JP3297725B2 - 造影血管高精度管径計測装置 - Google Patents

造影血管高精度管径計測装置

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JP3297725B2
JP3297725B2 JP32919192A JP32919192A JP3297725B2 JP 3297725 B2 JP3297725 B2 JP 3297725B2 JP 32919192 A JP32919192 A JP 32919192A JP 32919192 A JP32919192 A JP 32919192A JP 3297725 B2 JP3297725 B2 JP 3297725B2
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親雄 宇山
圭雄 柳原
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国立循環器病センター総長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、造影血管高精度管径
計測装置に関するものである。さらに詳しくは、この発
明は、心疾患の臨床研究や臨床治療等において有用な、
造影血管画像からの高精度血管計測を可能とする新しい
管径計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】わが国における心臓疾患の発症率は徐々
に増加しつつあり、1985年には脳血管疾患を抜いて
癌に次ぐ死因となっている。このような社会的背景か
ら、冠状動脈の狭窄を評価するための手法が積極的に進
められてきている。しかしながら、計算機による画像処
理法が冠状動脈造影像を対象とした血管の狭窄評価のた
めに導入されるまでは、その評価は放射線科医の読影に
委ねられていた。そのため、放射線科医が異なれば違っ
た結果が出るのが実情であり、また、同一の放射線医で
あっても読影の日が異なれば異なった結果が得られた。
このようなことは全世界的な状況であったが、わが国で
もほとんどの病院でこのような方法によって冠状動脈狭
窄の評価がなされているのが実情である。
【0003】しかしながら、心疾患の罹患率がわが国に
比べてはるかに高い欧米諸国では、最近に至って放射線
科医の読影には誤差が大きいことに気付き、画像処理法
を導入した冠状動脈計測装置の開発が進められてきた。
そして現在は、実用装置が市販されるに至っている。こ
れらの装置のほとんどは、テレビカメラによって横と縦
の画素数がそれぞれ512×480の入力信号を採り入
れる方式であるが、血管径は太いところでおよそ10〜
20画素である。この解像度で画素単位で血管壁を決定
することを考えた場合、片壁で1画素の誤差は避けられ
ず、それによる誤差は10〜20%になる。これに他の
誤差が加わって精度を上げることが困難であった。従来
技術による造影画像の拡大率は何れも4倍以内である。
なお、ここで言うところの拡大率とは、上記512×4
80画素の画面を基準としたときの横縦画素数の倍数で
ある。
【0004】入力画像としては、たとえば図1に図示す
るように、血管軸に直角な直線(以下「断面軸」とい
う。)を想定し、横軸に断面軸上の位置をとり、縦軸に
断面軸上における造影剤の濃度をとった血管造影画像
に、雑音の影響を除去するため平滑化処理を行って造影
剤濃度曲線を求め、これに対して一次微分および二次微
分の処理を施し、これらのデータから血管の辺縁を求め
る手順を用いることが多い。
【0005】平滑化処理は、図1において横軸の位置を
画素iで表し、この点における縦軸の濃度値をd(i)
で表し、平滑化演算を施すウインド巾をwとするとき、
平滑化された濃度値a(i)は次式で表わされる。
【0006】
【数2】
【0007】この平滑化後の造影剤濃度曲線の一次微分
1 (i)は、該曲線の濃度こう配を表わし次のように
定義される。
【0008】
【数3】
【0009】このg1 (i)(i=1,・・・)の絶対
値が最大、すなわち最大のこう配を与える座標値iを血
管断面軸の左右の領域で求め、この位置(図1ではf1
とf 2 )を血管の辺縁と定義するのが一次微分フィルタ
法である。造影剤濃度曲線の二次微分g2 (i)(i=
1,・・・)は該曲線のこう配の変化率を表し、次のよ
うに定義される。
【0010】
【数4】
【0011】このg2 (i)(i=1,・・・)の絶対
値が最大、すなわち曲率が上方に凸から下方に凹の状態
に変わる座標値iを血管軸の左右の領域で求め、この位
置(図1ではs1 とs2 )を血管の辺縁と定義するのが
二次微分フィルタ法である。経験上、一次微分フィルタ
で与えられる血管辺縁は実際の辺縁より内側に、そして
二次微分フィルタの結果は外側になるのが普通なので、
実用上はこの両者の間に辺縁を定義することが多い。こ
れを混合法という。
【0012】混合法による濃度値g3 は、一次微分と二
次微分に、たとえば次の演算により加重和を施して求め
る。
【0013】
【数5】
【0014】ここにa+b=1にとる。以上述べた血管
辺縁のおおよその位置を求める従来の方法は、臨床上の
適用において有効で、実用上あまり支障はない。しかし
ながら、臨床研究をする立場からは、測定精度上問題と
なることがある。たとえば、ある患者の冠状動脈の狭窄
度の経時変化を観察したり、薬剤の効果を判定したりす
る場合には、前述の従来測定法では判定が困難な場合が
多い。
【0015】このため、詳細な臨床研究にも使用するこ
とができ、さらに高精度に血管径を測定することのでき
る方法とそのための装置の実現が望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の通り
の事情に鑑みてなされたものであり、従来の方法の欠点
を解消して、より高精度の血管径の測定を可能とするた
めに、冠状動脈等の造影画像の所要領域を高拡大して読
み取る画像読み取り手段と、血管造影画像において一次
微分フィルタおよび二次微分フィルタによって求めたそ
れぞれ上下の第1および第2の辺縁の領域内あるいは目
視によって定めたそれぞれ上下の第1および第2の辺縁
の領域内における±wの範囲に対して、
【数1】 で表されるエントロピーg(i)(i=1・・・n)が
最小値となる2つの座標値を求め、その位置を辺縁と定
義するエントロピーフィルタによって血管辺縁を抽出す
る抽出処理手段とを有し、拡大画像からエントロピーフ
ィルタによって辺縁抽出した血管径を高精度計測するこ
とを特徴とする造影血管高精度管径計測装置を提供す
