JP3298357B2 - フィルム画像再生装置 - Google Patents

フィルム画像再生装置

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JP3298357B2
JP3298357B2 JP08419895A JP8419895A JP3298357B2 JP 3298357 B2 JP3298357 B2 JP 3298357B2 JP 08419895 A JP08419895 A JP 08419895A JP 8419895 A JP8419895 A JP 8419895A JP 3298357 B2 JP3298357 B2 JP 3298357B2
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由香里 前田
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
    • H04N1/4092Edge or detail enhancement

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム画像の光学的
読み取りを好適に行うフィルム画像再生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号を用いて行われるフォー
カス検出として、ビデオカメラでは、撮像レンズのデフ
ォーカス時の特性を有するローパスフィルタ(LPF)
でフィルタリングした信号を原信号から減算し、これを
積分することによりコントラストを検出する方法(米国
特許5070408号)や、複数のバンドパスフィルタ
(BPF)を順次切り換えてフォーカス検出を行う方法
(米国特許4980773号)が提案されている。ま
た、ハイパスフィルタ(HPF)を用いて被写体の画像
信号からコントラスト検出を行う装置が知られている。
【0003】また、フィルムに撮影された画像を走査す
ることにより読み取って再生するフィルム画像再生装置
において、異なるフィルムの支持方式やフィルムの撓み
などの影響に対しても良好なフォーカス状態を維持する
べくフォーカス調整可能なものが知られている。この装
置では、画像のコントラストを検出してフォーカス状態
を評価するに際して、デフォーカスによって画像のコン
トラストが最も変化する周波数領域に対して有効なBP
Fを設定している。一般に画像信号は30line/mmまで
に存在しており、デフォーカスによって画像のコントラ
ストが低下するのは、10〜30line/mmの周波数領域
であるため、BPFは、この領域に含まれる信号のみを
通過させる特性を備えたものとして設計されている。
【0004】一方、フィルム画像のコントラストを検出
することによりフォーカス状態を評価するに際し、従
来、コントラスト検出結果に基づくフォーカス状態の演
算値を表示するようにしたものが知られている。この場
合、コントラスト検出結果に基づくフォーカス状態の演
算値のレベルがフィルムのISO感度やフィルム濃度に
よって左右されることから、比較的大きな演算値に対し
てもオーバーフローしない程度に設定された表示スケー
ルが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
米国特許5070408号、米国特許4980773号
記載の方法や上記従来のフィルム画像再生装置では、画
像に対する高いフィルタ性能を持つ必要があることから
高次で係数が複雑な設計のLPFやBPFを用いなけれ
ばならないので、回路設計等のハードウェア構成に負荷
がかかり、フォーカス状態の演算時間も長くなる。ま
た、画像信号を用いる処理であるため、被写体によって
周波数特性が異なる点も考慮する必要がある。
【0006】ところで、上記従来のフィルム画像のコン
トラストを検出することによりフォーカス状態を評価す
る場合には、通常頻繁に使用されるフィルムの種類に対
してはスケールが大きすぎる傾向にあり、相対的に小さ
な表示値となる一方で、ISO感度の高いフィルムに対
しては、表示スケールからオーバーフローするほどの大
きな表示値となる場合もあった。
【0007】本発明は、上記問題を解決するもので、ハ
ードウェア構成の負担を軽減するとともに、演算時間を
短縮し、しかも被写体の種類によらず、コントラストを
検出してフォーカス状態を評価するフィルム画像再生装
置を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、フィルムの種類に応じて
