JP3303354B2 - 四輪駆動車 - Google Patents

四輪駆動車

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JP3303354B2
JP3303354B2 JP26193592A JP26193592A JP3303354B2 JP 3303354 B2 JP3303354 B2 JP 3303354B2 JP 26193592 A JP26193592 A JP 26193592A JP 26193592 A JP26193592 A JP 26193592A JP 3303354 B2 JP3303354 B2 JP 3303354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圃場内において前輪
及び後輪を最適な状態で駆動する四輪駆動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、四輪駆動車の旋回時
に前車輪の駆動を切って後二輪で旋回を行なう旋回時二
輪駆動のものや、この旋回時に前車輪の平均周速を後車
輪に対して約二倍程度に増速して旋回を行なう旋回時倍
速四輪駆動のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のもの
は、最初に設定した標準的な作動順序に合わせて機械的
に制御を行なうだけであって、地面の状態の変化が生じ
ても無視して標準作動を行なっている。このような従来
のものは、標準的な状態の地面上を走行する場合は問題
無いが、泥濘地や凹凸路面での直進走行や旋回走行にお
いて標準的作動を行なうと、走行性能が悪化したり走行
できない場合が生じる。
【0004】即ち、旋回時に単純に後二輪駆動に切り換
えると、泥濘地であって後輪の一方がスリップすると、
後輪の中間中央部のデファレンシャル装置の働きにより
車体が前進できなくなったり、凹凸路面で旋回時点が下
り坂部になって後輪がスリップすると、車体の重量を支
えるのが後輪だけと成りエンジンブレーキが作用せずに
車体が低地側に暴走する恐れが生じる。
【0005】そこで、近年は、設定するだけで自動制御
により、自動的に直進時で後車輪駆動から前後車輪同速
の四輪駆動や、旋回時で後車輪駆動から前後車輪同速の
四輪駆動や前車輪増速の四輪旋回駆動するものが開発さ
れた。しかし、このようなものは、特に圃場内において
運転者の意図する走行状態に設定することが難しいと
う不具合が有った。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来装置
の、このような不具合を解消しようとするものであっ
て、次のような技術的手段を講じた。即ち、エンジン1
の駆動力を複数段の変速機構2を介して後車輪3と前車
輪4に伝達し、前記前車輪4の駆動経路に同前車輪4の
駆動状態を、非駆動状態、後車輪3と同速で駆動する状
態、前車輪4よりも増速して駆動する状態とに切り替え
るクラッチ機構7,8を備え、車両を後輪ニ駆状態、前
後輪等速四駆状態、前輪増速四駆状態に切替え可能に構
成した四輪駆動車において、前記車両には旋回操作を検
出するセンサー11と、車両のスリップ状態を検出する
センサー9,10とを設け、車両の駆動形態を回動式設
定手段90で変更可能に構成すると共に、その駆動形態
の中に、作業機を下降させた状態では前後輪等速四駆状
態に固定され、作業機を上昇させた状態ではスリップ状
態に応じて後輪ニ駆状態又は前後輪等速四駆状態に切り
替わり、作業機を上昇させた状態で旋回するときは前輪
増速四駆状態になるオートモードが含まれていることを
特徴とする四輪駆動車の構成とした。
【0007】
【発明の効果】 この発明は、前記の構成により、次のよ
うな技術的効果を奏する。即ち、回動式設定手段を操作
するだけで簡単にモード切り替えが行なえるので取扱い
が容易である。また、圃場内での作業時には、車両の駆
動形態をオートモードに切り替えると前後輪が等速で駆
動されて大きな牽引力を発揮させながら作業機を牽引す
ることができ、作業機を上昇させたときだけ前後輪のス
