JP3305076B2 - 切削加工装置 - Google Patents

切削加工装置

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JP3305076B2
JP3305076B2 JP29562293A JP29562293A JP3305076B2 JP 3305076 B2 JP3305076 B2 JP 3305076B2 JP 29562293 A JP29562293 A JP 29562293A JP 29562293 A JP29562293 A JP 29562293A JP 3305076 B2 JP3305076 B2 JP 3305076B2
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pocket
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grinding
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政男 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具(例えば砥石)の
切削状態(研削状態)を検出する切削加工装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、研削盤において、砥石に目づま
り・目こぼれ・目つぶれ、及び摩耗等が発生した場合に
は、研削抵抗が異常に増加してワークの加工面に悪影響
を与え、所望の表面粗さや寸法精度を得ることができな
い。すなわち、砥石に目づまり等が発生した場合には、
その研削能力が低下する。従って、砥石に目づまり等が
発生した場合には、砥石のドレッシングを行ったり砥石
を交換して研削加工を行う。
【0003】前記砥石の研削能力が低下したか否かを判
別するのは作業者がワークの加工面の状態を見て判別す
る。すなわち、ワークの加工面に荒れや焼きつき等が発
生している場合には、作業者は砥石のドレッシングを行
ったり砥石交換をする。また、砥石を所定量切り込んだ
のにもかかわらず、ワークの加工寸法が少なかった場合
には砥石が摩耗したと判別し、この場合も作業者は砥石
のドレッシングを行ったり砥石交換をする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、砥石
に目づまり等が発生したか否かの判別は、ワークの加工
面を見て作業者が判別するが、研削作業を行ってから間
もない初心者にとっては、ワークの加工面を見ただけで
は砥石の研削能力が低下したかを判別するのが難しい。
また、熟練者でもワークを研削した後、そのワークの加
工面を見なければ判別することができないことから、少
なくともワークの一部が荒れたり焼きついたりするた
め、ワークにも悪影響を及ぼす。これは、特に自動加工
でワークを研削を行う場合に大きな問題となる。すなわ
ち、自動加工(オートメーション)でワークを研削する
場合には、所定時間毎に作業者が研削盤の状態を点検す
るため、作業者が点検にくるまでの間に砥石の研削能力
が低下している場合がある。従って、この場合には砥石
の研削能力が低下したままの状態でワークの加工が行わ
れる。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は初心者でも簡単に刃物の
切削能力を判別でき、切削能力が低下した刃物で切削加
工を行うことを防止することが可能な切削加工装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、先端に円環状をなす
物を装着した回転軸を、軸受け体に積極回転可能に支持
し、同軸受け体の内面に複数形成されたポケットに流体
を圧送し、前記回転軸と軸受け体との間に静圧を発生さ
せて前記回転軸をスムーズに回転させるようにした切削
加工装置において、前記ポケットを、回転軸外周面と対
向する軸受け体の円周方向に等間隔で複数形成するとと
もに、回転軸端面と対向する軸受け体の内端面に形成
し、前記軸受け体に形成された各ポケットと連結され、
各ポケット内の流体圧力を検出する流体圧力検出手段を
