JP3297471B2 - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JP3297471B2
JP3297471B2 JP20256492A JP20256492A JP3297471B2 JP 3297471 B2 JP3297471 B2 JP 3297471B2 JP 20256492 A JP20256492 A JP 20256492A JP 20256492 A JP20256492 A JP 20256492A JP 3297471 B2 JP3297471 B2 JP 3297471B2
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陽一 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像等を符号化する
画像符号化装置、特に画像の品質及び符号量の制御方式
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。アイ
イーイーイー トランスアクションズ オン コミュニ
ケーションズ(IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS
)、COM−32[3](1984−3)(米)Wen-H
siung CHEN and William K.PRATT “シーン アダプテ
ィブ コーダ(Scene Adaptive Coder)”P.225−
232画像圧縮、特に動画像の実時間圧縮では、伝送チ
ャンネル等の制約を受け、画像の符号量を制御する必要
がある。従来の符号量制御方式としては、前記文献に記
載されたバッファ制御方式が最もよく用いられている。
以下、その構成例を図を用いて説明する。
【0003】図2は、前記文献に記載されたバッファ制
御方式の画像符号化装置を示す構成ブロック図である。
この画像符号化装置は、入力画像Si の冗長を取り除い
て画像データS11を出力する情報量圧縮手段11を備
えている。情報量圧縮手段11は、例えば離散的余弦変
換(DCT)手段や、予測(DPCM)手段等で構成さ
れ、その出力側には、量子化手段12及び符号化手段1
3が接続されている。量子化手段12は、量子化ステッ
プ幅S15に基づき、冗長の取り除かれた画像データS
11を量子化し、その量子化出力データS12を符号化
手段13へ与えるものであり、Midtread型線形
量子化器等で構成されている。符号化手段13は、量子
化出力データS12を符号化して符号データS13を出
力するものであり、可変長符号(ハフマン符号等)等が
よく用いられている。この符号化手段13の出力側には
バッファ14が接続され、そのバッファ14が、バッフ
ァ制御手段15を介して量子化手段12へフィードバッ
ク接続されている。
【0004】バッファ14は、符号化された符号データ
S13を一時記憶し、所定のタイミングで出力画像So
を出力すると共に、占有量S14(該バッファ14に蓄
積されている画像の符号量)を出力する機能を有し、F
IFO(First In First Out)等で構成されている。一
般的に、このバッファ14の入力は、不規則で、速度
(ビットレート)が不定である。バッファ制御手段15
は、バッファ14の占有量S14を一定時間おきに計測
し、該占有量S14から、次の量子化ステップ幅S15
を決定し、それを量子化手段12へ与える機能を有して
いる。
【0005】次に、図3及び図4を参照しつつ図2の動
作を説明する。図3はMidtread型線形量子化器
を説明する図であり、横軸のxは入力、縦軸のyは出
力、hは量子化ステップ幅を示す。図4は、バッファ1
4の占有量S14から、量子化ステップ幅S15を決定
する方法を示す図である。図4のBはバッファ占有量を
示し、Bmax は上限バッファ占有量、Bmin は下限バッ
ファ占有量である。hは量子化ステップ幅、hmax は最
大ステップ幅、hmin は最小ステップ幅を示す。
【0006】入力画像Si が情報量圧縮手段11に入力
されると、該情報量圧縮手段11では、入力画像Si
冗長を取り除いて画像データS11を量子化手段12へ
送る。量子化手段12では、バッファ制御手段15から
与えられる量子化ステップ幅S15に基づき、画像デー
タS11を量子化して量子化出力データS12を符号化
手段13へ送る。この量子化手段12を、例えば図3に
示すMidtread型線形量子化器で構成すると、量
