JP3303847B2 - チャネル応答推定回路 - Google Patents

チャネル応答推定回路

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JP3303847B2
JP3303847B2 JP15445799A JP15445799A JP3303847B2 JP 3303847 B2 JP3303847 B2 JP 3303847B2 JP 15445799 A JP15445799 A JP 15445799A JP 15445799 A JP15445799 A JP 15445799A JP 3303847 B2 JP3303847 B2 JP 3303847B2
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチャネル応答推定回路に
関し、特に通信における伝搬路特性を推定するチャネル
応答推定回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチャネル応答推定回路では、推定
されるチャネル応答の長さが相関符号系列の長さ以下に
制限されていた。以下、米国特許第5,623,511
号公報に開示のチャネル応答推定回路について、図6を
用いて説明する。図6において、相関器101はLチッ
プ長の相関符号系列によって符号拡散された受信信号S
r とLチップ長の相関符号系列との畳み込み演算を行
い、相関器出力信号Scor ri として出力する。
【0003】シフトレジスタ601は相関器出力信号S
corri をLチップ長分保持し、Lチップ長の相関器出
力保持信号Shcorriとして出力する。シンボル判定回路
102は、相関器出力信号Scorri を入力として、L
チップからなるシンボルの符号判定を行い、判定信号S
det として出力する。シンボル遅延器602は判定信
号Sdet を1シンボル遅延させ、遅延判定信号Sddet1
として出力する。シンボル遅延器603は、遅延判定
信号Sddet1 を1シンボル遅延させ、遅延判定信号S
ddet2 として出力する。
【0004】メモリ604は判定信号Sdet と遅延判
定信号Sddet1 と遅延判定信号Sdd et2 との組み合わ
せに対応する逆行列に相当する逆行列信号Sinvmを出力
する。相関器出力補正回路605はLチップ長の相関器
出力保持信号Shcorriと逆行列信号Sinvmとの乗算によ
り、Lチップ長のチャネル応答を求め、推定チャネル信
号Sestch として出力する。以上によりチャネル応答
の推定を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチャネ
ル応答推定回路では、Lチップより長いチャネルを推定
することができないという問題がある。
【0006】そこで、本発明はかかる従来技術の問題点
を解消すべくなされたものであって、その目的とすると
ころは、相関符号長Lよりも長いチャネルの推定を可能
としたチャネル応答推定回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するた
め、本発明が提供する第一のチャネル応答推定回路は、
Lチップ長(L:任意の自然数)の相関符号系列とこれ
を符号反転したものの連続する組み合わせを一部に持つ
受信信号を入力として、受信信号と相関符号系列の畳み
込み演算を行い、相関器出力信号として出力する相関器
と、相関器出力信号を入力として、シンボル判定を行
い、判定信号を出力するシンボル判定回路と、判定信号
を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネル応答
推定に用いられる(2M+1)シンボル長(M:任意の
自然数、1シンボル=Lチップ)のシンボルパターンを
検出すると、ラッチ信号を出力するパターン検出回路
と、相関器出力信号とラッチ信号を入力とし、ラッチ信
号が入力されると同時にWチップ長(W:自然数、W≧
(L+x)、x:0または自然数、x≦L×(M−
1))の相関器出力信号を保持し、相関器出力保持信号
として出力するシフトレジスタと、相関器出力保持信号
を入力として、推定される(L+x)チップ長のチャネ
ル応答の範囲を選択し、選択範囲に対応する推定範囲選
択信号を出力する推定範囲選択回路と、チャネル応答推
定に用いられるシンボルパターンに対応する相関値行列
の逆行列に相当する逆行列信号を出力するメモリと、相
関器出力保持信号と推定範囲選択信号を入力として、推
定範囲選択信号で選択される範囲の相関器出力保持信号
と、逆行列信号の乗算により(L+x)チップ長のチャ
ネル応答を求め、推定チャネル信号として出力する相関
器出力補正回路とから構成される。
【0008】本発明が提供する第二のチャネル応答推定
回路は、Lチップ長(L:任意の自然数)の相関符号系
列とこれを符号反転したものの連続する組み合わせを一
部に持つ受信信号を入力として、受信信号と相関符号系
列の畳み込み演算を行い、相関器出力信号として出力す
る相関器と、相関器出力信号を入力として、シンボル判
定を行い、判定信号を出力するシンボル判定回路と、判
定信号を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネ
ル応答推定に用いられる(2M+1)シンボル長(M:
任意の自然数、1シンボル=Lチップ)の複数のシンボ
ルパターンのうちの一つを検出すると、ラッチ信号及び
シンボルパターンに対応する逆行列選択信号を出力する
パターン検出回路と、相関器出力信号とラッチ信号を入
力とし、ラッチ信号が入力されると同時にWチップ長
(W:自然数、W≧(L+x)、x:0または自然数、
x≦L×(M−1))の相関器出力信号を保持し、相関
器出力保持信号として出力するシフトレジスタと、相関
器出力保持信号を入力として、推定される(L+x)チ
ップ長のチャネル応答の範囲を選択し、選択範囲に対応
する推定範囲選択信号を出力する推定範囲選択回路と、
逆行列選択信号を入力として、対応する相関値行列の逆
行列に相当する逆行列信号を出力するメモリと、相関器
出力保持信号と推定範囲選択信号を入力として、推定範
