JP3297734B2 - ミリ波無線双方向伝送方法およびミリ波無線双方向伝送装置 - Google Patents

ミリ波無線双方向伝送方法およびミリ波無線双方向伝送装置

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JP3297734B2
JP3297734B2 JP27670799A JP27670799A JP3297734B2 JP 3297734 B2 JP3297734 B2 JP 3297734B2 JP 27670799 A JP27670799 A JP 27670799A JP 27670799 A JP27670799 A JP 27670799A JP 3297734 B2 JP3297734 B2 JP 3297734B2
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millimeter
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敏明 久利
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制御局とアンテ
ナ基地局との間を光ファイバ伝送路で双方向に接続して
行うミリ波無線双方向伝送方法およびミリ波無線双方向
伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のミリ波無線双方向伝送装置
の構成例を示す図である。図において、従来のミリ波無
線双方向伝送装置は、セルラー方式をモデルとして構成
され、制御局100、アンテナ基地局300、ミリ波無
線端末400および光伝送路201等を基本構成として
いる。
【0003】この従来のミリ波無線双方向伝送装置にお
いて、制御局100の無線搬送波伝送用光源101から
の光波は光伝送路201を通過してアンテナ基地局30
0に伝送される。アンテナ基地局300の光検波器30
1は、伝送されてきた光波を光検波して無線搬送波を生
成し、その無線搬送波は、RFアンプ302で増幅され
た後、ミリ波ミキサ303および310に出力される。
【0004】一方、制御局100のデータ伝送用光源1
02からの光波は、光伝送路202を通過してアンテナ
基地局300に伝送されて光トランシーバ305によっ
て光検波される。この光検波によって、ベースバンド信
号が生成され、このベースバンド信号はベースバンドア
ンプ304で増幅された後、ミリ波ミキサ303に送ら
れる。
【0005】ミリ波ミキサ303は、制御局100から
送られてきた無線搬送波をベースバンド信号で変調して
ミリ波ダウンリンク信号を生成する。このミリ波ダウン
リンク信号は、所望帯域が高域電気フィルタ306によ
って選択され、所望ミリ波ダウンリンク信号となって、
アンテナ共用器307を介してミリ波アンテナ311か
らミリ波無線端末400に向けて放射される。
【0006】一方、ミリ波無線端末400から送出され
たミリ波アップリンク信号は、ミリ波アンテナ311で
受信され、アンテナ共用器307を介してRFアンプ3
08で増幅され、ミリ波ミキサ310において光検波器
301からの無線搬送波を用いて復調される。光トラン
シーバ305は、ミリ波ミキサ310で復調され生成さ
れたベースバンド信号を、データ伝送用光源102から
の光搬送波を用いて変調し、光伝送路203を介して制
御局100の光検波器103に伝送する。光検波器10
3は、伝送されてきたアップリンク信号を受信し光検波
して、ミリ波アップリンク信号の情報データを再生す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のミリ波無線双方向伝送装置では、光トランシーバ30
5の導入がアンテナ基地局300の簡易化に貢献してい
る反面、システム全体としては、無線搬送波と情報信号
が個別のシステムで送られているために、依然として複
雑な構成となっており、実用化の面からさらなるシステ
ム全体の簡易化を図る必要がある。
【0008】本発明は上記に鑑みて提案されたものであ
り、システムの全体をより簡易に構成することができる