リップ状態に応じて後輪ニ駆状態又は前後輪等速四駆状
態に自動的に切り替えられるから車輪で圃場を荒らすこ
とが少なく、また作業機を上昇させて旋回する際には前
輪が増速されるので小半径でしかも圃場を痛めることな
くスムーズに旋回させることができる。
【0008】
【実施例】以下に、図面を参照して、この発明の実施例
をくわしく説明する。ただし、この実施例に記載されて
いる構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、
特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそ
れらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例
にすぎない。
【0009】図例は農用トラクター14であって、この
農用トラクター14の前車輪4,4駆動部の自動制御牽
制に、この発明を折り込んだものである。農用トラクタ
ー14である前後四輪駆動式の移動車両は、機体の前後
四隅部に前後車輪4,4、3,3を取付けており、エン
ジン1の動力を利用して駆動している。
【0010】前後車輪4,4、3,3は、夫れ夫れ前後
の車軸ケース15,16に連結されて外側に突設し、そ
の基端部を前フレーム17や主フレームであるギヤーケ
ース18等に取付けられる。前フレーム17の後端は主
フレーム側に一体に組み付けられた機枠となっており、
この機枠である前フレーム17の前方部にエンジン1が
着脱自在に取付けられている。
【0011】前車軸ケース15の左右方向中央部は、前
フレーム17に対し左右揺動自在に軸着19され、地面
の凹凸により前車輪4,4が上下動する。この前車輪ケ
ース15の左右方向中央部には、左右の前車輪4,4の
周速差を調整する前部デファレンシャル装置20を内装
しており、後述する伝動ケース21から外部に突出する
前駆動軸6を介して入力している。
【0012】22はラジエター、23は冷却ファンであ
って、エンジン1の前方に配設される。12はエンジン
回転センサーであって、図例では冷却ファン23近傍に
設けられてエンジン1の回転数を測定しているが、エン
ジン1と正比例で回転していれば、クランク軸(図示省
略)や他の回転部の回転を読んでも良い。
【0013】24はボンネットであって、エンジン1や
補器類(図示省略)の前方や側方を覆っている。26は
クラッチハウジングであって、内部に主クラッチ27を
内装しておりエンジン1の後部に取付けられ、後部の伝
動ケース21部に駆動力を伝達している。
【0014】28はハンドル、29はハンドルポストで
あって、ハンドルポスト29の下端部は機枠に取付けら
れ、図示しないがハンドル28を左右回転すると、前車
輪4,4が左右に舵取り揺動する。この前車輪4,4の
左右操舵角度を舵角センサー11で読み取る。左右の後
車輪3,3の前方から上方にかけてフェンダー30,3
0が取り付けられ、この左右フェンダー30,30間に
座席31が設けられる。
【0015】左右の後車輪3,3は後車軸ケース16で
左右連結され、左右中間部に後部デファレンシャル装置
25を設けている。後部デファレンシャル装置25を内
装するギヤーケース18は、前述の伝動ケース21の後
部に取付けられ、伝動ケース21はクラッチハウジング
26の後端部に一体に連結されている。
【0016】座席31下部の運転者足元部からハンドル
ポスト29下部の両側方にかけて、略平板状のフロア3
2を取付けている。フロア32は、略左右方向平板状で
その外幅は左右のフェンダー30,30の外縁部近傍ま
で、即ち、機体全幅に近い広さとしている。エンジン1
から主クラッチ27を経た駆動力は、伝動ケース21の
前部から入力する。
【0017】入力した駆動力は、詳細は図示省略するが
前後進の変速を行なうリバーサー装置33や主変速装置
34や副変速装置35等の、一部または全部から成る変
速機構2を経て後部デファレンシャル装置25に達する
走行車輪駆動系と、伝動ケース21の入り口部で伝動分
岐した外部動力取出であるPTO駆動系36との二系統
に分かれる。
【0018】37はPTO軸であって、ギヤーケース1
