JP3296606B2 - パワーユニットのマウンティング装置 - Google Patents

パワーユニットのマウンティング装置

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JP3296606B2 JP32722992A JP32722992A JP3296606B2 JP 3296606 B2 JP3296606 B2 JP 3296606B2 JP 32722992 A JP32722992 A JP 32722992A JP 32722992 A JP32722992 A JP 32722992A JP 3296606 B2 JP3296606 B2 JP 3296606B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーユニットのマウ
ンティング装置に関し、特に低周波振動を低減させる電
磁ソレノイドアクチュエータと、高周波振動を低減させ
る圧電素子アクチュエータ又は磁歪素子アクチュエータ
を備えたアクティブマウンティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のパワーユニットを車体に弾
性支持するパワーユニットマウンティング装置として
は、一般にラバーマウントが適用されていたが、近年で
は液封のラバーマウントが広く実用化され、最近では、
実開昭61−191543号、特開昭62−28874
1号、実開昭63−152042号公報に記載のよう
に、電動アクチュエータを制御することにより加振力を
発生し、振動減衰力を可変に制御可能なアクティブパワ
ーユニットマウンティング装置も種々提案されている。
【0003】前記アクティブパワーユニットマウンティ
ング装置においては、通常、非圧縮性の流体が充填され
振動の入力により拡縮する主室及び副室と、両室間を連
通するオリフィスと、主室と副室との仕切り部に設けら
れ振動伝達方向に微小距離移動可能な可動板又は可動膜
を駆動する電動アクチュエータとが設けられており、低
周波振動に対しては、オリフィスの減衰作用により振動
を低減し、またオリフィスが機能しなくなる中高周波振
動に対しては電動アクチュエータを駆動し、その振動を
吸収ないし低減するような液圧を発生させるように構成
してある。更に、特開平3−219139号公報には、
自動車のエンジンの振動を検出する振動センサと、エン
ジンを支持する車体フレームの振動を検出する振動セン
サと、両振動センサの振動信号に基いて、エンジンを防
振支持する防振支持系のアクチュエータから逆振動を発
生させてエンジン振動を低減するように構成した振動制
御装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のアクティブパワ
ーユニットマウンティング装置においては、一般に、電
動アクチュエータとしてソレノイドアクチュエータを採
用しているが、ソレノイドアクチュエータは、約200
Hz以上の高周波振動や高周波振動成分に対して応答性
が著しく低下するため、十分な振動低減性能が得られな
いという問題がある。本発明の目的は、低周波振動から
高周波振動に亙る広い周波数領域での振動低減が得られ
るパワーユニットのマウンティング装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のパワーユニッ
トのマウンティング装置は、車両の車体とパワーユニッ
トとの間に設けられ、アクチュエータにより加振力を発
生させて、パワーユニットの振動が車体に伝達するのを
防止するマウンティング装置において、前記アクチュエ
ータは、低周波振動を低減する為の第1アクチュエータ
高周波振動を低減する為の第2アクチュエータとを備
え、前記第2アクチュエータは、第1アクチュエータに
比して応答性高く設定され、前記パワーユニットが発
生する振動の周波数によって第1アクチュエータと第2
アクチュエータとを選択的に作動させると共に、第2ア
クチュエータの作動時には第1アクチュエータの作動を
ロックさせる制御手段を備えたものである。
【0006】請求項2のパワーユニットのマウンティン
グ装置は、請求項1の装置において、前記第1アクチュ
エータが、低周波振動を低減する電磁ソレノイドアクチ
ュエータからなり、前記第2アクチュエータが、高周波
振動を低減する圧電素子アクチュエータからなるもので
ある。請求項3のパワーユニットのマウンティング装置
は、請求項2の装置において、前記パワーユニットの振
動で振動する車体又は車両装備品の振動を検出する振動
検出手段と、この振動検出手段で検出された振動信号を
前記所定周波数以下の低周波成分と所定周波数より高い
高周波成分とに分離する信号分離手段と、パワーユニッ
トの振動の周期と位相に関連する基準信号を発生させる
基準信号発生手段と、前記低周波成分と基準信号とに基
いて電磁ソレノイドアクチュエータを駆動する制御信号
を発生させるとともに、高周波成分と基準信号とに基い
て圧電素子アクチュエータを駆動する制御信号を発生さ
せる制御手段とを備えたものである。
【0007】請求項4のパワーユニットのマウンティン
グ装置は、請求項1の装置において、前記パワーユニッ
トの振動の各次振動成分を各アクチュエータで夫々低減
させるように構成したものである。請求項5のパワーユ
