JP3300846B2 - パチンコ機におけるセーフ球用の集合カバー - Google Patents

パチンコ機におけるセーフ球用の集合カバー

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JP3300846B2
JP3300846B2 JP27347697A JP27347697A JP3300846B2 JP 3300846 B2 JP3300846 B2 JP 3300846B2 JP 27347697 A JP27347697 A JP 27347697A JP 27347697 A JP27347697 A JP 27347697A JP 3300846 B2 JP3300846 B2 JP 3300846B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機にお
けるセーフ球用の集合カバーに関し、更に詳しくは、各
種の遊技部品を配置した遊技盤がセットされたパチンコ
機において、遊技盤の裏面に取着されて夫々の入賞用遊
技部品から通出されたセーフ球を排出案内し得るように
した集合カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のようにパチンコ機では、機内にセ
ットされた遊技盤でのパチンコゲームにおいて、各部に
配置された各種の入賞器具(可変式,不変式を含む)に入
ったセーフ球を、機裏側の機構セット盤における集合通
路に案内して、1球ずつ処理することに対応して所定数
の賞球を払出すようになっている。このため、多くのパ
チンコ機においては、遊技盤の裏面に一般に「球寄せカ
バー」とも呼ばれている集合カバーが取着セットされ
て、各位置の入賞器具から通出されたセーフ球を適宜区
分して排出案内し得るようになっている。ちなみに、こ
集合カバーについては、一般に合成樹脂成形された1
つのカバー部材とされ、各種のゲーム内容をもつ遊技盤
における入賞用の遊技部品の個数および配置等に適応し
得る各種形態・サイズのものが選択して使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から実
施されているパチンコ機において、遊技盤裏面に取着セ
ットされるセーフ球用の集合カバーに相当する技術に、
多くの出願(例えば実公平4−29634号、特公平4
−16198号、特公平5−12955号、特公平6−
2184号の各公報参照)がなされている状況にあっ
て、各種の遊技部品における電気部品と制御基板との中
継接続を図る中継基板のセットおよび配線の集束化保持
を可能とし得るものとして、実公平2−47991号公
報に開示される「球集合樋」が提案されている。しかし、
このような「球集合樋」では、遊技盤裏面に当接する平板
状の当接基板上にコネクタ用プリント基板がビス等で取
着されている形態であるために、同基板のサイズに応じ
た広さの当接基板が必要となり、その全体が球通出案内
をなす基板よりもかなり大きくなってしまい、大型化が
免れない。また「球集合樋」の全体から見て、プリント基
板の取着位置が基板の上方外または左方外等の片寄った
位置に制約されるために、プリント基板の反対側位置に
おける各種遊技部品の電気部品の配線が長くなってしま
う。しかも、プリント基板自体を当接基板に直接的にビ
ス止めしているために、ゲーム内容等によってプリント
基板が大きなものとなる場合には、それだけ多数本のビ
ス、多くのビス止め作業が必要となる等の問題があっ
た。
【0004】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を解決するべく
新規に提案されたもので、遊技面に配置された各種の遊
技部品から遊技盤の裏側に通出される夫々のセーフ球の
円滑な排出案内を図り得るものにあって、中継基板を手
早く簡単に設置できるようにすると共に、普通入賞具に
照明機能を付加する照明具をカバー本体にセットし得る
ようにしたパチンコ機におけるセーフ球用の集合カバー
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、遊技面の各
部に各種の遊技部品を配置した遊技盤がセットされたパ
チンコ機にあって、前記遊技盤裏面の所要位置に取着セ
ットされる合成樹脂成形のカバー本体に、大型の遊技部
品の裏側部分との干渉を回避し得る適宜開口広さの窓口
の周囲に入賞用遊技部品の裏側から通出されるセーフ球
用の横樋、縦樋を成形し、前記縦樋の背面側に差込み口
