JPH0765154A - 血管像の定量解析装置及びその定量解析方法 - Google Patents

血管像の定量解析装置及びその定量解析方法

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JPH0765154A
JPH0765154A JP5216684A JP21668493A JPH0765154A JP H0765154 A JPH0765154 A JP H0765154A JP 5216684 A JP5216684 A JP 5216684A JP 21668493 A JP21668493 A JP 21668493A JP H0765154 A JPH0765154 A JP H0765154A
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Masahiro Ozawa
政広 小澤
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シネフィルムよりもデータ点数が少ないデジタ
ルアンギオ像であっても、精度良く、簡便に、且つ即時
に血管の狭窄程度を計測できるようにする。 【構成】造影された血管像の血管部分を指示する指示手
段と、指示された血管部分を当該血管部分の走行方向に
追跡して血管の仮の中心線を抽出する仮の中心線抽出手
段と、抽出された仮の中心線を成す仮の中心点毎の濃度
プロファイルに基づいて血管辺縁を抽出する辺縁抽出手
段と、抽出された血管辺縁のデータに基づいて血管の中
心線を決める中心線決定手段と、抽出された血管辺縁と
決定された中心線とのデータに基づいて血管の走行状態
に関する量(狭窄率など)を算出する算出手段と、算出
した量を表示する表示手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血管像の定量解析装
置及びその定量解析方法に係り、とくに、デジタル量で
表されたアンギオ画像から血管の狭窄率を定量的に解析
する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の医療診断において、血管の狭窄の
程度を定量的に把握することは重要な診断項目の一つに
なっている。従来、血管径や狭窄率を定量解析するため
に、シネフィルム(X線フィルム)をディジタイズ(デ
ジタル化)した画像やデジタルアンギオ画像などのX線
造影画像が収集され、使用されている。
【0003】このようなX線画像を用いて狭窄程度を定
量解析する方法の内、比較的簡単な方法は、血管の正常
部分と狭窄部分の夫々において血管走行方向に対して垂
直な線分を操作者に引かせることにより、その垂直線分
の濃度プロファイルを抽出し、この濃度プロファイルに
基づき血管辺縁を決定し、狭窄率を算出するものであ
る。
【0004】この解析方法における血管辺縁の決定につ
いては、種々にプロセスが提案されている。この内、比
較的簡便で実用に供されているものに、“Reiber”らが
提案している1次微分と2次微分の荷重和を用いるもの
(Reiber JHC, Serruys PW:Quantitative Coronary Art
eriography, Kluwer Academic Publishers, Netherlan
d, 1991)がある。この方法は図35に示すように、濃度
プロファイル曲線を演算し、その曲線の1次微分と2次
微分の曲線を求め、それらの曲線の和や差を演算する。
そして、1次微分及び2次微分の和の曲線上の最大値を
持つ点を血管の左側の辺縁と、2次微分から1次微分を
引いた曲線上で最大値の点を右側の辺縁と決定するもの
である。
【0005】これに対して、最近では、血管上で狭窄部
分を挟んだ前後の正常部位を操作者が指定するだけで、
指定した部位間の濃度プロファイル曲線が自動的に求
め、辺縁を決定して狭窄率を算出するという解析装置が
知られている。この解析装置は、指定点や濃度プロファ
イルの情報などを基礎にして血管の自動追跡を行う手法
を導入し、上記の狭窄率算出を実現している。この血管
の自動追跡についても様々な方法が提案されているが、
多くは血管断面が持つ形状的特徴に依存している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の血管像の定量解析技術には、以下の種々の面
で、現代の医療診断における高度な要求には応えきれな
い未解決の課題が放置されている。
【0007】近年、IVR(Interventional Radiolog
y)の普及により、狭窄率計測をIVR術中に行いたい
というニーズがあり、簡単な操作による即時計測が求め
られている。この即時計測に応えるのに、シネフィルム
に拠る計測は、データがアナログ量で取扱い難いから不
向きであり、デジタルアンギオ像による計測が有効であ
る。
【0008】また、上述した濃度プロファイルの1次微
分と2次微分の荷重和による辺縁を決定する方法(この
方法はシネフィルム像に好適に適用される)をデジタル
アンギオ画像に適用しようとしても、データ点数が不足
するなど、その適用は不適で、得られた狭窄率の精度が
低いという問題がある。とくに、解析対象の血管が細い
場合、シネフィルムに拠る計測のようにディジタイズす
る前に画像を拡大できればよいが、デジタルアンギオ像
では濃度プロファイル曲線における血管表現のためのデ
ータ点数が十分ではない。このため、少ないデータによ
る曲線から1次微分や2次微分を求めても、高精度な狭
窄率計測は期待できない。
【0009】さらに、前述した血管の自動追跡も、即時
計測という短時間での処理となると、精度の良い追跡は
困難である。というのは、血管の狭窄は血流が変化する
血管分岐部分の近傍で起こることが多いので、血管の自
動追跡が分岐によって惑わされることが多く、この血管
分岐の吟味に時間が掛かるからで、短時間に追跡を行う
にはその吟味が粗くなり、追跡誤りを生じ易くなる。
【0010】さらに、現在の解析装置は、狭窄率を計測
できる箇所が1回の解析当り1箇所である。このため、
一度計測した部位の近傍に在る別の狭窄部分を計測した
いときも、融通性は無く、最初から再計測する必要があ
り、全体の計測に時間が掛かるとともに、同じ操作を繰
り返すことにより操作量も比例的に増えるという問題が
あった。
【0011】この発明は、上述した従来技術の問題に鑑
みてなされたもので、収集したアンギオ像を用いて、血
管の狭窄程度を高精度に、簡単に、且つ短時間の内に定
量解析できる定量解析装置を提供することを、目的とす
る。とくに、IVR術中でも狭窄率などを計測可能にす
ることを目的とする。また、シネフィルムよりもデータ
量が少ないデジタルアンギオ像であっても、高精度に計
測できるようにすることを目的とする。さらに、この発
明の別の目的は、1回の解析で任意数の血管部位の狭窄
率などを計測できるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、この発明に係る血管像の定量解析装置は、造影され
た血管像の血管部分を指示する指示手段と、この指示手
段により指示された血管部分を当該血管部分の走行方向
に追跡して血管の仮の中心線を抽出する仮の中心線抽出
手段と、この抽出手段により抽出された仮の中心線を成
す仮の中心点毎の濃度プロファイルに基づいて血管辺縁
を抽出する辺縁抽出手段と、この抽出手段により抽出さ
れた血管辺縁のデータに基づいて血管の中心線を決める
中心線決定手段と、上記辺縁抽出手段により抽出された
血管辺縁と上記中心線決定手段により決定された中心線
とのデータに基づいて血管の走行状態に関する量を算出
する算出手段と、この算出手段により算出された量を表
示する表示手段とを備えたことを要部とする。
【0013】上記各構成要素は種々の態様を採ることが
できる。
【0014】例えば、前記指示手段は、前記血管部分の
両端を2箇所の点で指示する手段である。また、前記算
出手段は、前記血管部分の血管径及び狭窄率の内、少な
くとも一方を算出する手段である。さらに、前記仮の中
心線抽出手段は、前記追跡始点及び追跡終点の位置情報
に基づいて血管追跡のためのスキャン方向を決定するス
キャン方向決定手段を含む。
【0015】また、前記仮の中心線抽出手段は、現在の
追跡点から前記追跡終点へ向かう追跡方向を決める機構
と、その追跡方向に依存した領域を決める機構と、その
