JPH10110213A - 簡易取鍋精錬装置用浸漬管 - Google Patents
簡易取鍋精錬装置用浸漬管Info
- Publication number
- JPH10110213A JPH10110213A JP28602696A JP28602696A JPH10110213A JP H10110213 A JPH10110213 A JP H10110213A JP 28602696 A JP28602696 A JP 28602696A JP 28602696 A JP28602696 A JP 28602696A JP H10110213 A JPH10110213 A JP H10110213A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- shaped
- refractory
- immersion tube
- weld
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のCAS−OB浸漬管は、溶鋼の表面と
接する下端部分が不定形耐火物で形成されており、侵食
が大きく、かつ不定形耐火物が鉄芯の膨脹により亀裂、
欠落を生じ、内側耐火物の残寸は大きく、寿命をまっと
うせずして欠落により廃却に至ったり、補修回数を多く
要し、耐用寿命を延長させることが課題となっていた。 【解決手段】 円筒形状鉄芯22の内側に定形れんがま
たは不定形耐火物27を備え、定形れんがの内部に溶鋼
流路を形成すると共に鉄芯22の外側に不定形耐火物2
7を備え、鉄芯22の下端部にコイル状丸鋼を溶接して
内、外部にVまたはY字スタッド26を溶接固定した浸
漬管を提供する。 【効果】 高温使用時に鉄芯とキャスタブルとの熱膨脹
差で生ずる熱応力による熱的スポーリング亀裂の発生と
溶鋼の浸入による不定形耐火物の脱落損傷が解消され、
長時間使用が可能で耐用の安定に効果がある。
接する下端部分が不定形耐火物で形成されており、侵食
が大きく、かつ不定形耐火物が鉄芯の膨脹により亀裂、
欠落を生じ、内側耐火物の残寸は大きく、寿命をまっと
うせずして欠落により廃却に至ったり、補修回数を多く
要し、耐用寿命を延長させることが課題となっていた。 【解決手段】 円筒形状鉄芯22の内側に定形れんがま
たは不定形耐火物27を備え、定形れんがの内部に溶鋼
流路を形成すると共に鉄芯22の外側に不定形耐火物2
7を備え、鉄芯22の下端部にコイル状丸鋼を溶接して
内、外部にVまたはY字スタッド26を溶接固定した浸
漬管を提供する。 【効果】 高温使用時に鉄芯とキャスタブルとの熱膨脹
差で生ずる熱応力による熱的スポーリング亀裂の発生と
溶鋼の浸入による不定形耐火物の脱落損傷が解消され、
長時間使用が可能で耐用の安定に効果がある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミキルド鋼の
成分調整や温度調整のため、取鍋精錬として取鍋の炉底
よりポーラスプラグを用い、Arガスを吹き込み溶鋼を
撹拌しながら合金を添加させていたが、合金の歩留が低
いことや温度調整能力が不十分のため、脱気、断スラグ
下でその処理を行うための設備として、簡易取鍋精錬装
置(Composite Adjustment by Scaled Argon Bubbling
以下CAS−OBと称す)が開発され、この設備の溶鋼
浸漬部である浸漬管において耐用寿命を延長することを
目的として成されたものである。
成分調整や温度調整のため、取鍋精錬として取鍋の炉底
よりポーラスプラグを用い、Arガスを吹き込み溶鋼を
撹拌しながら合金を添加させていたが、合金の歩留が低
いことや温度調整能力が不十分のため、脱気、断スラグ
下でその処理を行うための設備として、簡易取鍋精錬装
置(Composite Adjustment by Scaled Argon Bubbling
以下CAS−OBと称す)が開発され、この設備の溶鋼
浸漬部である浸漬管において耐用寿命を延長することを
目的として成されたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、量産鋼の高級化が進んでおり、真
空精錬やこれに代わる炉外精錬等の各種特殊精錬法が採
用されている。その中で簡易取鍋精錬装置用浸漬管(以
下CAS−OB浸漬管と称す)は取鍋中の溶鋼の成分調
整や温度調整を行い、合金の歩留を向上させるために用
いられる浸漬管である。この浸漬管は取鍋のポーラスプ
ラグからArガスを吹き上げられるところの溶鋼上の界
面に浸漬し、溶鋼中に成分調整用の合金を投入したり、
簡易取鍋精錬装置の上部よりガス吹き込みランスを用
い、O2ガスを吹き込み燃焼を利用し、溶鋼温度を上昇
させたりする浸漬管である。図1はCAS−OB装置の
従来の構造例を示し、図2にCAS−OB浸漬管装置の
従来構造例を示している。この浸漬管21は、円筒形状
