の位置に停止するように構成するこ
とが好ましい。また、上記構成において、前記第2のレ
イルは前記第1の方向に設けられた牽引ロープに連結さ
れ、前記牽引ロープを牽引することにより前記第2のレ
イルを前記第1の方向に移動させるように構成すること
が好ましい。また、上記構成において、前記第1のレイ
ル及び/又は前記第2のレイルの長さを調節可能である
ように構成することが好ましい。
【0009】本発明の別の防塵フィルターのリーク検出
装置は、防塵フィルターのフィルター面に平行な面上で
第1の所定方向設けられた長さ調節可能な一対の平行な
第1のレイルと、前記第1の所定方向に直交する第2の
所定方向に設けられ前記第1のレイル上を摺動する長さ
調節可能な第2のレイルと、前記第2のレイル上を前記
第2の所定方向に移動可能な捕集ロートと、前記捕集ロ
ートと塵埃検出装置とを連結する可撓性チューブと、前
記第2の方向に設けられ前記捕集ロートを前記第2の方
向に牽引するための牽引ロープとを具備するように構成
されている。上記構成において、前記第2のレイルは前
記第1の方向に設けられた牽引ロープに連結され、前記
牽引ロープを牽引することにより前記第2のレイルを前
記第1の方向に移動させるように構成されていることが
好ましい。
【0010】本発明のさらに別の防塵フィルターのリー
ク検出装置は、防塵フィルターのフィルター面と実質的
に同一の面に取り付けられ、第1のレイルと嵌合する嵌
合溝を有し、一対の第1のレイルを前記フィルター面に
平行な面上で第1の所定方向に並行に任意の間隔及び長
さで保持する保持ブロックと、前記一対の第1のレイル
にそれぞれ摺動可能に嵌合する一対の摺動ブロックと、
前記第1の所定方向に直交する第2の所定方向に前記一
対の摺動ブロックに固定された第2のレイルと、前記第
2のレイル上を前記第2の所定方向に自走する捕集ロー
トと、前記捕集ロートと塵埃検出装置とを連結する可撓
性チューブとを具備するように構成されている。上記構
成において、前記保持ブロックは前記防塵フィルターの
前面に取り付けられていた保護部材を取り外した後のネ
ジ穴に螺合するものであることが好ましい。また、上記
構成において、前記捕集ロートはモーター及び車輪を有
し、前記第2のレイル上を所定の速度で走行するように
構成されていることが好ましい。また、上記構成におい
て、前記第1のレイルは所定の間隔で設けられた複数の
位置決め機構を有し、前記第2のレイルは前記位置決め
機構と係合することにより所定の位置に停止するように
構成されていることが好ましい。また、上記構成におい
て、前記第2のレイルは前記第1の方向に設けられた牽
引ロープに連結され、前記牽引ロープを牽引することに
より前記第2のレイルを前記第1の方向に移動させるよ
うに構成されていることが好ましい。
【0011】
【作用】以上のように、本発明の防塵フィルターのリー
ク検出装置によれば、第2のレイルは第1のレイル上を
第1の所定方向に摺動可能であり、また捕集ロートは第
2のレイル上で第2の所定方向に走行可能である。その
ため、捕集ロートは第1及び第2のレイルで構成される
いわゆるX−Yテーブル上で任意の位置を走査すること
が可能である。その結果、本装置を防塵フィルターの前
面に装着することにより、防塵フィルターの全面を漏れ
なく走査することが可能である。
【0012】一対の第1のレイルは、防塵フィルターの
フィルター面(例えば、クリーンルームの天井面)に対
して所定距離を隔てた平行な面上において、第1の所定
方向(例えば、防塵フィルターの一辺に平行な方向)に
平行に固定されている。第1のレイルは単なるレイルで
あり、それ自体には第2のレイルを駆動するための駆動
機構は設けられていない。第2のレイルも単なるレイル
であり、例えば第1の所定方向に設けられた牽引ロープ
に連結され、例えば手動等により第1の所定方向に所定
距離だけ平行移動される。第1のレイル上における第2
のレイルの位置決めは、第1のレイルに所定の間隔で設
けられた複数の位置決め機構(例えば所定形状の切り欠
き)と第2のレイル側に設けられたラッチとが係合する
