JP3298924B2 - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JP3298924B2
JP3298924B2 JP12940492A JP12940492A JP3298924B2 JP 3298924 B2 JP3298924 B2 JP 3298924B2 JP 12940492 A JP12940492 A JP 12940492A JP 12940492 A JP12940492 A JP 12940492A JP 3298924 B2 JP3298924 B2 JP 3298924B2
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disk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報信号の書込み及び
/又は読出しが行われる記録媒体として構成された光デ
ィスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光透過性を有するポリカーボネイ
ト樹脂等の合成樹脂材料により形成されたディスク基板
を用いた光ディスクが提供されている。この種の光ディ
スクには、専ら情報信号の再生のために使用される再生
専用ディスクと、一旦記録された情報信号の書換えが可
能となされたいわゆる光磁気ディスク等の如き記録再生
兼用ディスクとがある。
【0003】再生専用ディスクは、ディスク基板の一方
の主面部に、情報信号に対応する凹凸パターンを形成す
るとともに、凹凸パターンを覆って蒸着やスパッタリン
グ等によりアルミニウム等からなる反射膜を被着してい
る。この再生専用ディスクは、凹凸パターンと反射膜と
により信号記録部を構成している。
【0004】また、記録再生兼用ディスクは、ディスク
基板の一方の主面部側に、情報信号が記録される記録ト
ラックを構成するプリグルーブを形成するとともに、磁
性材料からなる信号記録層を被着形成している。この記
録再生兼用ディスクは、プリグルーブと信号記録層とに
より信号記録部を構成している。
【0005】上述のような光ディスクを構成する合成樹
脂材料よりなるディスク基板は、射出成型用の金型装置
を用いて形成される。このディスク基板を成型する金型
装置は、図10に示すように、互いに相対向して配設さ
れる固定金型1と可動金型2とからなる金型3を備えて
いる。固定金型1と可動金型2との間には、これら固定
金型1及び可動金型2を互いに突き合わせたとき、ディ
スク基板30を成型するための成型用キャビティ4が形
成される。
【0006】固定金型1の中心部には、挿通孔が形成さ
れている。この挿通孔内には、略円筒状のスタンパホル
ダ支持体10が挿通され、さらに、スタンパホルダ支持
体10に挿通されてスプルブッシュ5が配設されてい
る。スプルブッシュ5は、略円筒状に形成されるととも
に、中心軸に沿って樹脂射出孔6が穿設され、図示しな
い射出装置から供給される溶融されたポリカーボネイト
樹脂の如き合成樹脂材料を樹脂射出孔6を介して成型用
キャビティ4内に射出する。すなわち、スプルブッシュ
5は、先端側を成型用キャビティ4内に臨ませる。スタ
ンパホルダ支持体10は、成型用キャビティ4に臨む前
端側が段差状に縮径され、後端側が外周側に突出する鍔
部13となされている。
【0007】また、固定金型1の成型用キャビティ4を
構成する側の面、すなわち、可動金型2に対向する側の
面には、情報信号に対応する凹凸パターン、あるいは、
記録トラックを構成するプリグルーブを形成するための
スタンパ7が装着されている。このスタンパ7は、中心
部に中心孔7aを有する円盤状に形成されている。
【0008】スタンパ7は、中心孔7aの内周縁を略円
環状に形成された内周側スタンパホルダ8により支持さ
れるとともに、外周縁側を略円環状に形成された外周側
スタンパホルダ9により支持されて固定金型1に取付け
られる。すなわち、スタンパ7の内周縁側である中心孔
7aの周縁を支持する内周側スタンパホルダ8は、スタ
ンパホルダ支持体10の外周側に嵌合され、スプルブッ
シュ5の先端側に位置して固定金型1に装着されてい
る。このスタンパホルダ8の先端側外周囲には、スタン
パ支持用爪部11がフランジ状に突出形成されている。
このスタンパ支持用爪部11は、スタンパ7の中心孔7
aの周縁を支持する。
【0009】内周側スタンパホルダ8は、固定金型1の
外側面より中心側に亘って穿設された第1の隧道部に挿
入されたスタンパ固定ロッド14により、スタンパホル
ダ支持体10の鍔部13の前面部13aに圧着支持され
ている。すなわち、スタンパ固定ロッド14は、先端側
をスタンパホルダ支持体10の前端側部分の側面部に臨
ませ、後端側を第1の隧道部の外方側に臨ませている。
このスタンパ固定ロッド14は、後端側部分の外周面部
