JP3300503B2 - フライトデータレコーダのオンラインモニタ装置と試験装置 - Google Patents

フライトデータレコーダのオンラインモニタ装置と試験装置

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JP3300503B2 JP26409493A JP26409493A JP3300503B2 JP 3300503 B2 JP3300503 B2 JP 3300503B2 JP 26409493 A JP26409493 A JP 26409493A JP 26409493 A JP26409493 A JP 26409493A JP 3300503 B2 JP3300503 B2 JP 3300503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機等に搭載されて
飛行中の各計器及び警報表示器の作動状態や、機体,エ
ンジンの状態に関する各種データが自動的に記録され、
墜落などの不慮の事故が発生した時、その原因究明のデ
ータを得るためのフライトデータレコーダの監視装置及
び試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】航空機には、パイロットの音声を記録す
るボイスレコーダ(voice recorder)とともにフライト
データレコーダ(flight data recorder)と呼ばれる飛
行状態の自動記録装置が搭載されており、事故が発生し
たとき記録された計器類の作動情報や機体情報を解析す
ることにより事故原因の解明が行われる。フライトデー
タレコーダは、計器類の作動情報や機体の各部に取付け
た各種センサによって得られる機体情報を記憶媒体に録
音, 記録するように構成されている。この記憶媒体(メ
モリ)は、事故時の振動,衝撃,高温などの過酷な環境
下においても記録内容が失われないように特別のエンク
ローザ(容器)に収納されている。この記録媒体のメモ
リ容量は搭載機材の小形軽量化による物理的制約条件が
あり、多数の計器類やセンサからのデータ種別や記憶サ
ンプル間隔におのずと制約がある。近年、フライトデー
タレコーダに記録された離発着及び飛行中の機体情報
を、航空機及び搭載機器のメンテナンスに役立てようと
する研究が行われ、一部は実用化段階に達している。機
体及びエンジン等の維持整備には、長時間の機体センサ
によって得られる各種情報の蓄積、系統的処理及び過去
の事故例の蓄積等が極めて有用である。フライトデータ
レコーダの記録データを積極的に機体整備に役立てよう
とするために、従来センサのみでは十分でなく新たに機
体振動センサ等が追加されるようになった。これらのセ
ンサ情報は、パイロットが常時監視できる計器パネルに
は表示されず、フライトデータレコーダの記録媒体のみ
に録音される。
【0003】図5は従来のフライトデータレコーダ50
の構成例を示すブロック図である。図において、51は
機体センサであり、計器類の動作状態,エンジン状態,
操縦状態,航法状態等のデータを検出するための専用セ
ンサとして機体の各要所に取付けられている。1機当た
り約100個程度のセンサが取付けられている。52は
レコーダ制御部であり、多数の機体センサ51からの検
出信号を所定のフォーマットに変換して、録音媒体であ
る記録部56の磁気テープまたは、半導体メモリへ書込
むための制御を行う制御部である。56は記録部であ
り、磁気テープまたは半導体メモリなどのメモリ57が
特別のエンクローザ58(容器)に収納されている。こ
のエンクローザ(容器)58は、機体が事故発生による
爆発,炎上,衝突によって強力なインパクト,圧力,熱
等にさらされても、内部の記録媒体を保護できるように
特殊な金属ケースで作られている。レコーダ制御部52
の中の53はセンサインタフェース回路であり、各種セ
ンサ51からの情報を入力するための回路である。54
は制御回路であり、センサインタフェース回路53から
入力されるデータのフォーマット変換を行い、録音蓄積
すべき情報をレコーダ駆動回路55へ出力する回路であ
る。55はレコーダ駆動回路であり、制御回路54から
入力されたデータを記録部56のメモリ57に書き込む
ためのドライブ回路である。
