JP3296420B2 - 虹彩撮像装置及び、その虹彩撮像方法 - Google Patents

虹彩撮像装置及び、その虹彩撮像方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばセキュリテ
ィシステムに採用され、検出対象者の目や顔の位置を測
定し、この測定結果に基づいて検出対象者の目の虹彩を
撮像する虹彩撮像装置及び虹彩撮像方法に関する。
【0002】従来、このような虹彩撮像装置としては、
検出対象者の目や顔の位置を測定し、この測定結果に基
づいて検出対象者の目の虹彩を撮像するものであり、例
えばセキュリティが必要な飛行場、公共施設や銀行内の
ゲーで特定人物のみの出入りを許可する等、この特定
人物を識別するために用いられていた。
【0003】つまり、このようなセキュリティシステム
によれば、虹彩撮像装置にて検出対象者の目の虹彩を撮
像し、この撮像にて得られる虹彩に基づいて特定人物を
識別するものである。
【0004】では、このような従来の虹彩撮像装置につ
いて説明する。図3は従来の虹彩撮像装置の概略構成を
示すシステム構成図である。
【0005】図3に示す虹彩撮像装置50は、検出対象
者の目Xの位置を測定する3点方式の人物位置測定カメ
ラ51と、各人物位置測定カメラ51からの各測定値に
基づいて立体的に検出対象者の目Xの位置を示す位置デ
ータを生成する位置データ生成部52と、検出対象者の
目Xの虹彩を撮像する虹彩画像カメラ53と、この虹彩
画像カメラ53からの画像を画像処理すると共に、現在
の虹彩画像カメラ53の位置を現在カメラ位置データと
して生成する画像処理部54と、前記位置データ生成部
52からの位置データと虹彩画像カメラ53からの現在
カメラ位置データとを比較して差分データとしてのカメ
ラ駆動位置データを生成する比較器55と、この比較器
55からのカメラ駆動位置データに基づいて虹彩画像カ
メラ53の位置を駆動制御する位置ドライバ56とを有
している。
【0006】また、この位置ドライバ56は、前記虹彩
画像カメラ53の左右方向への駆動を制御する左右方向
駆動ドライバ56aと、前記虹彩画像カメラ53の上下
方向への駆動を制御する上下方向駆動ドライバ56b
と、前記虹彩画像カメラ53の焦点を制御するフォーカ
スドライバ56cとを有している。
【0007】前記人物位置測定カメラ51及び虹彩画像
カメラ53は、例えばゲートのドア57前に配置される
ものである。
【0008】では、このような従来の虹彩撮像装置50
の動作について説明する。
【0009】前記人物位置情報データ生成部51は、各
人物位置測定カメラ51からの測定値に基づいて検出対
象者の目Xの位置を一義的に示す位置データを生成し、
この位置データを前記比較器55の一方の入力に供給す
る。
【0010】また、前記虹彩画像カメラ53は現在撮像
位置からの撮像位置を撮像して現在カメラ位置として画
像処理部54に供給する。この画像処理部54は、この
現在カメラ位置から現在カメラ位置データを生成し、こ
の現在カメラ位置データを比較器55の他方の入力に供
給する。
【0011】比較器55は、前記位置データと現在カメ
ラ位置データとを比較して、検出対象者の虹彩を撮像対
象とするように虹彩画像カメラ53の駆動を制御するた
めのカメラ駆動位置データを生成し、このカメラ駆動位
置データを前記位置ドライバ56に供給する。
【0012】この位置ドライバ56は、このカメラ駆動
位置データに基づいて、前記左右方向駆動ドライバ56
a及び上下方向駆動ドライバ56bを介して虹彩画像カ
メラ53の位置合わせを実行した後、前記フォーカスド
ライバ56cを介して虹彩画像カメラ53の焦点合わせ
を行う。
【0013】この虹彩画像カメラ53は、前記カメラ駆
動位置データに基づく位置ドライバ56の駆動制御によ
って位置合わせ及び焦点合わせ完了後に、検出対象者の
虹彩を撮像して画像処理部54に供給する。この画像処
理部54は、検出対象者の虹彩に関わる画像データを、
図示せぬ識別部に供給する。この識別部は、画像データ
に含まれる検出対象者の虹彩に基づいて検出対象者を識
別することができる。
【0014】このような従来の虹彩撮像装置50によれ
ば、人物位置測定カメラ51にて得られる検出対象者の
正確な位置データ及び虹彩画像カメラ53の現在カメラ
位置データに基づいて得られるカメラ駆動位置データに
