JP3302961B2 - 文字入力方式および文字入力方法 - Google Patents

文字入力方式および文字入力方法

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JP3302961B2
JP3302961B2 JP34540599A JP34540599A JP3302961B2 JP 3302961 B2 JP3302961 B2 JP 3302961B2 JP 34540599 A JP34540599 A JP 34540599A JP 34540599 A JP34540599 A JP 34540599A JP 3302961 B2 JP3302961 B2 JP 3302961B2
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基宏 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字入力方式およ
び文字入力方法に関し、特にフルキーボードが装備され
ていない情報処理装置における文字入力方式および文字
入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フルキーボードが装備されていな
い情報処理装置においては、一般にテンキーボードを用
いて文字入力を行っている。
【0003】このテンキーボードを用いて文字入力を行
っている例としては、例えば、特開昭58−72234
号公報で開示されているキー入力方式がある。この公報
のキー入力方式は、テンキーボードの数字キーの0〜9
のそれぞれに対応させて、あ行(0),か行(1),さ
行(2),〜わ行(9)を振り当て、各行の中の列文字
(あ→い→う→え→お、か→き→く→け→こ等)につい
ては、数字キーを何回押すかによって決定している。例
えば、「う」を入力する場合は、0キー(あ行)を3回
押すことにより、また、「こ」を入力する場合は、1キ
ー(か行)を5回押すことにより決定している。なお、
上記公報の他にも、例えば特開平10−13523号公
報に記載の携帯電話機においても、同様の文字入力方式
が開示されている。
【0004】また、以上のように同じ数字キーを何回押
すかによって列文字を決定する方式においては、誤って
押し過ぎてしまった場合に後戻りできないため、別のキ
ーで一旦クリヤした後に再度入力し直すということが必
要となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の技術においては、次に示すような問題があった。
【0006】第1の問題点は、かな文字入力時にキーを
押す回数が各行の列文字に応じて1回〜5回となるた
め、特にえ列やお列を選択する際にはキーを4回,5回
と押さざるを得なくなり、文字入力に時間を要するとい
うことである。
【0007】第2の問題点は、各行の列文字を選択する
際にキーを複数回連続で押すことになるが、このときに
誤って押し過ぎてしまうと、後戻りできないため再入力
が必要となってしまうことである。
【0008】本発明は、以上の問題を解決する文字入力
方式および文字入力方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の文字入力
方式は、フルキーボードが備えられていない情報処理装
置におけるテンキーボードを用いての文字入力方式であ
って、前記テンキーボードの各数字キー(0〜9)に対
応して「あ行」から「わ行」のかな文字列を割当て、前
記数字キーのいずれかを押下したとき、対応する行の母
音が「う」の列の文字をホームポジションとして選択,
表示し、その後、別に設けた選択スイッチによる1回の
アップ操作により母音が「い」の列の文字を、2回のア
ップ操作により母音が「あ」の列の文字を、1回のダウ
ン操作により母音が「え」の列の文字を、2回のダウン
操作により母音が「お」の列の文字をそれぞれ選択,表
示し、希望する文字が表示されたとき前記テンキーボー
ドに設けられた確定キーにより文字を確定することを特
徴とする。
【0010】本発明の第2の文字入力方式は、本発明の
第1の文字入力方式において、母音が「あ」〜「お」の
列の文字に対応して列番号を付与し、初期値を前記ホー
ムポジション(母音が「う」の列の文字)の列番号と
し、前記選択スイッチのアップ,ダウン操作の回数をカ
ウントしてアップのときはその回数を現在の列番号に加
算し、ダウンのときはその回数を現在の列番号から減算
する演算を行い、演算された新たな列番号に対応する列
の文字を選択,表示するとともに、前記確定キーが押下
されたときに前記列番号を前記初期値にリセットするこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の第3の文字入力方式は、本発明の
