JP3303965B2 - 熱動型過負荷継電器 - Google Patents

熱動型過負荷継電器

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JP3303965B2
JP3303965B2 JP21610797A JP21610797A JP3303965B2 JP 3303965 B2 JP3303965 B2 JP 3303965B2 JP 21610797 A JP21610797 A JP 21610797A JP 21610797 A JP21610797 A JP 21610797A JP 3303965 B2 JP3303965 B2 JP 3303965B2
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聡克 大上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、検出対象である
電流が通流される加熱体によって加熱されて湾曲動作を
行うバイメタル装置を備えた熱動型過負荷継電器に係わ
り、構成部品の製造原価が低減されるようにその形状の
改良と,バイメタル装置が伝達機構に当接される位置の
調整が容易となるように改良されたその構成に関する。
【0002】
【従来の技術】多相および単相の電路に設置されて,電
路に通流される電流値が過大となった場合にこれを検出
して信号を出力する装置の一つとして、検出対象である
電流が通流される加熱体によって加熱されて湾曲動作を
行うバイメタル装置を備えた熱動型過負荷継電器が広く
使用されていることは周知のとおりである。
【0003】この種の熱動型過負荷継電器の従来例を図
18〜図21を用いて説明する。ここで図18は、従来
例の熱動型過負荷継電器の正常動作状態にある場合にお
ける蓋体を除くと共に一部を破断して示したその正面図
であり、図19は、図18に示した熱動型過負荷継電器
の一部を破断して示したその側面図である。また、図2
0は、図18に示した熱動型過負荷継電器の上面図であ
り、図21は、図18に示した熱動型過負荷継電器の過
負荷検出状態にある場合における蓋体を除くと共に一部
を破断して示したその正面図である。なお、図19〜図
21中には、図18で付した符号については、代表的な
符号のみを記した。
【0004】図18〜図21において、9は、それぞれ
3組の主バイメタル装置(この事例の場合におけるバイ
メタル装置である)99,加熱体98,一方の主端子7
1,中継端子72,および他方の主端子73と、それぞ
れ1組の伝達機構91,調整機構94,リセットボタン
97,補助接点機構5,反転動作機構6,および容器8
とを備えた熱動型過負荷継電器である。熱動型過負荷継
電器9においては、検出対象である電流は、一方の主端
子(この事例では電源側の主端子である)71→中継端
子72→加熱体98→主バイメタル装置99の,加熱体
98および他方の主端子73との接合部→他方の主端子
(この事例では負荷側の主端子である)73の経路で熱
動型過負荷継電器9内を通流する。
【0005】容器8は、共に電気絶縁材で作製された容
器本体81と蓋体82とを持っており、これ等の容器本
体81と蓋体82とは、組み合わされたうえで、2本の
小ねじ89,89を用いて締結されている。なお88
は、小ねじ89を装着するために容器本体81に形成さ
れたねじ孔である。容器本体81の側壁には、それぞれ
の主端子73を固定・保持するために用いる円形状の貫
通穴811,断面が円形状の突起部812と、伝達機構
91が持つシフター92を移動自在に案内する2個所の
案内部813を含む凹溝とが形成されている。蓋体82
には、それぞれの中継端子72の主端子71と接続され
る部位を覗かせるための貫通穴821が形成されてい
る。それぞれの主端子71は、中継端子72の貫通穴8
21から覗かされた部位で、中継端子72に小ねじ83
を用いて固定・保持されている。なお、この小ねじ83
は、中継端子72の貫通穴821から覗かれる部位に形
成されたねじ孔721に締結される。
【0006】主端子71,中継端子72および主端子7
3は、いずれも銅板などの良好な導電率を持つ金属板を
用いて作製されている。主端子71は、図示したような
形状でしかもL字状に形成され、その基部の中継端子7
2に固定・保持される部位には小ねじ83用の貫通穴が
形成されている。主端子73は、図示したような形状で
しかもほぼL字状に形成され、六角頭ねじ739を装着
するためのねじ孔738をそれぞれに備えている。主端
子73は、その端部には結合部731が、また、容器本
体81が持つ貫通穴811および突起部812と対向す
る部位には、それぞれ、ねじ孔732および突起部81
2と嵌まり合う円形状の貫通穴733が形成されてい
る。この主端子73は、貫通穴811に装填される小ね
じ84を用いて、この小ねじ84と突起部812とによ
って合計2個所で位置決めをされて、容器本体81に取
り付けられている。
【0007】それぞれの主バイメタル装置99は、平板
状のバイメタル板を用いて短冊状に形成され、その一方
の端部は主端子73の結合部731に加熱体98と共に
一体に接合されている。加熱体98は、銅,真鍮,電熱
材などの金属材の薄板を用いて作製されており、短冊状
にした薄板を図示したようなほぼU字状に形成したもの
を,熱動型過負荷継電器9が持つべき周知の過電流時の
動作特性に適合させるために必要となる枚数だけ重ね合
わせて構成されている。この加熱体98は、ほぼU字状
をなす2つの辺を持つことになるが、一方の辺の端部は
中継端子72に接合されている。また他方の辺は、図示
したごとく主バイメタル装置99の長さ方向に沿わせて
配設されたうえで、その端部は、主バイメタル装置99
の端部と共に主端子73の結合部731に接合されてい
る。
【0008】加熱体98には、その長さ方向に沿って前
記した検出対象の電流が通流されるのであるが、その
際、周知のように加熱体98が持つ電気抵抗値とこの電
流値に従う量のジュール熱が発生される。主バイメタル
装置99は、加熱体98から発生された前記のジュール
熱を、前記の接合部からは伝導により、また、平行する
部位からは主として対流と輻射により受け取ることで加
熱され、バイメタル板が持つ性質に従ってその温度に応
じる湾曲動作を行う。主バイメタル装置99の結合部7
31に接合されていない方の端部(自由端)は、主バイ
メタル装置99の湾曲動作にしたがって移動することと
なるが、主バイメタル装置99の温度が上昇した場合の
移動方向は、図18において紙面に向かって左側の方向
となるように設定されている。
【0009】伝達機構91は、シフター92とレバー9
3とで構成され、このシフター92は、容器本体82に
形成された2個所の案内部813を含む凹溝により、図
18において紙面に向かって左右方向に移動自在に支持
されている。また、主バイメタル装置99の湾曲量が大
きくなった場合には、シフター92には主バイメタル装
置99の自由端が当接されることになり、主バイメタル
装置99の自由端の移動量に応じて、図18において紙
面に向かって左方向に移動動作を行うこととなる。シフ
ター92には、主バイメタル装置99の自由端のそれぞ
れが当接される部位には突起状の当接部921が、レバ
ー93が当接される部位には凹溝状の当接部922が形
成されている。
