JP3296789B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3296789B2
JP3296789B2 JP19653698A JP19653698A JP3296789B2 JP 3296789 B2 JP3296789 B2 JP 3296789B2 JP 19653698 A JP19653698 A JP 19653698A JP 19653698 A JP19653698 A JP 19653698A JP 3296789 B2 JP3296789 B2 JP 3296789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機に関し、更に
詳しくは、外槽内に回転自在に洗濯兼脱水槽を配設した
一槽式の洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】一槽式の洗濯機では、外槽に内設した洗
濯兼脱水槽の側壁内側に垂直方向に延伸する循環水路を
配設し、循環水路上端に放水開口を設け、その放水開口
出口にネット状のリントフィルタを着脱自在に取り付け
る構成としている。洗濯兼脱水槽に水を溜めた状態で底
部に設けた回転翼を回転すると、その裏面に放射状に形
成されている裏羽根のポンプ作用により、洗濯兼脱水槽
底壁と外槽底壁との間隙にあった水が回転翼直下に開口
している通水口を通して吸い上げられ、循環水路の下端
開口に送り込まれる。この水は循環水路内を上昇して放
水開口から洗濯兼脱水槽内に吐き出され、この際に、そ
の水の中に混入している糸屑等のゴミがリントフィルタ
に捕集される。
【0003】従来のこの種のリントフィルタは、ナイロ
ン糸を縦横に編んだものであって、比較的大きな糸屑や
ゴミを除去するには適している。しかしながら、細かい
糸屑、石鹸滓、ダニ等の微細な異物はリントフィルタを
通り抜けてしまうため、除去することができないという
欠点があった。このような問題に対し、特開平9−26
2397号公報では、ネット状のリントフィルタの代わ
りに木綿等から成る目の細かい布状の捕集袋を利用する
構成が開示されている。このようなフィルタは、非常に
目が細かいので、大きな糸屑から微細な異物まで一度に
除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、洗濯物の量が少なく洗濯兼脱水槽内で洗濯水
位が低い位置に設定される場合には、回転翼の裏羽根に
よるポンプ作用が弱まり、循環水路上端の放水開口まで
充分に水を上昇させることができなくなるため、捕集袋
を通過する水の量が激減し、異物の捕集効率が低下して
しまう。また、一般に目の細かなフィルタは通水性に劣
るため、多量の水が通り抜けようとすると捕集袋の中に
水が滞ってしまい、水の循環に支障をきたす恐れもあ
る。
【0005】本発明はこれらの課題を解決するために成
されたものであり、その主たる目的は、洗濯水位の高低
に拘わらず、大きな異物と微細な異物の両者を効率的に
捕集することができる洗濯機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、外槽内に配設された洗濯兼脱水槽と、該洗濯兼
脱水槽底部に回転自在に設けられ、その下面に裏羽根を
形成して成る回転翼とを備え、該回転翼を回転させて裏
羽根のポンプ作用により回転翼直下の洗濯兼脱水槽底壁
の通水口を通して水を吸い上げて洗濯兼脱水槽に循環さ
せる洗濯機において、a)前記回転翼の外周側に設けた下
端開口に連通して洗濯兼脱水槽側壁内面に沿って上方に
延伸し、その上端開口に異物捕集用の第1のフィルタを
設けた第1の循環水路と、b)前記回転翼の外周側に設け
た下端開口に連通して洗濯兼脱水槽側壁内面に沿って上
方に延伸し、前記第1の循環水路の上端開口よりも低い
位置に設けた出口開口に第1のフィルタよりも目の細か
い第2のフィルタを設けた第2の循環水路と、を備えた
ことを特徴としている。