囲選択信号で選択される範囲の相関器出力保持信号と、
逆行列信号の乗算により(L+x)チップ長のチャネル
応答を求め、推定チャネル信号として出力する相関器出
力補正回路とから構成される。
【0009】本発明が提供する第三のチャネル応答推定
回路は、Lチップ長(L:任意の自然数)の相関符号系
列とこれを符号反転したものの連続する組み合わせを一
部に持つ受信信号を入力として、受信信号と相関符号系
列の畳み込み演算を行い、相関器出力信号として出力す
る相関器と、相関器出力信号を入力として、シンボル判
定を行い、判定信号を出力するシンボル判定回路と、判
定信号を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネ
ル応答推定に用いられる、(2M+1)シンボル長
(M:任意の自然数、1シンボル=Lチップ)の二つの
互いに符号が反転したシンボルパターンのうちの一つを
検出すると、ラッチ信号及び正負選択信号を出力するパ
ターン検出回路と、相関器出力信号とラッチ信号を入力
とし、ラッチ信号が入力されると同時にWチップ長
(W:自然数、W≧(L+x)、x:0または自然数、
x≦L×(M−1))の相関器出力信号を保持し、相関器
出力保持信号として出力するシフトレジスタと、相関器
出力保持信号を入力として、推定される(L+x)チッ
プ長のチャネル応答の範囲を選択し、選択範囲に対応す
る推定範囲選択信号を出力する推定範囲選択回路と、チ
ャネル応答推定に用いられるシンボルパターンに対応す
る相関値行列の逆行列に相当する逆行列仮信号を出力す
るメモリと、正負選択信号と逆行列仮信号を入力とし
て、正負選択信号に応じて、逆行列仮信号または逆行列
仮信号を符号反転したものを逆行列信号として出力する
正負選択回路と、相関器出力保持信号と推定範囲選択信
号を入力として、推定範囲選択信号で選択される範囲の
相関器出力保持信号と、逆行列信号の乗算により(L+
x)チップ長のチャネル応答を求め、推定チャネル信号
として出力する相関器出力補正回路とから構成される。
【0010】本発明が提供する第四のチャネル応答推定
回路は、Lチップ長(L:任意の自然数)の相関符号系
列とこれを符号反転したものの連続する組み合わせを一
部に持つ受信信号を入力として、受信信号と相関符号系
列の畳み込み演算を行い、相関器出力信号として出力す
る相関器と、相関器出力信号を入力として、シンボル判
定を行い、判定信号を出力するシンボル判定回路と、判
定信号を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネ
ル応答推定に用いられる、(2M+1)シンボル長
(M:任意の自然数、1シンボル=Lチップ) の二つの
互いに符号が反転したシンボルパターンのうちの一つを
検出すると、ラッチ信号及び正負選択信号を出力するパ
ターン検出回路と、相関器出力信号とラッチ信号を入力
とし、ラッチ信号が入力されると同時にWチップ長
(W:自然数、W≧(L+x)、x:0または自然数、
x≦L×(M−1))の相関器出力信号を保持し、相関器
出力保持信号として出力するシフトレジスタと、相関器
出力保持信号を入力として、推定される(L+x)チッ
プ長のチャネル応答の範囲を選択し、選択範囲に対応す
る推定範囲選択信号を出力する推定範囲選択回路と、チ
ャネル応答推定に用いられるシンボルパターンに対応す
る相関値行列の逆行列に相当する逆行列信号を出力する
メモリと、相関器出力保持信号と推定範囲選択信号を入
力として、推定範囲選択信号で選択される範囲の相関器
出力保持信号と、逆行列信号の乗算により(L+x)チ
ップ長の仮のチャネル応答を求め、推定チャネル仮信号
として出力する相関器出力補正回路と、推定チャネル仮
信号と正負選択信号を入力として、正負選択信号に応じ
て、推定チャネル仮信号または推定チャネル仮信号を符
号反転したものを推定チャネル信号として出力する正負
選択回路とから構成される。
【0011】本発明が提供する第五のチャネル応答推定
回路は、Lチップ長(L:任意の自然数) の相関符号系
列とこれを符号反転したものの連続する組み合わせを一
部に持つ受信信号を入力として、受信信号と相関符号系
列の畳み込み演算を行い、相関器出力信号として出力す
る相関器と、相関器出力信号を入力として、シンボル判
定を行い、判定信号を出力するシンボル判定回路と、判
定信号を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネ
ル応答推定に用いられる(2M+1)シンボル長(M:
任意の自然数、1シンボル=Lチップ)の複数のシンボ
ルパターンのうちの一つを検出すると、ラッチ信号及び
正負選択信号及びシンボルパターンに対応する逆行列選
択信号を出力するパターン検出回路と、相関器出力信号
とラッチ信号を入力とし、ラッチ信号が入力されると同
時にWチップ長(W:自然数、W≧(L+x)、x:0
または自然数、x≦L×(M−1))の相関器出力信号
を保持し、相関器出力保持信号として出力するシフトレ
ジスタと、記相関器出力保持信号を入力として、推定さ
れる(L+x)チップ長のチャネル応答の範囲を選択
し、選択範囲に対応する推定範囲選択信号を出力する推
定範囲選択回路と、逆行列選択信号を入力として、対応
する相関値行列の逆行列に相当する逆行列仮信号を出力
するメモリと、正負選択信号と逆行列仮信号を入力とし
て、正負選択信号に応じて、逆行列仮信号または逆行列
仮信号を符号反転したものを逆行列信号として出力する
正負選択回路と、相関器出力保持信号と推定範囲選択信
号を入力として、推定範囲選択信号で選択される範囲の
相関器出力保持信号と、逆行列信号の乗算により(L+
x)チップ長のチャネル応答を求め、推定チャネル信号
として出力する相関器出力補正回路とから構成される。
【0012】本発明が提供する第六のチャネル応答推定
回路は、Lチップ長(L:任意の自然数)の相関符号系
列とこれを符号反転したものの連続する組み合わせを一
部に持つ受信信号を入力として、受信信号と相関符号系
列の畳み込み演算を行い、相関器出力信号として出力す
る相関器と、相関器出力信号を入力として、シンボル判
定を行い、判定信号を出力するシンボル判定回路と、判
