JP3298123B2 - マルチポートsram - Google Patents

マルチポートsram

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JP3298123B2
JP3298123B2 JP34504091A JP34504091A JP3298123B2 JP 3298123 B2 JP3298123 B2 JP 3298123B2 JP 34504091 A JP34504091 A JP 34504091A JP 34504091 A JP34504091 A JP 34504091A JP 3298123 B2 JP3298123 B2 JP 3298123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フリップフロップを記
憶素子としてなるスタティック・ランダム・アクセス・
メモリ(static random access memory:SRAM)の
うち、読出し専用ポートを備えてなるマルチポートSR
AMに関する。
【0002】マルチポートSRAMにおいても、DRA
M等、他の半導体記憶装置と同様に高集積化、低消費電
力化、高速化が要求されている。このため、プロセス技
術の向上を図ると共に、回路設計においても、必要とす
るトランジスタの数を減らし、また、回路動作の効率の
向上を図ることが必要とされる。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のマルチポートSRAMと
して、例えば、図10にその回路図を示すようなメモリ
セルを具備するものが知られている。
【0004】このマルチポートSRAMは、書込み専用
ポート及び読出し専用ポートを備えてなる2ポートSR
AMの例であり、図中、1は抵抗負荷型のフリップフロ
ップ、2は電源電圧Vccを供給する電源線、3、4はn
MOSトランジスタ(以下、nMOSという)、5、6
はnMOSトランジスタ3、4の負荷抵抗である。
【0005】また、WWLは書込み専用のワード線、W
BL、WBLバーは書込み専用のビット線、7、8は書
込み専用の転送ゲートをなすnMOS、RWLは読出し
専用のワード線、RBL、RBLバーは読出し専用のビ
ット線、9〜12はフリップフロップ1のデータを読出
し専用のビット線RBL、RBLバーに読出すためのn
MOSである。
【0006】このように構成されたメモリセルにおい
て、フリップフロップ1にデータを書込む場合には、書
込み専用のワード線WWLが駆動され、nMOS7、8
がONとされる。
【0007】また、フリップフロップ1に記憶されてい
るデータを読出し専用のビット線RBL、RBLバーに
読出す場合には、これら読出し専用のビット線RBL、
RBLバーが電源電圧Vccにプリチャージされた後、読
出し専用のワード線RWLが駆動され、nMOS9、1
2がONとされる。
【0008】ここに、例えば、フリップフロップ1にお
いて、ノード13=「H」、ノード14=「L」とされ
ている場合には、nMOS10=OFF、nMOS11
=ONとなる。
【0009】この結果、ビット線RBLの電位は、プリ
チャージ電圧であるVccレベルに維持され、ビット線R
BLバーの電位は、nMOS12、11を介してGND
レベルに引かれて下降する。このようにして、フリップ
フロップ1が記憶するデータのビット線RBL、RBL
バーへの読出しが行われる。
【0010】かかるメモリセルは、抵抗2個、nMOS
8個の計10個の素子を必要とするため、かかるメモリ
セルを備える2ポートSRAMにおいては、高集積化を
図ることができないという問題点があった。そこでま
た、従来、図11にその回路図を示すようなメモリセル
を備えた2ポートSRAMが提案されている。
【0011】この2ポートSRAMは、フリップフロッ
プ1のデータをビット線RBL、RBLバーに読出すた
めのトランジスタとしてnMOS15、16を設け、そ
の他については、図6の2ポートSRAMと同様に構成
したものである。
【0012】ここに、nMOS15は、そのドレインを
ノード13に接続され、そのソースを読出し用のビット
線RBLに接続され、そのゲートを読出し用のワード線
RWLに接続されている。
【0013】また、nMOS16は、そのドレインをノ
ード14に接続され、そのソースを読出し用のビット線
RBLバーに接続され、そのゲートを読出し用のワード
線RWLに接続されている。
【0014】このように構成されたメモリセルにおい
て、フリップフロップ1のデータを読出し専用のビット
線RBL、RBLバーに読出す場合には、これら読出し
専用のビット線RBL、RBLバーが電源電圧Vccにプ
リチャージされた後、読出し専用のワード線RWLが駆
動され、nMOS15、16がONとされる。
【0015】この結果、例えば、ノード13=「H」、
ノード14=「L」とされている場合には、ビット線R
BLの電位はプリチャージ電圧であるVccレベルに維持