【0007】この発明に係る洗濯機では、洗い又はすす
ぎ行程時に回転翼が回転されると、その下面の裏羽根の
ポンプ作用によって吸い上げられた水が回転翼の下面外
周側へと送られ、第1及び第2の循環水路の下端開口か
ら各循環水路内を上昇する。第2の循環水路の下端開口
と出口開口との高低差は、第1の下端開口と上端開口と
の高低差よりも小さいため、略同一の圧力でもって下端
開口に送り込まれた水は第2の循環水路内において、よ
り勢いよく上昇する。第2のフィルタは第1のフィルタ
よりも目が細かいため通水性に劣るが、より強い水圧で
もって水が通過しようとするため、水は滞ることなく該
フィルタを通過して出口開口から洗濯兼脱水槽内に吐き
出される。この第2のフィルタは、第1のフィルタでは
捕集不可能な微細な異物を捕集する。一方、第1のフィ
ルタは比較的大きな糸屑等の固形浮遊物を捕集する。従
って、従来は捕集が困難であった微細な異物も除去する
ことができる。また、大きなゴミは第1のフィルタで捕
らえられるので、目の細かな第2のフィルタの目詰まり
も抑えられる。更に、第2の循環水路の出口開口を低い
位置に設けることにより、洗濯水位が低めに設定される
場合でも十分な水圧でもって第2のフィルタに水を通過
させることができる。
【0008】ところで、通常、洗浄やすすぎのために洗
濯兼脱水槽に貯留される水の水位は洗濯物の量に応じて
設定される。この水位が低い場合、高い位置にある、第
1の循環水路の上端開口まで上昇する水の量は減少し、
第1のフィルタの捕集効率が低下する。そこで、本発明
では、第1の循環水路の下端開口と上端開口の間に第1
のフィルタと略同程度の目の大きさを有する補助フィル
タを備えた中間開口を設ける構造とすることが好まし
い。この構造によれば、洗濯兼脱水槽内の水位が比較的
低い場合には、第1の循環水路内を上昇した水が補助フ
ィルタを通過して中間開口から洗濯兼脱水槽内に吐き出
されるので、この補助フィルタにより大きな異物を捕集
することができる。
【0009】また本発明に係る洗濯機では、微細な異物
を確実に捕集するために、目の細かな第2のフィルタと
して不織布から成るフィルタを用いることができる。ま
た、水の通過面積を大きくして異物の捕集を効率的に行
いつつ水を順調に通過させるには、第2のフィルタは平
板形状を有するものとし、第2の循環水路の出口開口か
ら吐き出される水流に対してこのフィルタが略垂直に設
けられた構造とするとよい。
【0010】更に、第2のフィルタが、目の大きさの相
違する複数の不織布フィルタを厚み方向に貼り合わせた
ものとすることにより、厚み方向に異なる大きさの異物
を捕集することが可能になり、フィルタ自体をより有効
に利用することができる。
【0011】また、本発明では、第2の循環水路は、洗
濯兼脱水槽側壁との間に水路を形成するように該洗濯兼
脱水槽に装着され、下端部に前記下端開口が、洗濯兼脱
水槽内周側に向いた側壁部に出口開口が形成された主部
材と、前記平板形状の第2のフィルタを内装する扁平箱
形状の部材であって、対向する広い二面に通水穴を有
し、前記水路部材の出口開口の前面に着脱自在に設けら
れるフィルタケースと、を含んで成るものとすることが
できる。この構成によれば、フィルタケースが第2のフ
ィルタと一体に着脱可能であるので、第2のフィルタの
清掃や交換が容易に行える。
【0012】また、ここで主部材がフィルタケースの厚
みに応じて水路側に窪んだ凹所を形成して成るものとす
れば、フィルタケースと主部材に装着したときに、フィ
ルタケースが前方に突出しないので、洗濯物の引掛かり
を防止することができる。
【0013】また、フィルタケースが主部材に装着され
たときに、該主部材の出口開口に挿入されて水路側まで
延伸する突出片をフィルタケースの背面に形成しておけ
ば、例えば遠心脱水時にフィルタケース前面に張り付い
た洗濯物に作用する遠心力によってフィルタケースが水
路側に押された場合でも、突出片が洗濯兼脱水槽の内壁
面に当接して、それ以上フィルタケースが撓むことを防
止できる。
