JP3301503B2 - 電子連動装置 - Google Patents

電子連動装置

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JP3301503B2
JP3301503B2 JP14009593A JP14009593A JP3301503B2 JP 3301503 B2 JP3301503 B2 JP 3301503B2 JP 14009593 A JP14009593 A JP 14009593A JP 14009593 A JP14009593 A JP 14009593A JP 3301503 B2 JP3301503 B2 JP 3301503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子連動装置に関し、
更に詳しくは、支援装置が連動制御系毎の連動表及び配
線図データに基づき連動処理のための連動データベース
を自動的に作成し、主装置がローカル・エリア・ネット
ワークを介して連動制御系毎の連動データベースを受信
し、選択された連動制御系の連動データベースの補完を
受けて選択された連動制御系の連動処理条件を決定し、
進路情報に応じた連動出力を発生するようにし、主装置
の汎用性を向上させ、ソフトウエアの作成時間の短縮を
達成すると共に、連動制御系の変更作業の容易化を図る
技術に係る。
【0002】
【従来の技術】従来の電子連動装置は、各駅毎に異なる
連動機能に対応するため、各駅個有の連動機能を連動デ
ータとして分離し、連動処理プログラム(標準プログラ
ム)が連動データを参照しながら連動処理を行なうよう
に構成され、電子連動装置のソフトウエアの標準化を図
っている。連動データは、連動図表に基づき人手により
作成され、EPROMに書き込まれている。また、電子
連動装置は、連動データの一部を共有する表示制御盤、
CTC駅装置、自動制御装置等の関連機器と接続され、
機能アップが図られている。これらの装置にあっても連
動データは、連動図表に基づき人手により作成され、E
PROMに書き込まれている。そして、路線変更等によ
り、連動図表が変更された場合は、全ての装置の連動デ
ータを変更し、EPROMを交換している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子連動装置は、以下のような問題点が未解決となって
いる。 (A)連動制御系の構成要素を変更した場合は、連動デ
ータを人手により再度作成しなければならないため、連
動データの作成に長時間を要している。しかも、一定の
表記基準に従った連動図表に基づき、人手により連動デ
ータを作成しているので、連動図表に通じた者でなけれ
ば連動データを作成できない。このため、ソフトウエア
の作成時間が長くなる。 (B)連動データを共通にして使用する表示制御盤、C
TC駅装置等の関連装置用の連動データも個々に人手に
より作成しなければならず、連動制御系の構成要素を変
更した場合は、各装置の連動データの作成に長時間を要
している。また、各装置のデータ管理及びバージョン管
理は各作成者に委ねられており、同一処理を実行する連
動データを作成するにしても作成者の個性により構造の
異なる連動データにより処理していることが起り、連動
制御系の構成要素を変更する毎に総合的なソフトウエア
の品質が低下する。 (C)連動制御系を変更する場合にEPROMを交換す
るため、一旦電源OFFにしなければならない。一旦シ
ステムダウンが生ずると、駅構内または近傍の踏切が連
動条件を使用して動作しているために、不正な警報、遮
断機の下降等を行なってしまう。このため、EPROM
交換時には各踏切道に踏切監視員を派遣しなければなら
ない。また、システムダウンを伴うので、変更作業は夜
間の終電から始発までの時間帯に限られている。 (D)連動制御系を変更する前段の変更後のプログラム
の動作確認も、上述の時間的制限及びEPROM交換作
業を伴なうので、変更の前後の連動制御系について確認
作業が必要となり、変更後の動作確認作業の時間確保が
困難となっている。
【0004】本発明の第1の課題は、連動データベース
の自動作成を可能にしソフトウエアの作成時間を短縮す
ると共に、システムダウンさせることなく変更作業を行
ない得る電子連動装置を提供することである。
【0005】本発明の第2の課題は、各装置のソフトウ
エアの作成時間を短縮すると共に、各装置間のソフトウ
エアの品質を均一にし得る電子連動装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、支援装置と、主装置と、ローカル・エリ
ア・ネットワークとを含み、列車の進路情報によって現
場機器間に連鎖を掛ける電子連動装置であって、前記支
援装置は、少なくとも2種類の連動制御系の連動表及び
配線図データが入力され、連動制御系毎の前記連動表及
び配線図データに基づき連動処理のための連動データベ
ースを作成し、前記連動制御系毎の前記連動データベー
スを出力するものであり、前記主装置は、記憶部と、主
処理部とを有し、前記連動制御系毎の前記連動データベ
ース及び前記進路情報が入力され、前記記憶部は、少な
くとも2つの記憶部分を有し、第1の記憶部分が前記一
の連動制御系の前記連動データベースを記憶し、第2の
記憶部分が前記他の連動制御系の前記連動データベース
を記憶し、前記主処理部は、前記連動制御系の一つを選
択する選択信号が入力され、選択された前記連動制御系
の前記連動データベースの補完を受けて前記連動制御系
の連動処理条件を決定し、前記進路情報に応じた連動出
力を発生するものであり、前記ローカル・エリア・ネッ
トワークは、前記支援装置及び前記主装置を接続する回
線である。
【0007】更に、表示制御盤を含み、前記表示制御盤
は、前記ローカル・エリア・ネットワークに接続され、
記憶部と、主処理部とを有し、前記連動データベースが
入力され、前記記憶部は、少なくとも2つの記憶部分を
有し、第1の記憶部分が前記一の連動制御系の前記連動
データベースを記憶し、第2の記憶部分が前記他の連動
