JP2875523B1 - 結線データ作成装置 - Google Patents

結線データ作成装置

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JP2875523B1
JP2875523B1 JP1237698A JP1237698A JP2875523B1 JP 2875523 B1 JP2875523 B1 JP 2875523B1 JP 1237698 A JP1237698 A JP 1237698A JP 1237698 A JP1237698 A JP 1237698A JP 2875523 B1 JP2875523 B1 JP 2875523B1
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敏之 島添
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  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】少ない手作業で完成度の高い結線データを作成
できるとともに、変換規則の変更に柔軟な対応ができか
つ作業者等が変換規則の内容を容易に認識することので
きる結線データ作成装置を提供する。 【解決手段】電子連動装置等の各装置の設置箇所ごとに
対応した個別仕様を示す個別仕様データを入力するため
の個別仕様入力部11と、個別仕様データから結線デー
タに変換するための変換規則を登録した結線変換データ
ベース12と、入力された個別仕様データと結線変換デ
ータベース12に登録されている変換規則とから設置個
所に対応した結線データを生成する結線データ生成部2
0とから成る。変換規則をデータベース化したので、プ
ログラム内に埋め込む場合に比べて、変化規則の変更に
柔軟な対応ができ、また変換規則の内容を容易に確認し
認識することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道信号システム
の動作を規定するためのデータであって、数値および文
字からなる項目を予め定めた演算子で接続した式の形を
成した結線データを作成する結線データ作成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄道の駅構内等の対象域で列車および車
両の進路を安全に確保するために連動装置が使用され、
旧来は継電連動装置であったものが近来は電子連動装置
となり、大がかりな電子連動システムが構築されてい
る。
【0003】すなわち、鉄道の駅構内では、線路が複雑
に集合し、分岐する場所では、転てつ器,信号機,およ
び標識等のような、進路を開通させたり、進路への侵入
の可否を表示させたりする機器が多数設けられており、
それらを列車や保守用車両等の到着,出発,通過等に合
わせて切換え、列車等が要求する進路を開通することが
行なわれている。切換え操作は列車の到着,出発,通過
等に対応して速やかかつ適切に行ない、能率よく列車等
を運行させたり、通行させなければならない。
【0004】それらを行なわせるため、電子連動装置で
は、進路設定は発点てこ・着点押しボタンまたは専用キ
ーボードで行ない、列車等の進路競合および転てつ器の
鎖錠等はソフトによるプログラムで行なっている。電子
連動装置には、マイクロプロセッサが搭載されており、
当該マイクロプロセッサは、結線データ方式の電子連動
装置の場合、結線データと呼ばれるデータに従って連動
機能等の各種の機能を実行するようになっている。結線
データは、通常、論理演算式(ブール代数によって表さ
れる論理式)の形式を成している。
【0005】電子連動装置の管理する対象域は、それぞ
れ特有の配置や設備を有しているので、結線データは各
対象域の配置や設備に応じて個別に用意する必要があ
る。結線データの作成法には、図5に示すように、全て
を手作業で行うもの(201)と、所定のプログラムに
従って動作する結線データ作成装置によって自動的に作
成するもの(202)とがあった。
【0006】いずれにしても、まず、駅構内等の対象域
における信号機や転てつ器の配置およびそれらの連鎖関
係を一括して表にした連動表を用意する。連動表には、
信号機や転てつ器など制御対象となる各装置の名称、当
該名称の示す装置に割り当てられた番号、発点、着点、
鎖錠、信号制御、進路鎖錠、接近鎖錠等の各項目が表形
式で表されている。
【0007】全てを手作業で行う場合には、このような