る。
【0017】また、この発明は、さらに詳しくは、冠状
動脈等の造影画像フイルムの計測コマを検索する手段
と、該検索した計測コマから計測領域を高拡大高解像度
で読取る手段と、該読取った計測領域のデータからエン
トロピー・フィルタおよびハフ変換を含む演算回路によ
って血管の辺縁・血管軸・正常径を抽出する手段と、狭
窄率を演算して出力する手段とによって構成することを
特徴とする造影血管高精度管径計測装置を提供するもの
である。
【0018】すなわち、この発明は、血管造影画像から
血管径を抽出するに当り、抽出精度の向上を図るには、
画像読み取りの際の拡大率および血管辺縁を決める方法
を再検討する必要があるとの考えから、この両者を種々
組合せ、血管造影画像の拡大率を10倍程度にして画像
を読取り、血管辺縁の決定には血管の断面軸上において
エントロピー・フィルタを適用し、さらには正常血管径
の決定にはハフ変換を適用することにより、計測精度を
大幅に向上させることができたものである。
【0019】より具体的には、たとえば、この計測装置
は、基本的には、<a>造影画像検索用モニター装置、
<b>高拡大高解像度画像読取装置、<c>フイルム走
行機構、<d>読取データ処理装置、<e>データ出力
装置および<f>制御装置によって構成することができ
る。 <a> 造影画像検索用モニター装置は、造影画像記録
フイルムから血管造影画像を通常の512×480画素
程度の解像度を有するモニターカメラで読取る等の方法
によってデータを入力し、このデータをモニターに表示
し、血管計測の対象となるフイルムのコマを検索し、拡
大すべき計測領域をカーソルで表示する。
【0020】<b> 高拡大高解像度画像読取装置は、
10倍程度の解像度を有するカメラ装置と高解像度モニ
ターより成り、前記カーソルで表示された計測領域の画
像を撮像して読取ったデータをメモリーに格納する。 <c> フイルム走行機構は、フイルムを走行して撮像
すべきコマを検索し、検索したコマを自動的に高拡大高
解像度画像読取装置へ移動させ、フイルムステージと高
拡大画像読取装置の相対位置を自動的に調整して、高拡
大高解像度画像読取装置の撮像範囲をカーソルで表示さ
れた計測領域に一致せしめる。
【0021】<d> 読取データ処理装置は読取った画
像データに加重移動平均を施して雑音の影響を除去し、
一次微分および二次微分フィルタ処理に加えてエントロ
ピー・フィルタ処理を行ってそれぞれの血管辺縁の位置
を求め、これから血管軸を求め、バイリニヤ補間法によ
って断面軸上における濃度値を求め、この濃度値に対し
て再び前記各処理を行ってそれぞれの血管辺縁の位置を
求め、狭窄が生じている部分を含む血管の範囲に対して
ハフ変換を施して正常血管径を求め、該正常径と血管径
から狭窄率を算出し、更にその他の主要データを算出す
る。
【0022】<e> データ出力装置は、フイルムの検
索コマの表示、制御指示および計測データ等の表示、計
測画面の表示等を行うディスプレイ、患者の個人情報を
プリントアウトする。また、患者の識別情報・血管に関
する各種データを光ディスクに蓄積し、必要によりディ
スプレイに表示、またはハードコピーとして出力する。
【0023】<f> 制御装置は操作部とコンピュータ
を有し、操作部から所定の手順で操作を行い、該当ソフ
トによってシステムを構成する各部に必要な指示を与え
る。さらに具体的には、後述の実施例に例示した構成を
初めとして、様々な構成が可能である。ここで、エント
ロピーとは、画像上に設定した直線上の濃度に関わる平
均情報量であって、前記血管造影画像における±wの範
囲に対するエントロピーは次式で定義される。
【0024】
【数1】
【0025】図1において、断面軸の両端において、一
次および二次微分フィルタによって求めた辺縁f1 ・s
1 およびf2 ・s2 によって囲まれた領域について求め
たg(i)(i=1・・・n)について、それぞれ最小
値を与える座標値を求め、その位置を辺縁と定義する。
これは図1ではe1 およびe2 で表すことができる。ま
たハフ変換は、図15に示すようにm,D座標で表した
血管軸に沿った血管辺縁曲線上の点を、この点を通る直
線のm軸となす角度θとD軸上の切片bで表わすように
変換する座標変換法で、m,D座標における辺縁上の1
直線はθ,b座標の1点になる。m,D座標における血
管辺縁差曲線上の各点においてその点を通る直線はθの
変化分だけ出来るが、それらの直線はθ,b座標におい
ては対応する点として表現される。一般には、m,D座
標上で最も多くの直線が対応する点(θm ,bm )が正
常血管径を表わす直線の方程式を与える。
【0026】正常径を求める他の方法は、血管辺縁差曲
線上の各点において接線を引き、最も多い共有接線の2
接点間が正常血管の辺縁部分となる。図14のA・B間
が正常径による辺縁を示す。正常血管径が求まると、狭
窄率すなわち狭窄によって減少した径と正常径との比を
求めることができ、冠動脈形態診断の重要な要素を提供
することができる。
【0027】このような方法により計測した結果と従来
の方法、すなわち4倍拡大した画像を対象に一次微分フ
ィルタと二次微分フィルタの混合法によって計測した結
果とを比較すると、例えば10倍拡大画像にエントロピ
ーフィルタを適用したときの標準偏差の大きさは、4倍
拡大画像に混合法を適用したときに得られる値の3分の
1以下である。つまり、この発明の測定法は測定値のば
らつきが少なく、精密さにおいて3倍優れている。
【0028】計測値の平均値と真値との隔たりを表す正
確さについて比較するに、10倍拡大画像のエントロピ
ーフィルタを適用したときの隔たりの大きさは、4倍拡
大画像に混合法を適用したときの隔たりの大きさの4分
の1以下である。すなわち、この発明の隔たりのなさは
従来法の4倍以上である。単位径(例えば1mm径)に
対応する画像上の径をカテーテルによって較正するとき
は、この径は(画素数)×(1画素の長さ)で表され
る。このようにして測定値を較正するとき、10倍拡大
画像にエントロピーフィルタを適用したときの値を10
0とすると、4倍拡大画像に混合法を適用したときの加
重係数の違いによる値は81から94であった。この値
が大きいことは、微小な径変化の検出能力が高いことを
意味するので、エントロピー法の方が優れていることが
わかる。
【0029】
【実施例】
(システム構成)図2は、この発明の概要を示す要部ブ
ロック図である。造影画像を記録したフイルム(1)を
撮像位置制御器(4)によって制御されるフイルム走行
機構(2)によってステージ(3)上を走行させ、モニ
ターカメラ(5)によって撮像された画像をインターフ