領域内又はその領域の近傍に前記追跡終点が現れたか否
かを判定する機構と、上記追跡終点が上記領域内又はそ
の領域の近傍に現れていないときには、その領域内の画
素点の画素濃度値が予め設定された濃度判定条件を満た
すか否かを判断する機構と、その判定条件を満たす画素
点の内、画素濃度値のプロファイル上の振幅変動が最も
大きい点を次の追跡点と決める機構と、上記追跡終点が
上記領域に現れたときには追跡を止める機構とを備えた
ことを要部とする。前記領域は、例えば、現在の追跡点
から追跡終点に向かって広がる扇状の領域である。
【0016】さらに、前記辺縁抽出手段は、前記スキャ
ン方向に直交する方向における前記仮の中心点毎の濃度
プロファイルを作成する機構と、その濃度プロファイル
上の血管のバックグラウンド領域を決定する機構と、上
記濃度プロファイル上の血管中心を決める機構と、上記
バックグラウンド領域の濃度値と上記血管中心の濃度値
との間の変更可能な一定割合を閾値として決める機構
と、上記閾値に最も近い濃度値を持つ上記濃度プロファ
イル上の位置を当該プロファイル上の血管辺縁と決める
機構とを備えたことを要部とする。例えば、前記バック
グラウンド領域を決定する機構は、前記血管中心の濃度
値とその血管中心の位置から最も近く且つ前記濃度プロ
ファイル上で一次微分最大値を持つ位置の濃度値との差
の変更可能な一定割合値を用いて上記バックグラウンド
領域を決める機構である。
【0017】さらに、前記指示手段は、前記血管部分を
3箇所以上の離れた点で指示する手段であって、上記血
管部分を上記3箇所以上の指示点位置で分割して複数の
血管分割部分を形成する分割手段を付加し、この分割手
段により分割された複数の血管分割部分の各々について
前記仮の中心線抽出手段、辺縁抽出手段及び中心線決定
手段を適用させるように構成するとともに、上記辺縁抽
出手段により抽出された上記複数の血管分割部分の各々
の辺縁同士を接続し且つ上記中心線決定手段により決定
された上記複数の血管分割部分の各々の中心線同士を接
続する接続手段を付加したことを要部とする。
【0018】さらに、前記算出手段は、前記血管部分の
狭窄率を算出する手段であって、前記表示手段は、上記
狭窄率とともに、上記狭窄率の算出に用いた狭窄部分又
は参照血管部分の位置を表示する手段である。さらに、
前記表示手段により表示された狭窄部分又は参照血管部
分において狭窄率算出位置をマニュアルで任意に指定可
能な算出位置指定手段と、この算出位置指定手段により
指定された狭窄率算出位置における血管径及び狭窄率の
内の少なくとも一方を前記辺縁抽出手段により抽出され
た血管辺縁と前記中心線決定手段により決定された中心
線とのデータに基づいて演算する演算手段とを付加す
る。
【0019】一方、この発明に係る血管像の定量解析方
法では、造影された血管像の血管部分を指示し、その指
示された血管部分を当該血管部分の走行方向に追跡して
血管の仮の中心線を抽出し、その抽出された仮の中心線
を成す仮の中心点毎の濃度プロファイルに基づいて血管
辺縁を抽出し、この後、その抽出された血管辺縁のデー
タに基づいて血管の中心線を決め、上記血管辺縁と血管
の中心線とのデータに基づいて血管の走行状態に関する
量を算出し、その算出された量を表示する。
【0020】
【作用】例えばX線デジタルアンギオ像として取得され
た、造影血管像の血管走行方向に沿った血管部分が指示
手段により指示される。この指示は2箇所又は3箇所以
上の点に拠る。指示が2箇所の場合は、その2つの指示
点を両端とした一つの血管部分が指示され、指示が3箇
所以上の場合は、分割手段により、隣り合う2つの指示
点を両端とする複数の血管分割部分が指示される。
【0021】いま、指示点が2箇所の場合、指示された
血管部分について仮の中心線抽出手段により血管走行方
向に追跡され、血管の仮の中心線が抽出される。抽出さ
れた仮の中心線は複数の仮の中心点でなる。この仮の中
心点毎の濃度プロファイルに基づいて血管辺縁が辺縁抽
出手段により抽出される。この抽出手段により抽出され
た血管辺縁のデータに基づいて血管の中心線が中心線決
定手段により決められる。抽出された血管辺縁と決定さ
れた中心線とのデータに基づいて血管の走行状態に関す
る量(例えば、血管径の変化曲線や狭窄率)が算出手段
により算出され、この算出値が表示手段で表示される。
【0022】一方、指示点が3箇所以上のときは、複数
の血管分割部分の各々について、仮の中心線が抽出さ
れ、血管辺縁が抽出され、さらに中心線が決定される。
そして、抽出された血管辺縁及び決定された中心線が接
続手段により血管分割部分同士で接続される。この接続
された血管部分について、前述と同様に、血管径の変化
曲線や狭窄率が算出され、表示される。
【0023】さらに別の態様では、表示された狭窄部分
又は参照血管部分において狭窄率算出位置がマニュアル
で任意に指定でき、この狭窄率算出位置における血管径
及び狭窄率の内の少なくとも一方が、抽出された血管辺
縁と決定された中心線とのデータに基づいて演算手段に
より演算される。このため、算出位置を変えるだけで、
狭窄率などが一度生成したデータを使って容易に演算さ
れる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図28
(各部の処理の変形例を示す図も含む)を参照して説明
する。
【0025】図1には、被検体に造影剤を注入してX線
を曝射し、デジタルアンギオ像を得るX線診断装置の概
略を示す。このX線診断装置は、この発明に係る血管像
の定量解析装置を実施したものである。
【0026】図1に示すX線診断装置は、X線を曝射す
るX線管11、被検体を載置するテーブル12、被検体
を透過してきたX線を受け、このX線を可視光に変換す
るイメージインテンシファイア(I.I.)13、及び
I.I.13の出力光を電気量の画像信号に変換するT
Vカメラ14を有する。X線管11は、図示しない高電
圧発生器を介してX線制御器に接続されている。テーブ
ル12は寝台上をスライド可能になっており、診断位置
を選択できる。
【0027】TVカメラ14の出力端はA/D変換器1
5を介してフレームメモリ16に接続されている。これ
により、A/D変換器15でデジタル化された画像デー
タがフレームメモリ16の各画素を構成するメモリ領域
に各々書き込まれる。フレームメモリ16の読出し端は
画像合成器17、D/A変換器18を介してモニタ19
に接続されている。これにより、フレームメモリ16に
格納された画像データがフレーム毎にモニタ19に送ら
れ、例えば造影剤を注入して撮影した血管像がほぼリア
ルタイムに表示される。画像合成器17は、後述する血
管像の解析に係る画像のデータと上記血管像の透視デー
タとを合成するものである。
【0028】上記フレームメモリ16の読出し端は画像
処理メモリ20にも接続され、血管像の解析のために画
像データが画像処理メモリ20に転送される。この転送
及び画像処理のために、フレームメモリ16及び画像処
理メモリ20のメモリ動作を制御する画像処理プロセッ
サ21が設けられている。この画像処理プロセッサ21
はCPU(中央処理装置)21aを有し、入力器22を
介してオペレータから指令される入力情報に応答し、後
述するように所定の画像データ解析を行うようになって
いる。この画像処理プロセッサ21に拠る解析結果は、
グラフィック描画メモリ23を介して前記画像合成器1
7に送られる。これにより、血管の定量解析としての狭
窄率計測に伴う途中データや計測結果などが画像合成器
17、D/A変換器18を介してモニタ19に送られ、
モニタ19に重畳表示や分割表示されるようになってい
る。
【0029】このX線診断装置では、上記画像処理メモ
リ20、画像処理プロセッサ21、入力装置22、及び
グラフィック描画メモリ23が本発明に係る血管像の定
量解析装置の要部を成している。
【0030】上記画像処理プロセッサ21は図2に示す
手順を予め内蔵しており、この手順にしたがって狭窄率
を計測する。なお、この図2に示す手順は血管指定点数
が2つの場合に適用されるもので、この手順の流れに沿
う概略を図3に模式的に示す。以下、図2に手順にした
がって説明する。
【0031】まず、図2のステップS1において対象血
管が指定される。具体的には、CPU21aがグラフィ
ック描画メモリ23に位置指定用のカーソルを描画す
る。このカーソルは、画像合成器17、D/A変換器1
