JP3298855B2 - 支保工用鋼材の接合方法 - Google Patents

支保工用鋼材の接合方法

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JP3298855B2
JP3298855B2 JP31407599A JP31407599A JP3298855B2 JP 3298855 B2 JP3298855 B2 JP 3298855B2 JP 31407599 A JP31407599 A JP 31407599A JP 31407599 A JP31407599 A JP 31407599A JP 3298855 B2 JP3298855 B2 JP 3298855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造用鋼材の接合
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、腹起しや切梁などの構造用鋼材
どうしを互いに接合する際、従来は以下のようにしてい
た。即ち、図5に示すように、腹起し100の側面およ
び切梁101の端面には、それぞれ予めボルト孔100
a,…、101a,…が形成されており、吊り下げられ
た切梁101のボルト孔101a,…を腹起し100の
ボルト孔100a,…に対して位置合わせした状態で、
これら腹起し100および切梁100をボルト・ナット
150,…により締結する。ただし、腹起し100と切
梁101の双方のボルト孔100a,…、101a,…
の位置が合わない場合があり、このときには、腹起し1
00と切梁101とのうち、いずれか一方に、現場合わ
せで別途のボルト孔(図示省略)を空けて対処してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
腹起し100と切梁101の双方のボルト孔100a,
…、101a,…の位置が合わない場合には、腹起し1
00と切梁101とのうち、いずれか一方に、現場合わ
せで別途のボルト孔を空けていたため、切梁101や腹
起し100などの構造用鋼材が厚いものである場合に
は、孔空けに手間がかかるといった問題があった。ま
た、別途のボルト孔を空けると、構造用鋼材の断面欠損
により、耐力低下をおこしていた。さらに、切梁101
や腹起し100などの返却時には現場合わせで空けたボ
ルト孔の孔埋め等にかかる補修費が必要であるといった
問題があった。加えて、切梁101のボルト孔101
a,…を腹起し100のボルト孔100a,…に対して
位置合わせする際には、切梁101を吊り下げた状態で
あるため、位置合わせが困難であるといった問題があっ
た。
【0004】そこで、本発明の目的は、腹起しや切梁な
どの互いに接合される構造用鋼材に対し、現場合わせで
接合用の取付孔を形成する必要がないとともに、構造用
鋼材の位置合わせを容易にする構造用鋼材の接合方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1等に示すように、
接合用の取付孔10a,11aを有する支保工用鋼材1
0,11どうしを、接合部材1を用いて互いに接合する
支保工用鋼材の接合方法であって、先ず、一方の支保工
用鋼材11の取付孔11aを用いて、該一方の支保工
鋼材と接合部材とを接合し、次いで、他方の支保工用鋼
材10の取付孔10aの位置に合わせて、接合部材に取
付孔1dを形成し、次いで、他方の支保工用鋼材の取付
孔と接合部材の取付孔とを用いて、これら接合部材と他
方の支保工用鋼材とを接合することを特徴としている。
【0006】ここで、構造用鋼材とは、例えば、土木建
築現場で、支保材として用いられる腹起し、切梁、火打
梁を腹起しに対し接合するための受材などのことであ
る。また、構造用鋼材と接合部材との接合は、例えば、
ボルトなどの止着具を用いてなされる。接合部材を一方
の構造用鋼材に対し取付けるための取付孔は、工場など
において予め形成しておくことが望ましい。
【0007】先ず、一方の支保工用鋼材の取付孔を用い
て、該一方の支保工用鋼材と接合部材とを接合し、次い
で、他方の支保工用鋼材の取付孔の位置に合わせて、接
合部材に取付孔を形成し、次いで、他方の支保工用鋼材
の取付孔と接合部材の取付孔とを用いて、これら接合部
材と他方の支保工用鋼材とを接合することにより、接合
部材を介するようにして支保工用鋼材どうしを互いに接
合することができ、双方の支保工用鋼材の取付孔どうし