子化は次式(1)のように表すことができる。
【0007】
【数1】 符号化手段13は、量子化された量子化出力データS1
2を符号化し、その符号データS13をバッファ14へ
送る。バッファ14は、一時記憶した符号データS13
を、伝送チャンネルに応じて一定の速度(ビットレー
ト)で伝送チャンネルへ出力する。従来のバッファ制御
方式の画像符号化装置では、最終段に設けたバッファ1
4の占有量S14をバッファ制御手段15で計測し、該
バッファ制御手段15により、占有量S14に応じて量
子化手段12の特性、例えば量子化ステップ幅S15を
変え、量子化手段12を制御し、バッファ14の占有量
S14が、所定の上限または下限を越えないように制御
する。即ち、バッファ制御手段15は、バッファ14の
占有量S14を一定時間おきに計測し、該占有量S14
から、次の量子化ステップ幅S15を決定し、それを量
子化手段12へ与える。このバッファ14の占有量S1
4から、量子化ステップ幅S15を決定する方法が、図
4に示されている。図4に示すように、ある時刻で計測
されたバッファ占有量S14=Bに対して、次の量子化
ステップ幅S15=hは、次式(2)のように決定され
る。
【0008】
【数2】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の装置では、次のような課題があった。 (a) 従来の画像符号化装置では、画像の品質とは無
関係に、バッファ14の占有量S14によって量子化手
段12の量子化ステップ幅S15が制御される。そのた
め、同一画像内で、画質の良い部分と悪い部分が混在
し、全体として数値評価値(例えば、信号対雑音比(S
/N比))以上に画質の劣化を感じる。 (b) 動画像では、フレームとフレーム間の画質のば
らつきも大きく、同様に数値評価値以上に画質の劣化を
感じる。 (c) 図5(a),(b)は前記現象を示す従来の問
題点の説明図である。
【0010】図5(a)は、時間の経過とバッファ占有
量Bの関係を示す図である。この図に示すように、画像
の局部的性質のばらつきにより、符号化手段13による
符号量が変化し、その結果、バッファ占有量Bが変化す
る。図5(b)は、時間の経過と画質の評価値(例え
ば、S/N比)の関係を示す図である。この図に示すよ
うに、バッファ占有量Bが変化すれば、それに応じてバ
ッファ制御手段15から出力される量子化ステップ幅S
15が変わるので、S/N比も変わる。その結果、S/
N比のばらつきが生じ、画質が劣化する。本発明は、前
記従来技術が持っていた課題として、圧縮画像の局部的
な品質のばらつき等が生じる点について解決した画像符
号化装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明は、入力画像の冗長を取
り除く情報量圧縮手段と、前記情報量圧縮手段により冗
長の取り除かれた画像データを、与えられた量子化ステ
ップ幅で量子化する量子化手段と、前記量子化手段の量
子化出力データを符号化する符号化手段と、前記符号化
手段で符号化された画像データを一時蓄積するバッファ
とを備えた画像符号化装置において、前記入力画像の統
計的性質を演算して、その入力画像の統計量を出力する
統計量演算手段と、前記符号化手段の出力に基づき、前
記符号化された画像データの符号量を算出する符号量算
出手段と、前記量子化手段に対して与える前記量子化ス
テップ幅を制御する量子化制御手段と、を有している。
前記量子化制御手段は、前記統計量演算手段の出力に基
づき、所定の前記量子化ステップ幅を用いた場合の、前
記量子化手段の量子化誤差電力に対して所定の関数関係
にある、前記符号化手段による符号量を予測演算し、そ
の予測符号量が所望の符号量を満たすように、前記量子
化手段の量子化誤差電力に対して所定の関数関係にある
量子化ステップ幅を求め、その量子化ステップ幅を前記
量子化手段に与える制御手段と、前記符号量算出手段に
より算出された符号量が、前記所望の符号量と一致する
ように、前記予測符号量を更新する更新手段と、を有し
ている。第2の発明は、入力画像の冗長を取り除く情報
量圧縮手段と、前記情報量圧縮手段により冗長の取り除
かれた画像データを、与えられた量子化ステップ幅で
子化する量子化手段と、前記量子化手段の量子化出力デ
ータを符号化する符号化手段と、前記符号化手段で符号
化された画像データを一時蓄積するバッファとを備えた
画像符号化装置において、前記入力画像の統計的性質を
演算して、その入力画像の統計量を出力する統計量演算