にネジ部15が形成され、後端部に摘み16が設けられ
ている。ネジ部15は、第1の隧道部の入り口付近の内
壁部に形成されたネジ部に螺合している。すなわち、ス
タンパ固定ロッド14は、摘み部16を用いてネジ部1
5を回転させることにより、図10中矢印A方向又は矢
印B方向に第1の隧道部に沿って固定金型1に対して進
退操作される。スタンパ固定ロッド14の先端側には、
係合支持部17が形成されている。この係合支持部17
は、鍔部13に臨む側が傾斜面部となされ、先端側が縮
径された楔形状に形成されている。この係合支持部17
は、スタンパホルダ8の外側面部に形成された係合凹部
18に係合する。
【0010】スタンパ固定ロッド14を固定金型1の中
心側に対して進出操作してスタンパホルダ8側に移動さ
せると、このスタンパホルダ8は、係合凹部18を介し
て係合支持部17の傾斜面部に押圧され、図10中矢印
C方向に鍔部13の前面部13aを押圧支持する。
【0011】また、固定金型1には、スタンパホルダ8
を取り外すためのスタンパ固定解除ロッド20が設けら
れている。スタンパ解除ロッド20は、固定金型1の外
側面部より中心側に亘って穿設された第2の隧道部に挿
入され、スタンパ固定ロッド14に相対向する位置に配
設されている。このスタンパ固定解除ロッド20は、先
端側をスタンパホルダ支持体10の前端側部分の側面部
に臨ませ、後端側を第2の隧道部の外方側に臨ませてい
る。このスタンパ固定解除ロッド20は、後端側部分の
外周面部にネジ部21が形成され、後端部に摘み部22
が設けられている。ネジ部21は、第2の隧道部の入り
口付近の内壁部に形成されたネジ部に螺合している。す
なわち、スタンパ固定解除ロッド20は、摘み部22を
用いてネジ部21を回転させることにより、図10中矢
印E方向又は矢印D方向に第2の隧道部に沿って固定金
型1に対して進退操作される。スタンパ固定解除ロッド
20の先端側には、固定解除部23が形成されている。
この固定解除部23は、成型用キャビティ4に臨む側が
傾斜面部となされて先端側が縮径された楔形状に形成さ
れ、スタンパホルダ8の外側面に形成された係合凹部2
4に係合されている。
【0012】スタンパ固定解除ロッド20を固定金型1
の中心側に対して進出操作してスタンパホルダ8側に移
動させると、スタンパホルダ8は、係合凹部24を介し
て固定解除部23の傾斜面部に押圧され、図10中矢印
F方向の鍔部13の前面部13aより離間する方向に移
動操作される。
【0013】一方、可動金型2の中心部には、挿通孔が
形成されている。この可動金型2に形成された挿通孔内
には、円筒形状を有したスリーブ25が挿通され、さら
に、このスリーブ25に挿通されて円柱状のパンチ26
が配設されている。このスリーブ25は、成型用キャビ
ティ4に対して進退可能となされて可動金型2に支持さ
れている。また、スリーブ25は、成型用キャビティ4
に臨む前端面を可動金型2内にやや没入させている。そ
して、パンチ26は、成型用キャビティ4に臨む前端面
をスリーブ25の前端面よりもやや突出させている。
【0014】このように構成された金型装置においてデ
ィスク基板30を形成するには、まず、可動金型2を固
定金型1に対して突き合わせて、成型用キャビティ4を
形成する。次いで、射出装置により、スプルブッシュ5
の樹脂射出孔6を介して、成型用キャビティ4内に溶融
したポリカーボネイト等の合成樹脂材料を射出充填す
る。このとき、合成樹脂材料は、成型用キャビティ4内
を中心部より外周側に向かって流れる。そして、可動金
型2を固定金型1側に移動させて成型用キャビティ4内
に充填された合成樹脂材料を圧縮する型締めを行った
後、冷却して固化することにより、成型用キャビティ4
に対応したディスク基板30が成型される。
【0015】次いで、パンチ26を固定金型1側に突出
させることによりセンター孔を穿設し、スリーブ25を
固定金型1側に突出させながら可動金型2を固定金型1
より離間させる型開きを行うことにより、成型されたデ
ィスク基板30が金型3より離型される。このディスク
基板30を固定金型1より離反させることにより、図1
1に示すように、ディスク基板30の成型が完了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな金型装置は、スタンパ支持用爪部11が、中心孔7
aを介して成型用キャビティ4に臨むスタンパ7のディ
スク基板成型面側に突出している。したがって、スタン
パ7は、ディスク基板成型面を全面に亘って有効に利用
されることができない。この金型装置を用いて成型され
るディスク基板30は、図11に示すように、スタンパ
支持用爪部11に対応するリング状の溝部31が形成さ
れるので、ピットやプリグルーブが形成される図11中
矢印Sで示す信号記録領域の形成可能領域をディスク