ことにより行われる。第2のレイルにも捕集ロートを駆
動するための駆動機構は設けられていない。一方、捕集
ロートは、それ自体にモーター及び車輪が設けられてお
り、モーターの駆動力により自力走行する。そのため、
第1及び第2のレイルは構造がひじょうに簡単であり、
かつ軽量である。さらに、捕集ロートは自力走行可能で
あるため、第1及び第2のレイルを所定の位置に取り付
けた後、捕集ロートを第2のレイルの上に載せることが
可能である。従って、本発明の防塵フィルターのリーク
検出装置全体としても構造が簡単かつ軽量であり、取り
付け及び取り外しもいたって容易である。
【0013】捕集ロートの走行速度制御は、モーターに
印加する電圧を制御することにより行う。また、走行方
向の切り替えは、モーターに印加する電流の向きを切り
替えることにより行う。一般に、防塵フィルターのリー
ク検出装置はクリーンルームの天井部分に取り付けられ
ることが多いため、捕集ロートの走行制御はリモートコ
ントロールにより行う。捕集ロートの底部に可撓性のチ
ューブを取り付け、このチューブの一端を例えば可動台
車の上に載置された塵埃検出装置に接続する。実際に塵
埃の存否を検出する部分は捕集ロートとは切り離されて
いるため、第2のレイル上を走行するのは捕集ロートの
部分だけである。捕集ロートそのものの重量はさほど重
くはないため、捕集ロートを駆動するためのモーターも
それほど強力なものでなくてよい。捕集ロートを駆動す
るための電源は、捕集ロート本体にバッテリーを搭載し
てもよいし、外部から第2のレイル及び車輪等あるいは
可撓電線等を介して供給してもよい。後者の場合、捕集
ロート本体の重量はさらに軽くなる。
【0014】第1のレイルを、第1のレイルと嵌合する
嵌合溝を有する保持ブロックと、防塵フィルターの一辺
の長さよりも長いレイルとで構成する。保持ブロック
は、防塵フィルターの前面に設けられていた保護部材を
除去した後のネジ穴などに螺合させて取り付ける。同様
に、第2のレイルを、第1のレイルに摺動可能に嵌合す
る一対の摺動ブロックと、一対の摺動ブロック間に長さ
調節可能なように固定されたレイルとで構成する。この
ような構成により、大きさの異なる複数種類の防塵フィ
ルターに対応してリーク検出を行うことができる。同時
に、本発明の防塵フィルターのリーク検出装置を使用し
ない場合、第1のレイルを保持ブロックとレイルに分解
し、また第2のレイルを摺動ブロックとレイルに分解す
ることができ、保管に場所をとらない。
【0015】また、本発明の別の防塵フィルターのリー
ク検出装置においては、捕集ロート自体にモーター等の
駆動源を設けず、捕集ロートを第2の方向に設けられた
牽引ロープに連結し、例えば手動により捕集ロートを一
定の速度で第2の方向に移動させる。このような構成に
より、装置全体の構成がさらに簡単になり、また重量も
さらに軽量になる。
【0016】
【実施例】本発明の防塵フィルターのリーク検出装置
の、その好適な第1の実施例を図1を参照しつつ説明す
る。図1は第1の実施例の構成を示す斜視図である。図
1において、防塵フィルター1は、例えばクリーンルー
ム等の天井部2に設けられた開口部3の部分に設けられ
ているものとする。一般に、防塵フィルターは紙等で作
成されているため、清掃用具等の接触による破損を防止
するため、防塵フィルターの前面には保護部材が設けら
れている。図1では、当該保護部材を取り外し、その後
に防塵フィルターのリーク検出装置を取り付けた状態を
示している。
【0017】保持ブロック50は、前記保護部材を取り
付けていたネジ穴にネジ部12を螺合することにより、
天井部2に固定されている。この実施例では、矩形状の
防塵フィルター1の四隅にそれぞれ保持ブロック50が
取り付けられている。保持ブロック50はそれぞれ2個
1組として、一対の第1のレイル61及び62を互いに
平行に、図中矢印Xで示す第1の所定方向、例えば防塵
フィルター1の一辺に平行な方向に保持する。各保持ブ
ロック50はそれぞれと第1のレイル61及び62と嵌
