JP3304434B2 - 人造石の製造方法 - Google Patents

人造石の製造方法

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隆 木村
文弘 石川
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東陶機器株式会社
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度が高く、しかも、
見栄えのよい人造石の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人造石カウンター等において、補
強を必要とする箇所、例えば、狭幅長尺形状になってい
る部分や、切欠部近傍等には、裏面より木製の補強板を
貼付したり、あるいは、特公平4-10479 号公報に示され
ているように、人造石の内部に木芯を入れたりして補強
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな方法は、未だ、以下のような解決すべき課題を有し
ていた。
【0004】すなわち、人造石と補強材となる木材とで
は密着性が悪く、しかも、木材が強度的に弱いため、人
造石の変形をおさえきれず、例えば、カウンター等に用
いた場合に反りや亀裂を生じたりする虞れがあった。
【0005】また、補強材に木材を使用することは、強
度的に信頼性が低く、しかも、裏面に補強材としての木
材を貼付する方法は、製品としての見栄えを悪くしてし
まうものであるため、補強材の見えない場所にしか使用
できなかった。
【0006】本発明は、上記した課題を解決することの
できる人造石の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、人造石の補
強対応個所に凹部を形成された人造石を成形し、同凹部
に、全面を人造石の原材料と密着性のよい樹脂材料で被
覆した補強板を入れ、同原材料を充填して埋設すると共
に、人造石の裏面と面一に形成し、硬化させて得ること
を特徴とする人造石の製造方法を提供せんとするもので
ある。
【0008】また、本発明は、下型内に原材料を注型し
た後、人造石の補強対応箇所に凸部を持つ上型をかぶせ
て原材料を硬化させた後、同凸部により凹部を形成され
た人造石を脱型し、同凹部に上記原材料を少量流し込ん
だ後、全面をFRPで被覆した金属補強板を入れ、さら
に、原材料を充填して凹部を人造石の裏面と面一に形成
し、硬化させて得ることにも特徴を有する。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき、具体的に説
明する。
【0010】(第1実施例) 図1は本発明に係る製造方法により得られた人造石の断
面図、図2は同製造方法に用いる上型の斜視図、図3は
同製造方法のフローチャート、図4は同製造方法の説明
図である。
【0011】図1に示すCは本発明に係る製造方法によ
り得られた人造石であり、長尺の板状に成形されてい
る。そして、同人造石Cの内部には金属補強板5を配し
てその強度を高めている。
【0012】かかる板状の人造石Cの製造方法につい
て、図3に示すフローチャートの順に、図2及び図4を
参照しながら説明する。
【0013】先ず、型製作工程51において、図4の
(イ) に示すように、平坦な板状の底板1と側枠2とか
ら底浅状に形成した下型Aを作製し、別に、必要に応じ
て必要箇所に人造石Cの厚みの約半分の高さの矩形形状
の凸部aを形成した上型Eを作製する(図2参照)。
【0014】かかる上型の凸部aの形成部分は、下型A
と上型Eにて形成する板状の人造石Cにおける脆弱部分
に相当する箇所であり、例えば、狭幅長尺形状の部分
や、切欠部近傍等である。
【0015】次いで、注型工程52において、同下型Aに
ポリエステル樹脂からなる原材料Bを流し込み(図4
(ロ))、型組み工程53において上型Eをかぶせる。
(図4(ハ))。
【0016】第1硬化工程54において所定時間硬化させ
た後、脱型工程55では成形された人造石Cを上型Eを取
り除いた後、下型Aより脱型する( 図4(ニ))。
【0017】成形された人造石Cには、上型Eの凸部a
により凹部3が形成されており、補強工程56において、
かかる凹部3に、先ず、注型工程52で用いたものと同一
の原材料Bを少量流し込む。
【0018】そして、同凹部3に、鉄等の機械的強度を
有する金属補強板5の全面にFRP4を被覆したものを
落とし込み(図4(ホ))、さらに、原材料をその上か
ら充填して、人造石Cの裏面C1と面一状態になるように
する(図4(ヘ))。
【0019】次に、第2硬化工程57において、上記した
凹部3に追加充填した原材料Bを硬化させ、最後に仕上
げ工程58においてバフ等を用いて仕上げをし、製品とし
ての人造石Cを得る。
【0020】本実施例では、上型Eの凸部aを上型Eと
一体に形成しているが、上型E下面の補強対応箇所に、
矩形の割型を磁石、接着、ねじ固定等で取付けて形成さ
せたものでもよい。
【0021】また、凸部aの高さ及び大きさは、補強材
の埋設位置及び大きさに応じて、適宜変えることができ
る。
【0022】ところで、本実施例においては、上記した
金属補強板5は、十分な機械的強度、剛性を有する鉄板
片を用いており、人造石Cの荷重強度や耐クリープ性を
確実に向上させることができる。なお、人造石Cの厚み
や補強箇所によっては、鉄板片に変え、鉄パイプ、セラ
ミック片等を用いることもできる。
【0023】また、同金属補強板5の全面には、FRP
4を被覆しており、同FRP4は補強板5の鉄板片の腐
食等を防ぎ、しかも、人造石Cの原材料Bとなるポリエ
ステル樹脂との馴染みがよいので、人造石Cの凹部3内