基板30の最内周側まで形成することができない。
【0017】上述したディスク基板30を用いて形成さ
れる光ディスクは、図12に示すように、図12中矢印
Sで示す領域がピット等32が形成された信号記録領域
となされ、反射膜を含む信号記録層33が被着形成さ
れ、さらに、この信号記録層33を覆って合成樹脂材料
等からなる保護膜34が被着形成されている。この保護
膜34は、信号記録層33に空気中の水分等が接触する
ことを防止し、信号記録層33等の腐食を防止するため
のものである。
【0018】保護膜34は、信号記録層33に空気中の
水分等が接触することを十分に防止することができるだ
けの厚さを有し、ディスク基板30より容易に剥離し得
ないようにディスク基板30に確実に密着して被着形成
される必要がある。特に、ディスク基板30が小径であ
る場合には、信号記録領域は、記録可能な情報信号の量
を増大させるため、なるべく最内周側にまで形成する必
要がある。したがって、保護膜34のディスク基板30
への被着領域の幅、すなわち、信号記録領域の内周縁部
より溝部31の外周部に至る図12中矢印Wで示す幅
が狭くなってしまう。保護膜34のディスク基板30へ
の被着領域の幅が狭くなると、保護膜34は、信号記録
層33を確実に保護することができなくなるおそれあ
る。
【0019】上述した光ディスクに設けられる保護膜3
4は、いわゆるスピンコート法により形成される。スピ
ンコート法は、ディスク基板30の主面部上の内周側部
分に未硬化の紫外線硬化樹脂等の合成樹脂を滴下すると
ともに、ディスク基板30を回転操作し、ディスク基板
30の回転による遠心力によって合成樹脂を主面部上に
流動させて主面部の全面に亘って塗布させた後、この合
成樹脂を硬化させて保護膜34を形成するものである。
【0020】上述したディスク基板30は、スピンコー
ト法により保護膜34を形成する場合に、溝部31と信
号記録領域との間となる部分の幅が狭いため、この部分
に未硬化の合成樹脂を滴下することが困難である。この
ディスク基板30において、溝部31よりも内周側に未
硬化の合成樹脂を滴下すると、合成樹脂がディスク基板
30の主面部上を流動するときに、溝部31によって円
滑な流動が阻害され、表面部にスジ上の凹凸が生じ、保
護膜34の表面が平滑な面とならない。保護膜34は、
光ディスクが光磁気ディスクである場合等において、表
面に磁気ヘッド等が摺接される場合があり、表面が平滑
でないと、光ディスクの信号記録特性を劣化させてしま
う。
【0021】上述したような問題点が生じないようにす
るため、ディスク基板30を、上述したような溝部31
を形成することなく成型することが考えられる。例え
ば、金型装置において、スタンパ50をマグネット等に
よって固定金型1に対し吸着支持されるようにすれば、
スタンパ支持用爪部11を設ける必要がなくなり、成型
されるディスク基板30に溝部31が形成されないよう
になる。このように溝部31を有さないディスク基板3
0は、保護膜34を十分な面積を有してディスク基板3
0に被着させることができ、保護膜34をスピンコート
法によって形成する場合にも、良好な保護膜34を形成
することができる。
【0022】このように溝部31を設けることなく成型
されるディスク基板30は、複屈折特性が、溝部31を
有するディスク基板30に比較して劣化する。
【0023】この複屈折特性とは、同一平面内の方向に
よって屈折率が異なる媒質、すなわち、屈折率異方性を
有する媒質中を光束が透過するときに生じる複屈折の量
を表現する特性である。すなわち、ある媒質中の一方向
をx方向としてこの方向の屈折率をn とし、このx
方向に直交する方向であるy方向の屈折率をn とす
ると、これらx方向及びy方向に直交するz方向にこの
媒質中を進行する光束は、nとnとが等しくないと
き、x方向に平行な偏光面を有する成分、すなわち、x
成分と、y方向に平行な偏光面を有する成分、すなわ
ち、y成分との間に、位相ずれを生じさせられる。この
位相差をδとすると、光束の波長をλ、媒質中の光束の
進行距離をdとしたとき、 δ=2π/λ・(n−n)d で示すことができる。複屈折の程度は、この位相差δの
量によって表現することができる。
【0024】そして、ディスク基板30を成型するにあ
たっては、複屈折特性は、ディスク基板30を構成する
合成樹脂材料が成型用キャビティ4内で冷却されると
き、成型用キャビティ4内の圧力、すなわち、型締め圧
力や、パンチ26によるセンター孔の穿設とこのディス
ク基板30を構成する合成樹脂の硬化のタイミング等に
よって変化する。したがって、ディスク基板30の成型
においては、これら型締め圧力やセンター孔の穿設のタ
イミング等を適宜に可変調節することによって、複屈折
特性を所望の特性となるようにコントロールすることが
できる。