【0014】更に、本発明では、第1の循環水路は、洗
濯兼脱水槽側壁との間に水路を形成するように該洗濯兼
脱水槽に装着され、下端部に前記下端開口が、上端部に
前記上端開口が、その間の洗濯兼脱水槽内周側に向いた
側壁部に前記中間開口が形成された主部材と、該主部材
との間に空間を形成するように該中間開口の前面に着脱
自在に装着され、洗濯兼脱水槽の内周に向いて通水穴を
有するフィルタカバーと、該フィルタカバーと主部材と
の間の空間内に配設されるリントフィルタと、を含んで
成る構造とすることができる。
【0015】これによれば、リントフィルタがフィルタ
カバーにより保護され直接洗濯兼脱水槽内に露出しない
ので、リントフィルタが洗濯物に巻き付くことを防止で
きる。また、上記フィルタケースと同様にフィルタカバ
ーは着脱自在であるので、フィルタカバーを取り外して
リントフィルタを簡単に清掃することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る洗濯機によれば、大きな固
形浮遊物を捕集可能な第1のフィルタと、該フィルタよ
りも低い位置の出口開口に備えられた、より目の細かな
第2のフィルタとを併用することにより、糸屑等の大き
な固形浮遊物のみならず、ダニ、石鹸滓等の微細な異物
も確実に捕集することができる。従って、洗濯を従来よ
りも清潔な状態で行うことができ、特に、風呂の残り湯
等を洗濯に再利用する場合に有用である。また、目の細
かなフィルタのみではすぐに目詰まりしてしまうが、大
きなゴミは目の大きなフィルタによって捕らえられるの
で、目の細かなフィルタの目詰まりも抑えられる。更
に、目の細かなフィルタは低位置の出口開口に備えられ
ているため、洗濯水位が低めに設定される場合であって
も十分な水圧をもって水を通過させることができ、異物
の捕集効率が低下せず、水が滞ることもない。
【0017】また、第1の循環水路に更に補助フィルタ
を備えた構成とすれば、洗濯兼脱水槽内の水位が比較的
低い場合にも、補助フィルタによって大きな異物を捕集
することができるので、目の細かなフィルタの目詰まり
が抑えられる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図面
を参照して説明する。図1はこの洗濯機の全体構成を示
す側面断面図である。外箱1の内部には外槽2が複数の
図示しない吊棒により釣支されており、これにより外槽
2の振動が外箱1に伝わることを防止している。外槽2
内部には、周囲に多数の通水孔を有する洗濯兼脱水槽
(以下、単に「洗濯槽」と称す)3が、その底壁に設け
られた回転軸4を中心に回転自在に軸支されている。洗
濯槽3の底部には回転翼5が回転自在に設けられ、外槽
2の下面に取り付けられたモータ6の回転動力がモータ
プーリ7、ベルト8、主プーリ9及び動力切換機構10
を介して洗濯槽3及び回転翼5へ伝達される。動力切換
機構10は、遠心脱水時には洗濯槽3と回転翼5とが一
体となって回転し、それ以外のときには回転翼5のみが
回転するように駆動軸の連結を機械的に切り換える。な
お、洗濯槽3及び回転翼5をダイレクトドライブ方式に
より回転駆動する構成としてもよい。
【0019】洗濯槽3の上端部には遠心脱水時に振動を
抑制するためのバランスリング11が固着されており、
洗濯槽3の側壁内側には、その底部からバランスリング
11直下まで垂直方向に延伸する第1循環水路12が形
成されている。この第1循環水路12は下端に揚水口1
3が開口し、上端に開口した放水口14には着脱自在に
リントフィルタが装着されて第1フィルタ部15を形成
している。また、揚水口13と放水口14との間には、
後述の第2フィルタ部16が設けられている。
【0020】一方、洗濯槽3の他の側壁内側には、その
底部から中央付近まで垂直方向に延伸する第2循環水路
17が形成されている。この第2循環水路17は下端に
揚水口18を有し、側壁には微細異物除去用の平板状フ
ィルタを備えた第3フィルタ部19が設けられている。
