JP3304783B2 - プラグの冷却方法および装置 - Google Patents
プラグの冷却方法および装置Info
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Description
の製造技術に関し、特に、ピアサーおよびエロンゲータ
用の穿孔プラグの冷却方法および装置に関するものであ
る。
の製造は、普通、丸鋼(以下、「ビレット」という)を
加熱炉に装入し、約1100〜1300℃近辺に加熱
し、穿孔用のマーク(例えば、案内孔)を設けてから、
第1穿孔機(以下、「ピアサー」という)で穿孔されホ
ローシェルとなる。その後、第2穿孔機(以下、「エロ
ンゲータ」という)でホローシェルを拡管、延伸する。
ピアサーおよびエロンゲータによって穿孔する際、プラ
グはビレットから受ける熱と、加工発熱および摩擦発熱
とによって高温となり、溶損等の傷害が発生する。現在
までに、プラグの内面に冷却水等の冷却液を送り込んで
冷却することが行われてきたが、プラグ外面を積極的に
冷却することは従来行われていなかった。
ことは、重要視されていなかったが、近年、クロムを多
く含む高強度ビレットを穿孔する際、穿孔プラグの温度
上昇によるプラグ表面の溶損が問題視されている。
面温度は、普通鋼のビレットを穿孔する場合よりも10
0〜200℃程高くなる。これは、穿孔時間が長くなる
ためと、加工発熱量が多くなるためである。
は、実開昭56−175101号公報、特開昭58−1
68405号公報等が示されている(以下、「先行技術
1」という)。先行技術1は、マンドレルバーを通じて
プラグ内側に水を送り込み、且つ、プラグ先端部または
外周に設けた開口部より水を噴射することによって、ホ
ローシェル内のデスケーリングおよびホローシェル内面
の冷却を目的として開発された。従って、プラグそのも
のを冷却する能力はなく、また、この技術はエロンゲー
タに関するものであり、ビレットを穿孔するピアサー用
のプラグには使用しにくい技術であった。
特開昭61−219404号公報、特開昭62−259
603号公報等に示されるように、穿孔プラグに通じる
マンドレルバー内に冷却水を送水し、穿孔プラグを冷却
する方法がある(以下、「先行技術2」という)。しか
しながら、この方法では、十分な冷却水を送水すること
ができなかった。また、穿孔中のビレット内に冷却水を
噴射しても、プラグ全体、特に、プラグ先端に冷却水が
行き渡らないため、十分な穿孔プラグの冷却ができなか
った。特に、穿孔をする表面と冷却をする内面とでは、
温度差が大きいため、冷却を行なっても表面上の熱を十
分に吸収できなかった。
め、特開平3−291106号公報に示されるように、
プラグ内面に凹凸状の冷却溝を設けた穿孔プラグが開発
された(以下、「先行技術3」という)。しかし、表面
温度と内面温度とには差があるため、内面の側の冷却効
率を高めても殆ど効果がなかった。
3Cr等)等の高合金鋼に使用される穿孔プラグは数回
使用後、プラグを取り外して、水の中に漬けておく浸漬
冷却を行うことにより、プラグの耐久度を上げている
(以下、「先行技術4」という)。しかし、この方法
は、非常に圧延効率が悪く、圧延ピッチを長くする原因
になっており、ひいては、コストアップの原因になって
いる。
グ外面からの既存の冷却装置では十分な冷却を行うこと
は、圧延時間等から限界であり、より高い冷却能力を有
する、プラグ外面の冷却方法の開発が急がれている。
れているプラグ外面冷却装置は、円形状に広がるスプレ
ーノズル(以下、「フルコーンスプレーノズル」とい
う)(図8参照)をプラグ周囲に配置し冷却を行うもの
であるが、この方法では、圧延効率を落とさずに冷却を
行おうとしても、十分な冷却能力を得ることができず、
高合金鋼管の連続穿孔時のプラグ耐用回数はせいぜい5
〜6回が限度であった。そのときの穿孔中のプラグ温度
は、プラグ内部に設置された熱電対の測定によると、プ
ラグ表面極近傍では800℃を超えていた。
