JP3298965B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JP3298965B2 JP03086893A JP3086893A JP3298965B2 JP 3298965 B2 JP3298965 B2 JP 3298965B2 JP 03086893 A JP03086893 A JP 03086893A JP 3086893 A JP3086893 A JP 3086893A JP 3298965 B2 JP3298965 B2 JP 3298965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばイメージスキ
ャナとプリンタとが一体となったスキャナプリンタ等の
入出力を制御する画像処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ではシステム資源のネットワーク化
が進んでおり、インテリジェントビルなどの全体にLA
Nをはりめぐらした大規模なネットワークが実現される
ようになっている。さらには、WAN(ワイドエリアネ
ットワーク)のように、公衆回線でLANを直結した全
国規模のネットワークや、さらにISDNなどの高度情
報網が整備されつつある。
【0003】このため、利用者は、利用者が居る処とは
別のフロアや別のビルにあるコンピュータの利用が可能
であり、さらには、東京の利用者から大阪などにある遠
距離を隔てたホストコンピュータを利用することが可能
となりつつある。それにともない、プリンタサーバも、
従来の比較的狭い範囲での利用にとどまらず、非常に広
域にわたる利用が可能になった。
【0004】従来、ネットワーク上でプリンタをネット
ワークの資源として共有するため、プリンタサーバを介
してプリンタをネットワークに接続することは実現され
ていた。しかし、画像を読み込むスキャナを共有するこ
とはなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スキャナを利用して入
力を行う場合、全ての入力データはビットマップデータ
として扱われる。そのため、スキャナをネットワーク上
で共有資源とする場合、読みとられたデータは画像デー
タとしてネットワークを行ききすることになり、そのデ
ータ量ゆえネットワークの効率をダウンするばかりでな
く、ネットワークのファイルを管理しているファイルサ
ーバで扱う際にもメモリ領域を多く要していた。また、
ビットマップデータであるために、読み込んだ原稿が文
書であっても、文書として編集等の操作を行うことがで
きなかった。
【0006】このため、スキャナとプリンタとを備える
スキャナプリンタをネットワークに接続しても、そのス
キャナで読み込む画像データに適当な処理を施さねば、
スキャナをネットワークの共有資源として有効に利用す
ることができないという問題があった。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みて為されたもの
で、種々の画像処理サービスを用うことができ、スキャ
ナから読み込んだ画像データの量を減らして効率よく利
用できる画像処理装置及び方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上記目的を達成するために、本発明の画像処理
装置は次のような構成からなる。
【0009】画像データを入力する入力手段と、前記入
力手段により入力される画像データを、それに含まれる
画像の種類により区分する区分手段と、前記区分手段に
より認識された画像の種類に応じて、前記画像データを
コードデータ化するコード化手段と、前記コード化手段
により得られたコードデータをページ記述言語に変換す
る変換手段とを備える。また、本発明に係る画像処理シ
ステムは次のような構成からなる。通信ネットワークを
介して通信を行う画像処理装置と情報処理装置とからな
る画像処理システムであって、前記情報処理装置は、前
記画像処理装置に対して、変換するページ記述言語を指
定するページ記述言語指定手段を備え、前記画像処理装
置は、前記ページ記述言語指定手段によるページ記述言
語の指定を受信するページ記述言語指定受信手段と、画
像データを入力する入力手段と、前記入力手段により入
力される画像データを、それに含まれる画像の種類によ
り区分する区分手段と、前記区分手段により認識された
画像の種類に応じて、前記画像データをコードデータ化
するコード化手段と、前記コード化手段により得られた
コードデータをページ記述言語に変換する変換手段と、
前記ページ記述言語に変換されたコードデータを、前記
通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信する
通信手段とを備える。
【0010】また、本発明の画像処理方法は次のような
構成からなる。
【0011】画像データを入力する入力ステップと、前
記入力ステップで入力される画像データを、それに含ま
れる画像の種類により区分する区分ステップと、前記区
分ステップで認識された画像の種類に応じて、前記画像
データをコードデータ化するコード化ステップと、前記
コード化ステップで得られたコードデータをページ記述
言語に変換する変換ステップとを備える。また、本発明
に係る画像処理システム制御方法は次のような構成から
なる。通信ネットワークを介して通信を行う画像処理装
置と情報処理装置とからなる画像処理システムを制御す
る画像処理システム制御方法であって、前記情報処理装
置において、前記画像処理装置に対して、変換するペー
ジ記述言語を指定するページ記述言語指定ステップを備
え、前記画像処理装置において、前記ページ記述言語指
定ステップでのページ記述言語の指定を受信するページ
記述言語指定受信ステップと、画像データを入力する入
力ステップと、前記入力ステップで入力される画像デー
タを、それに含まれる画像の種類により区分する区分ス
テップと、前記区分ステップで認識された画像の種類に
応じて、前記画像データをコードデータ化するコード化
ステップと、前記コード化ステップで得られたコードデ
ータをページ記述言語に変換する変換ステップと、前記
ページ記述言語に変換されたコードデータを、前記通信
ネットワークを介して前記情報処理装置に送信する通信
ステップとを備える。
【0012】
【実施例】
[実施例1]本発明の好適な実施例として、複写機がス
キャナプリンタとして接続されたネットワークを説明す
る。
【0013】図1及び図2は本実施例のネットワークの
一部を示したものである。 <ネットワーク及び複写機の構成(図1)>図1は本実
施例のネットワークシステムの概略図である。ホストコ
ンピュータ101と複写機103とが、スキャナプリン
タサーバ102を介してネットワーク104に接続され
ている。ホストコンピュータ101では複写機103を
制御するためのクライアントプロセス105が実行され
る。また、スキャナプリンタサーバ102においては、
クライアントプロセス105の制御に基づいて複写機1
03を制御するサーバプロセス106が実行されてい
る。クライアントプロセス105は、イーサネット10
4を介してサーバプロセス106に対して通信を行な
い、複写機103のスキャナ側から画像を読みとり、プ
リンタ側で画像のプリントを行なう。また、複写機10
3内における複写も可能である。言うまでもなく、複写
機103はその中に画像を読み取るスキャナと画像をプ
リントするプリンタとを備えており、後述するように、
スキャナとプリンタを独立した入出力機器として利用で
きる。また、複写機のスキャナとプリンタとを使用せ
ず、内部に備えている機能のみを利用することもでき
る。
【0014】スキャナプリンタサーバ102と複写機1
03との間には、制御信号及びデータ信号として、SP
COM(スキャナプリンタシリアルコマンド信号)10
7、CLOCK(クロック信号)108、VSYNC
(垂直同期信号)109、HSYNC(水平同期信号)
110、DATA(画像データ信号)111なる信号が
ある。これらの信号を一括してビデオI/F信号(ビデ
オI/Fと略す)と呼ぶ。複写機の利用の仕方には、複
写機103をスキャナとして画像データの読み込みに用
いる場合や、プリンタとして送りつけた画像データを印
刷出力に用いる場合や、あるいは複写機としてスキャナ
で読み込んだ画像をプリンタで出力させる場合や、入出
力させずにサーバとして用いる場合等がある。これらの
使い分けはSPCOM信号107により与えられる指示
に基づくものであり、ビデオI/F信号は画像データや
同期信号の入出力に用いられる。
【0015】<スキャナプリンタサーバの構成(図2)
>図2はスキャナプリンタサーバ102の構成図であ
る。図に従って、図中の各ブロックを説明する。なお、
スキャナプリンタサーバをサーバと略して称する場合も
ある。
【0016】[サーバ/クライアント間通信]スキャナ
プリンタサーバ102が起動されると、そのCPU20
1はPROM202に格納されたプログラムを起動し、
RAM203を一時記憶場所としてサーバプロセス10
6を実行する。このとき、スキャナプリンタサーバ10
2は、イーサネットコントローラ206によりイーサネ
ットポート219を介してイーサネット104に接続
し、ホストコンピュータ101のクライアントプロセス
105と通信できる。
【0017】[サーバ/複写機間通信]スキャナプリン
タサーバ102と複写機103とは、CLOCK10
8,DATA111等のビデオI/F信号によりデータ
のやりとりを行なっている。ビデオI/F信号によるデ
ータのやり取りは完全同期型で、そのスタートや一時停
止、または複写機103側パラメータの変更などはSP
COM(スキャナプリンタコマンド)信号107により
行なわれる。
【0018】サブCPU214は複写機103とサーバ
102との間のSPCOM信号107を常に監視してい
る専用のCPUである。このCPU214は複写機10
3と絶えず通信を行なっていて、画像データのブロック
管理やエラーなどの受けとりを行う。
【0019】シリアルインターフェース215は、スキ
ャナプリンタサーバ102と複写機103とのコマンド
の通信を、ビデオI/Fコマンドポート221を介して
シリアルで行なう。
【0020】ビデオI/F信号コントロール回路216
は、図11及び図12で示した同期信号の入出力のコン
トロールと、それに同期してスキャナ側から出力される
画像データの入力と、プリンタ側へ送る画像データの出
力とを制御する回路である。そこで制御される入出力信
号が前に説明したビデオI/F信号であり、ビデオI/
Fデータポート222を介して入出力は行われる。
【0021】デュアルポートRAM208は、サーバプ
ロセス106を管理するCPU201と、複写機103
とのインターフェースを管理するサブCPU214との
通信を、メモリの共有と割り込み制御とで行なうもの
で、サブCPU214は絶えず複写機103と交信して
いるが、メインCPU201は必要な時だけサブCPU
214に割り込みをかけ、デュアルポートRAM208
を通してデータを引き渡す。また、その逆にサブCPU
214がスキャンエンドやプリントエンド、あるいはエ
ラー情報をメインCPU201に知らせたい時には、こ
のデュアルポートRAM208を通してメインCPU2
01に割り込みをかけ、データ交換を行なう。
【0022】スキャナプリンタサーバ102と複写機1
03とでやり取りされるコマンドとして、スキャナプリ
ンタサーバ102から複写機103のスキャナ側へは、
プリスキャン命令,スキャン命令などが送られる。ま
た、複写機103のスキャナ側からは、コピー命令や動
作異常などのステータス情報などが送られる。
【0023】同様に、スキャナプリンタサーバ102か
ら複写機103のプリンタ側へは、プリント命令などが
送される。また、複写機103のプリンタ側からは、紙
切れ,紙ジャム,動作異常などのステータス情報などが
送られる。
【0024】[バッファメモリ]画像データは、一時的
に数ライン分蓄積できるバッファメモリ209に蓄積さ
れる。バッファメモリ209はCPU201からアクセ
ス可能で、画像データに対する文字認識や、符合化,復
号化は、バッファメモリ209よりデータが読み出され
て行なわれる。
【0025】[文字認識回路]文字認識回路210は、
文字画像データを文字コードデータに変換する処理を行
う。
【0026】ここで行われる変換の手順は次のようなも
のである。
【0027】(1)文字の切りだし 文字の切り出しとは、CPU201が、バッファメモリ
209内のデータについて縦方向と横方向の画素の切れ
目を検出し、文字の区画を検出する処理である。実際に
は、スキャナ103で読みとられたタッチ画像データ
(中間調画像)に対して、ある閾値処理を施して画素の
有無を求める。例えば「本日は、青天なり」という文字
画像データであった場合、文字切りだしで、“本”,
“日”,“は”,“、”,“晴”,“天”,“な”,
“り”という文字区画に切り出される。
【0028】(2)文字区画ごとの転送 CPU201がバッファメモリ209より文字区画の画
像データを読みだし、文字認識回路210に送る。
【0029】(3)文字区画の特徴抽出 取り出された文字区画を更に細かなブロックに分け、分
けられた各ブロックにおいて画素の連なりが左右上下,
斜めのどの方向を向いているかを検出する。
【0030】(4)類似度計算 特徴抽出(3)の細かなブロックでの特徴抽出情報をも
とに、特徴の類似度が高い文字を辞書より抽出する。詳
細なブロック図は後述の図6による。
【0031】以上の4段階の手順で、読み込んだ画像を
文字として認識する。
【0032】[画像符号化/復号化回路]符号化/復号
化回路211は、複写機103のスキャナから読み込ま
れたデータを符号化する。また、イーサネット105よ
り送られてくる符号化された画像データを複号化する。
この符号化方法としては、ADCT(Adactive Discret
eCosine Trans-form )法などがある。ADCT符号化
法はカラー静止画用符号化方式であり、図8のブロック
図により説明されている。
【0033】[PDL変換回路]PDL変換回路212
は、バッファメモリ209にビットマップあるいはバイ
トマップで展開された画像を、プリンタに対する印刷指