の位置がずれていたとしても、接合部材の寸法の範囲内
で、このずれを許容できるため、支保工用鋼材に対し、
現場合わせで別途の取付孔を形成する必要がない。従っ
て、支保工用鋼材を使用後に返却する場合には、現場合
わせで形成された取付孔を穴埋めするなどの補修費、手
間を省くことができる。また、取付孔を形成する必要が
ないので、施工スピードが向上するとともに支保工用鋼
材の耐力が低下するといったことがない。
【0008】
【0009】請求項2記載の発明は請求項1記載の支保
用鋼材の接合方法において、接合部材1として、互い
に交差する第1面1aおよび第2面1bを備え、第1面
は、一方の支保工用鋼材11のうち、該一方の支保工
鋼材に対して他方の支保工用鋼材10の端部が面した部
位の周囲となる第1の取付面11bに対し取付けられる
ものであり、第2面は、他方の支保工用鋼材10のう
ち、一方の支保工用鋼材の第1の取付面に対し斜向かい
となる第2の取付面10bに対し取付けられるものであ
るものを用いることを特徴としている。
【0010】ここで、接合部材の第1面と第2面とが断
面L字をなすようにして互いに直交しているものが望ま
しいが、第1面と第2面とは、例えば、くの字をなす、
あるいは、<の字状をなすように交差していてもよい。
また、接合部材は、第1面及び第2面が、アングル材の
互いに直交する外側面により構成されているものを用い
ることとすることが望ましい。これにより、アングル材
を所定の長さに切断するだけで接合部材を容易に構成す
ることができる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、接合部材と
して、互いに交差する第1面および第2面を備え、第1
面は、一方の支保工用鋼材のうち、該一方の支保工用鋼
材に対して他方の支保工用鋼材の端部が面した部位の周
囲となる第1の取付面に対し取付けられるものであり、
第2面は、他方の支保工用鋼材のうち、一方の支保工
鋼材の第1の取付面に対し斜向かいとなる第2の取付面
に対し取付けられるものであるものを用いるので、一方
支保工用鋼材の第1の取付面に対して交差するように
して他方の支保工用鋼材を接合できる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の
保工用鋼材の接合方法において、他方の支保工用鋼材1
0に対し、2つの接合部材1,1を互いに対向配置し、
一方の接合部材の第2面1bと他方の接合部材の第2面
1bとで、他方の支保工用鋼材を挟持させることを特徴
としている。
【0013】請求項3記載の発明によれば、他方の支保
用鋼材に対し、2つの接合部材を互いに対向配置し、
一方の接合部材の第2面と他方の接合部材の第2面と
で、他方の支保工用鋼材を挟持させたサンドイッチ構造
とするので、他方の支保工用鋼材を2つの接合部材によ
り安定して支持できる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の
保工用鋼材の接合方法において、一方の接合部材1の第
2面1bにより、他方の支保工用鋼材10の下部を支持
するようにしたことを特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明によれば、一方の接合
部材の第2面により、他方の支保工用鋼材の下部を支持
するようにしたので、より安定感良く一方の接合部材に
より他方の支保工用鋼材を支持できる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載の
保工用鋼材の接合方法において、一方の接合部材1に取
付孔1dを形成する前に、他方の支保工用鋼材10の端
部の下面を一方の接合部材の第2面1bに載置した状態
で、他方の支保工用鋼材を一方の支保工用鋼材11に対
し位置合わせしておくことを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明によれば、他方の支保
用鋼材の端部の下面を一方の接合部材の第2面に載置
した状態で、他方の支保工用鋼材を一方の支保工用鋼材
に対し位置合わせすることにより、他方の支保工用鋼材
を所定位置に配置した後、一方の接合部材の第2面に取
付孔を形成するので、取付孔を最適な位置に形成でき
る。また、他方の支保工用鋼材の端部の下面を一方の接
合部材の第2面に載置した状態で他方の支保工用鋼材を
一方の支保工用鋼材に対し位置合わせするので、例え
ば、他方の支保工用鋼材を吊り下げ支持した状態で位置