ニットのマウンティング装置は、請求項4の装置におい
て、前記パワーユニットの振動のうちの低次振動成分を
第1アクチュエータで低減させ、高次振動成分を第2ア
クチュエータで低減させるように構成したものである。
請求項6のパワーユニットのマウンティング装置は、請
求項1の装置において、前記第1アクチュエータが、低
周波振動を低減する電磁ソレノイドアクチュエータから
なり、前記第2アクチュエータが高周波振動を低減する
磁歪素子アクチュエータとからなるものである。ンティ
ング装置。
【0008】請求項7のパワーユニットのマウンティン
グ装置は、請求項6の装置において、前記パワーユニッ
トの振動で振動する車体又は車両装備品の振動を検出す
る振動検出手段と、この振動検出手段で検出された振動
信号を前記所定周波数以下の低周波成分と所定周波数よ
り高い高周波成分とに分離する信号分離手段と、パワー
ユニットの振動周期に関連する基準信号を発生させる基
準信号発生手段と、前記低周波成分と基準信号とに基い
て電磁ソレノイドアクチュエータを駆動する駆動信号を
発生させるとともに、高周波成分と基準信号とに基いて
磁歪素子アクチュエータを駆動する駆動信号を発生させ
る制御手段とを備えたものである。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1のマウンティング装置
においては、マウンティング装置の加振力を発生させる
前記アクチュエータは、低周波振動を低減する為の第1
アクチュエータと高周波振動を低減する為の第2アクチ
ュエータとを備え、前記第2アクチュエータは、第1ア
クチュエータに比して応答性高く設定され、制御手段
により、パワーユニットが発生する振動の周波数によっ
て第1アクチュエータと第2アクチュエータとを選択的
に作動させるので、第1アクチュエータと第2アクチュ
エータとで、低周波から高周波までの広い範囲の振動を
低減させることができ、特に第2アクチュエータの作動
時には第1アクチュエータの作動をロックさせるので、
高周波振動を確実に低減させることができる。請求項2
のマウンティング装置においては、第1アクチュエータ
を構成する電磁ソレノイドアクチュエータにより、低周
波振動を低減でき、第2アクチュエータを構成する圧電
素子アクチュエータにより、高周波振動を低減できる。
【0010】請求項3のマウンティング装置において
は、振動検出手段は、パワーユニットの振動で振動する
車体又は車両装備品の振動を検出し、信号分離手段は、
振動検出手段で検出された振動信号を前記所定周波数以
下の低周波成分と所定周波数より高い高周波成分とに分
離し、基準信号発生手段は、パワーユニットの振動の周
期と位相に関連する基準信号を発生させ、制御手段は、
前記低周波成分と基準信号とに基いて電磁ソレノイドア
クチュエータを駆動する制御信号を発生させるととも
に、高周波成分と基準信号とに基いて圧電素子アクチュ
エータを駆動する制御信号を発生させる。
【0011】従って、前記所定周波数以下の低周波振動
を確実に低減させるように電磁ソレノイドアクチュエー
タを駆動でき、また、前記所定周波数より高い高周波振
動を確実に低減させるように圧電素子アクチュエータを
駆動できる。請求項4のマウンティング装置において
は、請求項1の装置において、パワーユニットの振動の
各次振動成分を各アクチュエータで夫々低減させるよう
に構成したので、複数の振動成分を各アクチュエータの
負荷を高めることなく、低減することができる。
【0012】請求項5のマウンティング装置において
は、請求項4の装置において、パワーユニットの振動の
うちの低次振動成分を第1アクチュエータで低減させ、
高次振動成分を第2アクチュエータで低減させるように
構成したので、低次振動成分と高次振動成分の両方を確
実に低減できる。請求項6のマウンティング装置におい
ては、第1アクチュエータを構成する電磁ソレノイドア
クチュエータにより、低周波振動を低減でき、第2アク
チュエータを構成する磁歪素子アクチュエータにより、
高周波振動を低減できる。請求項7のマウンティング装
置においては、請求項3と同様の作用・効果が得られ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、自動車のパワーユニットを車体
に弾性支持するパワーユニットマウンティング装置に本
発明を適用した場合の一例であり、パワーユニットマウ
ンティング装置を以下マウンティング装置と略称する。
最初に、マウンティング装置10の機械的構成について
説明すると、図1に示すように、マウンティング装置1
0は、パワーユニットに固定されたブラケット1と車体
側部材2間に介装されてパワーユニットを弾性支持する
アクティブ液封マウンティング装置である。
【0014】このマウンティング装置10において、キ
ャップ状の金属製のケース11の中心部の下端付近に支
持部材12が設けられ、ケース11の下端と支持部材1
2間はゴム製の下部ケース13で封鎖され、ケース11
の下端部と支持部材12間には厚い環状のゴム製の弾性
部材14が設けられ、ケース11内の上端部には鋼製の
入力部材15が固定的に設けられ、ケース11内におい
て入力部材15の下側には電動アクチュエータ16が装
着されている。この電動アクチュエータ16は、電磁ソ
レノイドアクチュエータ17と、その下側近傍位置の圧