手段と、前記符号化手段の出力に基づき、前記符号化さ
れた画像データの符号量を算出する符号量算出手段と、
前記量子化手段に入力される前記画像データと該量子化
手段の量子化出力データとの差分から、前記入力画像の
量子化誤差電力を算出する量子化誤差算出手段と、前記
量子化手段に対して与える前記量子化ステップ幅を制御
する量子化制御手段と、を有している。前記量子化制御
手段は、前記統計量演算手段の出力に基づき、所定の前
記量子化ステップ幅を用いた場合の、前記量子化手段の
量子化誤差電力に対して所定の関数関係にある、前記符
号化手段による符号量を予測演算し、その予測符号量に
基づいて前記画像データの量子化誤差電力あるいは前記
画像データの符号量が所望の値となるように、前記量子
化手段の量子化誤差電力に対して所定の関数関係にある
量子化ステップ幅を求め、その量子化ステップ幅を前記
量子化手段に与える制御手段と、前記符号量算出手段に
より算出された符号量、あるいは前記量子化誤差算出手
段により算出された量子化誤差電力が、前記所望の値と
一致するように、前記予測符号量、あるいは前記所定の
関数関係にある量子化ステップ幅を更新する更新手段
と、を有している。第3の発明では、第2の発明におい
て、前記制御手段は、前記画像データの符号量が決めら
れた場合には、その符号量に基づき前記量子化手段に与
える量子化ステップ幅を求め、前記画像データの量子化
誤差電力が決められた場合には、その量子化誤差電力に
基づき前記量子化手段に与える量子化ステップ幅を求め
る構成にしている。
【0012】
【作用】第1の発明によれば、以上のように画像符号化
装置を構成したので、入力画像が統計量演算手段及び情
報量圧縮手段へ入力されると、該統計量演算手段では、
1枚の入力画像の相関及び分散等の統計量を算出し、そ
れを量子化制御手段へ送る。情報量圧縮手段は、入力画
像の画素間の冗長、または現画像と前画像間の冗長等を
取り除いた画像データを量子化手段へ送る。量子化手段
では、量子化制御手段から与えられる量子化ステップ
基づき、冗長が取り除かれた画像データを量子化し、
量子化出力データを符号化手段へ送る。符号化手段は、
量子化出力データを符号化し、その符号データをバッフ
ァへ送る。バッファは、符号データを一時蓄積し、所定
のタイミングで外部へ出力する。符号量算出手段は、符
号化手段の出力に基づき、1枚の画像毎に符号量を算出
し、該符号量を量子化制御手段へ送る。量子化制御手段
の制御手段では、統計量に基づき、符号化手段による
号量を予測し、その予測符号量に基づいて前記画像デー
タの符号量が所定の符号量となるように、量子化ステッ
プ幅を算出し、その量子化ステップ幅を量子化手段に与
える。同時に、量子化制御手段の更新手段では、符号量
算出手段の出力に基づき、前記制御手段を更新する。第
2、第3の発明によれば、情報量圧縮手段、量子化手
段、符号化手段、バッファ、統計量演算手段、及び符号
量算出手段が第1の発明と同様の作用を行う。量子化誤
差算出手段では、量子化手段の出力から、1枚の画素毎
の量子化誤差電力を算出し、該量子化誤差電力を量子化
制御手段へ送る。量子化制御手段の制御手段は、統計量
演算手段からの1枚の画像の統計量に基づいて、符号化
手段による符号量を予測し、その予測符号量に基づいて
量子化誤差電力あるいは符号量が所定の値となるように
量子化ステップ幅を算出し、該量子化ステップ幅を量子
化手段与える。同時に、量子化制御手段の更新手段は、
符号量算出手段により算出された符号量と、量子化誤差
算出手段により算出された量子化誤差電力とから、前記
制御手段を更新する。従って、前記課題を解決できるの
である。
【0013】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す画像符号化装置の
構成ブロック図であり、従来の図2中の要素と共通の要
素には共通の符号が付されている。この画像符号化装置
は、従来と同様に、直交変換(例えば、DCT)等の手
段を用いて入力画像Si の冗長を取り除き、冗長の取り
除かれた画像データS11を出力する情報量圧縮手段1
1を備え、その出力側に、量子化手段12、符号化手段
13、及びバッファ14が接続されている。量子化手段
12は、与えられた制御データ(例えば、量子化ステッ
プ幅)S23を用いて画像データS11を量子化し、量
子化出力データS12を符号化手段13へ出力するもの
である。符号化手段13は、量子化出力データS12を
