JP3303671B2 - サンドイッチ成形機を用いた射出成形品の成形方法 - Google Patents
サンドイッチ成形機を用いた射出成形品の成形方法Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/16—Making multilayered or multicoloured articles
- B29C45/1603—Multi-way nozzles specially adapted therefor
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はサンドイッチ成形機
を用いてスキン材樹脂中にコア材樹脂を充填するととも
に、スキン材樹脂の射出充填中にコア材樹脂を予め加圧
しておくようにした射出成形品の成形方法に関するもの
である。
を用いてスキン材樹脂中にコア材樹脂を充填するととも
に、スキン材樹脂の射出充填中にコア材樹脂を予め加圧
しておくようにした射出成形品の成形方法に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、外ノズルの中央に内ノズルを同軸
上に配した射出ユニットを有したサンドイッチ成形機が
知られている。当該外ノズルの中央に内ノズルを備え、
その内ノズルから成形品のコアとなる樹脂を、また外ノ
ズルから成形品の表層となるスキン樹脂を同時もしくは
連続的に射出して、断面構造が多層の成形品を成形する
方法は既に周知となっている。
上に配した射出ユニットを有したサンドイッチ成形機が
知られている。当該外ノズルの中央に内ノズルを備え、
その内ノズルから成形品のコアとなる樹脂を、また外ノ
ズルから成形品の表層となるスキン樹脂を同時もしくは
連続的に射出して、断面構造が多層の成形品を成形する
方法は既に周知となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のサン
ドイッチ成形機を用いて射出成形したものは、次のよう
な問題がある。すなわち、サンドイッチ成形中は表皮と
なるスキン材樹脂を射出し、スキン材樹脂の射出中にコ
ア材樹脂の樹脂流路を開き、スキン材樹脂に引続きコア
材樹脂を射出するのであるが、高圧のスキン材樹脂をキ
ャビティに射出充填中にコア材樹脂を射出充填しようと
してコア材樹脂流路の開閉孔を開放すると、コア材樹脂
流路に滞留している未加圧のコア材樹脂と高圧のスキン
材樹脂との間に圧力差が生じて高圧のスキン材樹脂が開
放孔を介してコア材樹脂流路側に一時的に流入し、射出
ユニットから金型キャビティ側への樹脂の流れが一時的
に減速または停止することとなる。このような現象が生
じると、成形品にフローマークが生じて射出成形品が成
形不良となるといった問題がある。
ドイッチ成形機を用いて射出成形したものは、次のよう
な問題がある。すなわち、サンドイッチ成形中は表皮と
なるスキン材樹脂を射出し、スキン材樹脂の射出中にコ
ア材樹脂の樹脂流路を開き、スキン材樹脂に引続きコア
材樹脂を射出するのであるが、高圧のスキン材樹脂をキ
ャビティに射出充填中にコア材樹脂を射出充填しようと
してコア材樹脂流路の開閉孔を開放すると、コア材樹脂
流路に滞留している未加圧のコア材樹脂と高圧のスキン
材樹脂との間に圧力差が生じて高圧のスキン材樹脂が開
放孔を介してコア材樹脂流路側に一時的に流入し、射出
ユニットから金型キャビティ側への樹脂の流れが一時的
に減速または停止することとなる。このような現象が生
じると、成形品にフローマークが生じて射出成形品が成
形不良となるといった問題がある。
【０００４】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、射出成形品にフローマークの
生じないようにしたサンドイッチ成形機を用いた射出成
形品の成形方法を提供することにある。
であり、本発明の目的は、射出成形品にフローマークの
生じないようにしたサンドイッチ成形機を用いた射出成