電素子アクチュエータ18とからなり、電動アクチュエ
ータ16の可動出力板24と弾性部材14及び支持部材
12間には液体を充填した主室26が形成され、また弾
性部材14と下部ケース27間には液体を充填した副室
27が形成され、主室26と副室27とはオリフィス2
8で連通されている。前記ケース11の上壁部11aに
ブラケット1の下壁1aが当接状に配置され、上壁部1
1aの中央部に上方へ向けて突設されたボルト29がブ
ラケット1の下壁1aを挿通して延び、ナット30で下
壁1aに締結され、また支持部材12の下端が車体側部
材2に当接状に配置され、支持部材12の下端中央から
下方へ向けて突設されたボルト31が車体側部材2のボ
ルト穴を挿通して延び、ナット32で車体側部材2に締
結されている。
【0015】前記電磁ソレノイドアクチュエータ17に
関して、この電磁ソレノイドアクチュエータ17は、後
述のように、所定周波数以下の低周波振動を低減させる
為のものであり、そのソレノイドコイル19が、入力部
材15の環状溝に装着され、ソレノイドコイル19の内
側には、例えば上端がN極で下端がS極の永久磁石製の
円形板状の振動子20が配設され、この振動子20の下
端面に一体的に固着された可動板21の外周部にはラバ
ーリング22が接合され、ラバーリング22の外周部は
ケース11の内周面に接合されている。前記ソレノイド
コイル19は、後述するコントロールユニット80に電
気的に接続され、コントロールユニット80から供給さ
れる駆動電流で駆動される。
【0016】前記圧電素子アクチュエータ18に関し
て、この圧電素子アクチュエータ18は、前記所定周波
数よりも高い高周波振動を低減させる為のものであり、
前記可動出力板24の外周部にはラバーリング25が接
合され、そのラバーリング25の外周部がケース11の
内周面に接合され、前記可動板21と可動出力板24間
には、複数枚の圧電素子を上下方向に積層した圧電素子
積層体23が配設され、圧電素子積層体23は可動板2
1と可動出力板24とに接合されている。前記圧電素子
アクチュエータ17は前記コントロールユニット80に
電気的に接続され、コントロールユニット80から供給
される駆動電圧により駆動される。尚、入力部材15と
可動出力板24は磁路形成の為磁性体製とするのが望ま
しい。
【0017】従って、コントロールユニット80から供
給される駆動電流により、ソレノイドコイル19で下向
きの磁界を発生させると、振動子20と可動板21とが
下方へ駆動され、またソレノイドコイル19で上向きの
磁界を発生させると、振動子20と可動板21とが上方
へ駆動されるので、駆動電流の方向を切り換えることで
振動子20と可動板21とを上下に振動させ、圧電素子
積層体23と可動出力板24とを介して、主室26と副
室27内の流体に振動的な脈圧を付加することが出来、
その振動的な脈圧の周期をパワーユニットの振動周期と
一致させ且つその脈圧の位相をパワーユニットの振動の
位相に対して逆位相に制御することでパワーユニットか
らマウンティング装置10に伝達された振動を大幅に低
減させる、つまりパワーユニットユニットから車体に伝
達される振動を大幅に低減させることが出来る。
【0018】更に、振動子20と可動板21の位置を固
定した状態において、コントロールユニット80からの
駆動電圧により圧電素子積層体23を上下方向に微小変
位で振動させると、可動出力板24が上下方向に微小変
位で駆動されるので、主室26と副室27内の流体に振
動的な脈圧を付加することが出来、その振動的な脈圧の
周期をパワーユニットの振動周期と一致させ且つその脈
圧の位相をパワーユニットの振動の位相に対して逆位相
に制御することでパワーユニットからマウンティング装
置10に伝達された振動を大幅に低減させる、つまりパ
ワーユニットユニットから車体に伝達される振動を大幅
に低減させることが出来る。
【0019】次に、前記マウンティング装置10の制御
系について説明する。図2に示すように、前記マウンテ
ィング装置10を制御して、パワーユニットから車体に
伝達する振動を低減させる為の制御系には、パワーユニ
ットの振動の周期と位相に関連する基準信号Kを発生さ
せる基準信号発生手段60と、コントロールユニット8
0と、振動や騒音を低減させたい制御点(車室のフロア
の所定点、又はシート装置の所定部位、車室内空間の騒
音を低減させたい所定点等々)の振動(固体振動、又は
空気振動)を検出する制御点振動検出手段61等から構
成されている。
【0020】前記基準信号発生手段60は、パワーユニ
ットの振動の周期と位相に関連する基準信号Kとしてパ
ワーユニットのエンジンの点火信号をイグナイタの1次
コイルから発生させるものであるが、この基準信号Kと
しては、クランク角センサからのクランク角信号を用い
ることも可能である。前記制御点振動検出手段61は、
振動を検出する振動センサ(固体振動を検出する場合に
は加速度センサ、騒音振動を検出する場合にはマイクロ
フォン、等)からなり、制御点振動信号VSを出力す
る。
【0021】前記コントロールユニット80は、制御点
振動検出手段61で検出された振動信号から所定周波数
以下の低中周波成分を分離するローパスフィルタ62
と、このローパスフィルタ62で分離された振動信号V
SをA/D変換するA/D変換器63と、制御点振動検