および取着部を有する設置部を成形して電気部品用の中
継基板を取着すると共に、カバー本体にセット口を成形
する一方、係合爪および操作部を有する弾性変形可能な
一対の係止片が成形された保持体に、ランプを接続保持
すると共に中継基板側に配線で接続されるランプ基板を
ビス止めした照明具が、前記カバー本体のセット口に対
して保持体単位で嵌込むことにより両側の前記係止片が
セット口の係合口に係合してセットされると共に、指先
操作により両側の前記係止片を閉鎖方向に弾性変形させ
ることにより、セット口の係合口と前記係合爪との係合
が解除されて、そのまま保持体単位で抜外し得るよう構
成され前記照明具のセット状態において、ランプを遊
技盤に配設された普通入賞具の裏側に臨ませて照明し得
るようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】集合カバーは、遊技盤の裏側の所定位置に装着
すると、遊技盤における前側の所要位置に配設された入
賞用遊技部品の裏側に、各横樋、縦樋が位置するように
成形されている。従って、遊技中に各入賞用遊技部品に
入ったセーフ球は、前記何れかの横樋、縦樋に通出され
た後、最終的に機構セット盤のセーフ球処理装置ヘ排出
案内される。そして、横樋、縦樋の背面側に成形された
設置部には、遊技盤の遊技面に配置した各種の遊技部品
と制御基板とを配線で接続するための中継基板が取着さ
れる。また、カバー本体に成形したセット口に照明具
ットすることで遊技盤に配設した普通入賞具に照明表
示機能が付加される。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ機に
おけるセーフ球用の集合カバーについて、好適な実施例
を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0008】本実施例のパチンコ機は、その全体の基本
的な構成として、図1および図2に略示するように、外
郭保持枠をなす外枠1の開口前面側に、開閉搭載枠をな
す前枠2が開閉および着脱可能に組付けられている。こ
の前枠2の各部に搭載される共通の各種遊技構成部材と
して、前側にガラス扉4を組付けた窓枠3と、内側に電
動式の球送りカセットをセットした開閉式の上球皿5
と、定置式の下球皿6が夫々装備されており、また、正
面右下部の前後に亘り電動式の打球発射装置7が装備さ
れている。一方、前枠2の正面内部に各種の遊技用部品
等を配設した後述の遊技盤8が交換可能にセットされて
いる。
【0009】前枠2の裏側には、遊技盤8側で発生した
アウト球およびセーフ球、そして賞球の処理用の経路や
装置および電気的な機器等を集約的に装備した機構セッ
ト盤9が、着脱可能に装備されている。この機構セット
盤9には、図2に示すように、中央部に遊技盤裏面点検
用の窓口10を開口し、その周囲各部の内側にアウト球
排出経路12およびセーフ球排出処理部13が構成さ
れ、外側に賞球貯留放出部16と賞球排出経路21等が
構成されている。前記窓口10には、遊技盤8裏側に装
着した後述の集合カバー30を覆蓋する裏カバー11が
開閉可能とされている。前記アウト球排出経路12は、
遊技盤8のアウト口96(図3参照)および前枠2側のア
ウト球の受け口に連通する受入路12aと縦向きの排出
路12bとから形成されている。またセーフ球排出処理
部13は、全てのセーフ球を受入れて整列通出させる集
合整流路14と、同整流路14の出口側で1球ずつ間欠
定時的に処理する処理装置15とを有する。但し、集合
整流路14、アウト球用の受入路12aおよび排出路1
2bは、セット盤9の同一内側に上下に画成されてお
り、双方の内側には蓋板が取着されて共に覆蓋されてい
る。
【0010】そして賞球貯留放出部16は、相当量の賞
球用のタンク17、賞球を整列状に流出させる整流樋1
8および送出樋19と、一定個数単位毎に放出する賞球
放出装置20等とを有する。ちなみに賞球放出装置20
は、処理装置15の作動に関連して作動され、賞球充満
等による賞球放出不能時には停止されるように設定され
ている。また賞球排出経路21は、機構セット盤9の外
側において、前記賞球放出装置20側から上球皿5側へ
連絡する主排出路21aと、これより分岐連設されて下
球皿6側へ連絡する副排出路21bとが、互いに階段状
に連通されている。なお、賞球排出経路21とアウト球
排出経路12、および処理装置15等は、共通の裏カバ
ーで覆蓋されている。また符号22は、上段側の主排出
路21aから分岐連通されてアウト球排出経路12の排