ェイス(6)を介してモニター(7)に表示して撮像す
べきコマを選択し、計測すべき領域を決定する。この領
域を高解像度カメラ(10)によって撮像し、データ処
理部(11)に送って所定の演算を行い、コマンドおよ
びデータ等はモニター(12)に、画像は高解像度モニ
ター(13)上に表示し、出力装置(14)によって出
力する。
【0030】撮像位置制御器(4)、インターフェイス
(6)、データ処理部(11)および出力装置(14)
はCPU(8)によって制御され、各部の操作は操作部
(9)によりCPU(8)を介して行われる。次に各ブ
ロックの動作概要をより詳しく図3によって説明する。
すなわち、撮像位置制御器(4)はフイルム走行制御器
(20)およびステージ制御器(21)によって構成す
る。操作部(9)からの操作により、フイルム走行制御
器(20)を介してフイルムを走行機構(2)を制御
し、たとえば1秒1コマの通常使用する送り速度で前後
に送る外、前後への早送り・遅送り、1コマまたは1パ
ーフォレーションの送り、モニターカメラ(5)の撮像
位置から高解像度モニターカメラ(以下「デジタルカメ
ラ」と略称する。)(10)の撮像位置へ送ることがで
きる。
【0031】モニターカメラ(5)の出力はインターフ
ェイス(6)のフレームメモリー(22)にいったん格
納し、カーソル発生器(23)によって発生されたカー
ソルと共にオアゲート(24)を介してITVモニター
(7)に表示する。オペレータはモニター(7)の画面
を見ながら操作部(9)の送り釦を操作して希望する画
面のコマを検索する。図4はこの検索画面(61)を表
しており、モニターカメラ(5)によって発生した画面
には、カーソル発生器(23)によって作成され、点線
で示した長四角のボックスカーソル(63)が重畳して
表示される。このボックスカーソル(63)の範囲はデ
ジタルカメラ(10)によって撮像される範囲を示して
いる。オペレータは操作部(9)のボックスカーソル位
置調整釦を操作して狭窄を生じている箇所を中心とした
位置にボックスカーソルを移動させ、角度を調整して撮
像したい血管(62)の長手方向がボックスカーソルの
長辺と略直交するようにする。このとき、メモリー(1
5)にボックスカーソルの左上角の座標XS ・YS と角
度γが記録される。
【0032】ボックスカーソルの位置が不適切なときは
再度X・Y・γの微調を行い、所要の位置にセットする
ことができる。この状態で操作部(9)の移動釦を押す
と、フイルム(1)はフイルム送り制御器(20)によ
って自動的に高解像度デジタルカメラ(10)の撮像位
置に送られる。
【0033】ステージ(3)はフイルムをモニターカメ
ラ(5)、デジタルカメラ(10)の撮像位置に精密に
セットするための移動台で、ステージ制御器(21)に
よって制御する。フイルムのx方向(長辺方向)、y方
向(短辺方向)に細かく移動させ、また回転させる機能
を持っている。この移動・回転はステージだけで行って
もよいが、フイルム送り機構(2)と共に動かすように
してもよい。
【0034】もっとも、この移動はステージを固定し、
デジタルカメラ(10)を動かすようにしてもよいこと
は言うまでもない。前記の動作により、スイッチ(2
5)により自動的にモニター(7)をモニターカメラ
(5)からデジタルカメラ(10)に切換えるので、画
面上にはデジタルカメラ(10)による撮像画面が表示
される。
【0035】このデジタルカメラ(10)には、たとえ
ば公知の多素子のCCDラインセンサーを機械的に精密
副操作する方法を採用したもの等を使用することができ
る。また、デジタルカメラ(10)としては、ハイビジ
ョンカメラ等をそのまま使うことも可能である。ただ
し、ハイビジョンカメラは高速撮像ができる利点はある
が、垂直方向の解像度が少し劣る他、動画撮像の必要が
なく、またカラー撮像の必要性の少ない本発明の場合は
無駄が多くなるという短所もある。
【0036】デジタルカメラ(10)による撮像では、
画質は劣る恐れはあるが高速走査によって短時間に撮像
画面を確定し、この確定画面を低速走査によって撮像
し、目標とする高画質の最終画面を得ることができる。
前記高速走査は、たとえば操作部(9)の押釦を押すこ
とにより行われ、図3に示したように、デジタルカメラ
(10)により撮像された信号はいったんバッファメモ
リ(26)に書込まれ、読出されたデータはフレームメ
モリ(27)を介して、カーソル発生器(28)および
オーバーレイメモリー(29)のデータとともにオアゲ
ート(30)を介して、高解像度モニター(13)に表
示される。
【0037】モニター(13)としては、たとえば2,
048画素×3,000ラインの解像度を有することが
必要になる。放送用のハイビジョンモニターを使用する
こともできるが、ライン数が不足するので、垂直方向を
全部表示できないこともある。モニター(13)に表示
された画面(64)は、図5のように、左端に縮小され
た全体画面(65)、その内部に点線で示したカーソル
(67)、右方にズーム画面(66)から構成されたマ
ルチ画面を形成している。
【0038】全体画面(65)は図2および図3のCP
U(8)の制御によりたとえば4本に1本の割合で間引
きを行いつつバッファメモリー(26)からフレームメ
モリ(27)の左端に書込みを行い、ズーム画面(6
6)はカーソル発生器(28)によって発生されたボッ
クスカーソル(67)の範囲をたとえば1・2・4・8
の倍率で補間拡大してフレームメモリ(27)の右端に
書込みを行う。一方、ボックスカーソル(67)はオー
バーレイメモリー(29)の全体画面の位置に書込まれ
る。このフレームメモリ(27)とオーバーレイメモリ
ー(29)はオアゲート(30)を介してモニター(1
3)に前記のマルチ画面を表示するものである。
【0039】前記のカーソル(67)は、その左端上部
の座標XZ ・YZ を操作部(9)からの制御によって自
由に変えることができるので、全体画面(65)上の任
意の位置に移動することができる。また、ズーム画面
(66)は前記のようにたとえば1・2・4・8倍の倍
率で拡大表示できるので、全体画面(65)の任意の位
置を任意の大きさにして表示することができる。
【0040】以上の操作によって血管造影画像の確定画
面が得られたならば、操作部(9)のズームモード釦を
押下することによって、図5のズーム画面(66)をさ
らに拡大して、図6のようにモニターの全面に拡大する
ことができる。この状態で、計測コマまたはボックスカ
ーソルの位置を修正する必要があるときは元に戻って補
正することができる。その必要がないときはクイックス