合わせするような場合に比べて、位置合わせがはるかに
容易かつ安全となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、切梁を腹
起しに対して接合する場合を例として、本発明に係る実
施の形態例を説明する。先ず、図1ないし図3に示すよ
うに、腹起し(一方の構造用鋼材)11,11,11
は、例えばH型鋼からなるものであり、その長手方向が
水平方向となり、かつ、互いに鉛直方向に所定の間隔と
なるように土留め壁12に設けられている。この腹起し
11,11,11の部材厚t2は、例えば、25mm程
度である。この腹起し11,11,11の側面の取付面
(第1の取付面)11b,11b,11bには、接合部
材1を取付けるためのボルト孔(取付孔)11a,…が
形成されている。切梁10,10は、例えば、H型鋼の
端面に鋼板を溶接して構成されたものであり、この切梁
10,10の部材厚t3も、例えば、25mm程度であ
る。切梁10,10の端部付近の上下面の、取付面(第
2の取付面)10b,10b,10b,10bには、そ
れぞれ、接合部材1を取付けるためのボルト孔(取付
孔)10a,…が形成されている。
【0019】また、本発明に用いられる構造用鋼材の接
合部材1は、以下のように構成されている。図1および
図2に示すように、接合部材1は、例えば、断面L字状
のアングル材を、その長手方向の長さが、切梁10等の
接合される構造用鋼材の幅に対応するような所定長に切
断されることで構成されたものである。この接合部材1
のうち、アングル材の互いに直交する外側の2面のうち
一方が、腹起し11に対して取付けられる腹起し側被取
付面1a(第1面)であり、他方が、切梁10に対して
取付けられる切梁側被取付面1b(第2面)である。こ
のアングル材は、例えば、部材厚t1が10mm程度、
また、腹起し側被取付面1aおよび切梁側被取付面1b
の、長手方向に直交する方向の幅wがそれぞれ150m
m程度となるようなものである。さらに、接合部材1の
腹起し側被取付面1aには、予め所定位置にボルト孔1
c,…が形成されており、このボルト孔1c,…を用い
て、ボルト・ナット50,…により接合部材1を腹起し
11に対して取付けることができるようになっている。
【0020】次ぎに、本発明に係る構造用鋼材の接合方
法について説明する。先ず、切梁10の下側を支持する
受材となる接合部材(一方の接合部材)1を腹起し11
に対し取付ける(切梁10の上側に設けられる接合部材
1は、後で取付ける)。即ち、図1ないし図3に示すよ
うに、腹起し11の側面の取付面(第1の取付け面)1
1bに形成されたボルト孔11a,…のうちの所定のボ
ルト孔11a,…に対し、接合部材1の腹起し側被取付
面1aに形成されたボルト孔1c,…を位置合わせした
状態で、これらボルト孔11a,…、1c,…を介して
ボルト・ナット50,…により接合部材1を腹起し11
に対し取付ける。ここで、同図に示すように、切梁10
の受材となる一方の接合部材1の切梁側被取付面1bが
上向きとなるようにする。
【0021】次ぎに、先に腹起し11に取り付けた接合
部材1の切梁側被取付面1bに、切梁10の端部を載置
するとともに、載置した状態で切梁10を腹起し11に
対して位置合わせする。ここで、切梁10の端部の下面
を一方の接合部材1の切梁側被取付面に載置した状態で
切梁10を腹起し11に対し位置合わせするので、例え
ば、切梁10を吊り下げ支持した状態で位置合わせする
ような場合に比べて、位置合わせがはるかに容易とな
る。
【0022】このようにして切梁10の位置が決まった
ら、一方の接合部材1と切梁10を接合するためのボル
ト孔(取付孔)1d,…を、接合部材1の切梁側被取付
面1bに形成する。即ち、切梁10の下部のボルト孔1
0a,…の位置に合わせて、燃焼ガス加熱により接合部
材1にボルト孔1d,…を形成する。従って、腹起し1
1のボルト孔11a,…と切梁10のボルト孔10a,
…との位置が互いにずれていたとしても、接合部材1の
寸法の範囲内で、このずれを許容できるため、腹起し1
1や切梁10に対し、現場合わせで別途の取付孔を形成
する必要がない。このようにボルト孔1d,…を形成し
たら、ボルト孔1d,…、ボルト孔10a,…を介し
て、ボルト・ナット51,…で締結することで、接合部
材1と切梁10とを接合する。
【0023】このように、切梁10の下部を、接合部材
1を介して腹起し11に対して固定したら、切梁10の
上側に取付けられる接合部材(他方の接合部材)1を取