定信号を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネ
ル応答推定に用いられる(2M+1)シンボル長(M:
任意の自然数、1シンボル=Lチップ)の複数のシンボ
ルパターンのうちの一つを検出すると、ラッチ信号及び
正負選択信号及びシンボルパターンに対応する逆行列選
択信号を出力するパターン検出回路と、相関器出力信号
とラッチ信号を入力とし、ラッチ信号が入力されると同
時にWチップ長(W:自然数、W≧(L+x)、x:0
または自然数、x≦L×(M−1))の相関器出力信号
を保持し、相関器出力保持信号として出力するシフトレ
ジスタと、相関器出力保持信号を入力として、推定され
る(L+x)チップ長のチャネル応答の範囲を選択し、
選択範囲に対応する推定範囲選択信号を出力する推定範
囲選択回路と、逆行列選択信号を入力として、対応する
相関値行列の逆行列に相当する逆行列信号を出力するメ
モリと、相関器出力保持信号と推定範囲選択信号を入力
として、推定範囲選択信号で選択される範囲の相関器出
力保持信号と、逆行列信号の乗算により(L+x)チッ
プ長の仮のチャネル応答を求め、推定チャネル仮信号と
して出力する相関器出力補正回路と、推定チャネル仮信
号と正負選択信号を入力として、正負選択信号に応じ
て、推定チャネル仮信号または推定チャネル仮信号を符
号反転したものを推定チャネル信号として出力する正負
選択回路とから構成される。
【0013】上記のように構成される本発明において
は、パターン検出回路を用いて推定するチャネルの長さ
に対応したシンボルパターンを検出し、また、推定範囲
選択回路を用いて、推定するチャネル応答の範囲を選択
することにより、相関符号系列長Lより長いチャネルの
推定を可能にする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明による第一の実施例を示す
ブロック図であり、図6と同等部分は同一符号により示
している。図1において、相関器101はLチップ長
(L:任意の自然数)の相関符号系列S codeとこれを符
号反転したものの連続する組み合わせを一部に持つ受信
信号Srを入力として、受信信号Sr と相関符号系列S
codeとの畳み込み演算を行い、相関器出力信号Scorri
として出力する。シンボル判定回路102は相関器出
力信号を入力として、シンボル判定を行い、判定信号S
det を出力する。
【0015】パターン検出回路103は判定信号Sdet
を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネル応
答推定に用いられる(2M+1)シンボル長(M:任意
の自然数、1シンボル=Lチップ)のシンボルパターン
を検出すると、ラッチ信号S latch を出力する。シフ
トレジスタ104は、ラッチ信号Slatch が入力され
ると同時にWチップ長(W:自然数、W≧(L+x)、
x:0または自然数、x≦L×(M−1))の相関器出
力信号Scorri を保持し、相関器出力保持信号S
hcorriとして出力する。
【0016】推定範囲選択回路105は相関器出力保持
信号Shcorriを入力として、推定される(L+x)チッ
プ長のチャネル応答の範囲を選択し、選択範囲に対応す
る推定範囲選択信号Srselを出力する。メモリ106は
チャネル応答推定に用いられるシンボルパターンに対応
する相関値行列の逆行列に相当する逆行列信号Sinvm
出力する。相関器出力補正回路107は推定範囲選択信
号Srselで選択される範囲の相関器出力保持信号S
hcorriと、逆行列信号Sinvmとの乗算により(L+x)
チップ長のチャネル応答を求め、推定チャネル信号S
estch として出力する。
【0017】推定範囲選択回路105における推定範囲
決定のフローチャート例を図4に示す。先ず、パターン
検出回路103において検出された(2M+1)シンボ
ル長のシンボルパターン{S1 ,S2 ,……,
2M+1}における(M+1)番目のシンボルS2M+1のパ
ワーがピークとなる時刻iを検出する(ステップ40
1)。そして、時刻(i−K)から(i−K+L+x−
1)の(L+x)チップ長の相関器出力保持信号{S
hcorri(i-K) ,……,Shcorri(i-K+L+x-1) }を選択す
るよう推定範囲選択信号Srselを選び出力する(ステッ
プ402)。以上により、推定範囲が決定される。
【0018】例えば、相関符号系列Scodeとして、11
ビットのBarker符号{1,−1,1,1,−1,
1,1,1,−1,−1,−1}が用いられる通信方式
において、22チップ長(1シンボル長=11チップ)
のチャネル応答を推定する場合(L=11,x=11)
を考える。ここで、W=27、K=2とする。パターン
検出回路103において検出するシンボルパターンが
{S1 ,S2 ,S3,S4 ,S5 }とすると(S1
〜S5 は0または1)、22×22の相関値行列βは
次式で与えられる。
【0019】
【数1】 で表され、推定範囲選択信号Srselで選択される範囲の
相関器出力保持信号Shc orriであるShcsel と推定チ
ャネル信号Sestch との関係は、 Shcsel =βSestch であるため、相関値行列βの逆行列が存在すれば、 Sestch =β-1hcsel により、推定範囲選択信号Srselで選択される範囲の相
関器出力保持信号Shcse l を推定チャネル信号Sestch
に変換することができる。
【0020】逆行列が存在するシンボルパターンの一つ
に{−1,−1,1,1,−1}がある。このシンボル
パターンに対応する相関値行列の逆行列のデータがメモ
リ106に格納されているとする。パターン検出回路1
03はシンボルパターン{−1,−1,1,1,−1}
を検出すると、ラッチ信号Slatch を出力する。シフト
レジスタ104は、ラッチ信号Slatch が入力される
と同時にシンボルパターン{−1,−1,1,1,−
1}に対応する27チップ長の相関器出力保持信号S
hcorriを出力する。いま、チャネル応答が、{1,0.
9,0.8,0.7,0.8,0.6,0.7,0.