8を介してモニタ19に表示される(以下、とくに断ら
ない限り、グラフィック描画メモリ23に描画された図
形、アノテーションなどは画像と共にモニタ19に表示
されるものとする)。モニタ19に表示された入力器2
2のマウスなどを用いて任意にモニタ上を移動可能にな
っている。そこで、操作者は対象血管上でカーソルを移
動させ、解析対象となる狭窄部分を挟むように、その前
後の正常部位2箇所Ps,Pe(図3(a)参照)をカ
ーソルで各々マークする。これによりカーソル設定され
た画像データは、画像処理メモリ20に転送され、記憶
される。
【0032】なお、上述のように2箇所指定される指示
点Ps,Peの内、第1指示点Psが追跡開始点、第2
指示点Peが追跡終点とし、、追跡開始点Psが狭窄部
分よりも末梢側の正常部位の位置に、追跡終点Peが狭
窄部分よりも心臓に近い基幹血管側の正常部位の位置に
くるように、操作者は入力器22を操作することを約束
事とする。これにより、後述する血管の自動追跡は血管
の末梢側から心臓側に向かって行われるため、血管Bの
分岐部分においても図4(a)に示すように追跡を失敗
することが無い(つまり、同図(b)に示す如く正しく
2点Ps,Pe間を追跡できる)。
【0033】次いで、画像処理プロセッサ21はステッ
プS2の処理に移行し、画素の配置を考慮したスキャン
方向を決定する。この決定はステップS1で入力した2
個の指示点Ps,Peの位置関係を読み取って行う。す
なわち、マウスで指定した2個の指示点Ps,Peの画
像の水平方向の変位量dxと垂直方向の変位量dyとを読み
取る。そして、水平方向の変位量dxと垂直方向の変位量
dyとを比較する。この結果、水平方向の変位量dxの方が
大きい場合にはスキャン方向を画像の水平方向と決定す
る。また、垂直方向の変位量dyの方が大きい場合にはス
キャン方向を画像の垂直方向と、両者dx,dyが等しい場
合にはスキャン方向を斜め45度(+45度、−45
度)と夫々決定する。
【0034】なお、このスキャン方向の決定に際し、必
要に応じて「斜め45度」のスキャン方向を止め、水平
方向又は垂直方向のいずれかに統一してもよい。また、
図6(a)に示すように1画素の形状が正方形でないと
きは、変位量dx,dyの比較結果が斜め45度のスキャン
方向であると判定したとしても、実際の画像において血
管は斜め45度の方向に走行している訳ではない(同図
(b)参照;同図(c)は正方画素における斜め45度
のスキャン方向を示す)。このようなときには、1画素
の縦横の比率n:m(n≠m)の比率を予め演算してお
き、その比率に応じて変位量dx,dyを補正し、この補正
変位量dx′,dy′について上述の変位量比較を行う。具
体的には、変位量dx,dyに対して夫々、n2 ,m2 を乗
じることで補正変位量dx′,dy′を得る。
【0035】次いでステップS3に移行し、後から行う
血管追跡と血管辺縁抽出とに用いる画像データの前処理
としてのスムージングを実行する。このスムージングは
ノイズを除去するためのである。血管追跡用の画像デー
タには、血管を追跡するスキャン方向に直交する方向の
1次元の低域通過フィルタでフィルタリングし、血管辺
縁抽出用の画像データには、2次元の低域通過フィルタ
でフィルタリングする。
【0036】次いでステップS4に移行し、仮の中心線
(仮の中心点の集合体)の抽出を行う。具体的には、上
述のフィルタ処理によりスムージングした画像データを
用いて血管の追跡を行う。この場合の追跡線は、厳密な
意味での血管中心線ではないので、「仮の中心線」と呼
ぶことにする。以下、図7〜図11に基づいて抽出プロ
セス別に説明する。
【0037】第1の抽出プロセスを図7(a)(b)に
示す。上述の如く決定したスキャン方向SNに直交する
方向PRの濃度プロファイル毎に追跡点(仮の中心点)
を探すことを繰り返す。いま、追跡点が同図(a)に示
すようにi番目の点Pまで求められているとする。次
の直交方向PRの追跡点を求めるには、i+1番目の直
交方向PRの濃度プロファイルPLをまず演算する。そ
して、この濃度プロファイルPL上で前の追跡点P
位置をサーチの始点Pxに決定する。このサーチ始点P
xを中心にi+1番目の濃度プロファイルPL上を、極
小値を求めてサーチする(X線画像がサブトラクション
像ならば最大値を求めてサーチする)。そして、始点P
xの最も近傍の位置でサーチされた極小値をもつ位置P
i+1を、i+1番目の濃度プロファイルPLにおける
仮の中心点(追跡点)とする(図7(b)参照)。この
一連のサーチは、作成する濃度プロファイルPL上にス
テップS1で指定した追跡終点Peが現れるまで繰り返
される。
【0038】第2の抽出プロセスを図8、図9に基づい
て説明する。この第2の抽出プロセスは、指向性を有し
た扇状の領域を追跡点毎に設定して行うものである。こ
こでは、この扇状の領域を用いる手法を「指向性扇状ト
ラッキング法」と呼ぶことにする。扇状の領域を次の追
跡点の選択範囲に指定する理由は、次の追跡点が、現在
の追跡点から追跡方向に離れるにつれて比例的に広が
る、追跡方向に直交する方向の範囲に存在する確率が最
も高いことに起因している。
【0039】いま、図8に示すように追跡始点Psから
追跡終点Peまで順次、血管Bを追跡するとき、i番目
の追跡点(仮の中心点)Pから次のi+1番目の追跡
点(仮の中心点)Pi+1を決めようとしていると仮定
する。まず、追跡点Pを要とする指向性を持った扇状
の領域Rdを設定する。この扇状領域Rdの形は、図9
に示すように、現在の追跡点Pから追跡終点Peに向
かう方向Ddに応じて決める。つまり、方向Ddが画像
の縦軸に対してどの程度傾斜しているかに応じて扇状領
域Rdの形を決めるもので、扇状領域Rdの下端の中心
画素Pcを方向Rdが貫くようにする。これにより、例
えば同図(a)のように方向Ddが画像縦軸にほぼ平行
なときは、左右対称な形の扇状領域Rdが設定され、同
図(b)のように傾斜しているときは、その傾斜の程度
に応じて歪な形に設定される。これらの形状データは、
方向Ddに応じて変わるデータとして予めメモリテーブ
ルに記憶させておき、必要に応じて呼び出せばよい。
【0040】このように扇状領域Rdが決まると、この
領域内で濃度値(画素値)が最小(サブトラクション像
ならば最大)となる点(画素)を探す。この位置の濃度
値が予め設定しておいた設定値よりも小さい(サブトラ
クション像ならば大きい)か否か判定する。
【0041】この結果、設定値よりも小さい(サブトラ
クション像ならば大きい)と判定した場合、このサーチ
した点を図8に示す如く、次の追跡点Pi+1に決め
る。以下、この手順が画像処理プロセッサ21で繰り返
され、扇状領域Rdを設定しながら、追跡点が決められ
る。そして、追跡が進み、扇状領域Rd内に追跡終点P
eが含まれたとき、追跡を終了させる。この追跡完了
後、得られた追跡点の間が補間点Ptによって充足され
る(図8参照)。最後に。追跡点Pi及びそれらの補間
点Ptを結んで仮の中心線Laが得られる(図8、図3
(b)参照)。
【0042】さらに、第3の抽出プロセスを図10に基
づき説明する。このプロセスでは、追跡点Pから一定
距離離L1 だけ離れた線分領域Rgを設定する。この場
合も、図10(a)又は(b)に示すように、線分領域R
gの中点Pcを、追跡点Pから追跡終点Peに向かう
方向Rdの線分が通過するように決める。この線分領域
Rgは図9における扇状領域Rdの弧に相当する。これ
により、図9の場合と同様に、追跡点Pから追跡終点
Peに向かう方向Rdに応じて線分領域Rgが画像横方
向に移動し、的確なサーチ領域が設定される。そこで、
この線分領域Rgに対して上述したと同様に濃度値が最
小となる点をサーチし、その点の濃度値が設定値以下か
否か判定し、設定値以下のときに次の追跡点Pi+1
する。その線分領域Rgを弧、直前の追跡点Pを要に
持つ扇状領域内に追跡終点Peが現れるまで、この処理
を繰り返して追跡点を求め、それらを補間点と伴に結ん
で仮の中心線とする。
【0043】さらに、第4の抽出プロセスを図11によ
り説明する。このプロセスは、前述した第2のプロセス
と同じ手順を踏むものの、追跡点Pから追跡終点Pe
に向かう追跡方向Ddの画像縦軸に対する傾斜度に応じ
て扇状領域Rdの面積が変えられる(同図(a)の場合
よりも同図(b)の方が面積小)。つまり、追跡方向D