形品の成形方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、２種類以上の樹脂を共射出する射出ユ
ニットを有するサンドイッチ成形機を用いて、スキン材
樹脂を射出する第２の射出ユニットからスキン材樹脂流
路、スプール、ランナ部を介して可動金型と固定金型間
に形成されるキャビティ部にスキン材樹脂を射出充填
し、第１の射出ユニットからコア材樹脂流路、スプー
ル、ランナ部を介してキャビティ部内のスキン材樹脂中
にコア材樹脂を完全充填させて射出成形品を得るように
した射出成形品の成形方法であって、前記スキン材樹脂
の射出中にコア材樹脂流路を開閉するニードル弁で前記
コア材樹脂流路を閉止した状態下でコア材流路に第１の
射出ユニットのスクリュを前進させて予め加圧しておく
ようにした。
に、本発明では、２種類以上の樹脂を共射出する射出ユ
ニットを有するサンドイッチ成形機を用いて、スキン材
樹脂を射出する第２の射出ユニットからスキン材樹脂流
路、スプール、ランナ部を介して可動金型と固定金型間
に形成されるキャビティ部にスキン材樹脂を射出充填
し、第１の射出ユニットからコア材樹脂流路、スプー
ル、ランナ部を介してキャビティ部内のスキン材樹脂中
にコア材樹脂を完全充填させて射出成形品を得るように
した射出成形品の成形方法であって、前記スキン材樹脂
の射出中にコア材樹脂流路を開閉するニードル弁で前記
コア材樹脂流路を閉止した状態下でコア材流路に第１の
射出ユニットのスクリュを前進させて予め加圧しておく
ようにした。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る、サンドイ
ッチ成形機を用いた射出成形品の成形方法の具体的な実
施例を図１〜図３を用いて詳細に説明する。
ッチ成形機を用いた射出成形品の成形方法の具体的な実
施例を図１〜図３を用いて詳細に説明する。
【０００７】図１は本発明に使用された射出ユニットの
切断断面図、図２は射出成形機の一部を破断して示す正
面図、図３は射出ユニットを用いてキャビティに射出充
填する状態を示す説明図である。
切断断面図、図２は射出成形機の一部を破断して示す正
面図、図３は射出ユニットを用いてキャビティに射出充
填する状態を示す説明図である。
【０００８】図２において、符号３０は射出ユニット１
の前方に設けた固定盤である。この固定盤３０は所定の
大きさの開口部３２を有している。射出ユニット１は、
２台の射出ユニット１Ａ、１Ｂから構成され、当該射出
ユニット１Ａ、１Ｂは移動台３４Ａ、３４Ｂ上に載置さ
れたままそれぞれ油圧シリンダ３６Ａ、３６Ｂなどの適
宜な手段により射出ノズル６Ａ、６Ｂの先端部が固定金
型１３のスプール部１０の当接部１０ａと当接した位置
と離間した位置間で前後に摺動自在なようになってい
る。
の前方に設けた固定盤である。この固定盤３０は所定の
大きさの開口部３２を有している。射出ユニット１は、
２台の射出ユニット１Ａ、１Ｂから構成され、当該射出
ユニット１Ａ、１Ｂは移動台３４Ａ、３４Ｂ上に載置さ
れたままそれぞれ油圧シリンダ３６Ａ、３６Ｂなどの適
宜な手段により射出ノズル６Ａ、６Ｂの先端部が固定金
型１３のスプール部１０の当接部１０ａと当接した位置
と離間した位置間で前後に摺動自在なようになってい
る。
【０００９】前記射出ユニット１は、コア材樹脂を溶融
しかつ金型キャビティ２に射出充填する第１射出ユニッ
ト１Ａと、スキン材樹脂を溶融しかつ金型キャビティ２
に射出充填する第２射出ユニット１Ｂから構成されてい
る。前記第１射出ユニット１Ａはコア材樹脂を供給する
ホッパ３Ａ、バレル４Ａ、スクリュ５Ａよび射出ノズル
６Ａから構成されている。
しかつ金型キャビティ２に射出充填する第１射出ユニッ
ト１Ａと、スキン材樹脂を溶融しかつ金型キャビティ２
に射出充填する第２射出ユニット１Ｂから構成されてい
る。前記第１射出ユニット１Ａはコア材樹脂を供給する
ホッパ３Ａ、バレル４Ａ、スクリュ５Ａよび射出ノズル
６Ａから構成されている。
【００１０】また、第２射出ユニット１Ｂも前記第１射
出ユニット１Ａと同様にスキン材樹脂を供給するホッパ