令を記述するPDL(Page Description Language,ペー
ジ記述言語) に変換する手段である。PDL変換回路2
12のブロック図は後述の図9による。
【0034】[自動翻訳回路]文字認識回路210によ
り文字コード化された文字は、文節ごとにまとめられて
一つの文をなす。自動翻訳回路213はその一つの文を
データとして受けとり、ホストコンピュータで指定され
た言語への翻訳を行なう。例えば、スキャナから読み込
まれて認識された言語が日本語であり、それを英語へ翻
訳するといった具合である。
【0035】翻訳の手順として、次のような段階を踏
む。
【0036】(1)形態素解析 一つの文の中の単語の切り分けを行なう。
【0037】例えば、「私は、今日、友人の家に遊びに
行く。」の場合、“私“,“は”,“今日”,“友
人”,“の”,“家”,“に”,“遊び”,“に”,
“行く”,“。”と切り分けられる。
【0038】(2)掛かり受け解析 形態素解析された単語の中から、修飾語を検出する。
【0039】例えば、“友人”→“の”→“家”という
具体に“家”を修飾している語を検出する。
【0040】(3)意味解析 文の前後関係から整合性のチェックを行なう。
【0041】(4)リプレースルール解析 日本語から英語の場合、英語のルールに変換する。日本
語の場合、主語が最初あるいは初めの方で述語が最後に
なるが、英語の場合は決まったルールがある。その変換
を行う。
【0042】例えば、「私は、友人の家に遊びに行
く。」を英語の語順に並べ換えると、“私は”“行く”
“遊びに”“へ”“友人の家”という様になる。これ
は、ルールを置き換えれば、英語から日本語、またはそ
の他の2カ国語間でも同様である。
【0043】(5)翻訳 リプレースルールに基づき、和英変換,英和変換などの
翻訳を行なう。
【0044】以上の5段階の手順で、ある言語を他の言
語に翻訳することができる。
【0045】自動翻訳回路213は、サーバ102内に
備えられた形態と、ホストコンピュータに備えられた形
態とがあるが、ここではサーバ102内に備えられた場
合を示した。
【0046】[ハードディスク]HD(ハードディス
ク)226は、プリンタ処理時には、ネットワークより
転送されてくるプリントデータ(コード及び画像デー
タ)を一時的に保存する為に用いられる。HD226に
プリントデータを一時的に格納することで、プリントデ
ータをネットワークを介して転送されてくるデータを、
プリントしながら受信することができ、ネットワークに
負荷をかけない処理を実行することができる。また、ス
キャナ処理時には、複写機103のスキャナ部より読み
込まれた画像データはバッファメモリ209に蓄積され
る。このデータは、領域判別の処理が実行された後、H
D226に格納される。更に、PDL変換回路212に
よる画像データのページ記述言語化の際には、HD22
6に格納された画像データが読み出されて処理が行われ
る(画像データのページ記述言語化については後述す
る)。そのため、画像データのスキャンを再び行わなく
ても良い。もちろんページ記述言語化に限らず、画像デ
ータが再び必要とされる場合には、HD226に格納さ
れた画像データが利用可能である。なお、HD226は
DISK I/F225を介して他のブロックと接続さ
れる。DISK I/F225は、HD226のデータ
の入出力を管理する。
【0047】[各種ハードブロック]以上説明した各ブ
ロックにおける機能を実現するため、あるいは特に詳し
い記述を省かれた機能を実現するために、下記の様なブ
ロックがある。
【0048】CPU201:PROM202に格納され
たサーバプログラムを実行して、画像データの配送、ス
キャナプリンタサーバ102の制御、複写機103の管
理を行なう。
【0049】PROM202:サーバプログラム等を記
憶しておく。
【0050】RAM203:CPU201の作業メモ
リ,画像データの一時記憶などに用いられる。
【0051】シリアルI/F204:シリアルI/Fポ
ート217を介してターミナルに接続したり、シリアル
プリンタに接続するために用いられる。
【0052】パラレルI/F205:パラレルI/Fポ
ート218を介して、セントロニクスI/F,GPI
B,SISIなどで構成されるパラレル入出力のスキャ
ナやプリンタに接続され、このパラレルI/Fポート2
18からも画像データの入出力が行なわれる。
【0053】通信制御装置207:文字画像データから
文字認識により文字コード化されたデータを、公衆回線
I/F220を介してデジタル公衆回線、あるいはIS
DNに接続して、転送または受信する制御を行なう。但
し、通信制御装置207は、ホストコンピュータに備え
られる形態もあるが、ここではサーバ102内に持つ場
合を示した。
【0054】<複写機の構成(図3・4・5)>図3は
複写機103の構成図である。CPU306はメモリ3
05に格納されたプログラムを実行し、構成要素である
各ブロックを制御する。この構成において、複写機10
3の動作をスキャナ側とプリンタ側とで独立して動作す
る場合の各部の動きを説明する。図において、読み取り
用センサ301は画像を読み取るためのセンサ、スキャ
ナ側画像処理回路302はセンサ301で読み取られた
画像信号を処理する回路である。プリンタ側画像処理回
路303はプリンタエンジン304で出力する画像デー
タを処理する回路であり、プリンタエンジン304は画
像データを媒体上に記録する。スキャナプリンタ制御用
CPU306は複写機全体を制御する。主記憶メモリ3
05には、CPU306により実行されるプログラムや
データが格納される。複写機を構成する各ブロックは、
スキャナプリンタ内部画像データバス309で接続され
る。また、センサ301と画像処理回路302をまとめ
てスキャナ部310と称し、プリンタエンジン304と
画像処理回路303とをまとめてプリンタ部311と称
する。また、以後スキャナ部310或はプリンタ部31
1と記述した場合、CPU306やタイミング制御回路
308等、スキャナ部とプリンタ部とで共有する資源を
も含めていることがある。
【0055】[スキャナ動作]図3において、画像をス
キャンする場合の動作を説明する。
【0056】シリアルインターフェース307は、スキ
ャナプリンタサーバ102からスキャン命令を受けと
り、CPU306に伝える。
【0057】次に、CPU306は、受け取ったスキャ
ン命令より、読み込むべき画像サイズや画像のスキャン
スタート位置などを決める。
【0058】CPU306は、スキャナ部310内のス
キャナ駆動回路(不図示)を制御し、センサ301によ
り図11のように画像を1画素列毎に読み出す。読み取
った画像データには、スキャナ側画像処理回路302で
必要な画像処理が施される。その後、タイミング制御回
路308は、図12のタイミングで、CLOCK(クロ
ック信号)108,VSYNC(垂直同期進行)10
9,HSYNC(水平同期信号)110と共に、これに
同期した画像データDATA(画像データ信号)111
として、画像データバス309から得られた画像データ
を出力する。図12のタイミング図は1ページ分のデー
タの読み込みを表した例である。
【0059】スキャナプリンタサーバ102は、複写機
103から入力される信号HSYNC(水平同期信号)
110,VSYNC(垂直同期信号)109,CLOC
K(クロック信号)108に同期して画像データ111
を読みとる。スキャナプリンタサーバ102において
は、ビデオI/Fコントロール回路216が複写機10
3から画像データを受けとり、バッファメモリ209に
格納する。
【0060】[プリンタ側動作]図3を用いて、画像を
プリントする場合についての動作を説明する。
【0061】シリアルインターフェース307は、スキ
ャナプリンタサーバ102からプリント命令を受けと
り、CPU306に伝える。次に、スキャナプリンタC
PU306は、プリント命令より画像サイズや画像のプ
リントスタート位置などを決める。
【0062】CPU306は、プリンタエンジン304
を制御し、図11のように画像を1画素列毎に記録す
る。このとき、タイミング制御回路308は、図12の
ように、同期信号CLOCK(クロック信号)108,
VSYNC(垂直同期信号)109,HSYNC(水平
同期信号)110と、これに同期した画像データ111
とをサーバ102から受信し、プリンタ側画像処理回路
303で必要な処理を施した後、プリンタエンジン30
4により出力する。
【0063】[コマンド動作]シリアルインターフェー
ス307は、サーバ102と複写機103間のコマンド
をSPCOM(スキャナプリンタシリアルコマンド信
号)107でシリアル伝送で通信する。このデータとし
ては、スキャナプリンタサーバ102から複写機103
のスキャナ機能のためには、プリスキャン命令,スキャ
ン命令などが送られる。また、複写機103からはコピ
ー命令や、動作異常などのステータス情報などが送られ
る。
【0064】同様に、スキャナプリンタサーバ102か
ら複写機103のプリンタ機能のために、プリント命令
などが送られる。また、複写機103からは、紙切れ,
紙ジャム,動作異常などのステータス情報などが送られ
る。
【0065】[スキャナ側画像処理]図4はスキャナ側
画像処理回路302の構成図である。図4において、画
像処理回路302は、シェーディング補正部401、解
像度変換部402、スキャナ色変換部403、スキャナ
ガンマ変換部404、レベル変換部405から構成され
る。これらはバス(不図示)に接続されており、CPU
306から各部のパラメータの変更を行なうことができ
る。
【0066】センサ301ではRGBのカラー画像が読
み取られ、そのデータがスキャナ側画像処理部302に
入力される。
【0067】画像処理部302では、まず、入力された
画像データに対してシェーディング補正部401でシェ
ーディング補正行ない、続いて解像度変換部402は画
像の読みとりの解像度の変換を行なう。この解像度は4
00dpi(dot per inch),200dpi,100dp
iなどから選択できる。この解像度はCPU306が指
定する。
【0068】スキャナ色変換部403は画像の色変換を
行なう。例えばここで、RGBのカラーデータはYCr
Cbなどの色空間へ変換されたり、Labに変換された
りする。もちろん、素通しの場合はRGBのままであ
る。また、モノクロームで読みとる場合は、RGBデー
タの相関から白黒変換を行なう。このスキャナ色変換の
指定はCPU306が行なう。スキャナガンマ変換部4
04は、色変換後のYCrCbなどの画像データに対し
て、LUT(ルックアップテーブル)によるガンマ変換
を行う。このLUTの指定はCPU306が行なう。レ
ベル変換部405は1画素の有効ビット数を変換する。
例えば、ガンマ変換後の各色8bitのYCrCbデー
タの下位のビットを切捨てて、Yを6ビットに、Cr及
びCbをそれぞれ4bitにダイナミックレンジを変換
するといった処理を行う。このレベルの指定はCPU3
06が行なう。
【0069】[プリンタ側画像処理]図5はプリンタ側
画像処理回路部303の構成図である。画像処理回路部
303に入力された画像データには次の様な処理が施さ
れる。
【0070】プリンタ色変換部501は、画像のRGB
への色変換を行なう。ここで、例えばYCrCbなどの
色空間で画像が入力された場合にそれをRGBへ変換す
る。
【0071】プリンタガンマ変換部502は、入力画像
のガンマ変換を行なう。即ち、 R′=f(R) G′=f(G) B′=f(B) なる変換を行う。この変換はLUT(ルックアップテー
ブル)で行なわれる。このLUTの設定はCPU306
が行なう。
【0072】マスキング変換部503は、入力画像のマ
スキング変換を行なう。ここで、マスキング変換は、
【0073】
【数1】 の1次変換、あるいは
【0074】
【数2】 の2次変換で求められる。
【0075】この変換はLUTあるいはゲートアレイを
用いて行なわれる。このLUTあるいはゲートアレイの
パラメータの設定はCPU306が行なう。
【0076】黒生成,下色除去部504では、 C=255−R″ M=255−G″ Y=255−B″ Bk=α(min (C,M,Y)) …(数3) C′=C−Bk M′=M−Bk Y′=Y−Bk で示すように、RGBデータをCMYに変換し、そのデ
ータから黒(Bk)生成と下色除去が行なわれる。この
変換はLUT(ルックアップテーブル)、あるいはゲー
トアレイで行なわれる。このLUT、あるいはゲートア
レイのパラメータの設定はCPU306が行なう。
【0077】2値化部505では、プリンタエンジン3
04が二値プリンタの場合に画像の二値化を行なう。二
値化方法としては、単純二値化法とディザ法と誤差拡散
法と、3種類を切替えて用いる。プリンタエンジン30
4が多値プリンタの場合には、二値化部505は必要な
い。二値化処理はゲートアレイで行なわれる。二値化方
法,二値化のしきい値などの設定はCPU306が行な
う。
【0078】以上が複写機103の構成である。次に、
スキャナプリンタサーバ102の構成要素を詳しく説明
する。
【0079】<文字認識の説明(図6・7)>図6は文
字認識回路の内部ブロック図を表す図であり、図7は文
字認識を行なうための文字切りと特徴抽出を表す図であ
る。図6において、601は文字認識制御用DSP(Dig
ital Signal Processor)、602はデュアルポートRA
M、603は特徴抽出回路、604は識別回路(辞
書)、605はローカルバス(文字認識用)を表す。
【0080】文字認識の手順は、前記[文字認識回路]
の項で述べた通りであるが、これを図6及び図7に沿っ
て説明する。。
【0081】図7(a)で示したように、文字切りは、
バッファメモリ209に格納されている文字画像データ
の文字の隙間を縦横に検出して、文字ブロックを切り出
す処理である。切り出された文字ブロックはデュアルポ
ートRAM602にメインCPU201より書き込まれ
る。DSP601は文字ブロックの画像データを読みだ
し、特徴抽出回路603に入れる。特徴抽出回路603
は図7(b)に示したように、文字画像データを細かく
ブロック分けしてそのブロック中の線の方向を検出し、
文字の特徴を抽出する。図7では楕円に囲まれた9つの
