JP3299165B2 - 冷凍パン生地処理装置 - Google Patents

冷凍パン生地処理装置

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JP3299165B2
JP3299165B2 JP02499098A JP2499098A JP3299165B2 JP 3299165 B2 JP3299165 B2 JP 3299165B2 JP 02499098 A JP02499098 A JP 02499098A JP 2499098 A JP2499098 A JP 2499098A JP 3299165 B2 JP3299165 B2 JP 3299165B2
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進 益山
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昭治 青柳
淳郎 森岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍パン生地処理
装置、さらに詳しくは、隣接した解凍室と発酵室をドア
によって区画して設け、面積効率を高め、かつ良質な発
酵を行う冷凍パン生地処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】保存や品質管理が容易な冷凍パン生地
は、発酵に先立って解凍を行う。一方、多量の冷凍パン
生地の処理を効率的に行うために、冷凍パン生地を載置
台すなわち台車に載せ、台車に載せたまま冷凍パン生地
を低温・乾燥の解凍室から比較的高温・高湿の発酵室に
移動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】台車を低温・乾燥の
解凍室から、ドアによって区画された比較的高温・高湿
の発酵室に移動させる際、隣接した解凍室と発酵室の間
での気体の出入りは避けられず、解凍室及び発酵室での
解凍及び発酵を均質に行うことができず、かつ解凍及び
発酵の効率を高くすることができない問題もあった。特
に、温度及び湿度について均一性及び値について高度の
管理を必要とする発酵室において、台車が搬入される時
に隣接の解凍室からの気体の流入によって、温度低下、
湿度低下、温度むら、湿度むら等が生じることが避けら
れなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来の冷凍パン生地処理装置
に関する上述した問題点に鑑みてなされたものであっ
て、冷凍パン生地を載置した台車を解凍室から隣接しド
アによって区画された発酵室に搬入した場合において
も、発酵室において温度低下、湿度低下、温度むら、湿
度むら等がほとんど生じない冷凍パン生地処理装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、隣接した解
凍室と発酵室をドアによって区画して設け、冷凍パン生
地を載置した台車を上記解凍室から上記発酵室に搬送す
る冷凍パン生地処理装置において、上記発酵室の台車の
搬送路に、上記ドアに連接し台車が留まることがない緩
衝空間を形成し、該緩衝空間において上記搬送路とほぼ
直交する方向に空気を通過させる空気流動系を形成した
ことを特徴とする冷凍パン生地処理装置である。本願発
明はまた、隣接した解凍室と発酵室をドアによって区画
して設け、冷凍パン生地を載置した台車を上記解凍室か
ら上記発酵室に搬送する冷凍パン生地処理装置におい
て、上記発酵室の台車の搬送路に、上記ドアに連接し台
車が留まることがない緩衝空間を形成し、該緩衝空間の
一方の側で該緩衝空間から第1の距離をおいた位置に空
気流入部を設け、該緩衝空間の他方の側で上記搬送路に
沿って該搬送路から第1の距離より短い第2の距離をお
いた位置に空気吸出部を設けたことを特徴とする冷凍パ
ン生地処理装置である。
【0006】本願発明の実施態様は以下の通りである。
上記空気流入部が、上記搬送路と直交する方向に吹き出
す吹出口と、上記搬送路と平行な方向に吹き出す吹出口
とを有することを特徴とする。上記空気吸出部が、差圧
ケージであることを特徴とする。
【0007】
【実施態様】本発明の実施例の冷凍パン生地処理装置に
ついて説明する。冷凍パン生地処理装置は、図1に示す
ように、パン生地を載置した台車Vを並べて留置しパン
生地を解凍する解凍室D、及びパン生地を載置した台車
Vを並べて留置しパン生地を発酵させる発酵室Fを隣接
させてなる。解凍室Dと発酵室Fとの間にはドア402
が設けられている。 (1)解凍室D 解凍室Dは、図1に示すように、台車Vを2列に並べて
留置できるように、吹き出し口120及び差圧ケージ1
04が設けられている。吹き出し口120は、図3に示
すように、解凍室Dの上面の一部分に設けられている。
吹き出し口フィルター122が吹き出し口120に固定
される。あて板124が、吹き出し口120から間隔を
隔てて、解凍室Dの中に設けられる。あて板124は、
吹き出し口120から吹き出す流体を受けて、側方に方
向転換させて、解凍室102に流入させるのに役立つ。
ダンパー130が、差圧ケージ104の上側に設けられ
る。
【0008】差圧ケージ104は、図3に示すように、
