JP3247397B2 - 放射能汚染検出装置 - Google Patents

放射能汚染検出装置

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JP3247397B2
JP3247397B2 JP8884991A JP8884991A JP3247397B2 JP 3247397 B2 JP3247397 B2 JP 3247397B2 JP 8884991 A JP8884991 A JP 8884991A JP 8884991 A JP8884991 A JP 8884991A JP 3247397 B2 JP3247397 B2 JP 3247397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力施設等において
物品、作業員の体表面、その他の固体、液体、ガス等を
測定対象にする放射能汚染検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射能汚染モニタの構成例を図3
に示す。
【0003】この放射能汚染モニタは、測定対象から出
る放射線を放射線検出器1で検出して、その検出パルス
信号をデータ処理装置2へ入力し、ここでパルス信号を
計数して汚染判定を行い、汚染判定結果に応じて汚染有
制御処理部3または汚染無制御処理部4へ信号を出力し
て警報等の処理を行うように構成されている。以上のよ
うに構成された放射能汚染モニタの動作を図4に示す。
【0004】かかる装置では、実際の測定に先立ち、デ
ータ処理装置12に計数時間測定器5から計数時間
設定され、管理レベル設定器6から管理レベルが設定さ
れる。データ処理装置2は、測定対象が設定されるまで
はバックグラウンドを計数する。計数開始検知手段7か
ら計数開始タイミング信号が入力すると、予め設定され
た計数時間でパルス信号を計数する。そして、その計
数値からバックグラウンド計数値を減算するNET演算
が実行され、この演算値と汚染管理レベルとが比較され
て汚染判定が行われる。演算値が汚染管理レベルを超え
ているときには、汚染有制御処理部3へ信号が出力され
て警報等が出力される。また、演算値が汚染管理レベル
以下のときは汚染無制御処理部4へ信号が出力されて、
例えば測定対象となる物品の搬出処理が行われる。
【0005】ところで、実際の放射線検出値は、図5に
示すように、計数時間での平均値を中心にして所定の
統計誤差で分布している。データ処理装置2は、統計誤
差が汚染管理レベルを超えたときに汚染有りと判定する
ように設定されている。ところが、統計誤差は放射線検
出数n(パルス数)の平方根に比例して大きくなるた
め、測定対象の放射線量が増加しなくても、バックグラ
ウンドが上昇すると、統計誤差は図5の斜線部まで大き
くなり、汚染管理レベルを超えてしまう。
【0006】そこで、従来の放射能汚染モニタでは、測
定環境でのバックグラウンドの上限を想定して、バック
グラウンドが上限に達しても統計誤差が汚染管理レベル
を超えないように、計数時間を十分長い時間に設定し
ていた。
【0007】このため、バックグラウンドが想定した値
よりも十分低い場合であっても、予め設定された計数時
間を経過しなければ測定が終了せず、大きな測定時間ロ
スが生じていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の放射能
汚染モニタは、測定時間ロスが大きく測定時間が必要以
上に長くなることから処理能力が低下するという問題が
あった。
【0009】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、検出可能な放射能レベルが汚染管理レベルを
超えない範囲で最短となる計数時間を、バックグラウン
ドの変動に追従させて逐次的に設定でき、測定時間を短
縮して処理能力を向上できる放射能汚染検出装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、入射する放射線量に応じてパルス信号を出
力する放射線検出器と、測定対象に相対して測定開始し
た前記放射線検出器から出力されるパルス信号を設定さ
れている計数時間で計数する汚染計数手段と、この汚染
計数手段で得られた計数値と汚染管理レベルとを比較し
て汚染判定を行う汚染判定手段とを備えた放射能汚染検
出装置において、測定対象が相対されずに待機状態にあ
る前記放射線検出器から出力されるパルス信号を常に計
数して、現在のバックグラウンドレベルを求めるバック
グラウンド計数手段と、前記測定開始直前に、前記バッ
クグラウンド計数手段から最新のバックグラウンドレベ
ルを取込み、該バックグラウンドレベルに基づいて最短
