JP3302932B2 - Smaコネクタ - Google Patents

Smaコネクタ

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JP3302932B2
JP3302932B2 JP25213398A JP25213398A JP3302932B2 JP 3302932 B2 JP3302932 B2 JP 3302932B2 JP 25213398 A JP25213398 A JP 25213398A JP 25213398 A JP25213398 A JP 25213398A JP 3302932 B2 JP3302932 B2 JP 3302932B2
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elastic
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elastic outer
female
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晴生 加藤
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小峰無線電機株式会社
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MIL(米軍規
格)により制定され広く世界で高周波帯域の結合用コネ
クタとして多用されているSMA(Sub−Minia
ture TipeA)コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSMAコネクタは、雄結合部は図
6、雌結合部は図7に記載のように、雄結合部1は、六
角ナット状のカプリングナット2の雌ネジ部3の奥に一
体に設けてあり、絶縁性のフッ素樹脂からなる芯材4の
中央に針状の内部コンタクト部5が設けてあると共に、
芯材4の外周に外部コンタクト部6が設けてある一方、
雌結合部7は、カプリングナット2の雌ネジ部3に螺合
する雄ネジ部8を具備すると共に、雄結合部に向かって
内側に外部コンタクト部6が嵌合する内径Cの嵌合穴か
らなる外部コンタクト部9が設けてあり、その内奥に段
部10を介して絶縁性の芯材11が収納されており、芯
材11の中心に前記針状の内部コンタクト部5が嵌合す
る内部コンタクト部12が設けてある。この従来のSM
Aコネクタにより良好な電気的結合状態を得るために
は、雄結合部1の外部コンタクト6の先端部のA面が雌
結合部の段部10のB面に一定範囲内の圧接力で強く接
触することが必要条件であり、そのため、六角ナット状
のカプリングナット2の締め付けトルクを7〜8kgf
・cmの範囲内と規定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り、従来のS
MAコネクタは、六角ナット状の雄結合部を雌結合部に
ねじ込まなければ結合することができないのみならず、
単にねじ込むだけでは必要な電気的結合状態が得られ
ず、7〜8kgf・cmの範囲内と規定されている締め
付けトルクで締め付けて始めて良好な結合状態が得られ
る構成であるから、コネクタの結合時の六角ナットの締
め付けが面倒な課題があるばかりでなく、不十分な場合
には電気的性能に影響を与える課題があり、振動等によ
り六角ナットに緩みが生じる課題があり、トルク管理が
面倒である等の課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、雄結
合部の外部コンタクト部に、弾性外周壁を設け、該弾性
外周壁が雌結合部の結合内周壁に弾性変形を伴って接合
するSMAコネクタにおいて、弾性外周壁に、雌結合部
の嵌合孔に外周から押圧される連結状態においてその内
側の芯材に対して当該弾性外周壁の肉厚をほぼ変えずに
円弧状に湾曲して膨出する弾性膨出部を設けると共に、
弾性外周壁に、前記円弧状の弾性膨出部が扁平状に弾性
変形したときに隣接する分割辺部が重ならない間隔に弾
性変形用のスリットを設けたSMAコネクタを提供しよ
うとするものである。
【0005】雄結合部の外部コンタクト部の外周壁に設
けた弾性外周壁が、雌結合部の結合内周壁に弾性変形を
伴って接合する際に、弾性外周壁の内側の芯材に対して
当該弾性外周壁の肉厚をほぼ変えずに円弧状に湾曲して
膨出する弾性膨出部が、雌結合部の嵌合孔に外周から押
圧される連結状態において隣接する分割辺部が重ならな
い間隔に設けた弾性変形用のスリットによって、雌結合
部の結合内周壁に弾性変形を伴って扁平状に平滑に密着
して接合することにより、SMAコネクタに充分な電気
的結合状態が得られるから、ネジ結合を不要とし、雄雌
結合部を軸心に沿って嵌合するだけで結合が完了するか
