JP3294768B2 - ピストンリング組付け設備 - Google Patents
ピストンリング組付け設備Info
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- JP3294768B2 JP3294768B2 JP21744896A JP21744896A JP3294768B2 JP 3294768 B2 JP3294768 B2 JP 3294768B2 JP 21744896 A JP21744896 A JP 21744896A JP 21744896 A JP21744896 A JP 21744896A JP 3294768 B2 JP3294768 B2 JP 3294768B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピストンリング組付
け設備に関する。
け設備に関する。
【0002】
【従来の技術】ピストンに付設部品を取付けるための装
置として、例えば、特開平7−266151号公報「ピ
ストンリング組付け装置」がある。上記技術は、その公
報の図22によれば、未組付けピストン9A…(番号は
公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)を収納
したパレット92をパレットチェンジャー91で供給し
た後、図示せぬ搬送手段で取出し位置93まで搬送し、
パレット92内の未組付けピストン9A…をロボット9
4で1つずつ取り出し、この取り出した未組付けピスト
ン9Aを組付け装置PA−6〜PA−9に順次供給して
ピストンリングを組付け、組付けを完了したピストン9
Bをロボット101でパレット92内に収納し、ピスト
ン9Bで満たされたパレット92を図示せぬ搬送手段で
ストック場所104に搬送する装置である。パレット9
2内は中仕切で仕切ってあり、各枠毎に1個のピストン
9Aを収納する。ロボット94は、各枠内からピストン
9Aを1個ずつ取り出す。
置として、例えば、特開平7−266151号公報「ピ
ストンリング組付け装置」がある。上記技術は、その公
報の図22によれば、未組付けピストン9A…(番号は
公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)を収納
したパレット92をパレットチェンジャー91で供給し
た後、図示せぬ搬送手段で取出し位置93まで搬送し、
パレット92内の未組付けピストン9A…をロボット9
4で1つずつ取り出し、この取り出した未組付けピスト
ン9Aを組付け装置PA−6〜PA−9に順次供給して
ピストンリングを組付け、組付けを完了したピストン9
Bをロボット101でパレット92内に収納し、ピスト
ン9Bで満たされたパレット92を図示せぬ搬送手段で
ストック場所104に搬送する装置である。パレット9
2内は中仕切で仕切ってあり、各枠毎に1個のピストン
9Aを収納する。ロボット94は、各枠内からピストン
9Aを1個ずつ取り出す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、未組付けピ
ストン9A…の外径は、エンジンの種類等によって異な
る。このため、上記設備で大きさの異なるピストン9A
を取り扱うためには、ピストン9Aの種類毎に中仕切の
大きさが異なる多種類のパレット92を準備する必要が
ある。しかし、多種類のパレット92を準備したのでは
管理、保管、運用上、取り扱いにくい。
ストン9A…の外径は、エンジンの種類等によって異な
る。このため、上記設備で大きさの異なるピストン9A
を取り扱うためには、ピストン9Aの種類毎に中仕切の
大きさが異なる多種類のパレット92を準備する必要が
ある。しかし、多種類のパレット92を準備したのでは
管理、保管、運用上、取り扱いにくい。
【0004】そこで本発明の目的は、1種類のパレット
に他種類のピストンを収納可能にして、しかも、その場
合であっても、パレットからピストンを1個ずつ確実に
取出せるようにすることにある。
に他種類のピストンを収納可能にして、しかも、その場
合であっても、パレットからピストンを1個ずつ確実に
取出せるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1は、ピストンの外径より大きな内寸法の格子
