JP3298863B2 - 超臨界水による連続処理装置および連続処理方法 - Google Patents

超臨界水による連続処理装置および連続処理方法

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JP3298863B2
JP3298863B2 JP2000165940A JP2000165940A JP3298863B2 JP 3298863 B2 JP3298863 B2 JP 3298863B2 JP 2000165940 A JP2000165940 A JP 2000165940A JP 2000165940 A JP2000165940 A JP 2000165940A JP 3298863 B2 JP3298863 B2 JP 3298863B2
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超臨界水を利用し
て分解などの処理を連続的に効率よく行なう装置および
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電線・ケーブルの被覆材などとして、架
橋ポリエチレンをはじめとする各種の高分子材料が使用
されている。これらは自然界で容易に分解されないた
め、その廃棄後の処理が問題になっている。また、家庭
などから出される生活廃棄物にも、このような高分子材
料が生ゴミなどとともに混在しており、その処理が問題
となっている。
【0003】このため、従来より、回収した高分子材料
を熱分解し油化する技術や、粉砕し微粉化して成形材料
の充填材として利用する技術など、様々な処理技術、再
利用技術が開発されている。しかしながら、これらの方
法は、多額の費用がかかる、原料の種類や用途が限られ
る、などの問題があり、未だ広く普及するまでには至っ
ていない。
【0004】このような中で、近時、高分子材料を臨界
状態または亜臨界状態の水を反応溶媒として分解する方
法が考案され、大量の高分子材料を処理して再利用可能
な低乃至中分子化合物を回収しうることから注目されて
いる。
【0005】しかしながら、これまでの超臨界水等を利
用した分解技術は、オートクレーブなどのバッチ式圧力
容器で処理するもので、分解生成物を一旦取り出した
後、被処理物を圧力容器へ投入しなければならず、効率
の点で必ずしも満足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、近
時、高分子材料を超臨界水または亜臨界水を用いて分解
する方法が考案され、電線・ケーブル被覆材や生活廃棄
物などの有機廃棄物の有用な処理技術として期待されて
いるが、効率のよい処理ができないなどの問題があっ
た。このため、高分子材料あるいは生ゴミなどの各種有
機廃棄物を、効率よく処理することができる、超臨界水
または亜臨界水を利用した処理技術の確立が強く求めら
れている。
【0007】本発明はこのような要望に応えるべくなさ
れたもので、超臨界水または亜臨界水を利用した処理
効率よく行うことができる、超臨界水による連続処理装
置および連続処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1に記載された発明の超臨界水による
連続処理装置は、被処理物を超臨界水を用いて連続的に
処理する装置において、上端に前記被処理物を導入する
ための導入口を開口し、下端に前記被処理物を排出する
ための排出口を開口した予圧室と、上端に前記予圧室の
排出口に接続され、該排出口から排出された前記被処理
物を導入するための導入口を開口し、下端に前記被処理
物を排出するための排出口を開口した処理室と、上端に
前記処理室の排出口に接続され、該排出口から排出され
た前記被処理物を導入するための導入口を開口し、下端
に前記被処理物を排出するための排出口を開口した減圧
室と、前記各導入口および各排出口をそれぞれ選択的に
開閉するための開閉手段と、前記予圧室を常温乃至低温
の水によって加圧するための予圧室加圧手段と、前記処
理室内に超臨界水領域を連続的に形成するための超臨界
水領域形成手段と、前記減圧室を常温乃至低温の水によ
って加圧するための減圧室加圧手段とを備え、前記処理
室の超臨界水領域の上方および下方には、予熱領域およ
び冷却領域がそれぞれ設けられていることを特徴として
いる。
【0009】請求項2に記載された発明の超臨界水によ
る連続処理装置は、前記処理室内を減圧することなく前
記被処理物を前記予圧室と前記処理室と前記減圧室とを
順に通過させるため、前記各開閉手段と前記予圧室加圧
手段と前記減圧室加圧手段の動作を制御する制御手段を
さらに備えたことを特徴としている。
【0010】請求項3に記載された発明の超臨界水によ
る連続処理装置は、前記予圧室、前記処理室の超臨界水
領域および前記減圧室内に、前記被処理物を所要時間保
持するための被処理物保持手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0011】請求項4に記載された発明の超臨界水によ
る連続処理装置は、前記予圧室の排出口を選択的に開閉
するための開閉手段と前記処理室の導入口を選択的に開
閉するための開閉手段、および前記処理室の排出口を選
択的に開閉するための開閉手段と前記減圧室の導入口を
選択的に開閉するための開閉手段が、それぞれ共通の開
閉手段であることを特徴としている。
【0012】
【0013】請求項に記載された超臨界水による連続
処理装置は、前記予熱領域および冷却領域内に、前記被
処理物を所要時間保持するための被処理物保持手段を備
えたことを特徴としている。
【0014】上記の発明において、被処理物の好ましい
例としては、請求項に記載したように、有機物が例示
され、より好ましい例としては、請求項に記載したよ
うに、高分子材料を含む有機物が例示される。
【0015】請求項に記載された発明の超臨界水によ
る連続処理装置は、被処理物を超臨界水を用いて連続的