ると表面性状が劣化し、圧延効率が下がるという知見が
得られている。従って、冷却時間を長くすることがプラ
グの耐用回数向上には有効であるが、今後の生産効率の
面から見ても、高合金鋼の穿孔間隔は短くなりつつあ
り、外面冷却装置での冷却時間を現状より長くとること
は効果的でない。
装置の冷却能力を強化する方法が求められているが、か
かる技術は未だ開発されていない。この発明の目的は、
上述の課題を解決することができる強冷却型のプラグの
冷却方法および装置を提供することにある。
ピアサーおよびエロンゲータ用のプラグの冷却方法にお
いて、前記プラグの表面に、0.2[kgf/cm
2G]以上の噴射圧で冷却液を拡散されないように衝突
させることに特徴を有するものである。
ロンゲータ用のプラグの冷却方法において、前記プラグ
の一部または全体を被覆可能な、円筒状の内壁、前記内
壁の外側の外壁および側壁を有し、前記内壁、前記外壁
および前記側壁により形成された空間に冷却液を収容可
能な、前記内壁に複数の噴射孔が設けられた、筒状の二
重容器を用い、前記プラグの周囲を前記二重容器によっ
て被覆し、前記空間内に冷却液を供給し前記複数の噴射
孔から前記冷却液を前記プラグの表面に0.2[kgf
/cm 2 G]以上の噴射圧で噴射して衝突させることに
特徴を有するものである。
記内壁のほぼ径方向に設けられていることに特徴を有す
るものである。請求項4記載の発明は、前記噴射孔は、
前記内壁の外周部の冷却液流入口が30〜150度の範
囲内の角度を有するすり鉢状に形成されており、且つ、
前記噴射孔の直線部は前記噴射孔の内径の2倍を超える
長さを有することに特徴を有するものである。
部に、前記冷却液を排出するためのスリットを設け、前
記スリットから前記冷却液を排出することに特徴を有す
るものである。
と胴部とで冷却液流量の配分を行うことに特徴を有する
ものである。請求項7記載の発明は、ピアサーおよびエ
ロンゲータ用のプラグの冷却装置において、前記プラグ
の一部または全体を被覆可能な、円筒状の内壁、前記内
壁の外側の外壁および側壁からなり、前記内壁に複数の
噴射孔が設けられた、前記内壁、前記外壁および前記側
壁によって形成された空間に冷却液を収容可能な、筒状
の二重容器と、前記空間内に冷却液を供給するための冷
却液供給機構とからなることに特徴を有するものであ
る。
記内壁のほぼ径方向に設けられていることに特徴を有す
るものである。請求項9記載の発明は、前記噴射孔は、
前記内壁の外周部の冷却液流入口が30〜150度の範
囲内の角度を有するすり鉢状に形成されており、且つ、
前記噴射孔の直線部は前記噴射孔の内径の2倍を超える
長さを有することに特徴を有するものである。
下部に、前記冷却液を排出するためのスリットを設けた
ことに特徴を有するものである。請求項11記載の発明
は、前記プラグの頭部と胴部とで冷却液流量の配分を行
うために、前記プラグの頭部側の前記噴射孔の数が前記
プラグの胴部側の前記噴射孔の数よりも多数であること
に特徴を有するものである。
は、沸騰の状態の違いにある。特に、冷却面表面温度が
約500〜600℃の状態で、水(以下、「冷却水」と
いう)による冷却を行うと、冷却水は直ぐに被冷却面の
温度により蒸発し、冷却面上に蒸気膜を形成し、冷却水
が冷却面に直接接触できなくなり、冷却能力が低下す
る。一般に、この状態を膜沸騰状態という。特にスプレ
ーノズルを用いることにより冷却水が拡散されるため、
噴射圧が高くても被冷却面接触時には圧力が低下する。
従って、この蒸気膜を突き破って冷却するために、圧力
を持った冷却水が広がらない(拡散されない)ようにし
て、プラグ表面に当たるように冷却する。特に、噴射圧
が0.2〔kgf/cm2 G〕以上になると、蒸気膜を
突き破った冷却水が被冷却面に接触することにより、膜
沸騰の状態が冷却能力が良くなる遷移沸騰の状態に移行
し、冷却能力を表す熱伝達率が高温でも良くなる。従っ
て、噴射圧は0.2〔kgf/cm2 G〕以上とする。