３Ｂ、バレル４Ｂ、スクリュ５Ｂよび射出ノズル６Ｂか
ら構成されている。前記射出ノズル６Ａと６Ｂが合体す
る両射出ノズルの先端部は、射出ノズル６Ａを中心にし
てその外周に同軸的に射出ノズル６Ｂが配設され、射出
ノズル６Ｂの最先端部と射出ノズル６Ａの最先端部間に
は空間部７を有環状構造を有した環状ノズル部８となっ
ている。
出ユニット１Ａと同様にスキン材樹脂を供給するホッパ
３Ｂ、バレル４Ｂ、スクリュ５Ｂよび射出ノズル６Ｂか
ら構成されている。前記射出ノズル６Ａと６Ｂが合体す
る両射出ノズルの先端部は、射出ノズル６Ａを中心にし
てその外周に同軸的に射出ノズル６Ｂが配設され、射出
ノズル６Ｂの最先端部と射出ノズル６Ａの最先端部間に
は空間部７を有環状構造を有した環状ノズル部８となっ
ている。
【００１１】符号３８は第１射出ユニット１Ａから環状
ノズル部８の内側用通路１４に接続された樹脂通路であ
り、符号４０は第２射出ユニット１Ｂから環状ノズル部
８の外側用通路１６に接続された樹脂通路となってい
る。この環状ノズル部８は内側に位置する内側射出ノズ
ル６Ａと当該内側射出ノズル６Ａと同心上でかつ外側に
位置する外側射出ノズル６Ｂとから構成されている。
ノズル部８の内側用通路１４に接続された樹脂通路であ
り、符号４０は第２射出ユニット１Ｂから環状ノズル部
８の外側用通路１６に接続された樹脂通路となってい
る。この環状ノズル部８は内側に位置する内側射出ノズ
ル６Ａと当該内側射出ノズル６Ａと同心上でかつ外側に
位置する外側射出ノズル６Ｂとから構成されている。
【００１２】本実施例に用いられる金型１１は、可動金
型１２および固定金型１３から構成されている。固定金
型１３は固定盤３０に装着されるとともに、可動金型１
２は可動盤（図示略）に装着されており、可動金型１２
は固定金型１３に対して前後進自在となっている。そし
て、図３に示すように、可動金型１２が固定金型１３に
当接した時に、可動金型１２が固定金型１３間で金型キ
ャビティ２が形成されるようになっている。
型１２および固定金型１３から構成されている。固定金
型１３は固定盤３０に装着されるとともに、可動金型１
２は可動盤（図示略）に装着されており、可動金型１２
は固定金型１３に対して前後進自在となっている。そし
て、図３に示すように、可動金型１２が固定金型１３に
当接した時に、可動金型１２が固定金型１３間で金型キ
ャビティ２が形成されるようになっている。
【００１３】前記射出ノズル６Ｂの先端部は固定金型１
３に配設されて射出ノズル６Ｂから金型キャビティ２の
略中央部にストレートに延びるスプール部１０に当接さ
れている。また、射出ノズル６Ａの軸心部には、その後
端面等に取付けられた油圧シリンダ１５およびその内部
に設けられたピストン１７等からなる往復駆動手段によ
り往復動されるシャフト１９を挿入し、両者間すなわち
射出ノズル６Ａの内周面とシャフト１９の外周面間に内
側通路２０が形成されている。そして、射出ノズル６Ａ
の先端部には第１射出ユニット１Ａから射出された溶融
樹脂が空間部７に射出されるように第１開孔部２２が穿
設されている。そして、前記第１開孔部２２は前記シャ
フト１９の前後進により開閉されるようになっている。
符号４２、４４はスクリュ５Ａ、５Ｂの回動モータ、４
６、４８はスクリュ５Ａ、５Ｂの前後進用シリンダをそ
れぞれ示す。
３に配設されて射出ノズル６Ｂから金型キャビティ２の
略中央部にストレートに延びるスプール部１０に当接さ
れている。また、射出ノズル６Ａの軸心部には、その後
端面等に取付けられた油圧シリンダ１５およびその内部
に設けられたピストン１７等からなる往復駆動手段によ
り往復動されるシャフト１９を挿入し、両者間すなわち
射出ノズル６Ａの内周面とシャフト１９の外周面間に内
側通路２０が形成されている。そして、射出ノズル６Ａ
の先端部には第１射出ユニット１Ａから射出された溶融
樹脂が空間部７に射出されるように第１開孔部２２が穿
設されている。そして、前記第１開孔部２２は前記シャ
フト１９の前後進により開閉されるようになっている。
符号４２、４４はスクリュ５Ａ、５Ｂの回動モータ、４