【0025】ところが、溝部31を有さないディスク基
板30は、複屈折特性を型締め圧力やセンター孔の穿設
のタイミング等によってコントロールすることができ
ず、しかも、図5中に曲線E及び曲線Fで示すように、
ディスク基板30の半径を32mmとした場合に、中心
より約25mm以下の部分において光ディスクとして使
用するのに不適当な特性となる。すなわち、このような
溝部31を有さないディスク基板30を用いて構成され
た光ディスクは、情報信号の記録及び/又は再生特性を
良好なものとすることができない。
【0026】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、信号記録領域の形成可能領域を
最内周側に亘る広い領域に形成でき、反射膜や信号記録
層等を保護する保護膜の被着を確実に行うことができ、
良好な複屈折特性を有し情報信号の記録及び/又は再生
特性が良好な光ディスクを提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係る光ディスクは、光透
過性を有する合成樹脂材料よりなるディスク基板と、
記ディスク基板の平坦状をなす一方の主面部側の中央部
に形成されたセンター孔を有する凹部と、上記ディスク
基板の一方の主面側の上記凹部の周縁部より外周側に
る領域の全周に亘って円環状に形成された信号記録部
と、上記信号記録部の内外周縁部を包み、上記信号記録
部の全面を上記信号記録部より幅広に覆う保護膜と、上
記ディスク基板の他方の主面部側の中央部に一体に突設
されたディスク保持のための位置基準用段差部とを備
え、上記ディスク基板は、上記他方の主面部側であって
上記信号記録部が形成される領域よりも内周側で上記位
置基準用段差部よりも外周側の位置に、少なくとも1本
の連続した円環状の溝部を形成し、上記溝部を形成した
部分を上記信号記録部が形成される部分よりも肉薄とし
ている。
【0028】また、本発明に係る光ディスクは、光透過
性を有する合成樹脂材料よりなるディスク基板と、上記
ディスク基板の平坦状をなす一方の主面部側の中央部に
形成され、磁気吸引されるプレートが配設された取付け
凹部と、上記ディスク基板の一方の主面側の上記凹部の
周縁部より外周側に亘る領域の全周に亘って円環状に形
成された信号記録部と、上記信号記録部の内外周縁部を
包み、上記信号記録部の全面を上記信号記録部より幅広
に覆う保護膜と、上記取付け凹部を内包するとともに上
記取付け凹部より大径となされて、上記ディスク基板の
他方の主面部側の中央部に一体に突設されたディスク保
持のための位置基準用段差部とを備え、上記ディスク基
板は、上記他方の主面部側であって上記信号記録部が形
成される領域よりも内周側で上記位置基準用段差部より
も外周側の位置に、少なくとも1本の連続した円環状の
溝部を形成し、上記溝部を形成した部分を上記信号記録
部が形成される部分よりも肉薄としている。
【0029】
【作用】本発明に係る光ディスクは、ディスク基板の信
号記録部が形成される主面部とは反対側の面に、円環状
の溝部を形成して肉薄とした部分を形成したことによ
り、ディスク基板の成型時に複屈折特性のコントロール
をことができ、信号記録部が形成される一方の主面部を
全面に亘って平坦な面とすることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0031】本発明に係る光ディスクは、図1及び図3
に示すように、光透過性を有するポリカーボネイト樹脂
等の構成樹脂材料により形成されたディスク基板100
をそなえる。この光ディスクは、専ら情報信号の再生の
ために使用される再生専用ディスクとして構成され、あ
るいは一旦記録された情報信号の書換えが可能となされ
た光磁気ディスク等の如き記録再生兼用ディスクとして
構成される。
【0032】本発明に係る光ディスクを構成するディス
ク基板100は、金型装置を用いて、射出成型法によっ
て形成される。この金型装置は、図6に示すように、相
対向して配設される固定金型41と可動金型42とから
なる金型43を備えている。固定金型41の下面部41
aと可動金型42の上面部との間には、これら固定金型
41及び可動金型42を互いに突き合わせたとき、成型
すべきディスク基板100に対応する形状の成型用キャ
ビティ44が形成される。形成用キャビティ44は、略
円盤状となされている。
【0033】固定金型41の中心部、すなわち、固定金
型41の成型用キャビティ44を構成する下面部41a
の中心部には、下面部41aに垂直に挿通孔が形成され
ている。この挿通孔内には、略円環状に形成されたスプ
ルブッシュ支持環51が挿通されている。このスプルブ
ッシュ支持環51には、略円柱状のスプルブッシュ48
が嵌合配設されている。このスプルブッシュ48は、中
心軸に沿って樹脂射出孔49が穿設されている。スプル
