JP3295352B2 - 拡張栓 - Google Patents

拡張栓

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JP3295352B2
JP3295352B2 JP26352497A JP26352497A JP3295352B2 JP 3295352 B2 JP3295352 B2 JP 3295352B2 JP 26352497 A JP26352497 A JP 26352497A JP 26352497 A JP26352497 A JP 26352497A JP 3295352 B2 JP3295352 B2 JP 3295352B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/12Separate metal or non-separate or non-metal dowel sleeves fastened by inserting the screw, nail or the like
    • F16B13/128Separate metal or non-separate or non-metal dowel sleeves fastened by inserting the screw, nail or the like with extending protrusions, e.g. discs, segments, ridges, fingers or tongues

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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拡開領域にわたっ
て延びる複数の拡開舌片を備えた拡張栓であって、これ
らの拡開舌片がねじのねじ込みによって半径方向で互い
に離れるように拡開可能である形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の拡張栓は、通常、射出
成形によってプラスチックより製造されている。このよ
うな拡張栓は、ねじのための管状の導入区分を有してお
り、この導入区分からは拡開舌片が拡張栓の前端部に向
かって延びている。拡張栓は、壁に設けられた穿孔に挿
入され、拡張栓の拡開舌片の間にねじをねじ込むことに
よって、拡開舌片は互いに離れる方向で半径方向に拡開
させられ、この結果拡開舌片は穿孔壁に押し付けられ、
拡張栓はねじと共に壁内に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
に述べた形式の拡張栓を改良して、穿孔内における拡張
栓の固定力を高めることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、拡張栓が拡開領域に過剰寸法を有
しており、拡張栓が拡開舌片の間に、公称寸法への拡張
栓の半径方向における押し縮めを可能にする中間室を有
しており、拡開舌片の間における中間室が、互いに平行
なスロットを形成しているようにした。
【0005】
【発明の効果】本発明のように構成された拡張栓はその
拡開舌片の領域に、拡張栓が固定される穿孔よりも大き
な横方向寸法を有している。穿孔への拡張栓の導入時
に、拡開舌片は半径方向において互いに向かって押圧さ
れ、この結果拡開舌片の間における中間室は狭められる
か又は閉鎖される。これによって拡張栓は、穿孔壁の全
周面又は少なくともほぼ全周面に、大きな面積で接触す
ることになる。公知の拡張栓に比べて増大させられたこ
のような接触面によって、穿孔内における本発明による
拡張栓の保持が改善され、かつ拡張栓の固定力が増大す
る。
【0006】本発明ではまた、拡開舌片の間の中間室
のような大きさ、すなわち拡張栓が穿孔内に導入され
る場合に、中間室が少なくとも拡張栓の外周部において
完全に又はほぼ完全に閉鎖されるような大きさに、寸法
設定されている。これによって拡張栓の拡開領域には、
拡開舌片の間に中断のない実質的に閉鎖された周面が得
られ、ひいては、与えられた穿孔直径において穿孔壁に
おける最大可能な接触面もしくは接触面積が得られる。
【0007】本発明の有利な構成では、拡張栓が、実質
的に弓形の横断面を備えていて互いに対して間隔をもっ
て向かい合って配置された2つの拡開舌片を有してい
る。そして両拡開舌片の間には、2つの別の拡開舌片が
配置されており、この別の両拡開舌片は、拡張栓の真ん
中に互いに幾分間隔をおいて位置していて、かつ半径方
向で外周部にまで達している。拡開舌片はその拡開舌片
の領域において、拡開舌片の間における中間室において
中断された円筒形の周面を有しており、この周面の直径
は、拡張栓が挿入される穿孔の直径よりも大きい。拡張
栓がこのように構成されていることによって、穿孔への
導入時に拡開舌片を半径方向において押し縮めて、周面
の中断部を閉鎖することができる。