8から後方に突出し、この突出部に各種の作業機(図示
省略)への入力軸を着脱自在とする。後部デファレンシ
ャル装置25から左右に出力軸75,75を突出し、こ
の出力軸75中間部に左右のブレーキ76,76を備え
た伝動経路後位に左右の後車輪3,3を取り付けてい
る。
【0019】この左右の後車輪3,3は、図示しないが
独立した左右のブレーキペタルにより夫れ夫れ別個にま
たは同時に制動される。変速機構2から出力し後部デフ
ァレンシャル装置25に入力する間の駆動軸ならどこで
も良いが、この駆動軸である後車輪正比例駆動回転5部
の駆動力を出力ギヤー38、カウンターギヤー39を経
て主ギヤー40に伝達する。
【0020】主ギヤー40は、第一クラッチボス41の
スプライン部に係合しており、ボスと一体回転する。ま
た、このスプライン部に係合して別の副ギヤー42が取
付けられ、主副ギヤー40,42は同時回転する。これ
らは図例で二枚のギヤーとしているが、歯数が問題無け
れば主副ギヤー40,42は一枚としても良い。
【0021】副ギヤー42には、カウンター入口ギヤー
43が常時噛み合っており、連結駆動軸44で連結され
たカウンター出口ギヤー45も一体回転可能としてい
る。カウンター出口ギヤー45は第二クラッチギヤー4
6と常時噛み合っており、この第二クラッチギヤー46
と一体の第二クラッチボス47まで同時回転可能として
いる。
【0022】言葉を換えると、主ギヤー40が回転する
と、前駆動クラッチ軸48上に対向して回転自由に設け
た第一クラッチボス41と第二クラッチボス47は同時
に回転し、主ギヤー40が停止すると第一、第二クラッ
チボス41,47は同時に停止する。副ギヤー42によ
りカウンター入口ギヤー43が増速され、さらに、カウ
ンター出口ギヤー45により第二クラッチギヤー46が
増速されているから、第一クラッチボス41が一回転す
る時第二クラッチボス47は略々二回転する。
【0023】この第一、第二クラッチボス41,47間
には、第一ピストン49と第二ピストン50が配設され
ると共に、複数の摩擦板51,51を内装した駆動ドラ
ム52で外周を覆われている。駆動ドラム52は、仕切
壁53で前後に仕切られており、後部の第一クラッチボ
ス41と摩擦板51と第一ピストン49で直結クラッチ
7を構成し、前部の第二クラッチボス47と摩擦板51
と第二ピストン50で増速クラッチ8を構成している。
【0024】駆動ドラム52は、前駆動クラッチ軸48
のスプライン部に一体に組み付けられている。伝動ケー
ス21内には潤滑油54が保持され、各伝動歯車や軸類
を潤滑している。この潤滑油54の一部をオイルポンプ
55で吸引し加圧すると共に、油路切替弁58を介して
前述の直結クラッチ7の第一ピストン49と仕切壁53
間の第一油室56部、または、増速クラッチ8の第二ピ
ストン50と仕切壁53間の第二油室57部、のいずれ
か一方に供給する。
【0025】図2の油路切替弁58は中立状態を示して
おり、次に第一ソレノイド59に通電すると弁58a部
に切り替わって高圧油が第一油室56に流入し、直結ク
ラッチ7が繋がって後車輪正比例駆動回転5をそのまま
前駆動クラッチ軸48に伝える。第二ソレノイド60に
通電すると弁58b部に切り替わって高圧油が第二油室
57に流入し、増速クラッチ8が繋がって後車輪正比例
駆動回転5を略々二倍として前駆動クラッチ軸48に伝
える。
【0026】この前駆動クラッチ軸48に入力した後車
輪正比例駆動回転5は、前述した前駆動軸6に連動連結
されており、前部デファレンシャル装置20を経て前車
輪4,4を駆動する。61はドレン油路であって、油路
切替弁58が切り替わると連携した油路内の圧油を、伝
動ケース21に逃がす。
【0027】図例では、伝動ケース21を油溜りとして
使用しているが、別体のオイルタンクを専用に設けても
良い。カウンター出口ギヤー45近傍には後軸回転セン
サー9が配設され、駆動ドラム52近傍には前軸回転セ
ンサー10が配設されて、夫れ夫れの回転部の回転数を
読み取っている。80は検出ギヤーであって、駆動ドラ
ム52の中央外周に設けられた歯部である。