dが傾斜しているほど、次の追跡点の選択範囲が狭めら
れ、追跡点がより綿密にサーチされる。この可変面積の
データも予めメモリテーブルに記憶させておけばよい。
そのほかは、第2の抽出プロセスと同様である。
【0044】仮の中心線は以上の種々の抽出プロセスの
いずれかにより抽出されるが、その抽出プロセスにおけ
る判定結果が「サーチした点の濃度値が設定値よりも大
きい(サブトラクション像ならば小さい)」となると
き、以下の方策が講じられる。この方策を扇状領域Rd
の場合について図12〜図14を参照して説明する。
【0045】その一つは図12に示すように、追跡方向
Dd上に存在する、扇状領域Rdの下端の画素点を次の
追跡点Pi+1を決め、2つの追跡点P,Pi+1
間を補間して仮の中心を設定するものである。
【0046】2つ目は図13に示すように、上記判定条
件が満たされない場合、その扇状領域Rdはそのままに
し、新たに扇状領域Rd′を設定する。そして、新たな
扇状領域Rd′の中から追跡点Pi+1を決定し、2つ
の追跡点P,Pi+1の間を補間して仮の中心を設定
する。
【0047】3つ目の方策は図14(a)に示すよう
に、幾つかの扇状領域Rd...Rdについて追跡点を
夫々サーチし、判定条件を満たさない扇状領域Rdでは
同図(b)の実際の血管像ののように、血管径が零(つ
まり、完全狭窄部分)であると決める。そして、そのよ
うな扇状領域Rdの仮の中心で、血管辺縁の決定を行わ
ないように、後述する辺縁抽出処理(図2ステップS
5)に指令を送る。
【0048】以上の適宜な抽出プロセスを用いてステッ
プS4では、図3(b)に示すように、血管Bに沿って
仮の中心線Laが決められる。
【0049】これが済むと、画像処理プロセッサ21は
その処理をステップS5に移行させ、血管辺縁の抽出を
行う。つまり、前処理した画像データを用いて仮の中心
点P(追跡点Pi及びその補間点Ptから成る)毎に、
スキャン方向に直交する方向の濃度プロファイルを演算
し、この濃度プロファイルに閾値を設定して辺縁を決定
する。なお、この辺縁抽出には、仮の中心点毎に辺縁決
定のための閾値を変化させる手法を用いる。またこの手
法をここでは「血管動的閾値法」と呼ぶことにする。ま
た、辺縁は、仮の中心線La(仮の中心点P...Pの
集合体:図3(b)参照)の左右両側で個別に決定され
る。
【0050】この辺縁抽出も種々の態様で実施可能であ
る。
【0051】第1の辺縁抽出法を図15〜図17に基づ
き説明する。画像処理プロセッサ21は図15に示す手
順に従って辺縁抽出処理を行う。まず、仮の中心点P毎
に、図16に示す濃度プロファイル曲線PLを演算する
(図15ステップS5)。次いで、この濃度プロファ
イル曲線PL上において、最小濃度値を持つ点(すなわ
ち血管中心点)とその隣り合う位置の濃度値の差が極大
値を持つ点(すなわち1次微分最大の点)を決める(図
15ステップS5)。このとき、血管中心点の濃度値
をdmin ,1次微分最大の点の濃度値をd1 とする。
【0052】次いで、バックグラウンド領域を決定する
ための収束判定幅εを次式に基づき演算する(図15ス
テップS5)。ここで、バックグラウンド領域は血管
Bの背景領域である。
【0053】
【数1】ε=(d1 −dmin )×β βは画像の条件により決定される収束判定用のパラメー
タで、予め適宜な値に決めてある。
【0054】この後、濃度プロファイル曲線PL上で隣
合う位置の濃度差を順次演算し、この濃度差が収束判定
幅εに収まる点をバックグラウンド領域とする(図15
ステップS5)。次いで、決定したバックグラウンド
領域の濃度値db を、その領域での近傍の濃度値による
平均値演算などで演算する(図15ステップS5)。
そして、血管壁か否かを弁別するための閾値dthを次式
から求める(図15ステップS5)。
【0055】
【数2】dth=db −(db −dmin )×α αは閾値を決定するパラメータで、予め適宜に決めてあ
る。
【0056】このように、仮の中心点P毎にバックグラ
ウンド領域と血管部位の濃度値を反映させた閾値dth
決まると、この閾値dthに最も近い値をもつ点を濃度プ
ロファイル曲線PLからサーチし、サーチした点を辺縁
と決定する(図15ステップS5)。これにより、図
17及び図3(c)に示す如く、辺縁Ed(具体的には
両側の辺縁Eda ,Edb )の位置が決まる。
【0057】なお、サブトラクション像の場合、図1
6、17に示した血管濃度プロファイル曲線の正負が上
下反対になるので、上述した説明中、最小値dmin の代
わりに最大値dmax を用いるなどの考慮を払えば、上述
と同様に処理できる。
【0058】なお、辺縁Ed(Eda ,Edb )の位置
は通常、上述のように閾値を用いて検出できるが、狭窄
部分のように血管コントラストが低い箇所は、図18に
示す手法を付加する処理としてもよい。これは直前の濃
度プロファイル曲線で求めた辺縁Edの位置情報を使う
ものである。
【0059】この手順を図18に基づき、i−1番目で
求めた辺縁情報を用いてi番目の濃度プロファイル上で
辺縁位置を決める場合を説明する。まず、前述したよう
に、濃度プロファイル曲線で2つの濃度値d1 、dmin
が求められと、それらの差「d1 −dmin 」を演算する
処理を図15の一連の手順に付加する。そして、その濃
度差「d1 −dmin 」が一定値よりも小さいか否か判定
し、YES(小さい)となるときは狭窄部分を描出して
いると認識できる。そこで、この場合は、現在辺縁抽出
を行っているi番目に対して、直前のi−1番目の濃度
プロファイル上で、求めた辺縁Edi-1 から中心Pi-1
までの距離ri-1 に一定値kを加えた距離r(=r
i-1 +k)を演算する。次いで、i番目の濃度プロファ
イルでは、その中心Pから距離r(=ri-1 +k)
だけ離れた位置を演算し、この位置をバックグラウンド
領域の位置Pbにする。
【0060】このようにバックグラウンド領域の位置P
bを設定した後は、図15と同様に、濃度値db の演
算、閾値dth、及び辺縁の決定を行えばよい(図15ス
テップS5〜S5)。
【0061】さらに上記第1の辺縁抽出法に対しては、
図19に示す変形も可能である。同図に示すように、い
まi番目の濃度プロファイルで辺縁を求める場合、直前
のi-1番目の濃度プロファイルで決定した辺縁Eda
Edb から仮の血管径Di-1(仮の中心点Pi-1 の両側
の辺縁Eda ,Edb 間の距離)を演算する。そして、
この仮の血管径Di-1 の大小に応じてバックグランド領
域の決定方法を変える。つまり、Di-1 が一定値よりも
大きいときは狭窄部分ではないと判定して、前述した図
15〜図17に係る第1の辺縁抽出法を、Di-1 が一定
値以下のときは狭窄部分であるから、図18で示した手
法を組み込んだ辺縁描出法を適用する。これにより、抽
出位置に応じて必要な演算法を的確に選択でき、狭窄部
分以外では無用な演算量の増大を排除するとともに、狭
窄部分ではバックグラウンド領域をより正確に指定し
て、精度良く辺縁を検出できる。
【0062】続いて、第2の辺縁抽出法を図20〜図2
3に基づき説明する。この描出法は、血管の分岐部分な
どにおける不自然な辺縁を修正できるようにしたもの
で、前述した第1の辺縁抽出法(及びその変形法)によ
り検出した辺縁データを基に実施するものである。
【0063】辺縁の決定は既に説明しているように、ス
キャン方向SNに直交する方向PRの濃度プロファイル
PL毎に行う(図20(a)参照)。このため、血管の
分岐部分や他の造影物体との交差部分で、図20(b)
に示す如く先の尖ったような不連続な尖鋭部分SHを持
つことがある。この不自然な辺縁Edを同図(b)中の
点線で示すように、望ましい辺縁Ed′に修正する。
【0064】具体的な手順を説明する。まず、画像処理
プロセッサ21は前述した第1の辺縁抽出法などを使っ
て辺縁を全ての仮の中心点P...Pについて検出する
(図21ステップS510)。この後、プロセッサ21
は、得られた辺縁データの中から不連続部分SHを検出
する(図21ステップS511)。次いで、この不連続
部分SHの不連続点Pnc(図22(a)〜(d)参
照)の状態を判定し、この不連続点Pncから見たと
き、スキャン方向SNのどららの向き(図22(a)〜
(d)中の矢印Sr:修正区間サーチ方向参照)に修正
すべきかを決める(図21ステップS512)。
