JP3304785B2 - 放射線線量計およびパルス性ノイズ軽減方法 - Google Patents

放射線線量計およびパルス性ノイズ軽減方法

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JP3304785B2 JP28361696A JP28361696A JP3304785B2 JP 3304785 B2 JP3304785 B2 JP 3304785B2 JP 28361696 A JP28361696 A JP 28361696A JP 28361696 A JP28361696 A JP 28361696A JP 3304785 B2 JP3304785 B2 JP 3304785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線量をカウン
トする放射線線量計およびパルス性のノイズを軽減する
パルス性ノイズ軽減方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線線量計に用いられる半導体式放射
線検出器は、バイアス電圧を印加した半導体センサに放
射線が照射されたとき、半導体センサが発生するパルス
を計数することによって、放射線量を測定する装置であ
る。この測定装置の基本構成は、半導体センサと、半導
体センサにバイアス電圧を印加する機構と、半導体セン
サから出力されたパルスを計数する機構、およびこれら
の機構を制御するCPUからなる。実際の装置において
は、さらに使用者の便宜のために、計数されたパルス数
を放射線量に変換する演算機構と、放射線量を表示する
機構と、線量値を外部機器に伝送するための通信機構を
具備していることが一般的である。
【0003】半導体式放射線検出器の代表的な応用例と
して、これらの機構をコンパクトなケースに組み込ん
だ、携帯型個人線量計がある。この個人線量計は放射線
作業者が携帯し、作業中の線量をリアルタイムに監視す
る。また、線量が管理限界に達したときに警報を発した
り、また通信機構を通じて線量を外部機器に伝送するこ
とにより、線量記録の自動化を実現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体式放射線検出器
は、リアルタイムに放射線量が測定できる反面、衝撃に
よるノイズが欠点であった。このノイズは、殆どの種類
の半導体センサが、放射線の他に機械的刺激によっても
パルスを発生する性質に起因している。
【0005】また、衝撃ノイズを避けるためのー般的な
方法として、半導体センサとは独立な衝撃センサを追加
し、衝撃センサが衝撃を検知した後、不感時間を設けて
一定期間計数を停止する方法がある。しかしこの方法で
は不感時間中の放射線が計数されないため、線量が少な
く検出される欠点がある。これは放射線防御の立場から
は危険側の誤差であるため望ましくない。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
衝撃による計数ノイズを軽減した放射線線量計およびパ
ルス性ノイズ軽減方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の放射線線量計は、放射線を検出する放射線検
出手段と、前記放射線検出手段の出力を受けて第1の所
定期間内のパルス数をカウントする第1のカウント手段
と、前記放射線検出手段の出力を受けて前記第1の所定
期間の後の第2の所定期間内のパルス数をカウントする
第2のカウント手段と、前記第1および第2の所定期間
内にカウントされたパルス数をそれぞれ所定の値と比較
し衝撃パルスか放射線入射によるパルスかを判定する比
較判定手段とを備え、前記比較判定手段は、第1の所定
期間内にカウントされたパルス数が所定の値以上である
という第1の条件と、かつ第2の所定期間内にカウント
されたパルス数が0であるという第2の条件とから判定
し、前記第1の条件と第2の条件との両方が満たされた
場合には、衝撃パルスであると判定し、一方が満たされ
ない場合は衝撃パルスでないと判定するものである。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】上記構成により、本発明の放射線
線量計およびパルス性ノイズ軽減方法は、第1の所定期
間と第2の所定期間とをそれぞれ所定の値と比較するこ
とにより、衝撃パルスの特徴と放射線入射によるパルス
の特徴との差異を考慮して、衝撃パルスか放射線入射に
よるパルスかを判定することができる。
【0010】すなわち、本発明において衝撃パルスの判
別は、放射線によるパルス頻度の変化が一般になだらか
であるのに対し、衝撃パルスが短期間の密度の高いパル
スであることを利用して行う。
【0011】以下、本発明の一実施の形態について図面
を用いて説明する。図1は本発明の一実施の形態におけ
る携帯型個人線量計の構成を示す図である。この図にお
いて、1は放射線センサであるシリコン半導体検出器、
2は計数器、3はCPU、4は液晶表示器、5は警報用
ブザー、6は通信用インターフェース、7はタイマーで
ある。タイマーON時のパルスの計数手段と、計数によ
って衝撃パルスを判別する手段はCPU3に組み込まれ
たソフトウエアによって実現する。
【0012】また、図2は本発明の一実施の形態におけ
る衝撃パルスの判別方法の説明に用いるタイムチャート
である。図中(イ)は衝撃パルスが発生した場合のモデ
ル、(ロ)は低線量率の放射線が入射した場合のモデ
ル、(ハ)は高線量率の放射線が入射した場合のモデル
を示している。また(ニ)はタイマー7がONになる期
間Aおよび期間Bを示している。