【0004】飛行機に実装された上述のフライトレコー
ダ50は、飛行機を購入したとき、及び一定の長時間運
行する毎に行われる整備のとき機体から外され、地上支
援機材の試験装置で検査される。図6は従来の試験装置
60のブロック図である。図において、61はセンサ擬
似信号発生器であり、機体の各部に取付けられている機
体センサから出力される検出情報と同等の擬似信号を発
生出力し、図5のフライトデータレコーダ50の端子
を介してセンサインタフェース回路53に入力される。
62はレコーダデータ入力回路であり、図5のフライト
データレコーダ50の制御回路54から出力されるデー
タを端子を介して入力する回路である。63は記憶デ
ータ発生部であり、図5のフライトデータレコーダ50
の端子を介してメモリ57に記憶させる試験用データ
を発生出力する。64は記憶データ再生部であり、フラ
イトデータレコーダ50のメモリ57の記憶内容を端子
を介して取り込んで再生する。65は操作スイッチ
部、66はLCD(液晶)表示部、67は制御部、68
は電源部である。操作スイッチ部65のスイッチ操作に
より、制御部67の制御信号に従って上記の各部が動作
してLCD表示部66に試験結果が表示される。すなわ
ち、センサ擬似信号によってフライトデータレコーダの
センサインタフェース回路53、及び制御回路54の動
作が確認され、記憶データによってメモリ57の動作が
確認される。上記のように、地上支援機材である試験装
置60によって、フライトデータレコーダ50の全ての
機能とその作動が確認された後、飛行機に実装される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機体の
各部に取付けられている多数(約100個)のセンサは
フライトデータレコーダのみに接続されており、センサ
の検出情報はフライトデータレコーダのメモリに記録さ
れるのみである。従って、フライトが終了してメモリの
記憶内容を読み出す迄はセンサ情報を取得することはで
きない。センサ情報の一部は、エンジン始動後、及び飛
行中に、エンジンまたは機体が危険状態になったとき警
報器を作動させるが、危険状態に至らなくとも正常値か
ら外れたとき、それが危険を予知するデータであって
も、注意,危険予告をパイロットに知らせる手段はな
い。
【0006】すなわち、フライトデータレコーダは、前
述のように不慮の事故原因究明及び整備の作業の改善等
に使用する事故診断機能のみであるため、機体搭載状態
での飛行中の作動確認を行えないという欠点がある。特
に、正常時のセンサの出力状況が確認できれば、飛行前
の始動点検及び飛行中の作動確認により事故発生を未然
に防止することができるが、現在はまだそのような手段
はない。最近では、機体およびエンジン等のメンテナン
スに役立つ情報を入手するために、機体振動センサ等の
新たなセンサが装備されるようになった。このデータ
は、長時間のフライトによるデータを蓄積,分析するこ
とにより、予防診断の為のデータベースをさらに充実さ
せることができる。しかし、新たに設けたセンサの検出
情報をオンラインで監視するための表示器の追加を行う
ことができないので、センサ信号内容を確認するために
は、フライトデータレコーダからデータを再生して確認
する必要があった。機体は、飛行前に必ず始動点検によ
り各部の作動確認を実施しているが、計器パネルに表示
されない機体センサ出力を確認する手段がなかった。
【0007】また、新たな機体を運用する前に実施され
る各種の飛行試験では、エンジン等の作動状態を確認す
るため、特別に各種計測用センサを取付けて試験を実施
しているが、フライトデータレコーダの装備により試験
用の追加センサを大幅に減らして兼用しフライトデータ
レコーダの記憶内容を再生することにより、計測データ
を入手することが可能となった。しかし、ここで問題に
なるのが、飛行試験中に機体センサ信号の出力状態をリ
アルタイムに確認することができないことである。飛行
試験中に、センサの出力データを監視し、機体作動状態
が基準値より大幅に偏移するデータが発生したときは、
その原因究明はもとより飛行試験の継続,中断をも的確
に判断する必要がある。しかし、フライトデータレコー
ダが導入されて試験用追加センサを要しなく試験できる
のに、オンラインでセンサ信号をモニタする手段がない