このことは図6に示されている。図6はプラグ表面温度
が800℃での各噴射圧力における熱伝達率を示すグラ
フである。
冷却面全体に噴射時の圧力を保って冷却水が掛かるよう
に、プラグ全体または一部を覆うことができる筒状の二
重容器を用いる。二重容器は、内壁、外壁および側壁に
よって空間を形成し、前記空間に冷却液を収容可能な構
造とする。内壁は円筒状とし、更に、所定の肉厚を有す
る内壁に、前記円筒状の内壁の径方向に複数の噴射孔を
穿設する。外壁、内壁および側壁間の空間に冷却液を送
り込み、複数の噴射孔の各々からプラグ表面に向かっ
て、プラグ表面に対してほぼ鉛直の角度で冷却液を噴射
する。噴射孔の形状は、流入圧力損失を抑えるために内
壁の外周部の冷却液流入口をすり鉢状に形成し、且つ、
噴射孔の長手方向の直線部を、流入した冷却液が噴射孔
から噴射する際に広がらないように直線状態で、噴射孔
内径の2倍を超える長さ(L>2D)に設定する。ここ
で、L:噴射孔長手方向直線部長さ、D:噴射孔内径
(直径)。
液等を用いても良い。 〔作用〕穿孔プラグを二重容器によって被覆し、二重容
器の内壁を構成する円筒管に設けられた複数の噴射孔か
ら、穿孔プラグ表面に対して鉛直に近い角度で、且つ、
噴射された冷却液が広がらないように直線状態で噴射
し、プラグ表面に0.2〔kgf/cm2 G〕以上の噴
射圧で衝突させることにより、効率良くプラグを冷却す
ることができ、プラグ耐用回数が向上する。
面を参照しながら説明する。図1はこの発明のプラグ冷
却装置の第1の実施態様を示す斜視図である。図1は透
視図で示されている。図2はこの発明のプラグ冷却装置
をプラグ進行方向に縦割りしたA−A−A’−A’線断
面図である。図1および図2に示すように、この発明の
冷却装置は、筒状の二重容器2と、二重容器2に冷却水
を供給するための冷却水供給機構とからなっている。
下、「外管」という)6と、円筒管からなる内壁(以
下、「内管」という)7と、外管6と内管7との間の空
間の両側を閉塞して側壁を形成するドーナッツ状のフラ
ンジ12とからなっている。1はマンドレルバー8に支
えられたプラグであり、二重容器2は、プラグ1の一部
または全体を被覆可能な大きさを有している。
器2を構成する外管6、内管7およびフランジ12によ
って形成された空間内に冷却水を供給する。本実施態様
では、冷却液として水(以下、「冷却水」という)が使
用される。尚、符号10によって示される矢印は、冷却
水およびその送水方向を示している。
り、内管7にはその(内管7の)ほぼ径方向に複数の噴
射孔3が穿設されている。外管6にはその外側から送水
管4が、複数本(6本)外管6を貫通して設けられてお
り、図示しない前記冷却水供給機構から送水管4を介し
て冷却水10が前記空間内に供給されるようになってい
る。
る。図9に示すように、噴射孔3は、内管7の外周部の
冷却水流入口3aをすり鉢状に形成されている。θは冷
却水流入口3aにおける冷却水流入角度を示している。
θは30〜150度の範囲内の角度に形成される。更
に、噴射孔3の長手方向直線部長さLは、噴射孔3の内
径Dの2倍を超える長さ(L>2D)に設定されてい
る。なお、図9において、Rは内管内径を示す。
間に冷却水供給機構から送水管4を介して冷却水10が
供給され、前記空間内に冷却水10が収容され、複数の
噴射孔3の各々からプラグ1の表面に向けて、プラグ表
面に対してほぼ鉛直の角度で冷却水10が噴射される。
施例1〜3では、冷却液に水を用いた。
プラグの冷却を実施した。図1、図2では、外管6に前
後6ヶ所、送水管4が設置されているが、例えば、フラ
ンジ12に取り付けても差し支えない。また、二重容器
2を構成する外管6にも円筒管を用いているが、該管6
は円筒管でなくても良い。送水管4より送られた冷却水
10は、外管6と内管7との間に収容され、内管7に穿
孔してある噴射孔3より冷却水10が噴射される。噴射
孔3の、内径(直径)Dはφ3mmに、冷却水流入側の