台車Vに対面するように差圧ケージパンチングメタル1
08を設けている。差圧ケージパンチングメタル108
は、図2に示すように、高さが約1500mmであり、
開口率が約5%の第1パンチング領域108aを有す
る。高さが約50mmで、開口のない第1めくら板10
8bが第1パンチング領域108aの下方に設けられ
る。高さが約200mmである開口部108cが第1め
くら板108bの下方に設けられる。高さが約200m
mで、開口のない第2めくら板108dが第1パンチン
グ領域108aの上方に設けられる。高さが約100m
mで、開口率が約50%の第2パンチング領域108e
が第2めくら板108dの上方に設けられる。高さが約
475mmで、下方にアルミチャネル108fを有する
断熱パネル108gが、第2パンチング領域108eの
上方に設けられる。
【0009】台車Vは、図4に示すように、差圧ケージ
パンチングメタル108に面して配置される面の横幅が
約770mmであり、差圧ケージパンチングメタル10
8と直角方向に配置される部分の厚さが約615mmで
ある。台車Vは、図5に示すように、パン生地を配置す
るための複数の載置部160gを有する。それぞれの載
置部160gは、図6に示すように、平面形状を有す
る。複数の載置部160gの総高さは約1600mmで
あり、この中に、図4及び図5に示すように、例えば、
16個の載置部160gが設けられている。台車Vを移
動させるための車輪160kが台車Vの下面に設けられ
ている。以上のように構成することにより、台車Vの差
圧ケージ104と反対側に、図3に示すように、縦横の
寸法、即ち、高さ及び奥行きが載置部160gの縦横の
寸法より大きい整流空間170が形成される。整流空間
170の前後方向幅すなわち差圧ケージパンチング10
8と直角方向の幅は、載置部160gの高さの1/8以
上であり、載置部160gの高さの1/4以上であるの
が、好ましく300mm〜4500mmであることが更
に好ましい。整流空間170の高さは、載置部160g
の高さ以上であることが好ましく、2000mm〜30
00mmであることが更に好ましい。
【0010】種々のパン生地が、図7に示すように配置
される。例えば、フランクロールのパン生地172a、
メロンパンのパン生地172b及びクリームパンのパン
生地172cを解凍及び発酵させる場合には、載置部1
60gとして、図8に示す平天板174を用いる。例え
ば、コッペパンのパン生地176aを解凍させる場合に
は、載置部160gとして、図9に示す型天板178を
用いる。パン生地を配置した平天板174又は型天板1
78は、複数の載置部160gにそれぞれ配置される。
ここで、解凍の対象となる冷凍生地の仕様について説明
する。コッペパンは、寸法(長さ×幅×高さ)が180
〜220×20〜40×15〜30mmであり、重さは
70〜100グラムである。コッペパンのパン生地は、
細長い棒のようなパン生地である。コッペパンのパン生
地の標準解凍時間は2時間〜3時間である。
【0011】あんぱんは、寸法(長さ×幅×高さ)が5
5〜90×55〜90×25〜45mmであり、重さは
80〜130グラムである。あんぱんのパン生地は、あ
んこが入ったほぼ丸いパン生地である。あんぱんのパン
生地の標準解凍時間は2時間〜4時間である。フランク
ロールは、寸法(長さ×幅×高さ)が120〜170×
25〜50×10〜30mmであり、重さは50〜10
0グラムである。フランクロールのパン生地は、中央に
切れ目が入っている細長いパン生地である。フランクロ
ールのパン生地の標準解凍時間は1時間30分〜3時間
である。解凍室Dの作動は以下の通りである。解凍室D
は、図1に示すように、温度が約15〜30°Cで、湿
度が約50〜100%の恒温恒湿の空気が、風速0.1
〜3m/secで、吹き出し口120から解凍室D内に
吹き込まれる。空気はあて板124にあたって、四方に
分配されるように解凍室Dに流入する。解凍室Dに流入
した空気は、整流空間170に流入する。
【0012】整流空間170に流入した空気の一部分
は、台車Vの中に配置されたパン生地の傍らを通過し
て、差圧ケージパンチングメタル108の第1パンチン
グ領域108aから差圧ケージ104に流入する。空気
の他の一部分は、差圧ケージパンチングメタル108の
第2パンチング領域108eから差圧ケージ104に流
入する。空気の更に他の一部分は、下部開口108cか
ら差圧ケージ104に流入する。差圧ケージ104に流
入した空気は、差圧ケージファン112により、ダンパ
ー130を介して上方に排出される。従って、差圧ケー
ジ104の排出方向は、台車Vを配置した方向とは異な
る方向である。差圧ケージ104の差圧ケージパンチン
グメタル108の第1パンチング領域108aから吸入
する空気の風量は、パン生地の傍らを通過する風速が
0.2m/sec以下になるように制御されるのが好ま
しい。台車Vの差圧ケージ104に面している部分の表
面積をSとし、この部分を通過する空気の風速を0.0
1m/secから0.2m/secにする場合には、差
圧ケージ104の差圧ケージパンチングメタル108の
第1パンチング領域108aから吸入する空気の風量
は、 S〔m2 〕×0.01〔m/sec〕×60 = 0.