8,0.7,0.7,0.6,0.5,0.4,0.
5,0.4,0.5,0.4,0.3,0.2,0.
1,0,0}の場合、27チップ長の相関器出力保持信
号Shcorriは、{−5.2,−7.2,−4.0,−
4.8,−3.0,8.4,7.2,3.4,2.2,
1.2,−1.6,0.4,1.2,0.8,0.8,
−0.6,9.2,8.8,7.8,7.0,8.4,
6.4,5.2,7.2,4.0,4.8,3.0}と
なる。
【0021】推定範囲選択回路105は、先ず、シンボ
ルパターン{−1,−1,1,1,−1}における3番
目のシンボルのパワーがピークとなる時刻iを検出す
る。これは、相関器出力保持信号Shcorriの最初の11
ビット中のピークに対応するため、ここでは、i=6と
なる。そして、時刻(i−K)から(i−K+21)の
22チップ長の相関器出力保持信号{Shcorri(4) ,…
…,Shcorri(25)}={−4.8,……,0.1}を選
択するよう推定範囲選択信号Srselを選び出力する。
【0022】メモリ106からは相関値行列
【0023】
【数2】 の逆行列のデータが、逆行列信号Sinvmとして出力され
る。相関器出力補正回路107において、 Sestch =Sinvmhcsel により、推定チャネル信号Sestch が、Sestch
{0,0,1,0.9,0.8,0.7,0.8,0.
6,0.7,0.8,0.7,0.7,0.6,0.
5,0.4,0.5,0.4,0.5,0.4,0.
3,0.2,0.1}と求められる。この例では、22
チップ長のうち20チップ長分正確に求められる。
【0024】図2は本発明による第二の実施例を示すブ
ロック図であり、図1と同等部分は同一符号により示
す。図2において、相関器101はLチップ長(L:任
意の自然数)の相関符号系列Scodeとこれを符号反転し
たものの連続する組み合わせを一部に持つ受信信号Sr
を入力として、受信信号Sr と相関符号系列Scode
畳み込み演算を行い、相関器出力信号Scorri として
出力する。シンボル判定回路102は相関器出力信号を
入力として、シンボル判定を行い、判定信号Sde t
出力する。
【0025】パターン検出回路201は判定信号Sdet
を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネル応
答推定に用いられる(2M+1)シンボル長(M:任意
の自然数、1シンボル=Lチップ)のシンボルパターン
を検出すると、ラッチ信号S latch 及びシンボルパタ
ーンに対応する逆行列選択信号Smselを出力する。シフ
トレジスタ104は、ラッチ信号Slatch が入力され
ると同時にWチップ長(W:自然数、W≧(L+x)、
x:0または自然数、x≦L×(M−1))の相関器出
力信号Scorri を保持し、相関器出力保持信号S
hcorriとして出力する。
【0026】推定範囲選択回路105は相関器出力保持
信号Shcorri を入力として、推定される(L+x)チ
ップ長のチャネル応答の範囲を選択し、選択範囲に対応
する推定範囲選択信号Srselを出力する。メモリ202
は逆行列選択信号Smselを入力として、対応する相関値
行列の逆行列に相当する逆行列信号Sinvmを出力する。
相関器出力補正回路107は推定範囲選択信号Srsel
選択される範囲の相関器出力保持信号Shcorriと、逆行
列信号Sinvmとの乗算により(L+x)チップ長のチャ
ネル応答を求め、推定チャネル信号Sestch として出
力する。
【0027】推定範囲選択回路105における推定範囲
決定のフローチャート例を、図5に示しており、図4と
同一ステップは同一符号で示されている。先ず、パター
ン検出回路103において検出された(2M+1)シン
ボル長のシンボルパターン{S1 ,S2 ,……,S
2M+1}における(M+1)番目のシンボルS2M+1のパワ
ーがピークとなる時刻iを検出する(ステップ40
1)。次に、時刻(i−j)から時刻(i−j+N−
1)(j=0〜P)のNチップ長の総パワー
【0028】
【数3】 が最大となるjの値jmax を求める(ステップ50
1)。
【0029】そして、時刻(i−jmax )から(i−
max +L+x−1) の(L+x)チップ長の相関器
出力保持信号{Shcorri(i-jmax),……,Shcorri(i-j
max +L+x−1)}を選択するよう推定範囲選択信号
Srselを推定範囲選択信号Srs elを選び出力する(ステ
ップ502)。以上により、推定範囲が決定される。
【0030】例えば、先の実施例1と同様に、相関符号
系列Scodeとして、11ビットのBarker符号
{1,−1,1,1,−1,1,1,1,−1,−1,
−1}が用いられる通信方式において、22チップ長
(1シンボル長=11チップ)のチャネル応答を推定す
る場合(L=11,x=11)を考える。ここで、N=
3、P=3とする。シンボルパターン{−1,−1,
1,1,−1}及び{1,−1,−1,1,1}に対応
する二つの相関値行列の逆行列データがメモリ106に
格納されているとする。
【0031】パターン検出回路201は、シンボルパタ
ーン{−1,−1,1,1,−1}か{1,−1,−
1,1,1}を検出すると、ラッチ信号Slatch 及び
{−1,−1,1,1,−1}と{1,−1,−1,
1,1}のどちらを検出したかを示す逆行列選択信号S
mselを出力する。シフトレジスタ104は、ラッチ信号
latch が入力されると同時にシンボルパターン{−
1,−1,1,1,−1}または{1,−1,−1,
1,1}に対応する27チップ長の相関器出力保持信号
hcorriを出力する。
【0032】いま、チャネル応答が{1,0.9,0.
8,0.7,0.8,0.6,0.7,0.8,0.
7,0.7,0.6,0.5,0.4,0.5,0.