基づいて、検出対象者の虹彩が撮像できるように位置合
わせ及び焦点合わせを行うように虹彩画像カメラ53を
駆動制御するようにしたので、前記虹彩画像カメラ53
にて検出対象者の虹彩を確実に撮像することができると
共に、ひいては、その画像データに基づいて検出対象者
の虹彩を確実に識別することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の虹彩撮像装置50によれば、前記人物位置測定カメ
ラ51からの位置データ及び虹彩画像カメラ53からの
現在カメラ位置データに基づいてカメラ駆動位置データ
を生成し、このカメラ駆動位置データに基づいて一義的
に虹彩画像カメラ53の位置を駆動制御するようにして
いる、つまりカメラ駆動位置データに基づいて撮像対象
に対する位置合わせポイント及び焦点ポイントを一義的
に設定するようにしているので、前記人物位置測定カメ
ラ51においては高い測定精度が要求されており、この
測定精度を高めるためには高価な人物位置測定カメラ5
1を必要とし、非常にコスト高となるといった問題点が
あった。
【0016】また、上記従来の虹彩撮像装置50によれ
ば、人物位置測定カメラ51で静止中の検出対象者の目
Xの位置を高精度に測定することができるが、検出対象
者側では特に測定されていると認識しているわけではな
いため、常に検出対象者が静止中であるとは限らない。
【0017】このため、従来の虹彩撮像装置50によれ
ば、検出対象者が静止した僅かな時間内で、人物位置測
定カメラ51による位置測定、及び前記虹彩画像カメラ
53による駆動制御を実行して虹彩画像カメラ53を一
義的に移動させなければならず、例えば人物位置測定カ
メラ51による測定値取り込み後に検出対象者が動いて
当初の焦点ポイントからズレてしまった場合には、検出
対象者の動きに追従することができないために、この検
出対象者の虹彩に対する虹彩画像カメラ53の焦点ポイ
ントがズレてしまうために、検出対象者の虹彩を撮像す
ることができないといった問題点があった。
【0018】一般的に近接撮影はカメラの焦点が非常に
センスティブになることから、検出対象人物とカメラの
距離を高い精度で距離合わせをすることが、本システム
の性能を決定する要素となる。
【0019】つまり、上記従来の虹彩撮像装置50によ
れば、近接した位置からの拡大画像を撮像するために、
短い焦点距離で少しでも検出対象者が動いてしまうと、
検出対象者の虹彩の画像の当初からの焦点ポイント、つ
まり、カメラ駆動位置データに基づいて得られる一義的
な焦点ポイントがズレて、前述した識別部による虹彩の
識別精度も低下してしまうといった問題点があった。
【0020】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、検出対象者の位置測
定後、その検出対象者に動いて当初からの焦点ポイント
がズレてしまったとしても、低コストな構成で、検出対
象者の虹彩を撮像することができ、ひいては虹彩の識別
精度を向上させることができる虹彩撮像装置及び虹彩撮
像方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の虹彩撮像装置は、検出対象者の目の位置を位
置データとして検出する位置検出手段と、前記検出対象
者の目の虹彩を撮像する撮像手段と、この撮像手段の現
在撮像対象位置を現在撮像位置データとして検出する撮
像位置検出手段と、前記位置検出手段にて検出された位
置データ及び前記撮像位置検出手段にて検出された現在
撮像位置データに基づいて、前記検出対象者の目の虹彩
を撮像対象とする位置に撮像手段を駆動させるための撮
像駆動位置データを生成する撮像駆動位置データ生成手
段と、この撮像駆動位置データ生成手段にて生成された
撮像駆動位置データに基づいて前記検出対象者の目の虹
彩位置に対する位置合わせ後に、前記検出対象者の虹彩
前記撮像駆動位置データで検出した距離の前後を複数
の焦点距離で撮像するように撮像手段を制御する制御手
段と、前記撮像手段で撮像された検出対象者の虹彩に関
わる複数の画像データを取り込む記憶手段と、前記記憶
手段に記憶された複数の画像データから最も最も虹彩に
焦点のあった画像データを選択する画像選択手段とを有
するものである。
【0022】従って、本発明における虹彩撮像装置によ