第1または第2の文字入力方式において、前記選択スイ
ッチのアップ/ダウン操作を、前記確定キーによる文字
の確定から次の文字入力のために前記数字キーが押下さ
れるまでの間は、既に確定された文字の修正のためのカ
ーソル表示の移動用(前進/後退)として動作させるこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の第4の文字入力方式は、フルキー
ボードが備えられていない情報処理装置におけるテンキ
ーボードを用いての文字入力方式であって、数字入力モ
ードとかな文字入力モードとを切り替える切替キーと、
それぞれのキーに対応して「あ行」から「わ行」のかな
文字列を割当てられた数字キー(0〜9)と、文字を確
定する確定キーとを備えるテンキーボードと、前記テン
キーボードに備えられたキーの押下状態を監視し、前記
キーの押下を検出してキー情報を出力するキー入力検出
回路と、アップ/ダウン操作を行うことによりアップ信
号/ダウン信号をそれぞれ出力する選択スイッチと、前
記アップ信号/ダウン信号をカウントしてアップ回数/
ダウン回数をそれぞれ出力するカウンターと、前記各数
字キーと「あ行」から「わ行」のかな文字列とを対応付
けるとともに、各行の母音「う」の列の文字をホームポ
ジションとし、各行の母音「あ」から「お」の列の文字
と各列の番号である列番号とをそれぞれ対応付けて記憶
しているかな文字記憶部と、前記キー入力検出回路から
前記切替キーの押下と前記数字キーの押下のキー情報を
受け取り、前記かな文字記憶部を参照して前記数字キー
に対応する行の前記ホームポジションの列の文字を選択
して表示部に表示し、その後、前記カウンターから前記
アップ回数/ダウン回数を受け取り、アップのときはそ
の回数を前記ホームポジションの列番号に加算し、ダウ
ンのときはその回数を前記ホームポジションの列番号か
ら減算する演算を行い、演算された新たな列番号に対応
する列の文字を選択して前記表示部に表示するととも
に、前記確定キーが押下されたときに前記列番号を前記
ホームポジションの列番号にリセットする中央制御部
と、前記中央制御部が選択した文字を表示する表示部と
を有することを特徴とする。
【0013】本発明の第5の文字入力方式は、本発明の
第4の文字入力方式において、前記選択スイッチのアッ
プ/ダウン操作を、前記確定キーの押下による文字の確
定から次の文字入力のために前記数字キーが押下される
までの間は、既に確定された文字の修正のためのカーソ
ル表示の移動用(前進/後退)として動作させるよう制
御する手段を前記中央制御部にさらに有することを特徴
とする。
【0014】本発明の第6の文字入力方式は、本発明の
第4の文字入力方式において、前記選択スイッチは、ア
ップ/ダウン2方向にスイッチを押下できるシーソース
イッチであることを特徴とする。
【0015】本発明の第7の文字入力方式は、本発明の
第4の文字入力方式において、前記選択スイッチは、ア
ップ操作用スイッチとダウン操作用スイッチの2つの独
立したスイッチから構成されることを特徴とする。
【0016】本発明の第8の文字入力方式は、フルキー
ボードが備えられていない情報処理装置におけるテンキ
ーボードを用いての文字入力方式であって、前記テンキ
ーボードの各数字キー(0〜9)に対応してアルファベ
ットを3文字ずつ割当て、前記数字キーのいずれかを押
下したとき、対応する3文字の中間に位置するアルファ
ベットをホームポジションとして選択,表示し、その
後、別に設けた選択スイッチによる1回のアップ操作に
より前記3文字の先頭のアルファベットを、1回のダウ
ン操作により前記3文字の末尾のアルファベットをそれ
ぞれ選択,表示し、希望するアルファベットが表示され
たとき前記テンキーボードに設けられた確定キーにより
文字を確定することを特徴とする。
【0017】本発明の第1の文字入力方法は、フルキー
ボードが備えられていない情報処理装置におけるテンキ
ーボードを用いての文字入力方法であって、「あ行」か
ら「わ行」のかな文字列を各キー対応に割当てられた前
記テンキーボードの各数字キー(0〜9)のいずれかを
押下するステップと、前記数字キーのいずれかを押下し
たとき、対応する行の母音が「う」の列の文字をホーム
ポジションとして選択,表示するステップと、別に設け
た選択スイッチによる1回のアップ操作により母音が
「い」の列の文字を、2回のアップ操作により母音が
「あ」の列の文字を、1回のダウン操作により母音が
「え」の列の文字を、2回のダウン操作により母音が
「お」の列の文字をそれぞれ選択,表示するステップ
と、希望する文字が表示されたとき前記テンキーボード
に設けられた確定キーにより文字を確定するステップ
と、前記確定キーの押下による文字の確定から次の文字
入力のために前記数字キーが押下されるまでの間は、前