ミリ波無線双方向伝送装置を提供することを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、制御局とアンテナ基地局
との間を光ファイバ伝送路で双方向に接続して行うミリ
波無線双方向伝送方法において、単一モード光源からの
光搬送波を、所望周波数変換量に相当する周波数を有す
る正弦波信号と、所定周波数のダウンリンクミリ波信号
とを合成して得られたミリ波合成信号で変調して第1変
調光を生成し、上記第1変調光を単側波帯のダウンリン
ク光信号に変換し、そのダウンリンク光信号を光ファイ
バ伝送したあと二つに分配し、分配した一方のダウンリ
ンク光信号を光自己ヘテロダイン検波しダウンリンクミ
リ波信号のみを取り出して再生し、そのダウンリンクミ
リ波信号を自由空間に送出し、受信したアップリンクミ
リ波信号で、分配した他方のダウンリンク光信号を変調
し、その変調で得られた第2変調光から、アップリンク
ミリ波信号と同じ情報をもつ光スペクトルのうちの一つ
と無変調光搬送波成分の一つとを取り出してアップリン
ク光信号を選択し、そのアップリンク光信号を光ファイ
バ伝送し、光ファイバ伝送されたアップリンク光信号を
光自己ヘテロダイン検波することで生成された中間周波
数帯信号から、もとのアップリンクミリ波信号の情報を
再生する、ことを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、制御局と
アンテナ基地局との間を光ファイバ伝送路で双方向に接
続して構成されるミリ波無線双方向伝送装置において、
単一周波数を有する光搬送波を発生する単一モード光源
と、所定周波数のダウンリンクミリ波信号を生成するダ
ウンリンクミリ波信号生成器と、所望周波数変換量に相
当する周波数を有する正弦波を発生させるミリ波局部発
振器と、ダウンリンクミリ波信号と正弦波とを合成して
ミリ波合成信号を出力するミリ波信号合成器と、ミリ波
合成信号で光搬送波を変調し第1変調光を出力する第1
光学的変調器と、第1変調光を単側波帯のダウンリンク
光信号に変換する単側波帯信号生成光フィルタと、ダウ
ンリンク光信号を伝送する第1光ファイバ伝送路と、ダ
ウンリンク光信号を2つの経路に分配する光カップラ
と、分配されたダウンリンク光信号の一方を光自己ヘテ
ロダイン検波する第1光検波器と、光自己ヘテロダイン
検波によって再生されたミリ波信号から所望のダウンリ
ンクミリ波信号のみを選択し出力する無線周波数選択フ
ィルタと、ダウンリンクミリ波信号を送信するとともに
アップリンクミリ波信号を受信するミリ波アンテナと、
ダウンリンクミリ波信号とアップリンクミリ波信号とが
互いに独立にミリ波アンテナを利用できるようにするア
ンテナ共用器と、アップリンクミリ波信号で、分配され
たダウンリンク光信号の他方を変調し第2変調光を出力
する第2光学的変調器と、第2変調光から、アップリン
クミリ波信号と同じ情報をもつ光スペクトルのうちの一
つと無変調光搬送波成分の一つとを取り出してアップリ
ンク光信号を選択する狭帯域光フィルタと、狭帯域光フ
ィルタから出力されたアップリンク光信号を伝送する第
2光ファイバ伝送路と、伝送されたアップリンク光信号
を光自己ヘテロダイン検波する第2光検波器と、光自己
ヘテロダイン検波によって生成された中間周波数帯信号
からもとのアップリンクミリ波信号の情報を有する所望
中間周波数帯信号のみを選択する中間周波数選択フィル
タと、所望中間周波数帯信号からアップリンクミリ波信
号の情報を再生する中間周波数帯信号復調器と、を有す
ることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1はこの発明のミリ波無線双方向伝送装
置の構成を示す図である。図において、この発明のミリ
波無線双方向伝送装置は、制御局CS、アンテナ基地局
BS、および制御局CSとアンテナ基地局BSとを接続
する光ファイバ伝送路Lから構成される。この制御局C
S、アンテナ基地局BSおよび光ファイバ伝送路Lは、
それぞれ送信側および受信側を備えている。
【0012】制御局CSの送信側は、ミリ波局部発振器
12と、ダウンリンクミリ波信号生成器14と、ミリ波
信号合成器13と、単一モード光源11と、光変調器1