ため、従来と同様に複数の計測センサを飛行試験のため
に取付ける等の作業を強いられている。以上のように、
これらのセンサ情報は、飛行機を購入して運用する前に
行われる飛行試験、及び、運用中のフライト前に行われ
る始動点検に極めて有用なデータであるにもかかわら
ず、活用されていないという問題がある。
【0008】本発明の目的は、従来活用されていなかっ
たセンサ情報を、飛行試験中及びフライト前の始動点検
時にオンラインで同時に確認することができるフライト
データレコーダのオンラインモニタ装置と試験装置を提
供することある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のフライトデータ
レコーダのオンラインモニタ装置は、携帯用のセンサ検
出データ監視装置であり、航空機に持ち込んで飛行試験
中あるいはエンジン始動点検中に、航空機に搭載された
フライトデータレコーダの記録部に記憶される機体各部
に取り付けられたセンサからの検出データをオンライン
で同時に表示させるように構成されたことを特徴とする
ものである。
【0010】また、本発明のオンラインモニタ装置は、
地上機材のフライトデータレコーダ試験装置の一部とし
て兼用し、試験装置本体から着脱自在に分離できるよう
に構成され、試験装置本体の所定の位置に装着したとき
は試験装置の一部となり、試験装置本体から取り外した
ときは、携帯用オンラインモニタ装置として単独で航空
機に持ち込んでフライトデータレコーダのセンサ検出デ
ータをモニタできるようにしたものである。 さらに、本
発明のフライトデータレコーダ試験装置は、前記オンラ
インモニタ装置がその一部として脱着自在に装着されて
なるように構成したことを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項1記載のフライトデータレ
コーダのオンラインモニタ装置は、フライトデータレコ
ーダの記録部に記憶される機体各部のセンサからの検出
データをモニタするために、 前記記録部に記憶される検
出データを前記フライトデータレコーダから取り込み所
定の信号変換を行うレコーダデータ入力回路と、前記検
出データの検出項目毎の良否判定に用いる基準データが
予め記憶された基準データメモリと、表示部と、操作ス
イッチと、前記操作スイッチによる指定に従って前記検
出データを一時蓄積するとともに該検出データと前記基
準データとを照合した結果を前記表示部に表示させるよ
うに制御する制御回路とが備えられ、さらに、前記フラ
イトレーダレコーダを試験するフライトデータレコーダ
試験装置の一部として装着され機能するために、前記フ
ライトレーダレコーダ試験装置本体からセンサ擬似信号
を取り込むセンサ擬似信号入力手段と、取り込んだセン
サ擬似信号をフライトデータレコーダに出力するセンサ
擬似信号出力手段と、前記試験装置本体と制御信号のや
りとりを行う制御信号インタフェースとが設けられ、
記フライトレーダレコーダ試験装置本体から取り外した
状態で、フライトデータレコーダの記録部に記憶される
機体各部のセンサからの検出データをモニタすることが
できるように構成されている。
【0012】さらに、本発明の請求項記載のフライト
データレコーダ試験装置は、請求項記載のオンライン
モニタ装置が脱着自在に装着されてなるフライトデータ
レコーダ試験装置であって、機体各部のセンサの出力信
号に対応するセンサ擬似信号を発生するセンサ擬似信号
発生器と、フライトデータレコーダのメモリを試験する
ための試験用記憶データを発生して該メモリに記憶させ
る記憶データ発生部と、前記メモリに記憶された前記試
験用記憶データを取り出して再生する記憶データ再生部
と、第2の操作スイッチと、該2の操作スイッチによる
指定に従って前記センサ擬似信号発生器の出力を前記オ
ンラインモニタ装置のセンサ擬似信号入出力手段を介し
てフライトデータレコーダに対して出力し、該フライト
データレコーダから取り込まれる前記センサ擬似信号の
検出データを前記オンラインモニタ装置の表示部に表示
するとともに前記記憶データ発生部の出力によって前記
メモリに記憶させた記憶内容を前記記憶データ再生部で
再生して前記表示部に表示させるように制御する第2の
制御回路とが備えられた構成を有している。