設け、各流体圧力検出手段が検出した各ポケット内の流
体圧力の変化に基づいて、前記刃物の外周とワークとの
接触点における当該刃物の接線方向、半径方向及び軸線
方向に作用する切削抵抗を算出する切削抵抗算出手段を
備えたことをその要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明では、前記切削抵抗
算出手段により算出された各切削抵抗が、予めそれぞれ
設定された設定切削抵抗を越えた際、前記刃物をワーク
から離間させる刃物離間手段を備えたことをその要旨と
する。
【0008】請求項3に記載の発明では、前記切削抵抗
算出手段が算出した各切削抵抗値を表示する表示手段を
備えたことをその要旨とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、各ポケットに
流体が圧送されると、回転軸と軸受け体との間に静圧が
発生する。これにより、回転軸と軸受け体との間の摺動
抵抗が減少され、回転軸が軸受け体に対してスムーズに
回転する。このとき、流体圧力検出手段により、各ポケ
ット内の流体圧力が検出され、各流体圧力検出手段が検
出した各ポケット内の流体圧力の変化に基づいて、切削
抵抗算出手段により刃物に加わる切削抵抗が算出され
る。そして、ポケットは、回転軸外周面と対向する軸受
け体の円周方向に等間隔で複数形成されているととも
に、回転軸端面と対向する軸受け体の内面にも形成され
ていることから、刃物に加わる3方向の切削抵抗(主分
力、背分力及び送り方向分力)を検出することが可能と
なる。
【0013】
【0014】請求項に記載の発明によれば、ワーク研
削中に切削抵抗算出手段により算出された切削抵抗
が、予めそれぞれ設定された切削抵抗を越えた際、刃物
離間手段により刃物がワークから離間される。ここで、
前記設定切削抵抗を、ワークの加工面に荒れや焼き付け
が発生する際に刃物に加わる切削抵抗より低く設定す
ることにより、切削能力が低下した刃物でワークを研削
するのが防止される。
【0015】請求項に記載の発明によれば、切削抵抗
算出手段が算出した刃物に加わる切削抵抗値が表示手
段に表示されることから、初心者でも容易に刃物の切削
能力の状態を認識できる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明を平面研削盤で具体化した一実
施例を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すよ
うに、ベッド1上にはサドル2が配置されている。同サ
ドル2は図示しない駆動機構によりベッド1上を前後方
向(図2において左右方向)に往復動する。サドル2上
にはテーブル3が配置されている。同テーブル3上は電
磁石となっており、その電磁力でワークWを固定する。
また、同テーブル3は図示しない駆動機構により前記サ
ドル2上を図1において左右方向に往復動する。ベッド
1の背面側にはコラム4が立設され、同コラム4には主
軸ヘッド5が係合されている。同主軸ヘッド5は主軸ヘ
ッド駆動用モータ17の駆動に伴ってコラム4に対して
昇降移動する。
【0021】図3に示すように、主軸ヘッド5にはスリ
ーブ6が挿通固定されている。同スリーブ6の回転軸挿
入孔7には回転軸8が挿通され、その両端はスリーブ6
の両端開口を閉栓するカバー9A,9Bから突出されて
いる。前記スリーブ6及びカバー9A,9Bにより軸受
け体が構成されている。回転軸8の前端には、円環状を
なす刃物としての砥石10が装着されている。また、回
転軸8の後端は、前記コラム4に固定されたモータ11
と連結されている。従って、回転軸8及び砥石10はモ
ータ11の駆動に伴って回転する。
【0022】図3及び図4に示すように、前記スリーブ
6の内面には、回転軸挿入孔7よりも大径の曲率半径で
形成されたポケットP1,P2,P3,P4が回転軸挿
入孔7の円周方向に等間隔をおいて前後4ヵ所ずつ形成
されている。なお、前後のポケットP1〜P4は回転軸
8と回転軸挿入孔7との間に形成される連通路12によ
り連通されている。本実施例では、図4においてスリー
ブ6上部に形成されたポケットを第1ポケットP1、以
下図4において時計方向に移動する毎に第2ポケットP
