JP3305047B2 - 脱硝反応器 - Google Patents
脱硝反応器Info
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Description
硝反応器に関する。
している。従来の並行流型脱硝触媒エレメントのガス通
過断面形状は、製法上又は脱硝反応容器への収納効率の
観点から矩形(通常、正方形)を成している。そして脱
硝反応器の断面形状も矩形となっている。すなわち、従
来技術による触媒エレメントは、成分そのものを押し出
し成型したものや触媒成分以外の物質(コージライトな
ど)を押し出し成型した基材に触媒成分を含浸又はコー
ティングによって付着させたものがある。これらはいず
れも押し出し成型でつくられるため、押し出し機の能力
及び合理的乾燥上の制約からエレメント1個の一辺は通
常150mmが限度と考えられている。そしてこのように
構成された触媒エレメントのそれぞれを集合してブロッ
ク化する必要があるが、そのためにも脱硝反応器の外形
は矩形となっている。
形であって、その脱硝反応器は反応器断面を有効に利用
するため矩形をしていたが、原動機等から伝播して来る
振動または脱硝処理される排ガスの脈動に起因する起振
源に対する共振回避の目的で、反応器ケーシング各部の
固有振動数を高める必要があり、矩形外周面(平面)に
相当数の補強部材を設けておく必要(50〜75mm間隔
で)があり、反応器を矩形とすることはケーシング製造
上不利であるばかりでなく、外周に施工する保温工事も
困難となっていた。
場合の脱硝反応器は圧力容器を形成する必要が有り、圧
力1atg 以上に於ける脱硝反応器形状はそのケーシング
構造の強度的要求から必然的に強固な厚板とせざるを得
ない。更に、ガス流れ方向に複数個の触媒エレメントを
並べて配設した場合、ガス流れ方向の触媒エレメント間
(触媒層間)スペースが少く、上流側触媒エレメントと
下流側触媒エレメントを近づけて配置すれば、触媒エレ
メント間のダスト堆積が発生する。これによって触媒層
間の圧力損失が発生すると共に、ガス流れ方向に直角の
断面上に於ける圧力の損失の大小の分布が出来てその断
面上でのガスの均一流を阻害されることにより脱硝性能
を低下させることになっていた。一方、メタルシートよ
りなる波板材と平板材を交互に巻回してガス通過断面が
円形または楕円形等のハニカム構造体を構成するものも
あるが、メタルの熱膨張係数が大きいことに起因する熱
変形の防止および波板材と平板材の接合の困難さが指摘
されている(特開平04−135644号、同07−8
803号、同06−205988号、同06−2059
89号)。
で、しかも廉価な脱硝反応器を提供することを課題とし
ている。また、本発明は耐圧度の高い設計に良く適合で
きる脱硝反応器を提供することを課題としている。更に
また、本発明は触媒の目詰り及び圧力損失が少く、か
つ、性能の高い脱硝反応器を提供することを課題として
いる。
路が並行に形成された脱硝触媒エレメントをガス通過断
面内に配設してなる脱硝反応器における前記課題を解決
するため、脱硝触媒エレメントがセラミックシートによ
り構成された触媒担体を有するとともに円柱を半径に沿
って縦に複数個に分割した状態のものを円柱状に組み合
わせて構成され、同脱硝触媒エレメントをガス通過断面
が円形の脱硝反応容器に同芯状に収納した脱硝反応器を
提供する。
少くするという課題を解決するため、前記した脱硝触媒
エレメントを、上流に配設した脱硝触媒エレメントのガ
ス通過セルの相当直径の1.5倍以上の間隔を保ってガ
ス流れ方向に2個以上連設した脱硝反応器を提供する。
セラミックシートにより構成された触媒担体を有すると
ともに円柱を半径に沿って縦に複数個に分割した状態の
ものを円柱状に組み合わせて構成された脱硝触媒エレメ
ントを採用するので、その触媒エレメントの単位断面積
を大きくとれる(従来寸法は150mm口、本発明の方法
では直径1,000mmまで単一エレメント型で可能、分
割エレメント型では直径4,000mm以上まで製作可
能)ので取扱う触媒エレメントの数が格段に少なくてよ
く、反応器内の触媒収納構造、例えば触媒支持や触媒間
のシール等が著しく簡素化できる。
来の触媒エレメントのように一辺が150mmの正方形の
もので構成しようとすると35個のエレメントを必要と
するのに対し、円柱状にした触媒エレメントであれば縦
に数個に分割したエレメントを使用するだけでよい。
媒エレメントのガス通過セルの相当直径の1.5倍以上
の間隔を保ってガス流れ方向に2個以上連設した脱硝反
応としたものにおける目詰りと圧力損失に与える作用に
ついて説明する。
数段配設した状態を示し、前後の触媒エレメントの間隔
はLである。図7のA部詳細を図8、図10に示す。図
8は並行流型触媒エレメントの各セルが第1層目と第2
層目触媒で食い違った場合のガス流路線を示し、図11
は触媒層間間隔“L”を変更した場合の試験結果を示
す。触媒セルの食い違いによるガス流線の曲げにより触
媒層全体の圧損が触媒エレメントのセルの相当直径dの
1.5倍近辺から急激に増加することが試験の結果わか
った。
は、触媒セルの開口直径が1〜10mmと小さいので、触
媒エレメントを脱硝反応容器に組込む場合に避けること
が出来ず、又、その食い違いがガス通過断面にて一様に
生ずることも、当然のこととして避けることが出来な
い。従って、図9に示す通りガス通過断面に於いて触媒
層圧力損失の高い所と低い所が存在し、ガス流れの均一
流を阻害し脱硝性能の低下を来たし不都合である。
触媒層入口端面へのダストの付着堆積状況を示す。図1
2に示す通り、この場合も、セルの相当直径dの1.5
倍近辺からその付着堆積ダストが増加することが試験の
結果わかった。従って、触媒エレメント間のガス流れ方
向の間隔の長さはセル相当直径の1.5倍以上とするこ
とによってダストの堆積ガ防止でき、その結果、圧力損
失を高めない。
6に示した実施例に基づいて具体的に説明する。図1
は、図3〜図6に示した直径D、ガス流れ方向の長さが
Hで、外周を円形とした触媒エレメント1を円筒型脱硝
反応容器2に収納したものを示す。図2は円柱状に一体
に形成したままの触媒エレメントを示すが、本発明では
これを図3〜図6に示すように複数個の触媒エレメント
を組合せて円柱形に形成する。図3のものは円柱を縦に
4分解した状態のもの4個で円柱状の触媒エレメント3