【0065】次いで、どこまで修正するかを決める(図
21ステップS513)。つまり、図23に示すよう
に、不連続点Pncを持つ濃度プロファイルPL上での
血管中心Pnから両側の辺縁Eda ,Edb に垂線を下
ろし、その垂線と両側の辺縁Eda ,Edb との交点間
の距離を仮の径lnとして求める。この仮の径lnは修
正区間サーチ方向Srに沿って濃度プロファイル毎に順
次求められるとともに、求めた仮の径lnが一定値に収
束する位置を探し、不連続点Pncから収束位置までの
修正区間サーチ方向Srの範囲を修正区間と設定する。
【0066】こうして修正方向及び修正区間が決められ
ると、その修正区間に該当する辺縁Ed(Eda ,Ed
b )の一部を、その血管走行方向前後の辺縁情報を用
い、スプライン補間法などの補間法を使って補間する
(図21ステップS514)。そして、この補間によっ
て修正された辺縁部分を不連続部分SHと置き換える
(図21ステップS515)。
【0067】これによって、血管の分岐部分などが在っ
て、辺縁に不連続な尖鋭部分(不連続部分)が現れてし
まうような場合でも、図20(b)に示す辺縁部分E
d′のように、自動的に自然な辺縁に修正されて表示さ
れる。
【0068】以上のように辺縁が自動的に決まると、そ
の辺縁データはグラフィック描画メモリ20に描画さ
れ、モニタ19上で血管像に重畳表示される(図3
(c)参照)。
【0069】次いで、画像処理プロセッサ21は、図2
のステップS6に移行し、表示された血管辺縁像に対す
る操作者からのマニュアル修正情報の読取りを試みる。
仮に、自動決定された辺縁が操作者の意思を合わないよ
うな場合、入力器22を介してマニュアルで修正情報が
与えられることがある。この修正情報が入力された場
合、画像処理プロセッサ21はそのマニュアルの修正情
報にしたがって辺縁を修正し、表示させる。これによ
り、操作者の診断上の経験などを取り込む余地を残し、
全体として精度の高い辺縁が決定される。
【0070】なお、このステップS6のマニュアル修正
処理は必要に応じて省略した構成にすることもできる。
【0071】次いで画像処理プロセッサ21は、図2ス
テップS7に係る中心線の抽出処理を行う。この処理を
図24、図25により説明する。
【0072】具体的には、得られた1対の辺縁Eda
Edb から血管の中心線を求めるもので、最初に、一方
の辺縁Eda から他方の辺縁Edb に向けて図24
(a)の如く垂線Lfを下ろす。
【0073】次いで、垂線Lfと他方の辺縁Edb との
交差点Pfを決める。例えば、図25(a)に示すよう
に、X軸方向をスキャン方向SNとした場合、交差する
他方の側の辺縁Edb の位置データのテーブルを準備し
ておく(図25(b)参照)。そして、一方の側の辺縁
Eda の始点STから出発したサーチ点Sが座標(Xs
,Ys )に在るとき、データテーブルのYs に相当す
るX座標値Xd とXs を比較する。この比較を繰り返し
ながら、Xd よりもXs の方が初めて大きくなる点を交
差点Pfとする。
【0074】このように交差点Pfが決まると、図24
(b)に示すように、両辺縁間の点ST及びPfを結ぶ
線分の中点Pmを演算し、その点Pmを中心点に設定す
る。ここで垂線Lfの方向は、始点STを含む辺縁Ed
において、始点位置での走行方向を表す方向ベクトルV
D に直交する方向とする。
【0075】これにより、中点Pm...Pmを結ぶ線
が中心線CLとして図3(d)に示す如く設定される。
【0076】次いで、図2のステップS8に移行し、画
像処理プロセッサ21は血管径を計測する。具体的に
は、図26に示すように、上述のようにして抽出された
中心線CLから両側の辺縁Eda ,Edb に対して、中
心線CLにおける方向ベクトルVD に垂直な垂線Lgを
下ろし、夫々の交差点Pg,Pgを求める。そして、こ
れらの交差点Pg,Pg間の距離を演算し、この距離を
血管径DBとする。この血管径DBは図3(e)に示す
如く、中心線CL上の適宜な各点で計測される。
【0077】このように血管Bの中心線CL上の血管径
DB...DBが揃うと、図2のステップS9に移行
し、それらの血管径データから狭窄率が演算される。さ
らに、ステップS10にて、演算した狭窄率が数値とし
て図3(f)の如くモニタ19に表示される。このと
き、中心線CLの位置に対する血管径DBの変化曲線及
び断面積の変化曲線が一緒に表示されるとともに、その
狭窄率の自動演算に用いた正常部分と異常部分の位置を
示す線分カーソルNM,ABが重畳表示される。
【0078】なお、上述したステップS10の表示処理
では、必要に応じて、図27に示す狭窄率の再演算及び
再表示の処理を加えることができる。
【0079】すなわち、操作者は図3(f)に示すよう
に自動的に演算、表示された狭窄率の画面を観察したと
き、別の部位の狭窄率を計測する必要が生じることがあ
る。そのようなとき、操作者は入力器19を介して正常
部用線分カーソルNM及び狭窄部用線分カーソルAB
を、例えば図28(a)から同図(b)の状態に移動さ
せる。この移動を画像処理プロセッサ21が検知して
(図27ステップS10)、指示された位置での血管
径DB,DBを読み取る(同図ステップS10)。そ
して、読み取った血管径データから狭窄率を再演算し、
その演算結果を図28(b)に示すように数値データと
して再表示する(図27ステップS10,S1
)。
【0080】これにより、操作者は同じ血管径データを
利用して任意の位置の狭窄率を自在に得ることができる
から、データを無駄無く利用できるとともに、再計測の
手間や時間を省くことができ、また診断も効率的に進め
られる。
【0081】第1実施例は以上のように構成され、機能
する。これを総括すると、まず、狭窄部分を含む対象血
管上の2点が追跡始点Ps及び追跡終点Peとして指定
される(図3(a)参照)。これにより追跡始点Psか
ら追跡終点Peに向かって血管が追跡される。
【0082】このとき、現在の追跡点から次の追跡点を
決定する際、好適には、追跡終点Peに向かう方向に依
存した扇状領域Rdが設定され、この領域Rd内の画像
濃度値の最大値(又は最小値)を持つ点が次の追跡点と
して決定される。この方法により、無駄なく、より正確
に血管を追跡可能になる。これらの追跡点及びその補間
点により、血管の仮の中心線が決定される(同図(b)
参照)。
【0083】次に、仮の中心線を形成する仮の中心点毎
に、予め設定した辺縁サーチ方向の濃度プロファイルが
求められ、血管のバックグラウンド領域が自動検出され
る。この検出は、血管中心の濃度値と濃度プロファイル
で1次微分最大の点の濃度値との差(血管コントラス
ト)に基づいている。このため、精度良くバックグラウ
ンド領域が検出される。血管コントラストの低い狭窄部
分では、直前のプロファイルで求めた血管辺縁位置がこ
の検出に用いられる。そして、血管中心の濃度値と上述
の如く毎回決めたバックグラウンド領域の濃度値との間
の一定割合を閾値として決め、この閾値に見合う濃度値
の位置を血管辺縁Ed(Eda ,Edb )として抽出す
る(図3(c)参照)。このような閾値を用いることに
より、バックグラウンド領域の濃度値を正確に反映した
閾値を決めることができ、簡便な処理でありながら、よ
り正確な辺縁を抽出できる。
【0084】このように狭窄率計測に重要な地位を占め
る血管追跡及び血管辺縁の抽出の精度が向上している。
この精度の高いデータを用いて、その後、最終的な血管
中心線が抽出され(図3(d)参照)、血管径が計測さ
れる(同図(e)参照)。最後に狭窄率が自動的に算出
され、血管径の変化曲線などと共に表示される(同図
(f)参照)。
【0085】以上の計測の途中で、血管の分岐部分があ
る場合、辺縁が自動的に修正されるし、また辺縁の手動
修正の可能性も残している。これによって、比較的デー
タ点数の少ないデジタルアンギオ画像であっても、狭窄
率の計測精度が向上するとともに、簡単な処理で済み、
またIVR術中でも即時に狭窄率を計測できるという利
点がある。
【0086】また、狭窄率が自動計測された後も、操作
者が任意にほかの関心部位を指定することができ、一度
得た血管径データを有効に使って、指定部位の狭窄率を
演算・表示できる。これにより、計測機能がより一層高
められ、使い易い定量解析装置を提供できる。
【0087】続いて、この発明の第2実施例を図29〜