され、ビット線RBLバーの電位はnMOS16、4を
介してGNDレベルに引かれて下降する。このようにし
て、フリップフロップ1が記憶するデータのビット線R
BL、RBLバーへの読出しが行われる。
【0016】この図11に示すメモリセルを備える2ポ
ートSRAMによれば、1メモリセルあたりの素子数
は、抵抗2個、nMOS6個の計8個で足りるので、1
メモリセルあたり10個の素子を必要とする図10に示
すメモリセルを備える2ポートSRAMの場合よりも高
集積化を図ることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ここに、この図11に
示すメモリセルを備える2ポートSRAMにおいては、
前述したように、例えば、ノード13=「H」、ノード
14=「L」とされている場合において、nMOS1
5、16がONとされた場合には、ビット線RBLバー
の電位はnMOS16、4を介してGNDレベルに引か
れて下降する。
【0018】この場合、ビット線RBLの容量とnMO
S4のサイズとの関係によっては、ビット線RBLの電
位を完全にLレベルに下降させることができず、nMO
S3がOFFからONに反転すると共に、nMOS4が
ONからOFFに反転し、フリップフロップ1の記憶デ
ータが反転してしまう場合がある。
【0019】このように、図11に示すメモリセルを具
備してなる2ポートSRAMにおいては、データの読出
し中にデータを破壊してしまう場合があるという問題点
があり、その対策が求められていた。
【0020】また、図11に示すメモリセルを具備して
なる2ポートSRAMにおいては、読出し専用のワード
線RWLを駆動する場合、この読出し専用のワード線R
WLを駆動する信号の振幅をGNDレベルから電源電圧
Vccまで振らなければならず、この分、データの読出し
が遅延してしまうという問題点もあった。
【0021】ここに、読出し専用のワード線を駆動する
ドライバとして、駆動能力の大きいドライバを使用すれ
ば、読出しの高速化を図ることができるが、このように
する場合には、必要とする面積が増大し、チップの大型
化を招いてしまう。
【0022】本発明は、かかる点に鑑み、素子数の低減
化による高集積化と、データ読出し時におけるデータの
非破壊化と、ワード線を駆動する信号の振幅を小さくす
ることによる読出しの高速化とを図ることができるよう
にしたマルチポートSRAMを提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、本発明のマルチポートSRAMが備えている
メモリセルの一部分、即ち、読出し専用のポートに関す
る部分のみを図示しており、その他のポートに関する部
分は、その図示を省略している。
【0024】図中、17、18はインバータであり、イ
ンバータ17は、その出力端をインバータ18の入力端
に接続されると共に、インバータ18は、その出力端を
インバータ17の入力端に接続され、これらインバータ
17、18によって、ノード19、20をそれぞれ入出
力端とするフリップフロップ21が構成されている。
【0025】また、22、23はフリップフロップ21
のデータを読出し専用のビット線RBL、RBLバーに
読出すためのnMOSであり、nMOS22は、そのゲ
ートをノード20に接続され、そのドレインを読出し専
用のビット線RBLに接続され、そのソースを読出し専
用のワード線RWLに接続されている。
【0026】また、nMOS23は、そのゲートをノー
ド19に接続され、そのドレインを読出し専用のビット
線RBLバーに接続され、そのソースを読出し専用のワ
ード線RWLに接続されている。
【0027】
【作用】本発明においては、記憶データによりnMOS
22又はnMOS23がONとなるので、読出し専用の
ワード線RWLの電位をLレベル側にすることで、プリ
チャージされた読出し専用のビット線RBL又はRBL
バーをディスチャージさせてデータの読出しを行うこと
ができる。
【0028】ここに、本発明においては、フリップフロ
ップ21の記憶データを読出し専用のビット線RBL、
RBLバーに読出すためのトランジスタとして2個のn
MOS22、23を設ければ足りる。したがって、素子
数の低減化による高集積化を図ることができる。
【0029】また、フリップフロップ21の入出力端を
なすノード22、23は読出し専用のビット線RBL、
RBLバーと電気的に接続されることはない。したがっ
て、データの読出し時、ノード19、20の電位が変化
し、データが破壊されることがない。
【0030】また、本発明においては、前述したよう
に、読出し専用のワード線RWLの電位をLレベル側に
することで、プリチャージされた読出し専用のビット線
RBL又はRBLバーをディスチャージさせてデータの
読出しを行うことができるので、読出し専用のビット線
RBL又はRBLバーの電圧のディスチャージはセンス
アンプを駆動するに必要なディスチャージで足りる。