ブロックを示したが、実際にはより細かいブロック分け
がされ、たとえば64個またはそれ以上にブロック分け
される。
【0082】特徴抽出された結果は識別回路604に送
られ、抽出された特徴と類似する文字が選び出される。
この時、類似文字はいくつか選び出され、その文字コー
ドを全てデュアルポートRAM602に書き込まれる。
これら候補となる文字の中から、メインCPU201が
文字の前後関係を基に該当する文字を検出する。以上で
文字が認識される。
【0083】[画像の符号化・復号化(図8)]図8は
画像符号化/復号化回路211の内部機能ブロックを表
す図である。このブロック図はADCT符号化を行なう
もので、RGB多値(各色8ビット)画像を圧縮する方
式である。
【0084】このADCT方式は、R(Red)成分入
力部801、G(Green)成分入力部802、B
(Blue)成分入力部803からRGBの各信号が入
力されると、色変換部804でY,Cr,Cb(ルミナ
ンス,クロミナンス成分)に変換する。変換された信号
は、Y(ルミナンス)成分入力部805、Cr(クロミ
ナンス)成分入力部806、Cb(クロミナンス)成分
入力部807に各成分ごとに分けて取りだされ、それら
から各成分の信号が、8×8DCT(Discrete Cosine T
ransform) 処理部808に入力される。DCT処理部8
08では各信号を8×8ブロックごとに2次元の離散コ
サイン変換(DCT)で変換する。
【0085】DCT後の信号は、線形量子化部809に
よりその変換係数が線形量子化されてから、交流(A
C)成分と直流(DC)成分とに分けられ、交流成分は
ジグザク操作/画像データ入力部812でジグザグ操作
の後、2次元ハフマン符号化部813により2次元のハ
フマン符号化される。一方、直流(DC)成分は1次元
予測部810における一次元予測化ののち、ハフマン符
号化部811でハフマン符号化される。これら2つの符
号量は多重化部814で多重化されて圧縮画像となる。
【0086】伸張方法は、図8のADCT符号化ブロッ
ク図の逆方向、即ち多重化部814側から展開すれば得
られる。
【0087】またここで、色変換部804はRGBデー
タをYCrCbに変換するもので、図4に示したスキャ
ナ色変換部403のような機能がスキャナ部に備えられ
ているならば不要であり、スルーのモードにしておけば
よい。また、図8はカラー多値画像データの符号化/復
号化の方式であるが、他の方式も十分考えられる。例え
ば、FAXで用いられているMH,MR,MMRやLZ
W(Lempel-Ziv & Welch)などの方式も構成できる。
【0088】<PDL変換回路(図9)>図9は、スキ
ャナより読み込んだ画像データをPDL(ページ記述言
語)で記述されたデータに変換するための、PDL変換
回路212の部分的な回路構成を示す。
【0089】画像データは複写機103のスキャナ部よ
り読み込まれ、一旦バッファメモリ209に蓄積され
る。CPU901は、入力画像データを解析してそれに
含まれる画像の種類を判別し、種類ごとの領域を区分す
る。区分は、文字・図形・イメージであり、それぞれの
領域と位置情報とが認識される。この領域判別処理の途
中得られるデータ、例えばラベリングなどのデータなど
はRAM902に一旦保存されながら処理は進められ
る。CPU901は、領域判別により得られた情報を用
いて、文字認識手段により画像データから文字を認識し
て文字部分をコード化し、その他の情報と合わせてペー
ジ記述言語化する。画像及び図形領域は、画像データの
位置データなどと合わせてページ記述言語化される。文
字認識手段は、文字認識回路210で説明した手順と同
じ手順でPDL変換回路内で有しても良いし、文字認識
回路210を利用して実現しても良い。。
【0090】これらの処理は図29〜30のフローチャ
ートに示されている。このフローチャートの制御プログ
ラムはROM903に格納され、CPU901の制御の
もとに実行される。
【0091】図29の処理を大まかに説明すると4段階
に区分できる。それら4段階とは、初期設定処理(ステ
ップS2501,ステップS2502)と、画像情報の
領域を判別する処理(ステップS2503〜ステップS
2509)と、画像情報中の詳細な情報を判別する処理
(ステップS2510〜ステップS2518)と、画像
をPDLで記述されたデータに変換する処理(ステップ
S2519〜ステップS2521)である。
【0092】では、図29の各ステップを詳細に説明す
る。
【0093】ステップS2501においては、ホストコ
ンピュータ101よりPDLの種類を示すコマンドをネ
ットワーク104を通じて入力する。この後の処理にお
いて、画像情報はこのとき指定された種類のPDLで記
述される。そしてステップS2502においては、入力
したコマンドに従って、指定された種類のPDLに適し
た情報を画像情報から抽出すべく、PDLの種類に応じ
たプログラムの選択を行う。
【0094】ここで、図26にCaPSLとPostS
criptという2種類のPDLを例として示す。これ
に則して、PDLの種類によるコードの違いを示す。
【0095】図26には、左欄の文字列を用いて、文字
及びセパレータの例を示されている。
【0096】文字部をページ記述言語に変換するには次
の3つの情報が必要である。
【0097】1.開始位置情報 2.フォント情報(文字サイズ,文字ピッチ,文字スタ
イル) 3.文字コード情報 画像の文字領域は、領域判別手段により、その位置、大
きさが判別される。文字コードは、文字認識手段で認識
される。文字サイズと文字ピッチは、領域判別手段によ
り決定される文字幅と文字ピッチとにより分かる。文字
スタイル(フォントの種類)は、文字認識手段に文字の
特徴をも判断する機能を設ければ認識可能であるが、こ
こでは簡単にするために予め決められたフォントに固定
する。ホストコンピュータ側では、受け取った情報がP
DL形式であれば、文字スタイルを変更することは簡単
にできる。そのため、文字が特定のスタイルに固定され
ていても大きな問題とはならない。
【0098】セパレータ部をページ記述言語に変換する
には、次の3つの情報が必要である。
【0099】1.開始位置情報 2.線情報、線開始情報 3.線終了情報 図27は自然画等の画像データの例を示す。自然画等の
場合、画像データはビットマップかそれを圧縮した形態
で保存される為、自然画像をページ記述言語に変換する
には、次の3つの情報が必要である。
【0100】1.開始位置情報 2.ラスタ・イメージ描画情報(総バイト数,幅,高
さ,解像度,圧縮形式) 3.画像データ 開始位置情報は領域判別手段により認識される。ホスト
コンピュータでスキャン命令発行時に指定された解像度
がコマンドで送られてくる為、このコマンドを保持して
おくことにより、解像度は得られる。幅、高さは、領域
判別手段により画像データの周囲の矩形が判別され、こ
の矩形の座標値より得られる。総バイト数は、幅、高
さ、解像度より求められる。圧縮形式は、ホストコンピ
ュータ側から、スキャン命令発行時に画像符号化方法を
指定するコマンドが入力され、サーバ202内の画像符
号化回路211を用いて指定された形式で画像圧縮が行
われる。この時の指定コマンドを保持しておくことによ
り、圧縮形式は得られる。
【0101】図28は図形画像の例を示す。図形の描か
れた領域は、画像領域として認識された矩形内の画素密
度を調べれば判定できる。しかしながら、図形を認識し
てコード化するのは、簡単な図形では可能であるが、線
画等で描かれている場合には非常に困難である。そこ
で、図形領域は、自然画像の領域と同様に画像データと
して扱う。この場合、図形部をページ記述言語に変換す
るには、次の3つの情報が必要である。
【0102】1.開始位置情報 2.ラスタ・イメージ描画情報(総バイト数,幅,高
さ,解像度,圧縮方式) 3.画像データ これらのデータは先に述べた自然画像の場合と同様の方
法で得られる。
【0103】このように、画像の性質によってPDL変
換する為に必要となるデータが異なり、また、PDLの
種類によって図26・図27・図28に示されたように
異なるコードに変換される。そこで、ステップS250
1において指定されたPDLに画像データを変換するた
めに、指定PDLに応じたプログラムにより処理を行う
ようにする。
【0104】図29の説明に戻る。
【0105】初期化処理が終了したなら、ステップS2
503において、ホストコンピュータ101より指定さ
れたPDL変換の対象の画像情報を複写機103のスキ
ャナ部より入力する。入力されたデータは、ステップS
2504でサーバ102のバッファメモリ209に蓄積
され、文字認識、PDL変換の前処理である領域判別処
理がCPU901の制御のもとで開始される。
【0106】領域判別処理は、スキャナから読み込まれ
た、文字や図形や自然画像を含む可能性のある原稿につ
いてなされる。領域判別処理の後、文字認識処理やPD
Lへの変換を行う際に、処理対象の画像データが再び必
要となる。そこで、領域判別後に必要となる画像データ
を確保する方法として、次のような方法が考えられる。
【0107】1)バッファメモリ209を1ページ分蓄
積できるように大容量化する。
【0108】2)バッファメモリ209はバンドメモリ
として、一旦蓄積できる磁気ディスクなどをサーバ20
2内に持つ。
【0109】3)バッファメモリ209はハンドメモリ
として、領域判別の為の画像入力及び領域判別後の画像
入力を、それぞれ原稿をスキャンして行う。
【0110】上記いずれの方法でも良いが、本実施例で
はサーバにHD226を有しており、(2)の方法を取
ることができる。以下、サーバ202は、領域判別の後
に判別の対象となった画像データを再び得る手段を持つ
ことを前提とする。
【0111】図21は文字と自然画像を含む画像原稿の
例である。図において、文字部分はいくつかの区画に区
切られている。図21の画像を今後の処理対象とし、こ
の画像がスキャナから読み込まれてバッファメモリ20
9に格納されているものとする。
【0112】ステップS2505において、バッファメ
モリ209に蓄積されている画像データを、m*nのマ
トリクスを用いて間引きし、データを縮小する。間引き
処理では、図22(A)のように、m*nのマトリクス
内に1ドットでも所定の閾値以上のデータがある場合
は、そのマトリクスに対応するドット情報を“1”とす
る。また、、図22(B)のように、マトリクス内に所
定の閾値以上のデータがない場合は、そのマトリクスに
対応するドット情報を“0”で表す。この間引き処理に
より得られたデータはRAM203のワーク領域に保存
する。
【0113】間引き処理は、領域判別の高速化の為の手
段であり、画像情報の特徴の判別には間引かれた情報で
も充分な為に行われる。
【0114】ステップS2506では、ラベリング処理
を行う。ラベリング処理とは、間引き処理で得られた画
像情報を対象として、1行ずつ“1”の画素(以下黒画
素と呼ぶ)をサーチしてラベルを付加する処理である。
また、上下・左右・斜めに連続している画素には同一の
ラベルを付け、同時に矩形をかたどって画素のグループ
化を行う。ここでいうラベルとは連続した画素を区別す
る為のもので、ラベリング処理では、画素を例えばA,
B,Cのような文字や文字列に置き換える。
【0115】図23を用いてラベリングの処理手順を説
明する。図23(1)に例示した画像情報は、1行目の
左から3画素目に黒画素を有している。そこで3画素目
にラベル“A”を付加する。白画素の部分は“0”とす
る。5画素目に黒画素があるが、4画素目が白画素であ
り、3画素目の黒画素とは連続でない為、3画素目とは
異なるラベル“B”を5画素目に付加する。1行目の8
画素目より10画素目までは黒画素で隣あっているが、
5画素目の“B”とは連続していないので、各々に
“C”のラベルを付加する。次に2行目を検索する。2
行目には3画素目に黒画素があり、この黒画素と上方向
に連続している画素がすでに“A”とラベリングされて
いる為、この黒画素にも同じラベル“A”を付す。4画
素目は、左隣が黒画素“A”なのでラベル“A”を付
す。ここで、1行目の5画素目が“B”とラベリングさ
れていたが2行目4画素目と斜め方向に連続な為、1行
目の5画素目のラベルを“A”に付け替える。
【0116】同様な処理を繰り返すことにより、図23
(1)の画像は、図23(2)に示すようにラベルAと
ラベルCとでラベリングできる。
【0117】こうしてラベリング処理が終了したなら、
ステップS2507において、矩形処理を行う。この処
理は連続する黒画素を矩形枠で囲い込む処理である。こ
のために各ラベルの縦,横の最大外接線を記憶してお
く。最大外接線は、同一ラベルの付けられた画素のブロ
ックの(x,y)の最大値と最小値とで求められる。こ
れにより連続する黒画素を含む領域が、1つのラベルの
付いた矩形となる。このラベリングされたデータは、ス
テップS2508において、RAM203のワーク領域
に保存される。
【0118】以上の間引き処理とラベリング処理とを、
バッファメモリ209に画像データが入力される毎に行
い、ステップS2509で全画像が終了したか判定し、
終了するまで繰り返す。
【0119】ラベリング処理(ステップS2506)と
矩形処理(ステップS2507)の後、抽出された矩形
情報から矩形の幅W、高さH、面積S、面積に対する画
素の数すなわち画素密度D等の矩形サイズ情報を抽出
し、この矩形サイズ情報を用いて文字、図形、自然画、
表、文中の枠や線等で文の段落を分離するセパレータ等
の矩形の属性を、ステップS2510で判別する。
【0120】それぞれの属性を判別する為の矩形サイズ
情報の判断基準を説明する。
【0121】図24(1),(2)のように、文字の存
在する矩形は、矩形の幅W、高さHが所定の大きさで連
続し、矩形中に程良い空白が存在する場合、文字領域と
判断する。
【0122】図25(3)のように、図形が存在する矩
形は、矩形の大きさがあるレベル以上であり、囲まれた
領域内の画素密度Dがある一定値以下の場合に、図形領
域と判断する。
【0123】図24(4)のように、自然画の存在する
矩形は、矩形が所定の大きさ以上であり、囲まれた領域
内の画素密度Dが所定の値以上の場合に、自然画領域と
判断する。