6S〔CMM〕 から、 S〔m2 〕×0.2 〔m/sec〕×60 = 1
2S〔CMM〕 となる。
【0013】ここで、〔CMM〕は、〔m3 /min〕
を意味し、「キュービック・メーター・パー・ミニッ
ト」のことである。差圧ケージ104を通して循環させ
られる空気の風量は、解凍室D内を恒温恒湿に維持する
ために、上記のように計算した風量より多くする必要性
がある。このため、差圧ケージ104の差圧ケージパン
チングメタル108の第1パンチング領域108aの上
部及び下部から、循環させられる空気の風量の全体から
上記のように計算した風量を差し引いた分に相当する空
気を吸入する必要性がある。そして、上記のように計算
した風量だけを、パン生地の傍らを通過させて、差圧ケ
ージ104の差圧ケージパンチングメタル108の第1
パンチング領域108aから吸入する。このような、差
圧ケージ104を通して循環させられる空気の風量は、
解凍室Dの内部体積、解凍室Dの内部の設定温度、パン
生地の品温等の様々な条件により異なるが、例えば、
2.4S〜48Sとすることができる。
【0014】ただし、冷凍パン生地の解凍を行う場合に
は、解凍時におけるパン生地からの冷気が解凍室Dの床
付近によどみやすいので、差圧ケージ104の下部開口
104aから比較的多くの空気を吸入するのが好まし
い。すなわち、パン生地の傍らを通過して差圧ケージパ
ンチングメタル108の第1パンチング領域108aか
ら吸入する空気の風量より多くの空気を、差圧ケージ1
04の下部開口104aから吸入するのが好ましい。次
に、解凍室Dの自動制御について説明する。図10に示
すように、差圧ケージファンによりダンパーを介して上
方に排出された空気(レタンエアー)198が、第1の
組み込み型空調機(パッケージエアコン)200に吸い
込まれる。吸い込まれた空気は、吸い込み熱交サーミス
タ202を通り、空調機冷却コイル204によって冷却
される。空調機送風機206が、冷却された空気を排出
する。組み込み型空調機200は除湿専用機であり、常
時運転される。第1の空調機内部電気制御箱208が吸
い込み熱交サーミスタ202に接続される。
【0015】空調機送風機206によって排出された空
気は、第2の組み込み型空調機(パッケージエアコン)
210に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、空調機冷
却コイル214によって冷却される。空調機送風機21
6が、冷却された空気を排出する。第2の空調機内部電
気制御箱218が、解凍室102内に設けられた空調機
温湿度検出器(パッケージエアコンサーモセンサ)22
0に接続される。空調機温湿度検出器(パッケージエア
コンサーモセンサ)220は、解凍室D内の温度及び湿
度を検出する。第2の組み込み型空調機(パッケージエ
アコン)210は、例えば、3台設けられる。第1の組
み込み型空調機200を操作するための第1の操作スイ
ッチ(リモコンスイッチ)222が第1の組み込み型空
調機200に接続される。第2の組み込み型空調機21
0を操作するための第2の操作スイッチ(リモコンスイ
ッチ)224が第2の組み込み型空調機210に接続さ
れる。
【0016】空調機送風機216によって排出された空
気は、蒸気加熱コイル(スチームヒータ)226に向け
られる。蒸気加熱コイル226は空気を加熱する。温度
検出器228が解凍室D内の空気の温度を検出する。湿
度検出器230が解凍室D内の空気の湿度を検出する。
温度検出器228は蒸気加熱コイルの温度調節器232
に接続される。温度検出器228が検出した温度検出信
号に基づいて、温度調節器232は自動弁234を駆動
させるための小型電動機(バルブモータ)236の作動
を制御する。自動弁234の作動により、蒸気加熱コイ
ル226の作動を調節して、空気の温度を制御する。湿
度検出器230は蒸気加湿器の湿度調節器(ヒューミコ
ントローラ)240に接続される。湿度検出器230が
検出した湿度検出信号に基づいて、湿度調節器240は
自動弁242を駆動させるための小型電動機(バルブモ
ータ)244の作動を制御する。自動弁242の作動に