【0010】レバー93は、図示したようにブーメラン
に類似したく字状の部分と、このく字状の部分の基部に
備えられた円筒状の部分とを有して構成されており、円
筒状の部分が持つ貫通孔で、調整機構94が持つ補償バ
イメタル装置96に固着されたピン963に回動自在に
支持されている。またレバー93のく字状の部分は、く
字状をなす両端部931,932の内の、一方の端部9
31がシフター92の当接部922が形成された部位に
位置されている。
【0011】また、レバー93のく字状の部分の他方の
端部932は、主バイメタル装置99の湾曲量が大きく
なった場合に、反転動作機構6が持つ引張スプリング6
1を、図15において紙面に向かってほぼ上方向に押圧
するように設定されている。そうして、前記のように構
成された伝達機構91では、レバー93は、主バイメタ
ル装置99の自由端の移動に伴って、ピン963を中心
にして回動することになるが、その回動方向は、主バイ
メタル装置99の温度が上昇した場合には、図18にお
いて紙面に向かって時計方向となるように設定されてい
る。
【0012】調整機構94は、調整ダイヤル95と、補
償バイメタル装置96と、圧縮コイルばね941とを有
している。調整ダイヤル95は、容器本体81の図示し
た部位に回動自在に装着されており、抜け止めと不時の
回動とを防止するためにばね952(針金ばねである)
が用いられている。調整ダイヤル95の、容器8に関し
ての内部側となる部位には、偏心カムと同様な働きをす
る偏心軸951が形成されており、この偏心軸951の
周面は周知のカム面とされている。補償バイメタル装置
96は、バイメタル板を用いて図示のごとくほぼU字状
に形成された補償バイメタル961と、ほぼU字状をな
す補償バイメタル961のU字の底部に固着された円形
状のピン962と、ほぼU字状をなす補償バイメタル9
61の一方の端部に,ピン962と平行させて固着され
た円形状のピン963とで構成されている。
【0013】補償バイメタル装置96は、ピン962
が、容器本体81に形成されている図示しない円形の孔
部に回動自在に挿入され、また、ほぼU字状をなす補償
バイメタル961の反ピン963側の端部を偏心軸95
1の偏心カム面に図示のごとくに当接させて、容器本体
81に装着されている。圧縮コイルばね941は、補償
バイメタル961の反ピン963側の端部が偏心軸95
1のカム面に常に当接されるようにするために用いられ
ているもので、この補償バイメタル961の反ピン96
3側の端部と、容器本体81の内面との間に、図示のご
とくに装着されている。
【0014】図18〜図21中に示した事例では、補助
接点機構5は、4個の補助端子板51〜54と、固定接
点5a,5bと、可動接点5c,5dと、接点用ばね体
55〜57を有している。補助端子板51〜54は、い
ずれも金属板を用いて作製されており、それぞれ個別に
容器本体81に保持されている。また、接点用ばね体5
5〜57は、いずれもばね性を持つ金属薄板を用いて作
製されている。
【0015】補助端子板51の容器8に関しての内部側
となる部位には、ほぼコ字状とされたコ字状部511が
形成されており、ほぼコ字状とされたこのコ字状部51
1の、相対する辺のそれぞれの外側面部には、複数のV
字状の溝が連続して形成されてなる溝部512と、1個
のV字状の溝が形成されてなる溝部513とが形成され
ている。補助端子板52の容器8に関しての内部側とな
る部位の端部には、固定接点5a用の接点用ばね体55
が固着されている。補助端子板53には可動接点5d用
の接点用ばね体56が、補助端子板54には固定接点5
b用の接点用ばね体57が、それぞれ固着されている。
【0016】なお接点用ばね体57は、リセットボタン
97の先端部と対向し合う部位にまで延長されて形成さ
れている。また、可動接点5cは、反転動作機構6が持
つ反転板62に固着されている。そうして、固定接点5
aおよび可動接点5cとが対となっていわゆる1b接点
(以降、固定接点5aと可動接点5cの対を一体にして
扱う場合には1b接点と称することがある。)を構成
し、また、固定接点5bおよび可動接点5dとが対とな
っていわゆる1a接点(以降、固定接点5bと可動接点
5dの対を一体にして扱う場合には1a接点と称するこ
とがある。)を構成している。
【0017】図18〜図21中に示した事例では、反転
動作機構6は、引張コイルばね61と、反転板62と、
絶縁片63とで構成されている。引張コイルばね61
は、その両端部がフック状に形成されており、一方のフ
ック状の端部は補助端子板51が持つ溝部512のいず
れかのV字状の溝に引っ掛けられ、他方のフック状の端
部は反転板62に引っ掛けられている。反転板62は、
金属材を用いて作製されており、図示したようにその先
端部(図18において紙面に向かっての右端部)は、補
助端子板51が持つ溝部513によって回動自在に保持
されている。
【0018】また、反転板62の溝部513に保持され
ている先端部に対する反対側の、接点用ばね体55に固
着された固定接点5aに対向し合う部位には、可動接点
5cが固着されている。絶縁片63は、電気絶縁材を用
いて作製されており、反転板62の可動接点5cが固着
されている側部とは反対側となる側部に固着されてい
る。この絶縁片63には、反転板62と固着されている
側部とは反対側となる側部に、図示したように延長部6
3aが形成されている。この延長部63aの先端部は、
接点用ばね体56に当接されている。
【0019】この反転動作機構6では、引張コイルばね
61がレバー93の端部932によって押圧されていな
い場合には、反転板62の可動接点5cが固着されてい
る部位が引張コイルばね61によって下方に引き下げら
れる状態である第1の安定状態に在る。また、引張コイ
ルばね61がレバー93の端部932によって上方に押
圧された場合には、予め設定された押圧量を越えると、
反転板62は溝部513に保持されているその先端部を
中心として、引張コイルばね61によって図18におい
て紙面に向かって時計方向にスナップ的に回動する。そ
うして反転動作機構6は、反転板62の可動接点5cが
固着されている部位が上方に引き上げられた状態である
第2の安定状態に移行する。
【0020】反転動作機構6が第1の安定状態に在る場
合(図18に示した状態である。)には、補助接点機構
5においては、可動接点5cは固定接点5aと接触する
ことになり、1b接点は閉路されていることになる。ま
たこの場合には、可動接点5dは固定接点5bに対して
開離されており、1a接点は開路されていることにな
る。
【0021】これに対して反転動作機構6が第2の安定
状態(図21に示した状態である。)に在る場合には、
補助接点機構5においては、可動接点5cは固定接点5
aに対して開離されることになり、1b接点は開路され
ることになる。またこの場合には、反転板62の可動接
点5cが固着されている付近は、図18において紙面に
向かって上方に移動することになるが、これに伴い反転
板62に固着されている絶縁片63も上方に移動する。
この結果、絶縁片63が持つ延長部63aの先端部が、
接点用ばね体56を上方に押圧するので、可動接点5d
は固定接点5bに接触されて、1a接点は閉路されるこ
とになる。
【0022】以上説明してきた熱動型過負荷継電器9が
備える伝達機構91,調整機構94,補助接点機構5お