常に最適な表示スケールでフォーカス状態の演算値を表
示するフィルム画像再生装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フィルムに撮影された画像の光像を撮像
する撮像手段と、撮像した画像信号を再生するモニタ
と、上記撮影画像のコントラストの評価値を算出する算
出手段と、上記フィルム画像に関する属性情報を識別す
る属性情報識別手段と、識別された上記属性情報に応じ
て上記コントラストの評価値を正規化する正規化手段
と、上記正規化されたコントラスト評価値を上記モニタ
に表示する表示制御手段とを備えたものである。
【0010】
【作用】発明によれば、フィルム画像の光像が撮像手
段で受光され、画像信号としてモニタに再生される。
こで、フィルムのISO感度や撮影時の露光条件等のフ
ィルム画像に関する属性情報が識別される。そして、コ
ントラストの評価値が、識別されたフィルム画像に関す
る属性情報に応じて正規化処理され、その正規化処理さ
れた値がモニタに表示される。従って、常に最適なコン
トラストの評価値の表示が行われる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明に係るフィルム画像再生装置
の一実施例の構成を示すブロック図である。
【0012】このフィルム画像再生装置は、装置本体1
00及びホストコンピュータ(以下、ホストPCとい
う)200から構成されている。
【0013】装置本体100は、光源1a、レンズ1
b、撮像素子2、アンプ部3、A/D変換部4、画像処
理部5、出力データバッファ6、バッファアドレス制御
部7、DMAコントローラ8、CPU部9、タイミング
制御部10、D/A変換部11、フォーカス調整部1
2、フィルムデータ読取部13、読取駆動部14及びS
CSIコントローラ15から構成され、図略のフィルム
キャリアにセットされたフィルム19をスキャンして画
像を読み取るものである。このフィルムキャリアは、マ
ウント、スリーブやカートリッジ等の各フィルム収納方
式に対応している。
【0014】フィルムデータ読取部13は、フィルム1
9の画像記録領域外の適所に記録された、またはフィル
ム管に表記されたISO感度等のデータを読み取るもの
である。読取駆動部14は、フィルムデータ読取部13
に読み取り動作を行わせるもので、CPU部9からの指
示信号によって制御される。
【0015】光源1aは、例えば蛍光灯、キセノンラン
プやハロゲンランプで構成され、フィルム19を照明す
るものである。レンズ1bは、フィルム19を挾んで光
源1aの反対側に対向配置され、フィルム画像を撮像素
子2の撮像面に結像させるものである。フォーカス調整
部12は、フィルム19のセット位置をレンズ1bに対
する接離方向に移動させることによりフォーカス調整を
行うものである。
【0016】撮像素子(以下、CCDという)2は、例
えばフォトダイオード等の光電変換素子アレイの受光面
にR,G,Bの色フィルタが配置されてなるカラーCC
Dで構成され、撮像面に結像したフィルム19の画像の
光像を電気信号に変換して、R,G,B各色の画像信号
として出力するものである。また、CCD2は、例えば
平面状に配設されたエリアセンサ、またはフィルム19
面に平行に移動可能に配設されたラインセンサで構成さ
れる。
【0017】アンプ部3は、D/A変換部11を介して
CPU部9から送信される制御信号によって、R,G,
B信号の増幅とその際にG信号に対するR,B信号のゲ
イン調整を行うもので、このゲイン調整により色バラン
スを調整するものである。A/D変換部4は、アナログ
信号を多ビットのデジタル信号に変換するもので、アナ
ログのR,G,B画像信号が、例えば8ビットのデジタ
ル信号にそれぞれ変換される。
【0018】画像処理部5は、LUT(Look Up Tabl
e)部51及びスイッチ52からなる。LUT部51
は、例えばRAM等のメモリで構成され、ネガ像に対す
る画像信号をポジ像に対する画像信号に反転するネガ/
ポジ(N/P)反転処理や、R,G,B信号のγ変換処
理を行うためのもので、LUTのデータは、DMAコン
トローラ8及びSCSIコントローラ15を介してホス
トPC200がメモリ内容を書き換えることによって設
定される。
【0019】スイッチ52は、A/D変換部4から出力
される画像信号を出力データバッファ6に出力する際に
LUT部51を通過させるか否かを切り換えるもので、