６、４８はスクリュ５Ａ、５Ｂの前後進用シリンダをそ
れぞれ示す。
【００１４】以上のように構成されたサンドイッチ成形
機を用いて作用を説明する。まず、油圧シリンダ１５に
圧油を導入してシャフト１９を前進させ第１開孔部２２
を閉止しておく。こうした状態下で、第１射出ユニット
１Ａのホッパ３Ａにはコア材樹脂が供給されている。次
いでスクリュ５Ａを回動しながら後退するとホッパ３Ａ
からバレル４Ａ内に供給されたコア材樹脂は前記バレル
４Ａの外周に巻着されたヒータ（図示略）からの外部熱
と、スクリュ５Ａによってコア材樹脂を供給する際に樹
脂とバレル４Ａ内壁面間に生じる剪断発熱とによってコ
ア材樹脂は溶融し樹脂通路３８および内側用通路１４の
空間部に溶融樹脂を充填状態にしておく。
機を用いて作用を説明する。まず、油圧シリンダ１５に
圧油を導入してシャフト１９を前進させ第１開孔部２２
を閉止しておく。こうした状態下で、第１射出ユニット
１Ａのホッパ３Ａにはコア材樹脂が供給されている。次
いでスクリュ５Ａを回動しながら後退するとホッパ３Ａ
からバレル４Ａ内に供給されたコア材樹脂は前記バレル
４Ａの外周に巻着されたヒータ（図示略）からの外部熱
と、スクリュ５Ａによってコア材樹脂を供給する際に樹
脂とバレル４Ａ内壁面間に生じる剪断発熱とによってコ
ア材樹脂は溶融し樹脂通路３８および内側用通路１４の
空間部に溶融樹脂を充填状態にしておく。
【００１５】第２射出ユニット１Ｂについても第１射出
ユニット１Ａと同様に、第２射出ユニット１Ｂのホッパ
３Ｂには適宜な径に粉砕されたスキン材樹脂が供給され
ている。次いでスクリュ５Ｂを回動しながら後退すると
ホッパ３Ｂからバレル４Ｂ内に供給されたスキン材樹脂
は前記バレル４Ｂの外周に巻着されたヒータ（図示略）
からの外部熱と、スクリュ５Ｂによってスキン材樹脂を
送給する際に樹脂とバレル４Ｂ内壁面間に生じる剪断発
熱とによって新樹脂は溶融しスクリュ５Ｂの先端部に貯
溜される。
ユニット１Ａと同様に、第２射出ユニット１Ｂのホッパ
３Ｂには適宜な径に粉砕されたスキン材樹脂が供給され
ている。次いでスクリュ５Ｂを回動しながら後退すると
ホッパ３Ｂからバレル４Ｂ内に供給されたスキン材樹脂
は前記バレル４Ｂの外周に巻着されたヒータ（図示略）
からの外部熱と、スクリュ５Ｂによってスキン材樹脂を
送給する際に樹脂とバレル４Ｂ内壁面間に生じる剪断発
熱とによって新樹脂は溶融しスクリュ５Ｂの先端部に貯
溜される。
【００１６】一方、金型１１を構成する可動金型１２と
固定金型１３は型閉されており、先に第２射出ユニット
１Ｂからスクリュ５Ｂを前進させてスクリュ５Ｂの前方
に貯溜されたスキン材溶融樹脂は樹脂通路４０、第２開
孔部２４からスプール部１０を流通して金型キャビティ
２内に射出充填する。スキン材樹脂の射出を開始すると
同時にコア材樹脂を予め加圧するのであるが、加圧の程
度は、スキン材樹脂の射出時の圧力と同じであることが
望ましい。これには、スキン材樹脂の射出圧力を直接、
内側用通路１４あるいは油圧回路から検出し、第１射出
ユニット１Ａにフイードバック制御するように行うよう
にするのである。金型キャビティ２内に射出充填する
時、スキン材樹脂を金型キャビティ２内に完全充填する
のではなく、あくまでも未完全充填の状態とする。
固定金型１３は型閉されており、先に第２射出ユニット
１Ｂからスクリュ５Ｂを前進させてスクリュ５Ｂの前方
に貯溜されたスキン材溶融樹脂は樹脂通路４０、第２開
孔部２４からスプール部１０を流通して金型キャビティ
２内に射出充填する。スキン材樹脂の射出を開始すると
同時にコア材樹脂を予め加圧するのであるが、加圧の程
度は、スキン材樹脂の射出時の圧力と同じであることが
望ましい。これには、スキン材樹脂の射出圧力を直接、
内側用通路１４あるいは油圧回路から検出し、第１射出
ユニット１Ａにフイードバック制御するように行うよう
にするのである。金型キャビティ２内に射出充填する
時、スキン材樹脂を金型キャビティ２内に完全充填する
のではなく、あくまでも未完全充填の状態とする。