に処理する装置において、上端に前記被処理物を導入す
るための導入口を開口し、下端に前記被処理物を排出す
るための排出口を開口した予圧室と、上端に前記予圧室
の排出口に接続され、該排出口から排出された前記被処
理物を導入するための導入口を開口し、下端に前記被処
理物を排出するための排出口を開口した第1の処理室
と、上端に前記第1の処理室の排出口に接続され、該排
出口から排出された前記被処理物を導入するための導入
口を開口し、下端に前記被処理物を排出するための排出
口を開口した変圧室と、上端に前記変圧室の排出口に接
続され、該排出口から排出された前記被処理物を導入す
るための導入口を開口し、下端に前記被処理物を排出す
るための排出口を開口した第2の処理室と、上端に前記
第2の処理室の排出口に接続され、該排出口から排出さ
れた前記被処理物を導入するための導入口を開口し、下
端に前記被処理物を排出するための排出口を開口した減
圧室と、前記各導入口および各排出口をそれぞれ選択的
に開閉するための開閉手段と、前記予圧室を常温乃至低
温の水によって加圧するための予圧室加圧手段と、前記
第1の処理室および第2の処理室内にそれぞれ超臨界水
領域を連続的に形成するための超臨界水領域形成手段
と、前記変圧室を常温乃至低温の水によって加圧するた
めの変圧室加圧手段と、前記減圧室を常温乃至低温の水
によって加圧するための減圧室加圧手段とを備え、前記
第1の処理室および前記第2の処理室の各超臨界水領域
の上方および下方には、予熱領域および冷却領域がそれ
ぞれ設けられていることを特徴としている。
【0016】請求項に記載された発明の超臨界水によ
る連続処理装置は、請求項記載の超臨界水による連続
処理装置において、前記第1の処理室および第2の処理
室内を減圧することなく前記被処理物を前記予圧室と前
記第1の処理室と前記変圧室と前記第2の処理室と前記
減圧室とを順に通過させるため、前記各開閉手段と前記
予圧室加圧手段と前記変圧室加圧手段と前記減圧室加圧
手段の動作を制御する制御手段をさらに備えたことを特
徴としている。
【0017】請求項10に記載された発明の超臨界水に
よる連続処理装置は、前記予圧室、前記第1の処理室お
よび前記第2の処理室の各超臨界水領域、前記変圧室並
びに前記減圧室内に、前記被処理物を所要時間保持する
ための被処理物保持手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0018】請求項11に記載された発明の超臨界水に
よる連続処理装置は、前記予圧室の排出口を選択的に開
閉するための開閉手段と前記第1の処理室の導入口を選
択的に開閉するための開閉手段、前記第1の処理室の排
出口を選択的に開閉するための開閉手段と前記変圧室の
導入口を選択的に開閉するための開閉手段、前記変圧室
の排出口を選択的に開閉するための開閉手段と前記第2
の処理室の導入口を選択的に開閉するための開閉手段、
および前記第2の処理室の排出口を選択的に開閉するた
めの開閉手段と前記減圧室の導入口を選択的に開閉する
ための開閉手段が、それぞれ共通の開閉手段であること
を特徴としている。
【0019】
【0020】請求項12に記載された発明の超臨界水に
よる連続処理装置は、前記各予熱領域および各冷却領域
内に、前記被処理物を所要時間保持するための被処理物
保持手段を備えたことを特徴としている。
【0021】請求項乃至12記載の各発明において、
被処理物の好ましい例としては、請求項13に記載した
ように、処理条件の異なる2種以上の高分子材料を含む
ものが挙げられる。
【0022】請求項14に記載された発明の超臨界水に
よる連続処理装置は、被処理物を超臨界水を用いて連続
的に処理する装置において、上端に前記被処理物を導入
するための導入口を開口し、下端に前記被処理物を排出
するための排出口を開口した予圧室と、上端に前記予圧
室の排出口に接続され、該排出口から排出された前記被
処理物を導入するための導入口を開口し、下端に前記被
処理物を排出するための排出口を開口した第1の処理室
と、上端に前記第1の処理室の排出口に接続され、該排
出口から排出された前記被処理物を導入するための導入
口を開口し、下端に前記被処理物を排出するための排出
口を開口した第2の処理室と、上端に前記第2の処理室
の排出口に接続され、該排出口から排出された前記被処
理物を導入するための導入口を開口し、下端に前記被処
理物を排出するための排出口を開口した減圧室と、前記
各導入口および各排出口をそれぞれ選択的に開閉するた
めの開閉手段と、前記予圧室を常温乃至低温の水によっ
て加圧するための予圧室加圧手段と、前記第1の処理室
および第2の処理室内にそれぞれ圧力がほぼ同圧の超臨
界水領域を連続的に形成するための超臨界水領域形成手
段と、前記減圧室を常温乃至低温の水によって加圧する
ための減圧室加圧手段とを備え、前記第1の処理室およ
び前記第2の処理室の各超臨界水領域の上方および下方
には、予熱領域および冷却領域がそれぞれ設けられてい
ことを特徴としている。
【0023】請求項15に記載された発明の超臨界水に
よる連続処理装置は、請求項16記載の超臨界水による
連続処理装置において、前記第1の処理室および第2の
処理室内を減圧することなく前記被処理物を前記予圧室
と前記第1の処理室と前記第2の処理室と前記減圧室と
を順に通過させるため、前記各開閉手段と前記予圧室加
圧手段と前記変圧室加圧手段と前記減圧室加圧手段の動
作を制御する制御手段をさらに備えたことを特徴として
いる。
【0024】請求項16に記載された発明の超臨界水に
よる連続処理装置は、前記予圧室、前記第1の処理室お
よび前記第2の処理室の各超臨界水領域、並びに前記減
圧室内に、前記被処理物を所要時間保持するための被処
理物保持手段を備えたことを特徴としている。
【0025】請求項17に記載された発明の超臨界水に
よる連続処理装置は、前記予圧室の排出口を選択的に開
閉するための開閉手段と前記第1の処理室の導入口を選
択的に開閉するための開閉手段、前記第1の処理室の排