符号化し、その符号データS13をバッファ14へ出力
する機能を有している。バッファ14は、符号データS
13を一時記憶し、例えばFIFOの規則に従って一定
のビットレートで符号化された出力画像S0 を外部へ出
力する機能を有している。そして、この画像符号化装置
が従来のものと異なる点は、入力画像Si を入力する統
計量演算手段21と、符号化手段13の出力側に接続さ
れた符号量算出手段22と、該符号量算出手段22及び
統計量演算手段21の出力側に接続された量子化制御手
段23とを、設けた点である。
【0014】統計量演算手段21は、入力された1枚の
入力画像Si の統計的性質(例えば、画像の平均、分
散、相関等)を求め、それらの統計量S21を量子化制
御手段23へ出力する機能を有している。符号量算出手
段22は、符号化手段13から出力される符号データS
13に基づき、1枚の画像あるいは数ブロックの符号量
S22を算出し、該符号量S22を量子化制御手段23
へ出力する機能を有している。量子化制御手段23は、
与えられた画像の統計量S21に基づき、その画像の符
号量が所定の符号量となるよう、該画像の平均量子化誤
差電力を算出し、その算出された平均量子化誤差電力か
ら量子化ステップ幅を決定し、制御データS23によっ
て量子化手段12を制御する制御手段を有し、同時に、
与えられた1枚の画像あるいは数ブロックの実測符号量
S22と所定の符号量との比から、前記制御手段の符号
算出機能を更新する更新手段を有している。
【0015】次に、図1の動作を説明する。入力画像S
i が入力されると、統計量演算手段21では、入力され
た例えば1枚のM×Nの入力画像Si =g(x,y)に
対し、次式(3)〜(6)に基づき、その平均値μ、分
散σ2 、横方向の相関係数ρH 、及び縦方向の相関係数
ρvを求める。
【0016】
【数3】 そして、それらの統計量S21=(σ2 ,ρH ,ρv
を量子化制御手段23へ出力する。情報量圧縮手段11
では、例えば、画像を小ブロックn×nに分割し、それ
を離散的余弦変換(DCT)し、相関を取り除く。DC
Tでは、あるブロックの入力画像Si =gb (x,y)
に対してその出力画像データS11=yb (u,v)が
次式(7)〜(9)のようになる。
【0017】
【数4】 量子化手段12は、量子化制御手段23から与えられた
量子化ステップ幅Δを用い、入力された画像データS1
1=yb (u,v)に対して、図3及び(10)式の量
子化を行い、量子化結果として、その出力レベルを符
号化手段13へ出力する。
【0018】
【数5】 符号化手段13は、量子化された量子化出力データS1
2に対し、例えばハフマン符号あるいはゼロラン複合ハ
フマン符号を割り当てて符号化し、その符号データS1
3をバッファ14へ出力する。バッファ14は、例えば
FIFOメモリで構成され、一方では、符号データS1
3を随時入力し、一旦蓄積する。他方では、蓄積された
データを一定の速度(ビットレート)で先着順に出力す
る。符号量算出手段22は、符号データS13を入力
し、画像単位あるいは数ブロック単位で符号量を累積加
算し、その加算された符号量S22を量子化制御手段2
3へ出力する。量子化制御手段23の制御手段は、先
ず、与えられた相関係数ρH ,ρv を用いて、正規化画
像入力データの情報量圧縮手段11による圧縮出力デー
タの正規化エネルギーを算出する。例えば、情報量圧縮
手段11としてブロックDCTを用いた場合、量子化制
御手段23の制御手段では、正規化画像入力データ(σ
2=1)のDCT後の各成分の正規化エネルギー(分
散)σN 2 (u,v)を次式(11)のように算出す
る。 n-1 n-1 n-1 n-1 σN 2 (u,v)= Σ Σ Σ Σ ρH |x-x1| x=0 y=0 x1=0 y1=0 ×ρv |y-y1|・φ(u,v) (x,y)・φ(u,v) (x1,y1) ・・・(11) ここで、DCT後の各成分の量子化出力データS12の
量子化誤差電力σe 2(u,v)を次式(12)のよう
に表わし、(13)式より、予測符号量の一つである
素単位の平均符号量b(bits/pixel)を算出
(予測演算)する。
【0019】
【数6】 そして、平均符号量bが所定の符号量b0 (bits/
pixel)となるように、量子化出力データS12の
正規化量子化誤差電力σem 2 を求め、さらにσem 2 を用
いて量子化ステップ幅Δ(=S23)を(14)式のよ
うに求め、量子化手段12に与える。
【0020】