フォーカス状態検出時にはLUT部51を通過させない
で、一方、画像取込時にはLUT部51を通過させて、
出力データバッファ6に画像信号を出力する。
【0020】出力データバッファ6は、画像信号のデー
タを一時的に保管するメモリである。バッファアドレス
制御部7は、出力データバッファ6から画像データをD
MAコントローラ8へ転送する際の読出しアドレスの生
成を行うものである。DMAコントローラ8は、CPU
部9からの制御信号に基づき、LUT部51や出力デー
タバッファ6と、SCSIコントローラ15との間のテ
ーブルデータや画像信号データの転送を制御するもので
ある。SCSIコントローラ15は、装置本体100と
ホストPC200の間での画像信号データを含む種々の
データの送受信におけるインターフェース制御を行うも
のである。タイミング制御部10は、CPU部9からの
制御信号に基づき、CCD2の蓄積時間及びバッファア
ドレス制御部7のアドレス生成のためのタイミング信号
を出力するものである。
【0021】CPU部9は、例えば制御プログラムを記
憶するROM91や一時的にデータを保管するRAM9
2が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、装置本
体100の各部の動作を制御するもので、 (1)フィルム19のプリスキャン及び本スキャンを行
う際のスキャン制御 (2)SCSIコントローラ15を介してホストPC2
00から送信されてくる蓄積時間データに基づくタイミ
ング制御部10のタイミング信号出力制御 (3)SCSIコントローラ15を介してホストPC2
00から送信されてくるゲイン調整量データに基づくア
ンプ部3の色バランス調整制御 (4)フィルム19に記録されたデータを読み取る読取
駆動部14の制御 (5)フィルム19のフォーカス位置を調整するための
フォーカス調整部12の制御等の機能を有している。
【0022】ホストPC200は、SCSIコントロー
ラ21、データメモリ22、ネガ/ポジ判定部23、デ
ータ演算部24、数値演算部25、表示処理部26、フ
レームメモリ27、フォーカス位置指定部28、フィル
ム種類選択部29及びモニタ30から構成されている。
【0023】SCSIコントローラ21は、装置本体1
00とホストPC200の間でのデータの送受信におけ
るインターフェース制御を行うものである。データメモ
リ22は、装置本体100からの送信データや、装置本
体100への送信データを一時的に保管するものであ
る。ネガ/ポジ判定部23は、プリスキャン時に、セッ
トされたフィルム19がネガフィルムかポジフィルムか
を判定するものである。
【0024】データ演算部24は、プリスキャンで得ら
れた画像データの演算処理を行うもので、 (1)フィルム画像の撮像領域を所定のブロックに分割
し、プリスキャンで得られた画像データのG信号からブ
ロック毎に平均値を算出するとともに、そのG信号の平
均値の中での最大値の検出 (2)G信号の最大値が検出されたブロックのR,G,
B各信号の信号レベルを揃える黒バランス調整 (3)G信号の最大値が本スキャンの際にオーバーフロ
ーになる限界値に相当する蓄積時間算出 (4)N/P反転処理及びγ変換処理のためにLUT部
51に設定する各色毎のデータの算出等の処理を行うも
のである。なお、上記(1)〜(3)の処理は、ネガフ
ィルムの場合のみ行う。
【0025】ここで、N/P反転処理及びγ変換処理の
ためにLUT部51に設定するデータの算出について説
明する。このデータ算出はデータ演算部24で行われ、
まず、ネガフィルムの場合について説明する。N/P反
転処理は次の数1〜数3を用いて行われる。なお、LU
T部51への入力画像データをPXIN、出力画像データを
PXOUTとする。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】
【数3】
【0029】但し、数1のAは数2でPXIN=foot#point
(図2のF点参照)のときのPXOUT、数3のBは数2でPX
IN=knee#point(図2のK点参照)のときのPXOUT、数
3のycnは{γ×log10(PXIN)+ycn}がテーブル基準点
(STx,STy)を通るときのPXOUT切片である。また、foo
t#point=STx−50、knee#point=512に設定されてい
る。
【0030】一方、γ変換処理は、各色毎にγ(R)=
1.375,γ(G)=1.197,γ(B)=1.197が用いられ