連動表(表形式個別仕様)を元にして、その内容をリレ
ー等の具体的な結線で表した結線図を作成し、当該結線
図をさらに所定の変換規則に従って論理式の形式に展開
し、その結果をキーボード等から人手で入力することで
結線データを作成している。
【0008】一方、結線データ作成装置によって自動的
に作成するものでは、表形式個別仕様を、カンマなどの
区切り記号で各項目を区切り、テキスト形式で表した表
形式個別仕様データに変換し、これを結線データ作成装
置に入力する。結線データ作成装置のプログラムには、
表形式個別仕様データを結線データに変換する際の変換
規則が埋め込まれており、結線データ作成装置は、入力
された表形式個別仕様データを、プログラムに埋め込ま
れた固定的な変換規則に従って加工し、結線データを作
成するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連動表
等の表形式個別仕様から全て手作業で結線データを作成
する場合には、大量のデータを慎重に入力する必要があ
り、作業者への負担が大きく、また単純なデータを大量
に入力するため、入力ミスを完全に解消することができ
ないという問題があった。また、作業者の技量や作業方
法により結線データの完成度にばらつきが生じるととも
に、入力データが大量なためにその検証が不十分にな
り、手戻り作業の発生が避けられなかった。さらに、手
作業によるものでは、結線データ作成のノウハウを体系
的に蓄積し、その後の効率化や完成度の向上に反映させ
たり、生産性を一定水準以上に高めることが難しいとい
う問題があった。
【0010】一方、従来から使用されている結線データ
作成装置は、変換規則がプログラムの中に埋め込まれて
いるので、変換規則の変更に柔軟な対応をとることがで
きないという問題があった。また変換規則がプログラム
の中に埋め込まれ、ブラックボックス化されているの
で、変換規則の内容を作業者等に認知させることができ
ず、結線データ作成のノウハウ等を技術承継させること
が難しかった。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、少ない手作業で完成
度の高い結線データを作成できるとともに、変換規則の
変更に柔軟な対応ができかつ作業者等が変換規則の内容
を容易に認識することのできる結線データ作成装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次項の発明に存す
る。 [1]鉄道信号システムの動作を規定するためのデータ
であって、数値および文字からなる項目を予め定めた演
算子で接続した式の形を成した結線データ(70)を作
成する結線データ作成装置(10)において、前記結線
データ(70)を用いて作動させる装置の設置箇所ごと
に対応した個別仕様を示す個別仕様データ(50、9
0)を入力するための個別仕様入力手段(11)と、前
記個別仕様データ(50、90)から前記結線データ
(70)に変換するための変換規則を登録した結線変換
データベース(12)と、前記個別仕様入力手段(1
1)から入力された前記個別仕様データ(50、90)
と前記結線変換データベース(12)に登録されている
前記変換規則とから前記入力された個別仕様データ(5
0、90)に対応する結線データ(70)を生成する結
線データ生成手段(20)とを有し、前記個別仕様デー
タ(50、90)は、前記結線データ(70)を構成す
る前記各項目の元になる基礎データを1または2以上収
めた複数のフィールドから成るレコードを単位に構成さ
れ、前記変換規則は、結線データ(70)の各項目を前
記個別仕様データ(50、90)のいずれのフィールド
に格納されている基礎データを元にして構成するかを表
すフィールド情報と、前記各項目の元になる基礎データ
に施す加工内容をそれぞれの項目ごとに表した加工情報
と、各項目を隣り合う項目と接続する際に用いる演算子
を表した接続情報とから成り、前記結線データ生成手段
(20)は、前記個別仕様入力手段(11)から入力さ
れた個別仕様データ(50、90)の中から生成すべき
結線データ(70)の各項目の元になる基礎データを前
記フィールド情報に基づいて取得し、取得した基礎デー
タを各項目に対応する前記加工情報に従って加工し、加
工後の各項目を前記接続情報の示す演算子で接続し、入
力された個別仕様データ(50、90)に対応する結線
データ(70)を生成することを特徴とする結線データ
作成装置(10)。
【0013】前記本発明は次のように作用する。結線デ