出手段61で検出された振動信号VSから所定周波数よ
りも高い高周波成分を分離するハイパスフィルタ64
と、このハイパスフィルタ64で分離された振動信号V
SをA/D変換するA/D変換器65と、基準信号発生
手段60からの基準信号K及びローパスフィルタ62と
ハイパスフィルタ64の出力を受ける制御演算部70
と、基準信号発生手段60からの基準信号Kを受けて低
中周波制御波形のディジタル信号を生成する低中周波制
御波形生成手段66と、この低中周波制御波形生成手段
66で生成された低中周波制御波形のディジタル信号と
制御演算部70で求められた低中周波制御波形の為の位
相・ゲイン調整信号を受けて、低中周波制御波形の位相
とゲインを調整してその制御波形のディジタル信号を出
力する位相・ゲイン調整手段67と、この位相・ゲイン
調整手段67の出力信号をD/A変換するD/A変換器
68と、このD/A変換器68の出力信号を受けて電磁
ソレノイドアクチュエータ17のソレノイドコイル19
を駆動する駆動電流を発生させてその駆動電流をソレノ
イドコイル19に出力する出力回路69と、基準信号発
生手段60から基準信号Kを受けて高周波制御波形のデ
ィジタル信号を生成する高中周波制御波形生成手段71
と、この高周波制御波形生成手段71で生成された高周
波制御波形のディジタル信号と制御演算部70で求めら
れた高周波制御波形の為の位相・ゲイン調整信号を受け
て、高周波制御波形の位相とゲインを調整してその制御
波形のディジタル信号を出力する位相・ゲイン調整手段
72と、この位相・ゲイン調整手段72の出力信号を受
けてD/A変換するD/A変換器73と、このD/A変
換器73の出力信号を受けて圧電素子アクチュエータ1
8の圧電素子積層体23を駆動する駆動電圧を発生させ
てその駆動電圧を圧電素子積層体23に出力する出力回
路74等で構成されている。
【0022】前記制御演算部70は、パワーユニットの
振動が低中周波振動の場合には、基準信号Kに含まれる
パワーユニットの振動の位相とローパスフィルタ62か
ら供給される振動信号VSの低中周波振動の位相とを比
較演算して、パワーユニットの振動の位相に対して制御
波形の位相が逆位相となるように設定し且つゲインを設
定する位相・ゲイン調整信号を位相・ゲイン調整手段6
7に出力し、また、パワーユニットの振動が高周波振動
の場合には、基準信号に含まれるパワーユニットの振動
の位相とハイパスフィルタ64から供給される振動信号
VSの高周波振動の位相とを比較演算して、パワーユニ
ットの振動の位相に対して制御波形の位相が逆位相とな
るように設定し且つゲインを設定する位相・ゲイン調整
信号を位相・ゲイン調整手段72に出力する。
【0023】前記制御波形生成手段66、71と、位相
・ゲイン調整手段67、72と制御演算部70は、具体
的にはマイクロコンピュータと入力出力インターフェイ
スを主体として構成され、そのROMには、必要な制御
プログラムやテーブル等が予め入力格納してあり、その
制御演算処理は、図3に示す通りである。図3におい
て、符号Si(i=1、2、・・)は各ステップを示
し、制御の開始後、基準信号Kと制御点振動信号VSが
読み込まれ(S)、次に制御点振動信号VSの周波数
Nが所定値A(例えば、Aは約200Hz)以下か否か
判定され(S)、次にNがA以下のときには、基準信
号Kに含まれるパワーユニットの振動の周期のデータと
予めテーブルや関数式の形で格納してあるデータに基い
て低中周波制御波形が生成される(S3)。
【0024】次にS4において、基準信号Kに基いてパ
ワーユニットの振動の位相を演算しその位相に対する制
御点の振動の位相の位相差が演算され、次にパワーユニ
ットの振動の位相に対して制御波形の位相が逆位相とな
るように設定し且つ制御波形のゲインを適切に設定する
位相・ゲイン調整が制御波形に対してなされ(S5)、
次に前記位相・ゲイン調整後の制御波形に相当する制御
信号がD/A変換器69へ出力され(S6)、その後制
御はS1へ戻る。
【0025】一方、S2の判定の結果、NがA以下でな
い場合には、S7へ移行してNがAよりも大きいか否か
判定され、NがAよりも大きい場合には、基準信号Kに
含まれるパワーユニットの振動の周期のデータと予めテ
ーブルや関数式の形で格納してあるデータに基いて高周
波制御波形が生成され(S8)、次にS9において、基
準信号Kに基いてパワーユニットの振動の位相を演算し
その位相に対する制御点の振動の位相の位相差が演算さ
れ、次にパワーユニットの振動の位相に対して制御波形
の位相が逆位相となるように設定し且つ制御波形のゲイ
ンを適切に設定する位相・ゲイン調整が制御波形に対し
てなされ(S10)、次に圧電素子アクチュエータ18
を駆動する際に電磁ソレノイドアクチュエータ17をロ
ック状態とする為のロック信号がD/A変換器69へ出
力され(S11)、次に前記位相・ゲイン調整後の制御
波形に相当する制御信号がD/A変換器72へ出力され
(S12)、その後制御はS1へ戻る。尚、S7の判定
の結果、NoのときにはS1へ戻る。
【0026】次に、前記パワーユニットのマウンティン
グ装置の作用について説明する。前記マウンティング装
置10の電動アクチュエータ16に、電磁ソレノイドア
クチュエータ17と、圧電素子アクチュエータ18とを
設け、パワーユニットの振動が所定の周波数以下の低中