出路12bに連通された球抜き路を示す。
【0011】前記遊技盤8は、第1種パチンコ機用のも
のを例とし、パチンコゲームに供される各種の入賞用の
遊技部品や表示用の遊技部品等が配設されている。すな
わち図3に示すように、遊技盤8の円形状のレール23
内の遊技面において、上部に入賞具24を有する電子制
御式の図柄可変表示装置25が中央に配設される一方、
入賞用の遊技部品として、入球検出に基いて図柄作動条
件を発生し得る入賞口可変形態の始動入賞具26、入賞
口不変形態の普通入賞具27,27、両側に普通入賞具
29,29を配設すると共に中央に特別遊技の条件成立
に基いて開成作動される開閉部材99を備えた大型の特
別入賞装置28が夫々配設されている。また表示用の遊
技部品として、ランプ付の回転案内具(ランプ風車)97
やランプ表示具98,98等が所定位置に配設されると
共に、その他の遊技部品として、入賞検出具91,91
や風車92,92等が夫々配設されている。
【0012】前述した本実施例のパチンコ機にあって、
前記遊技盤8に好適に適用されるセーフ球用の集合カバ
30は、全体が一つのカバー部材として合成樹脂成形
されたものであって、盤裏面の整合位置にビス等で取着
セットされている。そしてこの集合カバー30では、図
4に示すように概要として、遊技盤8の主要部裏面に対
応し得るサイズの方形枠状に成形されたカバー本体31
において、前記図柄可変表示装置25の裏側部分と干渉
しない適宜方形開口広さの窓口32が成形されており、
この窓口32に沿った上,下部にセーフ球の排出樋とし
て、斜状の通路33a,34aを有する横樋33,34が
成形されていると共に、左,右部に通路35a,36aを
有する縦樋35,36が成形されて、これらが互いに平
面直角状に連設されている。また、下の横樋34と両側
の縦樋35,36の下部との間に、前記特別入賞装置2
8と干渉しない適宜凹形開口広さの口37が成形されて
おり、そして両側の縦樋35,36の外側縁上下部に、
遊技盤8裏面に当接してビス着される当接支片38,3
8が一体に成形されている。
【0013】このような集合カバー30にあって、各部
の構成を詳細に観ると、上の横樋33は、前記上部入賞
具24から通出されたセーフ球を通路33a内に案内し
て、図5中右側の縦樋36の上部内に排出し得るように
なっており、また下の横樋34は、前記始動入賞具26
から通出されたセーフ球を通路34a内に案内して、図
5中左側の縦樋35の下部内に排出し得るようになって
いる。そして、両樋34,35の連絡部分にセット口3
9が成形されて、このセット口39に着脱可能に組込ま
れた検出スイッチ70により、始動入賞具26からのセ
ーフ球を検出し得るようになっている。一方、左,右の
縦樋35,36は、前記普通入賞具27,27の裏側を覆
蓋保護し得ると共に、通出された各々のセーフ球を当該
の通路35a,36a内に案内して下方へ排出し得るよ
うになっている。但し、双方の縦樋35,36の通路3
5a,36a内に複数個の緩衝片40,40が上下千鳥状
に配設されて、セーフ球の好適な減勢排出、つまり落下
衝撃を緩和しながら排出し得るようになっている。ちな
みに両縦樋35,36は、夫々の入賞具27,27の上方
に別の入賞具(図示しない)が配設される場合にも、その
セーフ球を排出し得るようになっている。
【0014】そして、前記左側の縦樋35の背面(外面)
中段部に、中継基板用の設置部41が成形されている。
この設置部41は、大小(長短)2種類の中継基板を設置
可能とする前提において、所定サイズの縦長方形枠状に
成形された枠座42の下端に、中継基板の下端縁の差込
み口44を有する嵌合座43が成形され、また枠座42
の上端および中央上部に、中継基板の取着部とされるビ
ス孔付きの第1,第2のボス部45,46が1個ずつ突設
されている。これによりこの設置部41では、主体とな
る枠座42および嵌合座43に中継基板を当て合わせて
固支するもとで、図10に例示するように、第1のボス
部45を利用して大型(長尺)の第1種中継基板63をビ
ス止めし得、また図11に例示するように、第2のボス
部46を利用して小型(短尺)の第2種中継基板64をビ
ス止めし得るようになっており、何れの中継基板63,
64も1個のビスの締付け作業で手早く簡単にセットし
得るようになっている。なお、第1,第2の取着部につ
いては、図12に例示するように、弾性変形可能なフッ
ク47,48を成形して各々の中継基板の上端縁を係合
固支し得るようにし、第1種中継基板63のセット時に
