JP3300098B2 - クロスヘッド形ピストンエンジン - Google Patents

クロスヘッド形ピストンエンジン

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JP3300098B2
JP3300098B2 JP06862893A JP6862893A JP3300098B2 JP 3300098 B2 JP3300098 B2 JP 3300098B2 JP 06862893 A JP06862893 A JP 06862893A JP 6862893 A JP6862893 A JP 6862893A JP 3300098 B2 JP3300098 B2 JP 3300098B2
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    • F16C5/00Crossheads; Constructions of connecting-rod heads or piston-rod connections rigid with crossheads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01BMACHINES OR ENGINES, IN GENERAL OR OF POSITIVE-DISPLACEMENT TYPE, e.g. STEAM ENGINES
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロスヘッドのガイド
シューがエンジンフレームボックスに設けた案内部材の
案内面に沿ってエンジン横断方向に案内されるクロスヘ
ッド形ピストンエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】ピストンロッドをコンロッドに接続する
クロスヘッドは一般的に、エンジン横断方向、すなわち
シリンダの軸線およびクランク軸の軸線を含む平面(エ
ンジン中心面)に対して垂直な方向に互いに対向する一
対の案内部材を設けるとともに、これら一対の案内部材
にそれぞれ設けた案内面間に配設されたガイドシューに
よって案内されてシリンダの軸線と平行な方向に往復動
する。このとき、一対の案内部材には内側(エンジン中
心面側)を向く案内面が形成される一方、ガイドシュー
には前記案内面上を摺動する外側を向いた一対の摺動面
が形成される。
【0003】一対の案内部材は通常、エンジンプレート
とシリンダ部との間に設けられるフレームボックス内の
横断壁に固定される。一般に横断壁は鋳造で製作される
ので案内部材は横断壁と一体に形成されるが、案内部材
を別個に製作し、横断壁にこれを溶接で固定することも
しばしば行なわれる。溶接による場合には、案内部材の
自由端から横断壁にかけて傾斜した補強部材をわたして
補強する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フレー
ムボックス内の横断壁と一体に案内部材を形成する方法
では、案内部材の加工精度は格段に高いものが要求され
るため、製作に多大な時間を要し、非常に高価なものに
なってしまう。すなわち、エンジン運転中に、案内部材
の案内面上を摺動するガイドシューが案内面と噛み込み
を起こさないためには、案内部材の案内面は高い平行度
を保つ必要があるが、この案内面がフレームボックス内
にあることから加工が容易ではない。また、フレームボ
ックス内に横断壁と一体に形成された案内部材は、横断
壁の中央付近にステーボルトの圧縮力を受けると変形あ
るいは曲がりを生じ易い。
【0005】一方、長い停止期間の後にエンジンを始動
するとき、あるいはエンジン負荷が大きく変化するとき
には、熱膨張、収縮が一様でなく、横断壁に支持された
案内部材に歪みを生じ易い。こうした案内部材の変形
は、その案内面上を摺動するガイドシューに片当たりを
生じさせ、局部的に加熱されてそこが大きく膨張してし
まう。このガイドシューの局部的な膨張により、最悪の
場合には一対の案内面間でガイドシューの噛み込みが生
じる。
【0006】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、案内部材に設ける案内面を高
い精度で容易に加工できるとともに、熱膨張やエンジン
フレームボックスの歪み等によって案内部材の案内面と
ガイドシューの摺動面との間に噛み込みが生じることが
ないクロスヘッド形ピストンエンジンを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載のクロスヘッド形ピストンエンジンは、ピス
トンロッドをコンロッドに接続するクロスヘッドと、
対の摺動面を有する、前記クロスヘッドに取り付けられ
たガイドシューと、前記クロスヘッドの往復動を案内す