付ける。即ち、腹起し11の側面の取付面(第1の取付
け面)11bに形成されたボルト孔11a,…のうちの
所定のボルト孔11a,…に対し、切梁10の上側に取
付けられる接合部材1の腹起し側被取付面1aに形成さ
れたボルト孔1c,…を位置合わせした状態で、これら
ボルト孔11a,…、1c,…を介してボルト・ナット
50,…により接合部材1を腹起し11に対し取付け
る。ここで、同図に示すように、切梁10の上側の取付
けられる他方の接合部材1の切梁側被取付面1bが下向
きとなるようにする。
【0024】次ぎに、他方の接合部材1と切梁10を接
合するためのボルト孔(取付孔)1d,…を、該接合部
材1の切梁側被取付面1bに形成する。即ち、切梁10
の上側のボルト孔10a,…の位置に合わせて、燃焼ガ
ス加熱により接合部材1にボルト孔1d,…を形成す
る。このようにボルト孔1d,…を形成したら、ボルト
・ナット51,…により、接合部材1と切梁10とを接
合する。
【0025】これにより、切梁10が、その上下に設け
られた接合部材1,1を介して、腹起し11に対し接合
される。その他の切梁10についても同様に腹起し11
に対して接合し、例えば、図4に示すように、切梁1
0,…が、その長手方向が腹起し11の側面に対して直
交するようにして腹起し11に対して接合された支保工
材を構成する。
【0026】以上のような実施の形態例によれば、腹起
し11のボルト孔11aを用いて、該腹起し11と、切
梁10の下側となる接合部材1とを接合し、次いで、切
梁10のボルト孔10aの位置に合わせて、該接合部材
1にボルト孔1dを形成し、次いで、切梁10のボルト
孔10aと接合部材1のボルト孔1dとを用いて、これ
ら接合部材1と切梁10とをボルト・ナット51により
接合することにより、接合部材1を介するようにして腹
起し11と切梁10を互いに接合することができる。よ
って、腹起し11のボルト孔11aと切梁10のボルト
孔10aとの位置がずれていたとしても、接合部材1の
寸法の範囲内で、このずれを許容できるため、腹起し1
1や切梁10に対し、現場合わせで別途の取付孔を形成
する必要がない。アングルなどにより構成された接合部
材1の部材厚t1(例えば10mm)のほうが、腹起し
11や切梁10の部材厚t2,t3(例えば25mm)
よりも小さいので作業を簡略化できる。よって、施工ス
ピードが向上する。さらに、腹起し11、切梁10に対
し、現場合わせで別途の取付孔を形成する必要がないの
で、別途の取付孔を空けることにより腹起し11や切梁
10の耐力が低下するといったことがないとともに、腹
起し11、切梁10の返却時に、この別途の取付孔の補
修費がかからない。
【0027】また、接合部材1として、互いに交差する
腹起し側被取付面1aおよび切梁側被取付面1bを備
え、腹起し側被取付面1aは、腹起し11のうち、該腹
起し11に対して切梁10の端部が面した部位の周囲と
なる取付面11bに対し取付けられるものであり、切梁
側被取付面1bは、切梁10のうち、腹起し11の取付
面11bに対し斜向かいとなる取付面10bに対し取付
けられるものであるものを用いるので、腹起し11の取
付面11bに対して交差するようにして切梁10を接合
できる。
【0028】さらに、1つの切梁10に対し、2つの接
合部材1,1を互いに対向配置し、一方の接合部材1の
切梁側被取付面1bと他方の接合部材1の切梁側被取付
面1bとで、切梁10を挟持させたサンドイッチ構造と
するので、切梁10を2つの接合部材1,1により安定
して支持できる。
【0029】加えて、一方の接合部材1の切梁側被取付
面1bにより、切梁10の下部を支持するようにしたの
で、より安定感良く一方の接合部材1により切梁10を
支持できる。
【0030】また、切梁10の端部の下面を一方の接合
部材1の切梁側被取付面1bに載置した状態で、切梁1
0を腹起し11に対し位置合わせすることにより、切梁
10を所定位置に配置した後、一方の接合部材1の切梁
側被取付面1bに取付孔1dを形成するので、取付孔1
dを最適な位置に形成できる。さらに、切梁10の端部
の下面を一方の接合部材1の切梁側被取付面1bに載置
した状態で切梁10を腹起し11に対し位置合わせする
ので、例えば、切梁10を吊り下げ支持した状態で位置
合わせするような場合に比べて、位置合わせがはるかに
容易となる。
【0031】なお、図3および図4に示すように、切梁
10の補強用として火打梁60を施工するが、この火打
梁60を腹起しに対して取付けるための火打受材61