キャンを停止し、以後はスロースキャンとなる。
【0041】以上説明した計測領域の設定方法は、図4
に示すように、検索したコマ上にデジタルカメラ(1
0)の撮像範囲を示すボックスカーソル(63)を重畳
して表示し、このカーソル(63)の範囲がデジタルカ
メラ(10)によって撮像されたとき、血管(62)が
水平方向に表示されるように、フイルムの移動、カメラ
とステージのxおよびy方向の位置、角度の調整を行
い、図5に示すマルチ画面を利用して画面を確定する方
法をとったのであるが、さらに他の方法によってもよい
ことはいうまでもない。
【0042】たとえば、図4において拡大撮像すべき部
分に+印、デジタルカメラ(10)の光軸位置を○印に
て表示し、移動釦の押下によって撮像すべき+印の部分
をデジタルカメラ(10)の位置に移動せしめ、高拡大
撮像した画面に重畳した角度スケールによって判明した
角度を回転させ、必要のあるときはボックスカーソルに
よって最終画面を確定する等の方法をとってもよい。
【0043】以下、さらに、前段の計測、後段の計測、
濃度面積法による演算、カテーテルによる較正、最終デ
ータの算出と表示、画面のカラー表示、応用について詳
しく説明する。前段の計測 図2および図3に示した操作部(9)の計測開始釦を押
すことにより、デジタルカメラ(10)により上記確定
領域の撮像が行い、得られたデータをバッファメモリ
(26)に格納する。
【0044】次に操作部(9)によって計測項目の指定
を行う。指定できる項目はたとえば次の各種を挙げるこ
とができ、目的により適宜選択する。なお、必要により
他の項目を追加することもできる。 (1)血管辺縁の検出は一次微分および二次微分フィル
タの加重和法によるか、エントロピーフィルタ法による
か。
【0045】(2)印刷の要否 (3)光磁気ディスクへの格納の要否 (4)濃度面積表示の要否 (5)処理対象は血管かカテーテルか (6)血管とカテーテルを同一コマまたは別コマに表示
する選択 これら指定された項目は、操作部(9)からCPU
(8)に書込まれ、またモニター(12)に表示され
る。
【0046】図3中の計測部(31)はフレームメモリ
(27)から画素データの供給を受け、上記各種の計測
に必要な演算を行う。これらの演算は、ハードウェア・
ソフトウェアまたはその組合せを選択することができる
が、この発明においては処理スピードをアップするため
ハードウェアによって構成した。図7は計測部(31)
のブロック図である。
【0047】なお、ハードウェアは計算式が分かれば公
知の技術によって構成できるものが多いので、その大部
分は以下において計算式のみ提示したが、特徴のある部
分であるエントロピーフィルタとハフ変換回路は具体的
回路を提示する。なお、計測部(31)内の各部回路は
操作部(9)に書込んだ処理項目により、CPU(8)
の制御によって動作させる。
【0048】図7において、スイッチ(41)および
(42)はそれぞれ(41−1)および(42−2)側
に切換え、加重移動平均演算回路(43)によって数1
の演算を行い、雑音を除去する。このとき、ウインドを
たとえば22とする。1画素ずつ演算された演算結果
は、逐次フレームメモリ(44)に蓄えられ、演算が完
了するとスイッチ(42)が(42−2)側に切換えら
れる。
【0049】スイッチ(45)を(45−1)側として
前記加重移動平均の完了した信号は一次微分フィルタ
(46)および二次微分フィルタ(47)に送り、血管
軸に直角の線上において濃度の変化を調べてその最大値
maxd(i,m)を与える断面軸上の位置imaxdを求
め、その上下において、前記の数式による一次微分お
よび数による二次微分を行い、g1 (i)およびg2
(i)を求める。
【0050】一次微分フィルタ(46)および二次微分
フィルタ(47)の出力は、最大値抽出演算回路(4
8)に加え、図8に示すように、一次微分による最大値
を与える座標f1 およびf2 を求めてこれを一次微分に
よる第1の辺縁、二次微分による最大値を与える座標s
1 およびs2 を求めてこれを二次微分による第2の辺縁
とする。
【0051】なお、この画面はモニター(13)に表示
される。前記各辺縁のデータを処理範囲指定回路(4
9)に加え、それぞれf1 とs1およびf2 とs2 の範
囲を指定する。スイッチ(45)を(45−2)側とす
る。このときエントロピーフィルタ(50)には、フレ
ームメモリ(44)に蓄えられた加重移動平均回路(4
3)の出力と前記処理範囲指定回路(49)の出力が加
えられており、加重移動平均演算を施したデータに対
し、一次微分および二次微分による辺縁によって挟まれ
た範囲について前記数式によるエントロピー演算を行
う。
【0052】図9はエントロピー演算回路のブロック図
である。血管軸に垂直な直線上における座標値iを端子
(71)に加え、別に補助変数jを端子(72)に加え
る。jはインクリメンター(74)によって−wから+
wまで変化させ、このデータをiとの加算器(73)に
よって(i+j)を求め、メモリー(75)に加える。
メモリー(75)にはズーム画面の濃度値d(i+j)
が格納されており、加算器(73)からの(i+j)信
号によって該当画素が読出される。メモリー(75)と
しては、フレームメモリ(27)をそのまま使用するこ
とができる。
【0053】メモリー(75)から読出したデータは加
算器(76)によって−wから+wまでの総和をとった
出力P、ROMによって構成する対数器(79)によっ
てlogP、逆数器(80)によって1/Pを得る。一
方メモリー(75)の出力d(i+j)はROMによっ
て構成した対数回路(77)に加えられてlogd(i
+j)、乗算器(78)によってd(i+j)とその対
数との積d(i+j)logd(i+j)をとり、更に
乗算器(81)によって1/Pとの積1/P*d(i+
j)logd(i+j)をとり、減算器(82)によっ
てlogPとの差を求める。
【0054】d(i+j)はjの増加に伴って積算が行
われる。一方、jのインクリメンター(74)の出力を
比較器(84)に加えjがwになったとき、その出力を
ラッチ(85)に加えて数の演算が完了する。出力g
(i)は端子(86)から最小値抽出回路51に出力さ
れる。前記の演算は、それぞれf1 とs1 およびf2 と
s2 の範囲において行い、図7の最小値抽出回路(5
1)においてそれぞれ最小値e1 およびe2 を演算し、
これをエントロピーフィルタ(50)による第3の辺縁
とする。これらの関係位置を前記の図8に示している。
これらの辺縁はモニター(13)に表示する。