れば、検出対象者の目の位置の測定後に検出対象者が動
いて当初の焦点ポイントからズレてしまったとしても、
低コストな構成で、検出対象者の虹彩を撮像することが
でき、ひいては虹彩の識別精度を向上させることができ
る。
【0023】また、上記目的を達成するために本発明の
虹彩撮像方法は、検出対象者の目の位置を位置データと
して検出し、前記検出対象者の目の虹彩を撮像する撮像
手段の現在撮像対象位置を現在撮像位置データとして検
出し、検出された前記位置データ及び前記撮像位置デー
タに基づいて、前記検出対象者の目の虹彩を撮像対象と
する位置に撮像手段を駆動させるための撮像駆動位置デ
ータを生成し、この撮像駆動位置データに基づいて、
検出対象者の目の虹彩位置に対する位置合わせ後に、
前記検出対象者の虹彩を前記撮像駆動位置データで検出
した距離の前後を複数の焦点距離で撮像するように撮像
手段を制御し、前記撮像手段で撮像された検出対象者の
虹彩に関わる複数の画像データを記憶手段に取り込み、
これら取り込まれた画像データの中から、最も虹彩に焦
点のあった画像データを画像選択手段により選択するも
のである。
【0024】従って、本発明における虹彩撮像方法によ
れば、検出対象者の目の位置の測定後に検出対象者が動
いて当初の焦点ポイントからズレてしまったとしても、
低コストな方法で、検出対象者の虹彩を撮像することが
でき、ひいては虹彩の識別精度を向上させることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明における請求項1記載の虹
彩撮像装置は、検出対象者の目の位置を位置データとし
て検出する位置検出手段と、前記検出対象者の目の虹彩
を撮像する撮像手段と、この撮像手段の現在撮像対象位
置を現在撮像位置データとして検出する撮像位置検出手
段と、前記位置検出手段にて検出された位置データ及び
前記撮像位置検出手段にて検出された現在撮像位置デー
タに基づいて、検出対象者の目の虹彩を撮像対象とする
位置に撮像手段を駆動させるための撮像駆動位置データ
を生成する撮像駆動位置データ生成手段と、この撮像駆
動位置データ生成手段にて生成された撮像駆動位置デー
タに基づいて、検出対象者の目の虹彩位置に対する位置
合わせ後に、焦点合わせを実行しながら、この検出対象
者の虹彩を撮像するように撮像手段を制御する制御手段
とを有することを特徴とする。
【0026】前記虹彩撮像装置とは、検出対象者の虹彩
を撮像するものであり、この虹彩に基づいて検出対象者
を識別する、主にセキュリティシステムに採用される装
置である。
【0027】前記位置検出手段は、検出対象者の目
(顔)の位置を位置データとして検出するものであり、
例えば3点方式で検出対象者の目の位置を測定する2台
の人物位置測定カメラから得られる測定値に基づいて位
置データを生成する位置データ生成部に相当するもので
ある。
【0028】前記撮像手段は、前記検出対象者の目の虹
彩を撮像する、例えば虹彩画像カメラに相当するもので
ある。
【0029】前記撮像位置検出手段は、この撮像手段の
現在撮像対象位置を現在撮像位置データとして検出する
ものであり、例えば虹彩画像カメラにて撮像された画像
データで現在カメラ位置データを生成する画像処理部に
相当するものである。
【0030】前記撮像駆動位置データ生成手段とは、前
記位置検出手段にて検出された位置データ及び前記撮像
位置検出手段にて検出された現在撮像位置データに基づ
いて、検出対象者の目の虹彩を撮像対象とする位置に撮
像手段を駆動させるための撮像駆動位置データを生成す
るものであり、例えば位置データ生成部にて生成された
位置データと画像処理部にて生成された現在カメラ位置
データとを比較し、このカメラ駆動位置データを生成す
る比較器に相当するものである。
【0031】前記制御手段は、この撮像駆動位置データ
生成手段にて生成された撮像駆動位置データに基づい
て、検出対象者の目の虹彩位置に対する位置合わせ後
に、焦点合わせを実行しながら、この検出対象者の虹彩
を撮像するように撮像手段を制御する、例えば左右方向
駆動ドライバ、上下方向駆動ドライバ及びフォーカスド
ライバ等で構成する位置ドライバに相当するものであ
る。
【0032】また、前記焦点合わせとは、前記撮像手段
の撮像対象である検出対象者の虹彩位置に撮像手段の焦
点ポイントを合わせることであり、当初の焦点ポイント