る。
【0031】以上のようにして得られたN/P反転処理
及びγ変換処理のための変換テーブルの一例を図2に示
す。
【0032】次に、ポジフィルムの場合のγ変換処理に
ついて説明する。γ変換処理は数4、数5を用いて行わ
れる。なお、LUT部51への入力画像データをPXIN
出力画像データをPXOUTとする。
【0033】
【数4】
【0034】
【数5】
【0035】なお、foot#point=82に設定されている。
【0036】以上のようにして得られたγ変換処理のた
めの変換テーブルの一例を図3に示す。
【0037】数4、数5で示したように、ポジフィルム
の場合には各色で同一の式が用いられ、しかも固定値な
ので、予め算出されたデータがRAM92に記憶されて
おり、画像データを取り込むときにRAM92からLU
T部51にセットされる。
【0038】数値演算部25は、 (1)検出演算のために画像データが適度な振幅を持つ
ように、入力レベルを算出する機能 (2)コントラスト検出位置から読み込まれた画像デー
タをフィルタリングして高周波領域におけるフィルムの
粒状性のコントラストを検出する機能 (3)表示値を算出する機能を備えたものである。
【0039】読み込まれる信号の周波数特性は、図4に
示すように、画像の種類によらず極めて低周波の被写体
情報による信号と、それより高周波のフィルム19の粒
状性による信号とからなる。この内、高周波の粒状性に
よる信号のみを抽出し、この領域のコントラスト評価値
を算出する。このとき、入力レベルが低いと、信号の振
幅が小さすぎて粒状性によるコントラストが検出できな
いため、読み込まれる信号の平均値を算出し、この値が
入力レンジの中間値をとるように蓄積時間を算出する。
粒状性の抽出には、図4に破線で示すような特性のハイ
パスフィルタ(HPF)が望ましいが、実際には、設計
が単純で、図4の破線で示すHPFと特性が近似してい
る図5に示すような、係数が[−1,2,−1]のフィ
ルタを使用すればよい。
【0040】コントラスト評価値は、フィルタリングを
行うとともに、このフィルタリングによって得られたデ
ータ(実際にはフィルム19の粒状性による信号)の絶
対値をとり、全ての値を積算して算出し、この値が大き
い程、画像のコントラストが大きい。従って、フィルム
位置を移動する毎に、算出されたコントラスト値の内か
らピーク値を求めることでフォーカス位置の判別を行う
ものである。コントラストが高い画像ほどコントラスト
値は大きいことが知られている。コントラスト値は、図
6に示すようにフォーカス位置でピークとなり、デフォ
ーカス量が大きくなるに従って小さくなる。
【0041】なお、デフォーカス量が大きくなるとレン
ズ性能の限界によって位相反転が生じ、この領域では図
6に示すようにコントラスト値の増減が逆転してしまう
(例えば、デフォーカス量が「−0.7」に対する「−
0.8」の値)。従って、ピーク値の誤判定を防止する
べく、図6に示すような所定レベルの閾値を設け、この
値以下のデータを切り捨てる位相反転処理を行ってい
る。
【0042】表示処理部26は、数値演算部25で演算
処理された値に基づき、コントラスト値を例えばバーの
長さに置き換えてモニタ30に表示させるとともに、ピ
ーク値表示マークによりコントラスト値のピーク値を表
示させるものである。コントラスト値の表示は、フォー
カス調整部12によるフォーカス調整毎に行い、そのピ
ーク値をピーク値表示マークによりホールドするように
している。
【0043】すなわち、フィルム19の移動範囲の一方
側から他方側に向けてフォーカス調整部12によりフィ
ルム19を順次移動させていくと、バーが少しずつ長く
なり、バーとともにピーク値表示マークも移動する(図
7(a)〜(b))。また、フォーカス位置を通り過ぎ
てフィルム19を更に移動させると、算出されるコント
ラスト値が減少するので、ピーク値表示マークをそのピ
ーク位置に保持させたままバーが短くなる(図7(b)
〜(c))。
【0044】コントラスト値をバー表示する場合、その
値の大きさは、フィルム画像の条件によって大きく変化
するので、フィルムデータ読取部13によって得られ
た、またはフィルム種類選択部29から入力されたフィ
ルム情報に応じて、演算値に対して以下の正規化処理を
行う。
【0045】露光状態による正規化:フィルム19の
画像を撮影したときの露光の状態によって、例えば±0
EVであれば1倍、アンダー時には露光量の数値倍(−
2EVであれば2倍)、オーバー時には露光量の逆数倍