周波振動のときには、電磁ソレノイドアクチュエータ1
7により、マウンティング装置10の封入流体に対し
て、前記低中周波振動と逆位相の振動を付加してパワー
ユニットの振動を低減させるので、パワーユニットの低
中周波振動を確実に低減することが出来、また、パワー
ユニットの振動が所定の周波数よりも高い高周波振動の
ときには、圧電素子アクチュエータ18により、マウン
ティング装置10の封入流体に対して、前記高周波振動
と逆位相の振動を付加してパワーユニットの振動を低減
させるので、パワーユニットの高周波振動を確実に低減
することが出来る。
【0027】特に、電磁ソレノイドアクチュエータ17
は、高周波振動に対する応答性に欠けるが、この高周波
振動に対して十分な応答性を発揮する圧電素子アクチュ
エータ18を設けたため、更に、電磁ソレノイドアクチ
ュエータ17をロック状態とするため、高周波振動をも
確実に低減させることが出来る。尚、図3のS1〜S1
2を実行するコントロールユニット80が、パワーユニ
ットが発生する振動の周波数によって第1アクチュエー
タと第2アクチュエータとを選択的に作動させると共
に、第2アクチュエータの作動時には第1アクチュエー
タの作動をロックさせる制御手段に相当する。図4の振
動伝達レベルの線図に示すように、通常の液封マウンテ
ィング装置の場合には、実線Aで示すように、極く低周
波振動のときには前記オリフィス28による振動低減作
用が得られ、また、電磁ソレノイドアクチュエータ17
のみの場合には、鎖線Bに示すように、中周波振動に対
する振動低減作用が大きいものの、前記所定の周波数A
よりも高い高周波振動に対する振動低減作用が小さくな
り、周波数の増大に応じて振動低減作用が低下する。
【0028】また、圧電素子アクチュエータ18のみの
場合には、鎖線Cで示すように、中周波数の振動に対す
る振動低減作用が小さいが、高周波振動に対する振動低
減作用が非常に大きくなる。そして、本実施例のよう
に、電磁ソレノイドアクチュエータ17と圧電素子アク
チュエータ18とを併用する場合には、点線Dで示すよ
うに、低中周波振動に対しては、電磁ソレノイドアクチ
ュエータ17により確実に振動を低減させ、且つ高周波
振動に対しては、圧電素子アクチュエータ18により確
実に振動を低減させることが出来る。
【0029】次に、前記マウンティング装置10の機械
的構成を部分的に又は大幅に変更した別実施例について
説明する。 (1)図5に示すように、このマウンティング装置10
Aにおいては、前記振動20が省略されて入力部材1
5Aがソレノイドコイル19の下端と同レベルとなるよ
うに厚く形成され、入力部材15Aには例えば4つのバ
ネ装着穴36が形成され、これら4つのバネ装着穴36
に圧縮コイルバネ37が夫々装着され、これらの圧縮コ
イルバネ37で可動板21が下方へ弾性付勢され、ソレ
ノイドコイル19に通電した時には磁力により可動板2
1が上方へ吸引され、また通電解除時には4つの圧縮コ
イルバネ37の弾性力で可動板21が下方へ復帰駆動さ
れるため、ソレノイドコイル19への通電を断続するこ
とにより、可動板21を上下に振動させることが出来
る。その他の構成は図1のマウンティング装置10と同
様であるので、同様のものに同一符号を付して説明を省
略する。
【0030】(2)図6に示すように、このマウンティ
ング装置10においては、前記電動アクチュエータ16
の圧電素子アクチュエータ18の圧電素子積層体23が
支持部材12の上端部に設けられ、圧電素子積層体23
の外周側には、金属製の筒体37が支持部材12に固定
して設けられ、圧電素子積層体23の上側はゴム製の膜
部材38で覆われている。その他の構成は図1のマウン
ティング装置10と同様であるので、同様のものに同一
符号を付して説明を省略する。
【0031】(3)図7に示すように、このマウンティ
ング装置10Cにおいては、電動アクチュエータ16A
が、電磁ソレノイドアクチュエータ17と、磁歪素子ア
クチュエータ18Aとから構成され、磁歪素子アクチュ
エータ18Aが支持部材12の上端部に設けられてい
る。前記磁歪素子アクチュエータ18Aに関して、複数
の磁歪素子を上下方向に積層してなる磁歪素子積層体3
9が支持部材12の上端面に固定され、その外周側には
金属製の筒体40が設けられ、磁歪素子積層体39の上
端側はゴム製の膜部材41で覆われている。また、支持
部材12の上端部内には、環状のソレノイドコイル42
が装着され、このソレノイドコイル42で発生した磁界
を磁歪素子積層体39に作用させ得るように構成してあ
り、このソレノイドコイル42は、コントロールユニッ
ト80に電気的に接続され、コントロールユニット80
からの駆動電流で駆動される。その他の構成は図1のマ
ウンティング装置10と同様であるので、同様のものに
同一符号を付して説明を省略する。前記磁歪素子積層体
42に作用させる磁界の方向を切り換えることにより、
磁歪素子積層体39を上下方向に振動させて、主室26
と副室27内の液体に振動的な脈圧を発生させることが
出来、その振動的な脈圧の周期をパワーユニットの振動
周期と一致させ且つその脈圧の位相をパワーユニットの
振動の位相に対して逆位相に制御することでパワーユニ
ットからマウンティング装置10Cに伝達された振動を
大幅に低減させることが出来る。