図34に基づいて説明する。上述した第1実施例では対
象血管を指定するのに、狭窄部分を挟む正常部位2点を
指定することとしたが、この第2実施例はその指定位置
が3箇所以上である場合に適用したものである。
【0088】この第2実施例に係る、血管定量解析装置
を内蔵したX線診断装置のハード構成は図1記載のもの
と同一であるが、画像処理プロセッサ21が図29に示
す一連の処理を行う点が相違している。以下、図29の
処理における、第1実施例とは異なるアルゴリズムを中
心に説明する。
【0089】図29のステップS21において、画像処
理プロセッサ21は入力器19から操作情報を読み込ん
で、対象血管部位を指定する。例えば、図30(a),
(b)に示すように((a)は曲がった血管、(b)は
真っ直ぐな血管を示す)、狭窄部位を含んだ血管Bに対
して、カーソルによる3点の指示点a,b,cを読み込
む。
【0090】次いでステップS22に移行し、血管を分
割する。例えば図30(a),(b)のように3個の指
示点a,b,cの場合、隣り合う指示点a,bで分割血
管B1を形成し、もう一方の隣り合う指示点b,cで分
割血管B2を形成する。同時に分割数Nを記憶する。図
30(a),(b)の場合、共にN=2である。
【0091】次いでステップS23に移行して、画像処
理プロセッサ21はN=0か否かを判断する。この判断
でNO、すなわちN≠0の場合、ステップS24〜29
の処理を順次行う。このステップ24〜29の処理は、
第1実施例に係る図2のステップS2〜S7の処理(ス
キャン方向の決定、スムージング、仮の中心線の抽出、
血管辺縁の抽出、血管辺縁の手動修正、及び中心線の抽
出)と同一であり、これらの一連の処理が分割血管B
1,B2について個別に実施される。
【0092】そして、スキャン方向の決定から中心線の
抽出までの処理が終わると、ステップS30にて、N=
N−1の処理を行い、ステップS23の処理に戻る。ス
テップS23では、N=0か否か、すなわち分割血管が
未だ残っているか否かを判断し、残っている場合はステ
ップS24〜S30の処理を繰り返す。
【0093】これにより、図30(a)や同図(b)の
分割血管B1,B2について、個別に、中心線及び辺縁
が抽出される。
【0094】これに対して、ステップ23でYES、す
なわち全ての分割血管B1,B2について中心線の抽出
までの処理が完了したと判断したときは、ステップ31
に移行し、隣合う分割血管同士の中心線及び辺縁が接続
される。このとき、図30(b)のようにスキャン方向
SNが分割血管同士で同じ場合、中心線及び辺縁は自然
な接続状態になるが、同図(a)のようにスキャン方向
が異なる場合、例えば図31に示す如く不自然な接続状
態になる。すなわち、接続すべき2本の辺縁Ed1a,E
2aが交差したり、接続すべき2本の辺縁Ed1b,Ed
2bが交じり合わなかったり、さらには中心線CL1 ,C
2 同士が不連続に繋がったりする。
【0095】そこで、ステップ31では、このような接
続状態を修正する処理も合わせて行う。この修正処理は
図32に示すように、基本的には、線分を端点から一定
量削除する処理(同図ステップS31)、削除されず
に残った部分を使った補間処理(同図ステップS3
)、及び線分の置換え(同図ステップS31)の
3つから成る。この内、補間処理及び線分の置換えは、
前述した辺縁の自動修正(図21参照)の中の処理と同
じであるので、最初の「線分の削除処理」を中心にして
図33、図34を参照し、その態様別に説明する。
【0096】図33(a)に示す手法では、線分SG
1,SG2について、夫々の全長の一定割合分x1,x
2だけ各端点P0 側から削除される。この後、削除した
区間がスプライン補間などにより補間され、同図(b)
に示すように滑らかな線分に置換えられる。
【0097】また、図34(a)に示す手法は、隣り合
う線分SG1,SG2同士が交差している場合に好適
で、夫々の線分SG1,SG2の全長の一定割合分x
1,x2だけ、その交差点Pcr寄りの部分から削除す
る。削除された区間はスプライン補間などにより、同図
(b)に示す如く、滑らかな線分に置換される。
【0098】このように血管の中心線及び辺縁が分割血
管相互間で滑らかに接続されると、次に図29のステッ
プS32〜S34の処理が順次実行される。これらステ
ップS32〜S34の処理は、図2のステップS8〜S
10と同じである。
【0099】このように第2実施例の狭窄率計測によれ
ば、第1実施例のものと同等の効果を得るとともに、3
個以上の点を任意に指定でき、これにより、一回の解析
で2個以上、任意数の血管部位の狭窄率を自動的に且つ
迅速に計測でき、診断能率が一層向上するという特有の
利点も得られる。
【0100】なお、上記各実施例の辺縁抽出及び辺縁修
正で用いた一定値、判定値、及び判定条件は(請求項2
0〜26に対応)、画像拡大率に応じて自動的に変更さ
れている値である。例えば、図18でバックグラウンド
領域決定のために用いる一定値kは、画像を2倍に拡大
したときは、一定値kも2倍の「2k」に自動変更され
る値である。
【0101】また、上記各実施例では狭窄率及び血管径
の変化曲線を求めて表示するようにしたが、これについ
ては、いずれか一方でもよく、例えば血管径のみを求
め、表示することもできる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る血管
像の定量解析装置は、造影血管像の血管走行方向に沿っ
た血管部分を指示し(この指示は2箇所又は3箇所以上
の点に拠る)、その血管部分を血管走行方向に追跡し
て、血管の仮の中心線が抽出し、この仮の中心線を成す
仮の中心点毎の濃度プロファイルに基づいて血管辺縁を
抽出し、この血管辺縁のデータに基づいて血管の中心線
を決め、血管辺縁と中心線とのデータに基づいて血管の
走行状態に関する量(例えば、血管径の変化曲線や狭窄
率)を算出し、表示することを要部とした。
【0103】また、表示された狭窄部分又は参照血管部
分において狭窄率算出位置がマニュアルで任意に指定で
き、この狭窄率算出位置における血管径や狭窄率が血管
辺縁と中心線とのデータに基づいて演算される。このた
め、算出位置を変えるだけで、狭窄率などが一度生成し
たデータを使って容易に演算される。
【0104】このように、指向性を持たせた血管追跡法
と比較的少ないデータ点数でも辺縁決定可能な閾値を用
いた血管辺縁決定法とを導入したこと、及び、表示画面
上で算出位置を任意に選択できることから、収集したア
ンギオ像を用いて、血管の狭窄程度を高精度に、簡単
に、且つ短時間の内に定量解析できるとともに、例えば
IVR術中でも狭窄率などを即座に計測できる。また、
シネフィルムよりもデータ量が少ないデジタルアンギオ
像であっても、高精度に計測できる。さらに、1回の解
析で任意数の血管部位の狭窄率などを計測でき、操作上
の負担も少なく、診断効率向上にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る定量解析装置を適用し
たX線診断装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】画像処理プロセッサで実施される第1実施例の
狭窄率計測のプロセスを示す概略フローチャート。
【図3】第1実施例に係る狭窄率計測の流れを模式的に
示す図。
【図4】(a),(b)は血管追跡方向の適、不適を説
明する図。
【図5】スキャン方向の決定プロセスを説明する図。
【図6】(a),(b),(c)はスキャン方向の決定
プロセスを非正方画素、正方画素の観点から説明する
図。
【図7】(a),(b)は各々、血管の仮の中心点(追
跡点)を抽出する第1の抽出プロセスを説明する図。
【図8】第2の抽出プロセスを説明する概要図。
【図9】(a),(b)は第2の抽出プロセスにおける
扇状領域の形を説明する図。
【図10】(a),(b)は各々、第3の抽出プロセス
の概要を説明する図。
【図11】(a),(b)は各々、第4の抽出プロセス
の概要を説明する図。
【図12】サーチ点が判定条件を満足しない場合の処理
の概要を説明する図。
【図13】サーチ点が判定条件を満足しない場合の別の
処理の概要を説明する図。
【図14】(a)はサーチ点が判定条件を満足しない場
合の別の処理の概要を説明する図であり、(b)は同図
(a)の処理に対応した血管像の模式図。
【図15】第1の辺縁抽出法を示す概略フローチャー