るための一対の案内面がその表面上に形成された、エン
ジンフレームボックスに支持された単一の案内部材と、
を備える。そして、前記ガイドシューの一対の摺動面
は、間隔を開けて互いに対向するように配置されるとと
もに、前記案内部材の一対の案内面上をそれぞれ摺動
し、 かつ前記案内部材は、前記一対の案内面が形成され
た部分が前記ガイドシューの一対の摺動面の間に延在す
るように配置されて前記ガイドシューによって摺動自在
に挟持される。
【0008】すなわち、案内部材の案内面とガイドシュ
ーの摺動面との間に発生する摩擦熱は、案内部材および
ガイドシューを設けたクロスヘッドの双方に吸収される
ので、結果として往復運動方向に寸法が短いガイドシュ
ー側の温度上昇が案内部材側よりも激しい。そして、案
内部材とクロスヘッドとの間の温度差は、ガイドシュー
が案内面の一端と他端との間で往復して摺動することか
らさらに増大する。このとき、従来技術においては、一
対の案内部材によってガイドシュー(クロスヘッド)を
挟装する構造であるため、ガイドシュー(クロスヘッ
ド)が熱膨張するとガイドシューの摺動面が案内部材の
案内面に噛み込むことになる。これに対して請求項1に
記載の発明においては、間隔を開けて互いに対向するよ
うに配置されたガイドシュー側の一対の摺動面が、単一
の案内部材上に形成された一対の案内面上をそれぞれ摺
動する構造である。これにより、ガイドシュー(クロス
ヘッド)は、その温度が上昇するとエンジン横断方向に
自由に熱膨張してその一対の摺動面が各案内面から離れ
る方向へ変位できるから、両者の間に噛み込みが生じる
ことがない。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のものにおいて、案内部材を、エンジン長手方向中心に
おいてエンジンフレームボックスに取り付けたものであ
る。これにより、エンジンフレームボックスの横断壁に
歪みが生じたときに、案内部材の変位を最小として一対
の案内面の変位を小さくし、歪みによる影響を免れるこ
とができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のものにおいて、案内部材を長い梁として形成
したものである。この梁は鋳造により、比較的寸法が小
さいユニットとして横断壁から分離して製造できるか
ら、エンジンに組込む前に機械加工によって所望の精度
に仕上げることが容易である。また、分離した2つの案
内部材を有する従来のエンジンにおいては、案内部材を
エンジン中心面に対して芯出しするために、その取り付
けに細心の注意を払わなければならない。これに対し、
本発明における一対の案内面を有した1本の梁としての
案内部材は、その取り付けの際に難しい作業を強いられ
ることがなく極めて有利であるばかりか、その構造が徹
底して単純化されている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載のものにおいて、案内部材をその長手
方向中央部においてエンジンフレームボックスに回動自
在に軸支したものである。これにより案内部材をフレー
ムボックスに取付ける作業、および案内部材の案内面を
エンジン中心面に対して正確に配置する作業を容易に行
うことができる。また、案内部材とフレームボックスと
の間に熱膨張による伸び差が生じても、一対の案内面に
歪みが生じることを防止できる。さらに、案内部材の長
手方向中央部をエンジンフレームボックスに軸支するの
で、案内部材の一端側と他端側の伸びを等しく配分でき
る利点がある。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載のものにおいて、案内部材の長手方向
の少なくとも一端部をエンジンフレームボックスに対し
て位置調節可能に固定して案内部材の回動を防止する固
定手段をさらに設けたものである。これにより、案内部
材をエンジンフレームボックスに対して全面的に結合す
ることなく案内部材を回動不能に支持することができる
ので、エンジンフレームボックスから案内部材に熱応力
が伝達されない。また、固定手段を用いて案内部材の長
手方向の少なくとも一端部の位置を調節することによ
り、案内部材の芯出しを簡単に実施することができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のものにおいて、固定手段を、その案内部材側の端部が
案内部材の長手方向に変位可能なステーを有し、熱膨張
によって生じる案内部材の長手方向の変位を許容するよ
うにしたものである。これにより、エンジン運転中に案
内部材が横断壁よりも高い温度となって熱膨張しても、
案内部材はその長手方向に伸長することができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載のものにおいて、案内部材は、前記一
対の案内面の間に延在する第3の案内面がその表面上に