出口を選択的に開閉するための開閉手段と前記第2の処
理室の導入口を選択的に開閉するための開閉手段、およ
び前記第2の処理室の排出口を選択的に開閉するための
開閉手段と前記減圧室の導入口を選択的に開閉するため
の開閉手段が、それぞれ共通の開閉手段であることを特
徴としている。
【0026】
【0027】請求項18に記載された発明の超臨界水に
よる連続処理装置は、前記各予熱領域および各冷却領域
内に、前記被処理物を所要時間保持するための被処理物
保持手段を備えたことを特徴としている。
【0028】また、上記目的を達成するため、請求項
に記載された発明の超臨界水による連続処理方法は、
被処理物を超臨界水を用いて連続的に処理する方法にお
いて、前記被処理物を超臨界水領域が連続的に形成さ
、かつ、前記超臨界水領域の上方および下方に予熱領
域および冷却領域がそれぞれ設けられている処理室に移
送して所要時間保持し、常温乃至低温の水によって予め
加圧されている減圧室に移送し、前記減圧室を減圧し、
前記減圧室から前記被処理物を排出させる工程を含むこ
とを特徴としている。
【0029】なお、本願発明でいう超臨界水は、厳密な
意味での超臨界水、すなわち、臨界温度374℃、臨界圧
力22.1MPaを超える超臨界水のみを意味するものではな
く、いわゆる亜臨界状態の水を含むものである。
【0030】本発明においては、被処理物は、処理室、
あるいは第1の処理室と第2の処理室で超臨界水と接触
し処理される。被処理物のこのような処理室への導入お
よび処理室からの排出は、被処理物が導入され、排出さ
れるときに、断続的に加圧され、減圧される予圧室、減
圧室、変圧室を通して行われる。したがって、各処理室
内には超臨界水領域が常に形成、維持されることにな
り、被処理物を連続的に処理することが可能となる。こ
れにより、従来の方法に比べ、処理効率が大幅に向上
し、大量の被処理物を短時間に処理することが可能とな
る。
【0031】なお、処理室を二つ(第1の処理室および
第2の処理室)設けた場合には、条件の異なる2種類の
処理を連続して行なうことが可能となる。
【0032】また、本発明においては、被処理物が処理
室に導入、排出される際に通される予圧室、減圧室、変
圧室は、常温乃至低温の水によって加圧されるようにな
っている。これによって、被処理物の処理状態の制御が
容易となり、処理の過不足を防止することができるとと
もに、エネルギーコストを低減することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0034】すなわち、図1は、本発明の超臨界水によ
る連続処理装置の一例を概略的に示す構成図である。
【0035】図1において、10は、円筒状の処理塔を
示し、この処理塔10は、上から順に、それぞれ上端に
被処理物11を導入するための導入口21、31、41
を開口し、下端に被処理物を排出するための排出口2
2、32、42を開口した予圧室20、処理室(以下、
第1の処理室と称する)30および減圧室40を備えて
いる。予圧室20の排出口22と第1の処理室30の導
入口31、第1の処理室30の排出口22と減圧室40
の導入口41は、それぞれ共通のバルブ51、52を介
して接続され、また、予圧室20の導入口21と、減圧
室40の排出口42にも、それぞれバルブ51、52が
接続されている。そしてこの処理塔10の下方には、処
理されて減圧室40の排出口42から排出された被処理
物11を受けるための受器50が配設されている。
【0036】第1の処理室30は、超臨界水による処理
室となるもので、上下にほぼ3等分され、上から順に予
熱領域33、超臨界水領域34および冷却領域35が形
成されるようになっている。すなわち、予熱領域33の
下部および超臨界水領域34の外周には加熱ヒータ36
が配置され、冷却領域35の外周には冷却用配管37が
設けられている。そして、この冷却用配管37は、第1
の処理室30内に純水を供給するための配管60の一部
を構成しており、純水は、純水を収容した純水タンク6
1からポンプ62により、冷却用配管37を通り、予熱
領域33のほぼ中間部に開口した純水供給口を通じて、
第1の処理室30内に供給されるようになっている。な
お、配管60の純水供給口の近傍には、純水を予熱する
ための予熱器38が設けられている。
【0037】また、第1の処理室30の下部には、第1
の処理室30内の加熱加圧された純水や、処理によって
生じた気体や液体等を排出するための配管63が接続さ
れている。すなわち、この配管63の他端は、冷却器6
4を介して気液分離器65に接続されており、第1の処
理室30から排出された加熱加圧された水等が冷却器6
4で冷却されて凝縮され、気液分離器65で気体成分と
液体成分に分けられ、それぞれ外部に排出あるいは回収
されるようになっている。図中、66は、減圧弁であ
る。
【0038】予圧室20および減圧室40は、第1の処
理室30に被処理物11が導入され、また、被処理物1
1が排出される際に、その内圧が維持されるようにする
ためのもので、常温乃至40℃程度の低温の純水によって
内圧が加圧され、減圧されるようになっている。すなわ
ち、これらの予圧室20および減圧室40には、純水を
収容した純水タンク67からポンプ68により純水を供
給するための配管69a、69b、および純水を排出す
るための減圧弁70a、70bを備えた配管71a、7
1bが接続されている。なお、予圧室20には、配管6
0から分岐した分岐管72からも、純水が供給されるよ
うになっている。
【0039】そして、この例では、さらに、上記したよ
うな予圧室20と、第1の処理室30を構成する三つの
領域、すなわち、予熱領域33、超臨界水領域34およ
び冷却領域35と、減圧室40には、被処理物11をそ
れらの室もしくは領域に所要時間保持するための被処理
物保持手段73、74、75、76、77が設けられて
いる。これらのなかで、予圧室20と、第1の処理室3
