JP3303019B2 - 真空脱ガス装置用浸漬管 - Google Patents
真空脱ガス装置用浸漬管Info
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- JP3303019B2 JP3303019B2 JP28449095A JP28449095A JP3303019B2 JP 3303019 B2 JP3303019 B2 JP 3303019B2 JP 28449095 A JP28449095 A JP 28449095A JP 28449095 A JP28449095 A JP 28449095A JP 3303019 B2 JP3303019 B2 JP 3303019B2
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- vacuum degassing
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- immersion tube
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、真空脱ガス装置の浸漬
管の耐用寿命を延長することを目的として成された真空
脱ガス装置用浸漬管に関するものである。
管の耐用寿命を延長することを目的として成された真空
脱ガス装置用浸漬管に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、量産鋼の高級化が進んでおり、真
空精錬やこれに代わる炉外精錬等の各種特殊精錬法が採
用されている。その中でも真空精錬では、ＤＨ法，ＲＨ
法などの吸上式真空精錬法が最も一般的に採用されてい
る。このＤＨ法，ＲＨ法は、真空槽の下端に浸漬管と呼
ばれる吸上管をそなえた真空脱ガス装置を用い、溶鋼を
浸漬管で吸い上げ、真空と接触させ、鋼中の脱ガスを行
う方法である。図１はＲＨ法真空脱ガス装置の構造例を
示し、図２に、真空脱ガス装置用浸漬管の従来構造例を
示している。この浸漬管２１は、円筒形状をなす鉄皮芯
金２２の下部の内側方向に突出する定形れんが支持部２
３をそなえていて、この定形れんが２４の内部に、溶鋼
流路２５を形成していると共に、前記円筒形状をなす鉄
皮芯金２２の外側に、複数のアンカー２６をそなえ、鉄
皮芯金２２と、内側定形れんが２４との間に、不定形耐
火物２７を充填すると共に、鉄皮芯金２２の外側と、下
方に不定形耐火物２８を設けた構造を有している。そし
て、一般的には、浸漬管に使用される不定形耐火物は、
ハイアルミナ質キャスタブルを用いる構造となってい
る。
空精錬やこれに代わる炉外精錬等の各種特殊精錬法が採
用されている。その中でも真空精錬では、ＤＨ法，ＲＨ
法などの吸上式真空精錬法が最も一般的に採用されてい
る。このＤＨ法，ＲＨ法は、真空槽の下端に浸漬管と呼
ばれる吸上管をそなえた真空脱ガス装置を用い、溶鋼を
浸漬管で吸い上げ、真空と接触させ、鋼中の脱ガスを行
う方法である。図１はＲＨ法真空脱ガス装置の構造例を
示し、図２に、真空脱ガス装置用浸漬管の従来構造例を
示している。この浸漬管２１は、円筒形状をなす鉄皮芯
金２２の下部の内側方向に突出する定形れんが支持部２
３をそなえていて、この定形れんが２４の内部に、溶鋼
流路２５を形成していると共に、前記円筒形状をなす鉄
皮芯金２２の外側に、複数のアンカー２６をそなえ、鉄
皮芯金２２と、内側定形れんが２４との間に、不定形耐
火物２７を充填すると共に、鉄皮芯金２２の外側と、下
方に不定形耐火物２８を設けた構造を有している。そし
て、一般的には、浸漬管に使用される不定形耐火物は、
ハイアルミナ質キャスタブルを用いる構造となってい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の真
空脱ガス装置用浸漬管２１は、溶鋼の表面と接する浸漬
管２１の下端部分が不定形耐火物で形成されており、侵
食が大きく、かつ、不定形耐火物が鉄皮芯金２２の膨張
により亀裂、欠落を生じ、内側れんがの残寸は大きく寿
命をまっとうせずして欠落により廃却に至ったり、補修
回数を多く必要とする問題点があって、耐用寿命を延長
させることが課題となっていた。
空脱ガス装置用浸漬管２１は、溶鋼の表面と接する浸漬
管２１の下端部分が不定形耐火物で形成されており、侵
食が大きく、かつ、不定形耐火物が鉄皮芯金２２の膨張
により亀裂、欠落を生じ、内側れんがの残寸は大きく寿
命をまっとうせずして欠落により廃却に至ったり、補修
回数を多く必要とする問題点があって、耐用寿命を延長
させることが課題となっていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の真空脱ガス装置
用浸漬管は、図３及び図４において、鉄皮芯金２２の最
下端部に鉄皮芯金２２の内部と外部に凸状をなす部分に
Ｖ字スタッドを溶接固定した構造（以下コルゲートスタ
ッド）をそなえており、更に鉄皮芯金２２下端部と同様
にリング状になっていることで下端部キャスタブルの亀
裂を抑制し、最下端部欠落による低耐用を解消すること
を特徴とする真空脱ガス装置用浸漬管である。
用浸漬管は、図３及び図４において、鉄皮芯金２２の最
下端部に鉄皮芯金２２の内部と外部に凸状をなす部分に
Ｖ字スタッドを溶接固定した構造（以下コルゲートスタ
ッド）をそなえており、更に鉄皮芯金２２下端部と同様
にリング状になっていることで下端部キャスタブルの亀
裂を抑制し、最下端部欠落による低耐用を解消すること
を特徴とする真空脱ガス装置用浸漬管である。
【０００５】以下に本発明による真空脱ガス装置用浸漬
管を以下の実施例について詳しく説明する。
管を以下の実施例について詳しく説明する。
【０００６】
【実施例】図３〜図５は本発明の実施例を示すものであ
る。先ず図３は鉄皮芯金２２下端部にφ６ｍｍの丸鋼を
鉄皮芯金の内部と外部にＲ７０ｍｍを付け波状に曲げ、
凸状をなす部分に内側から外側に向けてＶ字スタッド２
６を溶接固定したコルゲートスタッド３１を溶接固定し
た構造である。図４はこの浸漬管の下端部の水平断面を
示しており、図５はコルゲートスタッド３１のＶ字スタ
ッド２６の溶接部５１を示している。鋼材は全てＳＳ４
１を使用した。波状リングに加工したコルゲートスタッ
ド３１を鉄皮芯金２２の下端部に溶接固定したのち、不