【００１７】こうした未完全充填の状態のまま、油圧シ
リンダ１５に圧油を導入してシャフト１９を後退させ第
１開孔部２２を開放すると、予め射出中のスキン材樹脂
と同程度の加圧下状態に保持されていた第１射出ユニッ
ト１Ａ側のコア材溶融樹脂を、スクリュ５Ａを前進させ
て、樹脂通路３８、第１開孔部２２、第２開孔部２４か
らスプール部１０を流通して高圧のまま金型キャビティ
２内に射出充填するのである。この場合、スキン材樹脂
の充填後に引続き第１開孔部２２を開放しても、第１射
出ユニット１Ａ側のコア材溶融樹脂が予め加圧状態下に
あることから、スキン材樹脂圧力とコア材樹脂圧力差が
なくなり、外側用通路１９側から第１開孔部２２を介し
て内側用通路１６側にスキン材樹脂が逆流しなくなる。
このため、本来金型キャビティ２に射出されるべきスキ
ン材が一時的に急減速もしくは停止することによって生
じる成形品のフローマークが防止されるのである。この
ことから、成形品の歩留りが高くなるなどの効果を奏す
ることとなる。
リンダ１５に圧油を導入してシャフト１９を後退させ第
１開孔部２２を開放すると、予め射出中のスキン材樹脂
と同程度の加圧下状態に保持されていた第１射出ユニッ
ト１Ａ側のコア材溶融樹脂を、スクリュ５Ａを前進させ
て、樹脂通路３８、第１開孔部２２、第２開孔部２４か
らスプール部１０を流通して高圧のまま金型キャビティ
２内に射出充填するのである。この場合、スキン材樹脂
の充填後に引続き第１開孔部２２を開放しても、第１射
出ユニット１Ａ側のコア材溶融樹脂が予め加圧状態下に
あることから、スキン材樹脂圧力とコア材樹脂圧力差が
なくなり、外側用通路１９側から第１開孔部２２を介し
て内側用通路１６側にスキン材樹脂が逆流しなくなる。
このため、本来金型キャビティ２に射出されるべきスキ
ン材が一時的に急減速もしくは停止することによって生
じる成形品のフローマークが防止されるのである。この
ことから、成形品の歩留りが高くなるなどの効果を奏す
ることとなる。
【００１８】コア材樹脂を所定量射出充填した後、再度
シャフト１９を前進させて第１開孔部２２を閉止する。
引続き、第２射出ユニット１Ｂのスクリュ５Ｂを前進さ
せてスキン材樹脂を金型キャビティ２内に射出充填す
る。スキン材樹脂の射出充填後、可動金型１２および固
定金型１３を一定時間冷却後、可動金型１２と固定金型
１３を相互に離間して開放し、可動金型１２と固定金型
１３間の金型キャビティ２からは射出成形品を取出す。
シャフト１９を前進させて第１開孔部２２を閉止する。
引続き、第２射出ユニット１Ｂのスクリュ５Ｂを前進さ
せてスキン材樹脂を金型キャビティ２内に射出充填す
る。スキン材樹脂の射出充填後、可動金型１２および固
定金型１３を一定時間冷却後、可動金型１２と固定金型
１３を相互に離間して開放し、可動金型１２と固定金型
１３間の金型キャビティ２からは射出成形品を取出す。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明では、射出成形品にはまったくフローマーク
がなく、製品歩留りが大幅に改善され、高品質を保持で
きる。
に、本発明では、射出成形品にはまったくフローマーク
がなく、製品歩留りが大幅に改善され、高品質を保持で
きる。
【図１】本発明に使用された射出ユニットの切断断面図
である。
である。
【図２】射出成形機の一部を破断して示す正面図であ
る。
る。
【図３】射出ユニットを用いてキャビティに射出充填す
る状態を示す説明図である。
る状態を示す説明図である。
１ 射出ユニット １Ａ 第１射出ユニット １Ｂ 第２射出ユニット ２ 金型キャビティ ３Ａ、３Ｂ ホッパ ４Ａ、４Ｂ バレル ５Ａ、５Ｂ スクリュ ６Ａ、６Ｂ 射出ノズル ７ 空間部 ８ 環状ノズル部 １０ スプール部 １１ 金型 １２ 可動金型 １３ 固定金型 １４ 内側用通路 １５ 油圧シリンダ １６ 外側用通路 １７ ピストン １９ シャフト ２０ 内側通路 ２２ 第１開孔部 ２４ 第２開孔部 ３０ 固定盤 ３２ 開口部 ３４Ａ、３４Ｂ 移動台 ３６Ａ、３６Ｂ 油圧シリンダ ３８、４０ 樹脂通路 ４２、４４ スクリュ５Ａ、５Ｂの回動モータ ４６、４８ スクリュ５Ａ、５Ｂの前後進用シリンダ