制御系の前記連動データベースを記憶し、前記主処理部
は、前記連動制御系の一つを選択する選択信号が入力さ
れ、選択された前記連動制御系の前記連動データベース
の補完を受けて前記連動制御系の進路設定に関する処理
を行ない、設定した進路を前記進路情報として出力する
ものである。
【0008】
【作用】支援装置は、少なくとも2種類の連動制御系の
連動表及び配線図データが入力され、連動制御系毎の連
動表及び配線図データに基づき連動処理のための連動デ
ータベースを作成し、連動制御系毎の連動データベース
を出力するものであるから、連動制御系毎の連動表及び
配線図データを機械的に入力するだけで、連動図表の表
現に従った同一データ構造の連動データベースを自動的
に容易に作成できる。
【0009】主装置は、記憶部が連動データベースを記
憶し、主処理部が連動データベースの補完を受けて連動
制御系の連動処理条件を決定するようになっているか
ら、連動制御系毎に区々となる部分が連動データベース
により補完され、主処理部の共通化が可能となる。この
ため、同一データ構造の連動データベースの入力によ
り、総合的なソフトウエアが完成し、ソフトウエアの作
成時間を短縮できる。
【0010】記憶部は、第1の記憶部分が一の連動制御
系(現行の連動制御系)の連動データベースを記憶し、
第2の記憶部分が他の連動制御系(変更後の連動制御
系)の連動データベースを記憶し、主処理部は、選択信
号により選択された連動制御系連動データベースの補完
を受けて連動制御系の連動処理条件を決定するようにな
っているから、EPROMを交換することなく変更の前
後の連動制御系の連動処理を実行でき、連動制御系の変
更に容易に対応できる。
【0011】主装置は、進路情報が入力され、進路情報
に応じた連動出力を発生するから、現場機器は連動出力
に基づき適切な連動処理を行なうことができる。
【0012】LANは支援装置及び主装置を接続する回
線であり、記憶部は少なくとも2つの記憶部分を有して
いるから、主処理部が第1の記憶部分に記憶された現行
の連動制御系の連動データベースの補完を受けて現行の
連動制御系の連動処理条件を決定しているときに、進路
情報に応じた連動出力を発生した後の空時間に支援装置
から第2の記憶部分に変更後の連動制御系の連動データ
ベースを記憶することが可能となる。逆に、変更後の連
動制御系から現行の連動制御系に戻す場合も同様であ
る。このため、EPROMの交換作業のためにシステム
ダウンさせる必要がなくなり、確認作業が容易になると
共に、充分な確認時間を確保できる。
【0013】表示制御盤(関連装置)は、記憶部が連動
データベースを記憶し、主処理部は、連動データベース
の補完を受けて進路設定に関する処理を行なうようにな
っているから、連動制御系毎に区々となる部分が連動デ
ータベースにより補完され、主処理部の共通化が可能と
なる。このため、同一データ構造の連動データベースの
入力により、総合的なソフトウエアが完成し、ソフトウ
エアの作成時間を短縮できる。また、主装置及び表示制
御盤が同一データ構造の連動データベースによりソフト
ウエアを完成させるから、各装置のソフトウエアの品質
を均一にできる。
【0014】記憶部は、第1の記憶部分が一の連動制御
系(現行の連動制御系)の連動データベースを記憶し、
第2の記憶部分が他の連動制御系(変更後の連動制御
系)の連動データベースを記憶し、主処理部は、選択信
号により選択された連動制御系連動データベースの補完
を受けて連動制御系の連動処理条件を決定するようにな
っているから、EPROMを交換することなく変更の前
後の連動制御系の連動処理を実行でき、連動制御系の変
更に容易に対応できる。
【0015】表示制御盤は、主処理部が連動データベー
スの補完を受けて進路設定に関する処理を行ない、設定
した進路を進路情報として出力するから、連動データベ
ースに基づき設定しようとしている進路が現実に設定で
きるか否かを判断した後に進路情報を出力できるように
なり、その進路情報を得た主装置は信頼性の高い連動処
理が可能となる。
【0016】LANは支援装置及び表示制御盤を接続す
る回線であり、記憶部は少なくとも2つの記憶部分を有
しているから、主処理部が第1の記憶部分に記憶された
現行の連動制御系の連動データベースの補完を受けて現
行の連動制御系の連動処理条件を決定しているときに、
空時間に支援装置から第2の記憶部分に変更後の連動制
御系の連動データベースを記憶することが可能となる。
逆に、変更後の連動制御系から現行の連動制御系に戻す
場合も同様である。このため、EPROMの交換作業の
ためにシステムダウンさせる必要がなくなり、確認作業
が容易になると共に、充分な確認時間を確保できる。
【0017】
【実施例】図1は本発明に係る電子連動装置の第1の実
施例の構成を示すブロック図である。図において、1は
支援装置、2は主装置、3、5はLAN、4は現場機
器、6は表示制御盤、7はCTC駅装置、8は自動制御
装置である。現場機器4は、連動制御系を構成する信号
機41、転てつ器42、軌道回路4n等で構成されてい
る。
【0018】図2は支援装置と主装置との間の連動デー
タベースの流れを示す図である。図において、図1と同
一参照符号は同一性ある構成部分を示している。以下、
図1及び図2を参照しながら説明する。
【0019】支援装置1は、現行の連動制御系及び変更
後の連動制御系の連動表及び配線図データが入力され、
現行の連動制御系の連動表及び配線図データに基づき現
行の連動制御系の連動処理のための連動データベースD
1を作成し、変更後の連動制御系の連動表及び配線図デ
ータに基づき変更後の連動制御系の連動処理のための連
動データベースD2を作成し連動データベースD1、D
2を出力する。支援装置1は、連動データベースD1、
D2を出力した後、いずれかの連動データベースを選択
する選択信号S3を出力する。
【0020】主装置2は、記憶部21と、主処理部22
と、LANインターフェース23と、RAM24とを有
している。連動データベースD1、連動データベースD
2及び進路情報S1は、LANインターフェース23を
介して入力される。記憶部21は、少なくとも2つの記