になる計数時間を算出し、この算出された計数時間を前
記汚染計数手段に設定する最適計数時間設定手段とを具
備した構成とした。
【0011】
【作用】本発明によれば、待機状態においてはバックグ
ラウンド計数手段によってバックグラウンドレベルが常
に最新の値に更新される。そして、測定対象が設定され
る等して測定開始直前になると、最適計数時間設定手段
に最新のバックグラウンドレベルが取込まれ、放射線検
出器の検出可能な放射線レベルが汚染管理レベルを超え
ない範囲で最小となる計数時間がバックグラウンドレベ
ルに応じて決められる。この計数時間は、例えば以下の
式より算出される。 T=[4nb +4(A−α)/a] /[{2(A−α)/aK}2 −4nb /Tb
【0012】なお、計数時間Tを、最新のバックグラウ
ンドレベルをnb 、バックグラウンド計数時間をTb
汚染管理レベルをA、汚染管理レベルAの0以上の任意
のマージンをα、放射線検出器の検出効率をa、計数値
の信頼度をKとしている。
【0013】そして、この算出された計数時間が汚染計
数手段に設定され、測定開始と共に計数が開始され、新
しく設定された計数時間が経過した時点で計数が終了
し、その計数値に応じて汚染判定が行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
【0015】図1には一実施例に係る放射能汚染モニタ
の機能ブロックが示されている。なお、図3に示すモニ
タと同一機能の部分には同一の符号を付し詳しい説明は
省略する。
【0016】本実施例は、放射線検出器1のパルス信号
を受信して汚染判定を行うデータ処理装置10が、汚染
計数手段11と、バックグラウンド計数手段12と、最
適計数時間算出手段13と、汚染判定手段14とを具備
して構成されている。
【0017】汚染計数手段11は、計数開始検知手段7
から測定開始タイミング信号が入力すると、最適計数時
間算出手段13で設定された計数時間Tで、放射線検出
器1からのパルス信号を計数して計数値を汚染判定手段
14へ出力する。
【0018】バックグラウンド計数手段12は、測定対
象が設定されていない状態において放射線検出器1から
出力されるパルス信号を計数してバックグラウンドの計
数値を検出する。
【0019】最適計数時間算出手段13は、測定対象が
放射線検出器1に相対して測定準備に入ったことを検知
する測定対象設定検知手段15から測定準備信号が入力
される。最適計数時間算出手段13は、測定準備信号が
入力すると、バックグラウンド計数手段12から最新の
バックグラウンドレベルを取込み、下式を実行して最適
の計数時間Tを求める。 T=[4nb +4(A−α)/a] /[{2(A−α)/aK}2 −4nb /Tb ] …(1)
【0020】なお、nb は最新のバックグラウンドレベ
ル(cps)、Tb はnb を求めた際のバックグラウン
ド計数時間(sec)、Aは汚染管理レベル(Bq/c
2 )、αは汚染管理レベルAの0以上の任意のマージ
ン、aは測定対象から放射された放射線を放射線検出器
が検知する比率を示す検出効率(Bq/cm2 /cp
s)、Kは信頼度(通常は3)をそれぞれ示している。
【0021】汚染判定手段14は、汚染計数手段11か
ら入力する計数値NG からバックグラウンドレベルnb
を減算するNET演算を行い、この演算結果と汚染管理
レベルとを比較して汚染判定を行う。ここで、最適な計
数時間Tの算出原理について説明する。
【0022】一般に、放射線を計数した場合には統計誤
差が含まれ、この統計誤差が検知可能な最小レベルとな
る。この検知可能な最小レベルを汚染管理レベルと一致
させるようにシステムを構成すると、以下の関係式が成
り立つ。汚染管理レベルA=検出効率a×統計誤差 A=a・(K/2)[K/T+{(K/T)2 +4nb (1/T+1/Tb )}1/2 ] …(2) 上記(2)式をTついて解くと、(1)式からマージン
αを除いた式となる。以上のように構成された本実施例
の動作について図2を参照して説明する。
【0023】測定対象がない待機状態では、バックグラ
ウンドが測定される。そして、測定対象が設定され測定
準備信号が入力すると、(1)式によって最適な計数時
間Tが算出され、汚染計数手段11に設定される。次
に、計数開始検知手段7から測定開始タイミング信号が
入力すると、その設定された計数時間Tで計数する。こ
の時、計数時間Tは、その直前のバックグラウンドレベ
ルに対して装置の検出可能な放射線レベルが汚染管理レ
ベルを越えない範囲で最小の値に調整された時間となっ
ている。
【0024】汚染判定手段14では、計数値NG からバ
ックグラウンドレベルnb を減算するNET演算が実行
され、この演算値と汚染管理レベルとが比較される。こ