ブッシュ48は、樹脂射出孔49を介して、図示しない
射出装置から供給される溶融されたポリカーボネイト樹
脂の如き合成樹脂材料を成型用キャビティ4内に射出す
る。このスプルブッシュ48は、先端側部分を固定金型
1の下面部41aよりもやや突出させて配設されてい
る。すなわち、スプルブッシュ48は、先端側部分を成
型用キャビティ44内に進入させ、樹脂射出孔49の開
口端が形成された先端面を成型用キャビティ44内に臨
ませる。なお、スプルブッシュ支持環51は、成型用キ
ャビティ44に臨む前端側が段差状に縮径され、後端側
に外周側に突出する鍔部が形成されている。このスプル
ブッシュ支持環51の前端部は、固定金型41の下面部
41aに対し面一となされ、成型用キャビティ44の内
面の一部を構成している。また、スプルブッシュ支持環
51の前端部は、固定金型41の下面部41aに対して
僅かな空隙部を隔て対向している。この空隙部は、スプ
ルブッシュ支持環51の前端部を囲む円環状に形成され
ている。
【0034】固定金型41の成型用キャビティ44を構
成する下面部41aには、情報信号に対応する凹凸パタ
ーン、あるいは、記録トラックを構成するプリグルーブ
を形成するためのスタンパ50が装着される。スタンパ
50は、ニッケル等の材料により、中心部に中心孔50
aを有する薄い円盤状に形成されている。
【0035】スタンパ50は、中心孔50aをスプルブ
ッシュ48の先端側部分に嵌合して位置決めされる。す
なわち、スタンパ50の中心孔50aは、スプルブッシ
ュ48の外周径に対応する内径をもって形成されてい
る。また、スタンパ50は、外周縁側を、固定金型41
に取付けられた外周側スタンパホルダ54により固定金
型41との間に挟持されている。外周側スタンパホルダ
54は、略円環状に形成され、固定金型41の下面側の
外周側部分に取付けられて成型用キャビティ44の外周
縁部を構成している。
【0036】そして、固定金型41には、スタンパ50
を吸引して保持するスタンパ吸引機構が設けられてい
る。スタンパ吸引機構は、スプルブッシュ支持環51の
前端部と固定金型41の下面部41aとの間に構成され
た空隙部である吸引スリット55を介して、図示しない
真空ポンプにより、固定金型41とスタンパ50との間
の空気を外方側に排出するように構成されている。すな
わち、吸引スリット55は、スプルブッシュ支持環51
の外側面と固定金型41の挿通孔の内面との間に形成さ
れた空隙部である空気排出路56に連通している。この
空気排出路56は、固定金型41に穿設された隧道部5
7を介して外方側に連通されている。この隧道部57
は、固定金型41の中心側より外側面に亘って成型用キ
ャビティ44の径方向に穿設されている。
【0037】なお、空気排出路56の上端側、すなわ
ち、スプルブッシュ支持環51の後端部と固定金型41
の上面部との間の空隙部60は、O−リング61を介し
て蓋部材46により閉塞されている。
【0038】固定金型41の外側面には、隧道部57に
連通して吸引ホース58が取付けられている。吸引ホー
ス58は、弁装置59を介して真空ポンプに接続されて
いる。真空ポンプは、弁装置59が開放状態にあると
き、吸引ホース58、隧道部57、空気排出路56及び
吸引スリット55を介して、固定金型41の下面部41
aとスタンパ50との間の空気を吸引して外方に排出す
る。このとき、スタンパ50は、固定金型41の下面部
41aに吸引保持される。
【0039】一方、可動金型42の中心部には、可動金
型42の上面部に垂直に挿通孔が形成されている。この
挿通孔は、固定金型41に支持されたスプルブッシュ4
8の前端面に対向する位置に設けられている。可動金型
42に形成された挿通孔内には、略円筒状に形成された
溝部形成環70が嵌合配設されている。溝部形成環70
は、可動金型42に対して固定されて配設されている。
この溝部形成環70の上端面は、可動金型42の上面に
面一となされ、成型用キャビティ44の内面の一部を構
成している。溝部形成環70の上端面には、この溝部形
成環70に対して同軸の円環形状をなす溝部形成突条5
3が突設されている。溝部形成突条53は、固定金型4
1側、すなわち、成型用キャビティ44の内方側に向け
て突設されている。
【0040】さらに、溝部形成環70内には、円筒状に
形成されたスリーブ65が挿通されている。このスリー
ブ65には、円柱状のパンチ66が挿通されている。パ
ンチ66、スリーブ65に対して進退可能とされてスリ
ーブ65に支持されている。また、スリーブ65は、溝
部形成環70に対して進退可能とされて可動金型42に
支持されている。このスリーブ65は、成型用キャビテ
ィ44に臨む前端面を溝部形成環70の上面よりもこの
可動金型42内にやや没入させている。そして、パンチ
66は、成型用キャビティ44に臨む前端面をスリーブ
65の前端面よりもやや突出させている。