憶部分を有し、第1の記憶部分211が支援装置1から
出力された現行の連動制御系の連動データベースD1を
記憶し、第2の記憶部分212が変更後の連動制御系の
連動データベースD2を記憶する。電源の瞬断、故障回
復時間の短縮、不用意な書き換え防止の観点から、EE
PROM、フラシュメモリ等の不揮発性メモリで構成さ
れる。連動データベースD1または連動データベースD
2は、主装置2が起動した時にRAM24にも記憶され
る。主処理部22は、フェールセーフ・マイクロプロセ
ッサ221と、標準連動処理プログラムが記憶されたR
OM222とを含んでいる。主処理部22は、連動制御
系の一つを選択する制御信号S3が入力され、選択され
た連動制御系の連動データベースの補完を受けて連動制
御系の連動処理条件を決定し、進路情報S1に応じた連
動出力S2を発生する。例えば、選択信号S3が現行の
連動制御系を選択する場合は、フェールセーフ・マイク
ロプロセッサ221が連動データベースD1の補完を受
けて標準連動処理プログラムにより現行の連動制御系の
連動処理条件を決定し、進路情報S1に応じた連動出力
S2を発生する。連動データベースD1は、例えば、主
装置2が従来から採用されているマトリクスデータ方式
を採用する場合は、定数テーブルデータD211〜D2
1mを作成するために使用される。定数テーブルデータ
D211〜D21mは、例えば、転てつ器定位鎖錠マト
リクスデータ、信号制御マトリクスデータ、進路鎖錠マ
トリクスデータ、接近鎖錠マトリクスデータ等で構成さ
れる。マトリクスデータは進路毎に関係する現場機器4
を示すものであり、転てつ器定位鎖錠マトリクスデータ
であれば進路毎に定位に鎖錠する転てつ器42が示さ
れ、進路鎖錠マトリクスデータであれば進路毎に関係す
る軌道回路4nが示される。マトリクスデータ方式は、
進路毎に関係する現場機器4を処理の順位に並べること
ができないので、進路毎に現場機器4に順位を付けた図
示しないデータ列データも併せて作成する。主装置2
は、定数テーブルデータD211〜D21mにより指定
された進路毎に関連する現場機器4、データ列データに
より指定された関連する現場機器4の処理順位、進路情
報S1、現場機器情報S2、列車追跡等に基づき必要な
連動出力S2を発生する。同様に、選択信号S3が変更
後の連動制御系を選択する場合は、連動データベースD
2の補完を受けて変更後の連動制御系の連動処理条件を
決定し、連動出力S2を発生する。
【0021】LAN3は、支援装置1及び主装置2を接
続する回線である。実施例は、光LANで構成されてい
る。
【0022】現場機器4は、LAN5を介して主装置2
から送信される連動出力S2に応じた連動処理を行な
う。
【0023】上述したように、支援装置1は、少なくと
も2種類の連動制御系の連動表及び配線図データが入力
され、連動制御系毎の連動表及び配線図データに基づき
連動処理のための連動データベースD1、D2を作成
し、連動制御系毎の連動データベースD1、D2を出力
するものであるから、連動制御系毎の連動表及び配線図
データを機械的に入力するだけで、連動図表の表現に従
った同一データ構造の連動データベースを自動的に容易
に作成できる。
【0024】主装置2は、記憶部21が連動データベー
スD1、D2を記憶し、主処理部22が連動データベー
スD1、D2の補完を受けて連動制御系の連動処理条件
を決定するようになっているから、連動制御系毎に区々
となる部分が連動データベースD1、D2により補完さ
れ、主処理部22の共通化が可能となる。このため、同
一データ構造の連動データベースD1、D2の入力によ
り、総合的なソフトウエアが完成し、ソフトウエアの作
成時間を短縮できる。
【0025】記憶部21は、第1の記憶部分211が一
の連動制御系(現行の連動制御系)の連動データベース
D1を記憶し、第2の記憶部分212が他の連動制御系
(変更後の連動制御系)の連動データベースD2を記憶
し、主処理部22は、選択信号S3により選択された連
動制御系の連動データベースD1または連動データベー
スD2の補完を受けて選択された連動制御系の連動処理
条件を決定するようになっているから、EPROMを交
換することなく変更の前後の連動制御系の連動処理を実
行でき、連動制御系の変更に容易に対応できる。
【0026】主装置2は、進路情報S1が入力され、進
路情報S1に応じた連動出力S2を発生するから、現場
機器4は連動出力S2に基づき適切な連動処理を行なう
ことができる。
【0027】LAN3は支援装置1及び主装置2を接続
する回線であり、記憶部21は少なくとも2つの記憶部
分211、212を有しているから、主処理部22が第
1の記憶部分211に記憶された現行の連動制御系の連
動データベースD1の補完を受けて現行の連動制御系の
連動処理条件を決定しているときに、進路情報S1に応
じた連動出力S2を発生した後の空時間に支援装置1か
ら第2の記憶部分212に変更後の連動制御系の連動デ
ータベースD2を記憶することが可能となる。逆に、変
更後の連動制御系から現行の連動制御系に戻す場合も同
様である。このため、EPROMの交換作業のためにシ
ステムダウンさせる必要がなくなり、確認作業が容易に
なると共に、充分な確認時間を確保できる。
【0028】支援装置1は、RAM24に記憶された連
動データベースD1または連動データベースD2を読み
出し、連動図表に逆変換をすることにより、連動データ
ベースD1または連動データベースD2の誤りを容易に
発見できる。
【0029】また、図1の実施例は、支援装置1は、連
動データベースD1及び連動データベースD2から主装
置2の標準連動処理毎に必要な複数の定数テーブルデー
タD211〜D21m及び定数テーブルデータD221
〜D22mを作成し、複数の定数テーブルデータD21
1〜D21m及び定数テーブルデータD221〜D22
mを出力する。主装置2が従来から採用されているマト
リクスデータ方式を採用する場合は、定数テーブルデー
タD211〜D21m及び定数テーブルデータD221
〜D22mは、例えば、転てつ器定位鎖錠マトリクスデ