【0031】したがって、読出し専用のワード線RWL
を駆動する信号の振幅は、従来のように、Lレベル側は
GNDレベル、Hレベル側は電源電圧Vccレベルである
必要はなく、従来よりも小さくすることができる。
【0032】
【実施例】以下、図2〜図9を参照して、本発明の一実
施例につき、本発明を書込み専用ポート及び読出し専用
ポートを具備してなる2ポートSRAMに適用した場合
を例にして説明する。
【0033】図2は本発明の一実施例の要部を示す回路
図である。図中、24はメモリセル、25は抵抗負荷型
のフリップフロップであり、26は電源電圧Vccを供給
する電源線、27、28は駆動トランジスタをなすnM
OS、29、30は負荷をなす抵抗である。
【0034】また、31、32は書込み専用の転送ゲー
トをなすnMOSであり、nMOS31は、そのゲート
を読出し専用のワード線WWLに接続され、そのドレイ
ンを書込み専用の一方のビット線WBLに接続され、そ
のソースをノード33に接続されている。
【0035】また、nMOS32は、そのゲートを読出
し専用のワード線WWLに接続され、そのドレインを書
込み専用の他方のビット線WBLバーに接続され、その
ソースをノード34に接続されている。
【0036】また、35、36はフリップフロップ25
のデータを読出し専用のビット線RBL、RBLバーに
読出すためのnMOSであり、nMOS35は、そのゲ
ートをノード34に接続され、そのドレインを読出し専
用の一方のビット線RBLに接続され、そのソースを読
出し専用のワード線RWLに接続されている。
【0037】また、nMOS36は、そのゲートをノー
ド33に接続され、そのドレインを読出し専用の他方の
ビット線RBLバーに接続され、そのソースを読出し専
用のワード線RWLに接続されている。
【0038】また、37は読出し専用のワード線RWL
を駆動する読出し専用ワード線ドライバであり、この読
出し専用ワード線ドライバ37は、図3に示すように構
成されている。図中、38は電源線、39はpMOSト
ランジスタ(以下、pMOSという)、40はnMO
S、SELは選択信号である。
【0039】この読出し専用ワード線ドライバ37にお
いては、ワード線RWLを駆動する場合、選択信号SE
L=「H」とされ、pMOS39=OFF、nMOS4
0=ONとされる。
【0040】また、図2において、41は電源線、4
2、43は負荷用のpMOS、44ははプリチャージ回
路である。また、このプリチャージ回路44において、
45〜47はnMOS、48はpMOS、PEはプリチ
ャージ制御信号、PEバーはプリチャージ制御信号PE
を反転してなる反転プリチャージ制御信号である。
【0041】このプリチャージ回路44においては、プ
リチャージ制御信号PE=「H」、反転プリチャージ制
御信号PEバー=「L」にされると、nMOS45〜4
7=ON、pMOS48=ONとなり、ビット線RB
L、RBLバーは電源電圧Vccにプリチャージされる。
【0042】なお、本実施例においては、読出し専用の
ビット線RBL、RBLバーの電位をVccにプリチャー
ジするとしているが、少なくとも、Vcc−Vth-n(nM
OSのスレッショルド電圧)以上にプリチャージするこ
とが必要であり、また、ディスチャージする場合におい
ても、Vcc−Vth-n以下にはディスチャージしないこと
が必要である。
【0043】図4は、これを説明するための図であり、
図中、49はメモリセル24と同一のコラムに配されて
いるメモリセル、50、51は読出し専用のnMOS、
RWL’は読出し専用のワード線、52は読出し専用の
ワード線RWL’を駆動する読出し専用ワード線ドライ
バ、53は電源線、54はpMOS、55はnMOSで
ある。
【0044】ここに、例えば、メモリセル24におい
て、ノード33=「H」、ノード34=「L」、メモリ
セル49において、ノード56=「H」、ノード57=
「L」の場合において、メモリセル24が選択され、メ
モリセル49が非選択とされた場合、即ち、pMOS3
9=OFF、nMOS40=ON、pMOS54=O
N、nMOS55=OFFとされた場合、ビット線RB
Lバーのプリチャージ電位がVcc−Vth-n以下にされて
いると、メモリセル49のnMOS51がONとなり、
破線58に示すようにして電流IBNが流れ、ビット線R
BLバーの電位が変化してしまう。ビット線RBLバー
をVcc−Vth-n以下にディスチャージした場合も同様で
ある。
【0045】このため、前述のように、読出し専用のビ
ット線RBL、RBLバーの電位はVcc−Vth-n以上に
プリチャージすることが必要であり、また、ディスチャ
ージする場合においても、Vcc−Vth-n以下にはディス
チャージしないことが必要となる。
【0046】ここに、図5はビット線RBLバーの電圧
変化の振幅とビット線RBLバーに流れる電流との関係
を示す図であり、ビット線RBLの電圧変化の振幅とビ
ット線RBLに流れる電流との関係も同様になる。