4,0.5,0.4,0.3,0.2,0.1,0,
0}、検出するシンボルパターンが{−1,−1,1,
1,−1}の場合、27チップ長の相関器出力保持信号
hc orriは{−5.2,−7.2,−4.0,−4.
8,−3.0,8.4,7.2,3.4,2.2,1.
2,−1.6,0.4,1.2,0.8,0.8,−
0.6,9.2,8.8,7.8,7.0,8.4,
6.4,5.2,7.2,4.0,4.8,3.0}と
なる。
【0033】推定範囲選択回路105は、先ずシンボル
パターン{−1,−1,1,1,−1}における3番目
のシンボルのパワーがピークとなる時刻iを検出する。
これは、相関器出力保持信号Shcorriの最初の11ビッ
ト中のピークに対応するため、ここではi=6となる。
次に、時刻(i−j)から時刻(i−j+N−1)(j
=0〜3)の3チップ長の総パワーsum(j)
【0034】
【数4】 が最大となるjの値jmax を求める。 sum(0)=|Shcorri(6) |+|Shcorri(7) |+|S
hcorri(8) |=19.0 sum(1)=|Shcorri(5) |+|Shcorri(6) |+|S
hcorri(7) |=18.6 sum(2)=|Shcorri(4) |+|Shcorri(5) |+|S
hcorri(6) |=16.2 sum(3)=|Shcorri(3)|+|Shcorri(4) |+|S
hcorri(5) |=11.8 であるため、jmax =0となる。
【0035】そして、時刻(i−jmax )から(i−
max +L+x−1)の(L+x)チップ長の相関器
出力保持信号{Shcorri(6) ,……,Shcorri(27)}=
{8.4,……,0}を選択するよう推定範囲選択信号
rselを選び出力する。メモリ106からは、逆行列選
択信号Smselに対応するようシンボルパターン{−1,
−1,1,1,−1}の相関値行列の逆行列データを選
択し、逆行列信号Sinvmとして出力される。
【0036】相関器出力補正回路107において、 Sestch =Sinvmhcsel により、推定チャネル信号Sestch が、 Sestch ={1,0.9,0.8,0.7,0.8,
0.6,0.7,0.8,0.7,0.7,0.6,
0.5,0.4,0.5,0.4,0.5,0.4,
0.3,0.2,0.1,0,0} と求められる。この例では、22チップ長全てが正確に
求められる。
【0037】図3は本発明による第三の実施例を示すブ
ロック図であり、図1,2と同等部分は同一符号にて示
す。図3において、相関器101はLチップ長(L:任
意の自然数)の相関符号系列Scodeとこれを符号反転し
たものの連続する組み合わせを一部に持つ受信信号Sr
を入力として、受信信号Sr と相関符号系列Scode
畳み込み演算を行い、相関器出力信号Scorri として
出力する。シンボル判定回路102は相関器出力信号を
入力として、シンボル判定を行い、判定信号S det
出力する。
【0038】パターン検出回路301は判定信号Sdet
を入力として、相関値行列が逆行列を持ちチャネル応
答推定に用いられる(2M+1)シンボル長(M:任意
の自然数、1シンボル=Lチップ)の二つの互いに符号
が反転したシンボルパターンのうちの一つを検出する
と、ラッチ信号Slatch 及び正負選択信号Spmsel
出力する。シフトレジスタ104は、ラッチ信号S
latch が入力されると同時にWチップ長(W:自然
数、W≧(L+x)、x:0または自然数、x≦L×
(M−1))の相関器出力信号Scorri を保持し、相
関器出力保持信号Shcorriとして出力する。推定範囲選
択回路105は相関器出力保持信号Shcorriを入力とし
て、推定される(L+x)チップ長のチャネル応答の範
囲を選択し、選択範囲に対応する推定範囲選択信号S
rselを出力する。
【0039】メモリ302はチャネル応答推定に用いら
れるシンボルパターンに対応する相関値行列の逆行列に
相当する逆行列仮信号Stinvm を出力する。正負選択
回路303は正負選択信号Spmsel と逆行列仮信号S
tinvm を入力として、正負選択信号Spmsel に応じ
て、逆行列仮信号Stinvm または逆行列仮信号Stinvm
を符号反転したものを逆行列信号Sinvmとして出力す
る。相関器出力補正回路107は推定範囲選択信号S
rselで選択される範囲の相関器出力保持信号S
hcor riと、逆行列信号Sinvmとの乗算により(L+x)
チップ長のチャネル応答を求め、推定チャネル信号Ses
tch として出力する。
【0040】推定範囲選択回路105における推定範囲
決定のフローチャートの例を、図5に示す。まず、パタ
ーン検出回路103において検出された(2M+1)シ
ンボル長のシンボルパターン{S1 ,S2 ,……,S
2M+1}における(M+1)番目のシンボルS2M+1のパワー
がピークとなる時刻iを検出する。次に、時刻(i−
j)から時刻(i−j+N−1)(j=0〜P)のNチ
ップ長の総パワー
【0041】
【数5】 が最大となるjの値jmax を求める。そして、時刻
(i−jmax )から(i−jmax +L+x−1)の
(L+x)チップ長の相関器出力保持信号{S
hcorri(i−jmax ),……,Shcorri(i−jmax
+L+x−1)}を選択するよう推定範囲選択信号S
rselを推定範囲選択信号Srselを選び出力する。以上に
より、推定範囲が決定される。
【0042】例えば、先の実施例1と同様に相関符号系
列Scodeとして、11ビットのBarker符号{1,
−1,1,1,−1,1,1,1,−1,−1,−1}
が用いられる通信方式において、22チップ長(1シン
ボル長=11チップ)のチャネル応答を推定する場合
(L=11,x=11)を考える。ここで、N=3,P
=3とする。シンボルパターン{−1,−1,1,1,
−1}に対応する二つの相関値行列の逆行列データがメ
モリ106に格納されているとする。
【0043】パターン検出回路301はシンボルパター
ン{−1,−1,1,1,−1}かこれを符号反転した
{1,1,−1,−1,1}を検出すると、ラッチ信号
la tch 及び{−1,−1,1,1,−1}を検出し
た場合は正を、{1,−1,−1,1,1}を検出した
場合は負を、夫々示す正負選択信号Spmsel を出力す
る。シフトレジスタ104は、ラッチ信号Slatch
入力されると同時にシンボルパターン{−1,−1,
1,1,−1}に対応する27チップ長の相関器出力保
持信号Shcorriを出力する。
【0044】いま、チャネル応答が{1,0.9,0.