【0008】本発明の別の構成では、弓形の横断面を有
する拡開舌片の間に位置する拡開舌片が、U字形横断面
を有しており、この場合拡張栓の外周部にヨーク壁が設
けられていて、穿孔の直径に合わせて丸く形成されてい
る。横断面U字形の拡開舌片の脚壁は、拡張栓の内部へ
と延びている。そしてこれらの脚壁の自由端部は、互い
に間隔を有していて、ねじ込まれるねじのための長手方
向案内を形成している。本発明のこのような構成には、
ねじの良好な長手方向案内の他に次のような利点、すな
わち横断面U字形の両方の拡開舌片が、ねじ込まれるね
じによって半径方向で互いに離れる方向に押圧されると
いう利点がある。同時にこれらの拡開舌片の脚壁は、半
径方向において、この両拡開舌片が互いに離れる方向に
押圧される方向に対して垂直に、互いに離れる方向で拡
開される。これによって脚壁は、弓形の横断面を有する
他の2つの拡開舌片を、同様に拡張栓に対して半径方向
にかつU字形横断面を有する拡開舌片に対して垂直に、
互いに離れる方向に押圧する。4つのすべての拡開舌片
が半径方向に拡開することによって、穿孔内における有
効な接触が達成され、これによって大きな固定力が得ら
れる。本発明による拡張栓へのねじのねじ込み動作は、
高い効率で拡張栓の拡開動作へと変換される。
【0009】本発明による拡張栓は有利には、3つ、特
に4つ又はそれ以上の拡開舌片を有している。これによ
って拡張栓が、単に2つの拡開舌片を備えた拡張栓にお
けるような優先方向(Vorzugsrichtung)を有すること
は回避される。すなわち単に2つの拡開舌片を備えた拡
張栓は、2つの拡開舌片の間における分割平面に対して
垂直な方向つまり拡開舌片が離反拡開する方向におい
て、分割平面におけるよりも大きな横方向力を受け止め
ることができる。数多くの拡開舌片の別の利点として
は、拡張栓が固定される穿孔の全周にわたって拡開力が
良好に分配される、ということが挙げられる。このこと
によって、穿孔内における拡張栓の固定力が高められ
る。さらに別の利点としては次のことが挙げられる。す
なわち本発明のように構成されていると、穿孔壁の比較
的均一な負荷によって穿孔壁に対する局部的に高い負荷
が減じられ、これによって、穿孔が設けられた壁の局部
的な変形又は破壊による穿孔壁の局部的な撓みが回避さ
れる。そしてこれによって、特に、軟質又は多孔性の壁
における拡張栓の固定が改善される。
【0010】同様に、全周にわたる穿孔壁の均一な負荷
のためには、横断面がほぼ等しい単位面積を有する拡開
舌片を備えた本発明による拡張栓の構成が有利に働く。
このように拡開舌片の横断面が等しい大きさを有してい
ると、拡張栓の拡開時に拡開舌片を離反拡開させるねじ
と穿孔壁との間において潰される拡開舌片は、ほぼ等し
い強さで変形する。そしてこのようなほぼ等しい強さの
変形によって、穿孔壁に対する拡開舌片のほぼ等しい大
きさの圧着力が得られる。
【0011】穿孔における拡張栓の固定を改善するため
に、本発明の別の構成では、拡開舌片のうちの少なくと
も1つが、有利には互いに逆向きにほぼ接線方向にもし
くはほぼ周方向に突出する2つの羽根エレメントを有し
ている。このような羽根エレメントは、拡開舌片の弾性
度を高め、かつ接触面もしくは接触面積を増大させる。
【0012】本発明の別の有利な構成では、拡開舌片が
ほぼ扇形の横断面を有している。このようになっている
と、すべての拡開舌片を等しい横断面で形成することが
できるという利点が得られる。これによって、すべての
拡開舌片は等しい拡開力を得ることができる。
【0013】本発明の別の有利な構成では、拡開舌片が
その両端部において互いに結合されている。このように
構成されていると、拡張栓のねじれ強さが改善され、ね
じのねじ込み時に拡張栓がその長手方向軸線を中心にし
て捻れることが回避される。さらにまた次のような不都
合、すなわち1つ又は2つ以上の拡開舌片がねじによっ
て接線方向で穿孔内において脇へと押圧され、この結果
ねじと拡開舌片とが互いに並んで位置するような不都合
が回避される。
【0014】ねじを拡開舌片の間において拡張栓の長手
方向で確実に案内するために、本発明の別の構成では、
拡開舌片が、互いに向かい合う内側面に、長手方向に延
びる案内溝を備えて構成されていて、該案内溝の縁部が
ねじを案内するようになっている。
【0015】本発明の構成におけるように、拡開舌片の
間における中間室が、互いに平行に位置する平面に設け
られたスロットを形成していると、これらのスロット
は、射出成形時に、互いに平行に型キャビティ内に突出
するリブによって成形することができるので、出来上が
った拡張栓を問題なく射出成形型から取り出すことがで
きる。本発明による拡張栓はこれによって、単純な射出
成形型を用いて製造することができ、この射出成形型
は、実質的に半円筒形の切欠きを備えていて鏡像的に配
置された互いに合致する2つの型半部と、1つのコアと