ータ、信号制御マトリクスデータ、進路鎖錠マトリクス
データ、接近鎖錠マトリクスデータ等で構成される。マ
トリクスデータ方式は、関係する現場機器の配置を処理
の順位に並べることができないので、進路毎に現場機器
に順位を付けた図示しないデータ列データも併せて出力
される。主装置2は、第1の記憶部分211が複数の定
数テーブルデータD211〜D21m及びデータ列デー
タを記憶し、第2の記憶部分212が複数の定数テーブ
ルデータD221〜D22m及びデータ列データを記憶
し、主処理部22が複数の標準連動処理プログラムを有
している。標準連動処理プログラムは、定数テーブルデ
ータD211〜D21m及びデータ列データの補完を受
けて現行の連動制御系の標準連動出力を発生する。例え
ば転てつ制御に関する標準連動処理プログラムであれ
ば、転てつ器定位鎖錠マトリクスデータ及びデータ列デ
ータの補完を受けて連動出力を発生する。同様に、定数
テーブルデータD221〜D22m及びデータ列データ
の補完を受けて変更後の連動制御系の標準連動出力を発
生する。このため、主装置2は、連動データベースD1
から定数テーブルデータD211〜D21m及びデータ
列データを、連動データベースD2から定数テーブルデ
ータD221〜D22m及びデータ列データを作成する
必要がなくなり、主処理部22のプログラムが簡単にな
ると共に、共通化され、ソフトウエアの作成時間が更に
短縮される。
【0030】図3は本発明に係る電子連動装置の第1の
実施例における具体的な連動図表である。連動図表の記
号及び連動条件は、当業者にとって周知であるので説明
は省略する。なお、本連動図表は、鉄道信号技術者にバ
イブルとなっている「信号」(吉村 寛、吉越 三郎共
著)の第415頁、図9.59を参照している。
【0031】図4は支援装置の処理手順を示すフローチ
ャートである。支援装置1は、8段階の処理を経て現行
の連動制御系の連動データベースD1及び変更後の連動
制御系の連動データベースD2を作成する。以下、現行
の連動制御系の連動データベースD1を作成する場合を
例にとり、処理内容を具体的に説明する。
【0032】「連動表入力エディタ」処理は、連動表デ
ータの入力及び編集を行ない、連動表テキストファイル
を作成する。連動表データの入力は、連動表に記載され
ている記号を、字句解析、構文解析に必要な最小単位に
区切って入力する。用語は、ASCIIコード、JIS
第1水準、第2水準を使用する。
【0033】図5は図3の連動表データの具体的な入力
手順を示す図である。図は連動表データの最上段の場内
信号機に係る入力手順の概念を示している。参照符合a
で示された記号は、文の最初を表わしている。参照符合
bは、名称が「場内信号機」であることを意味する。参
照符合cで示された記号は、「区切記号」を意味する。
参照符合dは、発点が「東京方」であるデータを意味す
る。参照符合eは、着点が「下り本線」であるデータを
意味する。参照符合fは、場内信号機の番号が「1R」
であるデータを意味する。参照符合gは、鎖錠する転て
つ器が「7」であるデータを意味する。参照符合hは、
信号制御が軌道回路「7T」及び「1RT(6イT但し
6)」により行なわれるというデータを意味する。参照
符合iは、進路鎖錠が軌道回路「7T」により行なわれ
るというデータを意味する。参照符合jは、接近鎖錠が
軌道回路「下り2T」、「下り1T」により行なわれる
というデータを意味する。参照符合k、m及びnは、接
近鎖錠に時素をもたせる場合の記号を示し、参照符合l
は、接近時素が「90」秒であるデータを意味する。参
照符合oで示された記号は、文の最後を意味している。
連動表データの入力を簡単にするために、区切記号を連
動表に記入しておくとよい。以下、同様に連動表データ
を入力すると、連動表テキストファイルが得られる。
【0034】「連動表・名称1次ファイル生成」処理
は、連動表テキストファイルの字句解析、構文解析及び
意味分析を行ない、連動表1次ファイルと名称1次ファ
イルを生成する。
【0035】字句解析は、構文解析の容易化を図るた
め、連動表テキストファイルの内容を連動表番号欄単位
で、トークン列に変換し、連動表トークンファイルを作
成する。トークンは、予約語部、定数部、区切記号部を
含んでいる。予約語部は、場内信号機、出発信号機、転
てつ器等で構成される。定数部は、整定数及び文字列定
数で構成される。区切記号部は、図5における参照符合
a、c、k、n、o等で構成される。例えば、図5の参
照符合gの場合のトークンは、予約語部が「転てつ
器」、定数部が整定数「7」、区切記号部が図4におけ
る参照符合cの記号となる。
【0036】構文解析は、連動表トークンファイルを読
み込み、連動表ステートメントがどのように構成されて
いるかを解析し、構文エラーの発見等を行なう。構文エ
ラーが発見されてときは連動表トークンファイルを訂正
する。
【0037】意味分析は、連動表トークンファイルを読
み込み、1進路(1ステートメント)単位で合理性をチ
ェックする。例えば、1ステートメントの中で許されな
い同一名称の有無をチェック、進路鎖錠等に関係する軌
道回路名のチェック等を行なう。
【0038】意味分析が正常であれば、トークンにより
意味づけられた連動データに基づき連動表1次ファイル
を生成する。図6は連動表1次ファイルのイメージを示
す図である。連動表1次ファイルは、進路と関係する連
動要素との関係づけた配列表であり、汎用性をもたせる
ために、連動表の各欄よりも細分化されている。
【0039】名称1次ファイルは、連動表1次ファイル
を読み込み、信号機、転てつ器等の連動要素の種別毎に
纒めたファイルである。
【0040】「地理的データ1次ファイル生成」処理
は、配線図の地理的構成(位置関係)データの入力を行
ない、地理的データ1次ファイルを生成する。
【0041】図7は地理的データの構成の一例を示す図
である。自データは、要素がなんであるかを宣言するも
のであり、要素が場内信号機「1R」であれば「1R」
が指定される。反位左上側、反位左下側、反位右上側、
反位右下側は、転てつ器の分岐がある方向に接続される