8,0.7,0.8,0.6,0.7,0.8,0.
7,0.7,0.6,0.5,0.4,0.5,0.
4,0.5,0.4,0.3,0.2,0.1,0,
0}、検出するシンボルパターンが{1,1,−1,−
1,1}の場合、27チップ長の相関器出力保持信号S
hcor riは{5.2,7.2,4.0,4.8,3.0,
−8.4,−7.2,−3.4,−2.2,−1.2,
1.6,−0.4,−1.2,−0.8,−0.8,
0.6,−9.2,−8.8,−7.8,−7.0,−
8.4,−6.4,−5.2,−7.2,−4.0,−
4.8,−3.0}となる。
【0045】推定範囲選択回路105は、先ずシンボル
パターン{1,1,−1,−1,1}における3番目の
シンボルのパワーがピークとなる時刻iを検出する。こ
れは、相関器出力保持信号Shcorriの最初の11ビット
中のピークに対応するため、ここでは、i=6となる。
次に、時刻(i−j)から時刻(i−j+N−1)(j
=0〜3)の3チップ長の総パワーsum(j)
【0046】
【数6】 が最大となるjの値jmax を求める。 sum(0)=|Shcorri(6) |+|Shcorri(7)|+|S
hcorri(8) |=19.0 sum(1)=|Shcorri(5) |+|Shcorri(6) |+|S
hcorri(7) |=18.6 sum(2)=|Shcorri(4)|+|Shcorri(5)|+|S
hcorri(6)|=16.2 sum(3)=|Shcorri(3)|+|Shcorri(4)|+|S
hcorri(5)|=11.8 であるため、jmax =0となる。
【0047】そして、時刻(i−jmax )から(i−
max +L+x−1)の(L+x)チップ長の相関器
出力保持信号{Shcorri(6),……,Shcorri(27)}=
{8.4,……,0}を選択するよう推定範囲選択信号
Srselを選び出力する。メモリ302からは、シンボル
パターン{−1,−1,1,1,−1}の相関値行列の
逆行列データが逆行列仮信号Stinvm として出力され
る。検出されるシンボルパターンが{1,1,−1,−
1,1}であるため正負選択信号Spmsel はシンボル
パターンが負であることを示す。従って、正負選択回路
303は逆行列仮信号Stinvm を符号反転して逆行列
信号Sinvmとして出力する。
【0048】相関器出力補正回路107において、 Sestch =Sinvmhcsel により、推定チャネル信号Sestch が、Sestch
{1,0.9,0.8,0.7,0.8,0.6,0.
7,0.8,0.7,0.7,0.6,0.5,0.
4,0.5,0.4,0.5,0.4,0.3,0.
2,0.1,0,0}と求められる。この例では、22
チップ長全てが正確に求められる。
【0049】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、相
関符号系列長Lより長いチャネルの推定を実現できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチャネル応答推定回路の第1の実
施例である。
【図2】本発明によるチャネル応答推定回路の第2の実
施例である。
【図3】本発明によるチャネル応答推定回路の第3の実
施例である。
【図4】実施例の推定範囲選択手順の第1のフローチャ
ートである。
【図5】実施例の推定範囲選択手順の第2のフローチャ
ートである。
【図6】従来のチャネル応答推定回路の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
101 相関器 102 シンボル判定回路 103,201,301 パターン検出回路 104 シフトレジスタ 105 推定範囲選択回路 106,202,302 メモリ 107 相関器出力補正回路 303 正負選択回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00 - 13/06 H04J 1/69 - 1/713 H04L 27/00 H04B 7/005

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Lチップ長(L:任意の自然数)の相関
    符号系列とこれを符号反転したものの連続する組み合わ
    せを一部に持つ受信信号を入力として、該受信信号と前
    記相関符号系列の畳み込み演算を行って相関器出力信号
    として出力する相関器と、前記相関器出力信号を入力と
    してシンボル判定を行って判定信号を出力するシンボル
    判定回路と、前記判定信号を入力として、相関値行列が
    逆行列を持ちチャネル応答推定に用いられる(2M+
    1)シンボル長(M:任意の自然数、1シンボル=Lチ
    ップ)のシンボルパターンの検出に応答してラッチ信号
    を出力するパターン検出回路と、前記相関器出力信号と
    前記ラッチ信号とを入力とし、前記ラッチ信号が入力さ
    れると同時にWチップ長(W:自然数、W≧(L+
    x)、x:0または自然数、x≦L×(M−1))の前
    記相関器出力信号を保持し、相関器出力保持信号として
    出力するシフトレジスタと、前記相関器出力保持信号を
    入力として、推定される(L+x)チップ長のチャネル
    応答の範囲を選択し、選択範囲に対応する推定範囲選択
    信号を出力する推定範囲選択回路と、チャネル応答推定
    に用いられるシンボルパターンに対応する相関値行列の
    逆行列に相当する逆行列信号を出力するメモリと、前記
    相関器出力保持信号と前記推定範囲選択信号とを入力と
    して、前記推定範囲選択信号で選択される範囲の前記相
    関器出力保持信号と前記逆行列信号との乗算により(L
    +x)チップ長のチャネル応答を求めて推定チャネル信
    号として出力する相関器出力補正回路とを含むこと特徴
    とするチャネル応答推定回路。
  2. 【請求項2】 Lチップ長(L:任意の自然数)の相関