開口3aは冷却水流入角度θを108度のすり鉢に形成
した。且つ、直線部の長さLは噴射孔内径Dの3倍の9
mmとした。外管6、内管7の長手方向長さは600m
m、内管7の内法(内径)はφ200mmとした。内管
内径はプラグ1の外径の1.2倍〜2.0倍程度が望ま
しくそのように設定した。また、二重容器2によって被
覆されたプラグ1は冷却装置内管7内のほぼ中央(管軸
位置)に配置した。内管7に噴射孔3が設けられている
範囲の内管長手方向長さは400mmで、噴射孔3は内
管円周方向に36度の角度の間隔で10個、内管長手方
向は25mm間隔で17個、そして、噴射孔3の数は全
部で170個としそれぞれを千鳥状に配列した。総冷却
水流量は700〔l/min〕とし、そのときの噴射圧
は約0.5〔kgf/cm2 G〕とした。尚、各寸法、
噴射孔3の配置方法はこの限りでない。
鋼)用のプラグの冷却を実施した。被穿孔ビレットは、
13Cr鋼を約1270℃の温度まで十分に加熱したも
のを用いた。冷却を行ったプラグの直径は140mmで
あった。本実験では、1回当たり消費時間は全工程で約
30秒であった。その内訳(各工程の時間)は、穿孔工
程が約13秒、穿孔後のシェルからの引く抜き工程が約
5秒、本発明冷却装置での冷却工程が約7秒、ビレット
前までの押し出し工程が約5秒であった。
孔プラグ1は平均で34回まで穿孔することができた。 〔実施例2〕図3は、実施例2に使用された、この発明
の第2の実施態様を示す断面図である。図3に示す冷却
装置においては、実施例1に使用された図1、図2に示
す冷却装置の噴射孔3の配列位置を変えた点のみが図
1、図2と異なっている。配置方法に付いては図3に簡
略的に示されている。
管7の長手方向長さは600mm、内管7の内法(内
径)はφ200とした。内管7に噴射孔3が設けられて
いる範囲の長さは380mmとした。ただし、最もプラ
グ1の先頭寄りの噴射孔3から長手方向200mmまで
の距離の範囲においては、噴射孔3は円周方向に36度
の角度の間隔で10個、20mm間隔で11個配置し、
強冷却領域とした。そして、残りの180mmの範囲に
おいては、円周方向に36度の角度の間隔で10個、3
0mm間隔で6個配置し、弱冷却領域とした。かくし
て、噴射孔3の数は全部で170個としそれぞれを千鳥
状に配列した。総冷却水流量は700〔l/min〕と
し、そのときの噴射圧は約0.5〔kgf/cm2 G〕
とした。尚、各寸法、噴射孔3の配置方法はこの限りで
はない。
行ったのは、一般的にプラグ1の長さが300mmとす
ると、図4に示すように、繰り返し穿孔中のプラグ1
は、プラグ先頭側の約150mm位までが高温となり、
プラグ後側は先頭部より、かなり温度的に低いためであ
る。
却装置を用いて、13Cr鋼用穿孔プラグ(直径140
mm)の冷却実験を行った。ビレットは約2.0mの1
3Cr鋼を用い、約1270℃まで十分に加熱したもの
を用いた。1回当たり消費時間は全工程で約30秒であ
った。その内訳(各工程の時間)は、穿孔工程が約13
秒、穿孔後のシェルからの引き抜き工程が約5秒、本発
明冷却装置(図3)での冷却工程が約7秒、ビレット前
までの押し出し工程が約5秒であった。
孔プラグ1は平均で36回まで穿孔することができた。 〔実施例3〕図5は、実施例3に使用された、この発明
のプラグ冷却装置の第3の実施態様を示す斜視図であ
る。図5は透視図で示されている。図5において、第1
の実施態様を示す図1と実質的に同一または相当部分に
ついては、図1と同じ符合を付することにより説明を省
略する。図5に示すように、第3の実施態様に示す冷却
装置においては、二重容器2の下部に、スリット5を設
けたことのみが図1、図2に示す冷却装置と異なってい
る。スリット5は、外管6、内管7およびフランジ12
を切断して設けられており、噴射孔3からプラグ1に噴
射された冷却水10を下方に排出する。
6、内管7およびフランジ12を、長手方向に幅40m