よび反転動作機構6が持つ機能を総合すると、熱動型過
負荷継電器9に通流する電流の値が正常動作範囲に在る
場合には、主バイメタル装置99の自由端はシフター9
2の当接部921には当接されていない。したがって、
シフター92は主バイメタル装置99の湾曲動作の影響
を受けておらず、レバー93の端部931はシフター9
2によって押圧されていないので、レバー93の端部9
32は引張コイルばね61を押圧することが無い。すな
わち、反転動作機構6は第1の安定状態に在り、補助接
点機構5は第1の安定状態に対応した前記の状態に在
る。
【0023】また、熱動型過負荷継電器9に通流する電
流の値が増大して、過電流に対応する保護動作を行うべ
き動作電流値に到達すると、主バイメタル装置99が大
きく湾曲することでその自由端はシフター92の当接部
921に当接され、シフター92を図において左方向に
押圧する。これによりシフター92は図において左方向
に移動して、当接部922がレバー93の端部931を
図において左方向に押圧する。この結果レバー93は、
ピン963を中心にして図において時計方向に回動し、
その端部932は引張コイルばね61をほぼ上方に押圧
することになる。かくして、反転動作機構6は第2の安
定状態にスナップ的に移行し、補助接点機構5は第2の
安定状態に対応した前記の状態に移行することになる。
【0024】熱動型過負荷継電器9においては、保護動
作状態に移行する際の電流の値,すなわち動作電流値の
変更を、調整ダイヤル95を回動することによって行う
ことができる。調整ダイヤル95を回動すると当然のこ
とながら偏心軸951も回動を行い、これによって、補
償バイメタル961の反ピン963側の端部が偏心軸9
51が持つ偏心カム面と当接される位置は、図18にお
いて紙面に向かってほぼ左右方向にシフトされる。この
場合には、補償バイメタル961は、その全体が反ピン
963側の端部のシフト状態に追随してピン962を中
心に回動することになるので、ピン963の位置もこれ
に伴ってシフトされることになる。
【0025】ピン963の位置がシフトされると、ピン
963に支持されているレバー93も,したがってその
端部931も、ピン963の位置の移動に合わせてその
位置をシフトする。この結果、端部931の位置のシフ
ト方向とシフト量に対応して、シフター92の当接部9
22が端部931と当接される際の主バイメタル装置9
9の湾曲量が変化する。すなわち、調整ダイヤル95を
回動することによって、熱動型過負荷継電器9の動作電
流値が変更されるのである。熱動型過負荷継電器9は、
調整ダイヤル95を備えることによって、同一の個体で
ありながら複数の定格動作電流値を持つようにしている
のである。
【0026】ところで主バイメタル装置99は、加熱体
98による加熱以外に熱動型過負荷継電器9が設置され
ている環境の温度(例えば室温である。環境の温度を以
降では室温と略称する)の影響を受けるので、このまま
では熱動型過負荷継電器9の動作電流値が室温の影響を
受けることになる。これを補償する役目を果たすのが、
補償バイメタル装置96が持つ補償バイメタル961で
ある。補償バイメタル961の温度は室温とほぼ同等に
なるので、バイメタル板が持つ性質に従って、補償バイ
メタル961は室温が高温になるのに従い湾曲し、ピン
963の位置を図15において紙面に向かってほぼ左方
向にシフトさせる。
【0027】ピン963の位置が左方向にシフトされる
と、ピン963に支持されているレバー93も,したが
ってその端部931も、ピン963の位置の移動に合わ
せてその位置をシフトする。この結果、端部931の位
置のシフト量に対応して、シフター92の当接部922
が端部931と当接される際の主バイメタル装置99の
湾曲量が増大する。すなわち、熱動型過負荷継電器9で
は、補償バイメタル961の室温に従う湾曲に基づくピ
ン963の位置のシフトによって、その動作電流値に対
する室温値の影響をキャンセルしているのである。
【0028】リセットボタン97は、容器8に関しての
内部側となる部分の先端部が,接点用ばね体57の延長
部と対向し合う位置となる部位の容器本体81に、図1
8において紙面に向かって上下方向にしゅう動が可能と
なるように装着されている。そうして、第2の安定状態
に在る熱動型過負荷継電器9を第1の安定状態に戻すた
めに用いられる。すなわち、リセットボタン97を押圧
すると、その先端部は接点用ばね体57などを介して反
転板62を、図21において紙面に向かって下方に押圧
することになる。
【0029】下方に押圧された反転板62は、溝部51
3に保持されているその先端部を中心として、引張コイ
ルばね61による力に抗して図21において紙面に向か
って反時計方向にスナップ的に回動し、これに伴い1b
接点は閉路される。またこれと同時に、反転板62に固
着されている絶縁片63も下方に移動するので、絶縁片
63が持つ延長部63aの先端部は接点用ばね体56か
ら離れる。その際、接点用ばね体56は自身のばね力に
よってその姿勢を復元するので、この結果、1a接点は
開路されることになる。かくして、熱動型過負荷継電器
9は第1の安定状態に復帰できることになる。
【0030】従来例の熱動型過負荷継電器9は前記のご
とく構成されているので、正常運転状態に在る場合に
は、1a接点は開路され1b接点は閉路されているが、
電路に通流される電流の値が増大して熱動型過負荷継電
器9の動作電流値に到達すると、1a接点を閉路状態に
また1b接点を開路状態にスナップ的に切り換えて、保
護動作状態に移行する。多くの場合に、1b接点は熱動
型過負荷継電器9が設置されている電路に設置された図
示しない電磁開閉器などが持つ励磁コイルに接続され、
1a接点は図示しない警報装置に接続されているので、
熱動型過負荷継電器9が保護動作状態となると、電磁開
閉器は直ちに電路を遮断して電路や電路に接続された図
示しない負荷装置の安全処置がなされると共に,警報装
置から警報が発せられることになるのである。また、熱
動型過負荷継電器9は、電磁開閉器と併用される場合に
は、電磁開閉器が載置されている図示しない取付板にそ
の底部(図18中にAで示した)を接して載置され、そ
の主端子71を電磁開閉器の負荷側の主端子に接続する
ようにしている。
【0031】なお、従来例の熱動型過負荷継電器とし
て、主バイメタル装置99のごときバイメタル装置を、
例えば2個備えたものも知られている。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る熱動型過負荷継電器、例えば熱形過負荷継電器9にお
いては、電路に通流される電流の過電流状態を検出して
適切な処置を施すことを可能にしているが、しかし、ま
だ次記する問題が残存している。すなわち、(1)他方
の主端子(例えば主端子73である)は、バイメタル装
置(例えば主バイメタル装置99である)を保持するよ
うにしているため、迂回された電路となるような形状と
することが必要であると共に、その平面状に展開された
形状をほぼL字状とすることも必要である。これ等のこ
とで、この種の部品の一般的な製法である板材にプレス
加工を加えることで作製しようとする場合に、広い面
積の素材が必要であり、かつ素材の利用度が低くなる
ことになる。主端子は、銅や銅合金などの比較的に高価