なお、図1では、第1循環水路12と第2循環水路17
は洗濯槽3内の対向位置に設けられているが、実際に
は、一個の第1循環水路12に対して回転軸を中心にそ
れぞれ反対方向に120度離間した位置に合計二個の第
2循環水路17が配設されている。勿論、このような配
置は一例であって適宜変更が可能である。
【0021】第1、第2フィルタ部15、16にそれぞ
れ設けられたリントフィルタは糸屑等の比較的大きな固
形浮遊物を捕集するためのものである。これに対し、第
3フィルタ部19はダニ、石鹸滓等の微細な異物を捕集
するためのものである。
【0022】外槽2内に所定量の水が貯留された状態で
回転翼5が回転駆動されると、回転翼5の上面に設けら
れている攪拌羽根501によりほぼ水平方向に回転する
水流が洗濯槽3内に生じる。それと同時に、回転翼5の
裏面に放射状に形成されている裏羽根502のポンプ作
用により、洗濯槽3底面と外槽2底面との間にある水が
通水口20を通して吸い上げられ、第1、第2循環水路
12、17の揚水口13、18に勢いよく送り込まれ
る。
【0023】第1循環水路12内を上昇した水はその一
部が第2フィルタ部16のリントフィルタを通過して洗
濯槽3内に噴出され、残りの水は上端の放水口14から
第1フィルタ部15のリントフィルタを通過して洗濯槽
3内へと吐き出される。例えば洗濯物の量が多く洗濯水
位が高い場合(例えば図1中の水位H)には、第1循環
水路内12を上昇する水の圧力が高いため、第2フィル
タ部16を通して吐き出される水は少なく、多くが放水
口14から吐き出される。一方、洗濯物の量が少なく洗
濯水位が低い場合(例えば図1中の水位L)には第1循
環水路12内を上昇する水の圧力が低いため、放水口1
4まで到達する水は少なく、多くが中間第2フィルタ部
16を通って吐き出される。従って、いずれも場合でも
水はリントフィルタを通過するので、糸屑等の大きな固
形浮遊物が確実に捕集される。
【0024】第2循環水路17は第1循環水路12より
も短いため、洗濯水位が低い場合であっても第2循環水
路17内には高い圧力でもって水が上昇する。第3フィ
ルタ部19の平板状フィルタは後述のようにリントフィ
ルタよりも遥かに目の細かい不織布等から成るフィルタ
であって水が通過しにくいが、高い圧力でもって水が当
たるので、滞ることなく水が通過して洗濯槽3内に噴出
する。その際に、石鹸滓やダニ等の微細な異物がそのフ
ィルタに捕集される。
【0025】このように、本実施例に係る洗濯機では、
洗濯水位の高低に拘わらず、洗濯槽3内の水に含まれる
大きなゴミから小さな異物までを除去することができ
る。
【0026】次に、第2フィルタ部16の詳細な構成を
図2、図3を参照して説明する。なお、第1フィルタ部
15の構造は従来の洗濯機に備えられているリントフィ
ルタと同様であるので、ここでは説明を省略する。図2
は図1中のA部を洗濯槽3内周側から見た平面図、図3
は図2中のC−C’線断面図である。
【0027】第2フィルタ部16は、洗濯槽3の側壁に
取り付けられ、該側壁との間に垂直方向に延伸する断面
偏平形状の水路(第1循環水路12)を形成する第1水
路壁部材30と、第1水路壁部材30の前面に着脱自在
に取り付けられ、該水路壁部材30との間にフィルタ室
を形成するフィルタカバー40と、そのフィルタ室内に
設けられるリントフィルタとから構成される。第1水路
壁部材30はバランスリング11の直下まで延伸してお
り、その上端に上記放水口14が設けられている。第1
水路壁部材30とフィルタカバー40とはいずれもポリ
プロピレン樹脂から成る。
【0028】第1水路壁部材30は、下端中央に揚水口
13が設けられるとともに、フィルタカバー40の寸法
に対応して後方(洗濯槽3壁面側)に窪んで凹所31を
形成している。凹所31には水平方向に並んで二個の通
水穴32が設けられており、その通水穴32を介して水
路内部とフィルタ室側とが連通している。その通水穴3
2上方には凹所31から更に後方に窪んで凹部33が形
成され、凹部33の上側には下方に開いた係止開口34