他の要素を示している。定位側・左側及び定位側・右側
は、要素の左右に接続される他の要素を示している。自
データを含む軌道回路は、要素が転てつ器の場合に、転
てつ器を含む軌道回路が指定される。
【0042】図8は地理的データの具体的な入力手順を
示す図である。配線図は、図3の連動図表の場内信号器
「1R」及び転てつ器「7」の部分を抜き出して示して
ある。場内信号機「1R」の場合は、定位側・左側が
「下り1T」、定位側・右側が「7T」となる。転てつ
器「7」の場合は、定位側・左側が「下り1T」、定位
側・右側が「7T」、反位左下側が「6イT」、自デー
タを含む軌道回路が「7T」となる。このため、同一符
合を結んでいくと各要素の配置関係が再現できる。
【0043】「連動図表合理性チェック」処理は、連動
表1次ファイルと地理的データ1次ファイルとを読み込
み、両者の合理性について検証する。
【0044】「標準機能実現可否判断」処理は、連動表
1次ファイルを読み込み、登録されている連動条件が各
系の標準機能の範囲内であるか否かについて判断する。
【0045】「名称ファイル編集」処理は、連動表1次
ファイルに登録された名称以外に連動データとして必要
な名称の入力を行なった後に、全名称をコード化するた
めの再編集を行なう。入出力ポートを決定する現場機器
割付データも入力される。コード化された全名称を名称
2次ファイルとして登録する。
【0046】「連動表・地理的データ1次ファイルのコ
ード化」処理は、連動表1次ファイルと地理的データ1
次ファイルとを読み込み、名称2次ファイルに従って、
連動表1次ファイルと地理的データ1次ファイルのデー
タをコード化した後に、名称2次ファイルと共に、確定
ファイルとして登録する。
【0047】「連動図表外製作仕様入力」処理は、連動
図表に記載されている連動データ(連動表1次ファイル
及び地理的データ1次ファイル)以外に、各系のデータ
として必要な連動図表外製作仕様書記載事項を入力及び
編集し、図表外仕様ファイルとして登録する。連動図表
外製作仕様書は、表示制御盤6の入力方式、CTC駅装
置7の関連データ、自動制御装置8の有無、現場機器4
の結線データ等を指定する。
【0048】コード化され、確定ファイルとして登録さ
れた連動表1次ファイル及び地理的データ1次ファイル
は、連動データベースD1を構成し、主装置2の定数テ
ーブルデータD211〜D21m及びデータ列データを
含んでいる。このため、支援装置1は、連動表及び配線
図データを機械的に入力するだけで連動データベースの
自動作成が可能になり、同一データ構造の連動データベ
ースを出力できる。その結果、主装置2のソフトウエア
の作成時間も短縮される。
【0049】連動図表外製作仕様書に基づき現場機器4
に与えられる連動データベースD1は、主装置2及びL
AN5を介して送信される。
【0050】支援装置1が主装置2に記憶された連動デ
ータベースD1及び連動データベースD2を読み出し、
連動図表に逆変換するように構成された場合は、連動デ
ータベースD1及び連動データベースD2の誤り箇所を
容易に発見できる。
【0051】また、図1の実施例では、運行状況を表示
する表示制御盤6を有している。表示制御盤6は、従来
の継電連動装置で使用されていた制御盤の代わりに、表
示盤としてCRTディスプレイ、操作盤としてキーボー
ドを使用したものである。操作盤は、主として、自動進
路設定ができなくなった場合に手動にて進路設定等の処
理を行なうものである。CRTディスプレイは、その時
の現場機器の状況を表示する。表示制御盤6は、記憶部
61と、主処理部62とを有している。第1の記憶部分
611は、LAN3を介して支援装置1から伝送された
連動データベースD1を記憶している。第2の記憶部分
612は、LAN3を介して支援装置1から伝送された
連動データベースD2を記憶している。連動データベー
スD1は、キーボード操作の合理性チェック判断や表示
編集等のための定数テーブルデータD611〜D61m
を作成するために使用される。同様に、連動データベー
スD2は、定数テーブルデータD621〜D62mを作
成するために使用される。主処理部62は、連動データ
ベースD1及び連動データベースD2の補完を受けて進
路設定に関する処理を行ない、設定した進路を進路情報
S1として出力する。進路設定に関する処理は、例え
ば、定数テーブルデータD611〜D61mに基づき設
定しようとしている進路が現実に設定できるか否かを判
断すること等である。設定可能であると判断した場合
は、設定した進路を進路情報S1として出力する。進路
設定をした後は、主装置2が行なった連動処理結果に基
づき、現場機器4の状況を表示する。
【0052】上述したように、表示制御盤6(関連装
置)は、記憶部61が連動データベースD1及び連動デ
ータベースD2を記憶し、主処理部62は、連動データ
ベースD1及び連動データベースD2の補完を受けて進
路設定に関する処理を行なうようになっているから、連
動制御系毎に区々となる部分が連動データベースD1及
び連動データベースD2により補完され、主処理部62
の共通化が可能となる。このため、同一データ構造の連
動データベースD1及び連動データベースD2の入力に
より、総合的なソフトウエアが完成し、表示制御盤6の
ソフトウエアの作成時間を短縮できる。また、主装置2
及び表示制御盤6が同一データ構造の連動データベース
D1及び連動データベースD2によりソフトウエアを完
成させるから、各装置のソフトウエアの品質を均一にで
きる。
【0053】記憶部61は、第1の記憶部分611が一
の連動制御系(現行の連動制御系)の連動データベース
D1を記憶し、第2の記憶部分612が他の連動制御系
(変更後の連動制御系)の連動データベースD2を記憶
し、主処理部62は、選択信号S3により選択された連
動制御系の連動データベースD1または連動データベー
スD2の補完を受けて選択された連動制御系の連動処理
条件を決定するようになっているから、EPROMを交
換することなく変更の前後の連動制御系の連動処理を実
行でき、連動制御系の変更に容易に対応できる。