【数7】 同時に、量子化制御手段23の更新手段は、符号量算出
手段22で算出された符号量b1 (bits/pixe
l)と、所定の符号量b0 とを比較し、(13)式で用
いた係数kを逐次更新していく。即ち、前回に平均符号
量を算出した際に用いた係数kをkn-1とし、今回に平均
符号量を算出するために用いる係数kをknと表わした場
合、係数kは(15)式のように更新される。式のよう
に算出し、逐次更新していく。
【0021】
【数8】 以上のように、本実施例の画像符号化装置では、入力画
像Si の統計的性質に基づいて、その画像の符号量が所
定の値となるよう、かつ該画像の量子化品質が画像内部
では変化のないよう、量子化制御手段23で制御してい
るので、安定した画像の品質が得られる上に、量子化の
制御も容易に行える。つまり、1枚の画像単位で、その
画像の統計量S21を求め、この統計量S21を用いて
フィールドフォワードの予測を行い、1回の量子化で所
定の符号量及び画像品質を達成している。さらに、画像
の実符号量を計測し、その実測符号量が所定の符号量と
なるよう量子化制御手段23を更新していくので、常に
画像に適応した誤差の少ない制御が実現できる。
【0022】第2の実施例 図6は、本発明の第2の実施例を示す画像符号化装置の
構成ブロック図であり、第1の実施例を示す図1中の要
素と共通の要素には共通の符号が付されている。この画
像符号化装置では、図1の量子化制御手段23に代え
て、それと構成の異なる量子化制御手段23Aが設けら
れている。さらに、量子化手段12の出力側には、量子
化誤差算出手段24が接続され、その量子化誤差算出手
段24の出力側が、量子化制御手段23Aに接続されて
いる。その他の構成は、図1と同一である。量子化誤差
算出手段24は、量子化手段12からの量子化出力デー
タS12を入力し、1枚の画像あるいは数ブロックの量
子化誤差電力S24を算出し、それを量子化制御手段2
3Aへ出力する機能を有している。量子化制御手段23
Aは、統計量演算手段21から出力される画像の統計量
S21に基づき、該画像の品質(例えば、量子化誤差電
力)あるいは符号量が所定の値となるよう、量子化ステ
ップ幅を決定し、制御データS23Aによって量子化手
段12を制御する制御手段を有し、同時に、与えられた
実測の符号量S22及び量子化誤差電力S24と、所定
の値とを比較し、前記制御手段の符号量算出機能及び量
子化ステップ幅算出機能を更新する更新手段を有してい
る。
【0023】次に、図6の動作を説明する。入力画像S
i が入力されると、情報量圧縮手段11、量子化手段1
2、符号化手段13、バッファ14、統計量演算手段2
1、及び符号量算出手段22が、第1の実施例とほぼ同
様の動作を行う。量子化手段12から出力された量子化
出力データS12が量子化誤差算出手段24に与えられ
ると、該量子化誤差算出手段24では、次式(16)に
従い、量子化手段12に入力された画像データS11
と、該量子化手段12で量子化された出力データS12
との差分(=E(i))から、を画像単位あるいは数ブ
ロック単位で自乗平均を取り、量子化誤差電力(=量子
化誤差自乗平均)S24(=σE 2 )を求め、量子化制
御手段23Aへ出力する。
【0024】
【数9】 量子化制御手段23Aの制御手段では、先ず、統計量演
算手段21から与えられた1枚の画像の統計量S21の
うちの相関係数ρH ,ρv を用いて、正規化画像入力デ
ータの情報量圧縮手段11による圧縮出力データの正規
エネルギーを算出する。例えば、情報量圧縮手段11
としてブロックDCTを用いた場合、量子化制御手段2
3Aの制御手段では、正規化画像入力データ(σ2
1)のDCT後の各成分の正規化エネルギー(分散)σ
N 2 (u,v)を前記(11)式から算出する。ここ
で、DCT後の各成分の量子化出力データS12の量子
化誤差電力σe 2 (u,v)を前記(12)式のように
表わし、所定の平均量子化誤差電力σe0 2 が与えられた
場合に、次式(17)となるように量子化出力データS
12の正規化量子化誤差電力σem 2 を求めた後、(1
8)式から、予測符号量の一つである符号量b0 を求め
る。
【0025】
【数10】 所定の符号量b0 が与えられた場合に、(17)式とな
るようにσem 2 を求めた後、(17)式から量子化誤差
電力S24(=σe0 2 )を求める。そして、量子化ステ
ップ幅Δ(=S23A)を次式(19)から求め、それ
を量子化手段12へ出力する。
【0026】