を有しており、切欠きには、拡張栓の拡開舌片の間にス
ロットを形成するためにリブが突出している。射出成形
型からの拡張栓の取出しを容易にするために、スロット
が拡張栓の外周部に向かって拡大していると有利であ
る。
【0016】本発明による拡張栓の別の有利な構成で
は、拡開舌片がその全長にわたって互いに切り離されて
おり、単に1つの端部又は両方の端部において互いに結
合されている。このように構成されていると、拡開舌片
を最小の力で拡開させることができ、これによってねじ
のねじ込みモーメントは小さくなる。本発明の別の有利
な構成では、互いに隣接した拡開舌片が、その全長の幾
つかの箇所において又は連続的に、互いに弾性的に結合
されている。このように構成されていると、ねじ込まれ
るねじの長手方向案内が改善される。
【0017】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施の形
態を説明する。
【0018】図1、図2及び図3に基本状態で示されて
いる本発明による拡張栓10は、射出成形品としてプラ
スチック、特にポリアミドから一体的に製造されてい
る。この拡張栓10は、管状の導入スリーブ12を後端
部に有しており、この後端部を起点として4つの拡開舌
片14,16が、拡開幅もしくは拡開領域18にわたっ
て拡張栓の前端部20にまで延びている。
【0019】間隔をおいて互いに向かい合っている2つ
の拡開舌片14は、弓形の横断面を有している。他方の
2つの拡開舌片16は、同様に互いに向かい合ってい
て、弓形の横断面を有する拡開舌片14の間における中
間室に配置されている。この他方の両拡開舌片16は、
U字形横断面を有していて、互いの間に幾分間隔を有し
ている。横断面U字形の拡開舌片16のヨーク壁22が
拡張栓10の外周部に位置しているのに対して、拡張栓
の脚壁24は拡張栓10の内部に突入している。拡開舌
片16のヨーク壁22は丸く形成されている。横断面U
字形の拡開舌片16の脚壁24と、横断面弓形の拡開舌
片14のベース側26との間には、連続したスロット2
8の形の間隔が設けられている。4つの拡開舌片14,
16は相対的に運動可能であり、それぞれ半径方向にお
いて外側及び内側に向かって押圧可能である。拡開舌片
14,16はその間に、拡張栓10の拡開領域18にわ
たって延在する十字形横断面の内室30を制限もしくは
形成している。
【0020】外周部において拡開舌片14,16は、ス
ロット28によって中断される円筒形の周面を形成して
おり、この周面の直径は、導入スリーブ12の外径より
も大きい。導入スリーブ12の外径は、拡張栓10の公
称直径に相当し、ひいては、拡張栓10を挿入するため
に設けられている穿孔の直径に相当している。
【0021】U字形横断面を有する拡開舌片16の後端
部は、斜め外方に向かって延びて終わるロック爪32と
して形成されており(図1)、これらのロック爪32に
よって、拡張栓10は穿孔内において付加的に保持され
る。横断面U字形の拡開舌片16はその後端部において
は、導入スリーブ12と結合されていない。拡開舌片1
6は拡張栓10の前端部20において、横断面弓形の拡
開舌片14と一体的に結合されている。横断面弓形の拡
開舌片はその後端部において、導入スリーブ12と一体
的に結合されているので、横断面U字形の拡開舌片16
は、横断面弓形の拡開舌片14を介して、導入スリーブ
12と一体的に結合されていることになる。
【0022】例えばコンクリート製の壁36に設けられ
た穿孔34内に、本発明による拡張栓10を導入する場
合、4つの拡開舌片14,16は半径方向内側に向かっ
てかつ互いに向かって押圧されることができる(図
4)。この場合スロット28は、横断面弓形の拡開舌片
14と、その内側に位置していて内側に向かって開放し
たU字形横断面を有する拡開舌片16との間に、狭めら
れて依然として存在している。これによって拡張栓10
はその拡開領域18において、スロット28における小
さな中断部を除いて、全面的に穿孔34の周壁に接触し
ている。本発明による拡張栓10はこれによって、与え
られた穿孔直径において、最大可能な接触面を有するこ
とになり、これは壁36における大きな固定力を生ぜし
める。
【0023】固定のために、図示されていないねじが導
入スリーブ12を通して拡張栓10の中に導入され、拡
開舌片14,16の間にねじ込まれる。ねじ込み時に、
横断面U字形の拡開舌片16の脚壁24の、互いに向か
い合っている自由端部は、拡張栓10の仮想の長手方向
軸線と整合する良好な長手方向案内を、ねじ込まれるね
じのねじ山の全周にわたって分配された4つのポイント
において生ぜしめる。ねじは、横断面U字形の両方の拡
開舌片16を半径方向外側に向かって、穿孔34の周壁
に押圧する。同時に脚壁24の自由端部は互いに離れる
方向に拡開され、横断面弓形の拡開舌片14のベース側
26に押圧される。このようにして、横断面弓形の拡開
舌片14は半径方向においてひいては横断面U字形の拡