において、原材料Bと一体的な状態を保ちつつ埋設する
ことができる。
【0024】そして、このように、人造石Cの内部にお
いて補強することができるので、外観を損なうことがな
く見栄えがよい。
【0025】さらに、同FRP4を被覆したことによっ
て、金属補強板5と人造石Cの密着性を高めることがで
きるので、金属補強板5による補強効果を増すことがで
き、人造石Cの加重による変形をおさえこむことができ
るため、反りやクラックが発生することを防止すること
ができる。
【0026】なお、本実施例では、FRP4を被覆した
が、人造石の原材料Bと密着性のよい材料であればこれ
に限定しない。
【0027】(第2実施例) 図5及び図6は、人造石Cで形成した発券所等における
窓口用カウンターDの平面図及び断面側面図であり、同
窓口用カウンターDは発券用の窓口となる開口部D1を有
している。
【0028】従って、同カウンターDは、同開口部D1と
長手方向の側端面との間に形成される長尺の狭幅部D2に
クラック等を生じやすいので、かかる狭幅部D2の内部
に、FRP4を被覆した金属補強板5を埋設し、見栄え
を損なうことなく強度を高めている。
【0029】かかる窓口用カウンターDの製造方法につ
いては、先の第1実施例と略同様であるが、下型Aに
は、開口部D1形成用の中子を配設したものを使用するこ
とになる。
【0030】
【発明の効果】人造石の補強対応個所に凹部を形成され
た人造石を成形し、同凹部に、全面を人造石の原材料と
密着性のよい材料で被覆した補強板を入れ、同原材料を
充填して埋設したことで、人造石と補強板との密着性を
高めるため、人造石と補強板との剥離がなくなり、人造
石の反りやクラッの発生を防止することができる。
【0031】また、上型の人造石補強対応箇所に、凸部
を形成し、下型内に原材料を注型して、凸部を形成した
上型をかぶせて硬化させ、同上型により凹部を形成した
人造石を脱型し、同凹部に原材料を少量流し込んだ後、
全面をFRP被覆した金属補強板を入れ、さらに、原材
料を充填して凹部を人造石の裏面と面一に形成して硬化
させて人造石を得るようにしたので、以下のような効果
を得ることができる。
【0032】即ち、金属補強板は、十分な機械的強度、
剛性を有する鉄板片等を用いることにより、人造石の荷
重強度や耐クリープ性を確実に向上させることができる
ため、狭幅長尺の板状人造石でも製造可能となる。
【0033】また、同金属補強板の全面には、FRPを
被覆しており、同FRPは鉄板片等の補強板の腐食等を
防ぎ、しかも、ポリエステル樹脂等の人造石の原材料と
の馴染みがよいので、人造石の凹部内において、原材料
と一体的な状態を保ちつつ埋設することができる。
【0034】さらに、FRPを被覆したことによって、
金属補強板と人造石の密着性を高めることができるので
金属による補強効果が増し、人造石に反りやクラックが
発生することを防止することができる。
【0035】また、人造石の内部において補強すること
ができるので、補強材が見えず外観を損なうことがない
ため、人の目に触れる場所でも使用可能となる。
【0036】また、上型の人造石の補強対応個所に凸部
を形成し、下型内に原材料を注型して、凸部を形成した
上型を被せて硬化させ、脱型することで、人造石製造工
程において、簡単に人造石に凹部を形成でき、作業効率
を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法により得られた人造石の
断面図である。
【図2】同製造方法に用いる上型の斜視図である。
【図3】同製造方法のフローチャートである。
【図4】同製造方法の説明図である。
【図5】第2実施例における窓口用カウンターの平面図
である。
【図6】同断面側面図である。
【符号の説明】
A 下型 C 人造石 E 上型 a 凸部 C1 裏面 3 凹部 4 FRP 5 金属補強板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−30828(JP,A) 特開 昭57−39906(JP,A) 特開 平1−114415(JP,A) 実開 平4−15528(JP,U) 特公 昭51−8985(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/00 - 39/20 B29C 43/00 - 43/20 B29C 69/00 - 69/02 B29D 1/00 - 7/00 B29D 11/00 - 29/00 B29D 31/00 - 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人造石(C)の補強対応箇所に凹部
    (3)を形成された人造石(C)を成形し、同凹部
    (3)に、全面を人造石(C)の原材料(B)と密着性
    のよい樹脂材料で被覆した補強板を入れ、同原材料
    (B)を充填して埋設すると共に、人造石(C)の裏面
    (C1)と面一に形成し、硬化させて得ることを特徴と
    する人造石の製造方法。
  2. 【請求項2】 下型(A)内に原材料(B)を注型した
    後、人造石(C)の補強対応箇所に凸部(a)を持つ上
    型(E)をかぶせて原材料(B)を硬化させた後、同凸
    部(a)により凹部(3)を形成された人造石(C)を
    脱型し、同凹部(3)に上記原材料(B)を少量流し込
    んだ後、全面をFRP(4)で被覆した金属補強板
    (5)を入れ、さらに、原材料を充填して凹部(3)を
    人造石(C)の裏面(C1)と面一に形成し、硬化させ
    て得ることを特徴とする人造石の製造方法。
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