【0054】表示制御盤6は、主処理部62が連動デー
タベースD1または連動データベースD2の補完を受け
て進路設定に関する処理を行ない、設定した進路を進路
情報S1として出力するから、連動データベースD1に
基づき設定しようとしている進路が現実に設定できるか
否かを判断した後に進路情報S1を出力できるようにな
り、その進路情報S1を得た主装置2は信頼性の高い連
動処理が可能となる。
【0055】LAN3は支援装置1及び表示制御盤6を
接続する回線であり、記憶部61は少なくとも2つの記
憶部分611、612を有しているから、主処理部62
が第1の記憶部分611に記憶された現行の連動制御系
の連動データベースD1の補完を受けて現行の連動制御
系の連動処理条件を決定しているときに、空時間に支援
装置1から第2の記憶部分612に変更後の連動制御系
の連動データベースD2を記憶することが可能となる。
逆に、変更後の連動制御系から現行の連動制御系に戻す
場合も同様である。このため、EPROMの交換作業の
ためにシステムダウンさせる必要がなくなり、確認作業
が容易になると共に、充分な確認時間を確保できる。
【0056】また、図1の実施例は、支援装置1が連動
データベースD1及び連動データベースD2から表示制
御盤6の標準連動処理毎に必要な複数の定数テーブルデ
ータD611〜D61m及び定数テーブルデータD62
1〜D62mを作成し、複数の定数テーブルデータD6
11〜D61m及び定数テーブルデータD621〜D6
2mを出力する。表示制御盤6は、第1の記憶部分61
1が複数の定数テーブルデータD611〜D61mを記
憶し、第2の記憶部分612が複数の定数テーブルデー
タD621〜D62mを記憶する。主処理部62は、複
数の標準連動処理プログラムを有し、標準連動処理プロ
グラムが定数テーブルデータD611〜D16m及び定
数テーブルデータD621〜D62mの補完を受けて進
路設定に関する処理を自動的に行なう。このため、表示
制御盤6は、連動データベースD1から定数テーブルデ
ータD611〜D61mを、連動データベースD2から
定数テーブルデータD621〜D62mを作成する必要
がなくなり、主処理部22のプログラムが簡単になると
共に、共通化され、ソフトウエアの作成時間が更に短縮
される。定数テーブルデータD211〜D21m及び定
数テーブルデータD221〜D22mと定数テーブルデ
ータD611〜D61m及び定数テーブルデータD62
1〜D62mとの共通部分は、重複して作成する必要が
ないので、ソフトウエアの作成時間が更に短縮される。
【0057】更に、図1の実施例は、CTC駅装置7を
含んでいる。CTC駅装置7は、CTC装置(列車集中
制御装置)において駅に設置される装置であり、CTC
中央装置から指令される進路情報に基づき進路設定等の
処理を行なって進路制御に対する制御アンサーの返送を
行なったり、各駅における全線の運行状況に関する情報
をCTC中央装置に伝送すること等を行なう。CTC駅
装置7は、記憶部71と、主処理部72とを有してい
る。記憶部71は、LAN3を介して支援装置1から伝
送された連動データベースD1及び連動データベースD
2を記憶している。連動データベースD1は、進路制御
情報や表示情報の編集等をするための定数テーブルデー
タD711〜D71mを作成するために使用される。連
動データベースD2は、定数テーブルデータD721〜
D72mを作成するために使用される。主処理部72
は、連動データベースD1及び連動データベースD2の
補完を受けてCTC情報に基づき進路設定に関する処理
を行ない、設定した進路を進路情報S1として出力す
る。進路設定に関する処理は、例えば、定数テーブルデ
ータD711〜D71mに基づき設定しようとしている
進路が現実に設定できるか否かを判断すること等であ
る。設定可能であると判断した場合は、設定した進路を
進路情報S1として出力すると共に、制御アンサーの返
送を行なう。進路設定をした後は、主装置2が行なった
連動処理結果に基づき、現場機器4の状況を表示編集し
てCTC中央装置に伝送する。
【0058】上述したように、CTC駅装置7は、同一
データ構造の連動データベースD1及び連動データベー
スD2の入力により、総合的なソフトウエアを完成させ
るから、CTC駅装置7のソフトウエアの作成時間を短
縮できる。また、主装置2及びCTC駅装置7が同一デ
ータ構造の連動データベースD1及び連動データベース
D2によりソフトウエアを完成させるから、各装置のソ
フトウエアの品質を均一にできる。更に、CTC駅装置
7は、主処理部72が連動データベースD1または連動
データベースD2の補完を受けてCTC情報に基づき進
路設定に関する処理を行ない、設定した進路を進路情報
S1として出力するから、連動データベースD1または
連動データベースD1に基づき設定しようとしている進
路が現実に設定できるか否かを判断した後に進路情報S
1を出力できるようになり、その進路情報S1を得た主
装置2は信頼性の高い連動処理が可能とな。更にまた、
進路設定が可能なことを確認した信頼性の高い制御アン
サーを返送できるようになるので、CTC中央装置と融
合させて信頼性の高い列車制御が可能となる。
【0059】また、図1の実施例は、支援装置1が連動
データベースD1から定数テーブルデータD711〜D
71mを作成し、連動データベースD2から定数テーブ
ルデータD721〜D72mを作成し、定数テーブルデ
ータをD71〜D7m及び定数テーブルデータD721
〜D72mを出力する。CTC駅装置7は、第1の記憶
部分711が複数の定数テーブルデータD711〜D7
1mを記憶し、第2の記憶部分712が複数の定数テー
ブルデータD721〜D72mを記憶する。主処理部7
2は、複数の標準連動処理プログラムを有し、標準連動
処理プログラムが定数テーブルデータD711〜D71
mまたは定数テーブルデータD721〜D72mの補完
を受けて進路設定に関する処理を行なう。このため、C
TC駅装置7は、連動データベースD1から定数テーブ
ルデータD711〜D71mを、連動データベースD2
から定数テーブルデータD721〜D72mを作成する