【0124】図24(5)のように、セパレータの存在
する矩形は、矩形の幅W、高さHの一方がある一定以上
の長さであったり(直線のように連続な場合)、矩形の
幅W、高さHがある一定の長さであって、連続するもの
であったり(破線のように不連続な場合)、矩形の幅
W、高さHがある大きさ以上であり、内側と外側に同じ
ような外接線がある場合(囲いこみ線の場合)などをセ
パレータ領域と判断する。
【0125】図24(6)のように、表の存在する矩形
は、矩形が所定の大きさ以上であり、囲まれた領域内の
画素密度がある一定値以下(すなわち内部に空白を持
つ)の場合であって、かつセパレータのような線で区切
られている場合に、表領域と判断する。
【0126】これらの判断された属性情報は矩形情報と
共にRAM203に保存される。
【0127】ステップS2510において入力画像の全
矩形の属性が判断されたら、各属性ごとに更に詳細な特
徴の判断を行う。
【0128】そのためにまず、ステップS2511で、
RAM203にセパレータとして保存されている矩形の
情報を読み出し、矩形サイズ情報から線の太さ、線種
(実線か破線か等)を決定し、コード化してRAM20
3に保存する。またRAM203に表として保存されて
いる矩形の情報を読み出し、表を構成する枠の位置情
報、大きさの情報をコード化する。表の内部の文字領域
は文字矩形として新たにRAM203に登録し、後述す
る文字認識機能で文字認識し、コード化する。
【0129】更にステップS2512で、RAM203
に自然画・図形として保存されている矩形の情報を読み
出し、位置と枠組みの情報をコード化する。図形を認識
してコード化する処理はかなり複雑である為行わない。
ここでは、領域の属性として図形領域としているのであ
って、画像データは自然画像と同じくビットマップとし
て扱われる。ただし、圧縮処理を行う場合は、画像デー
タの種類に適した処理を施す。
【0130】ステップS2513においては、RAM2
03に文字領域として保存されている矩形の情報を読み
出し、黒画素のヒストグラムを縦横それぞれの方向に数
か所計算し、その特性の解析、すなわち射影解析を行
う。図25にそのヒストグラムをとった様子を示す。ス
テップS2514では、黒画素の量の分散と白画素の間
隔よりその矩形領域の文字列が縦書きであるか横書きで
あるか決定する。
【0131】ステップS2515においては、ステップ
S2514で判断された組方向に従って、読み出された
文字矩形情報の高さH、幅Wの平均を求め、文字の幅を
決定する。
【0132】ステップS2516においては、読み出さ
れた文字矩形情報より、矩形と矩形の間隔を求め、文字
ピッチを解析する。
【0133】ステップS2517では、ステップS25
16により判断された文字幅により、それに合わない文
字は見出し文字として判断する。見出し文字領域におい
ても、矩形の高さH、幅W、文字の大きさ、ピッチを解
析し、コード化する。
【0134】ステップS2518においては、ステップ
S2511〜ステップS2517において解析されて得
られたコード情報を属性情報と共にRAM203に保存
する。
【0135】以上のようにして、領域判別手段による矩
形ごとの情報解析が終了したら、ステップS2519
で、再び画像データを初めの位置より順に読みこみ、ス
テップS2520で再びバッファメモリ209に蓄積す
る。その後、ステップS2521から、バッファメモリ
209に蓄積された画像データをPDLに変換する処理
を開始する。
【0136】このステップS2521では、バッファメ
モリ209に蓄積されている1バンド分の画像データ、
RAM203に保存されている画像の属性データ、位置
データをもとに、ステップS2501で指定されたPD
Lへ変換する。ステップS2521における処理の詳細
な手順を図31〜図32のフローチャートに示し、個々
に説明する。
【0137】図31のフローチャートは文字部及び表内
文字部の処理である。
【0138】まずステップS2601において、ステッ
プS2520でバッファメモリ209に蓄積された画像
データに文字部あるいは表内文字部が存在するか否か
を、RAM203に保存された属性情報と矩形の位置情
報に従って判断する。文字が存在する場合は、この文字
部あるいは表内文字部の処理を続行し、文字が存在しな
い場合は図32の記号Eに分岐して自然画及び図形の処
理へと移る。
【0139】文字部がバッファ内に存在する場合、ステ
ップS2602で、その文字部すべてがバッファメモリ
209中に納まっているか否かをRAM203中の位置
情報から判断する。
【0140】納まっていないと判断された場合は、ステ
ップS2606へ分岐してつなぎ目処理を行う。ステッ
プS2607でつなぎ目が上部であるか判定し、そうで
ない場合は、ステップS2609に分岐して、つなぎ目
画像データをRAM203に保存する。
【0141】つなぎ目が上部であると判断された場合
は、テップS2608により、すでにRAM203に保
存されている上部のバンドのつなぎ目画像データを、そ
のバッファメモリに蓄積されている画像データに付け足
してステップS2603に分岐する。
【0142】一方、バッファメモリ209に蓄積された
文字部がメモリ内に納まっていると判断される場合、あ
るいはステップS2608でのつなぎ目データの付け足
しが終了した場合は、ステップS2603において、画
像データに含まれている文字を文字認識回路210によ
り認識し、文字コードに変換する。そして、ステップS
2604に進んで、領域判別処理により得られた、RA
M203に保存されているその文字情報があった矩形位
置情報などと得られた文字コードとを一緒にしてRAM
203に保存し直す。
【0143】以上の処理を、ステップS2605でバッ
ファメモリ209内の文字領域の処理が終了したか調べ
つつ繰り返す。
【0144】図32のフローチャートは自然画部及び図
形部の処理である。
【0145】まず、ステップS2701において、ステ
ップS2520によりバッファメモリ209に蓄積され
た画像データに自然画部あるいは図形部が存在するか否
かを、RAM203に保存された属性情報と矩形の位置
情報とに従って判断する。自然画あるいは図形が存在す
る場合は自然画部・図形部の処理を続行し、存在しない
場合はステップS2801へ分岐してPDLへの変換処
理へと移る。
【0146】ステップS2701において自然画あるい
は図形データが存在する場合は、これらのデータに関し
て圧縮の指示コマンドがホストコンピュータより入力さ
れているか否かを、ステップS2802で判断する。な
お、圧縮指示のコマンドはステップS2501におい
て、PDLの種類を示すコマンドと共に入力されてい
る。
【0147】圧縮の指示がある場合は、ステップS27
03に進む。ステップS2703においては、自然画の
場合はADCT処理を、図形の場合はMMR処理を用い
るなど、それぞれ指定された圧縮方法で各領域の画像デ
ータを圧縮してコード化する。
【0148】圧縮が済むと、ステップS2704で、領
域判別処理より得られ、RAM203に保存されている
位置情報等とともに、圧縮コードをRAM203に保存
し直す。但し、この自然画あるいは図形が前バッファと
連続している場合は、前バッファのデータに連続させて
保存する。
【0149】一方、ステップS2702において圧縮指
示がないと判断される場合は、バッファメモリ209に
蓄積されている図形領域及び自然画領域の画像データ
を、RAM203に保存されている位置情報等と共にR
AM203にそのまま保存し直す。
【0150】バッファメモリ209のデータの保存が終
了したら、ステップS2705で、対象となる全画像に
ついて処理が終了したか否かを判断し、終了している場
合はステップS2801によるPDLへの変換処理へと
移る。終了していないと判断される場合はステップS2
519へ戻り、次なるバンドの処理を始める。
【0151】画像データの領域判別と属性判別と各属性
に適したコードかの処理とが終了したら、ステップS2
801に進んで、図26に示し、先に説明したような、
指定されたPDLへの変換をし、PDLに変換された画
像データとしてRAM203に保存する。
【0152】以上のようにして画像データをPDLに変
換することができる。
【0153】<自動翻訳の説明(図10)>図10は日
英/英日翻訳を行う自動翻訳回路213を実現するため
の回路構成図である。
【0154】文字コード化された文字は、文節ごとに一
まとめとして、メインCPUバス223及びローカルバ
ス1008と接続されて双方からアクセス可能なデュア
ルポートRAM1007に書き込まれる。翻訳回路21
3側ではCPU1001が文節を読みだし、形態解析を
行なう。各文の単語は単語辞書ROM1004の登録単
語をもとに行なう。次に、掛かり受け解析を行なった
後、意味解析を行なう。この時も、単語辞書ROM10
04をもとに行なう。次に、文の単語の並び換えをリプ
レースルール辞書1005に基づいたリプレースルール
解析により行なう。文の並び換えを行なった後、英和/
和英辞書1006をもとに、日本語から英語翻訳、ある
いは英語から日本語翻訳がなされ、再びデュアルポート
RAMに書き込まれ、メインCPU201に読み出され
る。ROM1003は以上の処理を実現するためにCP
U1001が実行するプログラム等が格納されており、
RAM1002はその際に用いられるメモリである。
【0155】<スキャナプリンタの動作>次に、以上の
ような構成からなる本実施例の文字認識スキャナプリン
タサーバの動作を説明する。説明中、矢印は逐次的な動
作であることを表している。
【0156】[スキャナ] (1)プレスキャン →ホストコンピュータ側クライアントプロセス105に
より読み込み指示が与えられる。
【0157】→スキャナプリンタサーバ側サーバプロセ
ス106により指示が受け付けられる。
【0158】→複写機103のスキャナ部310より画
像を読み込む。
【0159】→読み込んだ画像データをサーバ102が
メモリ209にバッファリングする。
【0160】→間引き処理されたデータあるいは圧縮処
理された画像データをネットワーク104を通じてホス
トコンピュータ101に転送する。
【0161】→ホストコンピュータ側クライアントプロ
セス105が、間引きデータあるいは圧縮画像データを
伸張したデータをモニタ(不図示)にディスプレイす
る。
【0162】以上で複写機103で読み込まれた画像が
ホスト101に受信される。 (2)文字認識スキャン →プレスキャン(1)で得られた画像データに対して、
文字領域指定をして再びクライアントプロセス105よ
り画像読み込みが指示される。
【0163】→スキャナプリンタサーバ側サーバプロセ
ス106により読み込みが指示受け付けられる。
【0164】→複写機103のスキャナ部310により
指定された領域を読み込む。
【0165】→読み込んだ画像データをサーバ102が
メモリ209にバッファリングする。
【0166】→バッファリングされた画像データの文字
領域に対して、文字切りだしを行なう。
【0167】→文字認識回路210により文字のコード
化を行なう。
【0168】→文字コードをメモリ203に蓄積する。
【0169】→文字コードをネットワーク104を通じ
てホストコンピュータ101に転送する。
【0170】以上で複写機103で画像が読み込まれ、
文字として認識されて、ホスト101に受信される。
【0171】上記文字認識スキャン動作に、次の様な処
理を付加することもできる。
【0172】バッファリングされた文字画像からの文
字切りだし時に、文字の色または背景色を検出して、指
定された色または指定以外を色の文字を認識し、文字コ
ード化してホストコンピュータに転送する。
【0173】バッファリングされた文字画像からの文
字切りだしにより、文字の位置を検出してそれを文字コ
ードに付加してホストコンピュータ101に転送する。
【0174】バッファリングされた文字画像からの文
字切りだしにより文字の位置を検出して、得られた文字
コードと位置情報とをページ記述言語の形態に変換して
ホストコンピュータ101に転送する。
【0175】文字認識された文字コードのフォントの
種類及びサイズを検出後、ホストコンピュータ101か
らの予めの指示により、フォントの種類及びサイズを変
更する。
【0176】読み込んだ文字画像をページ記述言語の
形態でサーバ102内に保持し、再び画像データをスキ
ャンして得られたイメージデータ(自然画等)と合成し
て、ホストコンピュータ101に転送する。
【0177】読み込んだ文字画像をページ記述言語の
形態でサーバ102内に保持し、再び画像データをスキ
ャンして得られたイメージデータを圧縮して合成し、ホ
ストコンピュータ101に転送する。
【0178】図形データ及びイメージデータもページ
記述言語に変換して、文字データとともにホストコンピ
ュータ101に転送する。ただし、PDL変換部による
処理について説明した通り、文字領域や図形領域あるい
はイメージ領域といった領域の指定は不要である。こう
いった画像種類ごとの領域の認識は、前に説明したとお
り、領域判定手順によって実現することができる。ま
た、文字のみ認識する場合でも、文字領域を認識するこ
とができるため、ホストから指定はなくとも構わない。
【0179】以上の動作も行なうことができる。一方、
複写機103のプリンタに対してはサーバは次のように
動作する。
【0180】[プリンタ] (3)プリント →ホストコンピュータ側クライアントプロセス105よ
りサーバ102にプリントデータを転送。
【0181】→スキャナプリンタサーバ側サーバプロセ
ス106によりプリントデータを受け付ける。
【0182】プリントデータが圧縮画像データならば、
符号化/複合化回路211でビット展開を行なう。
【0183】プリントデータが文字コードデータなら
ば、文字ビット展開を行なう。
【0184】プリントデータがビットデータならばその
ままで、特に処理を行なわない。
【0185】→サーバ102内のバッファ209にビッ
トデータを蓄積する。
【0186】→バッファメモリ209のデータを複写機
103に送り、プリンタ部311でプリントする。
【0187】また、スキャナプリンタサーバ102内の
文字認識機能を用いて、クライアントが文字認識サーバ