【0047】なお、ビット線RBLバーの電圧変化につ
いては、図5(a)は、Vcc>プリチャージ電圧>ディ
スチャージ後の電圧>Vcc−Vth-nの場合、図5(b)
は、Vcc>プリチャージ電圧>Vcc−Vth-n>ディスチ
ャージ後の電圧の場合、図5(c)は、Vcc−Vth-n>
プリチャージ電圧>ディスチャージされた場合の電圧の
場合を示している。
【0048】また、図2において、59はコラムゲート
であり、60、61はnMOS、62、63はpMO
S、CWはコラム選択信号、CWバーはコラム選択信号
CWを反転してなる反転コラム選択信号である。
【0049】このコラムゲート59においては、コラム
選択信号CW=「H」、反転コラム選択信号CWバー=
「L」にされると、nMOS60、61=ON、pMO
S62、63=ONとされ、このコラムの選択が行われ
る。
【0050】また、DL、DLバーはデータバス、64
はnMOS、65はpMOS、66はセンスアンプ、S
Eはセンスアンプ活性化信号、SEバーはセンスアンプ
活性化信号を反転してなる反転センスアンプ活性化信号
であり、nMOS64及びpMOS65は、データをデ
ータバスDL、DLバーに読出す前に、これらデータバ
スDL、DLバーの電圧を同一にするためのものであ
る。
【0051】また、センスアンプ66において、67は
電源線、68、69は駆動用のトランジスタをなすnM
OS、70は定電流源をなすnMOS、71、72は負
荷をなすpMOS、73はセンスアンプ66が活性化さ
れる場合にノード74、75の電圧を同一にするための
nMOS、ROD、RODバーはセンスアンプ66の出
力である。
【0052】また、76はセンスアンプ66の出力RO
D、RODバーをラッチ回路(図示せず)に転送する転
送ゲートであり、77、78はnMOS、79、80は
pMOS、CODは転送制御信号、CODバーは転送制
御信号CODを反転してなる反転転送制御信号である。
【0053】また、81はメモリセルに書込むべき書込
みデータWDATAが入力される書込みデータ入力端
子、82〜84はインバータである。
【0054】ここに、図6は本実施例における読出し動
作を説明するための波形図であり、図6(a)に示すよ
うに、ノード33=「H」、ノード34=「L」とされ
ている場合を例としている。
【0055】ここに、読出し時においては、まず、図6
(b)に示すように、プリチャージ制御信号PE=
「H」、反転プリチャージ制御信号PEバー=「L」と
され、プリチャージ回路44のnMOS45〜47=O
N、pMOS48=ONとされ、図6(c)に示すよう
に、読出し専用のビット線RBL、RBLバーが電源電
圧Vccにプリチャージされる。
【0056】次に、図6(d)に示すように、読出し専
用のワード線RWLがVccからVcc−Vth-n以下にされ
る。この結果、nMOS35=OFF、nMOS36=
ONとなるので、ビット線RBLの電位は、プリチャー
ジ電位であるVccレベルに維持され、ビット線RBLバ
ーの電位は、nMOS36を介してGNDレベル側に引
かれて下降する。
【0057】また、ワード線RWLがVcc−Vth-n以下
にされると同時に、図6(e)に示すように、コラム選
択信号CW=「H」、反転コラム選択信号CWバー=
「L」とされる。この結果、コラムゲート59のnMO
S60、61、pMOS62、63=ONとなり、図6
(f)に示すように、データバスDLはHレベル側に上
昇し、データバスDLバーはLレベル側に下降する。
【0058】次に、図6(g)に示すように、センスア
ンプ活性化信号SE=「H」とされ、センスアンプ66
が活性化される。この結果、センスアンプ66のノード
74には、図6(h)に示すように、RODとしてLレ
ベルが出力され、ノード75にはRODバーとしてHレ
ベルが出力され、これがラッチ回路に転送される。この
ようにして、本実施例においては、データの読出しが行
われる。
【0059】かかる本実施例によれば、メモリセル24
は、抵抗2個と、トランジスタ6個の計8個の素子で構
成することができるので、図10に示すメモリセルを備
える2ポートSRAMよりも高集積化を図ることができ
る。
【0060】また、本実施例によれば、メモリセル24
の入出力端をなすノード33、34は、ビット線RB
L、RBLバーと接続されることはない。したがって、
データの読出し時には、ノード33、34の電位は変化
せず、フリップフロップ1の記憶データが破壊されるこ
とがない。
【0061】また、本実施例においては、nMOS35
又はnMOS36をONにし、読出し専用のワード線R
WLの電圧をVccからVcc−Vth-n以下にすることで、
読出し専用のビット線RBL又はRBLバーをディスチ
ャージさせてメモリセル24のデータの読出しが行われ
る。
【0062】この結果、読出し専用のビット線RBL又
はRBLバーのディスチャージは、センスアンプ66を
駆動するに必要なだけのディスチャージ、例えば、0.