5と、単側波帯信号生成光フィルタ16とから構成され
ている。光ファイバ伝送路Lの送信側は光ファイバ伝送
路31を備えている。また、アンテナ基地局BSの送信
側は、光増幅器41と、光カップラ42と、光検波器4
3と、無線周波数(RF)選択フィルタ44と、RFア
ンプ45と、アンテナ共用器46と、ミリ波アンテナ4
7とから構成されている。
【0013】一方、アンテナ基地局BSの受信側は、ミ
リ波アンテナ47と、アンテナ共用器46と、RFアン
プ48と、光変調器49と、狭帯域光フィルタ50と、
光増幅器51とから構成されている。光ファイバ伝送路
Lの受信側は光ファイバ伝送路32を備えている。ま
た、制御局CSの受信側は、光検波器17と、中間周波
数(IF)選択フィルタ18と、中間周波数帯信号復調
器19とから構成されている。
【0014】上記のミリ波無線双方向伝送装置におい
て、制御局CSの送信側では、先ず単一モード光源11
が、単一周波数fcを有する光搬送波Sfcを出力す
る。一方、ダウンリンクミリ波信号生成器14が周波数
fdのダウンリンクミリ波信号Sfdを生成し、ミリ波
局部発振器12が所望周波数変換量に相当する周波数f
LOを有する正弦波SfLOを発生させ、ミリ波信号合成器
13がダウンリンクミリ波信号Sfdと正弦波SfLOと
を合成してミリ波合成信号(和信号)を出力する。
【0015】光変調器15は、単一モード光源11から
の光搬送波Sfcをミリ波合成信号で変調し変調光S1
を出力し、単側波帯信号生成光フィルタ16がその変調
光S1の側波帯の一部を抑圧し、変調光S1から斜線部
分(図1)を取り除いて単側波帯のダウンリンク光信号
S10に変換する。このダウンリンク光信号S10は、
光ファイバ伝送路31を介してアンテナ基地局BSの送
信側に伝送される。
【0016】アンテナ基地局BSの送信側では、伝送さ
れてきたダウンリンク光信号S10を、光増幅器41で
増幅した後、光カップラ42で2つの経路に分配し、一
方を光検波器43に、他方を受信側の光変調器49に送
り出す。
【0017】光検波器43では、分配されたダウンリン
ク光信号S10の一方を光自己ヘテロダイン検波してミ
リ波信号S2を再生し、続いて、無線周波数選択フィル
タ44が、その再生されたミリ波信号S2から斜線部分
(図1)を取り除いて所望のダウンリンクミリ波信号S
fdのみを選択し、RFアンプ45に向けて出力する。
RFアンプ45では所望のダウンリンクミリ波信号Sf
dを増幅した後、ミリ波アンテナ47に送り出す。そし
て、ミリ波アンテナ47は、アンテナ共用器46を介し
て送られてきたダウンリンクミリ波信号Sfdを、ミリ
波無線端末(図6)に向けて自由空間に放射送出する。
【0018】一方、アンテナ基地局BSの受信側では、
ミリ波アンテナ47が、ミリ波無線端末から送出されて
自由空間を伝搬してきたアップリンクミリ波信号Sfu
を受信し、アンテナ共用器46を介してRFアンプ48
に出力する。RFアンプ48はそのアップリンクミリ波
信号Sfuを増幅した後、光変調器49に出力する。な
お、アンテナ共用器46は、ダウンリンクミリ波信号S
fdとアップリンクミリ波信号Sfuとが互いに独立に
ミリ波アンテナ47を利用できるようにするために設け
られている。
【0019】光変調器49は、光カップラ42で分配さ
れて送られてきたダウンリンク光信号S10をアップリ
ンクミリ波信号Sfuで変調しその変調光S3を出力す
る。次に、狭帯域光フィルタ50が、その変調光S3か
ら、アップリンクミリ波信号Sfuと同じ情報をもつ光
スペクトルのうちの一つ(周波数が(fc−fu)の信
号)と無変調光搬送波成分の一つ(周波数が(fc−f
fLO)の信号)とを取り出してアップリンク光信号S3
0を選択する。このアップリンク光信号S30は、光増
幅器51で増幅された後、光ファイバ伝送路32を介し
て制御局CSの受信側に伝送される。
【0020】制御局CSの受信側では、伝送されてきた
アップリンク光信号S30を光検波器17において光自
己ヘテロダイン検波し、中間周波数帯信号(IF帯信
号)S4を生成し、中間周波数選択フィルタ18に出力
する。
【0021】中間周波数選択フィルタ18は、中間周波
数帯信号S4から斜線部分(図1)を取り除いて、もと