も、腹起し11に対する切梁10の接合と同様に、接合
部材1を用いて腹起し1に対して接合するようにしても
よい。
【0032】さらに、以下では、本発明に係る構造用鋼
材の接合方法により構成した構造用鋼材の構造におい
て、他方の構造用鋼材を撤去する方法について説明す
る。即ち、この実施の形態例に即して言えば、腹起し1
1から切梁10を撤去する方法について、以下に説明す
る。
【0033】この撤去方法においては、切梁10と接合
部材1とを締結したボルト・ナット50,51の取り外
しを行う際に、接合部材1の切梁側被取付面1bならび
に腹起し側被取付面1aの裏面側でボルトの頭を切断す
る。これにより、切断時に腹起し11や切梁10が接合
部材1により保護されるので、腹起し11や切梁10を
痛めることが無く、腹起し11や切梁10の補修費がか
からない。また、切梁10の下側の接合部材1を腹起し
11に対して取り付けたボルト・ナット50は、切梁1
0を撤去するまで残しておくようにする。即ち、下側の
接合部材1により切梁10の仮受けした状態のまま、切
梁10の上側の接合部材1の取り外し、および下側の接
合部材1と切梁とを締結したボルト・ナット51の取り
外しを行い、切梁10を撤去する。これにより、切梁1
0の下側の接合部材1により切梁10を支持した状態
で、ボルト・ナット51,50や切梁10の上側の接合
部材1の取り外し作業を行うことができるので、より安
全な撤去作業を行うことができる。
【0034】なお、上記の実施の形態例では、接合部材
1の第1面1aと第2面1bとが直交する例を示した
が、第1面1aと第2面1bは、例えば、く字状や<字
状に交差するようであってもよい。この場合、第2の構
造用鋼材10を、第1の構造用鋼材11の取付面11b
に対して、直交しないように、かつ、交差するようにし
て接合できる。また、接合部材1をアングル材により構
成したが、これにかぎらず、2枚の板状の鋼材を溶接し
て構成しても良い。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る支保工用鋼材
の接合部材によれば、先ず、一方の支保工用鋼材の取付
孔を用いて、該一方の支保工用鋼材と接合部材とを接合
し、次いで、他方の支保工用鋼材の取付孔の位置に合わ
せて、接合部材に取付孔を形成し、次いで、他方の支保
用鋼材の取付孔と接合部材の取付孔とを用いて、これ
ら接合部材と他方の支保工用鋼材とを接合することによ
り、接合部材を介するようにして支保工用鋼材どうしを
互いに接合することができ、双方の支保工用鋼材の取付
孔どうしの位置がずれていたとしても、接合部材の寸法
の範囲内で、このずれを許容できるため、支保工用鋼材
に対し、現場合わせで別途の取付孔を形成する必要がな
い。従って、支保工用鋼材を使用後に返却する場合に
は、現場合わせで別途形成された取付孔を穴埋めするな
どの補修費、手間を省くことができる。また、取付孔を
別途形成する必要がないので、施工スピードが向上する
とともに支保工用鋼材の耐力が低下するといったことが
ない。
【0036】請求項2記載の発明に係る支保工用鋼材の
接合部材によれば、接合部材として、互いに交差する第
1面および第2面を備え、第1面は、一方の支保工用鋼
材のうち、該一方の支保工用鋼材に対して他方の支保工
用鋼材の端部が面した部位の周囲となる第1の取付面に
対し取付けられるものであり、第2面は、他方の支保工
用鋼材のうち、一方の支保工用鋼材の第1の取付面に対
し斜向かいとなる第2の取付面に対し取付けられるもの
であるものを用いるので、一方の支保工用鋼材の第1の
取付面に対して交差するようにして他方の支保工用鋼材
を接合できる。
【0037】請求項3記載の発明に係る支保工用鋼材の
接合構造によれば、他方の支保工用鋼材に対し、2つの
接合部材を互いに対向配置し、一方の接合部材の第2面
と他方の接合部材の第2面とで、他方の支保工用鋼材を
挟持させたサンドイッチ構造とするので、他方の支保工
用鋼材を2つの接合部材により安定して支持できる。
【0038】請求項4記載の発明に係る支保工用鋼材の
接合構造によれば、一方の接合部材の第2面により、他
方の支保工用鋼材の下部を支持するようにしたので、よ
り安定感良く一方の接合部材により他方の支保工用鋼材
を支持できる。
【0039】請求項5記載の発明に係る支保工用鋼材の
接合方法によれば、他方の支保工用鋼材の端部の下面を
一方の接合部材の第2面に載置し、かつ、他方の支保工
用鋼材を一方の支保工用鋼材に対し位置合わせすること