形成されており、かつガイドシューが第3の案内面上を
摺動してクロスヘッドの往復動を案内する、一対の摺動
面の間に配設された第3の摺動面を有するものである。
好ましくは、第3の案内面をクランク軸の軸線に対して
垂直に延在するように配設し、側圧によってクロスヘッ
ドが傾斜することを防止する。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7
のいずれかに記載のものにおいて、エンジンフレームボ
ックスを形成する一つの横断壁の両側面に横断壁を挟む
ように一対の案内部材をそれぞれ配設するとともに、
れら一対の案内部材を横断壁に設けた一つの支軸によっ
て横断壁に対しそれぞれ回動自在に軸支したものであ
る。これにより一対の案内部材をフレームボックスに取
付ける作業、および一対の案内部材の案内面をエンジン
中心面に対して正確に配置する作業を、同時かつ容易に
行うことができる。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
のものにおいて、一対の案内部材を、横断壁を貫通する
固定手段によって一体に組み立てたものである。これに
より、一対の案内部材をフレームボックスに取付ける作
業を同時かつ容易に行うことができる。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
9のいずれかに記載のものにおいて、案内部材とエンジ
ンフレームボックスとの間に介装される低摩擦材料から
なる位置調整用薄板をさらに備えるものである。これに
より、案内部材とエンジンフレームボックスとの間の摩
擦を小さくすることができるから、案内部材の位置調整
を容易に行うことができる。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
10のいずれかに記載のものにおいて、一対の案内面お
よび一対の摺動面を互いに組み合わされる湾曲面に形成
したものである。これにより、クロスヘッドをエンジン
横断方向のみならずエンジン長手方向(クランク軸の軸
線方向)にも位置決めしつつ案内することができる。
【0019】
【実施例】図1は、舶用推進エンジンの大型ディーゼル
エンジンに用いられる台形状フレームボックス1の断面
図である。このフレームボックス1は下部に水平に配置
された底板4と、上部に水平に配置された天井板5と、
底板4と天井板5との間を連結する2枚の側板2、3と
から構成される。これらの部材のうち、底板4はエンジ
ンプレート(図示せず)と連結され、天井板5はシリン
ダ部(図示せず)と連結される。シリンダ部、フレーム
ボックス1およびエンジンプレートはステーボルト6に
よって単一のユニットとして互いに締付けられる。
【0020】このフレームボックス1はステーボルト6
の締付力を吸収し、後述されるクロスヘッドの位置を決
めるための単一の案内部材8を支持する横断壁7を有す
る。
【0021】この単一の案内部材8は鋳造によって長い
梁として作られ、エンジンに装着したときに横断方向に
外側を向く互いに平行な一対の表面を有する。これらの
表面は機械加工で精密に仕上げられてガイドシュー(後
述)のための案内面9、10となる。
【0022】主支点Aにある支軸11は、図2に示す案
内部材8の支軸孔12に押し込んで固く結合されてい
る。この支軸11はピン部が案内部材8の後側から突出
するように設けられる。案内部材8の後側には支軸11
のピン部を囲む突出部13が設けられ、横断壁7に穿た
れたピン孔15に支軸11を挿入したとき、平面14に
案内部材8の突出部13の先端が当たり、そこに位置決
めされるようになっている。このとき、案内部材8は支
軸11を中心に回動することができる。
【0023】横断壁7にはピン孔15のまわりに案内部
材8に形成された孔17と同芯を保って複数の貫通孔1
6が穿設されている。この貫通孔16は孔17よりも直
径が大きく、そこにたとえばボルト18(図5参照)の
ような固定部材(組立手段)を通したとき、ある間隙が
保たれ、支軸11を中心にして案内部材8が回動できる
ようになっている。
【0024】案内部材8のエンジン長手方向(クランク
軸の軸線方向)における芯出しのために主支点Aとの間
に距離を保って2個の補助支点Bを設ける(図1参
照)。
【0025】この補助支点Bは案内部材8に突出部13
´を形成し、その先端を横断壁7に形成した平面14´
に当てて構成する(図3参照)。
【0026】図1および図4に示すように、案内部材8
はエンジン横断方向に連続している凹所20を備えた上
部および下部フォーク19を有する。上部および下部フ
ォーク19には支持ステー21が挿入される。
【0027】図7にヨーク22に支持ステー21の一端
を装着したところを示す。ヨーク22は横断壁7を貫通
してそこに支承されている。