【0028】モード切替具90について、図5で説明す
る。モード切替具90は、図3で示すようにハンドルポ
スト29近傍の計器盤付近に配設され、四位置切替を行
なうスイッチである。その切替位置は、「オート
(1)」接点91と、「オート(2)」接点92と、
「フリー」接点93と、「ロック」接点94の四段階の
位置を有している。
【0029】「オート(1)」接点91の位置にモード
切替具90を設定すると、詳しくは後述するが、直進
走行と旋回走行の両走行時でポジションレバー66を上
げている時は、後二輪駆動(2WD)と前後同速の四輪
駆動(4WD)が自動切り替わりすると共に、旋回走
行時に前輪増速(約2倍)での四輪駆動と、作業機昇
降操作をするポジションレバー66が下げ操作され作業
機が地面側に一定以上下降している時に、直進走行と旋
回走行の両走行時に前後同速の四輪駆動(4WD)にロ
ックして、ロータリー耕耘作業等におけるダッシングを
防止する、三方式の制御変化の制御だけ許可する。
【0030】「オート(2)」接点92の位置にモード
切替具90を設定すると、詳しくは後述するが、直進
走行と旋回走行の両走行時でポジションレバー66を上
げている時は、後二輪駆動(2WD)と前後同速の四輪
駆動(4WD)が自動切り替わりすると共に、作業機
昇降操作をするポジションレバー66が下げ操作され作
業機が地面側に一定以上下降している時で直進走行と旋
回走行の両走行時に、前後同速の四輪駆動(4WD)に
ロックして、ロータリー耕耘作業等におけるダッシング
を防止する、二方式の制御変化の制御だけ許可するもの
であり、ハウス等の室内耕耘作業に向いている。
【0031】「フリー」接点93の位置にモード切替具
90を設定すると、詳しくは後述するが、直進走行と
旋回走行の両走行時に、前車輪4と後車輪3の回転比
(周速比)により自動的に後二輪駆動(2WD)と前後
同速の四輪駆動(4WD)が自動切り替わりし、低摩擦
係数の路面や急登坂や急制動や急発進時等、後車輪3と
路面との間に滑りが発生したとき自動的に四輪駆動(4
WD)として、路上走行やトレーラー牽引や軽負荷作業
に利点を有する、一方式の制御変化の制御だけ許可す
る。
【0032】「ロック」接点94の位置にモード切替具
90を設定すると、詳しくは後述するが、直進走行と
旋回走行の両走行時に、前後同速の四輪駆動(4WD)
にロックする制御のみ許可して、トラックへの積降しや
圃場への出入り、その他緊急時に安全走行する。これら
の変化を、図6のマトリックス図で示しておく。
【0033】このように、モード切替具90の廻りに
は、切替具の回転中心と略同芯で走行モードと前輪増速
を示すネーマー89を貼り付けて、各接点位置を明示し
ている。次に制御について、フローチャート図で説明す
る。全体の制御装置は、図7で示すフローチャートに従
って作動する。
【0034】制御装置が作動すると、先ず初期設定とし
て第一ソレノイド59と第二ソレノイド60がOFF.
となって、前車輪4,4への駆動力が切られ後車輪3,
3での走行を開始する。自動制御のソフトの量によっ
て、1サイクル周期の時間は一定しないが、最長の制御
回路を通った時の1サイクル周期が例えば、14mse
c必要とするとその時間より速く戻った場合、その時間
が経過するまで待つ。
【0035】その経過時間が過ぎると、各種データが読
み込まれ、次に前車輪4,4の実際の操舵角が舵角セン
サー11により設定角度「α」(仮に5度とする。)を
超すと読まれると、サブルーチンである旋回制御62の
作動を処理し、前車輪4,4の実際の操舵角が舵角セン
サー11により設定角度「α」に達しないと読まれると
別のサブルーチンである直進制御63の作動を処理す
る。
【0036】サブルーチンである旋回制御62の作動に
ついて、図8のフローチャートで説明する。旋回制御6
2がスタートすると、先ず初期設定として後述する直進
制御63でのデータを初期化、即ち、第一ソレノイド5
9と第二ソレノイド60をOFF.とし、前車輪4,4
への駆動力が切られ後車輪3,3での走行を開始する。
【0037】手動でON.OFF.するモード切替具9
0が、「オート(1)」接点91へON.となっている