開舌片16に対して横方向において、互いにかつ穿孔3
4の周壁に押圧される。前端部20においてしか互いに
結合されておらずかつ全長にわたって互いに切り離され
ている拡開舌片14,16は、ねじのねじ込みに対して
はほとんど抵抗しないので、ねじのねじ込みモーメント
は高い効率で、穿孔34の周壁への拡開舌片14,16
の拡開運動に変換される。
【0024】変形されていない拡張栓10では、横断面
弓形の拡開舌片14と横断面U字形の拡開舌片16との
間におけるスロット28は、拡張栓の直径に関して比較
的広幅である。このことは射出成形技術において有利で
ある。それというのはこの場合、スロット28は、その
厚さに基づいて十分な形状安定性を有する射出成形型の
リブを用いて製造することができ、このようなリブは射
出成形時に生じる負荷に対して変形することなく抗する
ことができるからである。
【0025】図5には本発明による拡張栓10の第2実
施例が、図3に相当する横断面図で示されている。この
第2実施例では、互いに隣接した拡開舌片14,16は
その全長にわたって互いに弾性的に結合されている。横
断面U字形の拡開舌片16の脚壁24はその内端部にお
いて、横断面弓形の拡開舌片14のベース側26の中央
領域に一体的に移行している。横断面弓形の拡開舌片1
4と横断面U字形の拡開舌片16との間におけるスロッ
ト28は、連続的に形成されているのではなく、拡張栓
10の内部において終わっている。本発明による拡張栓
10のこのような構成は、ねじ込み時におけるねじの長
手方向案内を改善する。その他の点においては、図5に
示された拡張栓10は、図3に示された拡張栓10と合
致している。したがって同一部材には同一符号が使用さ
れ、図1〜図4に対する記載に重複するので、同一部材
に対する説明は省く。
【0026】図6は、図5に示された拡張栓10が穿孔
34に挿入された場合を示す横断面図である。この場合
拡開舌片14,16の間におけるスロット28はその外
端部において完全に閉鎖されているので、拡開舌片1
4,16は中断部を有することなく穿孔34の周壁に接
触している。
【0027】図7〜図9に変形されていない基本状態で
示されている本発明による拡張栓40は、管状の導入ス
リーブ42を後端部に有し、かつ管状のスリーブ44を
前端部に有しており、両スリーブ42,44の間には4
つの拡開舌片46,48が延在している。4つのすべて
の拡開舌片46,48はその端部において導入スリーブ
42と、拡張栓40の前端部におけるスリーブ44とに
一体的に移行している。拡開舌片46,48はこれによ
ってその両端部において互いに一体的に結合されてい
る。
【0028】拡開舌片46,48はその全長の大部分に
わたって、図8に示された横断面を有しており、つまり
互いに向かい合っている2つの拡開舌片46は、ほぼ方
形の横断面を有している。この両拡開舌片46の外面5
0は、拡張栓40が挿入される穿孔壁の曲率に相当する
湾曲部を有している。方形の拡開舌片46の互いに向か
い合っている内側52は、横断面三角形に斜めに面取り
されている。
【0029】同様に互いに向かい合っている他方の2つ
の拡開舌片48は、長手方向に延びていて横断面三角形
のウェブ54を有しており、このウェブ54からは接線
方向で両側に羽根エレメント56が突出している。これ
らの羽根エレメント56は、ウェブ54と一体的であ
り、しかも実質的に拡開舌片48の全長にわたって延び
ている。
【0030】羽根エレメント56は湾曲された外面58
を有している。羽根エレメント56は、拡開舌片48の
外面を拡大し、ひいては穿孔内における拡張栓40の接
触面もしくは支持面を拡大する。羽根エレメント56は
その弾性度に基づいて、拡開時に穿孔壁に押し付けられ
る。
【0031】4つのすべての拡開舌片46,48は互い
に向かい合っている内側に、長手方向に延びる案内溝6
0を有しており、これらの案内溝60は、拡張栓40を
拡開させるために導入スリーブ42を通して拡開舌片4
6,48の間にねじ込まれる図示されていないねじを、
拡張栓40の軸線方向において案内する。
【0032】拡張栓40の前端部に向かって、拡開舌片
46,48はその横断面を図9に示されているように変
化させる。すなわち前端部の領域において4つのすべて
の拡開舌片46,48は共に、扇形の横断面を有してい
る。案内溝60は、拡開舌片46,48の全長を越え
て、拡張栓40の前端部におけるスリーブ44のところ
まで延長されている。つまり拡開舌片46,48の横断
面は(これは図1〜図6に示された拡張栓10の拡開舌
片14,16に対しても言えることだが)、その全長に
わたって変化していてもよいし、又は全長にわたって等
しい横断面を有していてもよい。
【0033】図8に横断面図で示された拡開舌片46,
48の横断面は、ほぼ等しい大きさである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による拡張栓を示す斜視図である。