な素材が用いられる必要があることもあって、その製造
原価が高価となっている。また、(2)加熱体(例えば
加熱体98である)には、前述したところにより、熱動
型過負荷継電器が持つべき過電流時の保護動作に必要と
なる熱量を、通流される電流を基にして発生してバイメ
タル装置に供給する役目が課せられている。その上に、
熱動型過負荷継電器には、同一の個体であっても複数の
定格動作電流値を持つことも要求されている。さらに、
電流密度や単価などを考慮すると,使用できる素材は、
銅,真鍮,市販されている一般の電熱材などに限定せざ
るを得ないことなどにより、使用する板材が持つ電気抵
抗率の値はかなり限定されたものとなっている。これ等
の制約条件に対処するため、加熱体はその長さ寸法を極
力長くすることで設計上の自由度を得ることが必要とな
り、前述したように結果としてほぼU字状に形成されて
いる。
【0033】しかしながら、ほぼU字状をした加熱体を
主端子73のような形状を持つ他方の主端子に対して適
用すると、加熱体の他方の主端子側に対して反対側とな
る端部が接続される熱動型過負荷継電器の一方の主端子
(例えば主端子71である)は、熱動型過負荷継電器の
底部(熱形過負荷継電器9に関しては、図18中にAを
付されている部位)に比較的に近い部位に設けざるを得
なくなるので、図19中にL9で示した寸法が短くな
る。ところで、電磁開閉器と併用される熱動型過負荷継
電器では、その一方の主端子をそのままで電磁開閉器の
負荷側の主端子に接続できることが、部品数の増加を避
ける見地などから好ましいものである。しかし、電磁開
閉器に備えられた負荷側の主端子の接続面寸法(図19
中にLで示した寸法である)は、電磁開閉器が決められ
れば一定であるので、寸法Lと寸法L9とので差である
一方の主端子の高さ方向の指標寸法(図19中にL71で
示した寸法である)は、結果として長い寸法となる。こ
のために、一方の主端子の作製に要する素材の使用量が
増大し、前記の(1)項に述べたように比較的に高価な
素材が用いられる必要がある一方の主端子の製造原価が
高価となっている
【0034】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、構成部品の製造原
価が低減されるようにその形状が改良された構成を持つ
熱動型過負荷継電器を提供することにある
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、 1)請求項1に記載のように、共に電気絶縁材で作製さ
れた容器本体とこの容器本体に組み合わされる蓋体とを
持つ容器と、検出対象である電流が流出入されると共
に,良好な導電率を持つ金属材で作製された少なくとも
1対の主端子と、前記容器の下部側に配置され、この1
対の主端子の内の一方の主端子は中継端子を介して容器
本体に保持されてなり、薄板状の電気発熱材を用いて前
記の中継端子と他方の主端子との間にわたって配設され
て前記の電流を通流させると共に,この電流の値に応じ
た量の発熱を行う加熱体と、加熱体によって加熱されて
湾曲動作を行うバイメタル装置と、伝達機構を介してバ
イメタル装置の湾曲度に応じて押圧されると共に,押圧
される度合いに応じて反転動作を行う反転動作機構と、
反転動作機構の反転動作に伴って開路および/または閉
路される接点機構とを備え、前記加熱体と前記バイメタ
ル装置が前記容器内の下部側に配設されるとともに、該
加熱体とバイメタル装置の上部に前記反転動作機構と前
記接点機構が伝達機構を介して配設され、過電流状態の
電流が加熱体に通流されることでバイメタル装置が大き
く湾曲し,大きく湾曲されたバイメタル装置によって伝
達機構を介して押圧された反転動作機構が反転動作を行
うことにより接点機構が開路および/または閉路されて
なる熱動型過負荷継電器において、バイメタル装置用の
支持体を備えると共に,一方の主端子は良好な導電率を
持つ金属材を用いてL字形に形成され、他方の主端子は
良好な導電率を持つ金属材を用いてほぼ平板状に形成さ
れてなり、加熱体は、ほぼU字状に形成されてその両端
部で前記一方の主端子に接続された中継端子と他方の主
端子とに前記加熱体とバイメタル装置の上部側で接続さ
れると共に,少なくとも一部がバイメタル装置に沿うよ
うに配設され,しかもその一部がバイメタル装置に接合
され、前記バイメタル装置用の支持体は、容器本体に保
持されると共に前記バイメタル装置の自由端が前記一方
および他方の主端子側に位置するようにバイメタル装置
の反伝達機構側の端部を保持するようにする。また、 2)請求項2に記載のように、前記1項に記載の手段に
おいて、他方の主端子は、容器本体に保持されると共に
蓋体によって抜け止めを防止されてなる構成とする。さ
らに、 3)請求項3に記載のように、前記1項または2項に記
載の手段において、加熱体の他方の主端子に接続される
側の端部は、他方の主端子の厚さ方向に沿う端面で、他
方の主端子と接続されてなる構成とする 4)請求項4に記載のように、前記1項乃至3項に記載
の手段において、バイメタル装置と加熱体を、支持体と
バイメタル装置の結合部の近傍で締め金により保持する
構成とする
【0036】
【0037】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、この項の以下の説明におい
ては、図18〜図21に示した従来例の熱動型過負荷継
電器と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。また、この項の以後の説明に用いる図中には、図1
8〜図21で付した符号については、代表的な符号のみ
を記した。図1は、この発明の実施の形態の一例による
熱動型過負荷継電器の正常動作状態にある場合における
蓋体を除いて示したその正面図である。図2は、図1に
示した熱動型過負荷継電器の図1におけるA−A断面に
加えて一部を破断して示したその側面図であり、図3
は、図1,図2中に示した他方の主端子の図面であり、
(a)はその上面図であり、(b)はその側面図であ
る。また、図4は、図1,図2中に示した加熱体の製作
工程を含めて示す図面であり、(a)は積層状態とされ
た平板の段階を示すその斜視図であり、(b)は積層状
態とされた平板が一体化された段階を示すその斜視図で
あり、(c)は曲げ工程を経て完成された状態を示すそ
の斜視図である。
【0038】図1〜図4において、1は、図18〜図2
1に示した従来例による熱動型過負荷継電器9に対し
て、主端子71,73、加熱体98および容器8に替え
て、それぞれ主端子31,33、加熱体4および容器2
を用いると共に、バイメタル装置用の支持体34を用い
るようにした熱動型過負荷継電器である。主端子31,
33は、従来例が持つ主端子71,主端子73と同等の
材料を用いて作製されている。主端子31は、後述する
加熱体4の形状に対応させた形状にしており、従来例が
持つ主端子71と対比すると、その高さ方向の指標寸法
(図2中にL31で示した寸法である)を、従来例が持つ
主端子71の高さ方向の指標寸法L71よりも短い寸法と
していることのみが相異している。
【0039】主端子33は、図3に示したようにほぼ平
板状に形成され、加熱体4の端部を接合するための接合
部331と、後述する容器本体21に保持するための爪
部332,332とが一体に形成されている。加熱体4