は、第2のフック48の係合部分を切除するようにして
もよい。ちなみに各種の中継基板63,64には、各種
の遊技部品における電気部品(例えばランプ基板,スイッ
チ,ソレノイド等)に係る各種タイプのコネクタ65,6
5が配置接続されている(図13,図14参照)。
【0015】また前記カバー本体31の各部に、配線処
理用の挿通保持部49が一体に成形されている。この挿
通保持部49は、遊技盤8における各種の電気部品と前
述の中継基板63,64とに接続される2種(2通り)の
配線を好適に保持可能とする前提において、具体的には
図5,図6,図7,図8に示すように、外側向きに開口し
た挿通口51を有する鈎形のホルダ50と、内側向き
(遊技盤裏面向き)に突出されたフック状の掛止片52と
が単位例とされて、上の横樋33および左右の縦樋3
5,36の各周縁部分に所要数ずつ配設されており、双
方50,52によって配線を内外方向から挟み込むよう
に挿通保持して抜出しを防止し得るようになっている。
そして、このような挿通保持部49を利用することにお
いて、図13に例示するように、電気部品(ランプ基板)
80と中継基板63,64とに夫々のコネクタ67,6
8,65を介して接続されるようにしたA種の配線66
については、遊技盤8に対する集合カバー30の取着セ
ット前の段階において、予め各々の挿通保持部49に挿
通してカバーと一体化しておくことができる。また図1
4に例示するように、電気部品(ランプ基板)80にハン
ダ付け接続されて中継基板63,64にコネクタ68,6
5を介して接続されるようにしたB種の配線69につい
ては、遊技盤8に対する集合カバー30の取着セット後
において、所要位置の挿通保持部49に挿通して伸張状
態に保持することができる。なお、左側の縦樋35の背
面において、上部に前記A,B種の配線66,69の保持
片53が成形され、また下部に遊技用制御基板に接続さ
れる配線(共に図示しない)の保持片54が成形されてい
る。
【0016】本実施例の集合カバー30におけるその余
の構成として、前記左右の縦樋35,36の内側上下部
に支持台55,55が一体成形されており、これらの支
持台55,55のボス部56やビス孔57を利用して、
前記図柄可変表示装置25の裏側部分25aを載置固定
し得るようになっている。一方、上の横樋33の下縁に
図柄可変表示装置25の外郭体25bの裏面に対する位
置決め片58が成形されており、また前記口37の左右
内周縁に球止め片59が成形されて、前記特別入賞装置
28における両側の入賞具29,29から通出されるセ
ーフ球を各球止め片59で当て止めて、逸脱を防止し得
るようになっている。そして、各種ゲーム内容が設定さ
れる遊技盤8の裏面に対して、集合カバー30が右側を
基準にして取着セットされる形態例のものにあって、前
記右側上下の当接支片38に遊技盤8裏面に成形される
基準座孔(図示しない)に対する位置決め用の突部60が
成形され、また前記裏カバー11に対する施錠用の支筒
61が成形されている。
【0017】そして、前述した本実施例の集合カバー
0にあっては、使用条件等に適応する選択的な付加技術
として、左右の縦樋35,36の下部に成形された夫々
のセット口62に対して、照明具71が着脱可能にセッ
トし得るようになっている。この照明具71は、夫々の
縦樋35,36内に位置する遊技部品、具体的には前記
左右の入賞具27,27に照明表示機能が付加される場
合に応じて使用されるもので、基本的には図15に例示
するように、カバー本体31の外側での指先操作により
セット口62に着脱可能に嵌合固定し得る保持体72
と、この保持体72内にビス止めされてランプ82を接
続保持するランプ基板80とを有する。そして、具体的
な構成として図16に示すように、保持体72では収容
凹部73を有する箱枠状に成形されて、ビス孔75およ
びピン孔76を有する支片部74の左右両側に、係合爪
78および操作部79を有する弾性変形可能な一対の係
止片77が成形されている。一方、ランプ基板80で
は、所定の形状・サイズに成形されてランプ回路を有す
るものにあって、通電用の接続ピン(2本1組として2
組を例示)81が前後方向に挿通されてランプ回路にハ
ンダ付け固定されており、そして保持体72の支片部7
4に合わせてビス止めされて各組の接続ピン81をピン
孔76に挿通して前方に延出し、このピン部分にランプ
82が差込み接続されている。
【0018】このように構成された照明具71は、カバ
ー本体31の各セット口62に対して保持体72を単に