より、蒸気加湿ノズル246の作動を調節して、空気の
湿度を制御する。温度及び湿度を調節された空気は、空
調機の出口空気(サプライエアー)250として排出さ
れる。出口空気は、吹き出し口120から解凍室Dに排
出される。
【0017】(2)発酵室F 発酵室Fは、いわゆる「焙炉(ほいろ)」を構成する。
発酵室Fは、図11に示すように、差圧ケージパンチン
グメタル108が、発酵室F内に留置された台車Vのパ
ン生地の載置部に面するように、差圧ケージ104に設
けられている。差圧ケージファン112が、差圧ケージ
104の上方に設けられている。ダンパー130が、差
圧ケージ104の上側に設けられる。発酵室Fにおい
て、図1に示すように、各10台の台車Vが1列に並ん
で留置される。台車Vが発酵室F内で搬送される搬送路
は、レール500によって形成され、台車Vは差圧ケー
ジ104に隣接して、差圧ケージパンチングメタル10
8と間隔を隔てて配置される。台車Vが留置される位置
とドア402の間には、台車Vの搬送方向の幅にほぼ等
しい間隔の緩衝空間504を置く。レール500の搬送
路の一方の側に置いて緩衝空間504にほぼ対応するま
で差圧ゲージ140が設けられている。なお、レール5
00の搬送路の一方の側で緩衝空間504に対応する部
分には、必ずしも差圧ケージ104を設けなくてもよ
い。レール500の他方の側で緩衝空間504に対応す
る部分には、レール500の方向を向いた第1の吹き出
し口320とレール500と平行な方向を向いた第2の
吹き出し口322が設けられている。差圧ケージパンチ
ングメタル108は、解凍室Dに用いた差圧ケージパン
チングメタル108と同一の形状・寸法のものである。
ただし、必要に応じて差圧ゲージパンチメタル108
は、解凍室Dに用いた差圧ゲージパンチングメタル10
8と異なる形状のものであってもよい。レール500と
平行な方向に吹き出す吹き出し口に近い部分の間に、整
流空間170が構成される。
【0018】以上のように構成することにより、台車V
の差圧ケージ104と反対側に、縦横の寸法、即ち、高
さ及び奥行きが載置部160gの縦横の寸法より大きい
整流空間170が形成される。この整流空間170の前
後方向幅すなわち差圧ケージパンチングメタル108と
直角方向の幅は、載置部160gの高さの1/8以上で
あり、載置部160gの高さの1/4以上であるのが好
ましく、300mm〜4500mmであるのが更に好ま
しい。この整流空間170の高さは、載置部160gの
高さ以上であるのが好ましく、2000mm〜3000
mmであるのが更に好ましい。発酵室Fの作動は以下の
通りである。発酵室Fは、温度が約25〜40°Cで、
湿度が約40〜100%の恒温恒湿の空気が、風速0.
4〜2m/secで、第1の吹き出し口320と第2の
吹き出し口322から発酵室F内へ吹き出される。
【0019】発酵室Fに流入した空気は、整流空間17
0に流入する。そして、この空気の一部分は、台車Vの
中に配置されたパン生地の傍らを通過して、差圧ケージ
パンチングメタル108の第1パンチング領域108a
から差圧ケージ104に流入する。空気の他の一部分
は、差圧ケージパンチングメタル108の第2パンチン
グ領域108eから差圧ケージ104に流入する。空気
の更に他の一部分は、下部開口108cから差圧ケージ
104に流入する。差圧ケージ104に流入した空気
は、差圧ケージファン112により、ダンパー130を
介して上方に排出される。従って、差圧ケージ104の
排出方向は、台車Vを留置させた方向とは異なる方向で
ある。差圧ケージ104の差圧ケージパンチングメタル
108の第1パンチング領域108aから吸入する空気
の風量は、パン生地の傍らを通過する風速が0.2m/
sec以下になるように制御されることが好ましい。台
車Vの差圧ケージ104に面している部分の表面積をS
とし、この部分を通過する空気の風速を0.01m/s
ecから0.2m/secにする場合には、差圧ケージ
104の差圧ケージパンチングメタル108の第1パン
チング領域108aから吸入する空気の風量は、 S〔m2 〕×0.01〔m/sec〕×60 = 0.