    符号系列とこれを符号反転したものの連続する組み合わ
    せを一部に持つ受信信号を入力として、該受信信号と前
    記相関符号系列の畳み込み演算を行つて相関器出力信号
    として出力する相関器と、前記相関器出力信号を入力と
    して、シンボル判定を行って判定信号を出力するシンボ
    ル判定回路と、前記判定信号を入力として、相関値行列
    が逆行列を持ちチャネル応答推定に用いられる(2M+
    1)シンボル長(M:任意の自然数、1シンボル=Lチ
    ップ)の複数のシンボルパターンのうちの一つの検出に
    応答して、ラッチ信号及びシンボルパターンに対応する
    逆行列選択信号を出力するパターン検出回路と、前記相
    関器出力信号と前記ラッチ信号とを入力とし、前記ラッ
    チ信号が入力されると同時にWチップ長(W:自然数、
    W≧(L+x)、x:0または自然数、x≦L×(M−
    1))の前記相関器出力信号を保持して相関器出力保持
    信号として出力するシフトレジスタと、前記相関器出力
    保持信号を入力として、推定される(L+x)チップ長
    のチャネル応答の範囲を選択し、選択範囲に対応する推
    定範囲選択信号を出力する推定範囲選択回路と、前記逆
    行列選択信号を入力として、対応する相関値行列の逆行
    列に相当する逆行列信号を出力するメモリと、前記相関
    器出力保持信号と前記推定範囲選択信号とを入力とし
    て、前記推定範囲選択信号で選択される範囲の前記相関
    器出力保持信号と、前記逆行列信号の乗算により(L+
    x)チップ長のチャネル応答を求めて推定チャネル信号
    として出力する相関器出力補正回路とを含むことを特徴
    とするチャネル応答推定回路。
  3. 【請求項3】 Lチップ長(L:任意の自然数)の相関
    符号系列とこれを符号反転したものの連続する組み合わ
    せを一部に持つ受信信号を入力として、該受信信号と前
    記相関符号系列の畳み込み演算を行って相関器出力信号
    として出力する相関器と、前記相関器出力信号を入力と
    して、シンボル判定を行って判定信号を出力するシンボ
    ル判定回路と、前記判定信号を入力として、相関値行列
    が逆行列を持ちチャネル応答推定に用いられる(2M+
    1)シンボル長(M:任意の自然数、1シンボル=Lチ
    ップ)の二つの互いに符号が反転したシンボルパターン
    のうちの一つの検出に応答してラッチ信号及び正負選択
    信号を出力するパターン検出回路と、前記相関器出力信
    号と前記ラッチ信号とを入力とし、前記ラッチ信号が入
    力されると同時にWチップ長(W:自然数、W≧(L+
    x)、x:0または自然数、x≦L×(M−1))の前
    記相関器出力信号を保持して相関器出力保持信号として
    出力するシフトレジスタと、前記相関器出力保持信号を
    入力として、推定される(L+x)チップ長のチャネル
    応答の範囲を選択し、選択範囲に対応する推定範囲選択
    信号を出力する推定範囲選択回路と、チャネル応答推定
    に用いられるシンボルパターンに対応する相関値行列の
    逆行列に相当する逆行列仮信号を出力するメモリと、前
    記正負選択信号と前記逆行列仮信号とを入力として、前
    記正負選択信号に応じて前記逆行列仮信号または前記逆
    行列仮信号を符号反転したものを逆行列信号として出力
    する正負選択回路と、前記相関器出力保持信号と前記推
    定範囲選択信号を入力として、前記推定範囲選択信号で
    選択される範囲の前記相関器出力保持信号と前記逆行列
    信号との乗算により(L+x)チップ長のチャネル応答
    を求めて推定チャネル信号として出力する相関器出力補
    正回路とから構成されることを特徴とするチャネル応答
    推定回路。
  4. 【請求項4】 Lチップ長(L:任意の自然数)の相関
    符号系列とこれを符号反転したものの連続する組み合わ
    せを一部に持つ受信信号を入力として、該受信信号と前
    記相関符号系列の畳み込み演算を行って相関器出力信号
    として出力する相関器と、前記相関器出力信号を入力と
    して、シンボル判定を行って判定信号を出力するシンボ
    ル判定回路と、前記判定信号を入力として、相関値行列
    が逆行列を持ちチャネル応答推定に用いられる(2M+
    1)シンボル長(M:任意の自然数、1シンボル=Lチ
    ップ)の二つの互いに符号が反転したシンボルパターン
    のうちの一つの検出に応答してラッチ信号及び正負選択
    信号を出力するパターン検出回路と、前記相関器出力信
    号と前記ラッチ信号を入力とし、前記ラッチ信号が入力
    されると同時にWチップ長(W:自然数、W≧(L+
    x)、x:0または自然数、x≦L×(M−1))の前
    記相関器出力信号を保持して相関器出力保持信号として
    出力するシフトレジスタと、前記相関器出力保持信号を
    入力として、推定される(L+x)チップ長のチャネル
    応答の範囲を選択し、選択範囲に対応する推定範囲選択
    信号を出力する推定範囲選択回路と、チャネル応答推定
    に用いられるシンボルパターンに対応する相関値行列の
    逆行列に相当する逆行列信号を出力するメモリと、前記
    相関器出力保持信号と前記推定範囲選択信号とを入力と
    して、前記推定範囲選択信号で選択される範囲の前記相
    関器出力保持信号と前記逆行列信号との乗算により(L
    +x)チップ長の仮のチャネル応答を求め、推定チャネ
    ル仮信号として出力する相関器出力補正回路と、前記推
    定チャネル仮信号と前記正負選択信号を入力として、前
    記正負選択信号に応じて前記推定チャネル仮信号または
    前記推定チャネル仮信号を符号反転したものを推定チャ