ータ作成装置(10)の作成する結線データ(70)
は、鉄道信号システムの動作を規定するためのデータで
あって数値および文字からなる項目を予め定めた演算子
で接続した式の形を成したものである。
【0014】個別仕様入力手段(11)は、結線データ
(70)に従って作動する装置の設置箇所ごとに対応し
た個別仕様を示す個別仕様データ(50、90)の入力
を受ける。この個別仕様データ(50、90)は、結線
データ(70)を構成する各項目の元になる基礎データ
を1または2以上収めた複数のフィールドから成るレコ
ードを単位に構成されたものである。
【0015】結線変換データベース(12)は、個別仕
様データ(50、90)を結線データ(70)に変換す
るための変換規則を登録している。この変換規則は、結
線データ(70)の各項目を個別仕様データ(50、9
0)のいずれのフィールドに格納されている基礎データ
を元にして構成するかを表すフィールド情報と、各項目
の元になる基礎データに施す加工内容をそれぞれの項目
ごとに表した加工情報と、各項目を隣り合う項目と接続
する際に用いる演算子を表した接続情報とから成るもの
である。
【0016】結線データ生成手段(20)は、個別仕様
入力手段(11)から入力された個別仕様データ(5
0、90)の中から生成すべき結線データ(70)の各
項目の元になる基礎データを結線データ(70)ベース
に登録されているフィールド情報に基づいて取得し、取
得した基礎データを各項目に対応する加工情報に従って
加工し、加工後の各項目を接続情報の示す演算子で接続
して、入力された個別仕様データ(50、90)に対応
する結線データ(70)を生成する。
【0017】このように、結線データ(70)を作成す
る際の変換規則(フィールド情報、加工情報、接続情
報)をデータベース化したので、変換規則がプログラム
の中に埋め込まれている場合に比べて、その内容を容易
に変更することができるとともに、作業者等は変換規則
の内容を容易かつ的確に認識することができる。さら
に、個別仕様データ(50、90)を入力するだけで結
線データ(70)を作成することができるので、全てを
手作業で行う場合に比べて、入力すべきデータの数が大
幅に削減され、入力ミスが低減するとともに入力データ
の十分な検証が可能となり、手戻り作業の発生が少な
く、完成度の高い結線データ(70)を得ることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は、本発明の一実施の形態を
示している。図1は、本発明の一実施の形態にかかる結
線データ作成装置10の構成を表している。結線データ
作成装置10は、信号機や転てつ器によって構成される
対象域の表形式個別仕様データを入力するための個別仕
様入力部11と、表形式個別仕様データを結線データに
変換する際の変換規則を記憶した結線変換データベース
12と、結線変換データベース12に記憶してある変換
規則を入力された表形式個別仕様データに適用して、結
線データを作成する結線データ生成部20とを有してい
る。
【0019】さらに結線データ作成装置10は、入力さ
れた表形式個別仕様データや変換規則の内容および作成
された結線データ等を表示するための表示部13と、作
成した結線データを外部に取り出し得る形式で出力する
結線データ出力部14を備えている。
【0020】ここでは、個別仕様入力部11として、キ
ーボードおよびフロッピーディスク等の記録媒体を読み
書きするための装置を設けてあり、表形式個別仕様デー
タを手作業で入力したり、記録媒体から読み込むことが
できるようになっている。また結線変換データベース1
2は、汎用のハードディスク装置であり、表示部13
は、CRTディスプレイ装置である。
【0021】また、結線データ出力部14として、RO
M(リード・オンリ・メモリ)ライタと、記録媒体読み
書き装置と、プリンタとを備えている。したがって、作
成結果の結線データをROMに書き込んだり、印刷出力
したり、記録媒体に書き込んで出力することができるよ
うになっている。
【0022】結線データ生成部20は、CPU(中央処
理装置)21と、RAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)22とROM23を主要部とする回路で構成されて
いる。ROM23は、プログラムや各種の固定的データ
を格納するための読み出し専用メモリである。RAM2
2は、個別仕様入力部11から読み込んだ表形式個別仕