2、第3ポケットP3及び第4ポケットP4と呼ぶ。ま
た、前記各カバー9A,9Bの回転軸8端面と対向する
面には、環状の前側ポケットPF及び後側ポケットPR
がそれぞれ形成されている。
【0023】前記各ポケットP1〜P4,PF,PRに
は図示しないポンプから流体としての潤滑油が圧送され
るようになっている。なお、各ポケットP1〜P4,P
F,PRにはポンプから圧送された潤滑油をドレンタン
クに排出するオイル排出路(共に図示せず)が接続され
ている。つまり、ポンプ13から各ポケットP1〜P
4,PF,PRに潤滑油が圧送されることにより、回転
軸8とスリーブ6及びカバー9A,9Bとの間に静圧が
付与され、回転軸8がスムーズに回転できる。
【0024】前記スリーブ6の外周4ヵ所には、カプラ
15が螺合されている。同カプラ15とスリーブ6の前
部のポケットP1〜P4との間は静圧検出路16を介し
てそれぞれ連通されている。前記各カプラ15には圧力
センサS1〜S4がそれぞれ着脱可能に装着されてい
る。また、前側カバー9Aの外周2ヵ所にもカプラ15
が螺合されている。そして、同カプラ15と前記カバー
9A,9Bに形成されたポケットPF,PRとの間も静
圧検出路16を介してそれぞれ連通されている。前側カ
バー9Aに螺合されたカプラ15には圧力センサSF,
SRが着脱可能に装着されている。
【0025】各圧力センサS1〜S4,SF,SRはポ
ンプ13から圧送されたポケットP1〜P4,PF,P
R内の潤滑油の圧力を検出し、その検出信号をコントロ
ーラ31に出力する。
【0026】次に本実施例の電気的構成を図5のブロッ
ク図に基づいて説明する。前記コントローラCは中央処
理装置(CPU)31、制御用プログラム等を記憶する
ROM32、演算結果等を記憶するRAM33等から構
成されている。CPU31の入力側には、前記各圧力セ
ンサS1〜S4,SF,SRが接続されている。各圧力
センサンサS1〜S4,SF,SRは、自身と対応する
ポケットP1〜P4,PF,PR内の油圧を検出し、そ
の油圧に対応する検出信号をCPU31に出力する。
【0027】一方、CPU31の出力側には、モータ駆
動回路34aを介して砥石駆動用モータ11が接続され
ている。砥石駆動用モータ11はCPU31からの出力
信号に基づいて回転する。また、CPU31の出力側に
は、表示パネル駆動回路35を介して表示パネル36が
接続されている。図1,2及び図5に示すように、表示
パネル36は3つの表示画面を有し、砥石10に加わる
切削抵抗の抵抗値を表示する。CPU31は表示パネル
36の第1表示画面36aに砥石10の外周の接線方向
に作用する切削抵抗の主分力Ftを、また、第2表示画
面36bに砥石10の半径方向に作用する背分力Fn
を、さらに、第3表示画面36cに砥石10の軸線方向
に作用する送り方向分力Fsを表示させる。
【0028】CPU31は、前記各圧力センサS1〜S
4,SF,SRからの入力信号に基づいて各ポケットP
1〜P4,PF,PR内の潤滑油の圧力値を認識する。
そして、CPU31は各ポケットP1〜P4,PF,P
R内の圧力変化に基づいて、前記表示パネル36の各表
示画面36a〜36cに各分力値を表示させる。
【0029】ここで、研削抵抗の各分力Ft,Fn,F
sと前記各ポケットP1〜P4,PF,PR内の潤滑油
の圧力との関係を例を上げて説明する。例えば、砥石1
0がワークWと接触していない場合には、砥石10には
切削抵抗が作用していないことから、各ポケットP1〜
P4,PF,PR内の潤滑油の圧力値は変化しない。従
って、この場合CPU31は、各表示画面36a〜36
cに「0kg」と表示させる。また、例えば、図6にお
いてテーブル3の送りを行わずにワークWの研削を行っ
た場合には、砥石10に切削抵抗が加わる。このときの
切削抵抗は、主分力Ftと背分力Fnとに分けられる。
【0030】主分力Ftは同図において、一点鎖線方向
に作用する。従って、この場合には、砥石10及び回転
軸8がスリーブ6に対し、同図において左方に移動しよ
うとすることから、第2ポケットP2と回転軸8との間
隔が狭まって、第2ポケットP2内の圧力が上昇する。
反対に第2ポケットP2と対向する第4ポケットP4と
回転軸8との間隔は広がることから、第4ポケットP4