の前後の範囲で広く焦点サーチを行うものである。
【0033】従って、本発明における請求項1記載の虹
彩撮像装置によれば、撮像駆動位置データに基づいて、
検出対象者の目の虹彩位置に対する位置合わせ後に、焦
点合わせを実行しながら、この検出対象者の虹彩を撮像
するように撮像手段を制御するようにしたので、例えば
位置検出手段による検出対象者の位置データ検出後に検
出対象者が動いて当初の焦点ポイントからズレてしまっ
たとしても、低コストな構成で検出対象者の動きに追従
して、検出対象者の虹彩を撮像することができ、ひいて
は虹彩の識別精度を向上させることができる。
【0034】さらに、本発明における請求項1記載の虹
彩撮像装置によれば、位置検出手段の測定精度を下げた
としても、検出対象者の虹彩を確実に撮像することがで
きる。また、本発明における請求項2記載の虹彩撮像装
置は、上記請求項1記載の構成に加えて、前記撮像手段
にて位置合わせ後に、焦点合わせを実行しながら撮像さ
れた検出対象者の虹彩に関わる画像データをフレーム毎
に取り込む記憶手段と、この記憶手段に記憶中の画像デ
ータの内、最も虹彩に焦点のあった画像データを選択す
る画像選択手段とを有することを特徴とする。
【0035】前記記憶手段は、前記撮像手段にて位置合
わせ後に、焦点合わせを実行しながら撮像された検出対
象者の虹彩に関わる画像データをフレーム毎に取り込
む、例えば画像処理部内部のフレームメモリに相当する
ものである。
【0036】前記画像選択手段は、前記記憶手段に記憶
中の画像データの内、最も虹彩に焦点のあった画像デー
タを選択する、例えば画像処理部内部の画像制御部に相
当するものである。
【0037】従って、本発明における請求項2記載の虹
彩撮像装置によれば、上記請求項1記載の効果に加え
て、撮像手段にて位置合わせ後に、焦点合わせを実行し
ながら撮像された検出対象者の虹彩に関わる画像データ
をフレーム毎に記憶手段に取り込み、この記憶手段に記
憶中の画像データの内、最も虹彩に焦点のあった画像デ
ータを選択するようにしたので、虹彩の識別精度をより
一層向上させることができる。
【0038】また、本発明における請求項3記載の虹彩
撮像方法は、検出対象者の目の位置を位置データとして
検出し、検出対象者の目の虹彩を撮像する撮像手段の現
在撮像対象位置を現在撮像位置データとして検出し、こ
れら検出された位置データ及び現在撮像位置データに基
づいて、検出対象者の目の虹彩を撮像対象とする位置に
撮像手段を駆動させるための撮像駆動位置データを生成
し、この撮像駆動位置データに基づいて、検出対象者の
目の虹彩位置に対する位置合わせ後に、焦点合わせを実
行しながら、この検出対象者の虹彩を撮像するように撮
像手段を制御することを特徴とする。
【0039】従って、本発明における請求項3記載の虹
彩撮像方法によれば、撮像駆動位置データに基づいて、
検出対象者の目の虹彩位置に対する位置合わせ後に、焦
点合わせを実行しながら、この検出対象者の虹彩を撮像
するように撮像手段を制御するようにしたので、例えば
検出対象者の位置データ検出後に検出対象者が動いて当
初の焦点ポイントからズレてしまったとしても、低コス
トな構成で検出対象者の動きに追従して、検出対象者の
虹彩を撮像することができ、ひいては虹彩の識別精度を
向上させることができる。
【0040】さらに、本発明における請求項3記載の虹
彩撮像方法によれば、位置データの検出測定精度を下げ
たとしても、検出対象者の虹彩を確実に撮像することが
できる。
【0041】また、本発明における請求項4記載の虹彩
撮像方法は、上記請求項3記載の方法に加えて、前記撮
像手段にて位置合わせ後に、焦点合わせを実行しながら
撮像された検出対象者の虹彩に関わる画像データをフレ
ーム毎に取り込み、これら取り込まれた画像データの
内、最も虹彩に焦点のあった画像データを選択すること
を特徴とする。
【0042】従って、本発明における請求項4記載の虹
彩撮像方法は、上記請求項3記載の効果に加えて、撮像
手段にて位置合わせ後に、焦点合わせを実行しながら撮
像された検出対象者の虹彩に関わる画像データをフレー
ム毎に取り込み、これら画像データの内、最も虹彩に焦
点のあった画像データを選択するようにしたので、虹彩
の識別精度をより一層向上させることができる。
【0043】(実施の形態)以下、図面に基づいて本発