【0055】元の画像の不明瞭等の理由によって、明瞭
なf1 ・s1 ・f2 ・s2 が求められないときは、図1
0に示すように、オペレータがモニター(13)の画面
を見ながら操作部(9)を操作し、適宜な点に各辺縁の
位置(×印)を入力し、それらの点を直線で結んで処理
範囲とする。一般には、前記エントロピーフィルタによ
る第3の辺縁が多く用いられるが、一次および二次微分
フィルタ・データの加重和による辺縁を選択するとき
は、前記最大値抽出回路(48)の出力を加重和演算回
路(52)に加え、数による演算を行って加重和g3
(i)を求め、図11に示すように、その座標e1 ′お
よびe2 ′を演算し、これを一次微分および二次微分の
加重和による第4の辺縁とする。
【0056】一次微分および二次微分による明瞭な辺縁
が求められないときの処置も、前述のエントロピーフィ
ルタにおける手操作の場合と同様である。後段の計測 図7に示したスイッチ(53)を(53−1)側にし、
エントロピーによる上下の辺縁e1 およびe2 を血管軸
抽出回路(54)に加え、上下の辺縁に対する最短距離
が等しくなる点を結んで図10のようにエントロピー法
による血管軸axとする。
【0057】次に垂線の勾配演算回路(59)において
図12に示すように血管軸に垂直な直線を求める。この
直線は、たとえば血管軸を構成する5画素の平均的勾配
に垂直な直線とする。前記平均勾配は、中心となる画素
の位置を0とし、x方向およびy方向につき、それぞれ
x(i)およびy(i)を独立変数として求めた一次回
帰式に関わる量SXY・SXXおよびSYS・SYYとすれば、
求める垂線の勾配γは次式になる。
【0058】
【数6】
【0059】次に、図7に示した垂線上のデータ作成回
路(60)において、図3のフレームメモリ(27)上
のデータを参照しつつ、血管軸に垂直な直接n上で画素
毎の濃度値をバイリニヤ補間法によって求める。ここ
に、バイリニヤ補間法は、図13に示すように、1辺の
長さが1である方形の左上角の画素値をf(u′,
v′)とするとき、この左上角から(α,β)の位置に
おける画素値f(u0 ,v0)を次式によって補間する
ものである。
【0060】
【数7】
【0061】辺縁として一次および二次元フィルタによ
る辺縁e1 ′およびe2 ′の加重和を用いるときは、図
7のスイッチ(53)を(53−2)側に切換え、以下
同様の演算を行って、図11に示すように血管軸ax′
を求め、この血管軸に垂直な線n′上における画素毎の
濃度値を前記のバイリニヤ補間法によって求める。次に
図7のスイッチ(41)を(41−2)側に切換え、前
記の血管軸の垂線上の濃度データf(u0 ,v0 )によ
って前記と同様の操作によって次の処理を施す。
【0062】 (1)加重移動平均演算回路(43)による数の加重
移動平均演算 (2)一次微分フィルタ(46)および二次微分フィル
タ(47)による前記数および数式の血管軸の上下
における一次微分および二次微分の演算 (3)最大値抽出演算回路(48)による一次微分およ
び二次微分の最大値を与える座標F1 ・F2 およびS1
・S2 の演算を行い、それぞれ血管軸の上下における第
5および第6の辺縁を求める。
【0063】(4)処理範囲指定回路(49)による前
記F1 とS1 およびF2 とS2 の範囲の指定 (5)前記範囲における加重移動平均回路(43)にお
ける加重移動平均演算 (6)前記加重移動平均データに対するエントロピーフ
ィルタ(50)によるエントローピー演算および最小値
抽出演算回路(51)による第7の辺縁E1 ・E2 算出
(7)スイッチ(53)を(53−1)にし、上下の辺
縁に対する垂線の長さが等しくなる点を計算して血管軸
AXを求める。
【0064】(8)辺縁として一次微分および二次微分
の加重和を用いるときは、最大値演算回路(48)の出
力を加重和演算回路(52)に加えて第8の辺縁E1
・E2 ′を求め、スイッチ(53)を(53−2)に切
換え、同様にして血管軸AX′を求める。また、図7の
スイッチ(53)を(53−1)側にしてエントロピー
フィルタの辺縁データを辺縁座標差演算回路(56)に
加え、上下の辺縁の差D=E1 −E2 を求め、図のよう
に横軸に血管軸方向m、縦軸に辺縁差Dをとって辺縁差
曲線をモニター13に表示する。
【0065】モニター13に表示された図14の画面に
よってハフ変換でできるかどうか検討し、ハフ変換がで
きるときは、正常径Vはその定義により次のようにして
求めることができ、求めた正常径はモニター(13)に
表示する。ハフ変換ができないときは図14に示すよう
に狭窄を生じている箇所を挟んだ狭窄を生じていない部
分に端点A(ma ,Da )・B(mb ,Db )をマニア
ルで入力し、次式によって直線補間を行い正常径を求め
る。
【0066】
【数8】
【0067】図15に示した辺縁差曲線上の1点(m,
D)において引いた直線のD軸上における切片bとm軸
とのなす角θとの関係式は次式で表される。
【0068】
【数9】
【0069】ここでθに特定の値を与え、mとDを辺縁
曲線に沿って変化させ、各(m,D)ごとにbの値を求
める。この演算をmの全区間にわたって行う。同様の演
算をθの値を好ましい間隔で変え、(θ,b)の出現頻
度の最も高い(θm ,bm )を正常径を与える方程式の
算出に用いる。図16は、前記の方法による正常径を求
める回路のブロック図である。(91)は前記数8式に
よってθを変化させたときの各画素のbを求め保存する
回路、(92)は前記bを検索し同一値をとるbおよび
その繰返数を検出して保存する回路、(93)は繰返数
が最大となるbを求め、次にこのbとその繰返数を除い
て同様の検索を行い、これを所定のn回繰返えし、n組
のθとb組合せを求める回路である。
【0070】θは端子101から入力し、たとえば−9
0°ないし+90°の範囲を0.5°刻みで変化させ
る。mは血管軸方向の画素を表わす数字で端子(10
3)から入力され、インクリメンター(104)によっ
て0から調査しようとする血管の長さ分まで変化させ
る。まず最初のθをtanθの値を格納したROM(1
02)に加え、−tanθを出力する。乗算器(10
5)はROM(102)とインクリメンター(104)
の各出力の積をとり、−tanθ*mを加算器(10
7)に出力する。メモリー(106)はmに対する辺縁
差D(m)を格納してあり、指定されたmに対する辺縁
差D(m)を出力する。このメモリーとしては、図3の
フレームメモリ(27)をそのまま使用することができ
る。mは調査しようとする血管の長さ分の画素の相当す
る数のmが出力されるので、加算器(107)にはそれ