Claims (1)
- 【請求項１】 ２種類以上の樹脂を共射出する射出ユニ
ットを有するサンドイッチ成形機を用いて、スキン材樹
脂を射出する第２の射出ユニットからスキン材樹脂流
路、スプール、ランナ部を介して可動金型と固定金型間
に形成されるキャビティ部にスキン材樹脂を射出充填
し、第１の射出ユニットからコア材樹脂流路、スプー
ル、ランナ部を介してキャビティ部内のスキン材樹脂中
にコア材樹脂を完全充填させて射出成形品を得るように
した射出成形品の成形方法であって、前記スキン材樹脂
の射出中にコア材樹脂流路を開閉するニードル弁で前記
コア材樹脂流路を閉止した状態下でコア材流路に第１の
射出ユニットのスクリュを前進させて予め加圧しておく
ようにしたことを特徴とするサンドイッチ成形機を用い
た射出成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16954896A JP3303671B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | サンドイッチ成形機を用いた射出成形品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16954896A JP3303671B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | サンドイッチ成形機を用いた射出成形品の成形方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1015990A JPH1015990A (ja) | 1998-01-20 |
| JP3303671B2 true JP3303671B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=15888525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16954896A Expired - Fee Related JP3303671B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | サンドイッチ成形機を用いた射出成形品の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3303671B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101752736B1 (ko) | 2015-05-19 | 2017-07-03 | 김영준 | 파이프 성형을 위한 구간 사출기 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3718389B2 (ja) * | 1999-07-27 | 2005-11-24 | 三菱樹脂株式会社 | 射出成形装置 |
| JP5747665B2 (ja) * | 2011-06-06 | 2015-07-15 | 宇部興産機械株式会社 | 射出成形用金型 |
| JP6278411B2 (ja) * | 2015-07-07 | 2018-02-14 | 株式会社日本製鋼所 | サンドイッチ成形用の射出ノズル |
| CN108340535A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-07-31 | 高密三维数控机械有限公司 | 一种大容量橡胶注射机 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP16954896A patent/JP3303671B2/ja not_active Expired - Fee Related
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