のアップリンクミリ波信号Sfuの情報を有する所望中
間周波数帯信号(所望のIF帯信号)S40(周波数が
(fu−fLO)の信号)のみを選択し、その所望中間周
波数帯信号S40を中間周波数帯信号復調器19に出力
する。そして、中間周波数帯信号復調器19は、所望中
間周波数帯信号S40から、もとの無線信号であるアッ
プリンクミリ波信号Sfuの情報を再生する。
【0022】図2および図3は上記したミリ波無線双方
向伝送装置において測定された光スペクトルを示す図で
あり、図2は単側波帯信号生成光フィルタ16からのダ
ウンリンク光信号S10について、伝送前の光スペクト
ルと、25kmの光ファイバ伝送路31を介して伝送し
た後さらに増幅した後の光検波器43直前の光スペクト
ルとの比較結果を示している。また、図3は狭帯域光フ
ィルタ50からのアップリンク光信号S30について、
伝送前の光スペクトルと、25kmの光ファイバ伝送路
32を介しての伝送した後の光検波器17直前の光スペ
クトルとの比較結果を示している。これらの比較結果か
ら明らかなように、25kmの光ファイバ伝送路の前後
での搬送波電力対雑音電力比には、いずれも著しい劣化
は見られない。
【0023】図4および図5は上記したミリ波無線双方
向伝送装置において測定されたビット誤り率を示す図で
ある。これらの図では、上下回線が共に155.52M
b/sの伝送速度をもつ差動位相シフトキーイング変調
形式のミリ波無線信号(下り59.6GHz、上り6
0.0GHz)を25kmの光ファイバ伝送路31,3
2を介して伝送したときのビット誤り率BERを、光受
信電力(光検波器入力における光電力)の関数として示
している。図4はアンテナ基地局BSのアンテナ47で
の復調後のダウンリンクミリ波信号Sfdについて、ダ
ウンリンクでの光ファイバ伝送路を直結した場合と、2
5kmの光ファイバ伝送路31を介して伝送した場合と
でのビット誤り率の比較である。また、図5は制御局C
Sの中間周波数選択フィルタ18で得られた復調後の所
望のIF帯信号S40について、ダウンリンク・アップ
リンク双方で25kmの光ファイバ伝送路31,32を
介して伝送した場合と、ダウンリンクのみの25km光
ファイバ伝送路31を介して伝送した場合と、双方とも
光ファイバ伝送路を用いず直結した場合とでのビット誤
り率の比較である。いずれの場合も、25kmの光ファ
イバ伝送路31,32を直結して測定した場合と比べ
て、殆ど遜色のない特性が得られている。
【0024】以上述べたように、この発明の実施形態で
は、従来制御局に設けていた2つの光源(無線搬送波伝
送用光源101とデータ伝送用光源102(異なる波長
を出力する2つの光源から成る))を、1つの単一モー
ド光源11のみにすることができ、その単一モード光源
11からの光搬送波Sfcを送信と受信の双方向伝送に
共用できるように構成したので、従来に比べ、光学素子
の数を削減してより簡易なシステム構成を実現すること
ができる。
【0025】加えて、従来方式ではダウンリンク側に、
光ファイバ伝送路201と202の2経路が必要である
のに対し、本発明では、光ファイバ伝送路31の1経路
で伝送可能となる。
【0026】また、従来のアンテナ基地局300では、
光伝送された信号が所望の無線信号ではないため、変復
調もしくは周波数変換を行うために複雑で効率の優れな
いミリ波回路系を組む必要があるのに対し、本発明のア
ンテナ基地局BSでは、所望の無線信号が光検波後に直
接現れるため、複雑なミリ波回路系が必要でなくなる。
【0027】したがって、全体として低コストなシステ
ムを構築でき、今後の商用的な展開にも大きく貢献する
ことができる。
【0028】また、アップリンクにおいては、光領域で
ミリ波の無線信号帯からマイクロ波の中間周波数帯まで
の周波数変換を行っているので、全体構成の中で電気的
ミリ波ダウンコンバータ(図6のミリ波ミキサ310)
の構成要素を必要としない。
【0029】また、光ファイバ伝送路31を伝送される
ダウンリンク光信号は単側波帯形式であり、光ファイバ
伝送路32を伝送されるアップリンク光信号は中間周波
数帯信号と同等の副搬送波伝送に相当するため、光ファ
イバが有する分散の影響を殆ど無視することができ、し