【数11】 同時に、量子化制御手段23Aの更新手段は、符号量算
出手段22で算出された符号量b1 (bits/pix
el)と、所定の符号量とを比較し、(18)式で用い
た係数kを逐次更新していく。即ち、前回に平均符号量
を算出した際に用いた係数kをkn-1とし、今回に平均符
号量を算出するために用いる係数kをknと表わした場
合、係数kは(20)式のように更新される。
【0027】
【数12】 さらに、量子化制御手段23Aの更新手段は、量子化誤
差算出手段24で算出された量子化誤差電力S24(=
σe1 2 )と、σe0 2 とを比較し、係数ln が次式(2
1)となるように、前記(19)式を逐次更新してい
く。
【0028】
【数13】 以上のように、本実施例の画像符号化装置では、入力画
像Si の統計的性質に基づいて、その画像の符号量が所
定の値となるよう、あるいは該画像の品質(量子化誤差
電力)が所定の値となるように、かつ画像の局所の量子
化品質にむらがないように、量子化制御手段23Aによ
って量子化手段12を制御しているので、柔軟で、かつ
安定した画像の品質が得られる。つまり、1枚の画像単
位で、その画像の統計量S21を求め、この統計量S2
1を用いてフィールドフォワードの予測を行い、1回の
量子化で所定の符号量及び画像品質を達成している。こ
れにより、画像の品質に対する要求が厳しい場合、画像
の品質を重点的に制御でき、これに対して画像の符号量
に対する要求が厳しい場合、画像の符号量を重点的に制
御できる。さらに、画像の符号量及び量子化誤差電力を
実測し、量子化制御手段23Aを更新しているので、常
に画像に適応した制御が実現できる。なお、本発明は上
記実施例に限定されず、例えば図1の各構成ブロックを
集積回路等を用いた個別回路で構成する他に、コンピュ
ータを用いたプログラム制御等により構成するようにし
ても良い。さらに、圧縮符号化精度を向上させるため
に、図1の装置に、他の機能ブロック等を付加すること
も可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、入力画像の統計的性質に基づいて、その画像
の符号量が所定の値となるよう、かつ該画像の量子化品
(量子化誤差電力)が画像内部では変化のないよう、
量子化制御手段で量子化ステップ幅を制御しているの
で、安定した画像の品質が得られる上に、量子化の制御
も容易に行える。つまり、1枚の画像単位で、その画像
の統計量を求め、この統計量を用いてフィードフォワー
ドの予測を行い、1回の量子化で所定の符号量及び画像
品質を達成している。さらに、画像の実符号量を計測
し、その実測符号量が所定の符号量となるよう量子化制
御手段を更新しているので、常に画像に適応した誤差の
少ない制御が実現できる。
【0030】第2及び第3の発明によれば、入力画像の
統計的性質に基づいて、その画像の符号量が所定の値と
なるよう、あるいは該画像の品質(量子化誤差電力)が
所定の値となるように、かつ画像の局所の量子化品質に
むらがないように、量子化ステップ幅を制御しているの
で、柔軟で、かつ安定した画像の品質が得られる。つま
り、1枚の画像単位で、その画像の統計量を求め、この
統計量を用いてフィードフォワードの予測を行い、1回
の量子化で所定の符号量及び画像品質を達成している。
そのため、画像の品質に対する要求が厳しい場合、画像
の品質を重点的に制御でき、これに対して画像の符号量
に対する要求が厳しい場合、画像の符号量を重点的に制
御できる。さらに、画像の符号量及び量子化誤差電力を
実測し、量子化制御手段を更新しているので、常に画像
に適応した制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す画像符号化装置の
構成ブロック図である。
【図2】従来の画像符号化装置を示す構成ブロック図で
ある。
【図3】Midtread型線形量子化器を説明するた
めの図である。
【図4】従来の量子化ステップ幅の決定方法を示す図で
ある。
【図5】従来の問題点の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す画像符号化装置の
構成ブロック図である。
【符号の説明】
11 情報量圧縮手段 12 量子化手段 13 符号化手段 14 バッファ 21 統計量演算手段 22 符号量算出手段 23,23A 量子化制御手段 24 量子化誤差算出手段