ら、従来のコネクタの結合時の六角ナットの締め付け等
の面倒な操作を不要とし、弾性的接合により振動等によ
り緩みが生じることもなくなり、トルク管理も不要にす
ることができる。
【0006】また、本発明は、請求項1に記載のSMA
コネクタにおいて、弾性外周壁の内側の芯材に、弾性外
周壁を弾性変形可能にする細芯部を設けたSMAコネク
タを提供するものである。弾性外周壁の内側の芯材に設
けた弾性変形用の細芯部により弾性外周壁の変形が吸収
されるから、弾性外周壁にそれだけ大きな弾性変形許容
量を与えることができることとなる。
【0007】また、本発明は、請求項1又は2に記載の
SMAコネクタにおいて、雌結合部の内周に、雄結合部
の弾性外周壁が嵌合する凹溝状の結合内周壁を設けたこ
とを特徴とするSMAコネクタを提供するものである。
雌結合部の内周に設けた凹溝状の結合内周壁に、雄結合
部の弾性外周壁が弾性変形を伴って嵌合することによ
り、雄雌結合部の接合をより確実で強固に維持すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下図示する実施例により本発明を詳細に説
明する。図1〜図4において、20は外部コンタクト部
本体で、雄結合部21のカプリング22の内部に一体に
収納されている。図1〜図3においては、外部コンタク
ト本体20からは図4に示す芯材24及びその中心の針
状の内部コンタクト部25は省略されている。雄結合部
21の外部コンタクト部本体20には、本発明に係る弾
性外周壁23が一体に設けてある。弾性外周壁23は、
ステンレス、隣青銅、又はベリリウム銅等の加工性、導
電性、ばね弾性及び耐久性等に富んだばね部材からな
り、芯材24と同心円の外周壁を有する基端胴部26
と、その先端方向の円弧状に外周が膨出した弾性膨出部
27とからなる。弾性膨出部27は、図示の実施例で
は、弾性外周壁の外周を円弧状に肉厚に盛り上げた構成
であるが、弾性外周壁を肉厚をあまり変えずに円弧状に
湾曲した構成にすることも、弾性変形が容易なように薄
く構成することも勿論可能である。
【0009】弾性外周壁23は、図示の実施例の場合、
六等分に分割するスリット28が設けてあり、スリット
28の幅Sは円弧状の弾性膨出部27が扁平状に弾性変
形したときに隣接する分割辺部が重ならない間隔に設け
てある。なお、スリット28の数、分割する方法等は、
雌結合部の構造等に対応して、必要に応じて種々に変更
して設計することができる。
【0010】また、図4に記載のように、弾性外周壁2
3の内側の芯材24には、弾性外周壁23を内側に弾性
変形可能にする細芯部29を設けることができる。細芯
部29に弾性変形した弾性外周壁23が進入することに
より変形が吸収されるから、肉厚にする等、弾性外周壁
23にそれだけ大きな膨出部を設けることができ、弾性
変形許容量を大きく設定することができる。また、図4
の実施例の場合、雄結合部21のカプリング22が従来
通りに六角ナット状に記載してあるが、本発明の外部コ
ンタクト部本体20を内蔵する場合には、六角ナット状
である必要はなく、嵌合推進用に円筒部に滑り止めのロ
ーレットを設ける程度で充分である。
【0011】上記の構成からなる雄結合部21に、図7
に記載の従来の雌結合部7を連結する場合、雌結合部の
嵌合穴からなる外部コンタクト部9内に、雄結合部21
の外部コンタクト部本体20の弾性外周壁23を押し込
んで嵌合すると、弾性外周壁23が内側の芯材24と外
側の外部コンタクト部9の嵌合穴内壁部に挟まれて弾性
変形を伴って密着状態で嵌着し、良好な電気結合状態で
接合することとなる。このとき、実施例のように、円弧
状に外周が膨出した弾性膨出部27は扁平方向に弾性変
形して密着し、スリット28が設けてあれば、個々の分
割片が個々に弾性変形して密着状態となり、細芯部29
が設けてあれば、細芯部に収納される形で弾性変形して
密着状態となる。
【0012】図5は本発明に係る雌結合部30を記載し
てあり、この場合、雌結合部30の外部コンタクト部3
1の嵌合穴32の内周に、上記雄結合部21の弾性外周
壁23の弾性膨出部27が嵌合する凹溝状の結合内周壁
33を設けてある。その他、34は絶縁性の芯材、35
は内部コンタクト部である。この雌結合部30に設けた
凹溝状の結合内周壁33に、雄結合部21の弾性外周壁
23の弾性膨出部27が弾性変形を伴って嵌合すること
により、クリック感覚で雌結合部20に雄結合部21を
確実に嵌着することができ、この嵌合状態で、凹溝状の
結合内周壁33と弾性膨出部27とが強固に密着して接
合することにより、良好な電気結合状態を確実に維持す
ることができる。なお、本発明者等は、上記本発明の雄
結合部21を使用して従来又は本発明の雌結合部7又は
30と連結したSMAコネクタについて、電圧定在波比
が12.4ギガヘルツにおいて1.2以下であるという
測定結果を得ている。