は、従来例が持つ加熱体98と同等の材料を用い、図1
中に示したようなほぼU字状の形状に形成されており、
従来例が持つ加熱体98の場合と同様に、ほぼU字状を
なす2つの辺を持つことになる。この2つの辺の内の一
方の辺の端部は中継端子72に接合されている。また他
方の辺は、その端部に折曲部42が形成されており、主
バイメタル装置99の長さ方向に沿わせて配設されたう
えで、折曲部42は、この発明になる熱動型過負荷継電
器の特長の一つとして、主端子33に形成されている接
合部331の図1において紙面に向かっての下側の面3
31aに接合されている。
【0040】この加熱体4を従来例が持つ加熱体98と
対比すると、ほぼU字状に形成されていることは同一で
あるが、折曲部42を接合部331と接合しているため
もあって、U字状部の配置を加熱体98の場合に対し
て、図1において紙面に向かっての上下方向を反転させ
ている。このことにより、U字状をなす一方の辺の長さ
寸法を、加熱体98の場合よりも長くすることができ、
主端子31に関する指標寸法L31を従来例の場合の指標
寸法L71よりも短縮することができているのである。そ
うして、この加熱体4は、U字状部の底部付近の部位で
ある他方の辺の下部で、主バイメタル装置99の端部と
共に支持体34の結合部341に接合されている。
【0041】次に、加熱体4の製作工程を図4を用いて
説明する。加熱体4は、従来例の加熱体98と同様に、
所定の寸法の短冊状に形成された金属材の薄板41を用
いて作製されており、この薄板41を、熱動型過負荷継
電器1が持つべき周知の過電流時の動作特性に適合させ
るために必要となる枚数だけ重ね合わせて構成されてい
る。薄板41は、まず、所要の枚数が重ね合わされる
〔図4(a)を参照〕。この薄板41の積層体は、薄板
41がばらばらとならず一体品として取り扱えるように
するために、少なくとも1個所の溶接部41aにおい
て、例えば、抵抗溶接によって溶接される〔図4(b)
を参照〕。溶接部41aにおいて溶接された薄板41の
積層体は、次に、折曲部42を持つU字状に成形をされ
て加熱体4が完成する〔図4(c)を参照〕。
【0042】バイメタル装置用の支持体34は、電流の
通路とはならないことによりその電気抵抗率の値を問わ
れないので、鉄板などの安価な素材を用いて作製するこ
とができる。この支持体34は、その端部には結合部3
41が、また、従来例が持つ主端子73に形成されてい
るものと同一の,ねじ孔732および円形状の貫通穴7
33が形成されている。そうしてこの支持体34は、従
来例が持つ主端子73の場合と同様に、貫通穴733に
嵌め込まれる突起部812と貫通穴811に装填される
小ねじ84とを用いて、この小ねじ84と突起部812
とによって合計2個所で位置決めをされて、容器本体2
1に取り付けられている。
【0043】容器2は、共に電気絶縁材で作製された容
器本体21と蓋体22とを持っている。容器本体21を
従来例が持つ容器本体81と対比すると、ほぼ平板状に
形成された主端子33を固定・保持できるようにしたこ
とと、中継端子72の保持位置を従来例の容器本体81
の場合よりも図1において紙面に向かって上方の位置に
変えたことのみが相異している。すなわち、容器本体2
1の側壁には、従来例の容器本体81の場合と同様に、
円形状の貫通穴811,断面が円形状の突起部812
と、案内部813を含む凹溝とが形成されている。蓋体
22を従来例が持つ蓋体82と対比すると、貫通穴82
1を形成する位置のみが相異しており、この貫通穴82
1の形成位置は、蓋体22においては図2中に示した寸
法L1 である。この寸法L1 は、前記の指標寸法L31と
の関連によって、従来例の容器本体81の場合の寸法L
9 よりも長い寸法とされている。主端子33は、このよ
うな容器本体21に図2のP矢方向から挿入され、その
側面部を容器本体21に支持されると共に爪部332,
332により抜け止めが施されることで、容器本体21
に確実に固定・保持される。
【0044】この熱動型過負荷継電器1においては、検
出対象である電流は、一方の主端子(この事例では電源
側の主端子である)31→中継端子72→加熱体4→他
方の主端子(この事例では負荷側の主端子である)33
の経路で熱動型過負荷継電器1内を通流する。そうして
この熱動型過負荷継電器1は、検出対象である電流の値
が正常動作範囲に在る場合においても、また、保護動作
を行うべき状態に到達した場合においても、従来例の熱
動型過負荷継電器9の場合と同様の動作を行う。
【0045】図1に示すこの発明の実施の形態の一例に
よる熱動型過負荷継電器1では前述の構成としたので、
他方の主端子である主端子33は、単純な平板状に形成
されていることもあって、従来例の主端子73に対し
て、素材の使用量が低減されると共に、板材にプレス加
工を加えて作製する際にその素材の利用度を高めること
ができる。また、一方の主端子である主端子31は、寸
法Lの値が同一値であることを前提にした場合に、加熱
体4が持つ形状による効果によって、従来例の主端子7
1と比較して、その指標寸法を指標寸法L31に短縮する
ことができるのである。
【0046】また、主端子31の指標寸法を指標寸法L
31に短縮できたと言うことは、加熱体4の長さ寸法に関
しては、従来例が持つ加熱体98の長さ寸法よりも長く
することができていると言うことであるので、このこと
により、加熱体4の設計上の自由度も向上することがで
きるのである。発明の実施の形態の項における今までの
説明では、熱動型過負荷継電器が備える他方の主端子
(例えば主端子33である)は爪部(例えば爪部332
である)が形成されているとしてきたが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、爪部を形成しなくてもよい
ものである。この場合における他方の主端子の抜け止め
には、例えば、蓋体(例えば蓋体22である)を用いる
ことができる。
【0047】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、熱動型過負荷継電器が備える加熱体(例
えば加熱体4である)は、他方の辺の端部に折曲部(例
えば折曲部42である)が形成されるとしてきたが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、折曲部を形成せ
ずに真っ直ぐのままであってもよいものである。この場
合には、加熱体の他方の辺の端部と接合される他方の主
端子の接合部(例えば接合部331である)に折曲部を
形成するとか、平板状である他方の主端子に形成された
接合部の板厚に関わるその端面部に,加熱体の他方の辺
の端部を接合する、などの処置を採ることができる。
【0048】加熱体の他方の辺の端部に折曲部を形成せ
ずに真っ直ぐな形状にすることによって、加熱体をほぼ
U字状に成形する際の成形加工を容易に行うことができ
るようになることで、加熱体の製造原価,したがって,
熱動型過負荷継電器の製造原価の低減を図ることができ
ることになる。また、発明の実施の形態の項における今
までの説明では、熱動型過負荷継電器が備える容器本体
(例えば容器本体21である)に形成されて、バイメタ
ル装置用の支持体(例えば支持体34である)の取り付
けに用いられる貫通穴(例えば貫通穴811である)は
円形状であるとしてきたが、これに限定されるものでは