6S〔CMM〕 から S〔m2 〕×0.2 〔m/sec〕×60 = 1
2S〔CMM〕 となる。
【0020】ここで、〔CMM〕は、〔m3 /min〕
を意味し、「キュービック・メーター・パー・ミニッ
ト」のことである。差圧ケージ104を通して循環させ
られる空気の風量は、発酵室F内を恒温恒湿に維持する
ために、上記のように計算した風量より多くする必要が
ある。このため、差圧ケージ104の差圧ケージパンチ
ングメタル108の第1パンチング領域108aの上部
及び下部から、循環させられる空気の風量の全体から上
記のように計算した風量を差し引いた分に相当する空気
を吸入する必要がある。そして、上記のように計算した
風量だけを、パン生地の傍らを通過させて、差圧ケージ
104の差圧ケージパンチングメタル108の第1パン
チング領域108aから吸入する。このような、差圧ケ
ージ104を通して循環させられる空気の風量は、発酵
室Fの内部体積、発酵室Fの内部の設定温度、パン生地
の品温等の様々な条件により異なるが、例えば、1.2
S〜39Sとすることができる。
【0021】次に、発酵室Fの自動制御について説明す
る。図12に示すように、差圧ケージによりダンパーを
介して上方に排出された空気(レタンエアー)198
が、冷却ユニット400に吸い込まれる。冷却ユニット
400は、恒温・恒湿パッケージエアコン等である。吸
い込まれた空気は、冷却コイル404によって冷却され
る。送風機406が、冷却された空気を排出する。冷却
ユニット内部電気制御箱408が冷却ユニット400に
設けられる。冷却ユニット温湿度検出器420は、発酵
室302内に設けられ、発酵室F内の温度及び湿度を検
出する。冷却ユニット温湿度検出器420は、恒温恒湿
型空調機の温度調節器(冷却ユニットのサーモコントロ
ーラ)422及び恒温恒湿型空調機の湿度調節器(冷却
ユニットのヒューミコントローラ)424に接続され
る。恒温恒湿型空調機の温度調節器(冷却ユニットのサ
ーモコントローラ)422及び恒温恒湿型空調機の湿度
調節器(冷却ユニットのヒューミコントローラ)424
は、冷却ユニット内部電気制御箱408に接続される。
冷却ユニット温湿度検出器420の検出した温度及び湿
度の検出信号に基づいて、恒温恒湿型空調機の温度調節
器(冷却ユニットのサーモコントローラ)422及び恒
温恒湿型空調機の湿度調節器(冷却ユニットのヒューミ
コントローラ)424が作動して、冷却ユニット400
の作動を調節する。
【0022】送風機406によって排出された空気は、
ファン410により、蒸気加熱コイル(スチームヒー
タ)226に向けられる。蒸気加熱コイル226は空気
を加熱する。温度検出器228が発酵室302内の空気
の温度を検出する。湿度検出器230が発酵室F内の空
気の湿度を検出する。温度検出器228は蒸気加熱コイ
ルの温度調節器232に接続される。温度検出器228
が検出した温度検出信号に基づいて、温度調節器232
は自動弁234を駆動させるための小型電動機(バルブ
モータ)236の作動を制御する。自動弁234の作動
により、蒸気加熱コイル226の作動を調節して、空気
の温度を制御する。湿度検出器230は蒸気加湿器の湿
度調節器(ヒューミコントローラ)240に接続され
る。湿度検出器230が検出した湿度検出信号に基づい
て、湿度調節器240は自動弁242を駆動させるため
の小型電動機(バルブモータ)244の作動を制御す
る。自動弁242の作動により、蒸気加湿ノズル246
の作動を調節して、空気の湿度を制御する。
【0023】温度及び湿度を調節された空気は、出口空
気(サプライエアー)250として排出される。出口空
気は、流通経路142を介して、一部分は第1の吹き出
し口320及び第2の吹き出し口322から発酵室Fに
吹き出される。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、冷凍パン生地を載置し
た台車を解凍室から隣接しドアによって区画された発酵
室に搬入した場合においても、発酵室において温度低
下、湿度低下、温度むら、湿度むら等がほとんど生じな
い冷凍パン生地処理装置を提供することできる効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態を
示す平面図である。
【図2】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態の
差圧ケージパンチングメタルを示す正面図である。
【図3】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態の
解凍室の作用を説明するための垂直断面図である。
【図4】本発明の冷凍パン生地処理装置で使用する台車
の側面図である。
【図5】本発明の冷凍パン生地処理装置で使用する台車
の垂直断面図である。
【図6】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態の
載置部の、図5の線C−Cにおける平面断面図である。
【図7】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態の