【0028】支持ステー21の先端にはヨーク22に固
定されるねじを刻んだ主軸23が設けられており、主軸
23にヨーク22を嵌合させ、結合片24およびナット
25を用いて支持ステー21とヨーク22とを結合して
いる。
【0029】このフレームボックス1を使用するにあた
っては、案内部材8のすべての機械加工をエンジンに組
込む前に完了させ、フレームボックス1の溶接が終了し
た後に案内部材8を組込むようにする。組立方法は、初
めにピン孔15に支軸11を固定し、支軸11を利用し
て横断壁7に下げる。1本の案内部材8を横断壁7のい
ずれか一方に支えた状態で、図5に示すように、双方の
案内部材8にわたるボルトあるいは軸(組立手段)18
を通してこれを固定する。この方法によって2本の案内
部材8を同時に装着することができる。
【0030】このとき、突出部13、13´と平面1
4、14´との間に介装する図示されないシム(位置調
整用の薄板)によって、2本の案内部材8をエンジン長
手方向に正確に芯出しする(図2,図3参照)。このシ
ムは平面14、14´に沿って摺動するすべり軸受とし
て働くために、たとえば銅−亜鉛合金などの低摩擦材料
から製作する。さらに、この材料は横断壁7に対する熱
膨張も容易である点からも好ましい。
【0031】また、シリンダの軸線との平行度を保つた
め、最終的な案内部材8の芯出しを保持ステー21に装
着されるナット26,27を用いて行なう(図1、図7
参照)。支持ステー21は案内部材8がその長手方向に
熱膨張するときの伸びを拘束しないだけの充分な長さを
有する。また、下方へのピストンストローク動作中、圧
縮を受ける支持ステー21のシャンク部は他の部分より
も直径を大きくする(図7参照)。最後に、ガイドシュ
ー33からもたらされるトルクを吸収できるようにボル
トあるいは軸18を締付ける(図5参照)。
【0032】このとき、第3の案内面28はエンジン長
手方向(クランク軸の軸線方向)に間隙を保ってエンジ
ン中心に置かれる。この第3の案内面28は、後述する
クロスヘッド29の第3の摺動面42と共にエンジン長
手方向にクロスヘッド、そしてピストンロッドおよびコ
ンロッドを位置決めする(図5参照)。
【0033】図5および図6は、連接棒30と接続され
る外側軸受部分およびピストン棒45と接続されるクロ
スヘッドピン31を有するクロスヘッド29を示してい
る。クロスヘッドピン31は、エンジン長手方向(クラ
ンク軸の軸線方向)に突出してガイドシュー33を支持
する一対のピン32を有している。
【0034】エンジン長手方向(クランク軸の軸線方
向)へのクロスヘッド29の長さを短くするために、ガ
イドシュー33はクロスヘッドピン31の凹部34に入
り込んでいる。ガイドシュー33の形はU字状で、その
内側に案内部材8が収まるようになっている。ガイドシ
ュー33の内面にはホワイトメタルのような軸受メタル
で覆われた薄板36がボルト35によって固定されてい
る。
【0035】本実施例は摺動面が磨耗したとき、薄板3
6全体を交換するようにしたものであるが、これはホワ
イトメタルをガイドシュー33に一体に鋳込むことも可
能である。エンジン運転中、ガイドシュー33の摺動面
37、38は案内部材8の案内面9、10上を摺動す
る。
【0036】このクロスヘッドピン31への潤滑は、ピ
ン32に形成された油孔と連通する連通孔40から給油
口39を通して潤滑油を供給する。
【0037】さらに、ガイドシュー33の上部と下部と
にシリンダ軸線と平行に延びる第3の摺動面42を有す
る薄板41を設ける。この薄板41も軸受メタルで覆
う。この第3の摺動面42は、クロスヘッド29が案内
部材8の長手方向に移動中、第3の案内面28上を摺動
する。これによりクロスヘッド29をエンジンの長手方
向に正確に位置決めすることができる。
【0038】エンジン中心に対する芯出し用の第3の摺
動面42が形成されるので、クロスヘッド29は側圧の
ために傾くことがない。薄板41は1枚だけ使用するこ
とも勿論可能であるが、2枚の薄板41をクロスヘッド
29の中心から可能な限り離して設けるのが側圧を小さ
くするので好ましい。この薄板41は接合部材と共にボ
ルト43によってガイドシュー33の凹溝に固定する。
【0039】第3の摺動面42に対する潤滑は、油孔4
4を通して潤滑油を供給する。
【0040】このように、案内部材8の芯出しはエンジ
ン運転中、ねじりが作用したとき、案内面9、10およ
び摺動面37、38の変位を最少に保てること、そして
案内部材8を取付けるのがステーボルト6の締付後で、
横断壁7に変形が起こらないときに案内部材8の芯出し
を行なえることが精度を大きく左右する。
【0041】なお、上記した案内部材8の案内面は平面
であるが、円筒面として形成することが可能である。円
筒状に構成した案内面を有する案内部材を用い、これに
円形摺動面を有する少なくとも1個のセグメントからな