をなす鉄芯22の下部の内外部に複数のスタッド26を
そなえ、鉄芯22と内外部に不定形耐火物27を充填す
る構造を有している。そして、一般的には、CAS−O
B浸漬管に使用される不定形耐火物はハイアルミナ質キ
ャスタブルを用いる構造となている。
空精錬やこれに代わる炉外精錬等の各種特殊精錬法が採
用されている。その中で簡易取鍋精錬装置用浸漬管(以
下CAS−OB浸漬管と称す)は取鍋中の溶鋼の成分調
整や温度調整を行い、合金の歩留を向上させるために用
いられる浸漬管である。この浸漬管は取鍋のポーラスプ
ラグからArガスを吹き上げられるところの溶鋼上の界
面に浸漬し、溶鋼中に成分調整用の合金を投入したり、
簡易取鍋精錬装置の上部よりガス吹き込みランスを用
い、O2ガスを吹き込み燃焼を利用し、溶鋼温度を上昇
させたりする浸漬管である。図1はCAS−OB装置の
従来の構造例を示し、図2にCAS−OB浸漬管装置の
従来構造例を示している。この浸漬管21は、円筒形状
をなす鉄芯22の下部の内外部に複数のスタッド26を
そなえ、鉄芯22と内外部に不定形耐火物27を充填す
る構造を有している。そして、一般的には、CAS−O
B浸漬管に使用される不定形耐火物はハイアルミナ質キ
ャスタブルを用いる構造となている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のC
AS−OB浸漬管21は、溶鋼の表面と接する下端部分
が不定形耐火物で形成されており、侵食が大きく、か
つ、不定形耐火物が鉄芯の膨脹により亀裂、欠落を生
じ、内側耐火物の残寸は大きく、寿命をまっとうせずし
て欠落により廃却に至ったり、補修回数を多く必要とす
る問題点があって、耐用寿命を延長させることが課題と
なっていた。
AS−OB浸漬管21は、溶鋼の表面と接する下端部分
が不定形耐火物で形成されており、侵食が大きく、か
つ、不定形耐火物が鉄芯の膨脹により亀裂、欠落を生
じ、内側耐火物の残寸は大きく、寿命をまっとうせずし
て欠落により廃却に至ったり、補修回数を多く必要とす
る問題点があって、耐用寿命を延長させることが課題と
なっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のCAS−OB浸
漬管は、図3及び図4において、鉄芯の最下端部に鉄芯
の内部と外部にV字又はY字スタッドを溶接固定した構
造をそなえており、更に下端部、鉄芯と同様にリング状
で、かつコイル状になっていることで下端部キャスタブ
ルの亀裂を抑制し、最下端部欠落による低耐用を解消す
ることを特徴とするCAS−OB浸漬管である。以下に
本発明によるCAS−OB浸漬管を以下の実施例につい
て詳しく説明する。
漬管は、図3及び図4において、鉄芯の最下端部に鉄芯
の内部と外部にV字又はY字スタッドを溶接固定した構
造をそなえており、更に下端部、鉄芯と同様にリング状
で、かつコイル状になっていることで下端部キャスタブ
ルの亀裂を抑制し、最下端部欠落による低耐用を解消す
ることを特徴とするCAS−OB浸漬管である。以下に
本発明によるCAS−OB浸漬管を以下の実施例につい
て詳しく説明する。
【0005】
【実施例】図3〜図5は本発明の実施例を示すものであ
る。先ず図3は下端部鉄芯22にφ9mmの丸鋼を鉄芯
22の内部と外部に跨る様、鉄芯22の方に切り込み、
また、孔を開けた鉄芯22に角型又は丸型のコイル状に
溶接固定したアンカー縦断面で、この丸鋼に鉄芯の内外
部へY字スタッド26を溶接固定した構造を示してい
る。図4は、このCAS−OB浸漬管の下端部に溶接固
定したコイル状アンカーの水平断面であり、図5はコイ
ル状アンカーに加工した丸鋼にV字スタッド26を溶接
固定した図を示している。鋼材は全てSS41を使用し
た。コイル状に加工した角型コイル状アンカー31を鉄
芯22の下端部に溶接固定したのち、不定形耐火物27
を用いてCAS−OB浸漬管21を築造した。そして従
来品と同様に充分乾燥した後に、CAS−OB浸漬管に
装着して連続使用したところ、従来品に比べ30%以上
も耐用が得られた。なお図中、11は溶鋼鍋、25はフ
ランジ、そして29はガス吹き込みランスパイプであ
る。
る。先ず図3は下端部鉄芯22にφ9mmの丸鋼を鉄芯
22の内部と外部に跨る様、鉄芯22の方に切り込み、
また、孔を開けた鉄芯22に角型又は丸型のコイル状に
溶接固定したアンカー縦断面で、この丸鋼に鉄芯の内外
部へY字スタッド26を溶接固定した構造を示してい
る。図4は、このCAS−OB浸漬管の下端部に溶接固
定したコイル状アンカーの水平断面であり、図5はコイ
ル状アンカーに加工した丸鋼にV字スタッド26を溶接
固定した図を示している。鋼材は全てSS41を使用し
た。コイル状に加工した角型コイル状アンカー31を鉄
芯22の下端部に溶接固定したのち、不定形耐火物27
を用いてCAS−OB浸漬管21を築造した。そして従
来品と同様に充分乾燥した後に、CAS−OB浸漬管に