【図2】図1に示された拡張栓を半分断面して示す拡大
図である。
【図3】図2のIII−IIIに沿って断面した拡大横
断面図である。
【図4】図3に示された拡張栓が穿孔に挿入された場合
における状態を示す横断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による拡張栓を示す図であ
って、図3に相当する横断面図である。
【図6】図5に示された拡張栓が穿孔に挿入された場合
における状態を示す横断面図である。
【図7】本発明による拡張栓の第3実施例を示す縦断面
図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿った横断面図
である。
【図9】図7のIX−IX線に沿った横断面図である。
【符号の説明】
10,40 拡張栓、 12,42 導入スリーブ、
14,16,46,48 拡開舌片、 18 拡開領
域、 20 前端部、 22 ヨーク壁、 24脚壁、
26 ベース側、 28 スロット、 30 内室、
32 ロック爪、 34 穿孔、 44 スリーブ、
50 外面、 52 内側、 54ウェブ、 56
羽根エレメント、 58 外面、 60 案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−55406(JP,A) 特開 平2−213373(JP,A) 特開 平2−89806(JP,A) 特開 昭56−147908(JP,A) 特開 昭57−184716(JP,A) 実開 昭54−65522(JP,U) 実開 昭52−162366(JP,U) 実開 昭55−173712(JP,U) 実開 昭57−126606(JP,U) 実開 昭61−73905(JP,U) 実公 昭37−28122(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 13/00 - 13/14 E04B 1/41

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡開領域にわたって延びる複数の拡開舌
    片を備えた拡張栓であって、これらの拡開舌片がねじの
    ねじ込みによって半径方向で互いに離れるように拡開可
    能である形式のものにおいて、拡張栓(10,40)が
    拡開領域(18)に過剰寸法を有しており、拡張栓(1
    0,40)が拡開舌片(14,16,46,48)の間
    に、公称寸法への拡張栓(10,40)の半径方向にお
    ける押し縮めを可能にする中間室(28,30)を有し
    おり、拡開舌片(14,16,46,48)の間にお
    ける中間室が、互いに平行なスロット(28)を形成し
    ていることを特徴とする拡張栓。
  2. 【請求項2】 拡張栓(10)が、実質的に弓形の横断
    面を備えていて互いに対して間隔をもって配置された2
    つの拡開舌片(14)を有しており、両拡開舌片(1
    4)の間に、ほぼ方形輪郭の横断面を有する2つの拡開
    舌片(16)が位置している、請求項1記載の拡張栓。
  3. 【請求項3】 ほぼ方形輪郭の横断面を有する拡開舌片
    (16)が、拡張栓(10)の長手方向軸線に向かって
    開放するU字形横断面を有している、請求項2記載の拡
    張栓。
  4. 【請求項4】 拡張栓(10;40)が少なくとも3つ
    の拡開舌片(14,16;46,48)を有している、
    請求項1記載の拡張栓。
  5. 【請求項5】 拡開舌片(46,48)が等しい大きさ
    の横断面積を有している、請求項1記載の拡張栓。
  6. 【請求項6】 拡開舌片(48)のうちの少なくとも1
    つが、ほぼ接線方向にもしくはほぼ周方向に突出する羽
    根エレメント(56)を有している、請求項1記載の拡
    張栓。
  7. 【請求項7】 拡開舌片(46,48)がほぼ扇形の横
    断面を有している、請求項1記載の拡張栓。
  8. 【請求項8】 拡開舌片(46,48)がその両端部に
    おいて互いに結合されている、請求項1記載の拡張栓。
  9. 【請求項9】 拡開舌片(46,48)が、拡張栓(4
    0)の拡開を目的として拡張栓(40)内にねじ込み可
    能なねじを案内するために、長手方向に延びる案内溝
    (60)を有している、請求項1記載の拡張栓。
  10. 【請求項10】 拡開舌片(14,16,46,48)
    がその全長にわたって互いに切り離されている、請求項
    1記載の拡張栓。
  11. 【請求項11】 互いに隣接した拡開舌片(14,1
    6)が、その長手方向に延びている領域において、互い
    に弾性的に結合されている、請求項1記載の拡張栓。
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