が設けられている。また、凹所31下方の水路壁は凹所
31とほぼ同じ深さまで水路側に窪んで、断面逆コ字形
状のカバー着座部35を形成している。
【0029】フィルタカバー40は、前面に多数のスリ
ット状の通水孔41を有し、上端中央には水路壁部材3
0の凹部33に対応して後方に湾曲したフック42が形
成され、このフック42上面には係止突片43が突出し
て形成されている。一方、リントフィルタは、ポリプロ
ピレン樹脂等から成る環状の支持枠体46にナイロンネ
ットから成る捕集袋47を取り付けた構造となってい
る。
【0030】フィルタカバー40を第1水路壁部材30
に装着する際には、まず、フィルタカバー40の両側面
内側に形成されている図示しない突起にリントフィルタ
の支持枠体46を掛着して、リントフィルタをフィルタ
カバー40に固定する。これにより、リントフィルタを
フィルタカバー40と一体に着脱することができる。そ
して、フィルタカバー40下面の両側二箇所に突出して
形成されてい爪部44を第1水路壁部材30のカバー着
座部35上面奥(凹所31の下方)に設けられている係
止孔36に挿入し、フック42を第1水路壁部材30の
凹部33に押し入れる。すると、フック42上面の係止
突片43が第1水路壁部材30の係止開口34に嵌合
し、図3に示すように、フィルタカバー40は第1水路
壁部材30の凹所31に収納される。
【0031】この状態では、リントフィルタの支持枠体
46は二個の通水穴32を取り囲んで凹所31に軽く押
し付けられるので、通水穴32から吐き出された水は確
実に捕集袋47の中に入る。また、フィルタカバー40
の前面は全体として(具体的にはフック42周辺を除い
て)第1水路壁部材30の前面と段差なく連なっている
ので、洗濯物が引掛かりにくい。
【0032】この構成において、上述のように回転翼5
の裏羽根502のポンプ作用により揚水口13を介して
水路内を水が上昇すると、その水の一部は通水穴32を
介してフィルタ室側へ入り込み、捕集袋47で固形浮遊
物が除去された後に通水孔41から洗濯槽3内へ吐き出
される。上述のようにカバー着座部35の水路内の隙間
37は狭いので、水路内を下方から上昇する水はこの隙
間37に流れ込みにくくなっている。このため、この隙
間37近傍で大きな渦流が生じることを回避でき、水は
その勢いが殺がれることなく上昇する。また、水に混入
している糸屑がこの隙間37の中に入り込みにくいの
で、下方に突出したフィルタカバー40の爪部44への
糸屑の巻付きを軽減できる。
【0033】フィルタカバー40を第1水路壁部材30
から取り外す際には、フック42の上部を下に押しなが
ら前方に倒す。すると、係止突片43と係止開口34と
の係合が解除され、フィルタカバー40がリントフィル
タと一体となって外れる。これにより、リントフィルタ
の清掃が容易に行える。
【0034】続いて、第3フィルタ部19の詳細構成を
図4〜図6を参照して説明する。図4は図1中のB部を
洗濯槽3内周側から見た平面図、図5は図4中のD−
D’線断面図、図6はフィルタケースの構造を示す図で
あって、(a)はフィルタケースを開放したときの該ケ
ース内側から見た展開平面図、(b)はその(a)中の
E−E’線断面図である。
【0035】第3フィルタ部19は、洗濯槽3の側壁に
取り付けられ、該側壁との間に垂直方向に延伸する断面
偏平形状の水路(第2循環水路17)を形成する第2水
路壁部材50と、第2水路壁部材50の前面に着脱自在
に取り付けられ、平板状のフィルタを内装するフィルタ
ケース60とから構成される。第2水路壁部材50とフ
ィルタケース60とはいずれもポリプロピレン樹脂から
成る。
【0036】第2水路壁部材50は、下方中央に揚水口
18が開口するとともに、その前方壁はフィルタケース
60の寸法に対応して略長方形状に後方(洗濯槽3壁面
側)へ窪み、その窪んだ面のほぼ全体に広く通水口51
が開口している。その通水口51の下方には、上記第1
水路壁部材30のカバー着座部35と同様の形状を有す