合可能な嵌合溝を有しており、一対の第1のレイル61
及び62を任意の位置で保持することが可能である。一
方、第1のレイル61及び62の長さはそれぞれ、図中
61a及び62aで示すように、防塵フィルター1の最
長の辺よりも長い。そのため、この実施例の装置はこの
防塵フィルター1よりも大きな他の防塵フィルターのリ
ーク検出にも使用可能である。
【0018】第1のレイル61及び62にはそれぞれ、
第1のレイル61及び62と摺動可能な一対の摺動ブロ
ック60が嵌合されている。また、一方の第1のレイ
ル、例えば61には所定間隔で設けられた複数の位置決
め用の切り欠き63が設けられている。切り欠き63を
有する第1のレイル61を保持する保持ブロック50に
は、第1の所定方向Xに貫通穴51が設けられている。
また、貫通穴51を貫通するように牽引ロープ51が第
1の所定方向に設けられており、第1のレイル61と嵌
合する摺動ブロック60に牽引ロープ52が接続されて
いる。作業者は、手動により牽引ロープ52を所定の方
向に牽引する。一方、摺動ブロック60にも切り欠き6
3と係合するためのラッチ機構(図示せず)等が設けら
れており、摺動ブロック60のラッチ機構が第1のレイ
ル61に設けられた切り欠き63に対向する位置に到達
したとき、ラッチ機構と切り欠き63とが係合し、摺動
ブロック60に設けられた第2のレイル64が所定の位
置に停止する。
【0019】各摺動ブロック60の間には、前記第1の
所定方向Xに直交する第2の所定方向Yに第2のレイル
64が設けられている。なお、特に図示していないが、
第2のレイル64は摺動ブロック60に対して摺動可能
に保持されており、防塵フィルター1の大きさに対応し
てその長さが調節可能なように構成されている。第2の
レイル64上には、自力走行可能なキャリヤー70が載
せられており、第2のレイル64上を第2の所定方向Y
に所定速度(例えば、5cm/秒以下の速度)で往復す
る。キャリヤー70の上部には、所定の吸引力で防塵フ
ィルター1の表面からリークしてきた塵を吸引するため
の捕集ロート71が設けられている。捕集ロート71の
下部には可撓性の樹脂チューブ32が接続されている。
また、樹脂チューブ32の他端部は、床面を走行可能な
台車41上に載置された塵埃検出装置40に接続されて
いる。
【0020】例えば、捕集ロート71の幅を50mmと
すると、第1のレイル61に設けられた切り欠き63の
間隔を40mmとする。これによって、第2のレイル6
4は40mmずつ移動され、捕集ロート71の両端から
5mmずつがそれぞれオーバーラップして吸引測定され
ることになる。その結果、防塵フィルター1の全面を漏
れなくリーク測定することができる。一方、捕集ロート
71の開口部上端は、常に防塵フィルター1のフィルタ
ー面から30mm以内になければならない。そのため、
第2のレイル64からキャリヤー70の捕集ロート71
の開口部上端までの高さを考慮して、第1のレイル61
及び62を保持する保持ブロック50の高さを調節す
る。例えば、保持ブロック50にはネジ部12が設けら
れているため、このネジ部12を保持ブロック50の高
さ調節に用いてもよい。
【0021】なお、第1のレイル61及び62及び第2
のレイル64はそれぞれ、重力の作用により中央部分が
下向きに湾曲する。そのため、捕集ロート71が第1の
レイル61及び62及び/又は第2のレイル64の中央
部にあるときと端部にあるときとでは、捕集ロート71
の開口部上端と防塵フィルター1のフィルター面との距
離が異なる。しかし、捕集ロート71の開口部上端と防
塵フィルター1のフィルター面との距離が最も離れた場
合でも30mm以下でなければならない。そのため、第
1のレイル61及び62及び第2のレイル64がそれぞ
れ最大限に撓んだ場合でも、捕集ロート71の開口部上
端と防塵フィルター1のフィルター面との距離が30m
m以下となるような剛性を有していなければならない。
または、最初から撓むことを考慮に入れて、第1のレイ
ル61及び62及び第2のレイル64をそれぞれ上向き
に湾曲させておいてもよい。