【0013】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係るSMAコネク
タによれば、雄結合部の外部コンタクト部に、弾性外周
壁を設け、該弾性外周壁が雌結合部の結合内周壁に弾性
変形を伴って接合するSMAコネクタにおいて、弾性外
周壁に、その内側の芯材に対して当該弾性外周壁の肉厚
をほぼ変えずに円弧状に湾曲して膨出する弾性膨出部を
設けると共に、弾性外周壁に、雌結合部の嵌合孔に外周
から押圧される連結状態において前記円弧状に湾曲して
膨出した弾性膨出部が扁平状に弾性変形したときに隣接
する分割辺部が重ならない間隔に弾性変形用のスリット
を設けた構成を有することにより、雄結合部の外部コン
タクト部の外周壁に設けた弾性外周壁が、雌結合部の結
合内周壁に弾性変形を伴って接合する際に、雌結合部の
嵌合孔に外周から押圧されて弾性外周壁の内側の芯材に
対して円弧状に湾曲して膨出する弾性膨出部が、隣接す
る分割辺部が重ならない間隔に設けた弾性変形用のスリ
ットによって、雌結合部の結合内周壁に弾性変形を伴っ
て扁平状に平滑に密着して接合することにより、SMA
コネクタに充分な電気的結合状態が得られるから、ネジ
結合を不要とし、雄雌結合部を軸心に沿って嵌合するだ
けで結合が完了するから、従来のコネクタの結合時の六
角ナットの締め付け等の面倒な操作を不要とし、弾性的
接合により振動等により緩みが生じることもなくなり、
トルク管理も不要にすることができる効果がある。
【0014】また、本発明は、請求項1に記載のSMA
コネクタにおいて、弾性外周壁の内側の芯材に、弾性外
周壁を弾性変形可能にする細芯部を設けた構成を有する
ことにより、弾性外周壁の内側の芯材に設けた弾性変形
用の細芯部により弾性外周壁の変形が吸収されるから、
弾性外周壁にそれだけ大きな弾性変形許容量を与えるこ
とができる効果がある。
【0015】また、本発明は、請求項1又は2に記載の
SMAコネクタにおいて、雌結合部の内周に、雄結合部
の弾性外周壁が嵌合する凹溝状の結合内周壁を設けた構
成を有することにより、雌結合部の内周に設けた凹溝状
の結合内周壁に、雄結合部の弾性外周壁が弾性変形を伴
って嵌合することにより、雄雌結合部の接合をより確実
で強固に維持することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の要部を一部縦断して示
す一部縦断側面図。
【図2】 図1の一実施例の要部の正面図。
【図3】 図1の一実施例の要部の斜面図。
【図4】 図1の一実施例の一使用態様を示す一部縦
断側面図。
【図5】 本発明の一実施例の他の要部を一部縦断し
て示す一部縦断側面図。
【図6】 従来の実施例の要部を一部縦断して示す一
部縦断側面図。
【図7】 従来の実施例の要部を一部縦断して示す一
部縦断側面図。
【符号の説明】
1 雄結合部 2 カプリングナット 3 雌ネジ部 4 芯材 5 内部コンタクト部 6 外部コンタクト部 7 雌結合部 8 雄ネジ部 9 外部コンタクト部 10 段部 11 芯材 12 内部コンタクト部 20 外部コンタクト部本体 21 雄結合部 22 カプリング 23 弾性外周壁 24 芯材 25 内部コンタクト部 26 基端胴部 27 弾性膨出部 28 スリット 29 細芯部 30 雌結合部 31 外部コンタクト部 32 結合穴 33 結合内周部 34 芯材 35 内部コンタクト部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄結合部の外部コンタクト
    部に、弾性外周壁を設け、該弾性外周壁が雌結合部の結
    合内周壁に弾性変形を伴って接合するSMAコネクタに
    おいて、弾性外周壁に、その内側の芯材に対して当該弾
    性外周壁の肉厚をほぼ変えずに円弧状に湾曲して膨出す
    る弾性膨出部を設けると共に、弾性外周壁に、雌結合部
    の嵌合孔に外周から押圧される連結状態において前記円
    弧状に湾曲した弾性膨出部が扁平状に弾性変形したとき
    に隣接する分割辺部が重ならない間隔に弾性変形用のス
    リットを設けたSMAコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のSMAコ
    ネクタにおいて、弾性外周壁の内側の芯材に、弾性外周
    壁を弾性変形可能にする細芯部を設けたSMAコネク
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のS
    MAコネクタにおいて、雌結合部の外周に、雄結合部の
    弾性外周壁が嵌合する凹溝状の結合内周壁を設けたSM
    Aコネクタ。
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