【0032】(4)図8に示すように、このマウンティ
ング装置10Dにおいては、入力部材43とゴム製の上
部ケース44と金属製のケース45とケース45の下壁
の中央部の開口部を塞ぐラバー膜部材46との内部に、
主室47と副室48、49とが形成され、ケース45の
内部に環状の仕切り壁部材50が固着され、入力部材4
3と仕切り壁部材50とにゴム製の環状の弾性部材51
が接合され、ケース45の下壁とラバー膜部材46と仕
切り壁部材50と弾性部材51と入力部材43とで主室
47が形成され、また上部ケース44と入力部材43と
弾性部材51と仕切り壁部材50とで副室48が形成さ
れ、またケース45と仕切り壁部材50とで副室49が
形成され、主室47と副室49はオリフィス52で連通
され、また副室49と副室48とはオリフィス53で連
通されている。
【0033】更に、ケース45の下壁の下面には、筒状
のゴム製の弾性部材54が接合され、その弾性部材54
の下面にはベース板55が接合されている。電動アクチ
ュエータ16Bは、入力部材43の下部に設けられた電
磁ソレノイドアクチュエータ17Aと、弾性部材54の
内側に装着された圧電素子アクチュエータ18Bとから
構成されている。前記電磁ソレノイドアクチュエータ1
7Aに関して、入力部材43に環状のソレノイドコイル
19Aが装着され、ソレノイドコイル19Aの内側に磁
性体製の吸引板56が設けられ、この吸引板56の下方
近傍において入力部材43の下端中央の案内凹部には、
磁性体製の可動板58が上下動可能に装着され、吸引板
56と可動板58間には、吸引板56に対して可動板5
8を離反させるように付勢する板バネ57が介設されて
いる。
【0034】従って、ソレノイドコイル19Aに通電す
ると、その磁界が吸引板56を介して可動板58に作用
し、可動板58が上方へ吸引され、またソレノイドコイ
ル19Aへの通電を解除すると、可動板58は板バネ5
7の弾性力で下方へ復帰作動するため、ソレノイドコイ
ル19Aへの通電を断続することにより可動板58を上
下に振動させることが出来る。前記圧電素子アクチュエ
ータ18Bに関して、この圧電素子アクチュエータ18
Bの圧電素子積層体23が弾性部材54の内側の円筒穴
に装着され、この圧電素子積層体23の上端はラバー膜
部材46で覆われている。従って、圧電素子積層体23
を駆動する場合におけるその上下振動はラバー膜部材4
6を介して主室47と副室48、49内の流体に伝達さ
れることになる。このように、圧電素子積層体23を厚
さの大きな弾性部材54の内側の円筒状穴に装着するた
め、圧電素子積層体23の厚さを十分に大きくすること
が出来る。その他の構成及び作用については、前記実施
例と略同様であるので、その説明を省略する。
【0035】(5)図9に示すように、このマウンティ
ング装置10Eは、図8のマウンティング装置10Dと
略同様であるので、同様の構成部材には同一符号を付し
て説明を省略するが、このマウンティング装置10Eに
おいては、前記ラバー膜部材46が省略され、ケース4
5の下壁が連続壁状に形成され、圧電素子積層体23の
上下振動は、ケース45の下壁を介して主室47と副室
48、49内の流体に伝達するように構成してある。
【0036】(6) 図10に示すように、エンジン1
00に電気的に接続されたエンジン制御装置としてのE
CU101(これが、基準信号発生手段に相当する)か
らの点火信号SGT(これが、基準信号Kに相当する)
が、コントロールユニット102に供給され、コントロ
ールユニット102からは、電磁ソレノイドアクチュエ
ータ103と、圧電素子アクチュエータ104とに駆動
信号D2 ,D4 が夫々供給される。自動車の車室内の空
気振動と固体振動を低減させたい所定の2つの制御点に
は、夫々マイクロフォン105とGセンサ106(これ
が、制御点振動検出手段に相当する)が設けられ、マイ
クロフォン105とGセンサ106で検出されたエラー
信号e1,e2がコントロールユニット102に供給さ
れている。
【0037】前記コントロールユニット102には、エ
ンジン振動の2次振動成分(エンジン回転数の2倍の振
動数の振動成分)と等しい振動数の正弦波を発生させる
関数発生器からなる2次制御波形生成手段107と、エ
ンジン振動の4次振動成分(エンジン回転数の4倍の振
動数の振動成分)と等しい振動数の正弦波を発生させる
関数発生器からなる4次制御波形生成手段108と、適
合フィルタであるディジタルフィルタ109,110
と、適応アルゴリズム部111と、前記両アクチュエー
タ103,104からマイクロフォン105とGセンサ
106の振動伝達の伝達関数に相当するディジタルフィ
ルタ112〜114と、ディジタルフィルタ109から
出力される駆動制御信号Y2 をD/A変換するDA変換
器116及びその出力を増幅して電磁ソレノイドアクチ
ュエータ103へ駆動信号D2 を出力するアンプ117
と、ディジタルフィルタ110から出力される駆動制御
信号Y4 をD/A変換するDA変換器118及びその出
力を増幅して圧電素子アクチュエータ104へ駆動信号
4 を出力するアンプ119と、マイクロフォン105
からのエラー信号e1を増幅するアンプ120及びその
出力信号をA/D変換して適合アルゴリズム部111へ
供給するAD変換器121と、Gセンサ106からのエ
ラー信号e2を増幅するアンプ122及びその出力信号