に相当する辺縁差D(m)が加えられる。従って、加算
器(107)は乗算器(105)とメモリー(106)
の出力を加えて前記数9のbを算出し、メモリー(10
8)に蓄積する。次にθの値を1ステップ(0.5°)
大きくし、同様の演算を行ってメモリー(108)に蓄
積し、さらにθの全範囲にわたって同様の演算を繰返え
してbのマトリックスデータを完成する。メモリー(1
08)に蓄積されたマトリックスデータは、アドレスカ
ウンター(109)の制御によって一つのbが読出さ
れ、セレクター(110)を介して比較器(111)に
被比較数として入力される。次に読出された他のb値は
セレクタによって比較器(111)に比較数として入力
され、値が一致したものはカウンター(112)によっ
てカウントされ、比較数が一巡するとカウンター(11
2)に記録された繰返数はラッチ(113)に記録され
る。この動作はメモリー(108)から読出される被比
較数が一巡するまで行われ、これらのカウント数はラッ
チ(113)に記録される。この一巡したことの判定
は、インクリメンター(104)の出力を比較器(9
4)に加え、端子(95)から入力されるb値の数(マ
トリックスデータの総数−1)と一致したときEND信
号を送出することによって行われ、ラッチ(113)は
記録されたデータをメモリー(114)に格納する。次
に被比較数を次々と変え、同様の操作を行って他のbと
同値をとる繰返数を検出し、メモリー(114)に格納
する。メモリー(114)から読出したデータは比較器
(115)および最大値演算回路(116)によって最
大値を検出し、これに該当するθm ・bm を出力し、次
のこのbを除いて同様な最大値検出をn回繰返えし、b
の大きな順にn組のθ・bを得ることができる。これら
のbは端子(117)からθは端子(118)から出力
する。
【0071】これらn組のθ・bは、モニター(13)
上に出力した図14を観察することによって正常径とし
て最も適切なものを選択する。この何れも適切でないと
きは、前述したように手動操作によって正常径を入力す
る。前記の演算はエントロピーフィルタ(50)による
辺縁について正常径を求めたものであるが、一次微分と
二次微分の加重和に辺縁を用いた方が適切なときは、ス
イッチ(53)を(53−2)として加重和演算回路
(52)の出力を辺縁座標差演算回路(56)およびハ
フ変換回路(57)に加え、同様な操作を行って正常径
の演算を行う。
【0072】濃度面積法による演算 前記の各データは辺縁の位置すなわち血管のサイズによ
ってその機能を表現したものであったが、狭窄を生じて
いる部分といない部分における血管の断面積に存在する
造影剤の総量を表す量を知れば、血管径を推定すること
ができる。それには、図1のような断面軸上における濃
度曲線と横軸間の面積を比較する方法が考えられる。血
管の位置による相違を一層明らかにするには、図17に
おいて、たとえば二次微分による辺縁の位置s1 および
2 における濃度値a(i)s1とa(i)s2を直線にて
結び、この直線と曲線間のエントロピーフィルタによる
辺縁e1 とe2 の面積を用いる方法がある。この面積A
は、前記直線上の点をy(i)とするときには次式とな
る。
【0073】
【数10】
【0074】実施例においてはこの方法を用い、図17
の画面をモニター13に表示させるようにした。また、
エントロピーフィルタによる辺縁に代わって、一次微分
と二次微分の加重和による辺縁の位置における濃度値を
用いてもよい。さらに、計測面積を縦軸にとり、計測位
置(m座標)を横軸にとって図14と同様のグラフを作
成し、前記方法でハフ変換を適用して正常径を求める。
この正常径値を用いて、狭窄率は、前記の数8式を適用
して算出することができる。
【0075】カテーテルによる較正 以上説明した血管造影画像は、何れも絶対寸法が明確で
はないので、寸法の分かっているカテーテルを用いて較
正を行う。ここにカテーテルとは、たとえば血管の造影
を目的として造影剤を血管内に注入する管で、人体に無
害で安全な材質が選ばれる。もっとも、較正に用いる管
は実際に用いるものでなくても、それに該当するもので
あってもよい。
【0076】カテーテルは通常血管造影時に造影血管と
ともに同時に撮影されるが、カテーテル像が同時に撮影
されない場合には、カテーテル像のみ少なくとも同一装
置、同一条件下において同一フイルム上に撮影すること
が望ましい。そのためには、カテーテルの周囲に水を配
する等できるだけ人体内部と同じ環境を作り、できれば
患者の計測箇処近くに配置してフイルムに撮影すべきで
ある。
【0077】このようにして撮影したフイルムを前記と
同様にして該当するコマを検索し、カテーテルの計測領
域を選定して一連の計測処理を行い、エントロピーフィ
ルタまたは一次微分および二次微分フィルタの加重和に
よる辺縁差を求めれば、この辺縁差に該当するデジタル
カメラ(10)の画素数が分るので、カテーテルの内径
をこの画素数で除すことによって画素当りの絶対値を知
ることができる。計測しようとする血管の辺縁差の絶対
値は、同様な操作によって求めた血管の辺縁差の画素数
に、前記の画素の絶対値を乗ずることによって求めるこ
とができる。
【0078】最終データの算出と表示 正常径は、10パーセントの変動があるものとみなし、
前述の演算によって求めた正常径を平均的正常径とし、
これより10パーセント低い濃度値における血管径を仮
想的下限正常径とする。図18はこれらの関係を示し、
辺縁差曲線・正常径位置を示す直線およびこれより10
パーセント下がった位置における直線はモニター(1
3)に表示する。
【0079】仮想的下限正常径以上の値の径データは、
正常径範囲における血管径の標準偏差の算出に用いる。
狭窄によって減少した血管径D(m)と正常径V(m)
とを用いて、狭窄率S t (m)を表せば次式となる。
【0080】
【数11】
【0081】mを変化してこれに対応するSt (m)を
求め、図19の如き狭窄率曲線をモニター(13)上に
表示する。図19の狭窄率曲線上に複数のカーソル
(1,2,・・・,n)を表示し、この点におけるたと
えば図20のデータを演算し、モニター(12)表示す
る。この他、平均狭窄率(%)・平均絶対径(μm)・
狭窄部を含んだ平均正常径・および正常径範囲における
血管径の標準偏差を演算し、モニター(13)に表示す
る。
【0082】血管の辺縁と正常径の関係位置を一覧でき
るように、たとえばモニター(13)にエントロピーフ
ィルタによる上下の辺縁E1 (m)・E2 (m)および
正常径V(m)を図21のように表示する。次式の通り