【0013】
【実施例】図1は本発明のオンライン装置1の回路ブロ
ック図である。このオンラインモニタ装置1は、図6の
従来の試験装置60の破線で囲った部分の機能を有する
ものであり、LCD表示部4及びレコーダデータ入力回
路3は、図6のLCD表示部66及びレコーダデータ入
力回路62に相当する。操作スイッチ5は図6の操作ス
イッチ部65の中で必要な部分を分割して構成したもの
である。また制御回路8は図6の制御部67の部分機能
を分担し、オンラインモニタ装置1の動作を制御する。
センサ擬似信号出力回路2,センサ擬似信号入力回路
6,制御信号インタフェース7,基準データメモリ9,
電池10,充電回路11は、新たに設けたものであり、
オンラインモニタ装置1を携帯形ケースに収容して機内
で使用でき、かつ、地上の本発明の試験装置に着脱自在
に装着したとき、一つの試験装置として動作するように
構成したものである。この本発明のオンラインモニタ装
置1の詳細説明は、本発明の試験装置の構成を説明した
後に述べる。
【0014】図2は本発明の試験装置15の回路ブロッ
ク図である。この試験装置15は前述の図1で述べたオ
ンラインモニタ装置1を装着したとき試験装置15とし
ての機能が備わるように構成されている。図において、
16は操作スイッチ部であり、図6の従来の操作スイッ
チ部65のうち、オンラインモニタ装置1の操作スイッ
チ以外の試験装置15として必要な操作スイッチを備え
ている。17は制御回路であり、本発明の試験装置15
の動作制御を行う。61,63,64,68は図6の従
来構成要素と同じである。なお、図1のオンラインモニ
タ装置1と図2の試験装置15との相互接続関係、及
び、これらの装置1,15と図5に例示して説明された
フライトデータレコーダ50との相互接続関係を明らか
にするために、図1,図2には図5に表示されている端
子,,,を含み、さらに、端子,,がそ
れぞれ対応する端子を同一番号で表示してある。
【0015】図3は本発明のオンラインモニタ装置1の
外観構造図であり、(A),(B),(C)はそれぞれ
平面図,正面図,側面図である。図において、4はLC
D表示部、5は操作スイッチ部であり、12はフライト
データレコーダとの接続ケーブルのコネクタである。1
3は試験装置15との接続コネクタであり、各種信号線
とDC電源供給線が接続される。小形軽量化が図られ、
14は携帯するときの取手である。
【0016】図4は本発明の試験装置15の外観構造図
であり、(A),(B),(C)はそれぞれ平面図,正
面図,側面図である。オンラインモニタ部1が装着され
ている。操作スイッチ部16が前面パネルに設けられて
いる。高さが約40cmで、可搬型ではあるが、背面の
コネクタにAC100Vの電源線が接続されるため、狭
いコックピット(操縦席)内に持ち込むことはできな
い。
【0017】図1に示した本発明のオンラインモニタ装
置1についてさらに詳しく説明する。前述のように、こ
のオンラインモニタ装置1は、単独で機中に持ち込んで
飛行試験及び始動点検に用いる場合と、地上支援機材の
試験装置15に装着して地上で用いる場合とがある。セ
ンサ擬似信号の出力回路2と入力回路6は、地上試験の
とき、本体のセンサ擬似信号発生器61からの信号を通
過させる部分であり、制御信号インタフェース7は、本
体の制御回路17と連動させるための部分である。
【0018】操作スイッチ5はオンラインモニタ装置の
操作スイッチであり、切替操作内容としては、作動モー
ド切替(センサ信号のモニタ、試験装置運用時の良否判
定結果表示、機体センサ信号の良否判定結果表示、良否
判定入力モード等)、センサ信号内容を確認する場合の
センサ種別の選択、センサデータの上限値下限値の設定
等である。LCD表示部4は、機体センサ内容の確認に
使用する。表示内容は、フライトデータレコーダのレコ
ーダ制御回路54から入力するデータを確認するため、
数値で表示する方法と図形的に表示する方法とがある。
機体センサ信号の入力内容を確認して、予め設定される
良否判定基準外の信号を選択表示することもできる。ま
た、機体に取付けられたセンサと、試験装置15からの
センサ擬似信号内容との比較時は、比較結果の良否判定
結果および判定基準値の入力表示等ができる。レコーダ