をA/D変換して適応アルゴリズム部111へ供給する
AD変換器123とが設けられている。
【0038】前記2次制御波形生成手段107は、マイ
クロコンピュータからなり、SGT信号に基いて、エン
ジン回転数を演算してその回転周期Tを演算し、2次制
御波形X2 として、X2 =Asin(2πt/2T)の
正弦波を生成する。尚、この段階では、振幅Aは所定値
であり、tは時間を示す。前記4次制御波形生成手段1
08は、マイクロコンピュータからなり、SGT信号に
基いて、エンジン回転数を演算してその回転周期Tを演
算し、4次制御波形X4 として、X4 =Bsin(2π
t/4T)の正弦波を生成する。尚、この段階では、振
幅Bは所定値である。
【0039】前記ディジタルフィルタ112,113
は、夫々、電磁ソレノイドアクチュエータ103からマ
イクロフォン105とGセンサ106への振動伝達の伝
達関数に相当する特性を有するものであり、前記ディジ
タルフィルタ114,115は、夫々、圧電素子アクチ
ュエータ104からマイクロフォン105とGセンサ1
06への振動伝達の伝達関数に相当する特性を有するも
のである。
【0040】前記適応アルゴリズム部111は、マイク
ロコンピュータからなり、マイクロフォン105とGセ
ンサ106から入力されるエラー信号e1,e2が最小
化するように、最小二乗平均法(又は、シンプレックス
法やポエル法を採用してもよい)により、ディジタルフ
ィルタ109,110のパラメータを設定し、その制御
信号をディジタルフィルタ109,110に出力する。
前記ディジタルフィルタ109は、2次制御波形生成手
段107から2次制御波形X2 を受け、適応アルゴリズ
ム部111から供給される制御信号に基いて2次制御波
形X2 のゲイン(つまり振幅)と位相を調整し、その結
果得られた2次制御波形の駆動制御信号Y2 をDA変換
器116へ出力する。前記ディジタルフィルタ110
は、4次制御波形生成手段108から4次制御波形X4
を受け、適応アルゴリズム部111から供給される制御
信号に基いて4次制御波形X4 のゲイン(つまり振幅)
と位相を調整し、その結果得られた4次制御波形の駆動
制御信号Y4 をDA変換器118へ出力する。
【0041】前記電磁ソレノイドアクチュエータ103
は、前記実施例の電磁ソレノイドアクチュエータ17,
17Aと同様のものであり、圧電素子アクチュエータ1
04は、前記の実施例の圧電素子アクチュエータ18,
18Bと同様のものである。以上説明したパワーユニッ
トのマウンティング装置においては、電磁ソレノイドア
クチュエータ103から、エンジン100の振動の2次
振動成分を打ち消すような逆位相の振動が発生して、制
御点に伝播した2次振動成分が低減され、また圧電素子
アクチュエータ104から、エンジン100の振動の4
次振動成分を打ち消すような逆位相の振動が発生して、
制御点に伝播した4次振動成分が低減されることにな
る。
【0042】ここで、図11に示すように、前記図10
の構成に加えて、マウンティング装置に、もう1つの圧
電素子アクチュエータ104Aを設けるとともに、前記
コントロールユニット102に、エンジン振動の6次振
動成分(エンジン回転数の6倍の振動数の振動成分)と
等しい振動数の正弦波を発生させる関数発生器からなる
6次制御波形生成手段108Aと、前記ディジタルフィ
ルタ110と同様のディジタルフィルタ110Aと、D
A変換器118A及びアンプ119Aと、前記ディジタ
ルフィルタ114,115と同様のディジタルフィルタ
114A,115Aとを設け、電磁ソレノイドアクチュ
エータ103から発生させる振動により、制御点に伝播
した2次振動成分を低減させ、また、圧電素子アクチュ
エータ104から発生させる振動により、制御点に伝播
した4次振動成分を低減させ、また、圧電素子アクチュ
エータ104Aから発生させる振動により、制御点に伝
播した6次振動成分を低減させるように構成することも
できる。尚、圧電素子アクチュエータ104は、圧電素
子積層体の一部(例えば、上半分)で構成し、圧電素子
アクチュエータ104Aは、圧電素子積層体の残部で構
成することができる。
【0043】尚、図10の構成において、4次制御波形
生成手段108の代わりに、4次制御波形と6次制御波
形とを重畳させた制御波形を生成させる高次制御波形生
成手段、又は、4次以上の高次の複数の制御波形を重畳
させた高次の制御波形を生成させる高次制御波形生成手
段を設け、この高次制御波形生成手段からの制御波形を
ディジタルフィルタ110に供給するように構成しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパワーユニットのマウンティング
装置の断面図である。
【図2】前記マウンティング装置の制御系の構成図であ
る。
【図3】コントロールユニットによる振動低減制御のフ
ローチャートである。
【図4】振動伝達レベルの特性図である。
【図5】別実施例に係るパワーユニットのマウンティン
グ装置の断面図である。
【図6】別実施例に係るパワーユニットのマウンティン
グ装置の断面図である。
【図7】別実施例に係るパワーユニットのマウンティン
グ装置の断面図である。
【図8】別実施例に係るパワーユニットのマウンティン
グ装置の断面図である。
【図9】別実施例に係るパワーユニットのマウンティン