の正常径の範囲における濃度面積Aa (m)と狭窄を生
じている部分の濃度面積Ab (m)との差と、正常径の
濃度面積との比を、濃度面積による狭窄率Sn (m)と
する。
【0083】
【数12】
【0084】この狭窄率は必要によって求めるものと
し、このときは狭窄を生じている各部における狭窄率を
演算し、図19と同様な狭窄率曲線をモニター(13)
に表示する。また、カーソルで指示した複数の点につい
てのAa (m)・Ab (m)およびSn (m)を表に
し、また例えば平均狭窄率(%)等のデータを求めるこ
とができる。
【0085】図3に示したプリンタ(32)には、たと
えば、患者名・生年月日・冠動脈造影撮影年月日・撮影
装置・撮影角度・X線源とベッドとの距離・血管径を求
めた血管名・最大狭窄率を出力し、個人データの印刷を
行う。各画面データおよび関連する諸データは大量にの
ぼるので、必要により大容量メモリー、例えば光磁気デ
ィスク(33)等に蓄積しておくことが望ましい。これ
らのデータとしては、例えば次のものを挙げることがで
きる。
【0086】(1)前に挙げた個人データ (2)モニターカメラ1によって撮像した画像データ (3)図14の辺縁差曲線 (4)図21の上下の辺縁と正常血管径を表示した画像 (5)図20のデータ画面のカラー表示 モニター(13)として高解像度のカラーブラウン管を
使用し、図3に示すようにフレームメモリ(27)をR
・G・Bのメモリー板によって構成する場合には、たと
えば図21においては、血管内に相当する辺縁間は薄い
赤色で充填し、正常径は青色等で表示することができ
る。また、図1・3・5・6・8・10・11・12・
14・17・18・19においても同様にして各種の色
を使い分けて、見易くまた各部の識別を容易にすること
ができる。
【0087】フイルム(1)がカラーフイルムのときは
完全なカラー表示による画面を得ることができ、一層の
臨場感を得られ、別の効果が期待できる。ただしこのと
きは、デジタルカメラ(10)の撮像はフィルタを替え
て3回行う必要がある。本システムの構成、システムを
構成する各単位機器、データの算出方法、データのまと
め方、データの格納方法およびその表示方法は、その技
術思想を同じくするものである以上は前述した実施例に
とらわれるものではない。
【0088】応 用 前記の説明は冠動脈を対象にしたものであるが、他の血
管、たとえば頸動脈についても適用できることは明らか
である。さらに輸胆管・尿道等についても同様の狭窄状
況の精密計測に応用することができる。また、フイルム
に撮像した管状のものであれば、その狭窄等の変形状態
を観察し計測することができるので、広く産業上に応用
することが考えられる。
【0089】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
り、フイルム造影画像から、極めて簡単な操作によって
計測すべきコマを検索でき、検索したコマから計測領域
の選択操作もカーソルを利用し全て自動的に計測領域を
水平にして表示できるので、操作が極めて簡単で容易と
なる。
【0090】そして、この発明においては、高拡大高解
像度のカメラを使用しエントロピーフィルタを適用して
いるので、従来技術に比べ精密さにおいて3倍、正確さ
において4倍以上優れ、また微小な径変化の検出能力が
高い利点がある。また、この発明においては、エントロ
ピーフィルタによって検出した辺縁から中心軸を算出
し、この中心軸に垂直な線上において更にエントロピー
フィルタを適用しているので、極めて実際に近い辺縁を
求めることができる。さらに、この発明においては、ハ
フ変換によって正確な正常径を算出しており、このため
信頼性のある狭窄率を求めることができる。
【0091】しかもこの発明では、時間のかかる膨大な
演算をハード回路によって処理しているので、処理スピ
ードが極めて速い利点があり、エントロピーフィルタに
よる辺縁と一次微分と二次微分の加重和による辺縁を画
像の状態によって適当な方を選択することができる。狭
窄率をハフ変換によって求めた正常径から算出する方法
と、濃度面積法によって狭窄率を算出する方法を自由に
選択することもできる。
【0092】以上の通り、この発明によって、高精度の
血管径計測が可能となる。このため、本装置を用いて血
管造影画像から注目する血管枝の管径を求め、数値化し
て記録を残すと種々の臨床研究に役立ち、その結果、更
に心臓疾患や動脈硬化の病態が明らかとなり、ひいては
診断治療法の向上が期待できる。たとえば、現在、心血
管の狭窄部位の種々の治療法が提案され実施されている
が、疾患の状態と予後の関係は必ずしも明らかではな
い。そこで治療前の造影画像を対象とした管径計測と治
療後の患者の状態を詳しく検討すれば、治療前の管径計
測結果から患者にとって予後が良好な治療術の選択法が
見出されることが期待される。また、これらの研究の結
果、この装置の使用により有効な治療法の選択が可能と
なれば、日常の診断治療にも有効に利用されるものと考
えられる。このような点を綜合すると、この装置は全国
の基幹医療施設に導入されるべき装置だと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】血管軸に垂直な線上における造影剤の濃度曲線
である。
【図2】この発明の装置概要を示す要部ブロック図であ
る。
【図3】この発明の装置概要を示す全体ブロック図であ
る。
【図4】モニターカメラによって撮像されたフイルムコ
マの検索画面である。
【図5】全体画面とズーム画面のマルチ画面図である。
【図6】モニター画面全体に広げた拡大ズーム画面図で
ある。
【図7】各種の演算を行う計測部のブロック図である。
【図8】一次微分・二次微分およびエントロピーフィル
タによって検出した辺縁の位置を示す図面図である。
【図9】エントロピーフィルタの構成を示すブロック図
である。
【図10】エントロピーフィルタによる辺縁から血管軸
の検出およびマニアルで一次および二次微分による辺縁
を入力する説明図である。
【図11】一次および二次微分フィルタの加重和による
辺縁から血管軸を検出する説明図である。
【図12】血管軸に対する垂線の説明図である。
【図13】バイリニヤ補間法の説明図である。
【図14】正常径の補間法の説明図である。
【図15】ハフ変換の説明図である。
【図16】ハフ変換回路のブロック図である。
【図17】濃度面積法の説明図である。
【図18】仮想的下限正常径の説明図である。
【図19】狭窄率曲線およびカーソルによる狭窄率関係
データの算出位置を示す図面図である。
【図20】演算結果の表示例図である。