データ入力回路3は、フライトデータレコーダのレコー
ダ制御部から記憶部へ書き込むデータフォーマット信号
を分岐して入力する回路であり、入力データは所定の信
号変換が行われて制御回路8へ出力される。センサ擬似
信号入力回路6は、試験装置で発生させたセンサ擬似信
号を入力する回路である。この信号は制御回路8へ出力
される。
【0019】制御回路8は、レコーダデータ入力回路3
及び擬似信号入力回路6から入力されたデータを比較す
ることにより、フライトデータレコーダのレコーダ制御
部が正しく作動していることを確認して、その結果を表
示することができる。機体搭載状態のフライトデータレ
コーダに接続したオンラインモニタ状態では、機体セン
サ信号内容を表示することができる。これは、レコーダ
データ入力回路3より入力する全てのセンサのデータを
一時蓄積することにより、特定のセンサ信号のみを取り
出して、連続的にモニタするための制御を行う。また、
基準データメモリ9より入力した機体センサ毎の判定基
準値と比較を行い、センサ信号内容の良否判定を行う。
9は機体センサ信号の良否判定を行うための判定用基準
データを格納するためのメモリである。11は、電池1
0の充電回路であり、試験装置15と連接中に試験装置
15から充電用DC電圧を入力して電池10の充電を行
う。10は、携帯運用時の動作電源供給用電池である。
【0020】オンラインモニタ装置1を機中に持ち込ん
で動作させる場合、実際に機体に取付けられている多数
の機体センサ51の動作信号をフライトデータレコーダ
50を介してオンラインモニタ装置1のレコーダデータ
入力回路3に取り込む。オンラインモニタ装置は、デー
タ入力回路3に取り込んだ信号を一時蓄積すると共に、
各センサ信号別に表示部にリアルタイムにセンサ信号状
態を表示出力する。すなわち、フライトデータレコーダ
のレコーダ制御部より出力される記憶データを一時蓄積
すると共に操作スイッチからの指示により特定のセンサ
信号のレベル内容を常時モニタすることができる。基準
データメモリ9には、全センサの信号レベルの基準デー
タを予め記憶させる。飛行中あるいはエンジン始動中に
フライトデータレコーダに取り込まれて、メモリ57の
書き込み用データのフォーマットに変換されたデータを
取り込んで、基準データメモリ9の内容と比較照合して
表示部4に表示させる。このようにして、機体状況を監
視することができる。これにより、フライトデータレコ
ーダを機体から取り外すことなくシステム運用状態のま
ま、機体センサを含めたシステム総合作動の確認を行う
ことができる。
【0021】次に、図2の試験装置15についてさらに
詳しく説明する。前述のように、試験装置15は、前述
のオンラインモニタ装置1を装着した状態で装置として
の機能を発揮する。操作は、オンラインモニタ装置1に
実装されている操作スイッチ5と本体側に実装されてい
る操作スイッチ部16によって行われる。すなわち、セ
ンサの擬似信号発生による検査、及び記憶データによる
フライトデータレコーダのメモリの検査は本体側の操作
スイッチ部16によって操作する。
【0022】
【発明の効果】機体センサ信号をオンライン状態でモニ
タすることのできる本発明のオンラインモニタ装置を使
用することにより、搭載機材を搭載状態のまま作動確認
することができる。また、機体センサ信号の内容を常時
モニタすることが可能となるので、飛行前の点検時に、
機体エンジン等の異常を早期に発見することが可能とな
る。さらに飛行中に本発明のモニタ装置を使用すること
により、飛行中の機体センサ信号の変化を検出して正常
値との比較、能力評価及び計測等の作業を簡易に行うこ
とができる。オンラインモニタ装置は、試験装置の機能
を流用することにより実現容易であり、コスト的な負担
を要することなく実現が可能である。従って、本発明
は、フライトデータレコーダシステムの総合的なメンテ
ナンス、飛行前点検及び飛行状態において機体センサ状
態をオンラインにてモニタすることが可能であり、作業
効率の向上及び作動不良の早期発見による重大事故の回
避に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオンラインモニタ装置のブロック図で
ある。
【図2】本発明の試験装置のブロック図である。