    ネル信号として出力する正負選択回路とを含むことを特
    徴とするチャネル応答推定回路。
  5. 【請求項5】 Lチップ長(L:任意の自然数)の相関
    符号系列とこれを符号反転したものの連続する組み合わ
    せを一部に持つ受信信号を入力として、該受信信号と前
    記相関符号系列の畳み込み演算を行って相関器出力信号
    として出力する相関器と、前記相関器出力信号を入力と
    して、シンボル判定を行って判定信号を出力するシンボ
    ル判定回路と、前記判定信号を入力として、相関値行列
    が逆行列を持ちチャネル応答推定に用いられる(2M+
    1)シンボル長(M: 任意の自然数、1 シンボル=Lチッ
    プ) の複数のシンボルパターンのうちの一つを検出する
    と、ラッチ信号及び正負選択信号及びシンボルパターン
    に対応する逆行列選択信号を出力するパターン検出回路
    と、前記相関器出力信号と前記ラッチ信号とを入力と
    し、前記ラッチ信号が入力されると同時にWチップ長
    (W:自然数、W≧(L+x)、x:0または自然数、
    x≦L×(M−1))の前記相関器出力信号を保持して
    相関器出力保持信号として出力するシフトレジスタと、
    前記相関器出力保持信号を入力として、推定される(L
    +x)チップ長のチャネル応答の範囲を選択し、選択範
    囲に対応する推定範囲選択信号を出力する推定範囲選択
    回路と、前記逆行列選択信号を入力として、対応する相
    関値行列の逆行列に相当する逆行列仮信号を出力するメ
    モリと、前記正負選択信号と前記逆行列仮信号を入力と
    して、前記正負選択信号に応じて前記逆行列仮信号また
    は前記逆行列仮信号を符号反転したものを逆行列信号と
    して出力する正負選択回路と、前記相関器出力保持信号
    と前記推定範囲選択信号とを入力として、前記推定範囲
    選択信号で選択される範囲の前記相関器出力保持信号と
    前記逆行列信号との乗算により(L+x)チップ長のチ
    ャネル応答を求めて推定チャネル信号として出力する相
    関器出力補正回路とを含むことを特徴とするチャネル応
    答推定回路。
  6. 【請求項6】 Lチップ長(L:任意の自然数)の相関
    符号系列とこれを符号反転したものの連続する組み合わ
    せを一部に持つ受信信号を入力として、該受信信号と前
    記相関符号系列の畳み込み演算を行って相関器出力信号
    として出力する相関器と、前記相関器出力信号を入力と
    して、シンボル判定を行って判定信号を出力するシンボ
    ル判定回路と、前記判定信号を入力として、相関値行列
    が逆行列を持ちチャネル応答推定に用いられる(2M+
    1)シンボル長(M:任意の自然数、1シンボル=Lチ
    ップ)の複数のシンボルパターンのうちの一つの検出に
    応答してラッチ信号及び正負選択信号及びシンボルパタ
    ーンに対応する逆行列選択信号を出力するパターン検出
    回路と、前記相関器出力信号と前記ラッチ信号とを入力
    とし、前記ラッチ信号が入力されると同時にWチップ長
    (W:自然数、W≧(L+x)、x:0または自然数、
    x≦L×(M−1))の前記相関器出力信号を保持して
    相関器出力保持信号として出力するシフトレジスタと、
    前記相関器出力保持信号を入力として、推定される(L
    +x)チップ長のチャネル応答の範囲を選択して選択範
    囲に対応する推定範囲選択信号を出力する推定範囲選択
    回路と、前記逆行列選択信号を入力として、対応する相
    関値行列の逆行列に相当する逆行列信号を出力するメモ
    リと、前記相関器出力保持信号と前記推定範囲選択信号
    とを入力として、前記推定範囲選択信号で選択される範
    囲の前記相関器出力保持信号と前記逆行列信号との乗算
    により(L+x)チップ長の仮のチャネル応答を求めて
    推定チャネル仮信号として出力する相関器出力補正回路
    と、前記推定チャネル仮信号と前記正負選択信号とを入
    力として、前記正負選択信号に応じて前記推定チャネル
    仮信号または前記推定チャネル仮信号を符号反転したも
    のを推定チャネル信号として出力する正負選択回路とを
    含むことを特徴とするチャネル応答推定回路。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    のチャネル応答推定回路において、前記推定範囲選択回
    路が、前記相関器出力信号のうち、前記パターン検出回
    路において検出される(2M+1)シンボル長のシンボ
    ルパターンにおける(M+1)番目のシンボルのパワー
    がピークとなる時刻iを検出し、時刻(i−K)から時
    刻(i−K+L+x−1)(K:0または自然数、K≦
    i)の(L+x)長の前記相関器出力保持信号を選択す
    る前記推定範囲選択信号を出力することを特徴とするチ
    ャネル応答推定回路。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    のチャネル応答推定回路において、前記推定範囲選択回
    路が、前記相関器出力信号のうち、前記パターン検出回
    路において検出される(2M+1)シンボル長のシンボ
    ルパターンにおける(M+1)番目のシンボルのパワー
    がピークとなる時刻iを検出し、時刻(i−j)から時
    刻(i−j+N−1)(j=0〜P、P:自然数)のN
    チップ長(N≦L−1)の総パワーが最大となるjに対
    応する時刻(i−j)から時刻(i−j+L+x−1)
    の(L+x)長の前記相関器出力保持信号を選択する前
    記推定範囲選択信号を出力することを特徴とするチャネ
    ル応答推定回路。
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