明の実施の形態を示す虹彩撮像装置について説明する。
図1は本実施の形態に示す虹彩撮像装置の概略構成を示
すシステム構成図である。
【0044】図1に示す虹彩撮像装置10は、検出対象
者の顔や目Xを測定する3点方式の人物位置測定カメラ
11と、各人物位置測定カメラ11からの各測定値に基
づいて立体的に検出対象者の目Xの位置を示す位置デー
タを生成する位置データ生成部12と、検出対象者の目
Xの虹彩を撮像する虹彩画像カメラ13と、この虹彩画
像カメラ13からの画像を画像処理すると共に、現在の
虹彩画像カメラ13の位置を現在カメラ位置データとし
て生成する画像処理部14と、前記位置データ生成部1
2からの位置データと虹彩画像カメラ13からの現在カ
メラ位置データとを比較して差分データとしてのカメラ
駆動位置データを生成する比較器15と、この比較器1
5からのカメラ駆動位置データに基づいて虹彩画像カメ
ラ13の位置を駆動制御する位置ドライバ16とを有し
ている。尚、前記人物位置測定カメラ11は、従来技術
で採用されたコスト高の高精度な人物位置測定カメラ5
3ではなく、低コストの通常精度のカメラに相当するも
のである。
【0045】また、この位置ドライバ16は、前記虹彩
画像カメラ13の左右方向への駆動を制御する左右方向
駆動ドライバ16aと、前記虹彩画像カメラ13の上下
方向への駆動を制御する上下方向駆動ドライバ16b
と、前記虹彩画像カメラ13の焦点を制御するフォーカ
スドライバ16cとを有している。
【0046】また、前記画像処理部14は、前記虹彩画
像カメラ13にて撮像された画像データをフレーム毎に
順次記憶するフレームメモリ14aと、この画像処理部
14全体を制御する画像制御部14bとを有している。
【0047】前記人物位置測定カメラ11及び虹彩画像
カメラ13は、例えばゲートのドア17前に配置される
ものである。
【0048】では、次に本実施の形態に示す虹彩撮像装
置10の動作について図2を交えて説明する。図2は本
実施の形態に示す虹彩撮像装置10の動作を示す動作説
明図である。
【0049】前記位置データ生成部12は、各人物位置
測定カメラ11からの測定値に基づいて検出対象者の目
Xの位置を示す位置データを生成し、この位置データを
前記比較器15の一方の入力に供給する。
【0050】また、前記虹彩画像カメラ13は現在撮像
位置からの撮像位置を撮像して現在カメラ位置として画
像処理部14に供給する。この画像処理部14は、この
現在カメラ位置から現在カメラ位置データを生成し、こ
の現在カメラ位置データを比較器15の他方の入力に供
給する。
【0051】比較器15は、前記位置データと現在カメ
ラ位置データとを比較して、検出対象者の虹彩を撮像対
象とするように前記虹彩画像カメラ13の駆動を制御す
るためのカメラ駆動位置データを生成し、このカメラ駆
動位置データを位置ドライバ16に供給する。
【0052】この位置ドライバ16は、このカメラ駆動
位置データに基づいて、前記左右方向駆動ドライバ16
a及び上下方向駆動ドライバ16bを介して虹彩画像カ
メラ13の位置合わせを実行した後、前記フォーカスド
ライバ16cを介して虹彩画像カメラ13の焦点合わせ
を行う。尚、この虹彩画像カメラ13は位置ドライバ1
6を介して位置合わせ及び焦点合わせを実行するのであ
るが、焦点条件の設定が最も遅れてしまうために、この
間に検出対象者がすでに動いて当初の焦点ポイントから
ズレてしまっているおそれがある。
【0053】そこで、この虹彩画像カメラ13は、位置
ドライバ16の駆動制御によって位置合わせを実行した
後、図2に示すように虹彩画像カメラ13の焦点合わせ
をしながら、例えば焦点ポイント前後付近に焦点合わせ
(焦点サーチ)しながら、検出対象者の虹彩を撮像し
て、この連続する画像データを画像処理部14に供給す
る。
【0054】この画像処理部14の画像制御部14b
は、この画像データを図2に示すようにフレーム(A,
B,C,D,E)毎にフレームメモリ14aに順次記憶
する。そして、画像制御部14bは、フレームメモリ1
4aに記憶中のフレームの内、最も検出対象者の虹彩に
焦点のあったフレームを選択し、このフレームを虹彩画
像出力として図示せぬ識別部に供給する。尚、画像制御
部14bによるフレームの選択方法としては、網膜のエ
ッジ検出及び画像帯域の検出等様々あるが、最も焦点の