1〜0.5[V]で足りる。
【0063】したがって、読出し専用のワード線RWL
を駆動する信号の振幅は、従来のように、Lレベル側は
GNDレベル、Hレベル側は電源電圧Vccレベルである
必要はなく、従来よりも小さくすることができ、図11
に示すメモリセルを備える2ポートSRAMよりも読出
しの高速化を図ることができる。
【0064】以上のように、本実施例によれば、素子数
の低減化による高集積化と、データ読出し時におけるデ
ータの非破壊化と、ワード線を駆動する信号の振幅を小
さくすることによる読出しの高速化とを図ることができ
る。
【0065】なお、読出し専用ワード線ドライバ37
は、図7にその回路図を示すように構成することもでき
る。図中、85は電源線、86、87はnMOS、SE
Lバーは選択信号を反転してなる反転選択信号である。
【0066】このように構成する場合には、pMOS3
9(図3参照)よりも駆動能力の大きいnMOS86に
よってメモリセルの非選択状態を高速に行い、メモリセ
ルの多重選択を防ぐことができる。
【0067】また、読出し専用ワード線ドライバ37
は、図8にその回路図を示すように構成することもでき
る。図中、88は電源線、89はpMOS、90はnM
OSである。
【0068】読出し専用ワード線ドライバを全て、この
ように構成する場合には、ビット線RBL、RBLバー
をプリチャージする期間(反転プリチャージ信号PEバ
ー=「L」)、pMOS89をONとして、読出し専用
のワード線の全てを電源電圧Vccにプリチャージして、
読出し専用のワード線の全てを非選択状態にし、その他
の期間は、選択された読出し専用のワード線以外の読出
し専用のワード線をフローティング状態にすることがで
きる。
【0069】この結果、読出し専用のビット線がVcc−
Vth-n以下になったとしても、非選択状態の読出し専用
のワード線はフローティング状態にあるので、図4に破
線58で示すような電流IBNが流れることはなく、ま
た、流れたとしても、非選択状態の読出し専用のワード
線の寄生容量に蓄積されている電荷の範囲内である。
【0070】このことから、図4に破線58で示すよう
な電流IBNを考慮し、ビット線RBL、RBLバーの電
位を制限する必要はなく、センスアンプの駆動能力との
関係においてビット線電位の最適化を図ることができ
る。
【0071】また、読出しワード線ドライバ37は、図
9に示すように構成することもできる。図中、91は電
源線、92、93はnMOSである。このように構成す
る場合も、図8に示すワード線ドライバを設ける場合と
同様の作用効果を得ることができるほか、pMOS89
(図8参照)よりも駆動能力の大きいnMOS92によ
ってメモリセルの非選択状態を高速に行い、メモリセル
の多重選択を防ぐことができる。
【0072】また、上述の実施例においては、本発明
を、書込み専用ポート及び読出し専用ポートを備えてな
る2ポートSRAMに適用した場合につき説明したが、
本発明は、その他、書込み読出しポート及び読出し専用
ポートを備えてなる2ポートSRAMや、3ポート以上
のマルチポートSRAMにも適用することができる。
【0073】また、上述の実施例においては、記憶素子
を抵抗負荷型のフリップフロップで構成した場合につき
述べたが、この代わりに、CMOS型のフリップフロッ
プ等で構成することもできる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、記憶データを読出し専
用のビット線に読出すためのトランジスタとして2個の
nMOSを設ければ足りるので、素子数の低減化による
高集積化を図ることができる。
【0075】また、記憶素子をなすフリップフロップの
入出力端は読出し専用のビット線に接続されることはな
いので、データの読出し時におけるデータの破壊を回避
することができる。
【0076】また、読出し専用のビット線のディスチャ
ージは、センスアンプを駆動するに必要なディスチャー
ジで足りるので、読出し専用のワード線を駆動する信号
の振幅は、従来のように、Lレベル側はGNDレベル、
Hレベル側は電源電圧Vccレベルである必要はなく、従
来よりも小さくすることができる。
【0077】このように、本発明によれば、素子数の低
減化による高集積化と、データ読出し時におけるデータ
の非破壊化と、ワード線を駆動する信号の振幅を小さく