内の圧力は低下する。CPU31はポケットP2,P4
の圧力変化に基づいて、第1表示画面36aに主分力F
tを表示させる。
【0031】一方、このときの背分力Fnは同図におい
て二点鎖線方向に作用する。従って、この場合には、砥
石10及び回転軸8がスリーブ6に対し、同図において
上方に移動しようとすることから、第1ポケットP1と
回転軸8との間隔が狭まって、第1ポケットP1内の圧
力が上昇する。反対に第1ポケットP1と対向する第3
ポケットP3と回転軸8との間隔は広がることから、第
3ポケットP3内の圧力は低下する。CPU31はポケ
ットP1,P3の圧力変化に基づいて第2表示画面36
bに背分力Fnを表示させる。
【0032】また、図7に示すように、テーブル送りを
行ってワークWの研削を行った場合には、前記主分力F
t及び背分力Fnに加え、送り方向分力Fsも砥石10
に作用する。送り方向分力Fsは同図において鎖線方向
に作用する。従って、この場合には、砥石10及び回転
軸8がスリーブ6に対し、同図において右方に移動しよ
うとすることから、後側ポケットPRと回転軸8後端面
との間隔が狭まって、後側ポケットPR内の圧力が上昇
する。反対に後側ポケットPRと対向する前側ポケット
PFと回転軸8前端面との間隔は広がることから、前側
ポケットPF内の圧力は低下する。CPU31はポケッ
トPF,ポケットPRの圧力変化に基づいて、第3表示
画面36cに送り方向分力Fsを表示させる。
【0033】前記ROM32には設定主分力αFt,設
定背分力αFn,設定送り方向分力αFsが記憶されて
いる。各設定分力αFt,αFn,αFsは、実験等に
より予め求められたものである。砥石10に作用する実
際の分力Ft,Fn,Fsが、この設定分力αFt,α
Fn,αFsを越えた状態でワークWの研削を行った場
合には、ワークWの研削面に荒れや焼きつき等が発生し
て研削面に悪影響を及ぼす。
【0034】CPU31はワーク研削中に、実際の研削
抵抗の各分力Ft,Fn,Fsが設定分力αFt,αF
n,αFsを越えた場合には、主軸ヘッド上昇用モータ
17を駆動させてワークWから砥石10を強制離間させ
るとともに砥石駆動用モータ11を停止させ、研削動作
を中断するようになっている。また、CPU31は研削
動作を中断させた場合、その中断時における各分力F
t,Fn,Fsの数値を表示パネル36の各表示画面3
6a〜36cに表示させたままの状態に保持する。ま
た、所定の研削動作を終了した際も、中断時と同様に終
了時における各分力Ft,Fn,Fsの数値を表示パネ
ル36の各表示画面36a〜36cに表示させたままの
状態に保持する。
【0035】次に、上記のように構成された平面研削盤
の作用を説明する。図8は本実施例におけるコントロー
ラCのCPU31によって実行される制御の処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【0036】まず、ステップ101においてCPU31
はモータ11を駆動させ、砥石10を回転させる。次の
ステップ102においてCPU31は、各圧力センサS
1〜S4,SF,SRから各ポケットP1〜P4,P
F,PRに加わっている圧力に対応する圧力信号を入力
する。続くステップ103においてCPU31は、第1
ポケットP1及び第3ポケットP3の圧力変化に基づい
て背分力Fnを、また、第2ポケットP2及び第4ポケ
ットP4の圧力変化に基づいて主分力Ftを、さらに、
前側ポケットPF及び後側ポケットPRの圧力変化に基
づいて送り方向分力Fsをそれぞれ算出する。
【0037】ステップ104においてCPU31は、前
記ステップ103において算出した各分力Ft,Fn,
Fsを表示パネル36の各表示画面36a〜36cに各
々表示させる。このとき、未だ砥石10がワークWに接
触していない場合には、各表示画面36a〜36cに表
示される数値は「0」kgとなる。その後、研削が開始
され、砥石10に切削抵抗が加わると、CPU31はス
テップ105に移行して、そのときの各ポケットP1〜
P4,PF,PR内の圧力変化に基づいて、各分力F
t,Fn,Fsが予め設定してある設定分力αFt,α
Fn,αFsを越えたか否かを判別する。
【0038】ここでCPU31はいずれかの分力Ft,