あったフレームを選択するものである。
【0055】そして、前記識別部は、このフレームの検
出対象者に関わる虹彩に基づいて検出対象者を識別する
ことができる。
【0056】このように虹彩画像カメラ13及び検出対
象者の目X間の距離は50―150cm程度と非常に近
接している上に、この虹彩画像カメラ13にて撮像され
た画像データを拡大するため、従来技術の課題でも説明
したように、人物の少しの動き、例えば呼吸をしている
動き程度でも、人物位置測定カメラ11の情報の焦点距
離のみでは最良の画質を取れないことがある。
【0057】そこで、人物位置測定カメラ11からの情
報は近接情報して認識し、焦点を人物位置測定カメラ
で特定した位置を中心として前後を焦点サーチすること
で最良にピントの合った画像を得ることができる。
【0058】本実施の形態によれば、カメラ駆動位置デ
ータに基づいて、検出対象者の目の虹彩位置に対する位
置合わせ後に、焦点合わせを実行しながら、この検出対
象者の虹彩を撮像するように虹彩画像カメラ13を制御
するようにしたので、例えば人物位置測定カメラ11に
よる検出対象者の位置データ検出後に検出対象者が動い
て当初の焦点ポイントからズレてしまったとしても、低
コストな構成で検出対象者の動きに追従して、検出対象
者の虹彩を撮像することができ、ひいては虹彩の識別精
度を向上させることができる。
【0059】また、本実施の形態によれば、人物位置測
定カメラ11の測定精度を下げたとしても、検出対象者
の虹彩を確実に撮像することができる。
【0060】また、本実施の形態によれば、虹彩画像カ
メラ13にて位置合わせ後に、焦点合わせを実行しなが
ら撮像された検出対象者の虹彩に関わる画像データをフ
レーム毎にフレームメモリ14aに取り込み、このフレ
ームメモリ14aに記憶中の画像データの内、最も虹彩
に焦点のあった画像データを選択するようにしたので、
虹彩の識別精度をより一層向上させることができる。
【0061】尚、上記実施の形態においては人物位置測
定カメラ11にて検出対象者の目の位置検出するように
したが顔の位置や人物の位置であっても良く、この位置
に基づいて動作を実行するようにしても良い。
【0062】
【発明の効果】上記のように構成された本発明における
請求項1記載の虹彩撮像装置によれば撮像駆動位置デー
タに基づいて、検出対象者の目の虹彩位置に対する位置
合わせ後に、焦点合わせを実行しながら、この検出対象
者の虹彩を撮像するように撮像手段を制御するようにし
たので、例えば位置検出手段による検出対象者の位置デ
ータ検出後に検出対象者が動いて当初の焦点ポイントか
らズレてしまったとしても、低コストな構成で検出対象
者の動きに追従して、検出対象者の虹彩を撮像すること
ができ、ひいては虹彩の識別精度を向上させることがで
きる。
【0063】さらに、本発明における請求項1記載の虹
彩撮像装置によれば、位置検出手段の測定精度を下げた
としても、検出対象者の虹彩を確実に撮像することがで
きる。
【0064】また、本発明における請求項記載の虹彩
撮像装置によれば、撮像手段にて位置合わせ後に、
された検出対象者の虹彩に関わる画像データをフレーム
毎に記憶手段に取り込み、この記憶手段に記憶中の画像
データの内、最も虹彩に焦点のあった画像データを選択
するようにしたので、虹彩の識別精度をより一層向上さ
せることができる。
【0065】また、本発明における請求項3記載の虹彩
撮像方法によれば、撮像駆動位置データに基づいて、検
出対象者の目の虹彩位置に対する位置合わせ後に、焦点
合わせを実行しながら、この検出対象者の虹彩を撮像す
るように撮像手段を制御するようにしたので、例えば検
出対象者の位置データ検出後に検出対象者が動いて当初
の焦点ポイントからズレてしまったとしても、低コスト
な構成で検出対象者の動きに追従して、検出対象者の虹
彩を撮像することができ、ひいては虹彩の識別精度を向
上させることができる。
【0066】さらに、本発明における請求項記載の虹
彩撮像方法によれば、位置データの検出測定精度を下げ
たとしても、検出者の虹彩を確実に撮像することができ
る。
【0067】また、本発明における請求項記載の虹彩
撮像方法は、撮像手段にて位置合わせ後に、像された
検出対象者の虹彩に関わる画像データをフレーム毎に記
憶手段に取り込み、この記憶手段に記憶中の画像データ