【0022】キャリヤー70は、第2のレイル64上を
自力走行するように、モーター及び車輪を有している
(モーター等の駆動機構は自明につき図示せず)。キャ
リヤー70の走行速度が所定の速度となるように、あら
かじめモーターの回転数(又はモーターに印加する電
圧)、減速比及び車輪の直径等を決定しておく。モータ
ーを駆動するための電源としては、バッテリーをキャリ
ヤー70自体に搭載してもよいし、外部から電力を供給
してもよい。外部から電力を供給する場合、第2のレイ
ル64及び車輪を導電性のものとし、これら第2のレイ
ル64及び車輪などを介してモーターに電力を供給する
方法が考えられる。または、捕集ロート71の底部に接
続されている可撓性チューブ32に可撓電線を併設し、
当該可撓電線を介してモーターに電力を供給するように
構成してもよい。防塵フィルターのリーク検出装置の重
量を軽くするという本発明の目的及び第1及び第2のレ
イル61、62、64の湾曲を小さくすること等を考慮
すれば、キャリヤー70自体の重量が軽くなる、外部か
らモーターに電力を供給する方式の方が好ましいといえ
る。また、キャリヤー70の走行方向の切り替えは、モ
ーターに印加する直流電流の方向を切り替えることによ
り行う。キャリヤー70の発進及び停止及び走行方向の
切り替え等は、リモートコントロールにより制御する。
【0023】以上のように構成された本発明の第1の実
施例の防塵フィルターのリーク検出装置は、4個の保持
ブロック50と、2本の第1のレイル61及び62と、
2個の摺動ブロック60と、1本又は2本の第2のレイ
ル64と、キャリヤー70と、塵埃検出装置40と、牽
引ロープ51と、可撓性チューブ32とに分解すること
ができる。従って、本発明の防塵フィルターのリーク検
出装置の取り付け及び取り外しに際しても、各部品又は
ブロックごとに組立及び分解を行えばよい。さらに、本
発明の防塵フィルターのリーク検出装置を保管する場合
でも、各部品又はブロックに分解して保管することがで
き、保管のためのスペースをあまり必要としない。
【0024】次に、本発明の防塵フィルターのリーク検
出装置の、その好適な第2の実施例を図2を参照しつつ
説明する。図2は第2の実施例の構成を示す斜視図であ
る。なお、上記第1の実施例における符号と同一の符号
を付した部材は実質的に同一のものであるため、その説
明を省略する。
【0025】図2において、保持ブロック10は、それ
ぞれ2個1組として、一対の第1のレイル11を互いに
平行に第1の所定方向Xに保持する。各保持ブロック1
0はそれぞれと第1のレイル11と嵌合可能な嵌合溝を
有しており、一対の第1のレイル11を任意の位置で保
持することが可能である。第1のレイル11にはそれぞ
れ、第1のレイル11と摺動可能な一対の摺動ブロック
20が嵌合されている。各保持ブロック10にはそれぞ
れ、第1の所定方向Xに貫通穴14が設けられている。
貫通穴14を貫通するように牽引ロープ13が第1の所
定方向に設けられており、各摺動ブロック20にはそれ
ぞれ牽引ロープ13が接続されている。作業者は、手動
により牽引ロープ13を所定の方向に牽引する。
【0026】各摺動ブロック20の間には、第2の所定
方向Yに第2のレイル21が設けられている。なお、特
に図示していないが、第2のレイル21は摺動ブロック
20に対して摺動可能に保持されており、防塵フィルタ
ー1の大きさに対応してその長さが調節可能なように構
成されている。第2のレイル21上には、捕集ロート3
0が摺動可能に載置されている。各摺動ブロック20に
は第2の所定方向Yに溝22が設けられており、この溝
22を貫通するように牽引ロープ23が設けられてい
る。牽引ロープ23は捕集ロート30に接続されてお
り、作業者が牽引ロープ23を所定の速度で牽引するこ
とにより、捕集ロート30は第2のレイル21上を第2
の所定方向Yに所定速度(例えば、5cm/秒以下の速
度)で移動する。捕集ロート30の下部には可撓性の樹
脂チューブ32が接続されている。
【0027】第2の実施例では、作業性を若干犠牲にし