(+2EVであれば1/2倍)というように正規化を行
う。
【0046】ISO感度による正規化:フィルム19
のISO感度によって、例えばISO感度<50であれ
ば3倍、50≦ISO感度<200であれば1倍、20
0≦ISO感度<800であれば1/2倍、800≦I
SO感度であれば1/3倍というように正規化を行う。
【0047】対数への数値変換。
【0048】フレームメモリ27は、装置本体100で
得られ、モニタ30に表示する画像データを記憶するも
のである。モニタ30は、CRT等からなり、画像が再
生表示されるとともに、コントラスト値が表示される。
また、モニタ30は、画面中にカーソルが表示されてい
る。フォーカス位置指定部28は、モニタ30の画面に
表示中の画像に対しカーソルを移動させてピントを合わ
せたい領域を指定するものである。フィルム種類選択部
29は、ISO感度等のフィルムの種類をマニュアルで
設定し得るようにするものである。
【0049】次に、フィルム19の画像データを再生す
る手順の一例について、図8のフローチャートを用いて
説明する。
【0050】フィルム19が装置本体100のセット位
置にセットされると、まず、フィルム19に記録されて
いるISO感度などのデータが読み取られ、ホストPC
200のデータメモリ22に記憶される(#101)。
次いで、読み取られたデータから、ネガフィルムかどう
かが判別され(#102)、ネガフィルムであれば(#
102でYES)、#103に進み、ポジフィルムであ
れば(#102でNO)、#122に進む。
【0051】#103では、プリスキャンを行うための
入力初期値の設定が行われる。すなわち、主要な銘柄の
各フィルムに対して確実にピーク検出するために各種フ
ィルムのベース部の濃度がオーバーフローすることなく
入力可能な露光時間AEG及び色バランス調整のための
ゲイン調整量KGr,KGbが予備的に設定される。本
実施例では、AEG=TMO,KGr=KGb=1に設
定されている。
【0052】次いで、間引き率の設定が行われる(#1
04)。これは、フォーカス位置の検出のためのプリス
キャンであることから検出処理の高速化を図るために行
うものである。例えば1/12の間引き率に設定すれ
ば、12ラインの内で1ラインのみの撮像が行われ、少
ない画像データの下でフォーカス位置の検出が可能とな
る。
【0053】そして、露出演算や色バランス演算を行う
ためにプリスキャンが開始され(#105)、得られた
画像信号等のデータがホストPC200に転送される
(#106)。
【0054】次に、ホストPC200のデータ演算部2
4において、各演算処理が行われる(#107〜#11
8)。まず、得られた画像データの最大値が検出される
(#107〜#109)。ここでは、ノイズなどの影響
を避けるために入力された画像データが30×40のブ
ロックに分割され(#107)、各ブロックの平均値が
算出される(#108)。そして、G信号の平均値の内
の最大値がGMXとされ、このG信号の最大値GMXのブロ
ックを画像中の黒領域と見做して、そのブロックのR信
号が最大値RMX、B信号が最大値BMXとされる(#10
9)。また、画像データのダイナミックレンジを算出す
るために、G信号に対してのみ最小値GMNの検出も同時
に行われる。
【0055】次いで、各色信号の最大値の信号レベルを
揃えることによって、黒バランスが調整される(#11
0〜#114)。まず、ゲイン調整量は、RMX,BMX
MXに対する比で算出される(#110)。このとき、
過度の調整による色ずれの発生を防止するためにゲイン
調整量KGr,KGbに対して予めリミット値LMT
r,LMTbを設定しておき、#110で算出されたゲ
イン調整量KGr,KGbがリミット値LMTr,LM
Tbを越えていれば(#111でYES、#113でY
ES)、このリミット値LMTr,LMTbをゲイン調
整量KGr,KGbとする(#112,#114)。
【0056】次に、G信号の最大値GMXが本スキャンの
際にダイナミックレンジを越えてオーバーフローとなる
蓄積時間の限界値が算出される(#115)。本実施例
では、各信号を10bitで入力しているので、AEG=
1024/GMXになっている。
【0057】次いで、N/P反転処理及びγ変換処理の
ためのLUT部51にセットするデータが各色毎に算出
される(#116〜#118)。まず、画像データのダ
イナミックレンジの内で、1〜50%の領域において入
力画像データPXINの平均値RAV,GAV,BAVが算出される