mにわたって分断し、分断された断面部分は仕切板9を
前記外管6、内管7およびフランジ12に溶接によって
取り付けられている。尚、下面側からの水抜き方法はこ
の限りでない。尚、このように水抜き用スリット5を設
けたのは、プラグ冷却中、冷却水10が冷却装置の二重
容器2の下部に溜まることにより、本冷却装置の特徴で
ある噴射圧力が下部で低下するためである。従って、ス
リット5を設けることにより、噴射圧力低下に伴う冷却
不足を抑制することが可能である。
却装置を用いて、13Cr鋼用穿孔プラグ1(直径14
0mm)で冷却実験を行った。ビレットは約2.0mの
13Cr鋼を用い、約1270℃まで十分に加熱したも
のを用いた。1回当たり消費時間は全工程で約30秒で
あった。その内訳(各工程の時間)は、穿孔工程が約1
3秒、穿孔後のシェルからの引き抜き工程が約5秒、本
発明冷却装置(図5)での冷却工程が約7秒、ビレット
前までの押し出し工程が約5秒であった。
孔プラグ1は平均で36回まで穿孔することができた。 〔比較例〕図8は従来から一般に行なわれているプラグ
の冷却方法(以下、「比較例」という)を示す概念図で
ある。円錐状に冷却水が広がる噴射角90度のフルコー
ンスプレーノズルをプラグ先頭部側と後部側の上下左右
4ヶ所ずつ、計8ヶ所配置し、総冷却水流量を合計80
0〔l/min〕で噴射した。図7はこの比較例と、本
発明の実施例1とを、同工程(穿孔工程約13秒、引き
抜き工程約5秒、冷却工程約7秒、押し出し工程約5
秒)で行った試験結果について、プラグ表面最高温度と
穿孔耐用回数との関係で示している。図7中白抜きが比
較例、黒塗りが実施例1である。
ズによる冷却方法では、プラグ表面最高温度が数回の穿
孔回数で800℃を超え、且つ、平均で約7回しか穿孔
できなかった。
最高温度が殆ど800℃以下であり、且つ、平均で約3
4回の使用に耐えた。また、プラグ交換には約40秒の
時間が必要なので、交換時間を含めたビレット1本当た
りにかかる生産時間はフルコーンスプレーノズルによる
冷却方法では約35.7秒であったのに対して、本発明
による実施例1では約31.1秒で、大幅に生産効率が
向上した。
明によれば、以下に示す工業上有用な効果がもたらされ
る。 プラグの耐用回数を大幅に向上させることができ、
これにより、プラグのコスト、プラグの交換回数、およ
び、それにかかる工数を減らすことができ、ビレット1
本当たりにかかる生産時間が大幅に削減され、生産効率
を向上することができる。 特に、13Cr等の高合金鋼管用のビレット穿孔に
おいて、穿孔ピッチを短くすることができ、且つ、穿孔
プラグの耐用回数が向上する。
示す斜視図である。
示す断面図である。
向の温度分布である。
示す斜視図である。
達率との関係を示すグラフである。
の冷却装置とこの発明に係る冷却装置とによる耐用回数
を比較するグラフである。
示す概念図である。
Claims (11)
- 【請求項1】ピアサーおよびエロンゲータ用のプラグの
冷却方法において、前記プラグの表面に、0.2[kg
f/cm2G]以上の噴射圧で冷却液を拡散されないよ
うに衝突させることを特徴とするプラグの冷却方法。 - 【請求項2】ピアサーおよびエロンゲータ用のプラグの
冷却方法において、前記プラグの一部または全体を被覆
可能な、円筒状の内壁、前記内壁の外側の外壁および側
壁を有し、前記内壁、前記外壁および前記側壁により形
成された空間に冷却液を収容可能な、前記内壁に複数の
噴射孔が設けられた、筒状の二重容器を用い、前記プラ
グの周囲を前記二重容器によって被覆し、前記空間内に
冷却液を供給し前記複数の噴射孔から前記冷却液を前記
プラグの表面に0.2[kgf/cm 2 G]以上の噴射
圧で噴射して衝突させることを特徴とするプラグの冷却
方法。 - 【請求項3】前記噴射孔は、前記内壁のほぼ径方向に設
けられている請求項2記載の方法。 - 【請求項4】前記噴射孔は、前記内壁の外周部の冷却液