としたもの、図4は同様のやり方で6分割でエレメント
4としたもの、図5は8分割したものでエレメント5を
形成している。図6に示したものは小さい円柱及びその
まわりの円筒で構成しそれを16分割した触媒エレメン
ト6である。
レメント3〜6より成る外周を円柱状とした触媒エレメ
ントを使用することにより、触媒エレメントの数を格段
に減少させて反応器内部構造を簡素化すると共に反応器
内部有効容積を合理的に使用することが出来る。ここで
エレメント分割をどのようにするかは主に各エレメント
のハンドリング上から決定される。因みに、一体型(図
2)は直径1,000mmφぐらいまでで、あるが、16
分割(図6)は直径が4,000mmφ以上に適用するの
が望ましい。
層をもつものを示したが、触媒層数は、要求される脱硝
性能により決定され、10段程度となる場合もある。そ
してガス流れ方向にみて上流に配設された触媒エレメン
トのガス通過セルの相当直径の1.5倍以上の間隔を保
って前記脱硝触媒エレメントをガス流れ方向に連設した
ものとすることにより、先に説明したようにダストの堆
積が少く、その結果、圧力損失の少い脱硝反応器とする
ことができる。
示してあり、これについて説明する。巻取られたセラミ
ックシートに接着剤を塗布しながら、回転軸により巻取
り、外周を丸型(円筒型)に整形し、脱硝触媒成分を含
浸又はコーティングして製造する。丸型に整形されたの
ち、触媒化の容易化および反応器内部の触媒支持構造の
合理化等のため適当な大きさ、重量に分割する必要があ
り、図3〜図5に示すように扇型に4〜8分割するもの
や、図6に示すように二重円型とした後、扇型に多数個
に分割するものなど適宜の構造のものとする。触媒基材
となる波板材と平板材は、ターンテーブルが回転するこ
とによって、自動的にシャフトに巻き取られ円型の直径
を増加できる。
供給されるため、直径を4,000mmφ〜5,000mm
φのものまで容易に製作可能である。その製作状況を図
14に示している。以上、本発明を図示した実施例に基
づいて具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に
限定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、そ
の形状、構造に種々の変更を加えてよいことはいうまで
もない。
よれば、セラミックシートにより構成された触媒担体を
有するとともに円柱を半径に沿って縦に複数個に分割し
た状態のものを円柱状に組み合わせて構成した円柱状触
媒エレメントをガス通過断面が円形の脱硝反応容器に同
芯状に収納した製造容易で耐圧度が高い脱硝反応器が提
供できる。また、本発明による脱硝反応器では、脱硝触
媒エレメントをガス流れ方向に複数段に配設したものに
おいて、その触媒層の間隔を上流に配設した脱硝触媒エ
レメントのガス通過セルの相当直径の1.5倍以上とす
ることによりダストの堆積が少く、従って、圧力損失の
少い脱硝反応器とすることができる。
図。
を示す断面図。
のW−W線に沿う断面図
図3と同様の図面。
ける図3と同様の図面。
ける図3と同様の図面。
器の一実施例を示す縦断面図。
る圧力損失の分布図。
着状態を示している。
験結果を示すグラフ。
試験結果を示すグラフ。
す側面図。
する方法を示す側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のガス流路が並行に形成された脱硝
触媒エレメントをガス通過断面内に配設してなる脱硝反
応器において、前記脱硝触媒エレメントがセラミックシ
ートにより構成された触媒担体を有するとともに円柱を
半径に沿って縦に複数個に分割した状態のものを円柱状
に組み合わせて構成され、同脱硝触媒エレメントをガス
通過断面が円形の脱硝反応容器に同芯状に収納したこと
を特徴とする脱硝反応器。 - 【請求項2】上流に配設した脱硝触媒エレメントのガス
通過セルの相当直径の1.5倍以上の間隔を保って前記
脱硝触媒エレメントをガス流れ方向に2個以上連設した
ことを特徴とする請求項1記載の脱硝反応器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17296493A JP3305047B2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 脱硝反応器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17296493A JP3305047B2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 脱硝反応器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724259A JPH0724259A (ja) | 1995-01-27 |
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Family
ID=15951630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17296493A Expired - Fee Related JP3305047B2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 脱硝反応器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (4)
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JP5511865B2 (ja) * | 2012-02-13 | 2014-06-04 | 日立造船株式会社 | ディーゼルエンジン用排ガス脱硝装置 |
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-
1993
- 1993-07-13 JP JP17296493A patent/JP3305047B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0724259A (ja) | 1995-01-27 |
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