るケース着座部52が形成されている。一方、通水口5
1の上方で水路は閉塞され、更にその上方にケース受部
53が一体に形成されている。
【0037】フィルタケース60は、図6(a)、
(b)に示すように、多数のスリット状の通水孔61が
穿孔されている前面部62と、縦横に桟63(及び63
1)が形成されている背面部64とを有し、前面部62
と背面部64とは屈曲自在の連結部65により接続され
ている。後述のように本フィルタケース60を第2水路
壁部材50に取着したとき、背面部62の長手方向(図
6(a)では縦方向)の桟63(及び631)は水流と
同方向に延伸するが、短手方向(図6(a)では縦方
向)の桟63は水流に対し略垂直に延伸し水流を妨げ
る。そのため、ここでは短手方向の桟の数よりも長手方
向の桟の数を多くして、水流に対する影響を抑えつつフ
ィルタケース60の強度を維持するようにしている。
【0038】前面部62の側壁には係合孔66が、一
方、背面部64の側部には係合爪部67が突出して設け
られており、図6(b)中の矢印Fに示すように連結部
65で折り曲げて背面部64を前面部62に押し付ける
と、係合爪部67が係合孔66に嵌合して扁平箱形状の
ケースとなる。また、前面部62内周には全周に所定間
隔で突片68が形成されており、該突片68で周囲から
後記フィルタを押さえることにより、フィルタがフィル
タケース60内で移動することを防止している。
【0039】背面部64の長手方向の中央の二本の桟6
31は、図6(b)に示すように後方に(図では左側)
厚みをもって膨出するとともに、図6(a)に示すよう
にその後方縁端が互いに近接するように湾曲形状を有し
ている。これにより、その桟631は指で摘み易くなっ
ており、フィルタケース60の開閉が容易に行える。前
面部62の上部には上記フィルタカバー40と同様の形
状を有するフック69が形成されており、その上部には
やはり同様に係止突片70が突出して形成されている。
【0040】フィルタケース60内に収納される平板四
角形状のフィルタ80は、例えばポリエステル樹脂製フ
ェルトを抗菌剤含有アクリル樹脂にて溶着した不織布で
あって、目の大きさの異なる二枚の不織布フィルタを貼
り合わせて一枚にしたものである。
【0041】フィルタ80の交換や清掃等を行った後に
フィルタケース60を第2水路壁部材50に装着する際
には、まずフィルタケース60の中にフィルタ80を収
納し、上述のように前面部62と背面部64とを閉じて
ケース状にする。その際、フィルタケース60内では背
面部64側に目の荒い不織布フィルタ、前面部62側に
目の細かな不織布フィルタがくるように収納される。
【0042】そして、その状態でフィルタケース60の
下部に突出している折り曲げられた連結部65を第2水
路壁部材50のケース着座部52に設けられている嵌挿
孔54に挿入し、フック69が第2水路壁部材50のケ
ース受部53の凹部に嵌合するようにフィルタケース6
0を第2水路壁部材50に押し付ける。すると、フック
69上部の係止突片70が第2水路壁部材50のケース
受部53の下垂壁に係合し、図5に示すようにフィルタ
ケース60は第2水路壁部材50に収納される。
【0043】この状態では、フィルタケース60の背面
部64から後方に膨出した桟631の縁端は殆ど洗濯槽
3内壁面に接している。遠心脱水時にはフィルタケース
60の前面に洗濯物が張り付き、その洗濯物に作用する
遠心力によってフィルタケース60は洗濯槽3壁面側に
強く押圧される。そのような場合でも、フィルタケース
60の桟631が洗濯槽3壁面に当接するので、フィル
タケース60が撓んで陥没してしまうことが防止でき
る。
【0044】この構成において、上述のように回転翼5
の裏羽根502のポンプ作用により揚水口18を介して
水路内を水が上昇すると、高い圧力でもってフィルタ8
0の背面ほぼ全面に水が当たる。フィルタ80自体はあ
まり通水性が良好でないが、圧力が高いので水はフィル
タ80を通過し、フィルタケース60の通水孔61を通