目を有する半完成品用パレットと、この半完成品用パレ
ットをピストンリング取付け前のピストンを収納した状
態で搬送するとともに、その途中に半完成品用パレット
の一隅が最下点となるようにパレットを傾けることで、
全てのピストンを各格子目の1隅に寄せるピストン整列
機構を備えた前部パレット搬送装置と、半完成品用パレ
ットからピストンを1つずつ取り出すピストン取出し装
置と、取り出したピストンを搬送するピストン搬送装置
と、搬送されたピストンにピストンリングを個別に取付
ける複数のリング組付け装置と、ピストンリング取付け
後のピストンを完成品用パレットに収納するピストン収
納装置と、完成品用パレットを搬送する後部パレット搬
送装置とからなり、 半完成品用パレットは、ピストンを
複数段に段積み収納する大きさであり、また、完成品用
パレットは、ピストンを1段に収納する大きさであり、
ピストン整列機構は、半完成品用パレットを第1の方向
に傾ける第1傾動ユニットと、半完成品用パレットを第
1の方向に傾動した際に半完成品用パレットの底部コー
ナを受ける第1傾動受部と、半完成品用パレットを一旦
水平状態に戻した後に第1の方向と直角方向である第2
の方向に傾ける第2傾動ユニットと、半完成品用パレッ
トを第2の方向に傾動した際に半完成品用パレットの底
部コーナを受ける第2傾動受部とからなり、 前部パレッ
ト搬送装置と後部パレット搬送装置とを、互いに離間し
て平行に配置するとともに互いにパレット搬送方向を一
致させ、これら前部パレット搬送装置から後部パレット
搬送装置に向って、複数のリング組付け装置を1列に配
置することで、前部パレット搬送装置と後部パレット搬
送装置と複数のリング組付け装置とを平面視略H字状に
配置したことを特徴とするピストンリング組付け設備で
ある。
の請求項1は、ピストンの外径より大きな内寸法の格子
目を有する半完成品用パレットと、この半完成品用パレ
ットをピストンリング取付け前のピストンを収納した状
態で搬送するとともに、その途中に半完成品用パレット
の一隅が最下点となるようにパレットを傾けることで、
全てのピストンを各格子目の1隅に寄せるピストン整列
機構を備えた前部パレット搬送装置と、半完成品用パレ
ットからピストンを1つずつ取り出すピストン取出し装
置と、取り出したピストンを搬送するピストン搬送装置
と、搬送されたピストンにピストンリングを個別に取付
ける複数のリング組付け装置と、ピストンリング取付け
後のピストンを完成品用パレットに収納するピストン収
納装置と、完成品用パレットを搬送する後部パレット搬
送装置とからなり、 半完成品用パレットは、ピストンを
複数段に段積み収納する大きさであり、また、完成品用
パレットは、ピストンを1段に収納する大きさであり、
ピストン整列機構は、半完成品用パレットを第1の方向
に傾ける第1傾動ユニットと、半完成品用パレットを第
1の方向に傾動した際に半完成品用パレットの底部コー
ナを受ける第1傾動受部と、半完成品用パレットを一旦
水平状態に戻した後に第1の方向と直角方向である第2
の方向に傾ける第2傾動ユニットと、半完成品用パレッ
トを第2の方向に傾動した際に半完成品用パレットの底
部コーナを受ける第2傾動受部とからなり、 前部パレッ
ト搬送装置と後部パレット搬送装置とを、互いに離間し
て平行に配置するとともに互いにパレット搬送方向を一
致させ、これら前部パレット搬送装置から後部パレット
搬送装置に向って、複数のリング組付け装置を1列に配
置することで、前部パレット搬送装置と後部パレット搬
送装置と複数のリング組付け装置とを平面視略H字状に
配置したことを特徴とするピストンリング組付け設備で
ある。
【0006】半完成品用パレットを、ピストンの外径よ
り大きな内寸法の格子目としたので、1種類の半完成品
用パレットに他種類のピストンを収納可能である。従っ
て、ピストンが多種類であるにもかかわらず、1種類の
半完成品用パレットを準備すればよく、管理、保管、運
用上、取り扱いが極めて容易である。また、ピストンリ
ング取付け前のピストンを収納した状態の、半完成品用
パレットを搬送する途中にピストン整列機構を備え、こ
のピストン整列機構により、半完成品用パレットの一隅
が最下点となるようにパレットを傾けることで、全ての
ピストンを各格子目の1隅に寄せることができる。この