なく、例えば、この貫通穴は、突起部(例えば突起部8
12である)の中心にその中心を持つ円弧状であった
り、長穴状であってもよいものである。この貫通穴を円
弧状や長穴状とすることによって、支持体を容器本体に
取り付けるなどの際に、円弧状や長穴状の範囲ではある
が突起部を中心として回動することが可能となり、支持
体に保持されているバイメタル装置(例えば主バイメタ
ル装置99である)の自由端のシフター(例えばシフタ
ー92である)との当接状態を調整することができるこ
とになる。
【0049】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。なお、この項の以下の説明においては、図
1〜図4に示したこの発明の実施の形態の例の熱動型過
負荷継電器、および、図18〜図21に示した従来例の
熱動型過負荷継電器と同一部分には同じ符号を付し、そ
の説明を省略する。また、この項の以後の説明に用いる
図中には、図1〜図4,図18〜図21で付した符号に
ついては、代表的な符号のみを記した。
【0050】実施例1:図5は、請求項1,2,5に対
応するこの発明の一実施例による熱動型過負荷継電器の
正常動作状態にある場合における蓋体を除いて示したそ
の正面図である。図6は、図5に示した熱動型過負荷継
電器の図5におけるB−B断面に加えて一部を破断して
示したその側面図であり、図7は、図6におけるR矢視
図である。さらに図8は、図5,図6中に示した他方の
主端子の図面で、(a)はその上面図であり、(b)は
その側面図である。
【0051】図5〜図8において、1Aは、図1〜図4
に示したこの発明の実施の形態の一例による熱動型過負
荷継電器1に対して、容器2および他方の主端子である
主端子33に替えて、それぞれ容器2Aおよび主端子3
3Aを用いるようにした熱動型過負荷継電器である。主
端子33Aは、図8に示したように、前述の図3に示し
た主端子33に対して、爪部332が形成されていない
ことが主な相異点である。容器2Aは、共に電気絶縁材
で作製された容器本体21Aと蓋体22Aとを持ってい
る。容器本体21Aは、前述の図1,図2中に示した容
器本体21に対して、円形状の貫通穴811に替えて長
穴状の形状を持つ貫通穴23を用いることのみが相異し
ている。また蓋体22Aは、前述の図1,図2中に示し
た蓋体22に対して、主端子33Aの端部33aと対向
し合う部位に、突起部24を形成していることのみが相
異している。
【0052】なお、熱動型過負荷継電器1Aの場合の検
出対象である電流の通流経路は、主端子31→中継端子
72→加熱体4→主端子33Aであり、この場合にも支
持体34には前記の電流は通流されない。また、この熱
動型過負荷継電器1Aもまた、検出対象である電流の値
が正常動作範囲に在る場合においても、また、保護動作
を行うべき状態に到達した場合においても、前述の熱動
型過負荷継電器1や熱動型過負荷継電器9の場合と同様
の動作を行う。
【0053】実施例1による熱動型過負荷継電器1Aで
は前述による構成としたので、主端子33Aは、容器本
体21Aに図6のQ矢方向から挿入され、その側面部を
容器本体21Aに保持されると共に、その端部33aを
蓋体22Aが持つ突起部24に押圧されて保持されるの
で、容器本体21Aに確実に固定・保持される。そうし
て、前述の熱動型過負荷継電器1の場合と比較すると、
主端子33Aには爪部332が形成されていないため、
容器本体21Aへの挿入に際しては力を加える必要が無
いので、その挿入を極めて容易に行うことができること
になる。
【0054】また、熱動型過負荷継電器1Aの場合に
は、前述の発明の実施の形態の項で説明したところによ
り、バイメタル装置用の支持体34は、貫通穴23の長
穴の範囲において、円形状の突起部812(貫通穴73
3でもある)を中心として回動することが可能となる
(図7中のS矢を参照)。主バイメタル装置99は、そ
の端部が支持体34の結合部341に接合されているの
で、前記の支持体34の回動に伴って回動することにな
る。この結果、それぞれの主バイメタル装置99の自由
端と,シフター92の当接部921との間の間隙長Gを
個別に調整することができることになる。これにより、
熱動型過負荷継電器1Aを構成している諸部品の製作寸
法,取付寸法,変位量などがばらついていたとしても、
全ての主バイメタル装置99の自由端を、シフター92
の持つ当接部921に同時に当接させるようにすること
を、容易に行うことができることになる。
【0055】すなわち、熱動型過負荷継電器1Aでは、
従来例の熱動型過負荷継電器9が持つ当接位置の調整に
関する問題点を解消し、その調整精度の向上およびその
調整時間の短縮を同時に達成することが可能となるので
ある。なおその際、加熱体4が薄板製であることは、支
持体34の回動を加熱体4が阻害しないことになるの
で、好ましいものなのである。
【0056】実施例2:図9は、請求項1〜3,5,6
に対応するこの発明の一実施例による熱動型過負荷継電
器の正常動作状態にある場合における蓋体を除いて示し
たその正面図である。図10は、図9に示した熱動型過
負荷継電器の図9におけるC−C断面に加えて一部を破
断して示したその側面図であり、図11は、図10にお
けるT矢視図である。さらに図12は、図9,図10中
に示した加熱体の製作工程を含めて示す図面であり、
(a)は積層状態とされた平板の段階を示すその斜視図
であり、(b)は積層状態とされた平板が一体化された
段階を示すその斜視図であり、(c)は曲げ工程を経て
完成された状態を示すその斜視図である。図9〜図12
において、図5〜図8に示した請求項1,2,5に対応
するこの発明の一実施例による熱動型過負荷継電器と同
一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0057】図9〜図12において、1Bは、図5〜図
8に示した実施例1による熱動型過負荷継電器1Aに対
して、バイメタル装置用の支持体34,容器2Aおよび
加熱体4に替えて、それぞれ支持体34B,容器2Bお
よび加熱体4Bを用いるようにした熱動型過負荷継電器
である。加熱体4Bは、実施例1に用いられている加熱
体4に対して、他方の辺は、その端部に折曲部42が形
成されておらずに真っ直ぐであることのみが異なってい
る。
【0058】この加熱体4Bの製作工程を図12を用い
て説明すると、加熱体4Bの製作工程は、薄板41の所
要の枚数を重ね合わせたうえで、少なくとも1個所の溶
接部41aにおいて溶接されるところまでは加熱体4の
場合と同一である〔図12(a)と図12(b)とを参
照〕。溶接部41aにおいて溶接された薄板41の積層
体は、次に、U字状に成形をされて加熱体4Bが完成す
る〔図12(c)を参照〕。この加熱体4Bは、主端子
33Aが持つ接合部331の端面331bに接合されて
いる。
【0059】容器2Bは、共に電気絶縁材で作製された
容器本体21Bと蓋体22Aとを持っている。容器本体
21Bは、前述の図5,図6中に示した容器本体21A
に対して、貫通穴23と突起部812との相対位置関係
が反転された関係の位置に形成されている。すなわち、
容器本体21Bにおいては、貫通穴23は、主バイメタ
ル装置99の端部および加熱体4Bが支持体34の結合
部341に接合されている部位の近傍に形成され、ま