かどうか判断しON.の場合は、後軸回転センサー9に
より読み取った後車輪3,3の左右平均した車速65が
設定車速「V」(4Km/H程度)に達したかどうか判
断し、設定車速「V」に達せず、しかも、舵角センサー
11で読み取った前車輪4,4の操舵角がγ(直進状態
から略40度)を超え、農用トラクター14の機体端部
に上下昇降自在に取り付ける作業機(図示せず)の昇降
位置を操作するポジションレバー66が上げ操作をされ
ている場合、フルターン制御67を作動させる。
【0038】また、フルターン制御67の条件の判断で
ある、手動でON.OFF.するモード切替具90の
「オート(1)」接点91スイッチがOFF.の場合
と、後軸回転センサー9により読み取った後車輪3,3
の左右平均した車速65が設定車速「V」(4Km/H
程度)を超した場合と、舵角センサー11で読み取った
前車輪4,4の操舵角がγ(直進状態から略40度)に
達しない場合と、農用トラクター14の機体端部に上下
昇降自在に取り付ける作業機(図示せず)の昇降位置を
操作するポジションレバー66が下げ位置操作を保って
いる場合の、全てもしくは何れかの条件を満たしている
場合には、小舵角旋回制御68を作動させて、全体の旋
回制御62をリターンする。
【0039】次に、フルターン制御67の作動を、図9
のフローチャートで説明する。スタートして先ず最初は
フルターンフラグがON.になっているかどうか判断
し、なっていない場合には、次に前軸回転センサー10
と後軸回転センサー9により、前車輪4,4と後車輪
3,3の左右車輪の平均周速に差が有るかどうかを判断
する。
【0040】前提条件の一つで、フルターン制御67作
動時には前車輪4,4は操舵角γを超えているから、夫
れ夫れの車輪の周速は旋回半径の差に伴い後車輪3,3
が駆動時に対地スリップを生じていなければ前車輪4,
4は旋回半径が大きい分機体に押されて速く廻ることと
なり、前輪オーバーラン有りと判断され、次のオーバー
ラン率の判断へと移る。
【0041】前車輪4のオーバーラン率が所定の数値
「B」(後輪に対し180%程度)を超える場合、即
ち、後車輪3,3が確実に駆動力を地面に伝えている時
フルターン制御67はリターンされる。(後二輪駆動で
旋回する。)後車輪3が対地スリップして機体を押す力
が弱くなると、前車輪4のオーバーラン率が所定の数値
「B」(180%程度)に達せず、フルターンフラグが
ON.され、次に第二ソレノイド60がON.する。
【0042】第二ソレノイド60が入っても、前車輪4
を後車輪3の略二倍で廻す増速クラッチ8が実際に作動
するまで通常0.4〜0.5秒のタイムラグがあり、実
際に前車輪4,4のオーバーラン率が所定の数値「B」
(180%程度)を超えるかどうか判断され、超えない
ときは超えるまで、フルターン制御67はリターンされ
る。
【0043】タイムラグの0.4〜0.5秒が経過する
と、増速クラッチ8の作動により前車輪4のオーバーラ
ン率が所定の数値「B」(180%程度)を超えるか
ら、制御ライン69を経てウェイト処理中70かどうか
の判断を行なう。先ず一回目は、ウェイト処理中70を
行なっていないので、NO.の制御ラインを経て前車輪
4のオーバーラン率が所定の数値「B」(180%程
度)に達して後車輪駆動(2WD)に成ったり、前車輪
4のオーバーラン率が所定の数値「B」(180%程
度)に達せずに第二ソレノイド60をON.して増速ク
ラッチ8が実際に作動するフルターンへの切り替わり
の、変動の回数である一往復のカウント数が、所定の定
数「N」(仮に3回とする。)を超えたかどうか判断す
る。
【0044】次に、ウェイト処理70を開始するが、こ
の場合のウェイト処理70はT秒(1秒間)の間第二ソ
レノイド60をON.することであり、T秒のウェイト
処理70が経過すると、「2WDとフルターン」の変動
回数のカウントを一回だけ加算していく。このカウント
が3回を超すまでは、その都度フルターンフラグをクリ
アして2WDとし、後車輪3のスリップが無くなって前
車輪4のオーバーラン率が所定の数値「B」(180%
程度)を超えたかどうか確認し、超えたらリセットして