嵌込むことにより、両側の係止片77がセット口62の
係合口62aに係合してセットし得、ランプ82を当該
入賞具27,27の裏側左右に位置させ得る(図17,図
18参照)。そしてこのセット状態において、各組の接
続ピン81の後端部を前述したA種の配線66を介して
中継基板63,64にコネクタ接続したもとで、ランプ
基板80への通電時にランプ82が点灯または点滅され
て、当該入賞具27,27を裏側から照明し得る。一
方、この照明具71を取外す場合には、指先操作により
両側の係止片77を閉鎖方向に弾性変形させることによ
り、セット口62の係合口62aと係合爪78との係合
が解除されて、そのまま保持体72単位で抜外すことが
できる。なお照明具71については、ランプ基板80の
各組の接続ピン81の後端部を省略して所要位置に前記
B種の配線69をハンダ付け接続して、中継基板63,
64にコネクタ接続し得るようにしたタイプのものでも
好適に使用できる。何れのタイプのものにあっても、保
持体72の支片部74前面に、ランプ82用の位置決め
片83を設けることが望ましい。
【0019】
【実施例の作用】次に、本発明に係るパチンコ機におけ
セーフ球用の集合カバーの作用につき説明する。前述
した本実施例のパチンコ機では、上球皿5内の遊技球
を、球送り装置と打球発射装置7の協働に基いて、1球
ずつ発射レールから発射させて遊技盤8の遊技面内に打
込んで遊技を行ない得る。そしてアウト口96から通出
されたアウト球は、アウト球排出経路12を介して機外
に排出され、また入賞具24および各入賞具26,27
に入ったセーフ球は、集合カバー30を介してセーフ球
排出処理部13の集合整流路14から通出されて処理装
置15により1球ずつ処理され、最終的にはアウト球排
出経路12の排出路12bから機外に排出される。ま
た、セーフ球の処理に関連して賞球貯留放出部16の放
出装置20が適時タイミングで作動されて一定個数の賞
球を放出する。
【0020】そこで、入賞具24および各入賞具26,
27に入ったセーフ球の通出態様について説明する。す
なわち、図柄可変表示装置25の上部に配設された上部
入賞具24に入ったセーフ球は、集合カバー30におけ
る上の横樋33の通路33aを介して右側の縦樋36の
上部へ通出され、下方に落下して機構セット盤9の集合
整流路14に排出される。また、遊技盤8の左右に配設
された普通入賞具27,27に入ったセーフ球は、夫々
左側の縦樋35および右側の縦樋36に通出された後落
下して集合整流路14に排出される。なお、前記のよう
に左側の縦樋35および右側の縦樋36に通出されたセ
ーフ球は、各通路35a,36a内に上下千鳥状に配設
された複数個の緩衝片40,40により好適に減勢さ
れ、衝撃を緩和された状態で排出される。
【0021】また、始動入賞具26に入ったセーフ球
は、集合カバー30における下の横樋34の通路34a
を介して左側の縦樋35側へ通出され、両樋34,35
の連絡部分のセット口39に組込まれた検出スイッチ7
0で検出された後、落下して機構セット盤9の集合整流
路14に排出される。この検出スイッチ70でのセーフ
球検出により、前記図柄可変表示装置25が図柄変動を
開始し、所定の図柄組合わせでの停止による特別遊技条
件が成立すると、特別入賞装置28の大入賞口が開放し
て特別遊技が開始される。なお、特別入賞装置28の大
入賞口および左右の各入賞具29,29に入ったセーフ
球は、集合カバー30へ通出されずに直接集合整流路1
4に排出される。
【0022】本発明に係るセーフ球用の集合カバー30
は、実施例に示した形状に限定されず、遊技盤に配設さ
れる入賞用遊技部品の配設位置に基いて、各排出樋の形
状や長さ,配設位置等が適宜変更されるものであり、実
施例に示した第1種パチンコ機のみならず第2種パチン
コ機や第3種パチンコ機にも好適に使用可能である。ま
た中継基板63,64を取着する設置部41の形成位置
に関しても、実施例に示した左側の縦樋35に限らず、
右側の縦樋36に設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ機におけるセーフ球用の集合カバーによれば、遊技盤
の裏側に通出される夫々のセーフ球の円滑な排出案内を
図り得ると共に、排出樋の背面側に中継基板に対応する
設置部を形成して該中継基板を1個のビスの締付け作業
で手早く簡単にセットし得るので、中継基板のセットに
係る作業性の向上と共に製作コストの低減を図り得る。