0の冷却領域35と、減圧室40に位置する保持手段7
3、76、77は、被処理物11がバルブ51、52、
54に直接接することによってその機能が損なわれるの
を防止する役目を併せ持っている。
【0040】次に上記装置を用いて被処理物11を超臨
界水により連続処理する方法について記載する。
【0041】まず、予圧室20の導入口21に接続され
たバルブ53を開き、他のバルブ51、52、54を閉
じ、第1の処理室30および減圧室40を密閉状態とす
る。次いで、加熱ヒータ36に通電するとともに、ポン
プ62を起動して、純水タンク61から予熱器38によ
り加熱された純水を第1の処理室30に供給して、第1
の処理室30内に、予熱領域33、超臨界水領域34お
よび冷却領域35を形成する。また、ポンプ68を起動
して、純水タンク67から常温乃至40℃程度の低温の純
水を供給して、減圧室40の内圧を第1の処理室30の
内圧と同圧にまで昇圧する。
【0042】この状態で、予圧室20に被処理物11を
投入する。このとき予圧室20は常温常圧となってい
る。投入された被処理物11は、被処理物保持手段73
によって、予圧室20内の、バルブ51から離間した位
置に保持される。なお、被処理物11は、そのまま投入
するようにしてもよいが、処理前あるいは処理後の取扱
い性の点から、水は透過するが被処理物11は保持され
るような容器に入れて投入するようにすることが望まし
い。具体的には、超臨界水によって影響を受けない金属
やセラミック製の容器本体に、水透過性のフィルターを
蓋として用いたものなどが使用される。
【0043】被処理物11投入後、バルブ53を閉じ、
ポンプ68を起動して、純水タンク67から常温乃至40
℃程度の低温の純水21を供給して、予圧室20の内圧
を昇圧させる。予圧室20の内圧が第1の処理室30の
内圧とほぼ同圧となったところで、バルブ51を開き、
被処理物保持手段73による保持を開放する。
【0044】被処理物11は自重で予圧室20から第1
の処理室30内に落下し、被処理物保持手段74によっ
て予熱領域33内に一旦保持され、予熱される。この
後、被処理物保持手段74による保持を開放すると、被
処理物11は、超臨界水領域34に落下し、被処理物保
持手段75により所要時間保持され、超臨界水によって
処理される。処理後、被処理物保持手段75による保持
の開放によって、被処理物11は、さらに冷却領域35
に落下し、被処理物保持手段76によって保持される。
冷却領域35内で常温に近い温度にまで冷却されたとこ
ろで、バルブ52を開き、被処理物保持手段76による
保持を開放すると、被処理物11は、予め第1の処理室
30の内圧と同圧にまで昇圧されている減圧室40内に
自重で落下し、被処理物保持手段77により保持され
る。
【0045】被処理物11が、このようにして減圧室4
0内に落下したところで、バルブ52を閉じ、減圧室4
0内の純水を排出し減圧する。減圧室の内圧が常圧にな
ったところでバルブ54を開き、被処理物保持手段77
による保持を開放すると、被処理物11は自重で減圧室
40から受器50内に落下し回収される。
【0046】一方、予圧室20は、被処理物11が第1
の処理室30に落下した後、バルブ51が閉じられ、減
圧される。そして、その内圧がほぼ常圧になったところ
で、バルブ53が開かれ、次の被処理物11が投入さ
れ、上記の動作が繰り返される。
【0047】このようにして、被処理物11を次々と予
圧室20に投入し、上記動作を繰り返すことにより、被
処理物は連続的に処理される。
【0048】なお、この間、第1の処理室30に導入さ
れた純水(超臨界水により気体状あるいは液状の処理生
成物が生じた場合には、それらの生成物を含む)は、第
1の処理室30から配管63を通じて排出された後、冷
却器64で冷却され、減圧され、気液分離器65で気体
および液体に分離され外部へと排出される。
【0049】このような装置および方法においては、第
1の処理室30内の温度および内圧を維持したまま、す
なわち被処理物11の処理条件を維持したまま、被処理
物11を投入し排出することができるため、被処理物1
1を連続的に処理することが可能となり、これにより、
従来の方法に比べ、処理効率が大幅に向上し、大量の被
処理物を短時間に処理することが可能となる。
【0050】また、被処理物11が第1の処理室30に
導入、排出される際に通される予圧室20および減圧室
40は、常温乃至低温の水によって加圧されるようにな
っているため、被処理物の処理状態の制御が容易とな
り、被処理物を過不足なく処理することができるととも
に、エネルギーコストも低減することができる。
【0051】さらに、第1の処理室30内に予熱領域3
3が設けられているため、常温の被処理物11を超臨界
水領域34に直接導入した場合に生ずる水の急激な膨張
を避けることができ、装置の安全性を高めることができ
る。
【0052】また、第1の処理室30内に冷却領域35
が設けられているため、バルブ52のシール性の低下を
防止することができ、装置の信頼性を高めることができ
る。すなわち、このような冷却領域35が設けられてい
ない場合には、バルブ52に超臨界温度という極めて高
温の被処理物11が通過することになり、バルブ52の
シール性を損なうおそれがあるのに対し、冷却領域が設
けられている場合には、冷却された被処理物11が通過
するため、バルブ52の損傷あるいは性能低下が防止さ
れる。
【0053】なお、本発明においては、上記バルブ5
1、52、53、54、加熱ヒータ36、ポンプ62、
68、被処理物保持手段73、74、75、76、77
を、上述したように動作させる制御手段を設けることで
きるようにしてもよい。このような制御手段を設けるこ
とにより、処理作業が容易となり、作業の人的負担を低
減することができ、より有利である。
【0054】また、本発明においては、処理塔10に、
第1の処理室30のような処理室を多段に設けるように
してもよい。このような装置は、被処理物が処理条件の