たがって、光信号の劣化を防止して良質の光伝送を行う
ことができる。
【0030】なお、上記の説明において、光変調方法は
副搬送波伝送が可能な光アナログ変調方法、すなわち、
強度変調、振幅変調、位相変調、周波数変調のいずれで
も可能であり,限定はしない。また、光増幅器22,4
1,51とRFアンプ26,45,48は所要電力を得
るために用いるものであるため、増幅前にすでに十分な
電力がある場合には省略することができる。ダウンリン
クおよびアップリンクに用いられるミリ波信号は任意で
あり、アナログ信号かディジタル信号、単一信号か多重
化信号、伝送速度、変調形式などの別は限定されない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、従
来制御局に設けていた2つの光源を、1つの光源のみに
することができ、その光源からの光搬送波を送信と受信
の双方向伝送に共用できるように構成したので、光学的
変調器も共用することができ、従来に比べ、光学素子の
数を削減してより簡易なシステム構成を実現することが
できる。したがって、低コストなシステムを構築でき、
今後の商用的な展開にも大きく貢献することができる。
【0032】また、アップリンクにおいては、光領域で
ミリ波の無線信号帯からマイクロ波の中間周波数帯まで
の周波数変換を行っているので、全体構成の中で電気的
ミリ波ダウンコンバータの構成要素を必要としない。
【0033】また、光ファイバ伝送路を伝送されるダウ
ンリンク光信号は単側波帯形式であり、光ファイバ伝送
路を伝送されるアップリンク光信号は中間周波数帯信号
と同等の副搬送波伝送に相当するため、光ファイバが有
する分散の影響を殆ど無視することができ、したがっ
て、光信号の劣化を防止して良質の光伝送を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のミリ波無線双方向伝送装置の構成を
示す図である。
【図2】この発明のミリ波無線双方向伝送装置において
測定されたダウンリンク光信号の光スペクトルを示す図
である。
【図3】この発明のミリ波無線双方向伝送装置において
測定されたアップリンク光信号の光スペクトルを示す図
である。
【図4】この発明のミリ波無線双方向伝送装置において
測定されたダウンリンク光信号のビット誤り率を示す図
である。
【図5】この発明のミリ波無線双方向伝送装置において
測定されたアップリンク光信号のビット誤り率を示す図
である。
【図6】従来のミリ波無線双方向伝送装置の構成例を示
す図である。
【符号の説明】
11 単一モード光源 12 ミリ波局部発振器 13 ミリ波信号合成器 14 ダウンリンクミリ波信号生成器 15 光変調器 16 単側波帯信号生成光フィルタ 17 光検波器 18 中間周波数選択フィルタ 19 中間周波数帯信号復調器 22 光増幅器 26 RFアンプ 31 光ファイバ伝送路 32 光ファイバ伝送路 41 光増幅器 42 光カップラ 43 光検波器 44 無線周波数選択フィルタ 45 RFアンプ 46 アンテナ共用器 47 ミリ波アンテナ 48 RFアンプ 49 光変調器 50 狭帯域光フィルタ 51 光増幅器 400 ミリ波無線端末 BS アンテナ基地局 CS 制御局 L 光ファイバ伝送路 S1 変調光 S10 ダウンリンク光信号 S2 ミリ波信号 S3 変調光 S30 アップリンク光信号 S4 中間周波数帯信号(IF帯信号) S40 所望中間周波数帯信号(所望のIF帯信号) SfLO 正弦波 Sfc 光搬送波 Sfd ダウンリンクミリ波信号 Sfu アップリンクミリ波信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−103288(JP,A) 特開 平8−84133(JP,A) 特開 平7−177556(JP,A) 特開 平10−32563(JP,A) 特開 平5−130062(JP,A) 特開 平6−350537(JP,A) 特開2000−19470(JP,A) 特許3218325(JP,B2) 久利敏明、北山研一、小山康徳,60G Hz帯パイロット光を用いた光ファイ バ・ミリ波アップリンクシステム,1998 年電子情報通信学会通信ソサイエティ, B−5−218,p468 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 H04Q 7/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御局とアンテナ基地局との間を光ファ