流入口が30〜150度の範囲内の角度を有するすり鉢
状に形成されており、且つ、前記噴射孔の直線部は前記
噴射孔の内径の2倍を超える長さを有する請求項2また
は3記載の方法。 - 【請求項5】前記二重容器の下部に、前記冷却液を排出
するためのスリットを設け、前記スリットから前記冷却
液を排出する請求項2、3または4記載の方法。 - 【請求項6】前記プラグの頭部と胴部とで冷却液流量の
配分を行う請求項2、3、4または5記載の方法。 - 【請求項7】ピアサーおよびエロンゲータ用のプラグの
冷却装置において、前記プラグの一部または全体を被覆
可能な、円筒状の内壁、前記内壁の外側の外壁および側
壁からなり、前記内壁に複数の噴射孔が設けられた、前
記内壁、前記外壁および前記側壁によって形成された空
間に冷却液を収容可能な、筒状の二重容器と、前記空間
内に冷却液を供給するための冷却液供給機構とからなる
ことを特徴とするプラグの冷却装置。 - 【請求項8】前記噴射孔は、前記内壁のほぼ径方向に設
けられている請求項7記載の装置。 - 【請求項9】前記噴射孔は、前記内壁の外周部の冷却液
流入口が30〜150度の範囲内の角度を有するすり鉢
状に形成されており、且つ、前記噴射孔の直線部は前記
噴射孔の内径の2倍を超える長さを有する請求項7また
は8記載の装置。 - 【請求項10】前記二重容器の下部に、前記冷却液を排
出するためのスリットを設けた請求項7、8または9記
載の装置。 - 【請求項11】前記プラグの頭部と胴部とで冷却液流量
の配分を行うために、前記プラグの頭部側の前記噴射孔
の数が前記プラグの胴部側の前記噴射孔の数よりも多数
である請求項7、8、9または10記載の装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27338596A JP3304783B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | プラグの冷却方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27338596A JP3304783B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | プラグの冷却方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10118703A JPH10118703A (ja) | 1998-05-12 |
| JP3304783B2 true JP3304783B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=17527167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP27338596A Expired - Lifetime JP3304783B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | プラグの冷却方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3304783B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108332572A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-07-27 | 无锡市金来生物科技有限公司 | 液体冷却塔 |
-
1996
- 1996-10-16 JP JP27338596A patent/JP3304783B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10118703A (ja) | 1998-05-12 |
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