として用いる場合には、次の様な動作となる。 (4)文字認識サーバ →ホストコンピュータ側クライアントプロセス105よ
りサーバ102に文字画像データを転送する。
【0188】→スキャナプリンタサーバ側サーバプロセ
ス106により文字画像データ受け付ける。
【0189】→文字画像データが圧縮画像データなら
ば、符号化/複合化回路211でビット展開を行なう。
文字画像データがビットデータならば、そのまま特に処
理は行わない。
【0190】→文字画像データをバッファメモリ209
に一時的に蓄積する。
【0191】→バッファリングされた文字画像データに
対して、文字切りだしを行なう。
【0192】→文字認識回路210により文字画像デー
タのコード化を行なう。
【0193】→文字コードをメモリ203に蓄積する。
【0194】→文字コードをネットワーク104を通じ
て再びホストコンピュータ101に転送する。
【0195】以上動作により、ホスト101より与えら
れたデータを処理してホストに返す文字認識サーバとし
て機能する。
【0196】また、上記文字認識サーバ動作として、次
の様な手順を付加することができる。
【0197】バッファリングされた文字画像の文字切
りだし時に、文字の色または背景色を検出して、指定さ
れた色または指定以外の色の文字を認識して文字コード
化し、ホストコンピュータ101に転送する バッファリングされた文字画像の文字切りだしによ
り、文字の位置を検出して文字コードに付加し、ホスト
コンピュータ101に転送する バッファリングされた文字画像の文字切りだしによ
り、文字の位置を検出して得られた文字コードと位置情
報とをページ記述言語の形態に変換して、ホストコンピ
ュータ101に転送する また、スキャナプリンタサーバ102内の文字認識機能
を利用することにより、複写機103を文字認識コピー
として用いる場合の動作は次のようになる。 (5)文字認識コピー →文字原稿をスキャナ部310から読みとらせる。
【0198】→サーバ102が画像データをメモリ20
9にバッファリング。
【0199】→文字認識回路210により、バファリン
グされた文字画像のコード化を行なう。同時にフォント
の種類及びサイズを識別する。
【0200】→文字コード,フォント種別,サイズをメ
モリ203に蓄積する。
【0201】→文字コードのフォント,サイズをあらか
じめホストコンピュータ101で指示されたものに変更
する。
【0202】→文字コードデータのビット展開を行な
う。
【0203】→サーバ102内のバッファ209にビッ
トデータを蓄積する。
【0204】→バッファメモリ209のデータを複写機
103のプリンタ部311に送り、プリントする。
【0205】また、文字認識により文字コード化された
文字列および文章を自動翻訳する文字認識/自動翻訳サ
ーバとして用いる場合には次の様な動作となる。 (6)文字認識/自動翻訳サーバ →プレスキャン(1)で得られた画像データに対して文
字領域指定し、再びクライアントプロセス105よりサ
ーバ102に画像の読み込み指示が与えられる。
【0206】→スキャナプリンタサーバ側サーバプロセ
ス106により指示が受け付けられる。
【0207】→指定された領域を複写機103のスキャ
ナ部310で読みださせる。
【0208】→サーバ102側が画像データをメモリ2
09にバッファリングする。
【0209】→バッファリングされた文字画像データに
対して、文字切りだしを行なう。
【0210】→文字認識回路210により文字のコード
化を行なう。
【0211】→文字コードをメモリ203に蓄積する。
【0212】→文字コードをネットワーク104を通じ
てホストコンピュータ101に転送する。
【0213】→クライアントプロセス105が文字コー
ドを受けとり、その文字列や前後の文章に基いて自動翻
訳を行なう。
【0214】例えば、英語から日本語、または日本語か
ら英語、またはそれ以外の2カ国語間の翻訳を行なう。
【0215】上記は自動翻訳をホストコンピュータで行
なう例であるが、サーバ102内の自動翻訳回路213
を用いた翻訳機能を利用して翻訳した後、翻訳済みの文
字コードがネットワーク104を通じてホストコンピュ
ータ101に送られる場合もある。
【0216】また、文字認識されて、文字コード化され
た文書を公衆回線を用いて送信または受信する、文字認
識/テレテキスト通信サーバとして用いる場合の動作は
次のようになる。 (7)文字認識/テレテキスト通信サーバ 送信 →プレスキャン(1)で得られた画像データに対して文
字領域指定し、再びクライアントプロセス105よりサ
ーバ102に画像の読み込みが指示される。
【0217】→スキャナプリンタサーバ側サーバプロセ
ス106により受け付けられる。
【0218】→指定された領域を複写機103のスキャ
ナ部310で読みださせる。
【0219】→サーバ102側が画像データをメモリ2
09にバッファリングする。
【0220】→バッファリングされた文字画像データに
対して、文字切りだしを行なう。
【0221】→文字認識回路210により文字画像デー
タのコード化を行なう。
【0222】→文字コードをメモリ203に蓄積する。
【0223】→文字コードをネットワーク104を通じ
てホストコンピュータ101に転送する。
【0224】→クライアントプロセス105が文字コー
ドを受けとり、ホストコンピュータ101に接続されて
いる公衆回線、例えばデジタル公衆回線やISDNなど
を通じて相手側に転送する。 受信 →送信元より転送されてきたデータをホストコンピュー
タ101が受けとりネットワーク104を通じて、スキ
ャナプリンタサーバ102に転送する。
【0225】→スキャナプリンタサーバ側サーバプロセ
ス106によりデータが受信される。
【0226】→データが圧縮画像データならば、画像符
号化/復号化回路211でビット展開を行なう。
【0227】データが文字コードデータならば、文字ビ
ット展開を行なう。
【0228】データがビットデータならば、そのまま特
に処理は行なわない。
【0229】→サーバ102内のバッファ209にビッ
トデータを蓄積する。
【0230】→バッファメモリ209のデータを複写機
103に送り、プリンタ部311でプリントする。
【0231】上記の受送信は、公衆回線機能をホストコ
ンピュータで行なう例を示したが、サーバ102内に公
衆回線接続機能である通信制御装置207をもって公衆
回線に接続され、文字画像データより変換された文字コ
ードが公衆回線を介して相手に送られる場合もある。ま
た、その逆にサーバ102が通信制御装置207により
公衆回線より転送されてきたデータを受信し、複写機1
03のプリンタ部311からプリントすることも可能で
ある。
【0232】<画像の入出力手順の説明>次に、本実施
例のスキャナプリンタサーバ102の画像の入出力に関
して、メッセージの交換を追いながらジグザグチャート
を参照して説明する。
【0233】画像を複写機103から読み込む場合に
は、画像の大きさ,画像の位置,解像度,フォーマット
(点順次,線順次,面順次),エッジ強調,色空間(R
GBやYCrCb),色(どの色を送るか、例えばGだ
け),レベル(色の階調数),符号化方法(ADCTや
符号化しない等),ビットレート(符号化時のビットレ
ート),プリスキャン時の間引き率,どのファイルに読
み込むか,文字認識設定(するかしないか,色指定,ペ
ージ記述言語化など)などのパラメタが指定される必要
がある。
【0234】そこで、クライアントプロセス105は、
これらのパラメータを指定するよう、表示等によるユー
ザインタフェースを介してユーザに指示する。ユーザは
これを受けてパラメタの指定を行ない、プリスキャンを
実行するようホストコンピュータ101に指示する。す
ると、クライアントプロセス105は図13のシーケン
スにしたがってサーバプロセス106と通信を行なう。
【0235】図13を説明する前に、図16と図17と
図18と図19とにより、プロセス間でやり取りされる
コマンドと複写機に対するコマンドとを説明しておく。
【0236】<パケットの構成(図16・図17・図1
8・図19)>ホストコンピュータ101とスキャナプ
リンタサーバ102との間でやり取りされるパケットの
構成を図を用いて説明する。ただし、説明は後述のジグ
ザグチャートに現れたものを中心とした。
【0237】図16・図17はパケットの構成を示す。
パケットを構成する各フィールドの説明をする。
【0238】図16(a)はPRESCANパケット、
図16(b)はSCANパケット、図16(c)はPR
INTパケットであり、各パケットの第1バイトは、そ
のパケットが何であるかを表すタグである。例えば、P
RESCANならば“1”でプリスキャンすることを示
し、SCANならば“2”でスキャンすることを示す。
【0239】XSIZEは、2バイトからなる画像のX
方向の大きさを示す。
【0240】YSIZEは、2バイトからなる画像のY
方向の大きさを示す。
【0241】XSTARTは、2バイトからなる画像の
X方向のスキャン,プリント開始位置を示す。
【0242】YSTARTは、2バイトからなる画像の
Y方向のスキャン,プリント開始位置を示す。
【0243】XZOOMは、1バイトからなる画像のX
方向のスキャン,プリント解像度を示す。
【0244】YZOOMは、1バイトからなる画像のY
方向のスキャン,プリント解像度を示す。
【0245】FORMATは、画像の走査方法を示し、
点順次は1,線順次は2,面順次は3のように指定す
る。
【0246】EDGE/SMOOTHは、エッジ強調,
スムージングの程度を示し、16〜1はエッジ強調,−
1〜−16ならスムージングのように指定する。
【0247】COLORTYPEは、画像の色空間を示
し、RGBなら1,GMYなら2,CMYKなら3,Y
CrCbなら4,Labならば5,XYZならば6のよ
うに指定する。RGBの場合には、第1色をR,第2色
をG,第3色をBと呼ぶことにし、YCrCbの場合に
は、第1色をY,第2色をCr,第3色をCbと呼ぶこ
とにする。
【0248】COLORは、画像の色のうち、どの色を
送るかを示す。どの色かはビットに対応して割り付けさ
れている。例えば、第1色だけなら第0ビット,第2色
だけなら第1ビット,第3色だけならば第2ビット,第
4色なら第3ビットを1にする。
【0249】例えば、COLORTYPEがRGBで、
RGB全色送る場合には7(=00000111B)に
なる。ただし、数字に付随した“B”は2進数であるこ
とを表している。
【0250】また、R,Bの2色を送る場合には、5
(第1色=1,第3色=4;00000101B)にな
る。同様に、COLORTYPEがYCrCbで、Yだ
け送る場合には1になる。
【0251】LEVELは、2バイトからなり、最初の
4ビットは第1色の階調数を示し、次の4ビットは第2
色の階調数を示し、次の4ビットは第3色の階調数を示
す。最後の4ビットは未定義である。
【0252】これらビットで表される階調数を、8なら
ば256階調、6ならば4階調のように2の指数で指定
する。
【0253】CODEは符号化方法を示し、符号化しな
い場合は0、ADCTによる符号化の場合は1,MMR
ならば2,LZWならば3のように指定する。
【0254】BITRATEは符号化の符号化率を示
し、6は1/6,12は1/12の圧縮率で符号化する
ことを示す。
【0255】XSTEP,YSTEPは、プリスキャン
時にどの程度画像を間引いて送るかを指定する。例え
ば、縦横5画素おきに画像を送る場合には、XSTEP
=5,YSTEP=5となる。また、間引かない場合に
は、XSTEP=0,YSTEP=0となる。
【0256】OCRは文字認識を行なうか、行なわない
かを示す。スキャン動作領域のデータに対して文字認識
を行なう時は1、行なわない時は0をセットする。ま
た、文字認識機能に位置情報を付加する場合は2、ペー
ジ記述言語化する場合には3をセットする。さらに、文
字認識する場合の指定色の文字を検出して、その文字の
みを文字認識する場合は4をセットして、COLORで
指定した色の文字を認識する。また、指定された色の背
景色のエリアのみを文字認識する場合は、5をセットし
て、COLORで指定した色のエリアで他の色で書かれ
た文字を認識する。その他、オプションで色と文字の関
係を拡張できる。
【0257】PDLは、スキャンデータに対して、ペー
ジ記述言語化(PDL化)するか否かの指定を行うデー
タである。PDL化をしない時は0をセットする。PD
L化する場合は、PDLの種類ごとに予め定めておいた
値をセットする。例えば、CaPSLと呼ばれるPDL
を指定する場合は1を、PostScriptと呼ばれ
るPDLを指定する場合は2をセットする。
【0258】以上がPRESCANパケット及びSCA
Nパケットの各フィールドの説明である。これらとの共
通部分は省略するが、PRINTパケットの各フィール
ドを説明する。
【0259】UCR178は黒生成時のαを示す((式
3)参照)。
【0260】BI−LEVEL179は二値化方法を示
し、0はプリンタエンジン304が多値プリンタの場合
で、二値化を行なわないことを示す。1はディザ法のフ
ァットニングパターン、2はディザ法のベイヤパター
ン、3は単純二値化法、4は誤差換算法を示す。
【0261】THRESHOLD180は、単純二値化
法の二値化しきい値(0〜255)を示す。
【0262】PAGE181はプリント時のページ数を
示す。
【0263】図17(d)はOKパケットを示す。OK
パケットは1バイトのOKタグだけである。
【0264】図17(e)はGAMMAパケットで、第
2バイトのS/P182は、複写機103のスキャナ用
画像処理回路302とプリンタ用画像処理回路303の
いずれのガンマテーブルに設定するかを示す。それ以降
は、ガンマテーブルは256*3色分の768バイトか
ら構成される。
【0265】図17(f)はMASKINGパケット
で、マスキングタグと2バイトの固定小数点からなるマ
スキングパラメタaijで構成される。aijはi行j
列に位置するマトリクスの成分である。
【0266】図17(g)はSTATUSパケットで、
ステータスタグとステータスの数N183、およびステ
ータスを示すSTATUSn(n=0〜N)から構成さ
れる。
【0267】図17(h)はDATAパケットで、デー