た、突起部812は、加熱体4Bが主端子33Aと接合
されている部位に極力近い場所に形成されている。
【0060】支持体34Bは、実施例1に用いられてい
る支持体34と対比すると、ねじ孔732および円形状
の貫通穴733の形成位置のみが異なっており、支持体
34Bの場合のねじ孔732および貫通穴733の形成
位置は、容器2Bが持つ貫通穴23および突起部812
の形成位置に対応させている。実施例2による熱動型過
負荷継電器1Bでは前述による構成としたので、加熱体
4Bを主端子33Aに接合するのに当たって、実施例1
による加熱体4の場合のような折曲部42の形成が不要
であるので、前述の発明の実施の形態の項で説明したよ
うに、加熱体4Bはその製造原価を低減することができ
ている。
【0061】また、熱動型過負荷継電器1Bでは、実施
例1による熱動型過負荷継電器1Aの場合と同様に、支
持体34Bは、貫通穴23の長穴の範囲において、円形
状の突起部812(貫通穴733でもある)を中心とし
て回動することが可能である(図11中のV矢を参
照)。主バイメタル装置99は、その端部が支持体34
Bの結合部341に接合されているので、前記の支持体
34Bの回動に伴って回動することになり、それぞれの
主バイメタル装置99の自由端と,シフター92の当接
部921との間の間隙長Gを個別に調整することができ
ることになる。
【0062】この間隙長Gの調整に関して、貫通穴23
と突起部812とを前記の位置に形成していることによ
り、熱動型過負荷継電器1Bは、前述の熱動型過負荷継
電器1Aに対して次記する特長を持つことができてい
る。熱動型過負荷継電器1Bが間隙長Gの調整に関して
持つ特長を、図13,図14を用いて以下に説明する。
ここで、図13は、主バイメタル装置の自由端とシフタ
ーの当接部との間の間隙長の調整に際しての、主バイメ
タル装置と加熱体との位置関係を説明する説明図で、
(a)は後記する図13(b)における場合よりも前記
の間隙長が短縮される方向に調整した場合における加熱
体の近辺の部材の位置関係を説明する説明図であり、
(b)は予め設定された間隙長における加熱体の近辺の
部材の位置関係を説明する説明図であり、(c)は図1
3(b)における場合よりも前記の間隙長が拡大される
方向に調整した場合における加熱体の近辺の部材の位置
関係を説明する説明図である。
【0063】また図14は、主バイメタル装置の自由端
とシフターの当接部との間の間隙長の調整に際しての、
容器本体に対するバイメタル装置用の支持体の位置関係
を説明する説明図であり、図14(a),図14(b)
および図14(c)は、図13における図13(a),
図13(b)および図13(c)にそれぞれ対応する条
件における説明図である。なお、図13,図14は、図
9の場合と同一の方向から見た図面であり、重複を避け
るために、図13(a)および図14(a)にのみ符号
を記載している。なおまた、図13,図14において
は、図9,図10と同一部分には同じ符号を付している
ので、その個々の部品の説明を省略する。
【0064】図13,図14を視察することにより、間
隙長Gの調整に際して、主バイメタル装置99と加熱体
4Bとの間隔がさして変化していないことが分かる。こ
れは、貫通穴23と突起部812とを前記の位置に形成
したことにより、間隙長Gの調整に際して主バイメタル
装置99および加熱体4Bが辿る軌跡を、ほぼ同一にす
ることができていることによっている。このことによっ
て、熱動型過負荷継電器1Bでは、間隙長Gの調整を行
っても、主バイメタル装置99が加熱体4Bによって加
熱される度合いがほぼ一定に保たれるので、その過電流
時の動作を安定に維持することができることになる。
【0065】実施例3:図15〜図17は本発明の他の
実施例を示す熱動型過負荷継電器である。図15は、本
発明の他の実施例を示す熱動型過負荷継電器の正常動作
状態にある場合における蓋体を除いて示したその正面
図、図16は、図15のD―D断面図、図17は、図1
5及び図16に示す締め金100の斜視図である。な
お、図9及び図10に示す熱動型過負荷継電器と同一部
材には同一符号を付してその説明は省略する。図15〜
図18において、この実施例の熱動型過負荷継電器が、
図9及び図10に示す熱動型過負荷継電器と相違する点
は、加熱体4Bと主バイメタル装置99を結合部341
の近傍で締め金100によって保持させるようにした点
である。なお、その他の構成は図9及び図10に示す熱
動型過負荷継電器の構成と同じである。
【0066】本実施例における締め金100としては、
非磁性体で加工しやすく、比較的安い材料である真ちゅ
うが用いられている。この締め金100は、図17に示
すように板材の両端100a,100aを折り曲げるこ
とによって略U字状に形成される。そして、この折り曲
げられた締め金100は、そのU字状の両端100a,
100aを結合部341の近傍で、加熱体4B及び主バ
イメタル装置99に嵌め込むようにして固定される。こ
のようにして加熱体4Bと主バイメタル装置99を締め
金100によって保持することができる。
【0067】このような構成とすることにより、加熱体
4Bと主バイメタル装置99の接触面積を常に一定にす
ることができるので、加熱体4Bからの主バイメタル装
置99への熱の伝わり量を安定させることができ、主バ
イメタル装置99の温度上昇値、すなわち湾曲量を一定
に保つことができる。
【0068】実施例における今までの説明では、容器2
A,2Bが備える蓋体22Aには突起部24が形成され
ているとしてきたが、これに限定されるものではなく、
例えば、単なる段差やあるいは突起状のものが全く無く
てもよいものである。
【0069】
【発明の効果】この発明においては、前記の課題を解決
するための手段の項で述べた構成とすることにより、次
記する効果を奏する。 前記の課題を解決するための手段の項の第(1)項に
よる構成とすることにより、それぞれの主端子に対する
高価な素材の使用量の低減が可能となり、熱動型過負荷
継電器の製造原価の低減が可能となる。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第(2)項に
よる構成とすることにより、前記の項による効果に加
えて、他方の主端子の容器本体への挿入が容易になるの
でその作業時間が短縮されることで、熱動型過負荷継電
器の製造原価をさらに低減することが可能となる。ま
た、 前記の課題を解決するための手段の項の第(3)項に
よる構成とすることにより、前記の項,項による効
果に加えて、加熱体の端部に折曲部を形成することが不
要になることで加熱体の製造原価の低減が可能になるこ
とによって、熱動型過負荷継電器の製造原価を一層低減
することが可能となる。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第(4)項に
よる構成とすることにより、前記の項,項,項に
よる効果に加えて、加熱体とバイメタル装置の接触面積
を常に一定にすることができ、バイメタル装置の湾曲量
を一定に保つことが可能となる。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例による熱動型過負
荷継電器の正常動作状態にある場合における蓋体を除い
て示したその正面図
【図2】図1に示した熱動型過負荷継電器の図1におけ