の内、最も虹彩に焦点のあった画像データを選択するよ
うにしたので、虹彩の識別精度をより一層向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す虹彩撮像装置の概略
構成を示すシステム構成図
【図2】本実施の形態に示す虹彩撮像装置の動作を示す
動作説明図
【図3】従来技術の虹彩撮像装置の概略構成を示すシス
テム構成図
【符号の説明】
10 虹彩撮像装置 11 人物位置測定カメラ(位置検出手段) 12 位置データ生成部(位置検出手段) 13 虹彩画像カメラ(撮像手段、撮像位置検出手段) 14 画像処理部(撮像位置検出手段) 14a フレームメモリ(記憶手段) 14b 画像制御部(画像選択手段) 15 比較器(撮像駆動位置データ生成手段) 16 位置ドライバ(制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 脇山 浩二 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−40386(JP,A) 特開 平2−164335(JP,A) 特開 平1−160262(JP,A) 特開 平2−120986(JP,A) 特開 平8−32858(JP,A) 特開 平9−92195(JP,A) 特開 平10−13821(JP,A) 特開 平10−137219(JP,A) 特開 平10−127220(JP,A) 特開 平10−137223(JP,A) 特開 平10−137224(JP,A) 特開 平10−137225(JP,A) 特開 平11−89820(JP,A) 特開 平11−327038(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 400 G06T 1/00 340 G06T 7/00 510 A61B 5/117

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象者の目の位置を位置データとし
    て検出する位置検出手段と、 前記検出対象者の目の虹彩を撮像する撮像手段と、 この撮像手段の現在撮像対象位置を現在撮像位置データ
    として検出する撮像位置検出手段と、 前記位置検出手段にて検出された位置データ及び前記撮
    像位置検出手段にて検出された現在撮像位置データに基
    づいて、前記検出対象者の目の虹彩を撮像対象とする位
    置に撮像手段を駆動させるための撮像駆動位置データを
    生成する撮像駆動位置データ生成手段と、 この撮像駆動位置データ生成手段にて生成された撮像駆
    動位置データに基づいて前記検出対象者の目の虹彩位置
    に対する位置合わせ後に、前記検出対象者の虹彩を前記
    撮像駆動位置データで検出した距離の前後を複数の焦点
    距離で撮像するように撮像手段を制御する制御手段と、
    前記撮像手段で撮像された検出対象者の虹彩に関わる複
    数の画像データを取り込む記憶手段と、前記記憶手段に
    記憶された複数の画像データから最も最も虹彩に焦点の
    あった画像データを選択する画像選択手段とを有するこ
    とを特徴とする虹彩撮像装置。
  2. 【請求項2】 検出対象者の目の位置を位置データとし
    て検出し、前記検出対象者の目の虹彩を撮像する撮像手
    段の現在撮像対象位置を現在撮像位置データとして検出
    し、 検出された前記位置データ及び前記撮像位置データに基
    づいて、前記検出対象者の目の虹彩を撮像対象とする位
    置に撮像手段を駆動させるための撮像駆動位置データを
    生成し、 この撮像駆動位置データに基づいて、前記検出対象者の
    目の虹彩位置に対する位置合わせ後に、前記検出対象者
    の虹彩を前記撮像駆動位置データで検出した距離の前後
    を複数の焦点距離で撮像するように撮像手段を制御し、
    前記撮像手段で撮像された検出対象者の虹彩に関わる複
    数の画像データを記憶手段に取り込み、これら取り込ま
    れた画像データの中から、最も虹彩に焦点のあった画像
    データを画像選択手段により選択することを特徴とする
    彩撮像方法。
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