タタグと次に続く画像データ数Nと画像データ1,2,
3…とから構成される。
【0268】図16(i)はESCパケットで、第1バ
イトがESCで始まるシーケンスであり、インタープリ
タ212でビットマップあるいはバイトマップの画像へ
展開される。これは、通常のプリンタESCシーケンス
と同等なものである。
【0269】[コマンドの構成]サーバ102と複写機
103との間でやり取りされる、プリスキャン命令,ス
キャン命令,ステータス情報,ガンマ設定命令,マスキ
ング設定命令などのコマンドの構成も図16・図17同
様の形式で通信が行なわれる。
【0270】図18・図19はサーバ102と複写機1
03の間の命令の構成を示す。図18(a)はプリスキ
ャン命令,図18(b)はスキャン命令,図18(c)
はプリント命令である。各パケットの第1バイトは、そ
のパケットが何であるかを表すタグである。例えば、P
RESCANパケットならばタグは1で、プリスキャン
することを示す。SCANならば2で、スキャンするこ
とを示す。
【0271】次に、プリスキャン・スキャン・プリント
の各パケットにおける、パケットの各フィールドを説明
する。
【0272】XSIZE、YSIZEは2バイトで、そ
れぞれ画像のX方向の大きさと画像のY方向の大きさを
示す。
【0273】XSTART、YSTARTは2バイト
で、それぞれ画像のX方向のスキャン,プリント開始位
置と画像のY方向のスキャン,プリント開始位置を示
す。
【0274】XZOOM、YZOOMは1バイトで、そ
れぞれ画像のX方向のスキャン,プリント解像度と画像
のY方向のスキャン,プリント解像度を示す。
【0275】FORMATは、画像の走査方法を示し、
点順次は1,線順次は2,面順次は3のように指定す
る。
【0276】EDGEは、エッジ強調,スムージングの
程度を示し、16〜1はエッジ強調,−1〜−16なら
スムージングのように指定する。
【0277】COLOR TYPEは、画像の色空間を
示し、RGBなら1,CMYなら2,CMYKなら3,
YCrCbなら4,Labならば5,XYZならば6の
ように指定する。なお、 RGBの場合には、第1色を
R,第2色をG,第3色をBと呼ぶことにし、YCrC
bの場合には、第1色をY,第2色をCr,第3色をC
bと呼ぶことにする。
【0278】COLORは、画像の色のうち、どの色を
送るかを示す。どの色かはビット割り付けされている。
例えば、第1色だけなら第0ビット,第2色だけなら第
1ビット,第3色だけならば第2ビット,第4色なら第
3ビットを1にする。
【0279】例えば、COLOR TYPEがRGBで
RGB全色送る場合には第0・第1・第2ビットを1に
して“7”(00000111)になる。
【0280】また、R,Bの2色を送る場合には同様に
して“5”(第1色=1,第3色=4:0000010
1)になる。同様に、COLOR TYPEがYCrC
bで、Yだけ送る場合には“1”になる。
【0281】LEVELは、2バイトからなり、最初の
4bitは第1色の階調数を示し、次の4bitは第2
色の階調数を示し、次の4bitは第3色の階調数を示
す。最後の4bitは未定義である。LEVELフィー
ルドの値は、各色の階調数を、8ならば256階調、6
ならば4階調のように2の指数で指定する。
【0282】CODEは、符号化方法を示し、符号化し
ない場合は0、ADCTによる符号化の場合は1のよう
に指定する。
【0283】UCRは黒生成時のαを示す。
【0284】BI−LIVELは二値化方法を示し、0
はプリントエンジン606が多値プリンタの場合で、二
値化を行なわないことを示す。1はディザ法のファット
ニングパターン、2はディザ法のベイヤパターン、3は
単純二値化法、4は誤差拡散法を示す。
【0285】THRESHOLDは、単純二値化法の二
値化しきい値(0〜255)を示す。
【0286】PAGEはプリント時のページ数を示す。
【0287】図18(d)はステータス情報の1種で、
OKを示す。OKは1バイトのOKタグである。
【0288】図19(e)はガンマ設定命令で、第2バ
イトのS/Pは複写機103のスキャナ用画像処理回路
302とプリンタ用画像処理回路303のいずれのガン
マテーブルに設定するかを示す。それ以降は、ガンマテ
ーブルは256*3色分の768バイトから構成され
る。
【0289】図19(f)はマスキング設定命令で、マ
スキングタグ、および2バイトの固定小数点からなるマ
スキングパラメタで構成される。内容は図16(f)と
同じ意味を持つ。
【0290】図19(g)はステータス情報で、ステー
タスタグとステータスの数N、およびN個のステータス
(STATUS1〜N)から構成される。
【0291】図19(h)はコピー命令で、1バイトの
コピータグだけである。
【0292】続いて、クライアントプロセス105から
複写機103を使用するためのコマンドシーケンスを説
明する。
【0293】<コマンドシーケンスの説明(図13〜1
5)> [スキャナ側]図13において、まずクライアントプロ
セス105は、画像のXSIZE,YSIZE,XST
ART,YSTART,XSTEP,YSTEPなどか
らなるPRESCANパケットP1をサーバプロセス1
06に送る(矢印131)。XSIZE,YSIZE等
は読み込むべき画像のサイズ等を指定するパラメタであ
る。
【0294】サーバプロセス106では、画像の符号
化,プリスキャン時の間引きを行なうため、PRESC
ANパケットP1を受けると、符号化方法,符号化時の
ビットレート,間引き率をセットする。それ以外の情報
はプリスキャン命令としてシリアルインターフェース2
15から複写機103に送る(矢印132)。
【0295】複写機103は、プリスキャン命令の情報
に従って、スキャナ側画像処理回路302にパラメタを
セットする。これらのパラメタが正しくセットされる
と、OK応答をサーバプロセス106に送り返す(矢印
133)。サーバプロセス106は複写機103からO
K応答を受けとると、OKパケットP4をクライアント
プロセス105に送り返す(矢印134)。もし、パラ
メタが正しくセットされない場合には、OKの代わりに
ステータス情報をサーバプロセス106に送り返す。複
写機103はプリスキャン命令を受けとると、画像を1
ラインずつ読みだす。プリスキャン時には、スキャナプ
リンタサーバ102のビデオインターフェースコントロ
ール回路216は、出力のタイミング信号群HSYNC
(水平同期信号)110,VSYNC(垂直同期信号)
109,CLOCK(クロック信号)108,DATA
(画像データ信号)111をハイインピーダンスにし、
サーバ102は、複写機103が発生する入力のタイミ
ング信号群HSYNC(水平同期信号)110,VSY
NC(垂直同期信号)109,CLOCK(クロック信
号)108に同期して、DATA(画像データ信号)1
11からデータを読み込み(矢印135)、バッファメ
モリ209に書き込む。
【0296】この時、PRESCANパケットP1で指
定されたXSTEP,YSTEPの間引き率にしたがっ
て画像を間引き、この画像データを適当な大きさに分
割、あるいは結合して、DATAタグとパケットのバイ
ト数と画像データとからなる複数のDATAパケットP
2を構成し、ホストコンピュータ101のクライアント
プロセス105に送る(矢印136)。
【0297】ホストコンピュータ101のクライアント
プロセス105では、サーバプロセス106より受け取
った画像パケットP2から、間引かれた画像データをと
りだしてCRT(不図示)上に表示する。複写機103
は、すべての画像データを正常に送ると、OKをシリア
ルインターフェース307からサーバプロセス106に
送る(矢印137)。サーバプロセス106は複写機1
03よりOKを受けとると、OKパケットP4をクライ
アントプロセス105に送る(矢印138)。サーバプ
ロセス106は、クライアントプロセス105にOKパ
ケットP4を送ると、クライアントプロセス105から
の次のコマンドパケット待ちになる。クライアントプロ
セス105は間引かれた画像データをすべて受けとり、
CRT上に表示し、画像のどの領域を実際に読み取る
か、ユーザに問い合わせる。
【0298】ユーザはこれに応えて、マウスなどのポイ
ンティングデバイスでどの領域を実際にスキャンするか
指定する。また、ユーザが指定した領域、または色文字
を文字認識させるかどうか等の指示も行なう。そして、
スキャン開始をクライアントプロセス105に指示す
る。
【0299】すると、クライアントプロセス105は、
画像のXSIZE,YSIZE,XSTART,YST
ARTなどからなるSCANパケットP3をサーバプロ
セス106に送る(矢印139)。
【0300】サーバプロセス106では、SCANパケ
ットP3を受けると、この情報が正しくセットされた場
合、PRESCANと同様の手順でOKをクライアント
プロセス105に送り返す(矢印1310)。
【0301】サーバプロセス106は、再び複写機10
3よりSCANパケットで指定されたパラメタにしたが
って画像を読み込む(矢印1311)。
【0302】通常の画像の読み込みの場合は、この画像
データは適当な大きさに分割、あるいは結合され、DA
TAタグ,パケットのバイト数,画像データからなる複
数のDATAパケットP5を構成し、ホストコンピュー
タ101のクライアントプロセス105に送る(矢印1
312)。
【0303】文字認識の指定がある場合は、その領域あ
るいは色領域の文字画像データを、文字認識手段で文字
コード化する。合わせて、位置検出,ページ記述言語化
変換の指示があると、その情報を付加する。そして、D
ATAタグ,パケットのバイト数,画像データからなる
複数のDATAパケットを構成し、ホストコンピュータ
101のクライアントプロセス105に送る。
【0304】ホストコンピュータ101のクライアント
プロセス105では、サーバプロセス106より受けと
った画像パケットから画像データをとりだし、次々にデ
ィスクに書き込む。
【0305】サーバプロセス106は、すべての画像を
正常に送ると、OKパケットP4をクライアントプロセ
ス105に送る(矢印1313)。サーバプロセス10
6は、クライアントプロセス106にOKパケットを送
ると、クライアントプロセス105からの次のコマンド
パケット待ちになる。クライアントプロセス105はサ
ーバプロセス106からOKパケットを受け取ると、ユ
ーザからの次の命令待ちになる。
【0306】ここで、ホストコンピュータ101からの
指示により、文字コード情報の宛先が、公衆回線上の他
の相手への転送である場合2通りの転送経路がある。サ
ーバ102に通信制御装置がある場合は、サーバ102
から公衆回線上へ直接転送し、ホストコンピュータ10
1に通信制御装置がある場合は、サーバ102からホス
ト101へとデータは転送され、クライアントプロセス
105がデータを受け取って公衆回線上に転送する。
【0307】[プリンタ側]図14はプリント動作時の
説明図て、以下、図にしたがってプリント時のホストコ
ンピュータ101のクライアントプロセス105とスキ
ャナプリンタサーバ102と複写機103の間のデータ
のやりとりについて説明する。
【0308】まず、ユーザは、ホストコンピュータ10
1において、プリントすべき画像の大きさ、プリントす
べき画像の位置、プリントすべき画像を保持するホスト
コンピュータ101上のファイル名などを指定する。ま
た、プリント時のガンマ変換,マスキング変換などのパ
ラメタは、通常デフォルトの値が設定されてはいるが、
これらも変更することができる。
【0309】この場合、図14において、まずクライア
ントプロセス105は、画像プリント時にガンマ変換の
ためのガンマテーブルを設定するために、GAMMAパ
ケットP6をサーバプロセス106に送る(矢印14
1)。すでにガンマテーブルが設定されていれば送る必
要はない。サーバプロセス106では、GAMMAパケ
ットP6を受けとると、GAMMAパケットの第2バイ
トがプリンタを示す場合には複写機103のプリンタ側
に、スキャナを示す場合にはスキャナ側にガンマテーブ
ル設定命令を、ビデオI/Fを介して送る(矢印14
2)。この場合、複写機103のプリンタを使用するの
であるから、プリンタ側ガンマ変換テーブルのセットに
なる。
【0310】複写機103はガンマ設定命令のパラメタ
に従って、プリンタガンマ変換部502のLUTをセッ
トする。正常にセットできればOKをサーバブプロセス
106に送り返す(矢印143)。サーバプロセス10
6は、複写機103からOKを受けとると、OKパケッ
トP4をクライアントプロセス105に送り返す(矢印
144)。
【0311】次に、クライアントプロセス105は、画
像プリント時のマスキングテーブルを設定するためにM
ASKINGパケットP7をサーバプロセス106に送
る(矢印145)。すでにマスキングテーブルが設定さ
れていれば送る必要はない。サーバプロセス106で
は、MASKINGパケットP7を受けとると、マスキ
ング設定命令を複写機103に送る(矢印146)。複
写機103はマスキング設定命令のパラメタにしたがっ
て、プリンタ側画像処理回路303内のマスキング変換
部503にパラメタをセットする。正常にセットできれ
ば、OKをサーバプロセス106に送り返す(矢印14
7)。サーバプロセス106は、スキャナからOKを受
けとると、OKパケットP4をクライアントプロセス1
05に送り返す(矢印148)。
【0312】以上のように、ガンマ変換,マスキング変
換用のパラメタを設定し終えたなら、クライアントプロ
セス105は、画像のXSIZE,YSIZE,XST
ART,YSTART,PAGEなどからなるPRIN
TパケットP8をサーバプロセス106に送る(矢印1
49)。
【0313】サーバプロセス106では、PRINTパ
ケットP8を受けると、シリアルインターフェース21
5から、プリント命令を複写機103に送る(矢印14
10)。複写機103はプリント命令の情報を正しく受
信し、パラメタをセットすると、OKをサーバプロセス
106に送り返す(矢印1411)。サーバプロセス1
06はスキャナからOKを受けとると、OKパケットP
4をクライアントプロセス105に送り返す(矢印14
12)。
【0314】クライアントプロセス105では、OKパ