Fn,Fsが設定分力αFt,αFn,αFsを越えた
と判別した場合には、次のステップ106に移行する。
一方、いずれの分力Ft,Fn,Fsも設定分力αF
t,αFn,αFs未満であると判別した場合には、ス
テップ107に移行して研削動作を続行する。そして、
ステップ107においてCPU31は、研削が終了され
たか否かを判別し、終了したと判別した場合にはステッ
プ109に移行する。ステップ109においてCPU
は、表示パネル36の各表示画面36a〜36cに表
示されている各分力Ft,Fn,Fsを消去せずに、各
表示画面36a〜36cに保持し、その後の処理を終了
する。一方、研削が未だ終了されていないと判別した場
合には、ステップ105に戻る。
【0039】ステップ106においてCPU31は、表
示パネル36の各表示画面36a〜36cに表示されて
いる各分力Ft,Fn,Fsを消去せずに、各表示画面
36a〜36cに保持する。そして、CPU31はステ
ップ108に移行して主軸ヘッド5を上昇させ、ワーク
Wから砥石10を離間させた後、ステップ109におい
てモータ11を停止させてそれ以降の処理を終了する。
【0040】上記のように、本実施例では、スリーブ6
の円周方向4ヵ所と、スリーブ6を閉栓するカバー9
A,9BとにポケットP1〜P4,PF,PRをそれぞ
れ形成した。そして、そのポケットP1〜P4,PF,
PR内の潤滑油の圧力を検出し、各ポケットP1〜P
4,PF,PR内の潤滑油の圧力変化に基づいてコント
ローラCが砥石10に加わる切削抵抗の3分力を算出す
るように構成した。
【0041】そして、その3分力を各々表示パネル36
に表示するように構成したことから、作業者は目視で容
易に砥石10に加わる切削抵抗を認識できる。これによ
り、その表示パネル36に表示される研削抵抗値に基づ
いて、初心者でも容易に砥石10の研削状態を判別する
ことができる。その結果、研削能力が低下した砥石10
を使用してワークWを研削するのを防止することができ
る。
【0042】さらに、本実施例では、研削中に砥石10
に加わる研削抵抗値(Ft,Fn,Fs)が、所定の研
削抵抗値(αFt,αFn,αFs)を越えた場合に
は、強制的にワークWから砥石10を離間させるように
構成した。その結果、作業者が常時研削盤に付き添って
研削状態を見ていなくても、研削能力が低下した砥石1
0でワークWを研削することがない。従って、本実施例
ではオートメーションにも対応できる。
【0043】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)上記実施例では平面研削盤にて具体化したが、円
筒研削盤や万能研削盤等の各種研削盤で具体化してもよ
い。また、刃物としての砥石10に代えて金属刃を使用
するフライス盤やボール盤等で具体化してもよい。
【0044】(2)上記実施例では、研削中にいずれか
の分力Ft,Fn,Fsが設定分力αFt,αFn,α
Fsを越えた際に研削動作を停止させるように構成し
た。これに対し、最も力の大きい背分力Fnのみが設定
背分力αFnを越えた際に研削動作を停止させるように
構成してもよい。
【0045】(3)研削抵抗の分力Ft,Fn,Fsが
設定分力αFt,αFn,αFsを越えた際にブザーを
鳴動させたり、ランプを点灯させて作業者にその旨を報
知するように構成してもよい。
【0046】(4)流体としての潤滑油を空気等の気体
に代えて具体化すること
【0047】
【0048】
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
軸受け体に形成された複数のポケット内に圧送される流
体圧を検出し、その流体圧値に基づいて刃物に加わる切
削抵抗の3分力を検出することができる。ひいては、作
業者がワークの加工面の状態を見て判別することなく、
簡単に刃物の切削能力の状態を判別できる。そして、そ
の切削抵抗を表示手段により表示するように構成したこ
とから、初心者でも簡単に刃物の切削能力の状態を判別
できるという優れた効果を奏する。
【0050】また、本発明によれば、刃物に予め設定し
た研削抵抗よりも大きな研削抵抗が加わった場合には、
ワークから刃物が離間することから、切削能力が低い刃