るA−A断面に加えて一部を破断して示したその側面図
【図3】図1,図2中に示した他方の主端子の図面であ
り、(a)はその上面図であり、(b)はその側面図
【図4】図1,図2中に示した加熱体の製作工程を含め
て示す図面であり、(a)は積層状態とされた平板の段
階を示すその斜視図、(b)は積層状態とされた平板が
一体化された段階を示すその斜視図、(c)は曲げ工程
を経て完成された状態を示すその斜視図
【図5】請求項1,2,5に対応するこの発明の一実施
例による熱動型過負荷継電器の正常動作状態にある場合
における蓋体を除いて示したその正面図
【図6】図5に示した熱動型過負荷継電器の図5におけ
るB−B断面に加えて一部を破断して示したその側面図
【図7】図6におけるR矢視図
【図8】図5,図6中に示した他方の主端子の図面で、
(a)はその上面図、(b)はその側面図
【図9】請求項1〜3,5,6に対応するこの発明の一
実施例による熱動型過負荷継電器の正常動作状態にある
場合における蓋体を除いて示したその正面図
【図10】図9に示した熱動型過負荷継電器の図9にお
けるC−C断面に加えて一部を破断して示したその側面
【図11】図10におけるT矢視図
【図12】図9,図10中に示した加熱体の製作工程を
含めて示す図面であり、(a)は積層状態とされた平板
の段階を示すその斜視図、(b)は積層状態とされた平
板が一体化された段階を示すその斜視図、(c)は曲げ
工程を経て完成された状態を示すその斜視図
【図13】主バイメタル装置の自由端とシフターの当接
部との間の間隙長の調整に際しての、主バイメタル装置
と加熱体との位置関係を説明する説明図で、(a)は後
記する図13(b)における場合よも前記の間隙長が短
縮される方向に調整した場合における加熱体の近辺の部
材の位置関係を説明する説明図、(b)は予め設定され
た間隙長における加熱体の近辺の部材の位置関係を説明
する説明図、(c)は図13(b)における場合よも前
記の間隙長が拡大される方向に調整した場合における加
熱体の近辺の部材の位置関係を説明する説明図
【図14】主バイメタル装置の自由端とシフターの当接
部との間の間隙長の調整に際しての、容器本体に対する
バイメタル装置用の支持体の位置関係を説明する説明図
であり、図14(a),図14(b)および図14
(c)は、図13における図13(a),図13(b)
および図13(c)にそれぞれ対応する条件における説
明図
【図15】本発明の他の実施例を示す熱動型過負荷継電
器の正常動作状態にある場合における蓋体を除いて示し
たその正面図
【図16】図15のD―D断面図
【図17】図15及び図16に示す締め金100の斜視
【図18】従来例の熱動型過負荷継電器の正常動作状態
にある場合における蓋体を除くと共に一部を破断して示
したその正面図
【図19】図18に示した熱動型過負荷継電器の一部を
破断して示したその側面図
【図20】図18に示した熱動型過負荷継電器の上面図
【図21】図18に示した熱動型過負荷継電器の過負荷
検出状態にある場合における蓋体を除くと共に一部を破
断して示したその正面図
【符号の説明】
1 熱動型過負荷継電器 21 容器本体 33 主端子 34 支持体 341 結合部 4 加熱体 72 中継端子 91 伝達機構 99 主バイメタル装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−150799(JP,A) 特開 平7−57604(JP,A) 実開 昭51−72170(JP,U) 実公 昭58−44514(JP,Y1) 実公 昭59−3474(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 61/01 H01H 61/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共に電気絶縁材で作製された容器本体とこ
    の容器本体に組み合わされる蓋体とを持つ容器と、検出
    対象である電流が流出入されると共に,良好な導電率を
    持つ金属材で作製された少なくとも1対の主端子と、前
    記容器の下部側に配置され、この1対の主端子の内の一
    方の主端子は中継端子を介して容器本体に保持されてな
    り、薄板状の電気発熱材を用いて前記の中継端子と他方
    の主端子との間にわたって配設されて前記の電流を通流
    させると共に,この電流の値に応じた量の発熱を行う加
    熱体と、加熱体によって加熱されて湾曲動作を行うバイ
    メタル装置と、伝達機構を介してバイメタル装置の湾曲
    度に応じて押圧されると共に,押圧される度合いに応じ
    て反転動作を行う反転動作機構と、反転動作機構の反転
    動作に伴って開路および/または閉路される接点機構と
    を備え、前記加熱体と前記バイメタル装置が前記容器内
    の下部側に配設されるとともに、該加熱体とバイメタル
    装置の上部に前記反転動作機構と前記接点機構が伝達機
    構を介して配設され、過電流状態の電流が加熱体に通流
    されることでバイメタル装置が大きく湾曲し,大きく湾
    曲されたバイメタル装置によって伝達機構を介して押圧
    された反転動作機構が反転動作を行うことにより接点機
    構が開路および/または閉路されてなる熱動型過負荷継
    電器において、 バイメタル装置用の支持体を備えると共に,一方の主端
    子は良好な導電率を持つ金属材を用いてL字形に形成さ
    れ、他方の主端子は良好な導電率を持つ金属材を用いて
    ほぼ平板状に形成されてなり、加熱体は、ほぼU字状に
    形成されてその両端部で前記一方の主端子に接続された
    中継端子と他方の主端子とに前記加熱体とバイメタル装
    置の上部側で接続されると共に,少なくとも一部がバイ
    メタル装置に沿うように配設され,しかもその一部がバ
    イメタル装置に接合され、前記バイメタル装置用の支持
    体は、容器本体に保持されると共に前記バイメタル装置
    の自由端が前記一方および他方の主端子側に位置するよ
    うにバイメタル装置の反伝達機構側の端部を保持した
    とを特徴とする熱動型過負荷継電器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の熱動型過負荷継電器にお
    いて、 他方の主端子は、容器本体に保持されると共に蓋体によ
    って抜け止めを防止されてなることを特徴とする熱動型
    過負荷継電器。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の熱動型過負荷継
    電器において、加熱体の他方の主端子に接続される側の
    端部は、他方の主端子の厚さ方向に沿う端面で、他方の
    主端子と接続されてなることを特徴とする熱動型過負荷
    継電器。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載の熱
    動型過負荷継電器において、バイメタル装置と加熱体
    を、支持体とバイメタル装置の結合部の近傍で締め金に
    より保持したことを特徴とする熱動型過負荷継電器。
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