【0041】このように構成された金型装置を用いて、
本発明に係る光ディスクを構成するディスク基板100
を形成するには、まず、可動金型42を固定金型41に
対して突き合わせて成型用キャビティ44を形成させ
る。その後、射出装置によりスプルブッシュ48の樹脂
射出孔49を介して、成型用キャビティ44内に溶融し
たポリカーボネイト等の合成樹脂材料を射出充填する。
このとき、合成樹脂材料は、成型用キャビティ44内
を、中心部より外周側に向かって流れる。次いで、可動
金型42を固定金型41側に移動させて成型用キャビテ
ィ44内に充填された合成樹脂材料を所定の型締め圧力
により圧縮するいわゆる型締めを行った後に冷却する。
すると、成型用キャビティ44内に充填された合成樹脂
材料は、固化され、図2に示すように、成型用キャビテ
ィ44に対応した形状のディスク基板100が成型され
る。一方、パンチ66は、固定金型41側に突出するこ
とにより、ディスク基板100の中心部にセンター孔1
00aを穿設する。
【0042】上述した金型装置は、ディスク基板100
を成型するにあたって、型締め圧力や、パンチ66によ
るセンター孔100aの穿設と、このディスク基板10
0を構成する合成樹脂の硬化のタイミング等を適宜に可
変調節することによって、このディスク基板100の複
屈折特性を所望の特性となるようにコントロールするこ
とができる。すなわち、ディスク基板100は、溝部形
成突条53によって円環状の溝部101が形成されてい
ることにより、型締め圧力やセンター孔100aの穿設
のタイミング等によって、図4中に曲線A乃至曲線Dで
示すように、複屈折特性がコントロールされる。このデ
ィスク基板100は、半径を32mmとして成型される
場合に、図4中に曲線B又は曲線Cで示すように、略全
面に亘って光ディスクとして使用するのに適当な複屈折
特性を有するように形成することができる。
【0043】なお、複屈折特性とは、前述したように、
屈折率異方性を有する媒質中を光束が透過するときに生
じる複屈折の量を表現する特性であって、光束の進行方
向に直交するとともに互いに直交するx方向及びy方向
についての光束の偏光成分同士の位相差δで示される。
この位相差δは、光束の波長をλ、光束の媒質中の進行
距離をd、媒質のx方向の屈折率をn、y方向の屈折
率をnとそれぞれしたとき、 δ=2π/λ・(n−n)d で示すことができる。
【0044】そして、上述した金型装置は、スリーブ6
5を固定金型41側に突出させながら可動金型42を固
定金型41より離間させる型開きを行うことにより、成
型されたディスク基板100を金型43より離型させ
る。このディスク基板100を固定金型41より取り出
すことにより、図2に示すようなディスク基板100が
得られる。
【0045】上述したような金型装置を用いて成型され
たディスク基板100は、一方の主面部がスタンパ50
により成型された信号記録部形成面とされている。この
信号記録部形成面は、図3中に矢印Sで示すディスク
基板100の内外周に亘る全面が平坦な面として形成さ
れている。このディスク基板100の一方の主面部の中
央部には、チャックプレート取付け凹部100cが形成
されている。チャックプレート取付け凹部100cは、
成型用キャビティ44内に進入されたスプルブッシュ4
8の先端側部分により形成されたものである。また、デ
ィスク基板100の他方の主面部の中央部には、位置基
準用段差部100bが形成されている。この位置基準用
段差部100bは、可動金型42の中央部の挿通孔とス
リーブ65の上端部とにより形成されたものであり、チ
ャックプレート取付け凹部100cを内包するものであ
って、チャックプレート取付け凹部100cより大径に
形成されている。位置基準用段差部100bの外周面及
びスリーブ65の上端部により形成された下端面100
dは、このディスク基板100を用いて構成される光デ
ィスクの位置決めのための基準面となる。
【0046】そして、ディスク基板100の信号記録部
形成面上には、図3に示すように、ディスク基板100
の他方の主面部側よりこのディスク基板100を透して
情報信号の書込み及び/又は読出しが行われる信号記録
部103が図3中矢印Sで示す領域に亘って形成され
る。すなわち、信号記録部は、ディスク基板100の一
方の主面部側の内外周に亘る領域の全周に亘って円環状
に形成されている。
【0047】本発明に係る光ディスクを再生専用ディス
クとして構成する場合には、ディスク基板100の信号
記録部形成面には情報信号に対応する凹凸パターンが形
成され、さらに、蒸着やスパッタリング等の手段によ
り、凹凸パターンを覆ってアルミニウム等からなる反射
膜が被着形成される。凹凸パターンは、スタンパ50に
より形成される。これら凹凸パターンと反射膜とが、信
号記録部103とを構成する。