ても、防塵フィルターのリーク検出装置の構成をさらに
簡単にし、かつ重量をさらに軽くするようにしたもので
ある。すなわち、第2の実施例では、捕集ロート30は
自力走行できず、作業者が時計を見ながら一定の速度で
牽引ロープ23を牽引することにより捕集ロート30を
移動させる。そのかわり、第1の実施例では必要であっ
たキャリヤー70のモーターや駆動機構が不要となり、
構造がきわめて簡単になる。また、第2の実施例の捕集
ロート30の重量は、第1の実施例のキャリヤー70の
重量と比較してきわめて軽量であり、それに対応して第
1及び第2のレイル11及び21の剛性も小さくてす
み、また重量も軽くなる。
【0028】以上のように構成された本発明の第2の実
施例の防塵フィルターのリーク検出装置は、4個の保持
ブロック10と、2本の第1のレイル11と、2個の摺
動ブロック20と、2本の第2のレイル21と、捕集ロ
ート30と、塵埃検出装置40と、牽引ロープ13及び
23と、可撓性チューブ32とに分解することができ
る。従って、本発明の防塵フィルターのリーク検出装置
の取り付け及び取り外しに際しても、各部品又はブロッ
クごとに組立及び分解を行えばよい。さらに、本発明の
防塵フィルターのリーク検出装置を保管する場合でも、
各部品又はブロックに分解して保管することができ、保
管のためのスペースをあまり必要としない。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の防塵フィルター
のリーク検出装置は、防塵フィルターのフィルター面に
平行な面上で第1の所定方向に設けられた一対の平行な
第1のレイルと、第1の所定方向に直交する第2の所定
方向に設けられ第1のレイル上を摺動する第2のレイル
と、第2のレイル上を第2の所定方向に自力走行可能な
捕集ロートと、捕集ロートと塵埃検出装置とを連結する
可撓性チューブとを具備するように構成したので、捕集
ロートは第1及び第2のレイルで構成されるいわゆるX
−Yテーブル上で任意の位置を走査することが可能であ
る。その結果、本装置を防塵フィルターの前面に装着す
ることにより、防塵フィルターの全面を漏れなく走査す
ることができる。また、捕集ロートは自力走行可能であ
るため、第2のレイルに捕集ロートを駆動するための機
構を設ける必要がなくなり、第2のレイルの構造が簡単
になり、重量も軽くなる。また、捕集ロートはモーター
及び車輪を有し、前記第2のレイル上を所定の速度で走
行するように構成したので、リモートコントロールによ
り捕集ロートを任意の位置に走査させることができ、作
業性が向上する。また、第1のレイルは所定の間隔で設
けられた複数の位置決め機構を有し、第2のレイルは前
記位置決め機構と係合することにより所定の位置に停止
するように構成したので、第2のレイルの第1の所定方
向における位置決めがきわめて容易になる。また、第2
のレイルは第1の方向に設けられた牽引ロープに連結さ
れ、牽引ロープを牽引することにより第2のレイルを第
1の方向に移動させるように構成したので、第1のレイ
ルに第2のレイルを駆動するための駆動機構を設ける必
要がなくなり、第1のレイルの構造が簡単になり、重量
も軽くなる。また、第1のレイル及び/又は第2のレイ
ルの長さを調節可能であるように構成したので、大きさ
の異なる複数種類の防塵フィルターに対応してリーク検
出を行うことができる。
【0030】本発明の別の防塵フィルターのリーク検出
装置によれば、防塵フィルターのフィルター面に平行な
面上で第1の所定方向に設けられた長さ調節可能な一対
の平行な第1のレイルと、第1の所定方向に直交する第
2の所定方向に設けられ第1のレイル上を摺動する長さ
調節可能な第2のレイルと、第2のレイル上を第2の所
定方向に移動可能な捕集ロートと、捕集ロートと塵埃検
出装置とを連結する可撓性チューブと、第2の方向に設
けられ捕集ロートを第2の方向に牽引するための牽引ロ
ープとを具備するように構成したので、捕集ロートを自
力走行させるためのモーターや駆動機構が不要となり、
防塵フィルターのリーク検出装置の構成をさらに簡単に