の比較結果から、演算値が汚染管理レベルを超えている
ときには、汚染有制御処理部3へ信号が出力されて警報
等が出力される。また、演算値が汚染管理レベル以下の
ときは汚染無制御処理部4へ信号が出力されて、例えば
測定対象となる物品の搬出処理が行われる。
【0025】この様に本実施例によれば、検知可能な最
小レベルを汚染管理レベルと一致させる最適な計数時間
Tを上記(1)式にてバックグラウンドレベルに応じて
算出し、その計数時間Tにて計数を行うようにしたの
で、バックグラウンドの変動に正確に追従して常に最短
の計数時間に調整され、従来に比べ計数時間を大幅に短
縮して測定処理能力を著しく向上させることができる。
【0026】また、バックグラウンドの変動に正確に追
従するので、バックグラウンドレベルルが予想以上に上
昇した場合であっても、検知可能な放射能レベルが汚染
管理レベルを超えてしまうのを確実に防止でき、常に正
常な放射線管理ができることから装置の信頼性を向上す
ることができる。
【0027】なお、上記実施例では、(1)式によって
計数時間Tを算出しているが、本発明は(1)式による
演算に限定されるものではなく、検知可能な最小レベル
を汚染管理レベルと一致させる最適な計数時間Tを求め
得る計算であれば他の計算方法であっても良い。
【0028】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、検
出可能な放射能レベルが汚染管理レベルを超えない範囲
で最短となる計数時間を、バックグラウンドの変動に追
従させて逐次的に設定でき、測定時間を短縮して処理能
力を大幅に向上できる放射能汚染検出装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る放射能汚染モニタの機
能ブロック図。
【図2】一実施例に係る放射能汚染モニタの動作説明
図。
【図3】従来の放射能汚染モニタの機能ブロック図。
【図4】従来の放射能汚染モニタの動作説明図。
【図5】計数時間の設定原理を説明するための図。
【符号の説明】
1…放射線検出器、10…データ処理装置、11…汚染
計数手段、12…バックグラウンド計数手段、13…最
適計数時間算出手段、14…汚染判定手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−61083(JP,A) 特開 平1−187488(JP,A) 特開 昭54−109891(JP,A) 特開 昭53−148486(JP,A) 特開 昭64−88177(JP,A) 特開 昭55−75671(JP,A) 特開 昭57−19686(JP,A) 特開 昭53−60684(JP,A) 特開 昭63−48492(JP,A) 特開 平4−232491(JP,A) 実開 昭56−155380(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01T 1/167

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する放射線量に応じてパルス信号を
    出力する放射線検出器と、測定対象に相対して測定開始
    した前記放射線検出器から出力されるパルス信号を設定
    されている計数時間で計数する汚染計数手段と、この汚
    染計数手段で得られた計数値と汚染管理レベルとを比較
    して汚染判定を行う汚染判定手段とを備えた放射能汚染
    検出装置において、 測定対象が相対されずに待機状態にある前記放射線検出
    器から出力されるパルス信号を常に計数して、現在のバ
    ックグラウンドレベルを求めるバックグラウンド計数手
    段と、 前記測定開始直前に、前記バックグラウンド計数手段か
    ら最新のバックグラウンドレベルを取込み、該バックグ
    ラウンドレベルに基づいて最短になる計数時間を算出
    し、この算出された計数時間を前記汚染計数手段に設定
    する最適計数時間設定手段と、 を具備したことを特徴とする放射能汚染検出装置。
  2. 【請求項2】 前記最適計数時間設定手段は、最新のバ
    ックグラウンドレベルをnb 、バックグラウンド計数時
    間をTb 、汚染管理レベルをA、汚染管理レベルAの0
    以上の任意のマージンをα、放射線検出器の検出効率を
    a、計数値の信頼度をKとして、計数時間Tを、 T=[4nb +4(A−α)/a] /[{2(A−α)/aK}2 −4nb /Tb ] なる演算で算出することを特徴とする請求項1記載の放
    射能汚染検出装置。
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