ト。
【図16】第1の辺縁抽出法における収束判定幅εを説
明する図。
【図17】第1の辺縁抽出法における閾値と辺縁位置と
の関係を説明する図。
【図18】第1の辺縁抽出法の変形例を示す説明図。
【図19】第1の辺縁抽出法の別の変形例を示す説明
図。
【図20】(a),(b)は第2の辺縁抽出法の必要性
を説明する図。
【図21】第2の辺縁抽出法を示す概略フローチャー
ト。
【図22】(a)〜(d)は各々、不連続点と修正方向
の違いを例示する説明図。
【図23】修正範囲を決める処理を説明する図。
【図24】(a),(b)は各々、血管中心線の抽出プ
ロセスを示す模式図。
【図25】(a)は血管中心線の抽出プロセスにおける
垂線と辺縁との交差点の検出法を表す模式図、(b)は
辺縁の位置データを記憶するデータテーブルの模式図。
【図26】血管径の計測プロセスを説明する図。
【図27】表示プロセスの変形例に係る、狭窄率の再演
算とその表示を示す概略フローチャート。
【図28】(a),(b)は狭窄率の計測部位のマニュ
アル変更とその表示状況の様子を説明する図。
【図29】この発明の第2実施例に係る画像処理プロセ
ッサの処理を示す概略フローチャート。
【図30】(a)は対象血管部位の指定及び分割の一例
を示す模式図、(b)は対象血管部位の指定及び分割の
別の例を示す模式図。
【図31】線分の接続プロセスにおける不都合を説明す
る図。
【図32】線分の接続状態を自動修正する手順を示す概
略フローチャート。
【図33】(a),(b)は線分接続の自動修正の一例
を示す説明図。
【図34】(a),(b)は線分接続の自動修正の別の
例を示す説明図。
【図35】従来の辺縁決定プロセスの一例を示す説明
図。
【符号の説明】
16 フレームメモリ 17 画像合成器 18 D/A変換器 19 モニタ 20 画像処理メモリ 21 画像処理プロセッサ 21a CPU 22 入力器 23 グラフィック描画メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7459−5L G06F 15/70 360

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造影された血管像の血管部分を指示する
    指示手段と、この指示手段により指示された血管部分を
    当該血管部分の走行方向に追跡して血管の仮の中心線を
    抽出する仮の中心線抽出手段と、この抽出手段により抽
    出された仮の中心線を成す仮の中心点毎の濃度プロファ
    イルに基づいて血管辺縁を抽出する辺縁抽出手段と、こ
    の抽出手段により抽出された血管辺縁のデータに基づい
    て血管の中心線を決める中心線決定手段と、上記辺縁抽
    出手段により抽出された血管辺縁と上記中心線決定手段
    により決定された中心線とのデータに基づいて血管の走
    行状態に関する量を算出する算出手段と、この算出手段
    により算出された量を表示する表示手段とを備えたこと
    を特徴とする血管像の定量解析装置。
  2. 【請求項2】 前記指示手段は、前記血管部分の両端を
    2箇所の点で指示する手段である請求項1記載の血管像
    の定量解析装置。
  3. 【請求項3】 前記算出手段は、前記血管部分の血管径
    及び狭窄率の内、少なくとも一方を算出する手段である
    請求項2記載の血管像の定量解析装置。
  4. 【請求項4】 前記指示手段により指示された2箇所の
    点は、一方が前記血管部分を追跡する追跡始点であり、
    他方が追跡終点である請求項3記載の血管像の定量解析
    装置。
  5. 【請求項5】 前記仮の中心線抽出手段は、前記追跡始
    点及び追跡終点の位置情報に基づいて血管追跡のための
    スキャン方向を決定するスキャン方向決定手段を含む請
    求項4記載の血管像の定量解析装置。
  6. 【請求項6】 前記スキャン方向決定手段は、画像の水
    平方向及び垂直方向の内のいずれかを前記スキャン方向
    として選択する機構を備えた請求項5記載の血管像の定
    量解析装置。
  7. 【請求項7】 前記スキャン方向決定手段は、画像の水
    平方向、垂直方向、及び斜め45度の方向の内のいずれ
    かを前記スキャン方向として選択する機構を備えた請求
    項5記載の血管像の定量解析装置。
  8. 【請求項8】 前記スキャン方向決定手段は、前記斜め
    45度の方向をスキャン方向として選択したとき、前記
    画像の画素の形状が正方か否かを判定する機構と、この
    機構により正方でないと判定されたとき、前記斜め45
    度スキャン方向をこのときの画像に応じて修正する機構
    とを備えた請求項7記載の血管像の定量解析装置。
  9. 【請求項9】 前記仮の中心線抽出手段は、前記スキャ
    ン方向に直交する方向の1次元フィルタで前記血管造影
    像のデータをスムージングするデータ前処理手段を含む
    請求項5記載の血管像の定量解析装置。
  10. 【請求項10】 前記仮の中心線抽出手段は、前記スキ
    ャン方向に直交する方向の画素点の内、現在の追跡点か
    ら最も近く且つ画素濃度値の傾きの変化が零となる点を
    次の追跡点に決める手段である請求項5記載の血管像の
    定量解析装置。
  11. 【請求項11】 前記仮の中心線抽出手段は、現在の追
    跡点から前記追跡終点へ向かう追跡方向を決める機構
    と、その追跡方向に依存した領域を決める機構と、その
    領域内又はその領域の近傍に前記追跡終点が現れたか否
    かを判定する機構と、上記追跡終点が上記領域内又はそ
    の領域の近傍に現れていないときには、その領域内の画
    素点の画素濃度値が予め設定された濃度判定条件を満た
    すか否かを判断する機構と、その判定条件を満たす画素
    点の内、画素濃度値のプロファイル上の振幅変動が最も
    大きい点を次の追跡点と決める機構と、上記追跡終点が
    上記領域に現れたときには追跡を止める機構とを備えた
    請求項5記載の血管像の定量解析装置。
  12. 【請求項12】 前記領域は、前記現在の追跡点から追
    跡終点に向かって広がる扇状の領域である請求項11記
    載の血管像の定量解析装置。
  13. 【請求項13】 前記領域は、前記現在の追跡点から一
    定距離だけ前記スキャン方向に離れ且つそのスキャン方
    向と垂直な線分上の領域である請求項11記載の血管像
    の定量解析装置。
  14. 【請求項14】 前記領域は、前記現在の追跡点から追
    跡終点に向かって広がる扇状の領域であり、且つ、その
    領域の大きさが前記追跡方向に応じて可変である請求項
    11記載の血管像の定量解析装置。
  15. 【請求項15】 前記仮の中心線抽出手段は、前記領域
    内の画素点の画素濃度値が前記濃度判定条件を満たさな
    い場合、その領域内に在る前記追跡方向上の点を次の追
    跡点と決める機構を備えた請求項11記載の血管像の定
    量解析装置。
  16. 【請求項16】 前記仮の中心線抽出手段は、前記領域
    内の画素点の画素濃度値が前記濃度判定条件を満たさな
    い場合、前記追跡線上に当該領域に引き続く新たな領域
    を設定する機構と、この新たな領域内の画素点の画素濃
    度値が前記濃度判定条件を満たすか否かを判断する機構
    と、その判定条件を満たす画素点の内、画素濃度値のプ
    ロファイル上の振幅変動が最も大きい点を次の追跡点と
    決める機構とを備えた請求項11記載の血管像の定量解
    析装置。
  17. 【請求項17】 前記仮の中心線抽出手段は、前記領域
    内の画素点の画素濃度値が前記濃度判定条件を満たさな
    い場合、前記仮の中心に対する血管径を零と決める機構
    を備えた請求項13又は14記載の血管像の定量解析装
    置。
  18. 【請求項18】 前記辺縁抽出手段は、2次元フィルタ
    により前記血管造影像のデータをスムージングするデー
    タ前処理手段を含む請求項5記載の血管像の定量解析装
    置。
  19. 【請求項19】 前記辺縁抽出手段は、前記スキャン方
    向に直交する方向における前記仮の中心点毎の濃度プロ