することができ、かつ重量もさらに軽くすることができ
る。また、捕集ロートの重量はきわめて軽量であり、そ
れに対応して第1及び第2のレイルの剛性も小さくてす
み、重量を軽くすることができる。また、第2のレイル
は第1の方向に設けられた牽引ロープに連結され、牽引
ロープを牽引することにより第2のレイルを第1の方向
に移動させるように構成したので、第1のレイルに第2
のレイルを駆動するための駆動機構を設ける必要がなく
なり、第1のレイルの構造が簡単になり、重量も軽くな
る。また、第1のレイル及び/又は第2のレイルの長さ
を調節可能であるので、大きさの異なる複数種類の防塵
フィルターに対応してリーク検出を行うことができる。
【0031】本発明のさらに別の防塵フィルターのリー
ク検出装置によれば、防塵フィルターのフィルター面と
実質的に同一の面に取り付けられ、第1のレイルと嵌合
する嵌合溝を有し、一対の第1のレイルをフィルター面
に平行な面上で第1の所定方向に並行に任意の間隔及び
長さで保持する保持ブロックと、一対の第1のレイルに
それぞれ摺動可能に嵌合する一対の摺動ブロックと、第
1の所定方向に直交する第2の所定方向に一対の摺動ブ
ロックに固定された第2のレイルと、第2のレイル上を
第2の所定方向に自走する捕集ロートと、捕集ロートと
塵埃検出装置とを連結する可撓性チューブとを具備する
ように構成したので、各構成部品又はブロックに分解す
ることができる。従って、本発明の防塵フィルターのリ
ーク検出装置の取り付け及び取り外しに際しても、各部
品又はブロックごとに組立及び分解を行うことができ
る。さらに、本発明の防塵フィルターのリーク検出装置
を保管する場合でも、各部品又はブロックに分解して保
管することができ、保管のためのスペースを小さくする
ことができる。また、保持ブロックは防塵フィルターの
前面に取り付けられていた保護部材を取り外した後のネ
ジ穴に螺合することにより、特別な取り付け構造等が不
要となり、構造がきわめて簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防塵フィルターのリーク検出装置の、
好適な第1の実施例の構成を示す斜視図
【図2】本発明の防塵フィルターのリーク検出装置の、
好適な第2の実施例の構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 :防塵フィルター 2 :天井部 3 :開口部 10 :保持ブロック 11 :第1のレイル 12 :ネジ部 13 :牽引ロープ 14 :貫通穴 20 :摺動ブロック 21 :第2のレイル 22 :溝 23 :牽引ロープ 30 :捕集ロート 32 :可撓性チューブ 40 :塵埃検出装置 41 :台車 50 :保持ブロック 51 :貫通穴 52 :牽引ロープ 60 :摺動ブロック 61 :第1のレイル 62 :第1のレイル 63 :切り欠き 64 :第2のレイル 70 :キャリヤー 71 :捕集ロート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−10831(JP,A) 特開 平4−77646(JP,A) 実開 昭64−44017(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/28 B01D 46/42 G01M 3/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防塵フィルターのフィルター面に平行な
    面上で第1の所定方向に設けられた一対の平行な第1の
    レイルと、前記第1の所定方向に直交する第2の所定方
    向に設けられ前記第1のレイル上を摺動する第2のレイ
    ルと、前記第2のレイル上を前記第2の所定方向に自力
    走行可能な捕集ロートと、前記捕集ロートと塵埃検出装
    置とを連結する可撓性チューブとを具備し、 前記第1のレイルは所定の間隔で設けられた複数の位置
    決め機構を有し、前記第2のレイルは前記位置決め機構