天板上に配置した種々のパン生地を示す平面図である。
【図8】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態の
平天板を示す平面図である。
【図9】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態の
型天板を示す平面図である。
【図10】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態
の解凍室の自動制御装置の概略ブロック図である。
【図11】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態
の発酵室の作用を説明するための垂直断面図である。
【図12】本発明の冷凍パン生地処理装置の実施の形態
の発酵室の自動制御装置の概略ブロック図である。
【符号の説明】
D 解凍室 F 発酵室 V 台車 108 差圧ケージパンチングメタル 112 差圧ケージファン 120 吹き出し口 122 吹き出し口パンチングメタル 124 あて板 130 ダンパー 142 エアコン流通経路 160g 載置部 160h 載置台 170 整流空間 174 平天板 178 型天板 222 第1の操作スイッチ 224 第2の操作スイッチ 240 湿度調節器 320 第1の吹き出し口 322 第2の吹き出し口 400 冷却ユニット 404 冷却コイル 406 送風機 410 ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤城 由香 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 重里 峰男 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 西川 朝廣 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 石野 義明 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 益山 進 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 池本 幸信 東京都大田区南馬込2丁目29番17号 菱 熱工業株式会社内 (72)発明者 青柳 昭治 東京都大田区南馬込2丁目29番17号 菱 熱工業株式会社内 (72)発明者 森岡 淳郎 東京都大田区南馬込2丁目29番17号 菱 熱工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−327735(JP,A) 特開 平10−327736(JP,A) 特開 平10−327737(JP,A) 特開 平4−218326(JP,A) 特開 平5−49381(JP,A) 特開 平5−284893(JP,A) 特開 平6−14690(JP,A) 登録実用新案3021134(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21C 1/00 - 15/04 A21D 2/00 - 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接した解凍室と発酵室をドアによって
    区画して設け、冷凍パン生地を載置した台車を上記解凍
    室から上記発酵室に搬送する冷凍パン生地処理装置にお
    いて、 上記発酵室の台車の搬送路に、上記ドアに連接し台車が
    留まることがない緩衝空間を形成し、 該緩衝空間において上記搬送路とほぼ直交する方向に空
    気を通過させる空気流動系を形成したことを特徴とする
    冷凍パン生地処理装置。
  2. 【請求項2】 隣接した解凍室と発酵室をドアによって
    区画して設け、冷凍パン生地を載置した台車を上記解凍
    室から上記発酵室に搬送する冷凍パン生地処理装置にお
    いて、 上記発酵室の台車の搬送路に、上記ドアに連接し台車が
    留まることがない緩衝空間を形成し、該緩衝空間の一方
    の側で該緩衝空間から第1の距離をおいた位置に空気流
    入部を設け、該緩衝空間の他方の側で上記搬送路に沿っ
    て該搬送路から第1の距離より短い第2の距離をおいた
    位置に空気吸出部を設けたことを特徴とする冷凍パン生
    地処理装置。
  3. 【請求項3】 上記空気流入部が、上記搬送路と直交す
    る方向に吹き出す吹出口と、上記搬送路と平行な方向に
    吹き出す吹出口とを有することを特徴とする請求項2に
    記載の冷凍パン生地処理装置。
  4. 【請求項4】 上記空気吸出部が、差圧ケージであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の冷凍パン生地処理装
    置。
  5. 【請求項5】 上記空気吸出部が、上記緩衝空間の側部
    以外の領域に存在することを特徴とする請求項2に記載
    の冷凍パン生地処理装置。
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