記選択スイッチ5のアップ/ダウン操作を、既に確定さ
れた文字の修正のためのカーソル表示の移動用(前進/
後退)として動作させるステップとを有すること特徴と
する。
【0018】本発明の第2の文字入力方法は、フルキー
ボードが備えられていない情報処理装置におけるテンキ
ーボードを用いての文字入力方法であって、アルファベ
ットを3文字ずつ各キー対応に割当てられた前記テンキ
ーボードの各数字キー(0〜9)のいずれかを押下する
ステップと、前記数字キーのいずれかを押下したとき、
対応する3文字の中間に位置するアルファベットをホー
ムポジションとして選択,表示するステップと、別に設
けた選択スイッチによる1回のアップ操作により前記3
文字の先頭のアルファベットを、1回のダウン操作によ
り前記3文字の末尾のアルファベットをそれぞれ選択,
表示するステップと、希望するアルファベットが表示さ
れたとき前記テンキーボードに設けられた確定キーによ
り文字を確定するステップと、前記確定キーの押下によ
る文字の確定から次の文字入力のために前記数字キーが
押下されるまでの間は、前記選択スイッチ5のアップ/
ダウン操作を、既に確定された文字の修正のためのカー
ソル表示の移動用(前進/後退)として動作させるステ
ップとを有すること特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明の第1の実施の形態の構成
を示すブロック図である。図1を参照すると、テンキー
ボード1は、スキャン信号ライン10とリターン信号ラ
イン11とを介して、キー入力の有無を認識するキー入
力検出回路2に接続されている。選択スイッチ5は、上
方向に押された時に信号を送るアップ信号ライン12と
下方向に押された時に信号を送るダウン信号ライン13
とを介して、その押された回数を検出するカウンター6
に接続されている。中央制御部3は、キー入力検出回路
2からのかな文字の行データとカウンター6からのかな
文字の列データを取り込み、かな文字データを格納して
いるかな文字ROM4から対応するかなデータを読み込
んで、ディスプレイ7にかな文字を表示することを一括
管理している。なお、中央制御部3は、キー入力検出回
路2に信号を送り、キー入力検出回路2は定期的にスキ
ャン信号ライン10にスキャン信号を送るようになって
いるとともに、列データを初期化するためのリセット信
号をリセット信号ライン14を介してカウンター6に送
るようになっている。
【0021】図2は、本発明におけるテンキーボード1
の一例を示す図である。数字キー「0」から「9」のそ
れぞれには、かな文字の各行が割当てられている。例え
ば、「0」には、あ行(あいうえお)が、「1」には、
か行(かきくけこ)が割当てられている。また、「*」
には数字/かな文字の切り替えを行う機能を持たせ、
「#」にはディスプレイ7に表示させたかな文字を確定
させる機能を持たせた構成となっている。
【0022】図3は、本発明における選択スイッチ5の
構成例を示す図であり、アップ/ダウン2方向にスイッ
チを押下できるシーソースイッチの例を示している。選
択スイッチ5には中央にグランド(0V)に接続されて
いる端子15があり、ダウンポジションの状態になった
ときに図1のダウン信号ライン13にダウン信号を送る
端子16と、アップポジションの状態になったときに図
1のアップ信号ライン12にアップ信号を送る端子17
とを配置した構成となっている。
【0023】図4は、本発明におけるかな文字ROM4
のかな文字行列の一覧を示す図である。数字キーのいず
れかを押下したとき、対応する行の母音が「う」の列の
文字をホームポジションとして選択し、その後、選択ス
イッチ5による1回のアップ操作により母音が「い」の
列の文字、2回のアップ操作により母音が「あ」の列の
文字、1回のダウン操作により母音が「え」の列の文
字、2回のダウン操作により母音が「お」の列の文字を
選択するように配置されている。
【0024】図5は、本発明の実施の形態の動作を示す
フローチャートである。
【0025】次に、本発明の第1の実施の形態の動作に
ついて図1〜図5を参照して詳細に説明する。
【0026】キー検出回路2は、テンキーボード1でキ
ーが押されたかどうかをスキャンしており(図5のステ
ップS1)、操作者が数字入力モードからかな文字入力
モードに切り替えるために、図2に示すテンキーボード
1の「*」キー(数字/かなキー)を1回押すと、キー
入力検出回路2は、リターン信号ライン11を介した信
号を受けて「*」キーが押されたことを検出し、その旨
中央制御部3に通知する(ステップS2)。
【0027】ステップS2に続き、キー入力検出回路2
はキーのスキャンを行う(ステップS3)。操作者が、
かな文字を表示させるために該当するかな文字行のキー
(0〜9のいずれかのキー)を押すと、テンキーボード