【図3】本発明のオンラインモニタ装置の外観図であ
る。
【図4】本発明の試験装置の外観図である。
【図5】フライトデータレコーダのブロック図である。
【図6】従来の試験装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 オンラインモニタ装置 2 センサ擬似信号出力回路 3 レコーダデータ入力回路 4 LCD表示部 5 操作スイッチ 6 センサ擬似信号入力回路 7 制御信号インタフェース 8 制御回路 9 基準データメモリ 10 電池 11 充電回路 12 コネクタ 13 コネクタ 14 取手 15 試験装置 16 操作スイッチ部 17 制御回路 50 フライトデータレコーダ 51 センサ 52 レコーダ制御部 53 センサインタフェース回路 54 制御回路 55 レコーダ駆動回路 56 記録部 57 メモリ 58 容器 60 試験装置 61 センサ擬似信号発生器 62 レコーダデータ入力回路 63 記憶データ発生部 64 記憶データ再生部 65 操作スイッチ部 66 LCD表示部 67 制御部 68 電源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64D 45/00 - 47/00 G01C 23/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライトデータレコーダの記録部に記憶
    される機体各部のセンサからの検出データをモニタする
    ために、 前記記録部に記憶される検出データを前記フライトデー
    タレコーダから取り込み所定の信号変換を行うレコーダ
    データ入力回路と、前記検出データの検出項目毎の良否
    判定に用いる基準データが予め記憶された基準データメ
    モリと、表示部と、操作スイッチと、前記操作スイッチ
    による指定に従って前記検出データを一時蓄積するとと
    もに該検出データと前記基準データとを照合した結果を
    前記表示部に表示させるように制御する制御回路とが備
    えられ さらに、前記フライトレーダレコーダを試験するフライ
    トデータレコーダ試験装置の一部として装着され機能す
    るために、 前記フライトレーダレコーダ試験装置からセンサ擬似信
    号を取り込むセンサ擬似信号入力手段と、取り込んだセ
    ンサ擬似信号をフライトデータレコーダに出力するセン
    サ擬似信号出力手段と、前記試験装置本体と制御信号の
    やりとりを行う制御信号インタフェースとが設けられ、 前記フライトレーダ試験装置から取り外した状態で、前
    記フライトデータレコーダの記録部に記憶される機体各
    部のセンサからの検出データをモニタすることができる
    ように構成された フライトデータレコーダのオンライン
    モニタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載のオンラインモニタ装置が
    脱着自在に装着されてなるフライトデータレコーダ試験
    装置であって、 機体各部のセンサの出力信号に対応するセンサ擬似信号
    を発生するセンサ擬似信号発生器と、フライトデータレ
    コーダのメモリを試験するための試験用記憶データを発
    生して該メモリに記憶させる記憶データ発生部と、前記
    メモリに記憶された前記試験用記憶データを取り出して
    再生する記憶データ再生部と、第2の操作スイッチと、
    該2の操作スイッチによる指定に従って前記センサ擬似
    信号発生器の出力を前記オンラインモニタ装置のセンサ
    擬似信号入出力手段を介してフライトデータレコーダに
    対して出力し、該フライトデータレコーダから取り込ま
    れる前記センサ擬似信号の検出データを前記オンライン
    モニタ装置の表示部に表示するとともに前記記憶データ
    発生部の出力によって前記メモリに記憶させた記憶内容
    を前記記憶データ再生部で再生して前記表示部に表示さ
    せるように制御する第2の制御回路とが備えられたフラ
    イトデータレコーダ試験装置。
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