様データや、作成途中の結線データのほか、CPU21
がROM23に格納されたプログラムを実行する上で必
要となる各種のデータを一時的に格納する作業用メモリ
である。なお、結線データ作成装置10は、汎用のパー
ソナルコンピュータ等を利用しても実現することができ
る。
【0023】図2は、表形式個別仕様50と結線変換デ
ータベース12に記憶されている変換規則テーブル30
と結線データ作成装置10によって作成される結線デー
タ70の一例を表している。図2の表形式個別仕様50
は、信号機と転てつ器との連動関係を表した連動表であ
り、結線データ70は、電子連動装置に用いるものであ
る。連動表である表形式個別仕様50は、電子連動装置
等の装置が設置される箇所ごとに、個別の仕様を表形式
で表現したものである。
【0024】表形式個別仕様50は、電子連動装置の制
御対象となる信号機や転てつ器ごとにレコード51を有
し、各レコードは、番号フィールド52、名称フィール
ド53、発点フィールド54、着点フィールド55、鎖
錠フィールド56、信号制御フィールド57、進路鎖錠
フィールド58および接近鎖錠フィールド59の各フィ
ールドから構成されている。
【0025】名称フィールド53は、信号機等の種別を
示し、番号フィールド52は、それぞれの信号機等に割
り当てられた固有の番号を示している。発点フィールド
54、着点フィールド55は、進路を表示するものであ
り、それぞれ出発地点と、到着地点を示している。鎖錠
フィールド56は、発点フィールド54、着点フィール
ド55で指定された進路を構成するために鎖錠しなけれ
ばならない転てつ器や信号機を表している。信号制御フ
ィールド57は、その進路に進入して良い、すなわち、
進行を指示する信号現示を指示するためにその進行進路
上に列車または車両が無いことを照査する軌道回路を示
している。
【0026】進路鎖錠フィールド58は、鎖錠フィール
ド56の条件が列車の進行に従って区分解錠する1また
は2以上の区分解錠点を示している。接近鎖錠フィール
ド59は、接近鎖錠区間となる軌道回路の名称および接
近解錠時素を記入する欄である。
【0027】図2に示すように、結線データ作成装置1
0によって作成される結線データ70は、論理演算式
(ブール代数)形式のデータであって、論理式データと
呼ばれる場合もある。結線データとしての論理演算式と
論理結線図とは一意に対応している。結線データ70
は、電子連動装置等において、そのマイクロプロセッサ
に動作を指示するためのデータとして用いられ、当該結
線データに従って連動機能等の各種機能が実現される。
【0028】図2の変換規則テーブル30は、結線変換
データベース12に格納されている変換規則(変換論
理)をテーブル形式で表したものである。からで示
された接続データ群31は、結線データ70の左端から
順にその各項目に対応している。変換規則テーブル30
の左端にあるフィールド名の欄32には、縦に表形式個
別仕様50の各フィールド名称が列挙されている。か
らの各接続データ群31ごとに、「WLR」等の文字
が、いずれか1つのフィールド名の欄に対応する横並び
箇所に記入され、何らかの文字の記入されたフィールド
に格納されたデータが、各項目の基礎データになること
を示している。すなわち、文字の記入位置自体がフィー
ルド情報を成している。
【0029】たとえば、変換規則テーブル30のに
は、鎖錠の欄に対応する箇所に「WLR」等の文字が記
入されており、結線データ70の論理演算式を構成する
最も左側の項目の元になる基礎データを、表形式個別仕
様50のうち現在の処理レコードの中の鎖錠フィールド
56に格納されているデータにすべきことを示してい
る。同様に変換規則テーブル30のでは、信号制御の
欄に対応する箇所に「R」等の文字が記入されているの
で、結線データ70を構成する論理演算式の左から第2
番目の項目の基礎データとして、表形式個別仕様50の
うちの現在の処理レコードの中の信号制御フィールド5
7に格納されているデータを用いることを示している。
【0030】付加識別子の欄33は、表形式個別仕様5
0から取得した基礎データに付加する識別子の内容を示
している。付加演算子の欄34は、表形式個別仕様50
から取得した基礎データに付加する演算子の内容を示し
ている。また同一のフィールド内に2以上の基礎データ
があるときは、それらの基礎データ同士をどのような演
算子で接続するかを示している。
【0031】付加演算子「FS」は、同一フィールド内