1からリターン信号ライン11を介してキー入力検出回
路2に信号が送られ、キー入力検出回路2はどのキーが
押されたかを検出し、対応する信号を中央制御部3に通
知する(ステップS4)。
【0028】ステップS4において、キー入力検出回路
2から信号を受け取った中央制御部3は、それがかな文
字行のキーであった場合は、該当するかな文字の行デー
タをかな文字ROM4から読み込み、ディスプレイ7に
表示する。行データの読み込みに関しては図4を参照す
る。押された数字キーの種類によってかな文字行が選択
される。このとき、選択スイッチ5は未だ押されていな
いため、図4に示す各行のホームポジションの位置の列
文字が選択されて表示されることになる。例えば、操作
者が「0」キーを押した場合には、ディスプレイ7に
「う」と表示される(ステップS5)。
【0029】操作者は、ステップS5で表示されたかな
文字が、表示させたい行の文字であるかを確認する。も
し、違っていた場合は、希望するかな文字行のキーを再
度押し直す(ステップS6)。
【0030】ステップS6において、表示されたかな文
字が表示させたい行の文字であった場合、次に、操作者
は、表示させたいかな文字を選ぶために、選択スイッチ
5をアップまたはダウンさせる。
【0031】選択スイッチ5の動作に関しては図3を参
照する。選択スイッチ5は通常ホームポジションの位置
にあり、アップさせるには選択スイッチ5の右側を押す
ことで端子15と端子17が導通状態になりアップ信号
ラインが有効となる。ダウンさせるには選択スイッチ5
の左側を押すことで端子16と端子17が導通状態にな
りダウン信号ラインが有効となる。アップさせたときは
図3に示すアップポジションとなり、端子17からアッ
プ信号がアップ信号ライン12を介してカウンター6に
送られ、ダウンさせたときは図3に示すダウンポジショ
ンとなり、端子16からダウン信号がダウン信号ライン
13を介してカウンター6に送られる(ステップS
7)。
【0032】カウンター6は、アップ信号ライン12ま
たはダウン信号ライン13を介して送られるアップ信号
またはダウン信号の回数をカウントし、アップ/ダウン
回数データを中央制御部3に通知する(ステップS
8)。
【0033】中央制御部3は、カウンター6からアップ
/ダウン回数データを受け取り、図4に示すかな文字R
OM4から列データを読み込み、ディスプレイ7に表示
する。中央制御部3においては、図4に示すように、ホ
ームポジションを列番号3とし、この列番号である3に
カウンター6から送られるアップ/ダウン回数データを
加算,減算して選択する列番号を決定する。例えば、カ
ウンター6からアップ/ダウン回数データが来なかった
ときは列番号3(母音が「う」の列)の文字を選択し、
アップ回数2回が来たときは3+2=5で列番号5(母
音が「あ」の列)の文字を選択する。
【0034】次に、操作者は、ディスプレイ7に表示さ
れたかな文字でよいかを確認する。文字列が正しくなか
った場合は、ステップS7に戻り、選択スイッチ5を再
度アップ/ダウンさせて正しいかな文字を選択し直す。
このとき、例えば現在表示されているかな文字が母音が
「あ」の列の文字であり、これを母音が「え」の列の文
字に修正したい場合は、選択スイッチ5を3回ダウンさ
せる。中央制御部3は、カウンター6からダウン回数3
回のデータを受け取り、現在の列番号が5(母音が
「あ」の列)であることから、5−3=2の計算を行っ
て列番号2(母音が「え」の列)の文字を選択,表示す
る(ステップS10)。
【0035】ステップS10の確認結果、表示されたか
な文字でよければ、操作者は図2の「#」キーを押して
かな文字を確定させる。
【0036】キー入力検出回路2は、キースキャンの結
果(ステップS11)、押されたキーが「#」キーかを
検出し、対応する信号を中央制御部3に通知する(ステ
ップS12)。
【0037】中央制御部3は、キー入力検出回路2から
「#」キー押下信号を受け取ると、リセット信号をリセ
ット信号ライン14を介してカウンター6に送り、カウ
ンター6のカウント回数情報をリセットして次の入力待
ち状態となる(ステップS13)。
【0038】この後、キー入力検出回路2によるキース
キャンの結果(ステップS14)、かな文字行のキーが
検出された場合はステップS4に戻って、次の文字入力
を行う。また、かな文字入力の終了のための「*」キー
を検出した場合は、キー入力検出回路2から中央制御部
3に通知し、中央制御部3はかな文字入力制御を終了す
る(ステップS15)。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について
図1および図6を参照して説明する。
【0040】図6は、本発明におけるアルファベットR
OM18のアルファベット行列の一覧を示す図である。