2WDで旋回し、オーバーラン率が所定の数値「B」
(180%程度)を超え無い場合、フルターンフラグを
ON.し第二ソレノイド60に通電する。
【0045】農用トラクター14が一度圃場端で旋回す
るのに必要な時間は、時速3Km程度で約6〜8秒を必
要とし、この6〜8秒の間に「2WDとフルターン」の
変動回数のカウントが「N」(3回)を超えない間は後
車輪3のスリップを測定してフルターン制御67の必要
性を確認する。即ち、スリップ状態でオーバーラン率が
所定の数値「B」を超え無い、即ち、泥濘地等の走行で
後車輪3,3が地面に駆動力をうまく伝達していないと
き、フルターン制御67を行なって、前車輪4,4で機
体を強制的に牽引し、さらにこのフルターン制御67を
実施中にもT秒とタイムラグを合わせた1.5秒に一回
程度フルターン制御67の必要性を再確認し、オーバー
ラン率が所定の数値「B」を超えたら直ちにフルターン
制御67をリセットして2WD旋回を行なうものであ
る。
【0046】また、「2WDとフルターン」の変動回数
のカウントが「N」(3回)を超えると、その圃場で
は、やはりフルターン制御67が必要であると認識し、
フルターンフラグをON.のままとして旋回が終了する
までフルターン制御67の指示を変更しない。次に、小
舵角旋回制御68について、図10のフローチャートで
説明する。
【0047】スタート後、フルターン制御67でのデー
タを初期化し、第一、第二ソレノイド59,60をOF
F.として後二輪駆動状態とする。4WD(前後四輪駆
動)フラグがON.かどうか判断し、ON.していない
場合、次に後車輪3,3がスリップしているかどうかの
判断に移る。後軸回転センサー9と前軸回転センサー1
0を用い、前後車輪4,3の平均回転周速に差があるか
判断し、後車輪3にスリップが有る場合第一ソレノイド
59をON.し、前後車輪4,3を同時に常時駆動する
前後四輪駆動(4WD)とすると共に、スリップ制御7
1のサブルーチンを作動させる。
【0048】スリップ制御71について、図11のフロ
ーチャートで説明する。4WDロックフラグがON.の
場合には、このスリップ制御71はそのままリターンす
る。4WDロック64とは、第一ソレノイド59をO
N.することにより、直結クラッチ7を作用させて前車
輪4,4と後車輪3,3を常時四輪駆動走行する。
【0049】4WDロックフラグがON.でない場合
(後車輪3,3のみ駆動中。)に、時間「S」秒(略3
0秒)のカウントが開始されたかどうか判断し、カウン
トされていない場合「S」秒の間カウントを開始する。
次に後車輪3がスリップしているかどうかを判断し、ス
リップしている場合このスリップ制御71はリターン
し、スリップしていない場合「R」秒(2秒)のウェイ
ト処理72が処理中であるか判断する。
【0050】「R」秒(2秒)のウェイト処理72が処
理中でない場合には、時間「S」秒(略30秒)のカウ
ントが経過したかどうか判断して経過していない場合に
は、「R」秒(2秒)のウェイト処理72を開始する。
「R」秒(2秒)のウェイト処理72が処理中の場合に
は、そのまま「R」秒(2秒)が経過するまで4WD状
態の制御を続ける。
【0051】「R」秒(2秒)が経過すると、「2WD
と4WD」間の駆動変更の数をカウント加算73し、4
WDフラグをクリアして第一ソレノイド59と第二ソレ
ノイド60をOFF.して後二輪駆動で走行する。
「R」秒(2秒)のウェイト処理72が処理中でない
(言葉を変えると未処理と処理完了である。)場合で、
時間「S」秒(略30秒)のカウントが経過した場合に
は、時間「S」秒(略30秒)のカウントをクリアする
と共に「2WDと4WD」間の駆動変更のカウント数が
定数「M」(仮に5回とする。)を超えたかどうか判断
する。
【0052】「2WDと4WD」間の駆動変更のカウン
ト数が定数「M」(仮に5回とする。)を超えない場
合、「2WDと4WD」間の駆動変更のカウントをクリ
アしてスリップ制御71はリターンする。「2WDと4
WD」間の駆動変更のカウント数が定数「M」(仮に5
回とする。)を超える場合、「2WDと4WD」間の駆