必要がなくなり、主処理部72のプログラムが簡単にな
ると共に、共通化され、ソフトウエアの作成時間が更に
短縮される。定数テーブルデータD211〜D21m及
び定数テーブルデータD221〜D22mと定数テーブ
ルデータD711〜D71m及び定数テーブルデータD
721〜D72mとの共通部分は、重複して作成する必
要がないので、ソフトウエアの作成時間が更に短縮され
る。
【0060】更にまた、図1の実施例では、自動制御装
置8を含んでいる。自動制御装置8は、列車が駅構内に
接近して来たときに、ダイヤ順序に配列された列車番号
を予告窓から引き出してその列車番号に関する計画ダイ
ヤを読み出し、進路設定に関する処理を自動的に行なう
ものである。進路設定に関する処理は、例えば、進路設
定、進路制御等である。進路設定は、表示制御盤6等と
同様に行なわれる。
【0061】自動制御装置8は、記憶部81と、主処理
部82とを有している。記憶部81は、LAN3を介し
て支援装置1から伝送された連動データベースD1を記
憶している。計画ダイヤから得られる進路情報は、発番
線と着番線であり、自動制御装置8は、連動データベー
スD1及び連動データベースD2から路線定数テーブル
データD8nを作成し、記憶部81に記憶する。路線定
数テーブルデータD8nは、例えば、発点、着点、進入
検知軌道回路名、到着検知軌道回路名等で構成されてい
る。進路設定に関する処理は、主処理部82は、路線定
数テーブルデータD8nの補完を受けて、進路設定に関
する処理を自動的に行なう。進路設定に関する処理は、
路線定数テーブルデータD8nで指定された現場機器4
の現場機器情報S2により行なわれる。例えば、各駅に
停車する列車であれば、まず場内進路制御を開始し、進
入検知軌道回路に列車が進入するとポインタを到着点に
シフトさせ、到着検知軌道回路に列車が到着したことを
検知した後に一定時分後に出発進路制御を行なうという
具合である。
【0062】自動制御装置8は、同一データ構造の連動
データベースD1の入力により、総合的なソフトウエア
を完成させるから、自動制御装置8のソフトウエアの作
成時間を短縮できる。
【0063】また、支援装置1は、連動データベースD
1及び連動データベースD2から自動制御装置8の標準
連動処理に必要な路線定数テーブルデータD8nを作成
し、路線定数テーブルデータD8nを出する。自動制御
装置8は、記憶部811及び記憶部812が路線定数テ
ーブルデータD8nを記憶し、主処理部82は、標準連
動処理プログラムを有し、標準連動処理プログラムが路
線定数テーブルデータD8nの補完を受けて進路設定に
関する処理を自動的に行なう。
【0064】主装置2及び自動制御装置8は、同一デー
タ構造の連動データベースD1及び連動データベースD
2によりソフトウエアを完成させるから、各装置のソフ
トウエアの品質を均一にできる。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)連動データベースの自動作成を可能にし、同一デ
ータ構造の連動データベースを得ると共に、ソフトウエ
アの作成時間を短縮し得る電子連動装置を提供できる。 (b)各装置のソフトウエアの作成時間を短縮すると共
に、各装置間のソフトウエアの品質を均一にし得る電子
連動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子連動装置の第1の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】支援装置と主装置との間の連動データベースの
流れを示す図である。
【図3】本発明に係る電子連動装置の第1の実施例にお
ける具体的な連動図表である。
【図4】支援装置の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】図3の連動表データの具体的な入力手順を示す
図である。
【図6】連動表1次ファイルのイメージを示す図であ
る。
【図7】地理的データの構成の一例を示す図である。
【図8】地理的データの具体的な入力手順を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 支援装置 2 主装置 21 記憶部 211 第1の記憶部分 212 第2の記憶部分 22 主処理部 3 LAN 4 現場機器 5 LAN 6 表示制御盤 7 CTC駅装置 8 自動制御装置 D1、D2 連動データベース S1 進路情報 S2 現場機器情報

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支援装置と、主装置と、ローカル・エリ
    ア・ネットワークとを含み、列車の進路情報によって現
    場機器間に連鎖を掛ける電子連動装置であって、 前記支援装置は、少なくとも2種類の連動制御系の連動
    表及び配線図データが入力され、連動制御系毎の前記連
    動表及び配線図データに基づき連動処理のための連動デ
    ータベースを作成し、前記連動制御系毎の前記連動デー
    タベースを出力するものであり、 前記主装置は、記憶部と、主処理部とを有し、前記連動
    制御系毎の前記連動データベース及び前記進路情報が入
    力され、前記記憶部は、少なくとも2つの記憶部分を有
    し、第1の記憶部分が前記一の連動制御系の前記連動デ
    ータベースを記憶し、第2の記憶部分が前記他の連動制
    御系の前記連動データベースを記憶し、前記主処理部
    は、前記連動制御系の一つを選択する選択信号が入力さ
    れ、選択された前記連動制御系の前記連動データベース
    の補完を受けて前記連動制御系の連動処理条件を決定
    し、前記進路情報に応じた連動出力を発生するものであ
    り、 前記ローカル・エリア・ネットワークは、前記支援装置
    及び前記主装置を接続する回線である電子連動装置。
  2. 【請求項2】 前記支援装置は、前記連動制御系毎の前
    記連動データベースから前記主装置の標準連動処理毎に
    必要な複数の定数テーブルデータを作成し、前記複数の