るガイドシューを組み合わせる。この実施例はより小さ
いエンジンに適用する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクロスヘ
ッド形ピストンエンジンは、間隔を開けて互いに対向す
るように配置されたガイドシュー側の一対の摺動面が、
単一の案内部材の一対の案内面が形成された部分を摺動
自在に挟持する構造であるから、ガイドシュー(クロス
ヘッド)は、その温度が上昇するとエンジン横断方向に
自由に熱膨張してその一対の摺動面が案内部材の各案内
面から離れる方向へ変位でき、両者の間に噛み込みが生
じることがない。また、一対の案内面がエンジン中心面
に対して対称に配設されるように案内部材をエンジンフ
レームボックスに取り付けるものであるから、エンジン
フレームボックスの横断壁に歪みが生じたときに、案内
部材の変位を最小として一対の案内面の変位を小さく
し、歪みによる影響を免れることができる。また、案内
部材をシリンダ軸線と平行に延びる細長い梁とするの
で、鋳造によって比較的寸法が小さいユニットとして横
断壁とは別個に製造でき、エンジンに組込む前に機械加
工によって所望の精度に仕上げることが容易である。さ
らに、難しい作業を強いられることなくエンジン中心面
に対して正確に芯出しすることができ、加えてその構造
を徹底して単純化することができる。また、案内部材を
その長手方向中央部でエンジンフレームボックスに回動
自在に軸支するから、案内部材をフレームボックスに取
付ける作業、および案内部材の案内面をエンジン中心面
に対して正確に配置する作業を容易に行うことができ
る。さらには、案内部材とフレームボックスとの間に熱
膨張による伸び差が生じても、一対の案内面に歪みが生
じることを防止できる。加えて、案内部材の一端側と他
端側の伸びを等しく配分することができる。また、固定
手段を用いて案内部材の長手方向の少なくとも一端部を
エンジンフレームボックスに対して位置調節可能に固定
して案内部材の回動を防止するから、案内部材がエンジ
ンフレームボックスに対して全面的に結合されることが
なく、エンジンフレームボックスから案内部材に熱応力
が伝達されることがない。さらには、固定手段を用いて
案内部材の長手方向の少なくとも一端部の位置を調節す
るから、案内部材の芯出しを簡単に実施することができ
る。また、その案内部材側の端部が案内部材の長手方向
に変位可能なステーを固定手段が有し、熱膨張によって
生じる案内部材の長手方向の変位を許容するから、エン
ジン運転中に案内部材が横断壁よりも高い温度となって
熱膨張しても、案内部材はその長手方向に伸長すること
ができる。また、案内部材が一対の案内面の間に延在す
る第3の案内面を有し、かつガイドシューが第3の案内
面上を摺動してクロスヘッドの往復動を案内する一対の
摺動面間に配設された第3の摺動面を有するから、側圧
によってクロスヘッドが傾斜することを防止できる。ま
た、エンジンフレームボックスを形成する一つの横断壁
の両側面に横断壁を挟むように一対の案内部材をそれぞ
れ配設するとともに、横断壁に設けた一つの支軸によっ
てこれら一対の案内部材を横断壁に対してそれぞれ回動
自在に軸支するから、一対の案内部材をフレームボック
スに取付ける作業、および一対の案内部材の案内面をエ
ンジン中心面に対して正確に配置する作業を同時かつ容
易に行うことができる。また、横断壁を貫通する固定手
段によって一対の案内部材を一体に組み立てるから、一
対の案内部材をフレームボックスに取付ける作業を同時
にかつ容易に行うことができる。また、案内部材とエン
ジンフレームボックスとの間に低摩擦材料からなる位置
調整用薄板を介装するから、案内部材とエンジンフレー
ムボックスとの間の摩擦を小さくすることができ、案内
部材の位置調整を容易に行うことができる。また、一対
の案内面および一対の摺動面を互いに組み合わされる湾
曲面に形成するから、クロスヘッドをエンジン横断方向
のみならずエンジン長手方向にも位置決めしつつ案内す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による案内部材を備えたフレームボック
スの実施例を示す立面図。
【図2】図1に示す案内部材の主支点部を示す断面図。
【図3】図1に示す案内部材の補助支点部を示す断面
図。
【図4】図1に示す案内部材の端部を示す側面図。
【図5】本発明によるピストンエンジンの実施例を示す
断面図。
【図6】本発明によるガイドシューの実施例を示す側面
図。
【図7】図1に示す支持ステーとヨークとの結合部を示
す詳細図。
【符号の説明】
1 エンジンフレームボックス7 横断壁 8 案内部材 9,10 案内面 11 支軸 21 支持ステー 28 第3の案内面 29 クロスヘッド 31 クロスヘッドピン 33 ガイドシュー 37,38 摺動面41 薄板 42 第3の摺動面45 ピストン棒 A 主支点 B 補助支点