本発明の第2の実施の形態は、以上説明した本発明の第
1の実施の形態で使用した図1のかな文字ROM4を、
図6に示すアルファベットROM18に置き換え、アル
ファベットの入力時においても上記第1の実施の形態と
同様の動作を行うものである。
【0041】従来の数字キーにアルファベットを割り当
てて表示する方式においては、数字キーを必要回数押さ
ないと希望するアルファベットが表示されず、連続して
押す時に押し間違えると再入力が必要となるという問題
点がある。従来の方式では、A列を行表示させた後、A
列0回,B列1回,C列2回に対して、この実施の形態
では、B列を行表示させた後、A列1回,B列0回,C
列1回となる。従って、C列の入力が多くなるほど入力
時間が短縮できるし、選択スイッチ5を操作して容易に
修正ができる。よって、文字ROMの変更または追加の
みで入力に関するハードウェアを変更しないで柔軟に対
応できるという効果を有する。
【0042】なお、本実施の形態においては、第1の実
施の形態における図2の「*」キーを数字/アルファベ
ットキーにするか、別に数字/アルファベットキーを設
けるか、図2の「*」キーを数字/かな/アルファベッ
トキーにする等のいずれかのアルファベット入力切り替
え用キーを用いることとする。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態について
図1および図7を参照して説明する。
【0044】図7は、本発明における選択スイッチ5の
前進/後退機能を説明するための図である。本発明の第
3の実施の形態は、本発明の第1,第2の実施の形態で
使用した図1の選択スイッチ5に、さらに前進/後退の
機能(ディスプレイにおけるカーソルの移動機能)を持
たせたものである。
【0045】従来の入力方式では、文字確定後の修正
は、テンキーボード1上のキーに前進/後退の機能を割
り当てて、その都度キーの機能を切り替える操作を行う
か、他に前進/後退のための専用キーを備えておくこと
が必要であった。本実施の形態においては、テンキーボ
ード1の「#」キー押下による文字確定から、次にテン
キーボード1の数字キーが押されるまでの間を中央制御
部3が監視し、その間の選択スイッチ5のアップ/ダウ
ン操作を前進/後退に割り当てるようにしている。
【0046】例えば、テンキーボード1の「#」キー押
下による文字確定の後、直前に確定した文字を修正した
い場合、選択スイッチ5のダウン操作を1回行ってカー
ソル表示を一つ前に後退させる。そして、新たな数字キ
ーを押して入力文字の選択動作に入る。この新たな数字
キーを押した時点で、中央制御部3は、選択スイッチ5
を前進/後退用から各行の列文字選択用に切り替えるた
め、以降の文字選択を本発明の第1,第2の実施の形態
で説明したように行うことができる。本実施の形態によ
れば、修正の都度キーの機能の切り替え操作を行った
り、他に専用キーを設けることなく、確定した文字の修
正を可能にするという新たな効果を得ることができる。
【0047】なお、以上説明した第1〜第3の実施の形
態においては、本発明の特徴部分をクローズアップして
説明したため、通常の文字入力時に行われる、大文字/
小文字選択,濁音/半濁音選択,漢字変換等の動作につ
いては、公知でもあり本実施の形態での説明は省略し
た。しかし、これらの機能と本実施の形態とを組み合わ
せて構成することは勿論可能である。
【0048】また、選択スイッチは、アップ/ダウン2
方向にスイッチを押下できるシーソースイッチを例に説
明したが、アップ操作用スイッチとダウン操作用スイッ
チをそれぞれ別々に設けるようにしてもよい。さらに、
選択スイッチを、テンキーボード内に設けてもよいし、
テンキーボードとは別に設けるようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明は、数字キー押下による各行のか
な文字列のホームポジションを母音が「う」の列にお
き、テンキーボードとは別に設けた選択スイッチのアッ
プ/ダウン操作により列文字を選択するようにしたた
め、従来のようにかな文字列のホームポジションを母音
が「あ」の列におき、数字キーを1〜5回押す方式に比
べ、かな文字入力時のキー操作回数が減少して入力時間
を短縮できるという効果がある。
【0050】また、従来の方式では、数字キーの押し過
ぎによる文字修正時に後戻りできないため再入力となっ
てしまうが、本発明は、選択スイッチのアップ/ダウン
回数をカウンターで管理するようにしたため、再入力し
直さなくても選択スイッチをアップ/ダウンするだけ
で、新たな列文字を入れ直すことができるという効果も
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明におけるテンキーボード1の一例を示す
図である。