の基礎データ同士を演算子「*」で接続することを示し
ている。付加演算子「BS」は、基礎データの後ろに演
算子[/」を加えるとともに、同一フィールド内の基礎
データ同士を演算子「*」で接続することを示してい
る。付加演算子「FP」は、同一フィールド内の基礎デ
ータ同士を演算子「+」で接続することを、付加演算子
「BP」は、基礎データの後ろに演算子[/」を加える
とともに、同一フィールド内の基礎データ同士を演算子
「+」で接続することをそれぞれ表している。
【0032】たとえば、変換規則テーブル30のの欄
に記載された付加識別子「R」の文字35は、信号制御
の欄に記載されているので、表形式個別仕様50のうち
の現在の処理レコードの中の信号制御フィールド57に
格納されている「22T、2RDT」(61)を基礎デ
ータとして用いることと、付加識別子として「R」を加
えることを示している。したがって、「22T」は「2
2TR」に、「2RDT」は「2RDTR」に変換され
ることになる。
【0033】さらにの欄の付加演算子36が「FS」
なので、付加識別子を加えた後の基礎データ同士を演算
子「*」で接続し、「22TR*2RDTR」を形成す
る旨を示している。
【0034】変換規則テーブル30の接続演算子の欄3
7は、付加識別子および付加演算子によって加工した後
の基礎データから成る各項目の内容を、それぞれ前後の
項目とどのようにして接続するかを示している。たとえ
ば、変換規則テーブル30のの接続演算子38とし
て、「後」の文字の記された欄の下方に演算子「*」が
登録されているので、付加識別子や付加演算子によって
加工した後におけるの項目内容の後ろに演算子「*」
を付加して、加工後のの項目内容と接続することを示
している。
【0035】また変換規則テーブル30のの接続演算
子39a、39bのうち「前」の文字の記された欄の下
方にある「(」39aは、加工後のの項目内容の先頭
に「(」を付加して加工後のの項目内容と接続するこ
とを示している。「後」の文字の記された欄の下方にあ
る接続演算子「+」39bは、加工後のの項目内容の
末尾に「+」の演算子を付加して、加工後のの項目内
容と接続することを示している。
【0036】次に作用を説明する。図3は、表形式個別
仕様から結線データを作成する際の作業の流れを示して
いる。図2に示すような表形式個別仕様50は、まず、
各フィールドを「,」(カンマ)等の区切り記号で区分
けしたテキスト形式の表形式個別仕様データ90に直さ
れてから、個別仕様入力部11を通じて結線データ作成
装置10に入力される。結線データ作成装置10の結線
データ生成部20は、入力された表形式個別仕様データ
90を、結線変換データベース12に格納してある変換
規則(図2の変換規則テーブル30等)を参照して結線
データ91に変換し、結線データ出力部14等を通じて
出力する。
【0037】図4は、結線データ生成部20の行う処理
の流れを示している。まず、処理すべきレコード番号M
と、作成する結線データを構成する各項目の左からの順
位を示す項目番号Nとをそれぞれ「1」に初期化する
(ステップS101、S102)。次に、項目番号Nの
基礎データを、現在のレコードのどのフィールドから取
得するかを表したフィールド情報と、その基礎データに
施すべき加工内容を示す加工情報(付加識別子、付加演
算子)とを結線変換データベース12から取得する(ス
テップS103、S104)。
【0038】たとえば、図2に示す変換規則テーブル3
0を結線変換データベース12の登録内容とし、図2の
表形式個別仕様50の第3レコードが現在の処理レコー
ドであるとすると、項目に対応するフィールド情報と
して「鎖錠」を取得し、項目に対応する加工情報とし
て付加識別子「WLR」と付加演算子「BS」とを取得
する。
【0039】つぎに、取得したフィールド情報の示す基
礎データを、入力されている表形式個別仕様データから
取得する(ステップS105)。先の例では、項目に
対応するフィールド情報「鎖錠」を元にして、図2の表
形式個別仕様50の第3レコードの鎖錠フィールド56
の内容である「22」を基礎データとして取得する。そ
の後、先に取得した加工情報に基づいてこの基礎データ
を加工する(ステップS106)。先の例では、基礎デ
ータ「22」に付加識別子「WLR」を付加し、さらに
付加演算子「BS」に対応する[/」を付加して、「2
2WLR/」を生成する。
【0040】結線データ生成部20は、その後、項目番
号Nの接続情報(接続演算子)を結線変換データベース