(#116)。1〜50%の画像データを平均すること
で、あらゆる種類の画像において、非常に暗い領域と明
るい領域の影響を受けずに人肌レベルを算出することが
できる。本実施例では、画像データが10bit入力なの
で、24(1.6%)〜29(50%)の領域で平均値が
算出される。
【0058】次いで、上記数1〜数3に基づいてLUT
部51にセットするデータが算出される(#118)。
上記数1〜数3は、#116で得られた領域平均値(RA
V,GAV,BAV)が本スキャン時にとる値(RAVIN,GAVIN
BAVIN)の50%となる基準点を通っている。
【0059】そして、以上の手順で算出された各デー
タ、すなわちCCD2の蓄積時間AEG、γ変換テーブ
ルデータ、色バランスのゲイン調整量KGr,KGb、
間引き率1/12がホストPC200から装置本体10
0に転送され、それぞれセットされる(#119)。
【0060】次いで、本スキャンが行われて画像データ
が入力され(#120)、LUT部51でN/P反転及
びγ変換が行われて(#121)、画像処理された画像
データがホストPC200のフレームメモリ27に保管
され、終了する。
【0061】一方、#102において、ポジフィルムで
あれば、ポジフィルムのための入力初期値が設定される
(#122)。ポジフィルムは、CCD2に比べてフィ
ルム濃度のダイナミックレンジが広いので、全濃度領域
をカバーすることが困難である。そこで、初期値設定に
おいては、人肌付近の透過率が低透過率領域に存在する
こと、及び透過率がある程度高い領域は画像形成には重
要でないことを考慮して、透過率40%のすぬけ領域
(超露光領域)の1/2の透過率(=20%)が入力デ
ータの最大値となるようにCCD2の蓄積時間AEGが
TMPに設定されている。また、色バランスのゲイン調
整量KGr,KGbがKGr=KGb=1に設定され
る。間引き率は、例えばネガフィルムと同様に、1/1
2に設定される。
【0062】次いで、RAM92に記憶されたポジフィ
ルム用のγ変換テーブルデータがLUT部51にセット
される(#123)。
【0063】そして、本スキャンが行われて画像データ
が入力され(#120)、LUT部51でγ変換が行わ
れて(#121)、画像処理された画像データがホスト
PC200のフレームメモリ27に保管され、終了す
る。
【0064】次に、フォーカスを合わせるためのコント
ラスト検出動作手順の一例について、図9のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0065】まず、フレームメモリ27に保管された画
像データがモニタ30に表示される(#131)。次い
で、フォーカス位置指定部28を用いてモニタ30の画
面に表示されるカーソルにより画像内のピントを合わせ
る所望のフォーカス位置を指定したことが確認されると
(#132)、CCD2がラインセンサの場合には、#
132の指定位置を含むラインまでCCD2を移動し、
フォーカス指定位置を中心にスキャンし、得られた画像
データがホストPC200のデータメモリ22に転送さ
れる(#133)。このとき、コントラスト検出には1
次元の画像データで十分なので、1ライン(例えば25
6画素)のG信号のみを読み取ればよい。また、CCD
2がエリアセンサの場合には、出力データバッファ6か
らフォーカス指定位置の画像データのみをホストPC2
00に転送すればよい。
【0066】次いで、数値演算部25により入力レベル
の調整が行われ(#134)、フォーカス調整部12に
よりフィルム19のセット位置が移動可能範囲の一方端
側に移動して(#135)、調整された入力レベルで再
度データスキャンし(#136)、数値演算部25によ
り画像データがフィルタリングされてフィルム19の粒
状性による高周波成分が抽出され(#137)、フィル
タリングした画像データの絶対値を積算することにより
コントラスト値が算出される(#138)。次いで、上
記位相反転処理が行われる(#139)。
【0067】続いて、前述の露光状態による正規化、
ISO感度による正規化、対数変換等の表示処理、
すなわち表示のための正規化処理が施され(#14
0)、更に、コントラスト値がバー表示される(#14
1)。そして、#141でピーク値が表示されたかどう
か、すなわち前回のピーク値との大小比較を行って、フ
ォーカス位置が得られたかどうかが判別され(#14
2)、得られれば(#142でYES)、終了し、得ら
れなければ(#142でNO)、フィルム19のセット