異なる複数の高分子材料を含むものである場合などに有
用である。図2にその一例を示す。
【0055】以下、既に説明した図1に示す装置からの
変更点を中心に説明する。
【0056】この装置は、図2に示すように、図1に示
す装置において、さらに、それぞれ上端に被処理物11
を導入するための導入口81、91を開口し、下端に被
処理物11を排出するための排出口82、92を開口し
た変圧室80および第2の処理室90をさらに備えてい
る。そして、変圧室80の導入口81は第1の処理室3
0の排出口32にバルブ55を介して接続され、変圧室
80の排出口82は第2の処理室90の導入口91にバ
ルブ56を介して接続され、さらに、第2の処理室90
の排出口92は減圧室40の導入口41にバルブ57を
介して接続されている。
【0057】第2の処理室90は、超臨界水による処理
室となるもので、第1の処理室30と同様、上下にほぼ
3等分され、上から順に予熱領域93、超臨界水領域9
4および冷却領域95が形成されるようになっている。
また、変圧室80は、第1の処理室30から被処理物1
1が排出され、また、第2の処理室90へ被処理物11
が排出される際に、それらの第1の処理室30および第
2の処理室90の内圧がそれぞれ維持されるようにする
ためのもので、予圧室20や減圧室40と同様、常温乃
至40℃程度の低温の純水によって内圧が加圧され、減圧
されるようになっている。
【0058】すなわち、第2の処理室90の予熱領域9
3の下部および超臨界水領域94の外周には加熱ヒータ
96が配置され、冷却領域95の外周には冷却用配管9
7が設けられている。この配管97は、第2の処理室9
0内に純水を供給するするための配管100の一部を構
成しており、純水は、純水を収容した純水タンク61か
らポンプ62により、冷却用配管97を通り、予熱領域
93のほぼ中間部に開口した純水供給口を通じて、第2
の処理室90内に供給されるようになっている。配管1
00の純水供給口の近傍には、純水を予熱するための予
熱器98が設けられている。
【0059】また、第2の処理室90の下部には、第2
の処理室90内の加熱加圧された純水や、処理によって
生じた気体や液体等を排出するための配管103が接続
されている。すなわち、この配管103の他端は、冷却
器104を介して気液分離器105に接続されており、
第2の処理室90から排出された加熱加圧された水等が
冷却器104で冷却されて凝縮され、気液分離器105
で気体成分と液体成分に分けられ、それぞれ外部に排出
あるいは回収されるようになっている。図中、106
は、減圧弁である。
【0060】一方、変圧室80には、純水を収容した純
水タンク67からポンプ68により純水を供給するため
の配管69c、および純水を排出するための減圧弁70
cを備えた配管71cが接続されている。
【0061】そして、さらに、第2の処理室90を構成
する予熱領域93、超臨界水領域94および冷却領域9
5と、変圧室80には、被処理物11をそれらの室もし
くは領域に所要時間保持するための被処理物保持手段1
07、108、109、110が設けられている。
【0062】この装置においても、前述した装置を用い
た処理方法の場合と同様、第1の処理室30および第2
の処理室90内の温度および内圧を維持したまま、被処
理物11が投入され排出されるよう、バルブ51、5
2、53、54、55、5657、加熱ヒータ36、9
6、ポンプ62、68、被処理物保持手段73、74、
75、76、77、107、108、109、110を
動作させる。これにより、処理条件の異なる2種の材料
を含む被処理物の各材料に対し、材料毎の処理を連続し
て、しかも効率よく処理することができる。
【0063】そして、この装置においても、バルブ5
1、52、53、54、55、5657、加熱ヒータ3
6、96、ポンプ62、68、被処理物保持手段73、
74、75、76、77、107、108、109、1
10の動作を制御する制御手段を設けることにより、処
理作業が容易となり、作業の人的負担を低減することが
でき、有利である。
【0064】なお、図示は省略したが、被処理物に対し
て複数の処理を行う場合に、処理圧力が同じであれば、
上記のような変圧室80を設けずともよく、例えば図2
に示す例において、第1の処理室30と第2の処理室9
0とを直接接続するようにすればよい。
【0065】また、以上説明した例では、いずれも開閉
手段としてバルブを使用しているが、他の公知のシール
性の高い開閉手段をバルブに代えて使用できることはい
うまでもない。
【0066】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0067】実施例1 図1に示す処理装置を用いて、電線・ケーブル用架橋ポ
リエチレン(ゲル分率80%、化学架橋)からなるシート
を処理した。
【0068】まず、上記シートの裁断物(1cm×1cm×1m
m)100gを、水透過性の円筒容器(内径32mm、深さ300m
m)に入れ、予圧室20に投入した。投入後、バルブ5
3を閉じ常温の純水で、予圧室20内の内圧を昇圧し
た。内圧が40MPaに達したところで、処理室30との間
のバルブ51を開き、予め400℃、40MPaの超臨界水領域
34を形成しておいた処理室30の予熱領域33まで自
重落下させ、10分間保持した。次いで、超臨界水領域3
4へ自重落下させ1分間保持した後、冷却領域35へ落
下させ15分間保持した。この後、減圧室40との間のバ
ルブ52を開き、予め常温の純水で内圧を40MPaまで昇
圧しておいた減圧室40へ自重落下させた後、バルブ5
2を閉じ、減圧室40内の内圧を減圧した。内圧が常圧
に達したところで、減圧室40下のバルブ54を開き、
受器50に回収した。
【0069】回収された試料容器内の固形分のゲル分率
および融点を測定したところ、ゲル分率が0%、融点が1
10℃で、架橋ポリエチレンが未架橋のポリエチレンに改
質されていることが確認された(収率 約100%)。