物で切削加工を行うことを防止することができる。その
結果、ワークを常時切削能力の高い刃物により切削する
ことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における平面研削
盤の正面図である。
【図2】平面研削盤の側面図である。
【図3】ポケット及び各通路の形成状態を示す回転軸、
スリーブ等の部分側断面図である。
【図4】ポケット及び各通路の形成状態を示す回転軸、
スリーブ等の正断面図である。
【図5】研削盤の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】研削抵抗の主分力及び背分力の関係を示す砥石
及びワーク等の正面図である。
【図7】研削抵抗の背分力及び送り方向分力の関係を示
す砥石及びワーク等の側面図である。
【図8】CPUの作用を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
6…軸受け体としてのスリーブ、8…回転軸、9A…軸
受け体の一部を構成する前側カバー、9B…軸受け体の
一部を構成する後側カバー、10…刃物としての砥石、
17…刃物離間手段を構成する主軸ヘッド昇降用モー
タ、36…表示手段を構成する表示パネル、P1…第1
ポケット、P2…第2ポケット、P3…第3ポケット、
P4…第4ポケット、PF…前側ポケット、PR…後側
ポケット、S1…流体圧力検出手段としての第1圧力セ
ンサ、S2…流体圧力検出手段としての第2圧力セン
サ、S3…流体圧力検出手段としての第3圧力センサ、
S4…流体圧力検出手段としての第4圧力センサ、C…
切削抵抗算出手段、表示手段及び刃物離間手段を構成す
るコントローラ、53…パッド、55…歪みセンサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 17/00 - 23/00 B24B 49/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に円環状をなす刃物(10)を装着
    した回転軸(8)を、軸受け体(6,9A,9B)に積
    極回転可能に支持し、同軸受け体(6,9A,9B)の
    内面に複数形成されたポケット(P1〜P4,PF,P
    R)に流体を圧送し、前記回転軸(8)と軸受け体
    (6,9A,9B)との間に静圧を発生させて前記回転
    軸(8)をスムーズに回転させるようにした切削加工装
    置において、 前記ポケット(P1〜P4,PF,PR)を、回転軸
    (8)外周面と対向する軸受け体(6,9A,9B)の
    円周方向に等間隔で複数形成するとともに、回転軸
    (8)端面と対向する軸受け体(6,9A,9B)の内
    端面に形成し、前記軸受け体(6,9A,9B)に形成
    された各ポケット(P1〜P4,PF,PR)と連結さ
    れ、各ポケット(P1〜P4,PF,PR)内の流体圧
    力を検出する流体圧力検出手段(S1〜S4,SF,S
    R)を設け、各流体圧力検出手段(S1〜S4,SF,
    SR)が検出した各ポケット(P1〜P4,PF,P
    R)内の流体圧力の変化に基づいて、前記刃物(10)
    外周とワーク(W)との接触点における当該刃物(1
    0)の接線方向、半径方向及び軸線方向に作用する切削
    抵抗を算出する切削抵抗算出手段(C)を備えたことを
    特徴とする切削加工装置。
  2. 【請求項2】 前記切削抵抗算出手段(C)により算出
    された各切削抵抗が、予めそれぞれ設定された設定切削
    抵抗を越えた際、前記刃物(10)をワークから離間さ
    せる刃物離間手段(17,C)を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の切削加工装置。
  3. 【請求項3】 前記切削抵抗算出手段(C)が算出した
    各切削抵抗値を表示する表示手段を備えたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の切削加工装置。
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