定形耐火物２８を用いて真空脱ガス装置用浸漬管を築造
した。そして従来品と同様に充分乾燥した後、真空脱ガ
ス装置に装着して連続使用したところ従来品に比較して
３０％以上の耐用が得られた。
る。先ず図３は鉄皮芯金２２下端部にφ６ｍｍの丸鋼を
鉄皮芯金の内部と外部にＲ７０ｍｍを付け波状に曲げ、
凸状をなす部分に内側から外側に向けてＶ字スタッド２
６を溶接固定したコルゲートスタッド３１を溶接固定し
た構造である。図４はこの浸漬管の下端部の水平断面を
示しており、図５はコルゲートスタッド３１のＶ字スタ
ッド２６の溶接部５１を示している。鋼材は全てＳＳ４
１を使用した。波状リングに加工したコルゲートスタッ
ド３１を鉄皮芯金２２の下端部に溶接固定したのち、不
定形耐火物２８を用いて真空脱ガス装置用浸漬管を築造
した。そして従来品と同様に充分乾燥した後、真空脱ガ
ス装置に装着して連続使用したところ従来品に比較して
３０％以上の耐用が得られた。
【０００７】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の脱ガス装置用浸
漬管は鉄皮芯金の下端部に波状凹凸リングに加工し、Ｖ
字スタッドを交差させた構造を持つコルゲートスタッド
を溶接固定することにより、高温使用時に鉄芯とキャス
タブルとの熱膨張差で生ずる熱応力により、熱的スポー
リングきれつの発生と溶鋼侵入による不定形耐火物２８
の脱落、損傷が解消され、長時間の使用が可能となり、
耐用の安定に効果がある。
漬管は鉄皮芯金の下端部に波状凹凸リングに加工し、Ｖ
字スタッドを交差させた構造を持つコルゲートスタッド
を溶接固定することにより、高温使用時に鉄芯とキャス
タブルとの熱膨張差で生ずる熱応力により、熱的スポー
リングきれつの発生と溶鋼侵入による不定形耐火物２８
の脱落、損傷が解消され、長時間の使用が可能となり、
耐用の安定に効果がある。
【図１】真空脱ガス装置の構造縦断面図である。
【図２】従来品浸漬管の縦断面図である。
【図３】本発明浸漬管の縦断面図である。
【図４】本発明浸漬管の下端部横断面図である。
【図５】本発明浸漬管に使用したコルゲートスタッドの
横断面図である。
横断面図である。
21 浸漬管 22 鉄皮芯金 23 れんが支持金物 24 れんが 25 フランジ 26 Ｖ字スタッド 27 不定形耐火物 28 不定形耐火物 29 ガス吹き込みパイプ 31 コルゲートスタッド 51 溶接固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 真一 愛知県東海市高横須賀町塩田１−４ タ ウンコートしおた103 (72)発明者 吉田 毅 岐阜県多治見市市之倉町２−297 (72)発明者 天野 正彦 愛知県東海市東海町５−３ 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (72)発明者 吉村 保彦 愛知県東海市東海町５−３ 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (56)参考文献 実開 平６−30148（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C21C 7/10
Claims (1)
- 【請求項１】 円筒形状をなす鉄皮芯金の内側に定形れ
んがをそなえ、前記定形れんがの内部に溶鋼流路を形成
していると共に、前記鉄皮芯金の外側に不定形耐火物を
そなえており、円筒形状をなす鉄皮芯金の下端部に内側
と外側を介在する様に波状に加工した丸鋼を溶接固定し
て、内、外部に突出した部分にＶ字スタッドを溶接固定
した構造をそなえていることを特徴とする真空脱ガス装
置用浸漬管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28449095A JP3303019B2 (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 真空脱ガス装置用浸漬管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28449095A JP3303019B2 (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 真空脱ガス装置用浸漬管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09104916A JPH09104916A (ja) | 1997-04-22 |
| JP3303019B2 true JP3303019B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=17679198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28449095A Expired - Fee Related JP3303019B2 (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 真空脱ガス装置用浸漬管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3303019B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010168601A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 浸漬管 |
| JP2013231219A (ja) * | 2012-05-01 | 2013-11-14 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 真空脱ガス装置の浸漬管 |
-
1995
- 1995-10-04 JP JP28449095A patent/JP3303019B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09104916A (ja) | 1997-04-22 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020319 |
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