ケットを受けとると、指定されたファイルから画像を読
み出す。クライアントプロセス105は、読み込んだ画
像データを適当な大きさに分割、あるいは結合して、D
ATAタグ,パケットのバイト数,画像データからなる
複数のDATAパケットP9を構成し、サーバプロセス
106に送る(矢印1413)。サーバプロセス106
では、ホストコンピュータ101のクライアントプロセ
ス105より送られ、受けとった画像パケットP9から
画像データをとりだし、ビデオI/Fを介して複写機1
03に順次プリントデータを送りだす(矢印141
4)。
【0315】プリント時には、スキャナプリンタサーバ
102のビデオI/Fコントロール回路216は、同期
信号群HSYNC(水平同期信号)110,VSYNC
(垂直同期信号)109,CLOCK(クロック信号)
108と、これに同期した画像データをDATA(画像
データ信号)111に出力し、複写機103は同期信号
群と同期してDATA(画像データ信号)111信号か
ら印刷すべきデータを読みとり、プリントする。
【0316】複写機103は、すべての画像を正常にプ
リントすると、OKをシリアルインターフェース307
からサーバ102に送る(矢印1415)。サーバプロ
セス106は、複写機103からOKを受けとると、O
Kパケットをクライアントプロセス105に送る(矢印
1416)。サーバプロセス106は、OKパケットを
クライアントプロセス105に送ると、クライアントか
らの次のコマンドパケット待ちになる。クライアントプ
ロセス105は、サーバプロセス106からOKパケッ
トを受けとった時点でユーザからの次の命令待ちにな
る。
【0317】上記プリント動作において、クライアント
プロセス105の指示により画像データがホストコンピ
ュータ101から送られてくる場合の他に、スキャナプ
リンタサーバ102が複写機103のスキャナより画像
データを読み込み、ページ記述言語化して文字の種類や
サイズ色などを変更してプリントさせる場合もある。ま
た、同様に、公衆回線より文字コードなどを受けとり、
スキャナプリンタサーバ102内でビット展開して、プ
リントする場合もある。
【0318】[エラー]図15はプリント時にエラーが
発生した場合の説明図で、以下、図にしたがってプリン
ト時のホストコンピュータ101とスキャナプリンタサ
ーバ102とプリンタ側103の間のデータのやりとり
について説明する。
【0319】上記プリントと同様に、クライアントプロ
セス105は、画像プリント時のガンマテーブル,マス
キングテーブルを設定する。次に、クライアントプロセ
ス105は、画像のXSIZE,YSIZE,XSTA
RT,YSTART,PAGEなどからなるPRINT
パケットをサーバプロセス106に送る。サーバプロセ
ス106では、PRINTパケットを受けると、シリア
ルインターフェース215からプリント命令を複写機1
03に送る(矢印151〜1510)。
【0320】複写機103は、プリント命令のパラメタ
の値が不正な場合、あるいはセットできないなどの異常
が発生したり、紙切れなどのエラーが発生した場合、そ
のエラーステータスを示すステータス情報をサーバプロ
セス106に送り返す(矢印1511)。
【0321】サーバプロセス106は、複写機103か
らステータス情報を受けとると、ステータス情報をST
ATUSパケットP10に変換し、クライアントプロセ
ス105に送り返す(矢印1512)。
【0322】クライアントプロセス105はSTATU
SパケットP10を受けとると、そのステータスにした
がって、ユーザに適切なメッセージを出力し、エラーが
発生したことを知らせる。また、プリンタ中に例えば紙
ジャムなどのエラーが発生した場合、複写機103のC
PU306はすぐさまプリント動作を中断し、エラーの
ステータス情報をシリアルインターフェース307より
サーバプロセス106に伝える。
【0323】サーバプロセス106では、プリンタ側1
03よりのステータス情報を受けとると、このステータ
ス情報をSTATUSパケットP10として、クライア
ントプロセス105に送り、次のコマンド待ちになる。
【0324】クライアントプロセス105はSTATU
SパケットP10を受けとると、そのステータスにした
がって、ユーザに適切なメッセージを出力し、エラーが
発生したことを知らせる。
【0325】[文字認識サーバ]ホスト101からスキ
ャナプリンタサーバ102内の文字認識手段、および自
動翻訳手段を用いるだけの場合もある。この場合、ホス
トコンピュータ101側であらかじめ所望の領域の文字
画像データを切りだしておき、クライアントプロセス1
05がサーバプロセス106に文字画像データを送る。
サーバ102内では複写機103で画像を読み込んだ場
合と同様の処理を行ない、ネットワーク104を通じて
ホストコンピュータ101に文字コードを返す。この場
合には、複写機103は処理に関係せず、ホスト101
からサーバ102に送りつけられるメッセージはサーバ
102によって処理され、複写機103に処理を行うべ
く命令が出されることはない。
【0326】以上説明した様に構成され機能する複写機
とそのサーバシステムを用いれば、次のような効果が得
られる。
【0327】(1)複写機を文字認識できるスキャナプ
リンタサーバと合体させてネットワーク上の共有資源と
することができる。すなわち、ネットワークユーザは、
複写機そのもののほかに、サーバの機能も共有すること
ができる。
【0328】(2)スキャナより文字画像原稿を読みと
らせて、文字コードが得られるため、データ量が減少し
てネットワークの負荷が軽減し、コンピュータでの処理
速度も上り操作性が向上する。
【0329】(3)スキャナで読み込んだ文字画像原稿
を、自動的にページ記述言語に変換することができる。
【0330】(4)色の入った文字画像原稿を読み込
み、指定色の文字のみを取り出すことができる。
【0331】(5)読み込んだ文字画像原稿の文字の種
類やサイズを変更してプリントすることができる。
【0332】(6)読み込んだ文字画像原稿を文字認識
し、文字コード化して更に自動的に翻訳することができ
る。
【0333】(7)ネットワーク上のホストコンピュー
タがサーバの文字認識機能のみを利用することができ
る。
【0334】(8)文字画像原稿を文字認識して、文字
コードとして公衆回線に送る、または文字コードを受け
てそれをプリントすることができる。
【0335】(9)スキャナで読み込んだ画像をPDL
に変換することで、画像データの良を減らすことがで
き、画像データのために必要とされるメモリを減らすこ
とができ、画像データの転送に必要とされる時間を短縮
することができる。
【0336】なお、本実施例では、ネットワークにバス
型のイーサネット104を用いた場合について説明した
が、ネットワークはどのようなタイプでもよい。例え
ば、トークンリングや光ファイバを用いたFDDIもネ
ットワークの手段として可能である。
【0337】また、本実施例では、スキャナプリンタサ
ーバ102と複写機103間のコマンド,パラメタ,エ
ラーなどのデータを通信するのにシリアル通信を用いる
場合について説明したが、シリアル通信にとらわれるこ
となく、任意の双方向通信インターフェースを用いるこ
とができる。
【0338】また、本実施例では、スキャナプリンタサ
ーバ102と複写機103間のコマンド,パラメタ,エ
ラーなどのデータを通信するシリアル通信を用い、画像
データを通信するのにビデオインターフェースを用いて
いるが、これらの通信インターフェースにとらわれるこ
となく、SCSI,GPIBなどの双方向の通信が可能
なインターフェースを用いて、コマンド,パラメタ,エ
ラーなど情報と画像データを同一の通信路で通信するこ
とも可能である。
【0339】また、本実施例では、画像が点順次のYC
rCb形式の場合にはADCT符号化法で符号化して画
像を送っているが、ADCT符号化法に限らず、任意の
符号化法を用いることができる。これにより、点順次の
YCrCb形式以外の画像に対しても符号化を行ない、
画像を圧縮して伝送することができる。
【0340】また、サーバ102に数ライン分のバッフ
ァメモリ209を用いているが、1画面分のメモリを持
たせ、より高速化をはかることができる。
【0341】また、本実施例では、複写機103のスキ
ャナ部310は、プリスキャン時には画像を間引いて送
り、本スキャン時には画像を間引かずに送っているが、
カラー画像をプリスキャンする場合は、 (1)単色成分のみを送る (2)間引いて送る (3)符号化して送る (4)画像の階調数を落して送る (5)画像の解像度を落して送る を組合せることも可能である。
【0342】また、本実施例では、画像を読み込んで走
査変換して転送する場合には、センサ301で3回スキ
ャンを行なっていた。しかし、1度だけ画像を読みと
り、その画像データをハードディスクに格納し、そのハ
ードディスクの画像から3回読み出してスキャンに代え
ることも可能である。これにより、機械的なスキャンが
1回で済み、高速化をはかることができる。
【0343】また、ハードディスクに格納すると同時
に、第1色の走査変換を行ない、残りの2回はハードデ
ィスクから読み出すことも可能である。
【0344】また、本実施例では、2値プリンタエンジ
ンのために2値化部505で画像の2値化を行なってい
た。これはたちの場合にも同様に対応でき、N値プリン
タエンジンの場合にはN値化部を設けることにより、容
易に対応できる。
【0345】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0346】
【他の実施例】図20はもうひとつの実施例の図であ
る。提供する機能は前の実施例と同じであるが、図の複
写機181は、実施例1における複写機103にスキャ
ナプリンタサーバ102が組み込まれた装置であり、複
写機181がサーバ102の機能をも果たす。
【0347】また、本実施例では複写機で説明したが、
複写機に限らずファクシミリ装置等、スキャナを備えた
装置であれば同じ様に適用できる。
【0348】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる画
像処理装置及び方法は、スキャナプリンタとをネットワ
ークの共有資源として効率よく利用でき、種々の画像処
理サービスも共用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したスキャナプリンタシステム構
成図である。
【図2】スキャナプリンタサーバの内部構成図である。
【図3】スキャナプリンタの構成図である。
【図4】スキャナ側画像処理回路内部ブロック構成図で
ある。
【図5】プリンタ側画像処理回路内部ブロック構成図で
ある。
【図6】文字認識回路の構成図である。
【図7】文字切りと特徴抽出の説明図である。
【図8】ADCTインタープリタ符号化ブロック図であ
る。
【図9】PDL変換回路のブロック構成図である。
【図10】翻訳回路ブロック構成図である。
【図11】VSYNC,HSYNC,ラスタスキャンを
示す図である。
【図12】Video I/Fタイミングを示す図であ
る。
【図13】スキャナ状態遷移図である。
【図14】プリンタ状態遷移図である。
【図15】エラー状態遷移図である。
【図16】サーバコマンドパケットの図である。
【図17】サーバコマンドパケットの図である。
【図18】スキャナコマンドパケットの図である。
【図19】スキャナコマンドパケットの図である。
【図20】他の実施例の構成図である。
【図21】文字とイメージとが存在する画像の例の図で
ある。
【図22】画像の間引き処理の説明図である
【図23】画像を矩形で区分する処理の説明図である。
【図24】領域を認識する例の図である。
【図25】文字の組まれている方向を認識する処理の説
明図である。
【図26】文字データをPDLに変換した例の図であ
る。
【図27】イメージデータをPDLに変換した例の図で
ある。
【図28】図形データをPDLに変換した例の図であ
る。
【図29】画像をPDLに変換する処理のフローチャー
トである。
【図30】画像をPDLに変換する処理のフローチャー
トである。
【図31】画像をPDLに変換する処理のフローチャー
トである。
【図32】画像をPDLに変換する処理のフローチャー
トである。
【符号の説明】
101…ホストコンピュータ、102…スキャナプリン
タサーバ、103…スキャナプリンタ、104…イーサ
ネット、105…クライアントプロセス、106…サー
バプロセス、107…SPCOM(スキャナプリンタシ
リアルコマンド信号)、108…CLOCK(クロック
信号、109…VSYNC(垂直同期信号)、110…
HSYNC(水平同期信号)、111…DATA(画像
データ信号)、201…CPU、202…PROM、2
03…RAM、204…シリアルインターフェース、2
05…パラレルインターフェース、206…イーサネッ
トコントローラ、207…通信制御装置(CCU)、2
08…デュアルポートラム、209…画像記憶用バッフ
ァメモリ(数ライン分)、210…文字認識回路、21
1…画像符号化/復号化回路(圧縮/伸張)、212…
PDL変換回路、213…自動翻訳回路、214…サブ
CPU(スキャナプリンタインターフェース用)、21
5…シリアルインターフェース(SPCOM用)、21
6…Video I/F用タイミング制御回路、217
…シリアルインターフェースポート、218…パラレル
インターフェースポート、219…イーサネットポー
ト、220…公衆回線I/Fポート、221…Vide
o I/Fコマンドポート、222…Video I/
Fデータポート、223…メインCPUバス(ローカル
バスまたは、VMEバスなど)、224…サブCPUバ
ス、301…スキャナ画像読みとりセンサ、302…ス
キャナ側画像処理回路、303…プリンタ側画像処理回
路、304…プリントヘッド、305…スキャナプリン
タ制御用CPU,主記憶メモリ、306…スキャナプリ
ンタ制御用CPU、307…シリアルインターフェー
ス、308…Video I/F用タイミング制御回
路、309…スキャナプリンタ内部画像データバス、4
01…シェーディング補正、402…解像度変換部、4
03…スキャナ色変換、404…スキャナガンマ変換