グ装置の断面図である。
【図10】別実施例に係るマウンティング装置の制御系
の構成図である。
【図11】別実施例に係るマウンティング装置の制御系
の構成図である。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C、10D、10E マ
ウンティング装置 16、16A、16B 電
動アクチュエータ 17、17A、103 電磁ソレノイドアクチ
ュエータ 18、18B、104、104A 圧電素子アクチ
ュエータ 18A 磁歪素子アクチュエータ 26、47 主室 27、48、49 副室 60 基準信号発生手段 61 制御点振動検出手段 80、102 コントロールユニット 101 ECU
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−25640(JP,A) 特開 昭58−4689(JP,A) 特開 平5−99264(JP,A) 特開 平5−71578(JP,A) 実開 平5−30583(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/26 B60K 5/12 F16F 15/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車体とパワーユニットとの間に設
    けられ、アクチュエータにより加振力を発生させて、パ
    ワーユニットの振動が車体に伝達するのを防止するマウ
    ンティング装置において、 前記アクチュエータは、低周波振動を低減する為の第1
    アクチュエータと高周波振動を低減する為の第2アクチ
    ュエータとを備え、 前記第2アクチュエータは、第1アクチュエータに比し
    て応答性高く設定され 前記パワーユニットが発生する振動の周波数によって第
    1アクチュエータと第2アクチュエータとを選択的に作
    動させると共に、第2アクチュエータの作動時には第1
    アクチュエータの作動をロックさせる制御手段を備えた
    ことを特徴とするパワーユニットのマウンティング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1アクチュエータが、低周波振動
    を低減する電磁ソレノイドアクチュエータからなり、前
    記第2アクチュエータが、高周波振動を低減する圧電素
    子アクチュエータからなることを特徴とする請求項1に
    記載のパワーユニットのマウンティング装置。
  3. 【請求項3】 前記パワーユニットの振動で振動する車
    体又は車両装備品の振動を検出する振動検出手段と、こ
    の振動検出手段で検出された振動信号を前記所定周波数
    以下の低周波成分と所定周波数より高い高周波成分とに
    分離する信号分離手段と、パワーユニットの振動の周期
    と位相に関連する基準信号を発生させる基準信号発生手
    段と、前記低周波成分と基準信号とに基いて電磁ソレノ
    イドアクチュエータを駆動する制御信号を発生させると
    ともに、高周波成分と基準信号とに基いて圧電素子アク
    チュエータを駆動する制御信号を発生させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のパワーユニ
    ットのマウンティング装置。
  4. 【請求項4】 前記パワーユニットの振動の各次振動成
    分を各アクチュエータで夫々低減させるように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワーユニットのマ
    ウンティング装置。
  5. 【請求項5】 前記パワーユニットの振動のうちの低次
    振動成分を第1アクチュエータで低減させ、高次振動成
    分を第2アクチュエータで低減させるように構成したこ
    とを特徴とする請求項4に記載のパワーユニットのマウ
    ンティング装置。
  6. 【請求項6】 前記第1アクチュエータが、低周波振動
    を低減する電磁ソレノイドアクチュエータからなり、前
    記第2アクチュエータが高周波振動を低減する磁歪素子
    アクチュエータとからなることを特徴とする請求項1に
    記載のパワーユニットのマウンティング装置。
  7. 【請求項7】 前記パワーユニットの振動で振動する車
    体又は車両装備品の振動を検出する振動検出手段と、こ
    の振動検出手段で検出された振動信号を前記所定周波数
    以下の低周波成分と所定周波数より高い高周波成分とに
    分離する信号分離手段と、パワーユニットの振動周期に
    関連する基準信号を発生させる基準信号発生手段と、前
    記低周波成分と基準信号とに基いて電磁ソレノイドアク
    チュエータを駆動する駆動信号を発生させるとともに、
    高周波成分と基準信号とに基いて磁歪素子アクチュエー
    タを駆動する駆動信号を発生させる制御手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項6に記載のパワーユニットのマ
    ウンティング装置。
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