12から取得し(ステップS107)、これを加工後の
基礎データの前後に付加する(ステップS108)。上
述の例では、項目の接続演算子として、加工後の後ろ
に接続演算子「*」38を付加して「22WLR/*」
を作成する。
【0041】結線データ生成部20は、作成すべき項目
のすべてについて処理を終了したか否かを判別し(ステ
ップS109)、最終項目まで終了していないときは
(ステップS109;N)、項目番号Nを「1」だけ増
加させ(ステップS110)、ステップS103に戻
り、次の項目についての処理を実行する。作成すべき項
目のすべてについて処理を終了したとき(ステップS1
09)、作成された結線データをRAM22上の所定領
域に出力する(ステップS111)。図2に示した変換
規則テーブル30の場合には、項目番号がまで存在す
るので、項目までの処理を終えたとき、作成した結線
データの出力を行う。
【0042】その後、未処理のレコードが入力された表
形式個別仕様データに存在する場合には(ステップS1
12;Y)、レコード番号Mを「1」だけ増加させ(ス
テップS113)、ステップS102に戻って、表形式
個別仕様データの次のレコードに対応する結線データの
作成を行う。そしてすべてのレコードについて結線デー
タの作成処理を終了したとき(ステップS112;
N)、処理を終了する。上述の処理を実行することによ
り、図2に示すような結線データ70等が作成される。
【0043】なお、RAM22上に格納した結線データ
は、表示部13を通じて確認することができ、確認後あ
るいは確認することなく、結線データ出力部14を通じ
てROMに書き込んだり、印刷出力することができるよ
うになっている。さらに、作成された結線データを、キ
ーボードからの操作に応じて適宜編集することもできる
ようになっている。
【0044】このように、結線データを作成する際の変
換規則(フィールド情報、加工情報、接続情報)をデー
タベース化したので、結線データ生成部20のプログラ
ムの中に変換規則が埋め込まれている場合に比べて、そ
の内容を容易に変更することができるとともに、作業者
等は変換規則の内容を容易に認識することができる。
【0045】さらに、表形式個別仕様データを入力する
だけで結線データを作成することができるので、全ての
入力を手作業で行う場合に比べて、入力データの数が大
幅に削減され、入力ミスが低減するとともに、入力デー
タの十分な検証が可能となり、手戻り作業の発生が少な
く、完成度の高い結線データを得ることができる。ま
た、変換規則がデータベース化され、それを表示部13
上等で確認することができるので、結線データの作成に
おけるノウハウを容易に技術承継することができる。
【0046】以上説明した実施の形態は、表形式個別仕
様50として、信号機および転てつ器等の連鎖関係を示
す連動表を用い、電子連動装置で用いる結線データを作
成するものであったが、表形式個別仕様および作成され
る結線データはこれらに限るものではない。たとえば、
連動表に代えて、踏切制御表を表形式個別仕様として用
い、電子踏切制御装置用の結線データを作成するもので
あってもよい。
【0047】また継電連動装置などリレー論理結線で機
能を実現し、その個別機能仕様が表示形式個別仕様デー
タで表示することのできる各種の装置の結線図、配線図
面を作成するようなものであってもよい。すなわち、個
別仕様と結線変換データベース12に収めた変換規則と
から結線図や配線図面等を作成するものとすることがで
きる。
【0048】さらに、実施の形態では、結線データは、
論理演算式(ブール代数)形式で表されるものであった
が、専用の演算子(処理識別子)を定義し、これによっ
て表される制御データを作成するものに適用することも
できる。たとえば、鉄道信号システムにおける自動連動
検査装置用のチェックリストデータの作成等が適用の対
象となる。なお、ここでいうチェックリストデータと
は、判定基準や検査手順をデータ化したものであり、判
定基準は論理演算式の被演算データに相当し、検査手順
は論理演算子に相当する。
【0049】
【発明の効果】本発明にかかる結線データ作成装置によ
れば、結線データを作成する際の変換規則(フィールド
情報、加工情報、接続情報)をデータベース化したの
で、変換規則をプログラムの中に埋め込む場合に比べ
て、結線データ作成のノウハウを確実かつ容易に変換規
則に反映することが可能となり、作成した結線データの
論理的な完成度が向上する。
【0050】また、各駅や各装置ごとの結線データを作