【0048】また、本発明に係る光ディスクを記録再生
兼用ディスクとして構成する場合には、ディスク基板1
00の信号記録部形成面には情報信号が記録される記録
トラックを構成するプリグルーブが形成され、さらに、
プリグルーブを覆って磁性材料からなる信号記録層が被
着形成される。プリグルーブは、スタンパ50により形
成される。これらプリグルーブと信号記録層とが、信号
記録部103を構成する。
【0049】本発明に係る光ディスクを構成するディス
ク基板100には、情報信号の書込み及び/又は読出し
面となる他方の他方の主面部側であって信号記録部10
3が形成される領域よりも内周側で位置基準用段差部1
00bよりも外周側の位置に、1本の連続した円環状の
溝部101が形成されている。この溝部101は、金型
装置のディスク基板100の成型の条件を勘案して適宜
に設定することができるが、例えば、50μm程度以上
の深さに形成されている。このディスク基板100は、
信号記録部形成面が全面に亘って平坦であるため、溝部
101が設けられた部分が信号記録部103の形成領域
に対応する部分よりも肉薄とされている。
【0050】上述した本発明に係る光ディスクを成型す
る金型装置は、スタンパ50の成型用キャビティ44に
臨むディスク基板成型面の全面をディスク基板100の
成型に有効に利用できる。すなわち、この金型装置によ
り成型されるディスク基板100は、外周縁よりチャッ
クプレート取付け凹部100cの周縁に亘る図3中矢印
で示す一方の主面部の内外周に亘る全面が面一と
なされた平坦面とされた信号記録部103が形成され得
る信号記録部103の形成可能領域とされている。すな
わち、このディスク基板100は、信号記録部103の
形成可能領域をディスク基板100の最内周側までに形
成することができる。
【0051】本発明に係る光ディスクは、一方の主面部
上に、信号記録部103を覆って合成樹脂材料等からな
る保護膜104が被着形成される。保護膜104は、空
気中の水分等を遮断して信号記録部103への接触を防
止し、信号記録部103を構成する反射膜等の腐食を防
止する機能を有する。
【0052】信号記録部103を覆って形成される保護
膜104は、空気中の水分等の接触を十分に遮断できる
だけの厚さを有し、ディスク基板100より容易に剥離
し得ないようにディスク基板100に確実に密着されて
被着形成される必要がある。このディスク基板100に
おいて、保護膜104は、信号記録部103の内周縁部
よりさらにチャックプレート取付け凹部100cの周縁
まで延長された図3中矢印Wで示す被着領域に形成さ
れている。すなわち、保護膜104は、信号記録部の外
周縁部及び内周縁部を包み、さらに、信号記録部103
の内周縁部からディスク基板100の内周に亘って信号
記録部103の全面をこの信号記録部103より幅広に
覆っている。
【0053】なお、このディスク基板100において、
保護膜104をいわゆるスピンコート法によって形成す
る場合にも、信号記録部103の内周縁部からチャック
プレート取付け凹部100cの周縁部に至る部分を含み
信号記録部103より幅が広く、かつ、信号記録部形成
面が全面に亘って平坦であることにより良好な保護膜1
04の形成ができる。
【0054】本実施例の光ディスクは、チャックプレー
ト取付け凹部100c内にチャックプレート102が嵌
合配設される。チャックプレート102は、金属等の磁
性材料により円盤状に形成されてなり、本発明に係る光
ディスクを記録及び/又は再生装置に装着したとき、マ
グネットチャック機構を構成するマグネットにより吸引
される。
【0055】本発明に係る光ディスクは、溝部101
を、図8に示すように、位置基準用段差部100bの外
周壁部に連設するように形成してもよい。また、本発明
に係る光ディスクは、溝部101を、1本に限定され
ず、図9に示すように、互いに同心状の2本の円環状に
形成された第1の溝101a及び第2の溝101bによ
り構成してもよい。さらに、溝部101は、互いに同心
状の3本以上の円環状に形成された溝部により構成して
もよい。これらの場合にも、溝部101は、ディスク基
板100の他方の主面部上であって、信号記録部103
の形成領域に対応する領域よりも内周側で位置基準用段
差部100bよりも外周側の位置に形成される。
【0056】なお、本発明に係る光ディスクを構成する
ディスク基板を成型するための金型装置は、上述の実施
例中に示した如き真空ポンプを用いたスタンパ吸引機構
を有するものに限定されない。すなわち、この金型装置
としては、図7に示すように、固定金型41の下面部4
1aの一部をなすように下面部41aに面一に配設され
たマグネット68を設けるようにしたものでもよい。こ
のようなマグネット68を用いた金型装置は、スプルブ
ッシュ支持環51と固定金型41との間が密接されて成