    イバ伝送路で双方向に接続して行うミリ波無線双方向伝
    送方法において、 単一モード光源からの光搬送波を、所望周波数変換量に
    相当する周波数を有する正弦波信号と、所定周波数のダ
    ウンリンクミリ波信号とを合成して得られたミリ波合成
    信号で変調して第1変調光を生成し、 上記第1変調光を単側波帯のダウンリンク光信号に変換
    し、そのダウンリンク光信号を光ファイバ伝送したあと
    二つに分配し、 分配した一方のダウンリンク光信号を光自己ヘテロダイ
    ン検波しダウンリンクミリ波信号のみを取り出して再生
    し、そのダウンリンクミリ波信号を自由空間に送出し、 受信したアップリンクミリ波信号で、分配した他方のダ
    ウンリンク光信号を変調し、その変調で得られた第2変
    調光から、アップリンクミリ波信号と同じ情報をもつ光
    スペクトルのうちの一つと無変調光搬送波成分の一つと
    を取り出してアップリンク光信号を選択し、そのアップ
    リンク光信号を光ファイバ伝送し、 光ファイバ伝送されたアップリンク光信号を光自己ヘテ
    ロダイン検波することで生成された中間周波数帯信号か
    ら、もとのアップリンクミリ波信号の情報を再生する、 ことを特徴とするミリ波無線双方向伝送方法。
  2. 【請求項2】 制御局とアンテナ基地局との間を光ファ
    イバ伝送路で双方向に接続して構成されるミリ波無線双
    方向伝送装置において、 単一周波数を有する光搬送波を発生する単一モード光源
    と、 所定周波数のダウンリンクミリ波信号を生成するダウン
    リンクミリ波信号生成器と、 所望周波数変換量に相当する周波数を有する正弦波を発
    生させるミリ波局部発振器と、 ダウンリンクミリ波信号と正弦波とを合成してミリ波合
    成信号を出力するミリ波信号合成器と、 ミリ波合成信号で光搬送波を変調し第1変調光を出力す
    る第1光学的変調器と、 第1変調光を単側波帯のダウンリンク光信号に変換する
    単側波帯信号生成光フィルタと、 ダウンリンク光信号を伝送する第1光ファイバ伝送路
    と、 ダウンリンク光信号を2つの経路に分配する光カップラ
    と、 分配されたダウンリンク光信号の一方を光自己ヘテロダ
    イン検波する第1光検波器と、 光自己ヘテロダイン検波によって再生されたミリ波信号
    から所望のダウンリンクミリ波信号のみを選択し出力す
    る無線周波数選択フィルタと、 ダウンリンクミリ波信号を送信するとともにアップリン
    クミリ波信号を受信するミリ波アンテナと、 ダウンリンクミリ波信号とアップリンクミリ波信号とが
    互いに独立にミリ波アンテナを利用できるようにするア
    ンテナ共用器と、 アップリンクミリ波信号で、分配されたダウンリンク光
    信号の他方を変調し第2変調光を出力する第2光学的変
    調器と、 第2変調光から、アップリンクミリ波信号と同じ情報を
    もつ光スペクトルのうちの一つと無変調光搬送波成分の
    一つとを取り出してアップリンク光信号を選択する狭帯
    域光フィルタと、 狭帯域光フィルタから出力されたアップリンク光信号を
    伝送する第2光ファイバ伝送路と、 伝送されたアップリンク光信号を光自己ヘテロダイン検
    波する第2光検波器と、 光自己ヘテロダイン検波によって生成された中間周波数
    帯信号からもとのアップリンクミリ波信号の情報を有す
    る所望中間周波数帯信号のみを選択する中間周波数選択
    フィルタと、 所望中間周波数帯信号からアップリンクミリ波信号の情
    報を再生する中間周波数帯信号復調器と、 を有することを特徴とするミリ波無線双方向伝送装置。
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