動変更のカウントをクリアすると共に4WDロックフラ
グをON.してスリップ制御71はリターンする。
【0053】以上で旋回制御62に関する、種々の関連
した制御の説明を終わり、次に、直進制御63につい
て、図12のフローチャートで説明する。直進制御63
は、ブレーキフラグ74と4WDフラグがON.されて
いない時後車輪3のスリップを読み取り、一定以上(仮
に8%減程度)のスリップがある時に、(後輪が地面に
駆動力を完全に伝えていない時。)4WDフラグをO
N.すると共に、第一ソレノイド59をON.して4W
D走行とし、さらに、図11で前述したスリップ制御7
1を経て直進制御63はリターンする。
【0054】後車輪3に一定以上(仮に8%減程度)の
スリップがない場合、前車輪4が後車輪3より平均周速
で速く廻っているかどうか判断し、前車輪4のオーバー
ラン率が所定の数値「A」(仮に5%増程度。)を超え
る場合、ブレーキフラグ74をON.すると共に、第一
ソレノイド59をON.して常時前後四輪駆動する4W
D走行とし、次に説明するブレーキ制御77へと進む。
【0055】前車輪4のオーバーラン率が所定の数値
「A」(仮に5%増程度。)を超えていない場合は、そ
のまま直進制御63はリターンする。直進制御63の開
始時点でブレーキフラグ74がON.されている場合も
制御回路78を経て、次に説明するブレーキ制御77へ
と進む。図13のフローチャートで、ブレーキ制御77
について説明する。
【0056】4WDロックフラグがON.の場合には、
このブレーキ制御77はそのままリターンする。4WD
ロックフラグがON.でなく、時間「X」秒(略30
秒)のカウントが成されていない場合「X」秒(略30
秒)のカウントを開始すると共に、前車輪4のオーバー
ラン率が所定の数値「A」(仮に5%増程度。)に達し
ているかどうか判断する。
【0057】前車輪4のオーバーラン率が所定の数値
「A」(仮に5%増程度。)を超えている場合、ブレー
キ制御77はリターンする。前車輪4のオーバーラン率
が所定の数値「A」(仮に5%増程度。)に達していな
い場合、時間「Y」秒(略2秒)がカウント中かどうか
を判断し、カウント中で無い場合「X」秒(略30秒)
のカウントが経過したかどうかを判断する。
【0058】「X」秒(略30秒)のカウントが経過し
ていない場合、時間「Y」秒(2秒)のウェイト処理を
開始し時間「Y」秒(2秒)のウェイト処理が経過した
かどうか判断する。前述の、時間「Y」秒(略2秒)が
カウント中かどうかの判断で、カウント中の場合は、直
接時間「Y」秒(2秒)のウェイト処理が経過したかど
うか判断する。
【0059】時間「Y」秒(2秒)のウェイト処理の経
過がない場合ブレーキ制御77はリターンされ、「Y」
秒のウェイト処理の経過があった場合「2WDと4W
D」間の駆動変更のカウント数が加算され、4WDフラ
グがクリアされ、次に、第一ソレノイド59と第二ソレ
ノイド60の両方にOFF.指令が出力され、農用トラ
クター14は後車輪3,3のみの駆動で走行し、ブレー
キ制御77はリターンする。
【0060】「X」秒(略30秒)のカウントが経過し
た場合、「X」秒(略30秒)のカウントをクリアし、
「2WDと4WD」間の駆動変更のカウント数が定数
「M」(仮に5回とする。)を超えたかどうか判断す
る。「2WDと4WD」間の駆動変更のカウント数が定
数「M」を超えている時は、「2WDと4WD」間の駆
動変更のカウントをクリアし、4WDロックフラグをO
N.してブレーキ制御77をリターンし、「2WDと4
WD」間の駆動変更のカウント数が定数「M」を超えて
いない時は、「2WDと4WD」間の駆動変更のカウン
トをクリアしブレーキ制御77をリターンする。
【0061】言葉を替えるとブレーキ制御77は、運転
者が従来の農用トラクターで急ブレーキをかけた際、後
車輪3,3のブレーキ76,76は制動されて機体が停
止しようとするが、前車輪4,4にはブレーキが無いの
で機体の前車輪4側はそのままの走行速度で進むため、
ブレーキ76の効きが悪い。このとき、自動的に判断
し、瞬時に4WDロック64の走行とするから、後車輪