    ファイルを作成する機構と、その濃度プロファイル上の
    血管のバックグラウンド領域を決定する機構と、上記濃
    度プロファイル上の血管中心を決める機構と、上記バッ
    クグラウンド領域の濃度値と上記血管中心の濃度値との
    間の変更可能な一定割合を閾値として決める機構と、上
    記閾値に最も近い濃度値を持つ上記濃度プロファイル上
    の位置を当該プロファイル上の血管辺縁と決める機構と
    を備えた請求項5記載の血管像の定量解析装置。
  20. 【請求項20】 前記バックグラウンド領域を決定する
    機構は、前記血管中心の濃度値とその血管中心の位置か
    ら最も近く且つ前記濃度プロファイル上で一次微分最大
    値を持つ位置の濃度値との差の変更可能な一定割合値を
    用いて上記バックグラウンド領域を決める機構である請
    求項19記載の血管像の定量解析装置。
  21. 【請求項21】 前記バックグラウンド領域を決定する
    機構は、直前の前記濃度プロファイル上で決めた血管辺
    縁位置から変更可能な一定距離だけ離れた位置を上記バ
    ックグラウンド領域として決める機構である請求項19
    記載の血管像の定量解析装置。
  22. 【請求項22】 前記辺縁抽出手段は、前記血管中心の
    濃度値とその血管中心位置から最も近く且つ前記濃度プ
    ロファイル上で一次微分最大値を持つ位置の濃度値との
    差を予め設定した変更可能な判定値と比較する機構を備
    え、前記バックグラウンド領域を決定する機構は、上記
    比較機構により一次微分最大値を持つ位置の濃度値との
    差の方が大きいと判断されるとき、上記血管中心の濃度
    値とその血管中心の位置から最も近く且つ上記濃度プロ
    ファイル上で一次微分最大値を持つ位置の濃度値との差
    の変更可能な一定割合値を用いて上記バックグラウンド
    領域を決めるとともに、上記比較結果により判定値の方
    が大きいと判断されるとき、直前の上記濃度プロファイ
    ル上で決めた血管辺縁位置から変更可能な一定距離だけ
    離れた位置を上記バックグラウンド領域として決める機
    構である請求項19記載の血管像の定量解析装置。
  23. 【請求項23】 前記辺縁抽出手段は、直前に求めた血
    管辺縁位置から仮の血管径を求める機構と、その仮の血
    管径を予め設定した変更可能な判定値と比較する機構と
    を備え、前記バックグラウンド領域を決定する機構は、
    上記比較機構により上記仮の血管径の方が大きいと判断
    されたとき、上記血管中心の濃度値とその血管中心の位
    置から最も近く且つ上記濃度プロファイル上で一次微分
    最大値を持つ位置の濃度値との差の変更可能な一定割合
    値を用いて上記バックグラウンド領域を決めるととも
    に、上記比較結果により上記判定値の方が大きいと判断
    されるとき、直前の上記濃度プロファイル上で決めた血
    管辺縁位置から変更可能な一定距離だけ離れた位置を上
    記バックグラウンド領域として決める機構である請求項
    19記載の血管像の定量解析装置。
  24. 【請求項24】 前記辺縁抽出手段は、抽出した辺縁の
    不連続な部分を連続する部分に自動的に修正する辺縁自
    動修正手段を含む請求項5記載の血管像の定量解析装
    置。
  25. 【請求項25】 前記辺縁自動修正手段は、上記不連続
    な辺縁部分を検出する手段と、検出した辺縁部分を補間
    法により得られる辺縁部分に置換する手段とを備える請
    求項24記載の血管像の定量解析装置。
  26. 【請求項26】 前記検出手段は、前記辺縁の不連続位
    置を探す機構と、その不連続位置を修正区間始点と決め
    る機構と、その不連続位置の変化の状態から修正区間終
    点を探すためのスキャン方向を決定する機構と、そのス
    キャン方向について仮の径を順次求める機構と、その仮
    の径が予め設定した変更可能な判定値以下になる点を上
    記修正区間終点と決める機構とを備えた請求項25記載
    の血管像の定量解析装置。
  27. 【請求項27】 前記辺縁抽出手段は、自動的に抽出さ
    れた血管辺縁をマニュアル操作により任意に修正可能な
    マニュアル修正手段を含む請求項5記載の血管像の定量
    解析装置。
  28. 【請求項28】 前記算出手段は、前記血管部分の狭窄
    率を算出する手段であって、前記表示手段は、上記狭窄
    率とともに、上記狭窄率の算出に用いた狭窄部分又は参
    照血管部分の位置を表示する手段である請求項5記載の
    血管像の定量解析装置。
  29. 【請求項29】 前記表示手段により表示された狭窄部
    分又は参照血管部分において狭窄率算出位置をマニュア
    ルで任意に指定可能な算出位置指定手段と、この算出位
    置指定手段により指定された狭窄率算出位置における血
    管径及び狭窄率の内の少なくとも一方を前記辺縁抽出手
    段により抽出された血管辺縁と前記中心線決定手段によ
    り決定された中心線とのデータに基づいて演算する演算
    手段とを付加した請求項28記載の血管像の定量解析装
    置。
  30. 【請求項30】 前記指示手段は、前記血管部分を3箇
    所以上の離れた点で指示する手段であって、上記血管部
    分を上記3箇所以上の指示点位置で分割して複数の血管
    分割部分を形成する分割手段を付加し、この分割手段に
    より分割された複数の血管分割部分の各々について前記
    仮の中心線抽出手段、辺縁抽出手段及び中心線決定手段
    を適用させるように構成するとともに、上記辺縁抽出手
    段により抽出された上記複数の血管分割部分の各々の辺
    縁同士を接続し且つ上記中心線決定手段により決定され
    た上記複数の血管分割部分の各々の中心線同士を接続す
    る接続手段を付加した請求項1記載の血管像の定量解析
    装置。
  31. 【請求項31】 前記算出手段は、前記血管部分の血管
    径及び狭窄率の内、少なくとも一方を算出する手段であ
    る請求項30記載の血管像の定量解析装置。
  32. 【請求項32】 前記仮の中心線抽出手段は、前記追跡
    始点及び追跡終点の位置情報に基づいて血管追跡のため
    のスキャン方向を決定するスキャン方向決定手段を含む
    請求項31記載の血管像の定量解析装置。
  33. 【請求項33】 前記接続手段は、前記複数の血管分割
    部分毎に得られる血管中心及び血管辺縁を表す線分を当
    該線分の端点から任意の長さだけ削除する機構と、この
    削除部分を、非削除部分の線分データに基づいて補間法
    により得られる新たな線分に置換する機構とを備えた請
    求項32記載の血管像の定量解析装置。
  34. 【請求項34】 前記削除機構は、各線分の長さに応じ
    た一定割合の長さを削除する機構である請求項33記載
    の血管像の定量解析装置。
  35. 【請求項35】 前記接続手段は、接続する線分同士が
    交差するか否かを判断する機構を有するとともに、この
    判断機構により交差すると判断されたとき、前記削除機
    構はその交差点から上記線分の長さに応じた一定割合の
    長さを削除する機構である請求項33記載の血管像の定
    量解析装置。
  36. 【請求項36】 前記造影された血管像は、X線造影像
    である請求項1記載の血管像の定量解析装置。
  37. 【請求項37】 造影された血管像の血管部分を指示
    し、その指示された血管部分を当該血管部分の走行方向
    に追跡して血管の仮の中心線を抽出し、その抽出された
    仮の中心線を成す仮の中心点毎の濃度プロファイルに基
    づいて血管辺縁を抽出し、この後、その抽出された血管
    辺縁のデータに基づいて血管の中心線を決め、上記血管
    辺縁と血管の中心線とのデータに基づいて血管の走行状
    態に関する量を算出し、その算出された量を表示するこ
    とを特徴とした血管像の定量解析方法。
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