成するために入力すべきデータが、変換元になる表形式
個別仕様データのみになるので、結線データの作成に必
要な入力データ数が大幅に削減され、入力ミスを低減す
ることができるとともに、入力データの十分な検証が可
能となり、手戻り作業の発生を回避することができる。
さらに、結線変換データベースは、プログラムの中に埋
め込まれている場合に比べて、結線データを作成する際
のノウハウ(変換規則)を分かり易く明示(ホワイトボ
ックス化)できるとともに、分類等も容易に行えるの
で、仕様打ち合わせの効率化を図ることができ、かつ技
術承継も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る結線データ作成装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る結線データ作成装
置に入力される表形式個別仕様と結線変換データベース
に記憶されている変換規則テーブルと作成結果の結線デ
ータとの一例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る結線データ作成装
置が表形式個別仕様から結線データを作成する際に行う
作業の流れを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る結線データ作成装
置の行う処理内容を示す流れ図である。
【図5】表形式個別仕様から結線データを作成する際の
作業の流れの従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…結線データ作成装置 11…個別仕様入力部 12…結線変換データベース 13…表示部 14…結線データ出力部 20…結線データ生成部 30…変換規則テーブル 31…接続データ群 32…フィールド名の欄 33…付加識別子の欄 34…付加演算子の欄 50…表形式個別仕様 51…レコード 52…番号フィールド 53…名称フィールド 54…発点フィールド 55…着点フィールド 56…鎖錠フィールド 57…信号制御フィールド 58…進路鎖錠フィールド 59…接近鎖錠フィールド 70、91…結線データ 90…表形式個別仕様データ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61L 19/06 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道信号システムの動作を規定するための
    データであって、数値および文字からなる項目を予め定
    めた演算子で接続した式の形を成した結線データを作成
    する結線データ作成装置において、 前記結線データを用いて作動させる装置の設置箇所ごと
    に対応した個別仕様を示す個別仕様データを入力するた
    めの個別仕様入力手段と、前記個別仕様データから前記
    結線データに変換するための変換規則を登録した結線変
    換データベースと、前記個別仕様入力手段から入力され
    た前記個別仕様データと前記結線変換データベースに登
    録されている前記変換規則とから前記入力された個別仕
    様データに対応する結線データを生成する結線データ生
    成手段とを有し、 前記個別仕様データは、前記結線データを構成する前記
    各項目の元になる基礎データを1または2以上収めた複
    数のフィールドから成るレコードを単位に構成され、 前記変換規則は、結線データの各項目を前記個別仕様デ
    ータのいずれのフィールドに格納されている基礎データ
    を元にして構成するかを表すフィールド情報と、前記各
    項目の元になる基礎データに施す加工内容をそれぞれの
    項目ごとに表した加工情報と、各項目を隣り合う項目と
    接続する際に用いる演算子を表した接続情報とから成
    り、 前記結線データ生成手段は、前記個別仕様入力手段から
    入力された個別仕様データの中から生成すべき結線デー
    タの各項目の元になる基礎データを前記フィールド情報
    に基づいて取得し、取得した基礎データを各項目に対応
    する前記加工情報に従って加工し、加工後の各項目を前
    記接続情報の示す演算子で接続し、入力された個別仕様
    データに対応する結線データを生成することを特徴とす
    る結線データ作成装置。
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