【図3】本発明における選択スイッチ5の構成例を示す
図である。
【図4】本発明におけるかな文字ROM4のかな文字行
列の一覧を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明におけるアルファベットROM18のア
ルファベット行列の一覧を示す図である。
【図7】本発明における選択スイッチ5の前進/後退機
能を説明するための図である。
【符号の説明】
1 テンキーボード 2 キー入力検出回路 3 中央制御部 4 かな文字ROM 5 選択スイッチ 6 カウンター 7 ディスプレイ 10 スキャン信号ライン 11 リターン信号ライン 12 アップ信号ライン 13 ダウン信号ライン 14 リセット信号ライン 15,16,17 端子 18 アルファベットROM
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/02 G06F 3/023

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルキーボードが備えられていない情報
    処理装置におけるテンキーボードを用いての文字入力方
    式であって、 前記テンキーボードの各数字キー(0〜9)に対応して
    「あ行」から「わ行」のかな文字列を割当て、前記数字
    キーのいずれかを押下したとき、対応する行の母音が
    「う」の列の文字をホームポジションとして選択,表示
    し、その後、別に設けた選択スイッチによる1回のアッ
    プ操作により母音が「い」の列の文字を、2回のアップ
    操作により母音が「あ」の列の文字を、1回のダウン操
    作により母音が「え」の列の文字を、2回のダウン操作
    により母音が「お」の列の文字をそれぞれ選択,表示
    し、希望する文字が表示されたとき前記テンキーボード
    に設けられた確定キーにより文字を確定することを特徴
    とする文字入力方式。
  2. 【請求項2】 母音が「あ」〜「お」の列の文字に対応
    して列番号を付与し、初期値を前記ホームポジション
    (母音が「う」の列の文字)の列番号とし、前記選択ス
    イッチのアップ,ダウン操作の回数をカウントしてアッ
    プのときはその回数を現在の列番号に加算し、ダウンの
    ときはその回数を現在の列番号から減算する演算を行
    い、演算された新たな列番号に対応する列の文字を選
    択,表示するとともに、前記確定キーが押下されたとき
    に前記列番号を前記初期値にリセットすることを特徴と
    する請求項1記載の文字入力方式。
  3. 【請求項3】 前記選択スイッチのアップ/ダウン操作
    を、前記確定キーによる文字の確定から次の文字入力の
    ために前記数字キーが押下されるまでの間は、既に確定
    された文字の修正のためのカーソル表示の移動用(前進
    /後退)として動作させることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の文字入力方式。
  4. 【請求項4】 フルキーボードが備えられていない情報
    処理装置におけるテンキーボードを用いての文字入力方
    式であって、 数字入力モードとかな文字入力モードとを切り替える切
    替キーと、それぞれのキーに対応して「あ行」から「わ
    行」のかな文字列を割当てられた数字キー(0〜9)
    と、文字を確定する確定キーとを備えるテンキーボード
    と、 前記テンキーボードに備えられたキーの押下状態を監視
    し、前記キーの押下を検出してキー情報を出力するキー
    入力検出回路と、 アップ/ダウン操作を行うことによりアップ信号/ダウ
    ン信号をそれぞれ出力する選択スイッチと、 前記アップ信号/ダウン信号をカウントしてアップ回数
    /ダウン回数をそれぞれ出力するカウンターと、 前記各数字キーと「あ行」から「わ行」のかな文字列と
    を対応付けるとともに、各行の母音「う」の列の文字を
    ホームポジションとし、各行の母音「あ」から「お」の
    列の文字と各列の列番号とをそれぞれ対応付けて記憶し
    ているかな文字記憶部と、 前記キー入力検出回路から前記切替キーの押下と前記数
    字キーの押下のキー情報を受け取り、前記かな文字記憶
    部を参照して前記数字キーに対応する行の前記ホームポ
    ジションの列の文字を選択して表示部に表示し、その
    後、前記カウンターから前記アップ回数/ダウン回数を
    受け取り、アップのときはその回数を前記ホームポジシ
    ョンの列番号に加算し、ダウンのときはその回数を前記
    ホームポジションの列番号から減算する演算を行い、演
    算された新たな列番号に対応する列の文字を選択して前