って洗濯槽3内へ吐き出される。フィルタ80を通過す
る際、水はまず目の荒いフィルタを通るので、相対的に
大きな異物はその手前で阻止され、微細な異物は通過す
る。次に、目の細かいフィルタを通過するときに、その
微細な異物はその手前、つまり両フィルタの接合面近傍
で阻止される。このように、このフィルタ80は立体的
に異物を捕集することができる。
【0045】また、上述のようにケース着座部52の水
路内の隙間55は狭いので、水路内を下方から上昇する
水はこの隙間55に流れ込みにくくなっている。このた
め、この隙間55近傍で大きな渦流が生じることを回避
でき、水はその勢いが殺がれることなく上昇する。ま
た、この第2循環水路17にも糸屑等の大きな固形浮遊
物が侵入するが、隙間55の中に固形浮遊物が入り込み
にくいので、下方に突出したフィルタケース60の連結
部65にそれらの浮遊物が巻き付くことを防止できる。
【0046】なお、上記実施例は一例であって、当然の
ことながら本発明の趣旨の範囲で適宜変更又は修正する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の洗濯機の全体構成を示す
側面断面図。
【図2】 図1中のA部を洗濯槽内周側から見た平面
図。
【図3】 図2中のC−C’線断面図。
【図4】 図1中のB部を洗濯槽内周側から見た平面
図。
【図5】 図4中のD−D’線断面図。
【図6】 フィルタケースの構造を示す図であって、
(a)はフィルタケースを開放したときの該ケース内側
から見た展開平面図、(b)は(a)中のE−E’線断
面図。
【符号の説明】
3…洗濯兼脱水槽 5…回転翼 12…第1循環水路 17…第2循環水路 13、18…揚水口 14…放水口 15…第1フィルタ部 16…第2フィルタ部 19…第3フィルタ部 30、50…水路壁部材 40…フィルタカバー 41、61…通水孔 42、69…フック 43、70…係止突片 44…爪部 60…フィルタケース 63、631…桟 80…フィルタ(不織布フィルタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉世古 隆生 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−196775(JP,A) 特開 平11−28300(JP,A) 特開 平7−16389(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/00 - 39/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽内に配設された洗濯兼脱水槽と、該
    洗濯兼脱水槽底部に回転自在に設けられ、その下面に裏
    羽根を形成して成る回転翼とを備え、該回転翼を回転さ
    せて裏羽根のポンプ作用により回転翼直下の洗濯兼脱水
    槽底壁の通水口を通して水を吸い上げて洗濯兼脱水槽に
    循環させる洗濯機において、 a)前記回転翼の外周側に設けた下端開口に連通して洗
    濯兼脱水槽側壁内面に沿って上方に延伸し、その上端開
    口に異物捕集用の第1のフィルタを備えた第1の循環水
    路と、 b)前記回転翼の外周側に設けた下端開口に連通して洗
    濯兼脱水槽側壁内面に沿って上方に延伸し、前記第1の
    循環水路の上端開口よりも低い位置に設けた出口開口に
    第1のフィルタよりも目の細かい第2のフィルタを設け
    た第2の循環水路と、 を備えたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 第1の循環水路の下端開口と上端開口の
    間に第1のフィルタと略同程度の目の大きさを有する補
    助フィルタを備えた中間開口を設けることを特徴とする
    請求項1に記載の洗濯機。
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