【0070】実施例2 図2に示す処理装置を用いて、架橋ポリエチレンからな
る厚さ約9mmの絶縁体とEVA半導電性材料からなる厚
さ約1mm外部半導電層を有する33kVCVケーブルを処理
した。なお、処理に先立って、絶縁体および外部半導電
層のみ残して他はすべて除去した。
【0071】まず、上記ケーブルを25cm長さに切断し
て、水透過性の円筒容器(内径32mm、深さ300mm)に入
れ、予圧室20に投入した。投入後、バルブ53を閉じ
常温の純水で、予圧室20内の内圧を昇圧した。内圧が
25MPaに達したところで、処理室30との間のバルブ5
1を開き、予め350℃、25MPaの超臨界水領域34を形成
しておいた処理室30の予熱領域33まで自重落下さ
せ、10分間保持した。次いで、超臨界水領域34へ自重
落下させ5分間保持した後、冷却領域35へ落下させ15
分間保持した。
【0072】この後、変圧室80との間のバルブ55を
開き、予め常温の純水で内圧を25MPaまで昇圧しておい
た変圧室80へ自重落下させた後、バルブ55を閉じ、
変圧室50内の内圧を常温の純水でさらに昇圧した。内
圧が40MPaに達したところで、第2の処理室90との間
のバルブ56を開き、予め400℃、40MPaの超臨界水領域
94を形成しておいた第2の処理室90の予熱領域93
まで自重落下させ、10分間保持した。次いで、超臨界水
領域94へ自重落下させ1分間保持した後、冷却領域9
5へ落下させ15分間保持した。この後、減圧室40との
間のバルブ57を開き、予め常温の純水で内圧を40MPa
まで昇圧しておいた減圧室40へ自重落下させた後、バ
ルブ57を閉じ、減圧室40内の内圧を減圧した。内圧
が常圧に達したところで、減圧室40下のバルブ54を
開き、受器50に回収した。
【0073】回収された試料容器内の固形分は白色で、
収率は試料中の架橋ポリエチレンの割合とほぼ同じ約85
%であった。この固形分について、赤外分光およびゲル
分率を測定したところ、EVAは含まれずポリエチレン
のみであり、また、ゲル分率が0%であったことから、
未架橋のポリエチレンであることが確認された。
【0074】また、処理室30から気液分離器65に回
収された液体を分析したところ、EVA半導電層中のカ
ーボンブラックが含まれていることが判った。
【0075】このことから、処理室30で半導電層は完
全分解されて排出され、第2の処理室90で絶縁体が未
架橋ポリエチレンにまで分解処理されたと推定された。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超臨界水による連続処理が可能となり、処理効率を大幅
に向上させることができる。また、その結果、大量の被
処理物を短時間に処理することが可能となる。さらに、
被処理物の処理状態の制御が容易になるため、過不足の
ない処理が可能となり、加えて、エネルギーコストも低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超臨界水による連続処理装置の一例を
概略的に示す構成図。
【図2】本発明の超臨界水による連続処理装置の他の例
を概略的に示す構成図。
【符号の説明】
11………被処理物 20………予圧室 21、31、41、81、91………導入口 22、32、42、82、92………排出口 30………第1の処理室 33、93………予熱領域 34、94………超臨界水領域 35、95………冷却領域 36、96………加熱ヒータ 40………減圧室 51、52、53、54、55、56、57………バル
ブ 61、67………純水タンク 62、68………ポンプ 73、74、75、76、77、107、108、10
9、110………被処理物保持手段 80………変圧室 90………第2の処理室
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B09B 3/00 304Z (72)発明者 森田 広昭 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 会田 二三夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 平井 進 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−160949(JP,A) 特開 平11−166183(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 3/00 - 3/02 C02F 1/74 B09B 3/00

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を超臨界水を用いて連続的に処
    理する装置において、 上端に前記被処理物を導入するための導入口を開口し、
    下端に前記被処理物を排出するための排出口を開口した
    予圧室と、 上端に前記予圧室の排出口に接続され、該排出口から排
    出された前記被処理物を導入するための導入口を開口
    し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を開口
    した処理室と、 上端に前記処理室の排出口に接続され、該排出口から排
    出された前記被処理物を導入するための導入口を開口
    し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を開口
    した減圧室と、 前記各導入口および各排出口をそれぞれ選択的に開閉す
    るための開閉手段と、 前記予圧室を常温乃至低温の水によって加圧するための
    予圧室加圧手段と、 前記処理室内に超臨界水領域を連続的に形成するための
    超臨界水領域形成手段と、 前記減圧室を常温乃至低温の水によって加圧するための
    減圧室加圧手段とを備え 前記処理室の超臨界水領域の上方および下方には、予熱
    領域および冷却領域がそれぞれ設けられている ことを特