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−110312(JP,A) 特開 昭52−121115(JP,A) 実開 昭52−5107(JP,U) 実開 昭54−12611(JP,U) 実開 平2−107737(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 5/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンロッドをコンロッドに接続するク
    ロスヘッドと、一対の摺動面を有する、前記クロスヘッドに取り付けら
    れたガイドシューと、 前記クロスヘッドの往復動を案内するための一対の案内
    面がその表面上に形成された、エンジンフレームボック
    スに支持された単一の案内部材と、を備え、 前記ガイドシューの一対の摺動面は、間隔を開けて互い
    に対向するように配置されるとともに、前記案内部材の
    一対の案内面上をそれぞれ摺動し、 前記案内部材は、前記一対の案内面が形成された部分が
    前記ガイドシューの一対の摺動面の間に延在するように
    配置されて前記ガイドシューによって摺動自在に挟持さ
    れる、 ことを特徴とするクロスヘッド形ピストンエンジン。
  2. 【請求項2】前記案内部材は、エンジン長手方向中心に
    おいて前記エンジンフレームボックスに取り付けられ
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のクロスヘッド形
    ピストンエンジン。
  3. 【請求項3】前記案内部材は、長い梁として形成され
    る、ことを特徴とする請求項1または2に記載のクロス
    ヘッド形ピストンエンジン。
  4. 【請求項4】前記の案内部材は、その長手方向中央部に
    おいて前記エンジンフレームボックスに回動自在に軸支
    される、ことを特徴とする請求項3に記載のクロスヘッ
    ド形ピストンエンジン。
  5. 【請求項5】前記案内部材の長手方向の少なくとも一端
    部を前記エンジンフレームボックスに対して位置調節可
    能に固定して前記案内部材の回動を防止する固定手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のクロ
    スヘッド形ピストンエンジン。
  6. 【請求項6】前記固定手段は、その前記案内部材側の端
    部が前記案内部材の長手方向に変位可能なステーを有
    し、熱膨張によって生じる前記案内部材の長手方向の変
    位を許容する、ことを特徴とする請求項5に記載のクロ
    スヘッド形ピストンエンジン。
  7. 【請求項7】前記案内部材は、前記一対の案内面の間に
    延在する第3の案内面がその表面上に形成されており、 前記ガイドシューは、前記第3の案内面上を摺動して前
    記クロスヘッドをエンジン長手方向に位置決めする、前
    記一対の摺動面の間に配設された第3の摺動面を有す
    る、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    のクロスヘッド形ピストンエンジン。
  8. 【請求項8】前記エンジンフレームボックスを形成する
    一つの横断壁の両側面に前記横断壁を挟むように一対の
    前記案内部材がそれぞれ配設され、 かつ前記一対の案内部材は、前記横断壁に設けた少なく
    とも一つの支軸によって前記横断壁に対しそれぞれ回動
    自在に軸支される、ことを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれかに記載のクロスヘッド形ピストンエンジン。
  9. 【請求項9】前記一対の案内部材は、前記横断壁を貫通
    する組立手段によって一体に組み立てられることを特徴
    とする請求項8に記載のクロスヘッド形ピストンエンジ
    ン。
  10. 【請求項10】前記案内部材と前記エンジンフレームボ
    ックスとの間に介装される、低摩擦材料からなる位置調
    整用薄板をさらに備える、ことを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれかに記載のクロスヘッド形ピストンエンジ
    ン。
  11. 【請求項11】前記一対の案内面および前記一対の摺動
    面は、それぞれ互いに噛み合う湾曲面として形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の
    クロスヘッド形ピストンエンジン。
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