位置が所定ピッチだけ他方端側に移動されて(#13
3)、フォーカス位置が得られるまで#134〜#14
1を繰り返す。
【0068】このように、フィルム19の画像信号の内
で、フィルムの粒状性による高周波成分の信号のみを抽
出してコントラストを検出するようにしたので、複雑な
フィルタ回路を設けることなく単純なHPFによる簡易
な構成でコントラストを検出することができる。従っ
て、全てソフトウェア処理にも拘らず、極めて短時間で
コントラストが検出できる。また、フィルムの粒状性の
信号を利用しているので、被写体の周波数特性の影響を
受けることなく、あらゆるフィルム画像のコントラスト
が検出できる。
【0069】また、フィルム19の粒状性による信号で
コントラスト値を算出しているため、演算値のレベルは
画像の粒状性の影響も受け、しかも、この画像の粒状性
は、撮影時にオーバー露光するほど、またはフィルム1
9のISO感度が小さいほど細かくなるため、演算値が
小さくなる一方、この値はデフォーカスによるコントラ
スト値の変化量に比して著しく大きな変化を示すが、本
発明では上記、のように、フィルム19のISO感
度や撮影時の露光条件に関する情報等のフィルム画像に
関する属性情報によって表示のための演算処理を変更す
るようにしたので、画像の粒状性の影響を可能な限り抑
制することができる。
【0070】また、上記のように算出されたコントラ
スト値に対して対数変換することにより、、の処理
の代用とすることができるので、フィルム情報が得られ
ない場合にも、表示スケールが対数圧縮されることによ
り、、と同様の効果を得ることができる。
【0071】なお、上記〜の処理は、単独に行って
も、組み合わせて行ってもよい。例えばフィルム19の
ISO感度が800以上のときはの処理のみを行うよ
うにしてもよい。また、フィルム情報によっては、
の両方の処理を行うようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、発明によれば、
フィルム画像に関する属性情報を識別し、コントラスト
の評価値を識別された属性情報に応じて正規化処理して
モニタに表示するようにしたので、フィルムのISO感
度や撮影時の露光条件等の属性情報に応じて、常に最適
な表示スケールでコントラストの評価値を表示すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム画像再生装置の一実施例
のブロック図である。
【図2】ネガフィルムの場合のγ変換テーブルの一例を
示す図である。
【図3】ポジフィルムの場合のγ変換テーブルの一例を
示す図である。
【図4】フィルム画像の周波数スペクトルを示す図であ
る。
【図5】実際に用いられるフィルタ特性を示す特性図で
ある。
【図6】デフォーカス量に対するコントラスト値の変化
を示す図である。
【図7】モニタのコントラスト値表示の一例を示す図で
ある。
【図8】フィルムの画像データを再生する手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】フォーカス位置検出手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
2 撮像素子(撮像手段) 9 CPU部(属性情報識別手段) 24 データ演算部 25 数値演算部(算出手段) 26 表示処理部(正規化手段、表示制御手段) 30 モニタ 51 LUT部 100 装置本体 200 ホストコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 - 5/247

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムに撮影された画像の光像を撮像
    する撮像手段と、撮像した画像信号を再生するモニタ
    と、上記撮影画像のコントラストの評価値を算出する算
    出手段と、上記フィルム画像に関する属性情報を識別す
    る属性情報識別手段と、識別された上記属性情報に応じ
    て上記コントラストの評価値を正規化する正規化手段
    と、上記正規化されたコントラスト評価値を上記モニタ
    に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とするフ
    ィルム画像再生装置。
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