    徴とする超臨界水による連続処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超臨界水による連続処理
    装置において、 前記処理室内を減圧することなく前記被処理物を前記予
    圧室と前記処理室と前記減圧室とを順に通過させるた
    め、前記各開閉手段と前記予圧室加圧手段と前記減圧室
    加圧手段の動作を制御する制御手段をさらに備えたこと
    を特徴とする超臨界水による連続処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の超臨界水による
    連続処理装置において、 前記予圧室、前記処理室の超臨界水領域および前記減圧
    室内に、前記被処理物を所要時間保持するための被処理
    物保持手段を備えたことを特徴とする超臨界水による連
    続処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の超
    臨界水による連続処理装置において、 前記予圧室の排出口を選択的に開閉するための開閉手段
    と前記処理室の導入口を選択的に開閉するための開閉手
    段、および前記処理室の排出口を選択的に開閉するため
    の開閉手段と前記減圧室の導入口を選択的に開閉するた
    めの開閉手段が、それぞれ共通の開閉手段であることを
    特徴とする超臨界水による連続処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の超
    臨界水による連続処理装置において、 前記予熱領域および冷却領域内に、前記被処理物を所要
    時間保持するための被処理物保持手段を備えたことを特
    徴とする超臨界水による連続処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載の超
    臨界水による連続処理装置において、 前記被処理物は、有機物であることを特徴とする超臨界
    水による連続処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の超臨界水による連続処理
    装置において、 前記有機物は、高分子材料を含むことを特徴とする超臨
    界水による連続処理装置。
  8. 【請求項8】 被処理物を超臨界水を用いて連続的に処
    理する装置において、 上端に前記被処理物を導入するための導入口を開口し、
    下端に前記被処理物を排出するための排出口を開口した
    予圧室と、 上端に前記予圧室の排出口に接続され、該排出口から排
    出された前記被処理物を導入するための導入口を開口
    し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を開口
    した第1の処理室と、 上端に前記第1の処理室の排出口に接続され、該排出口
    から排出された前記被処理物を導入するための導入口を
    開口し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を
    開口した変圧室と、 上端に前記変圧室の排出口に接続され、該排出口から排
    出された前記被処理物を導入するための導入口を開口
    し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を開口
    した第2の処理室と、 上端に前記第2の処理室の排出口に接続され、該排出口
    から排出された前記被処理物を導入するための導入口を
    開口し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を
    開口した減圧室と、 前記各導入口および各排出口をそれぞれ選択的に開閉す
    るための開閉手段と、 前記予圧室を常温乃至低温の水によって加圧するための
    予圧室加圧手段と、 前記第1の処理室および第2の処理室内にそれぞれ超臨
    界水領域を連続的に形成するための超臨界水領域形成手
    段と、 前記変圧室を常温乃至低温の水によって加圧するための
    変圧室加圧手段と、 前記減圧室を常温乃至低温の水によって加圧するための
    減圧室加圧手段とを備え 前記第1の処理室および前記第2の処理室の各超臨界水
    領域の上方および下方には、予熱領域および冷却領域が
    それぞれ設けられていることを特徴とする超臨界水によ
    る連続処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項記載の超臨界水による連続処理
    装置において、 前記第1の処理室および第2の処理室内を減圧すること
    なく前記被処理物を前記予圧室と前記第1の処理室と前
    記変圧室と前記第2の処理室と前記減圧室とを順に通過
    させるため、前記各開閉手段と前記予圧室加圧手段と前
    記変圧室加圧手段と前記減圧室加圧手段の動作を制御す
    る制御手段をさらに備えたことを特徴とする超臨界水に
    よる連続処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項または記載の超臨界水によ
    る連続処理装置において、 前記予圧室、前記第1の処理室および前記第2の処理室
    の各超臨界水領域、前記変圧室並びに前記減圧室内に、
    前記被処理物を所要時間保持するための被処理物保持手
    段を備えたことを特徴とする超臨界水による連続処理装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項乃至10のいずれか1項記載
    の超臨界水による連続処理装置において、 前記予圧室の排出口を選択的に開閉するための開閉手段
    と前記第1の処理室の導入口を選択的に開閉するための
    開閉手段、前記第1の処理室の排出口を選択的に開閉す