【図21】上下の辺縁と正常血管径を表示する画面図で
ある。
【符号の説明】
1 フイルム 2 フイルム走行機構 3 ステージ 4 撮像位置制御器 5 ITVカメラ 6 インターフェイス 7 ITVモニター 8 CPU 9 操作部 10 高解像度カメラ(デジタルカメラ) 11 データ処理部 12 データ等のモニター 13 高解像度モニター 14 出力装置 15 メモリー 20 フイルム走行制御器 21 ステージ制御器 22 フレームメモリー 23 カーソル発生器 24、30 オアゲート 25、34、41、42、45、53 スイッチ 26 バッファメモリー 27、44 フレームメモリー 28 カーソル発生器 29 オーバーレイメモリー 31 計測部 32 プリンタ 33 光磁気ディスク 43 加重移動平均演算回路 44 フレームメモリ 46 一次微分フィルタ 47 二次微分フィルタ 48 最大値抽出演算回路 49 処理範囲指定回路 50 エントロピーフィルタ 51 最小値抽出回路 52 加重和演算回路 54 中心軸抽出回路 55 断面積算出回路 57 ハフ変換回路 58 管変形形状計算回路 59 垂線の勾配算出回路 60 垂線上のデータ作成回路 61 検索画面 62 血管 63 カーソル 64 マルチ画面 65 全体画面 66 ズーム画面 67 全体画面上に表示されたカーソル 71 i入力端子 72 j入力端子 73、76 加算器 74 インクリメンター 75 メモリー 77、79 log値ROM 78、81 乗算器 80 逆算器 82 減算器 83 w入力端子 84 比較器 85 ラッチ 86 g(i)出力端子 91 b算出回路 92 θを変化させたときの同一bの最大数算出回路 93 前記最大数中の最大値算出回路 94 比較器 95 n入力端子 101 θ入力端子 102 −tanθROM 103 i入力端子 104 インクリメンター 105 乗算器 106、108 メモリー 107 加算器 109 アドレスカウンター 110 セレクタ 111 比較器 112 カウンター 113、115 ラッチ 114、116 最大値演算回路 117 b値出力端子 118 θ値出力端子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06T 7/00 G06F 15/70 330F (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 15/00 - 15/08 A61B 10/00 G01B 11/00 - 11/30 102 G06T 1/00 G06T 5/20 G06T 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冠状動脈等の造影画像の所要領域を高拡
    大して読み取る画像読み取り手段と、血管造影画像にお
    いて一次微分フィルタおよび二次微分フィルタによって
    求めたそれぞれ上下の第1および第2の辺縁の領域内あ
    るいは目視によって定めたそれぞれ上下の第1および第
    2の辺縁の領域内における±wの範囲に対して、 【数1】 で表されるエントロピーg(i)(i=1・・・n)が
    最小値となる2つの座標値を求め、その位置を辺縁と定
    義するエントロピーフィルタによって血管辺縁を抽出す
    る抽出処理手段とを有し、拡大画像からエントロピーフ
    ィルタによって辺縁抽出して血管径を高精度計測するこ
    とを特徴とする造影血管高精度管径計測装置。
  2. 【請求項2】 冠状動脈等の造影画像フイルムの計測コ
    マを検索する手段と、該検索した計測コマから計測領域
    を高拡大高解像度で読取る手段と、該読取った計測領域
    のデータからエントロピーフィルタおよびハフ変換を含
    む演算回路によって血管の辺縁・血管軸・正常径を抽出
    する手段と、狭窄率を演算して出力する手段とによって
    構成する請求項1の造影血管高精度管径計測装置。
  3. 【請求項3】 血管造影画像フイルムを順次モニター・
    カメラで読取り、これをモニター上に表示し、管径計測
    の対象となるフイルムのコマを選択し、高拡大すべき計
    測領域をモニター画面上に表示し抽出するための造影画
    像表示用モニターを備えている請求項2の造影血管高精
    度管径計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項3で決定した高拡大すべき計測領
    域についての信号がフイルム走行機構およびフイルム・
    ステージに送られ、前記選択されたコマが高拡大画像読
    取装置のフイルム・ステージ上に移され、前記請求項2
    で決定した高拡大画像読取装置の撮像範囲が前記計測範
    囲と一致するように、高拡大読取装置とフイルム・ステ
    ージとの相対位置を自動的に移動できるようにした請求
    項3の造影血管高精度管径計測装置。
  5. 【請求項5】 一次微分フィルタおよび二次微分フィル
    タによって求めたそれぞれ上下の第1および第2の辺縁
    の領域内において、エントロピーフィルタまたは前記第
    1および第2の辺縁の加重和によって求めたそれぞれ上
    下の第3または第4の辺縁から血管軸を求め、該血管軸
    の垂直線上においてバイリニヤ法によって求めた濃度値
    に対し、再び前記の演算によってそれぞれ上下の第1な
    いし第4の辺縁に該当するそれぞれ上下の第5ないし第
    8の辺縁を求め、該それぞれ上下の第7または第8の辺
    縁差をとり、狭窄箇所を含む血管の範囲に対してそれぞ
    れハフ変換を施してそれぞれの正常径を求め、該正常径
    と辺縁差からそれぞれ狭窄率を求める請求項2の造影血
    管高精度管径計測装置。
  6. 【請求項6】 血管軸方向の位置mを横軸にとり、この
    mに対応する血管の両辺縁の位置の差D(m)を縦軸に
    とった血管の辺縁差曲線上の1点において引いた直線が
    横軸となす角をθ、縦軸上の切片をbとするとき、mお
    よびθを変化せしめたときそれに対応するbの中より同
    一の値をとるbの数を検出し、その数が最大となるbか
    ら大きい順に所定の数のθとbの組合せを検出し、この
    組合せの中から血管の狭窄部における正常径を検出する
    ようにした請求項2または5の造影血管高精度管径計測
    装置。
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