フロントページの続き (72)発明者 原田 洋子 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−194734(JP,A) 特開 平3−286691(JP,A) 特開 平4−196976(JP,A) 特開 平4−175067(JP,A) 特開 平2−239787(JP,A) 特開 昭62−272790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像の冗長を取り除く情報量圧縮手
    段と、前記情報量圧縮手段により冗長の取り除かれた画
    像データを、与えられた量子化ステップ幅で量子化する
    量子化手段と、前記量子化手段の量子化出力データを符
    号化する符号化手段と、前記符号化手段で符号化された
    画像データを一時蓄積するバッファとを備えた画像符号
    化装置において、 前記入力画像の統計的性質を演算して、その入力画像の
    統計量を出力する統計量演算手段と、 前記符号化手段の出力に基づき、前記符号化された画像
    データの符号量を算出する符号量算出手段と、 前記量子化手段に対して与える前記量子化ステップ幅
    制御する量子化制御手段とを有し、 前記量子化制御手段は、前記統計量演算手段の出力に基づき、所定の前記量子化
    ステップ幅を用いた場合の、前記量子化手段の量子化誤
    差電力に対して所定の関数関係にある、前記符号化手段
    による符号量を予測演算し、その予測符号量が所望の符
    号量を満たすように、前記量子化手段の量子化誤差電力
    に対して所定の関数関係にある量子化ステップ幅を求
    め、その量子化ステップ幅を前記量子化手段に与える制
    御手段と、 前記符号量算出手段により算出された符号量
    が、前記所望の符号量と一致するように、前記予測符号
    量を更新する更新手段と、 を有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 入力画像の冗長を取り除く情報量圧縮手
    段と、前記情報量圧縮手段により冗長の取り除かれた画
    像データを、与えられた量子化ステップ幅で量子化する
    量子化手段と、前記量子化手段の量子化出力データを符
    号化する符号化手段と、前記符号化手段で符号化された
    画像データを一時蓄積するバッファとを備えた画像符号
    化装置において、 前記入力画像の統計的性質を演算して、その入力画像の
    統計量を出力する統計量演算手段と、 前記符号化手段の出力に基づき、前記符号化された画像
    データの符号量を算出する符号量算出手段と、 前記量子化手段に入力される前記画像データと該量子化
    手段の量子化出力データとの差分から、前記入力画像の
    量子化誤差電力を算出する量子化誤差算出手段と、 前記量子化手段に対して与える前記量子化ステップ幅
    制御する量子化制御手段とを有し、 前記量子化制御手段は、前記統計量演算手段の出力に基づき、所定の前記量子化
    ステップ幅を用いた場合の、前記量子化手段の量子化誤
    差電力に対して所定の関数関係にある、前記符号化手段
    による符号量を予測演算し、その予測符号量に基づいて
    前記画像データの量子化誤差電力あるいは前記画像デー
    タの符号量が所望の値となるように、前記量子化手段の
    量子化誤差電力に対して所定の関数関係にある量子化ス
    テップ幅を求め、その量子化ステップ幅を前記量子化手
    段に与える制御手段と、 前記符号量算出手段により算出された符号量、あるいは
    前記量子化誤差算出手段により算出された量子化誤差電
    力が、前記所望の値と一致するように、前記予測符号
    量、あるいは前記所定の関数関係にある量子化ステップ
    幅を更新する更新手段と、 を有することを特徴とする画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像符号化装置におい
    て、 前記制御手段は、前記画像データの符号量が決められた
    場合には、その符号量に基づき前記量子化手段に与える
    量子化ステップ幅を求め、前記画像データの量子化誤差
    電力が決められた場合には、その量子化誤差電力に基づ
    き前記量子化手段に与える量子化ステップ幅を求める構
    成にしたことを特徴とする画像符号化装置。
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