    るための開閉手段と前記変圧室の導入口を選択的に開閉
    するための開閉手段、前記変圧室の排出口を選択的に開
    閉するための開閉手段と前記第2の処理室の導入口を選
    択的に開閉するための開閉手段、および前記第2の処理
    室の排出口を選択的に開閉するための開閉手段と前記減
    圧室の導入口を選択的に開閉するための開閉手段が、そ
    れぞれ共通の開閉手段であることを特徴とする超臨界水
    による連続処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至11のいずれか1項記載
    の超臨界水による連続処理装置において、 前記各予熱領域および各冷却領域内に、前記被処理物を
    所要時間保持するための被処理物保持手段を備えたこと
    を特徴とする超臨界水による連続処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項乃至12のいずれか1項記載
    の超臨界水による連続処理装置において、 前記被処理物は、処理条件の異なる2種以上の高分子材
    料を含むことを特徴とする超臨界水による連続処理装
    置。
  14. 【請求項14】 被処理物を超臨界水を用いて連続的に
    処理する装置において、 上端に前記被処理物を導入するための導入口を開口し、
    下端に前記被処理物を排出するための排出口を開口した
    予圧室と、 上端に前記予圧室の排出口に接続され、該排出口から排
    出された前記被処理物を導入するための導入口を開口
    し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を開口
    した第1の処理室と、 上端に前記第1の処理室の排出口に接続され、該排出口
    から排出された前記被処理物を導入するための導入口を
    開口し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を
    開口した第2の処理室と、 上端に前記第2の処理室の排出口に接続され、該排出口
    から排出された前記被処理物を導入するための導入口を
    開口し、下端に前記被処理物を排出するための排出口を
    開口した減圧室と、 前記各導入口および各排出口をそれぞれ選択的に開閉す
    るための開閉手段と、 前記予圧室を常温乃至低温の水によって加圧するための
    予圧室加圧手段と、 前記第1の処理室および第2の処理室内にそれぞれ圧力
    がほぼ同圧の超臨界水領域を連続的に形成するための超
    臨界水領域形成手段と、 前記減圧室を常温乃至低温の水によって加圧するための
    減圧室加圧手段とを備え、前記第1の処理室および前記第2の処理室の各超臨界水
    領域の上方および下方には、予熱領域および冷却領域が
    それぞれ設けられている ことを特徴とする超臨界水によ
    る連続処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の超臨界水による連続
    処理装置において、 前記第1の処理室および第2の処理室内を減圧すること
    なく前記被処理物を前記予圧室と前記第1の処理室と前
    記第2の処理室と前記減圧室とを順に通過させるため、
    前記各開閉手段と前記予圧室加圧手段と前記変圧室加圧
    手段と前記減圧室加圧手段の動作を制御する制御手段を
    さらに備えたことを特徴とする超臨界水による連続処理
    装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載の超臨界水
    による連続処理装置において、 前記予圧室、前記第1の処理室および前記第2の処理室
    の各超臨界水領域、並びに前記減圧室内に、前記被処理
    物を所要時間保持するための被処理物保持手段を備えた
    ことを特徴とする超臨界水による連続処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項14乃至16のいずれか1項記
    載の超臨界水による連続処理装置において、 前記予圧室の排出口を選択的に開閉するための開閉手段
    と前記第1の処理室の導入口を選択的に開閉するための
    開閉手段、前記第1の処理室の排出口を選択的に開閉す
    るための開閉手段と前記第2の処理室の導入口を選択的
    に開閉するための開閉手段、および前記第2の処理室の
    排出口を選択的に開閉するための開閉手段と前記減圧室
    の導入口を選択的に開閉するための開閉手段が、それぞ
    れ共通の開閉手段であることを特徴とする超臨界水によ
    る連続処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項14乃至17のいずれか1項記
    載の超臨界水による連続処理装置において、 前記各予熱領域および各冷却領域内に、前記被処理物を
    所要時間保持するための被処理物保持手段を備えたこと
    を特徴とする超臨界水による連続処理装置。
  19. 【請求項19】 被処理物を超臨界水を用いて連続的に
    処理する方法において、 前記被処理物を予圧室に導入し、前記予圧室を常温乃至
    低温の水によって加圧し、前記被処理物を超臨界水領
    域が連続的に形成され、かつ、前記超臨界水領域の上方
    および下方に予熱領域および冷却領域がそれぞれ設けら
    ている処理室に移送して所要時間保持し、常温乃至低
    温の水によって予め加圧されている減圧室に移送し、前
    記減圧室を減圧し、前記減圧室から前記被処理物を排出
    させる工程を含むことを特徴とする超臨界水による連続
    処理方法。
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