    定数テーブルデータを出力するものであり、 前記主装置は、前記第1の記憶部分が前記一の連動制御
    系の前記複数の定数テーブルデータを記憶し、前記第2
    の記憶部分が前記他の連動制御系の前記複数の定数テー
    ブルデータを記憶し、前記主処理部は、複数の標準連動
    処理プログラムを有し、前記標準連動処理プログラムが
    前記連動制御系毎の前記定数テーブルデータの補完を受
    けて標準連動出力を発生するものである請求項1に記載
    の電子連動装置。
  3. 【請求項3】 表示制御盤を含み、前記表示制御盤は、
    前記ローカル・エリア・ネットワークに接続され、記憶
    部と、主処理部とを有し、前記連動データベースが入力
    され、前記記憶部は、少なくとも2つの記憶部分を有
    し、第1の記憶部分が前記一の連動制御系の前記連動デ
    ータベースを記憶し、第2の記憶部分が前記他の連動制
    御系の前記連動データベースを記憶し、前記主処理部
    は、前記連動制御系の一つを選択する選択信号が入力さ
    れ、選択された前記連動制御系の前記連動データベース
    の補完を受けて前記連動制御系の進路設定に関する処理
    を行ない、設定した進路を前記進路情報として出力する
    ものである請求項1または2に記載の電子連動装置。
  4. 【請求項4】 前記支援装置は、前記連動制御系毎の前
    記連動データベースから前記表示制御盤の標準連動処理
    毎に必要な複数の定数テーブルデータを作成し、前記複
    数の定数テーブルデータを出力するものであり、 前記表示制御盤は、前記第1の記憶部分が前記一の連動
    制御系の前記複数の定数テーブルデータを記憶し、前記
    第2の記憶部分が前記他の連動制御系の前記複数の定数
    テーブルデータを記憶し、前記主処理部は、複数の標準
    連動処理プログラムを有し、前記標準連動処理プログラ
    ムが前記連動制御系毎の前記定数テーブルデータの補完
    を受けて前記連動制御系の進路設定に関する処理を行な
    い、設定した進路を前記進路情報として出力するもので
    ある請求項3に記載の電子連動装置。
  5. 【請求項5】 CTC駅装置を含み、前記CTC駅装置
    は、前記ローカル・エリア・ネットワークに接続され、
    記憶部と、主処理部とを有し、前記連動データベースが
    入力され、前記記憶部は、少なくとも2つの記憶部分を
    有し、第1の記憶部分が前記一の連動制御系の前記連動
    データベースを記憶し、第2の記憶部分が前記他の連動
    制御系の前記連動データベースを記憶し、前記主処理部
    は、前記連動制御系の一つを選択する選択信号が入力さ
    れ、選択された前記連動制御系の前記連動データベース
    の補完を受けて前記連動制御系の進路設定に関する処理
    を行ない、設定した進路を前記進路情報として出力する
    ものである請求項1または2に記載の電子連動装置。
  6. 【請求項6】 前記支援装置は、前記連動制御系毎の前
    記連動データベースから前記CTC駅装置の標準連動処
    理毎に必要な複数の定数テーブルデータを作成し、前記
    複数の定数テーブルデータを出力するものであり、 前記CTC駅装置は、前記第1の記憶部分が前記一の連
    動制御系の前記複数の定数テーブルデータを記憶し、前
    記第2の記憶部分が前記他の連動制御系の前記複数の定
    数テーブルデータを記憶し、前記主処理部は、複数の標
    準連動処理プログラムを有し、前記標準連動処理プログ
    ラムが前記連動制御系毎の前記定数テーブルデータの補
    完を受けて前記連動制御系の進路設定に関する処理を行
    なうものである請求項5に記載の電子連動装置。
  7. 【請求項7】 自動制御装置を含み、前記自動制御装置
    は、前記ローカル・エリア・ネットワークに接続され、
    記憶部と、主処理部とを有し、前記連動データベースが
    入力され、前記記憶部は、少なくとも2つの記憶部分を
    有し、第1の記憶部分が前記一の連動制御系の前記連動
    データベースを記憶し、第2の記憶部分が前記他の連動
    制御系の前記連動データベースを記憶し、前記主処理部
    は、前記連動制御系の一つを選択する選択信号が入力さ
    れ、選択された前記連動制御系の前記連動データベース
    の補完を受けて前記連動制御系の進路設定に関する処理
    自動的に行ない、設定した進路を前記進路情報として
    出力するものである請求項1または2に記載の電子連動
    装置。
  8. 【請求項8】 前記支援装置は、前記連動制御系毎の前
    記連動データベースから前記自動制御装置の標準連動処
    理毎に必要な複数の定数テーブルデータを作成し、前記
    複数の定数テーブルデータを出力するものであり、 前記自動制御装置は、前記第1の記憶部分が前記一の連
    動制御系の前記複数の定数テーブルデータを記憶し、前
    記第2の記憶部分が前記他の連動制御系の前記複数の定
    数テーブルデータを記憶し、前記主処理部は、複数の標
    準連動処理プログラムを有し、前記標準連動処理プログ
    ラムが前記連動制御系毎の前記定数テーブルデータの補
    完を受けて前記連動制御系の進路設定に関する処理を
    動的に行なうものである請求項7に記載の電子連動装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ローカル・エリア・ネットワーク
    は、光ローカル・エリア・ネットワークでなる請求項1
    乃至8に記載の電子連動装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶部は、不揮発性メモリでなる
    請求項1乃至9に記載の電子連動装置。
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