また、カバー本体のセット口に照明具をセットすること
で、遊技盤に配設した普通入賞具を裏側から照明し
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るセーフ球用の集合カバーが実施
されるパチンコ機の一例を示す正面図である。
【図2】 実施例のパチンコ機の背面図である。
【図3】 遊技盤を例示する正面図である。
【図4】 セーフ球用の集合カバーが装着された遊技盤
の背面図である。
【図5】 セーフ球用の集合カバーを一部破断して示す
正面図である。
【図6】 図5におけるA−A線断面図である。
【図7】 図5におけるB−B線断面図である。
【図8】 図5におけるC−C線断面図である。
【図9】 図5におけるD−D線断面図である。
【図10】 セーフ球用の集合カバーに形成した設置部
に、大型の第1種中継基板を取付けた状態を示す説明図
である。
【図11】 セーフ球用の集合カバーに形成した設置部
に、小型の第2種中継基板を取付けた状態を示す説明図
である。
【図12】 設置部に対する中継基板の取付け方法の別
例を示した要部拡大斜視図である。
【図13】 ランプ基板とコネクタ接続するA種の配線
により、該ランプ基板と中継基板とを接続する形態を示
した説明図である。
【図14】 ランプ基板とハンダ付け接続したB種の配
線により、該ランプ基板と中継基板とを接続する形態を
示した説明図である。
【図15】 入賞具に配設する照明具を概略で示す斜視
図である。
【図16】 入賞具に配設する照明具を一部破断して示
す平面図である。
【図17】 照明具を集合カバーのセット口に取着し
て、ランプを入賞具に臨ませた状態を示す側断面図であ
る。
【図18】 照明具を集合カバーのセット口に取着し
て、ランプを入賞具に臨ませた状態を示す平断面図であ
る。
【符号の説明】 8 遊技盤 27 普通入賞 31 カバー本体 32 窓口 33 上の横樋(排出樋) 34 下の横樋(排出樋) 35 左の横樋(排出樋) 36 右の横樋(排出樋) 41 設置部 44 差込み口 45 第1のボス部(取着部) 46 第2のボス部(取着部) 62 セット口 63 第1種中継基板 64 第2種中継基板 71 照明具 72 保持 80 ランプ基板 82 ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 326 A63F 7/02 304 A63F 7/02 313

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技面の各部に各種の遊技部品を配置し
    た遊技盤(8)がセットされたパチンコ機にあって、 前記遊技盤(8)裏面の所要位置に取着セットされる合成
    樹脂成形のカバー本体(31)に、大型の遊技部品の裏側部
    分との干渉を回避し得る適宜開口広さの窓口(32)の周囲
    に入賞用遊技部品の裏側から通出されるセーフ球用の横
    樋(33,34)、縦樋(35,36)を成形し、前記縦樋(35)の背面
    側に差込み口(44)および取着部(45,46)を有する設置部
    (41)を成形して電気部品用の中継基板(63,64)を取着す
    ると共に、カバー本体(31)にセット口(62)を成形する一
    方、係合爪(78)および操作部(79)を有する弾性変形可能な一
    対の係止片(77,77)が成形された 保持体(72)に、ランプ
    (82)を接続保持すると共に中継基板(63,64)側に配線で
    接続されるランプ基板(80)をビス止めした照明具(71)
    が、前記カバー本体(31)のセット口(62)に対して保持体
    (72)単位で嵌込むことにより両側の前記係止片(77,77)
    がセット口(62)の係合口(62a,62a)に係合してセット
    れると共に、指先操作により両側の前記係止片(77,77)
    を閉鎖方向に弾性変形させることにより、セット口(62)
    の係合口(62a,62a)と前記係合爪(78,78)との係合が解除
    されて、そのまま保持体(72)単位で抜外し得るよう構成
    され前記 照明具(71)のセット状態において、ランプ(82)を遊
    技盤(8)に配設された普通入賞具(27)の裏側に臨ませて
    照明し得るようにしたことを特徴とするパチンコ機にお
    けるセーフ球用の集合カバー。
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