部、405…レベル変換部、501…プリンタ色変換
部、502…プリンタガンマ変換部、503…マスキン
グ変換部、504…黒生成,下色除去部、505…二値
化部、601…文字認識制御用DSP(Digital Signal
Processor)、602…デュアルポートRAM、603…
特徴抽出回路、604…識別回路(辞書)、605…ロ
ーカルバス(文字認識用)、801…R(Red)成分
入力部、802…G(Green)成分入力部、804
…B(Blue)成分入力部、804…色変換部、80
5…色変換後のY(ルミナンス)成分入力部、806…
色変換後のCr(クロミナンス)成分入力部、807…
色変換後のCr(クロミナンス)成分入力部、808…
8*8DCT(Discrete Cosine Transform) 処理部、8
09…線形量子化部、810…1次元予測部、811…
ハフマン符号化部、812…ジグザク走査,画像データ
入力部、813…2次元ハフマン符号化部、814…多
重化部、901…PDLインタープリタ用CPU、90
2…CPU用主記憶メモリ、903…プログラム記憶用
のROM、904…ローカルバス、1001…自動翻訳
制御用CPU、1002…CPU用主記憶メモリ、10
03…プログラム記憶用のROM、1004…文節処理
回路、1005…識別回路(翻訳辞書)、1006…文
書文字コード入出力用デュアルポートRAM、1007
…ローカルバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06K 9/00 G06K 9/20 G06T 9/00 H04N 1/41 CSDB(日本国特許庁)

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力する入力手段と、 前記入力手段により入力される画像データを、それに含
    まれる画像の種類により区分する区分手段と、 前記区分手段により認識された画像の種類に応じて、前
    記画像データをコードデータ化するコード化手段と、 前記コード化手段により得られたコードデータをページ
    記述言語に変換する変換手段とを備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 通信ネットワークを介して他の装置と通
    信を行う通信手段を更に備え、 前記変換手段によりページ記述言語に変換されたコード
    データを、前記通信手段により前記他の装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ページ記述言語は、前記他の装置に
    より解釈可能なページ記述言語であることを特徴とする
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ページ記述言語は、前記他の装置に
    より指定されたページ記述言語であることを特徴とする
    請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記区分手段は、前記画像データを前記
    画像の種類に応じてそれぞれの領域に区分して、それぞ
    れの領域の位置情報を付加することを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記区分される領域は、文字領域である
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記区分される領域は、画像領域である
    ことを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の画
    像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記区分される領域は、図形領域である
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の画
    像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記コード化手段は文字認識手段を有
    し、前記区分手段により区分された文字領域の画像デー
    タを、前記文字認識手段により認識して文字コード化す
    ることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記コード化手段は画像認識手段を有
    し、前記区分手段により区分された画像領域の画像デー
    タを、前記画像認識手段により認識して画像コード化す
    ることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画像認識手段は画像データを圧縮
    して画像コード化することを特徴とする請求項10に記
    載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記画像認識手段は更に圧縮指示判定
    手段を有し、圧縮の指示がなされていると判定した場合
    は、前記画像領域の画像データを圧縮して画像コード化
    し、圧縮の支持がなされていないと判定した場合は、前
    記画像領域の画像データをコードデータとすることを特
    徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記コード化手段は図形認識手段を有
    し、前記区分手段により区分された図形領域の画像デー
    タを、前記図形認識手段により認識して図形コード化す
    ることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記位置情報は文字の大きさとピッチ
    と位置とを含むことを特徴とする請求項5に記載の画像
    処理装置。
  15. 【請求項15】 前記位置情報は図形の線種と線の太さ
    と線の長さと位置とを含むことを特徴とする請求項5に
    記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記位置情報は画像の大きさと位置と
    外形とを含むことを特徴とする請求項5に記載の画像処
    理装置。
  17. 【請求項17】 更に、前記入力手段により入力される
    画像データの範囲を指示する範囲指示手段を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記入力手段は、スキャナであること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記通信手段を通じて他の装置から受
    け取った画像データを、前記区分手段はそれに含まれる
    画像の種類により区分することを特徴とする請求項2に
    記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 通信ネットワークを介して通信を行う
    画像処理装置と情報処理装置とからなる画像処理システ
    ムであって、 前記情報処理装置は、前記画像処理装置に対して、変換
    するページ記述言語を指定するページ記述言語指定手段
    を備え、 前記画像処理装置は、前記ページ記述言語指定手段によ
    るページ記述言語の指定を受信するページ記述言語指定
    受信手段と、 画像データを入力する入力手段と、 前記入力手段により入力される画像データを、それに含
    まれる画像の種類により区分する区分手段と、 前記区分手段により認識された画像の種類に応じて、前
    記画像データをコードデータ化するコード化手段と、 前記コード化手段により得られたコードデータをページ
    記述言語に変換する変換手段と、 前記ページ記述言語に変換されたコードデータを、前記
    通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信する
    通信手段とを備えることを特徴とする画像処理システ
    ム。
  21. 【請求項21】 画像データを入力する入力ステップ
    と、 前記入力ステップで入力される画像データを、それに含
    まれる画像の種類により区分する区分ステップと、 前記区分ステップで認識された画像の種類に応じて、前
    記画像データをコードデータ化するコード化ステップ
    と、 前記コード化ステップで得られたコードデータをページ
    記述言語に変換する変換ステップとを備えることを特徴
    とする画像処理方法。
  22. 【請求項22】 通信ネットワークを介して他の装置と
    通信を行う通信ステップを更に備え、 前記変換ステップでページ記述言語に変換されたコード
    データを、前記通信ステップで前記他の装置に送信する
    ことを特徴とする請求項21に記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記ページ記述言語は、前記他の装置
    により解釈可能なページ記述言語であることを特徴とす
    る請求項22に記載の画像処理方法。
  24. 【請求項24】 前記ページ記述言語は、前記他の装置
    により指定されたページ記述言語であることを特徴とす
    る請求項22に記載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 前記区分ステップでは、前記画像デー
    タを前記画像の種類に応じてそれぞれの領域に区分し
    て、それぞれの領域の位置情報を付加することを特徴と
    する請求項21乃至24のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  26. 【請求項26】 前記区分される領域は、文字領域であ
    ることを特徴とする請求項25に記載の画像処理方法。
  27. 【請求項27】 前記区分される領域は、画像領域であ
    ることを特徴とする請求項25又は26のいずれかに記
    載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】 前記区分される領域は、図形領域であ
    ることを特徴とする請求項25乃至27のいずれかに記
    載の画像処理方法。
  29. 【請求項29】 前記コード化ステップでは文字認識ス
    テップを有し、前記区分ステップにより区分された文字
    領域の画像データを、前記文字認識ステップで認識して
    文字コード化することを特徴とする請求項26に記載の
    画像処理方法。
  30. 【請求項30】 前記コード化ステップでは画像認識ス
    テップを有し、前記区分ステップにより区分された画像
    領域の画像データを、前記画像認識ステップで認識して
    画像コード化することを特徴とする請求項27に記載の
    画像処理方法。
  31. 【請求項31】 前記画像認識ステップでは画像データ
    を圧縮して画像コード化することを特徴とする請求項3
    0に記載の画像処理方法。
  32. 【請求項32】 前記画像認識ステップでは更に圧縮指
    示判定ステップを有し、圧縮の指示がなされていると判
    定した場合は、前記画像領域の画像データを圧縮して画
    像コード化し、圧縮の支持がなされていないと判定した
    場合は、前記画像領域の画像データをコードデータとす
    ることを特徴とする請求項31に記載の画像処理方法。
  33. 【請求項33】 前記コード化ステップでは図形認識ス
    テップを有し、前記区分ステップで区分された図形領域
    の画像データを、前記図形認識ステップで認識して図形
    コード化することを特徴とする請求項28に記載の画像
    処理方法。
  34. 【請求項34】 前記位置情報は文字の大きさとピッチ
    と位置とを含むことを特徴とする請求項25に記載の画
    像処理方法。
  35. 【請求項35】 前記位置情報は図形の線種と線の太さ
    と線の長さと位置とを含むことを特徴とする請求項25
    に記載の画像処理方法。
  36. 【請求項36】 前記位置情報は画像の大きさと位置と
    外形とを含むことを特徴とする請求項25に記載の画像
    処理方法。
  37. 【請求項37】 更に、前記入力ステップで入力される
    画像データの範囲を指示する範囲指示ステップを備える
    ことを特徴とする請求項21に記載の画像処理方法。
  38. 【請求項38】 前記入力ステップで入力される画像
    は、スキャナから入力される画像であることを特徴とす
    る請求項21に記載の画像処理方法。
  39. 【請求項39】 前記通信ネットワークを通じて他の装
    置から受け取った画像データを、前記区分ステップでは
    それに含まれる画像の種類により区分することを特徴と
    する請求項22に記載の画像処理方法。
  40. 【請求項40】 通信ネットワークを介して通信を行う
    画像処理装置と情報処理装置とからなる画像処理システ
    ムを制御する画像処理システム制御方法であって、 前記情報処理装置において、前記画像処理装置に対し
    て、変換するページ記述言語を指定するページ記述言語
    指定ステップを備え、 前記画像処理装置において、前記ページ記述言語指定ス
    テップでのページ記述言語の指定を受信するページ記述
    言語指定受信ステップと、 画像データを入力する入力ステップと、 前記入力ステップで入力される画像データを、それに含
    まれる画像の種類により区分する区分ステップと、 前記区分ステップで認識された画像の種類に応じて、前
    記画像データをコードデータ化するコード化ステップ
    と、 前記コード化ステップで得られたコードデータをページ
    記述言語に変換する変換ステップと、 前記ページ記述言語に変換されたコードデータを、前記
    通信ネットワークを介して前記情報処理装置に送信する
    通信ステップとを備えることを特徴とする画像処理シス
    テム制御方法。
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