装着して連続使用したところ、従来品に比べ30%以上
も耐用が得られた。なお図中、11は溶鋼鍋、25はフ
ランジ、そして29はガス吹き込みランスパイプであ
る。
【0006】
【発明の効果】以上のごとく、本発明のCAS−OB浸
漬管は鉄芯の下端部と角型コイル状リングに加工した丸
鋼にV字型スタッドを交差させて構造を持つアンカー溶
接固定することにより、高温使用時に鉄芯とキャスタブ
ルとの熱膨脹差で生ずる熱応力により熱的スポーリング
亀裂の発生と溶鋼の浸入による不定形耐火物の脱落損傷
が解消され、長時間の使用が可能となり、耐用の安定に
効果がある。
漬管は鉄芯の下端部と角型コイル状リングに加工した丸
鋼にV字型スタッドを交差させて構造を持つアンカー溶
接固定することにより、高温使用時に鉄芯とキャスタブ
ルとの熱膨脹差で生ずる熱応力により熱的スポーリング
亀裂の発生と溶鋼の浸入による不定形耐火物の脱落損傷
が解消され、長時間の使用が可能となり、耐用の安定に
効果がある。
【図1】CAS−OBの構造縦断面図である。
【図2】従来CAS−OB浸漬管の縦断面図である。
【図3】本発明CAS−OB浸漬管の縦断面図である。
【図4】本発明CAS−OB浸漬管の下端部横断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明CAS−OB浸漬管に使用したコイル状
アンカーのスタッド溶接部横断面図である。
アンカーのスタッド溶接部横断面図である。
11 溶鋼鍋 12 ポーラスプラグ 21 CAS−OB浸漬管 22 鉄芯 25 フランジ 26 スタッド 27 不定形耐火物 29 ガス吹き込み用ランスパイプ 31 角型コイル状アンカー 51 溶接固定部
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒形状をなす鉄芯の内側に定形れん
が、または不定形耐火物をそなえ、前記定形れんがの内
部に溶鋼流路を形成していると共に、前記鉄芯の外側に
不定形耐火物をそなえており、円筒形状をなす鉄芯の下
端部に内側と外側に介在する様にコイル状に加工した丸
鋼を溶接して、内、外部分にVまたはY字スタッドを溶
接固定した構造をそなえていることを特徴とする簡易取
鍋精錬装置用浸漬管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28602696A JPH10110213A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 簡易取鍋精錬装置用浸漬管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28602696A JPH10110213A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 簡易取鍋精錬装置用浸漬管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10110213A true JPH10110213A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17699022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28602696A Pending JPH10110213A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 簡易取鍋精錬装置用浸漬管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10110213A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010168601A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 浸漬管 |
CN102978338A (zh) * | 2012-11-26 | 2013-03-20 | 北京首钢自动化信息技术有限公司 | 一种cas-ob的自动控制方法 |
-
1996
- 1996-10-07 JP JP28602696A patent/JPH10110213A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010168601A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 浸漬管 |
CN102978338A (zh) * | 2012-11-26 | 2013-03-20 | 北京首钢自动化信息技术有限公司 | 一种cas-ob的自动控制方法 |
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