【0013】つぎに、本実施の形態において衝撃パルス
を判別する方法を説明する。まず、シリコン半導体検出
器1が出力したパルスを割り込み信号としてタイマー7
が起動する。ここで、タイマー7がONとなる期間Aお
よび期間Bに計数されたパルス数を、それぞれnA、nB
とする。そして、次の各条件を満足するとき、CPU3
においてパルス数nAを衝撃によるものと判定し、放射
線計測における計数値にはnAを加算しない。
【0014】条件1: nA ≧ N 条件2: nB = 0 なお、本実施の形態においては、 期間A = 期間B = 10 msec N = 5 (ハ゜ルス) としている。これらは放射線センサの特性に応じて決定
されるべき数値であるが、Nは5パルス以上が望まし
い。
【0015】衝撃パルスは短期間に高密度で発生しその
後継続しないので、図2(イ)のモデルで示される。こ
のとき、期間Aのパルス数は「5」、期間Bのパルス数
は「0」であるため上記条件1、2を満足するのでCP
U3はこのパルスを衝撃によるものと判定する。
【0016】一方、低線量率の放射線が入射した場合
は、図2(ロ)のモデルで示される波形となり、期間A
のパルス数は「1」、期間Bのパルス数は「0」である
ため条件2は満足するが条件1を満足しない。したがっ
てCPU3はこのパルスを衝撃によるものではないと判
定する。
【0017】また、高線量率の放射線が入射した場合は
図2(ハ)のモデルで示される波形となり、期間Aのパ
ルス数は「5」、期間Bのパルス数は「4」であるため
条件1を満足するが条件2は満足しない。したがって、
CPU3はこのパルスを衝撃によるものではないと判定
する。このように本実施の形態によって、衝撃によるパ
ルスと放射線の入射によるパルスを判別することができ
る。
【0018】こうして、シリコン半導体検出器1のパル
スを検知して起動し継続する2期間にONとなるタイマ
ー7と、タイマー7のONの2期間のパルス数を計数す
る計数器2と、これらのパルス数を演算するCPU3と
からなる構成により、放射線によるパルス頻度の変化が
一般になだらかであるのに対し、衝撃パルスが短期間の
密度の高いパルスであることを利用して 衝撃によるパ
ルスを判別・除去し、衝撃ノイズを軽減する。
【0019】この方法の限界は放射線の入射中に衝撃が
加わった場合である。このとき、例えば図2(イ)と図
2(ハ)とが重畳された波形になり、条件2を満足しな
いのでCPU3はこのパルスを衝撃によるものではない
と判断する。したがって、放射線入射中の衝撃ノイズは
除去されず計数カウントされてしまうこととなるが、放
射線防御の立場からは安全側であり、従来の不感時間に
よる衝撃ノイズ除去法より優れている。
【0020】もう一つの限界は、放射線自体がパルス性
の場合である。例えばパルス駆動のX線が存在するよう
な場所では、放射線によるパルスも衝撃パルスと判定す
る可能性があるのでこの方法は適用できない。
【0021】このように本実施の形態によれば、携帯型
個人線量計における衝撃ノイズを低減することができ
る。また、このような方法は、携帯型個人線量計におけ
る衝撃ノイズの除去以外にも、原子力発電所やラジオア
イソトープ施設のような非パルス性の放射線場で使用す
る、他の種類の半導体放射線検出器における衝撃パルス
または他のパルス性ノイズの除去に応用展開が可能であ
ることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の放射線線量計およびパルス性ノイズ軽減方法は、第1
の所定期間と第2の所定期間とをそれぞれ所定の値と比
較することにより、衝撃パルスの特徴と放射線入射によ
るパルスの特徴との差異を考慮して、衝撃パルスか放射
線入射によるパルスかを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における携帯型個人線量
計の構成を示す図
【図2】同衝撃パルスの判別方法の説明に用いるタイム
チャート
【符号の説明】
1 シリコン半導体検出器 2 計数器 3 CPU 4 液晶表示器 5 警報用ブザー 6 通信用インターフェース 7 タイマー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01T 1/17

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線を検出する放射線検出手段と、前
    記放射線検出手段の出力を受けて第1の所定期間内のパ
    ルス数をカウントする第1のカウント手段と、前記放射
    線検出手段の出力を受けて前記第1の所定期間の後の第
    2の所定期間内のパルス数をカウントする第2のカウン
    ト手段と、前記第1および第2の所定期間内にカウント
    されたパルス数をそれぞれ所定の値と比較し衝撃パルス
    か放射線入射によるパルスかを判定する比較判定手段と
    を備え、前記比較判定手段は、第1の所定期間内にカウ
    ントされたパルス数が所定の値以上であるという第1の
    条件と、かつ第2の所定期間内にカウントされたパルス
    数が0であるという第2の条件とから判定し、前記第1
    の条件と第2の条件との両方が満たされた場合には、衝
    撃パルスであると判定し、一方が満たされない場合は衝
    撃パルスでないと判定する放射線線量計。
JP28361696A 1996-10-25 1996-10-25 放射線線量計およびパルス性ノイズ軽減方法 Expired - Lifetime JP3304785B2 (ja)

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