    と係合することにより所定の位置に停止する防塵フィル
    ターのリーク検出装置。
  2. 【請求項2】 防塵フィルターのフィルター面に平行な
    面上で第1の所定方向に設けられた一対の平行な第1の
    レイルと、前記第1の所定方向に直交する第2の所定方
    向に設けられ前記第1のレイル上を摺動する第2のレイ
    ルと、前記第2のレイル上を前記第2の所定方向に自力
    走行可能な捕集ロートと、前記捕集ロートと塵埃検出装
    置とを連結する可撓性チューブとを具備し、 前記第1のレイル及び/又は前記第2のレイルの長さが
    調節可能である防塵フィルターのリーク検出装置。
  3. 【請求項3】 前記捕集ロートはモーター及び車輪を有
    し、前記第2のレイル上を所定の速度で走行する請求項
    1又は2記載の防塵フィルターのリーク検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のレイルは前記第1の方向に設
    けられた牽引ロープに連結され、前記牽引ロープを牽引
    することにより前記第2のレイルを前記第1の方向に移
    動させる請求項1から3のいずれかに記載の防塵フィル
    ターのリーク検出装置。
  5. 【請求項5】 防塵フィルターのフィルター面に平行な
    面上で第1の所定方向に設けられた長さ調節可能な一対
    の平行な第1のレイルと、前記第1の所定方向に直交す
    る第2の所定方向に設けられ前記第1のレイル上を摺動
    する長さ調節可能な第2のレイルと、前記第2のレイル
    上を前記第2の所定方向に移動可能な捕集ロートと、前
    記捕集ロートと塵埃検出装置とを連結する可撓性チュー
    ブと、前記第2の方向に設けられ前記捕集ロートを前記
    第2の方向に牽引するための牽引ロープとを具備する防
    塵フィルターのリーク検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のレイルは前記第1の方向に設
    けられた牽引ロープに連結され、前記牽引ロープを牽引
    することにより前記第2のレイルを前記第1の方向に移
    動させる請求項5記載の防塵フィルターのリーク検出装
    置。
  7. 【請求項7】 防塵フィルターのフィルター面と実質的
    に同一の面に取り付けられ、第1のレイルと嵌合する嵌
    合溝を有し、一対の第1のレイルを前記フィルター面に
    平行な面上で第1の所定方向に行に任意の間隔及び長
    さで保持する保持ブロックと、前記一対の第1のレイル
    にそれぞれ摺動可能に嵌合する一対の摺動ブロックと、
    前記第1の所定方向に直交する第2の所定方向に前記一
    対の摺動ブロックに固定された第2のレイルと、前記第
    2のレイル上を前記第2の所定方向に自走する捕集ロー
    トと、前記捕集ロートと塵埃検出装置とを連結する可撓
    性チューブとを具備し、 前記保持ブロックは前記防塵フィルターの前面に取り付
    けられていた保護部材を取り外した後のネジ穴に螺合す
    ることにより固定され、 前記第1のレイルは所定の間隔で設けられた複数の位置
    決め機構を有し、前記摺動ブロックが前記位置決め機構
    と係合することにより、前記第2のレイルが所定の位置
    に停止する 防塵フィルターのリーク検出装置。
  8. 【請求項8】 前記捕集ロートはモーター及び車輪を有
    し、前記第2のレイル上を所定の速度で走行する請求項
    7記載の防塵フィルターのリーク検出装置。
  9. 【請求項9】 前記第2のレイルは前記第1の方向に設
    けられた牽引ロープに連結され、前記牽引ロープを牽引
    することにより前記第2のレイルを前記第1の方向に移
    動させる請求項7又は8に記載の防塵フィルターのリー
    ク検出装置。
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