    記表示部に表示するとともに、前記確定キーが押下され
    たときに前記列番号を前記ホームポジションの列番号に
    リセットする中央制御部と、 前記中央制御部が選択した文字を表示する表示部とを有
    することを特徴とする文字入力方式。
  5. 【請求項5】 前記選択スイッチのアップ/ダウン操作
    を、前記確定キーの押下による文字の確定から次の文字
    入力のために前記数字キーが押下されるまでの間は、既
    に確定された文字の修正のためのカーソル表示の移動用
    (前進/後退)として動作させるよう制御する手段を前
    記中央制御部にさらに有することを特徴とする請求項4
    記載の文字入力方式。
  6. 【請求項6】 前記選択スイッチは、アップ/ダウン2
    方向にスイッチを押下できるシーソースイッチであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の文字入力方式。
  7. 【請求項7】 前記選択スイッチは、アップ操作用スイ
    ッチとダウン操作用スイッチの2つの独立したスイッチ
    から構成されることを特徴とする請求項4記載の文字入
    力方式。
  8. 【請求項8】 フルキーボードが備えられていない情報
    処理装置におけるテンキーボードを用いての文字入力方
    式であって、 前記テンキーボードの各数字キー(0〜9)に対応して
    アルファベットを3文字ずつ割当て、前記数字キーのい
    ずれかを押下したとき、対応する3文字の中間に位置す
    るアルファベットをホームポジションとして選択,表示
    し、その後、別に設けた選択スイッチによる1回のアッ
    プ操作により前記3文字の先頭のアルファベットを、1
    回のダウン操作により前記3文字の末尾のアルファベッ
    トをそれぞれ選択,表示し、希望するアルファベットが
    表示されたとき前記テンキーボードに設けられた確定キ
    ーにより文字を確定することを特徴とする文字入力方
    式。
  9. 【請求項9】 フルキーボードが備えられていない情報
    処理装置におけるテンキーボードを用いての文字入力方
    法であって、 「あ行」から「わ行」のかな文字列を各キー対応に割当
    てられた前記テンキーボードの各数字キー(0〜9)の
    いずれかを押下するステップと、 前記数字キーのいずれかを押下したとき、対応する行の
    母音が「う」の列の文字をホームポジションとして選
    択,表示するステップと、 別に設けた選択スイッチによる1回のアップ操作により
    母音が「い」の列の文字を、2回のアップ操作により母
    音が「あ」の列の文字を、1回のダウン操作により母音
    が「え」の列の文字を、2回のダウン操作により母音が
    「お」の列の文字をそれぞれ選択,表示するステップ
    と、 希望する文字が表示されたとき前記テンキーボードに設
    けられた確定キーにより文字を確定するステップと、 前記確定キーの押下による文字の確定から次の文字入力
    のために前記数字キーが押下されるまでの間は、前記選
    択スイッチ5のアップ/ダウン操作を、既に確定された
    文字の修正のためのカーソル表示の移動用(前進/後
    退)として動作させるステップとを有すること特徴とす
    る文字入力方法。
  10. 【請求項10】 フルキーボードが備えられていない情
    報処理装置におけるテンキーボードを用いての文字入力
    方法であって、 アルファベットを3文字ずつ各キー対応に割当てられた
    前記テンキーボードの各数字キー(0〜9)のいずれか
    を押下するステップと、 前記数字キーのいずれかを押下したとき、対応する3文
    字の中間に位置するアルファベットをホームポジション
    として選択,表示するステップと、 別に設けた選択スイッチによる1回のアップ操作により
    前記3文字の先頭のアルファベットを、1回のダウン操
    作により前記3文字の末尾のアルファベットをそれぞれ
    選択,表示するステップと、 希望するアルファベットが表示されたとき前記テンキー
    ボードに設けられた確定キーにより文字を確定するステ
    ップと、 前記確定キーの押下による文字の確定から次の文字入力
    のために前記数字キーが押下されるまでの間は、前記選
    択スイッチ5のアップ/ダウン操作を、既に確定された
    文字の修正のためのカーソル表示の移動用(前進/後
    退)として動作させるステップとを有すること特徴とす
    る文字入力方法。
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