型用キャビティ44を密閉している。この金型装置に設
けられるスタンパ50は、外周縁側を外周側スタンパホ
ルダ54により支持されるとともに、主面部をマグネッ
ト68により吸着保持されて固定金型41に装着され
る。なお、マグネット68を電磁石とすることにより、
スタンパ50の固定金型41からの取り外しが一層容易
となる。
【0057】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る光ディスク
は、ディスク基板の信号記録部が形成される主面部とは
反対側の位置基準用段差部が突設される面に、円環状の
溝部を形成して肉薄とした部分を形成してなるので、デ
ィスク基板の成型時に複屈折特性のコントロールを行い
ながら、信号記録部が形成される一方の主面部を全面に
亘って平坦な面とすることができ、信号記録部の形成領
域の拡大を図って記録容量の増大を図ることができる。
【0058】そして、信号記録部の形成領域を大きくす
ることができることから、信号記録部を覆う保護膜を、
信号記録部の内外周縁部を包み、信号記録部の全面を信
号記録部より幅広に覆うものとすることができので、確
実に信号記録部の保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクを示す斜視図である。
【図2】上記光ディスクを構成するディスク基板を示す
縦断面図である。
【図3】上記光ディスクの縦断面図である。
【図4】上記ディスク基板の成型時における複屈折特性
のコントロール状況を説明するグラフである。
【図5】従来のディスク基板の成型時における複屈折特
性のコントロール状況を説明するグラフである。
【図6】本発明に係る光ディスクのディスク基板を成型
するための金型装置を示す縦断面図である。
【図7】上記光ディスクのディスク基板を成型するため
の金型装置の他の例を示す縦断面図である。
【図8】本発明に係る光ディスクの他の例を示す縦断面
図である。
【図9】本発明に係る光ディスクのさらに他の例を示す
縦断面図である。
【図10】従来の光ディスクのディスク基板を成型する
ための金型装置を示す縦断面図である。
【図11】従来の光ディスクを構成するディスク基板を
示す縦断面図である。
【図12】従来の光ディスクを示す縦断面図である。
【符号の説明】
100 ディスク基板、 100b 位置基準用段差
部、 101 溝部、101a 第1の溝部、 101
b 第2の溝部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性を有する合成樹脂材料よりなる
    ディスク基板と、上記ディスク基板の平坦状をなす一方の主面部側の中央
    部に形成されたセンター孔を有する凹部と、 上記ディスク基板の一方の主面側の上記凹部の周縁部よ
    り外周側に亘る領域の全周に亘って円環状に形成された
    信号記録部と、 上記信号記録部の内外周縁部を包み、上記信号記録部の
    全面を上記信号記録部より幅広に覆う保護膜と、 上記ディスク基板の他方の主面部側の中央部に一体に
    設されたディスク保持のための位置基準用段差部とを備
    え、 上記ディスク基板は、上記他方の主面部側であって上記
    信号記録部が形成される領域よりも内周側で上記位置基
    準用段差部よりも外周側の位置に、少なくとも1本の連
    続した円環状の溝部を形成し、上記溝部を形成した部分
    を上記信号記録部が形成される部分よりも肉薄としたこ
    とを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 光透過性を有する合成樹脂材料よりなる
    ディスク基板と、 上記ディスク基板の平坦状をなす一方の主面部側の中央
    部に形成され、磁気吸引されるプレートが配設された取
    付け凹部と、 上記ディスク基板の一方の主面側の上記凹部の周縁部よ
    り外周側に亘る領域の全周に亘って円環状に形成された
    信号記録部と、 上記信号記録部の内外周縁部を包み、上記信号記録部の
    全面を上記信号記録部より幅広に覆う保護膜と、 上記取付け凹部を内包するとともに上記取付け凹部より
    大径となされて、上記ディスク基板の他方の主面部側の
    中央部に一体に突設されたディスク保持のための位置基
    準用段差部とを備え、 上記ディスク基板は、上記他方の主面部側であって上記
    信号記録部が形成される領域よりも内周側で上記位置基
    準用段差部よりも外周側の位置に、少なくとも1本の連
    続した円環状の溝部を形成し、上記溝部を形成した部分
    を上記信号記録部が形成される部分よりも肉薄としたこ
    とを特徴とする光ディスク。
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