することによる読出しの高速化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例の要部を示す回路図である。
【図3】読出し専用ワード線ドライバを示す回路図であ
る。
【図4】読出し専用のビット線のプリチャージ電圧及び
ディスチャージ後の電圧を電源電圧からnMOSのスレ
ッショルド電圧を減じた電圧以上にすべきことを説明す
るための図である。
【図5】読出し専用のビット線の電圧変化の振幅と読出
し専用のビット線に流れる電流との関係を示す図であ
る。
【図6】本発明の一実施例における読出し動作を説明す
るための波形図である。
【図7】読出し専用ワード線ドライバの他の例を示す回
路図である。
【図8】読出し専用ワード線ドライバの他の例を示す回
路図である。
【図9】読出し専用ワード線ドライバの他の例を示す回
路図である。
【図10】従来の2ポートSRAMの一例が備えている
メモリセルを示す回路図である。
【図11】従来の2ポートSRAMの他の例が備えてい
るメモリセルを示す回路図である。
【符号の説明】
17、18 インバータ 21 フリップフロップ 22、23 nMOS RWL 読出し専用のワード線 RBL、RBLバー 読出し専用のビット線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8244 G11C 11/41 H01L 27/11

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2のノード(19、20)にそ
    れぞれその入力端及び出力端を接続された第1のインバ
    ータ(17)及び前記第1及び第2のノード(19、2
    0)にそれぞれその出力端及び入力端を接続された第2
    のインバータ(18)からなるフリップフロップ(2
    1)と、 そのゲートを前記第2のノード(20)に接続され、そ
    のドレインを読出し専用の一方のビット線(RBL)に
    接続され、そのソースを読出し専用のワード線(RW
    L)に接続された第1のnMOSトランジスタ(22)
    と、 そのゲートを前記第1のノード(19)に接続され、そ
    のドレインを読出し専用の他方のビット線(RBLバ
    ー)に接続され、そのソースを前記読出し専用のワード
    線(RWL)に接続された第2のnMOSトランジスタ
    (23)とを有してなるメモリセルを備えていることを
    特徴とするマルチポートSRAM。
  2. 【請求項2】前記読出し専用のビット線(RBL、RB
    Lバー)は、前記メモリセルからその記憶データを読出
    す前に、電源電圧から前記第1及び第2のnMOSトラ
    ンジスタ(22、23)のスレッショルド電圧を減じた
    電圧以上にプリチャージされ、前記メモリセルからその
    記憶データを読出す間も、前記電源電圧から前記第1及
    び第2のnMOSトランジスタ(22、23)のスレッ
    ショルド電圧を減じた電圧よりも低くならないように構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のマルチポ
    ートSRAM。
  3. 【請求項3】前記読出し専用のワード線(RWL)を駆
    動する読出し専用ワード線ドライバは、前記読出し専用
    のワード線(RWL)の選択時における電圧を非選択時
    における電圧よりも低くし、前記読出し専用のワード線
    (RWL)を電源電圧と接地電圧との間で駆動するより
    も小さい振幅の電圧で駆動することを特徴とする請求項
    1又は2記載のマルチポートSRAM。
  4. 【請求項4】前記読出し専用のワード線(RWL)を駆
    動する読出し専用ワード線ドライバは、前記読出し専用
    のビット線(RBL、RBLバー)がプリチャージされ
    る場合に、同時に、前記読出し専用のワード線(RW
    L)をプリチャージし、選択時には、前記読出し専用の
    ワード線(RWL)を前記第1又は第2のMOSトラン
    ジスタ(22、23)が導通となる電圧に駆動し、非選
    択時には、前記読出し専用のワード線(RWL)をフロ
    ーティング状態にすることを特徴とする請求項1又は2
    記載のマルチポートSRAM。
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