により、他方の支保工用鋼材を所定位置に配置した後、
一方の接合部材の第2面に取付孔を形成するので、取付
孔を最適な位置に形成できる。また、他方の支保工用鋼
材の端部の下面を一方の接合部材の第2面に載置した状
態で他方の支保工用鋼材を一方の支保工用鋼材に対し位
置合わせするので、例えば、他方の支保工用鋼材を吊り
下げ支持した状態で位置合わせするような場合に比べ
て、位置合わせがはるかに容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造用鋼材の接合部材により、切
梁を腹起しに対して接合した状態を示す正面断面図であ
る。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明に係る構造用鋼材の接合部材により、切
梁と、火打梁の受材とを腹起しに対して接合した接合し
た状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る構造用鋼材の接合部材により、切
梁と、火打梁の受材とを腹起しに対して接合した接合し
た状態を示す平面図である。
【図5】従来の方法により切梁を腹起しに対して接合し
た状態を示すものであり、このうち(a)は正面断面
図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【符号の説明】 1 接合部材 1a 腹起し側被取付面(第1面) 1b 切梁側被取付面(第2面) 1d 接合部材の取付孔 10 切梁(他方の構造用鋼材) 10a 切梁の取付孔 10b 切梁の取付面(第2の取付面) 11 腹起し(一方の構造用鋼材) 11a 腹起しの取付孔 11b 腹起しの取付面(第1の取付面) 61 火打受材(他方の構造用鋼材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大滝 克則 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−117130(JP,A) 特開 平7−42155(JP,A) 実開 平4−84437(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/04 E04B 1/24 E04B 1/58 506

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合用の取付孔を有する支保工用鋼材ど
    うしを、接合部材を用いて互いに接合する支保工用鋼材
    の接合方法であって、 先ず、一方の支保工用鋼材の取付孔を用いて、該一方の
    支保工用鋼材と接合部材とを接合し、 次いで、他方の支保工用鋼材の取付孔の位置に合わせ
    て、接合部材に取付孔を形成し、 次いで、他方の支保工用鋼材の取付孔と接合部材の取付
    孔とを用いて、これら接合部材と他方の支保工用鋼材と
    を接合することを特徴とする支保工用鋼材の接合方法。
  2. 【請求項2】 接合部材として、 互いに交差する第1面および第2面を備え、 第1面は、一方の支保工用鋼材のうち、該一方の支保工
    用鋼材に対して他方の支保工用鋼材の端部が面した部位
    の周囲となる第1の取付面に対し取付けられるものであ
    り、 第2面は、他方の支保工用鋼材のうち、一方の支保工
    鋼材の第1の取付面に対し斜向かいとなる第2の取付面
    に対し取付けられるものであるものを用いることを特徴
    とする請求項1記載の支保工用鋼材の接合方法。
  3. 【請求項3】 他方の支保工用鋼材に対し、2つの接合
    部材を互いに対向配置し、一方の接合部材の第2面と他
    方の接合部材の第2面とで、他方の支保工用鋼材を挟持
    させることを特徴とする請求項2記載の支保工用鋼材の
    接合方法。
  4. 【請求項4】 一方の接合部材の第2面により、他方の
    支保工用鋼材の下部を支持するようにしたことを特徴と
    する請求項3記載の支保工用鋼材の接合方法。
  5. 【請求項5】 一方の接合部材に取付孔を形成する前
    に、他方の支保工用鋼材の端部の下面を一方の接合部材
    の第2面に載置した状態で、他方の支保工用鋼材を一方
    支保工用鋼材に対し位置合わせしておくことを特徴と
    する請求項4記載の支保工用鋼材の接合方法。
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