3の制動力が駆動連動している前者輪4部にも影響して
作用するから、制動力を増すことになる。
【0062】また、2WD走行中の急な下り坂で、後車
輪3は変速機構2を低速の変速状態で走行していても、
地面が滑りやすくて車輪の走行速度以上に機体が走行し
た場合、前車輪4のオーバーランを自動測定して4WD
として暴走を防ぐ。この発明は、4WDを支持しても、
その指示が必要で無くなると、即座に自動的に2WDと
して走行し、2WDを支持して走行中に危険を感知する
と自動的に4WDに切り換えるものである。
【0063】旋回制御62と直進制御63は、前記の如
く自動的に制御内容を各種センサーからの検出情報によ
り、制御手段13であるコンピューターを介して自動制
御できる。これに対し、モード切替具90により、四通
りの接点位置即ち「オート(1)」接点91,「オート
(2)」接点92,「フリー」接点93,「ロック」接
点94の何れかに接続位置を設定すると、図6で示す制
御内だけの自動制御が許される。
【0064】このモード切替具90の接点の内「ロッ
ク」接点94は、旋回制御62と直進制御63の何れに
おいても4WDロック64する特殊なもの、即ち、農用
トラクターをトラック等に積降ししたり、圃場の出入り
時の転倒防止等であるから、フェンダーやカバー部に単
独で優先使用する別の隠しスイッチ82としていても良
い。
【0065】このように別スイッチとすることにより、
通常使用のモード数が少なくなり、選択範囲が減って使
い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】図は、この発明の実施例を示す。
【図1】要部の説明線図である。
【図2】要部の側面断面図である。
【図3】全体側面図である。
【図4】全体を展開した伝動平面線図である。
【図5】別要部の平面図である。
【図6】制御の説明マトリックス図である。
【図7】自動制御全体のフローチャート図である。
【図8】サブルーチンである、旋回制御のフローチャー
ト図である。
【図9】サブルーチンである、フルターン制御のフロー
チャート図である。
【図10】サブルーチンである、小舵角旋回制御のフロ
ーチャート図である。
【図11】サブルーチンである、スリップ制御のフロー
チャート図である。
【図12】サブルーチンである、直進制御のフローチャ
ート図である。
【図13】サブルーチンである、ブレーキ制御のフロー
チャート図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 変速機構 3 後車輪 4 前車輪 5 後車輪正比例駆動回転 6 前駆動軸 7 直結クラッチ 8 増速クラッチ 9 後軸回転センサー 10 前軸回転センサー 11 舵角センサー 13 制御手段 90 モード切替具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)の駆動力を複数段の変速
    機構(2)を介して後車輪(3)と前車輪(4)に伝達
    し、前記前車輪(4)の駆動経路に同前車輪(4)の駆
    動状態を、非駆動状態、後車輪(3)と同速で駆動する
    状態、前車輪(4)よりも増速して駆動する状態とに切
    り替えるクラッチ機構(7,8)を備え、車両を後輪二
    駆状態、前後輪等速四駆状態、前輪増速四駆状態に切替
    え可能に構成した四輪駆動車において、前記車両には旋
    回操作を検出するセンサー(11)と、車両のスリップ
    状態を検出するセンサー(9,10)とを設け、車両の
    駆動形態を回動式設定手段(90)で変更可能に構成す
    ると共に、その駆動形態の中に、作業機を下降させた状
    態では前後輪等速四駆状態に固定され、作業機を上昇さ
    せた状態ではスリップ状態に応じて後輪二駆状態又は前
    後輪等速四駆状態に切り替わり、作業機を上昇させた状
    態で旋回するときは前輪増速四駆状態になるオートモー
    ドが含まれていることを特徴とする四輪駆動車。
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