ため、不ぞろいに並んだ全てのピストンを、極めて簡単
に同一方向に整列することができる。その結果、パレッ
ト内のピストンを1個ずつ確実に且つ容易に取り出すこ
とができ、高性能のピストン取出し装置を準備する必要
もない。
り大きな内寸法の格子目としたので、1種類の半完成品
用パレットに他種類のピストンを収納可能である。従っ
て、ピストンが多種類であるにもかかわらず、1種類の
半完成品用パレットを準備すればよく、管理、保管、運
用上、取り扱いが極めて容易である。また、ピストンリ
ング取付け前のピストンを収納した状態の、半完成品用
パレットを搬送する途中にピストン整列機構を備え、こ
のピストン整列機構により、半完成品用パレットの一隅
が最下点となるようにパレットを傾けることで、全ての
ピストンを各格子目の1隅に寄せることができる。この
ため、不ぞろいに並んだ全てのピストンを、極めて簡単
に同一方向に整列することができる。その結果、パレッ
ト内のピストンを1個ずつ確実に且つ容易に取り出すこ
とができ、高性能のピストン取出し装置を準備する必要
もない。
【0007】
【0008】1つの半完成品用パレットにピストンを段
積み収納するので、1つの半完成品用パレットに多数の
ピストンを容易に収納することができる。そして、ピス
トンを確実に段積み収納できるので、本発明のピストン
リング組付け工程よりも前工程において、多数のピスト
ンを保管するためのスペースを削減することができ、ま
た、多数のピストンの運搬が容易である。さらに、ピス
トン整列機構により、半完成品用パレットを傾けて全て
のピストンを各格子目の1隅に寄せるのに、複数段のピ
ストンを1度に傾けることができるので、ピストンを整
列させる作業の効率が高い。一方、完成品用パレットに
収納されたピストンは、一般に次工程ですぐに使われる
ので、段積みにする必要がない。このため、完成品用パ
レットはピストンを1段に収納する大きさですむ。従っ
て、段積みされた場合のように、各段毎に完成品用パレ
ットに中敷を入れるための高価な装置が不要である。
積み収納するので、1つの半完成品用パレットに多数の
ピストンを容易に収納することができる。そして、ピス
トンを確実に段積み収納できるので、本発明のピストン
リング組付け工程よりも前工程において、多数のピスト
ンを保管するためのスペースを削減することができ、ま
た、多数のピストンの運搬が容易である。さらに、ピス
トン整列機構により、半完成品用パレットを傾けて全て
のピストンを各格子目の1隅に寄せるのに、複数段のピ
ストンを1度に傾けることができるので、ピストンを整
列させる作業の効率が高い。一方、完成品用パレットに
収納されたピストンは、一般に次工程ですぐに使われる
ので、段積みにする必要がない。このため、完成品用パ
レットはピストンを1段に収納する大きさですむ。従っ
て、段積みされた場合のように、各段毎に完成品用パレ
ットに中敷を入れるための高価な装置が不要である。
【0009】
【0010】半完成品用パレットと完成品用パレットと
は形状(例えば高さ)が異なる。そのため、前部パレッ
ト搬送装置と後部パレット搬送装置とを分離する必要が
ある。分離した前部パレット搬送装置と後部パレット搬
送装置及び複数のリング組付け装置とを、合理的に配置
したので、ピストンリング組付け設備を小型にまとめる
ことができ、このため、配置スペースを削減することが
できるとともに、半完成品用パレットと完成品用パレッ
トの搬送、半完成品用パレットからのピストンの取り出
し、搬送過程でのピストンの着脱を自動化することがで
きるので、作業要員数の削減を図ることができる。その
結果、少数の要員で、ピストンリング組付け前のピスト
ンの搬送開始時点から、搬送途中でのピストンリング組
付けの監視、組付け後の完成品の後工程への払出し等の
対応が可能になった。
は形状(例えば高さ)が異なる。そのため、前部パレッ
ト搬送装置と後部パレット搬送装置とを分離する必要が
ある。分離した前部パレット搬送装置と後部パレット搬
送装置及び複数のリング組付け装置とを、合理的に配置
したので、ピストンリング組付け設備を小型にまとめる
ことができ、このため、配置スペースを削減することが
できるとともに、半完成品用パレットと完成品用パレッ
トの搬送、半完成品用パレットからのピストンの取り出
し、搬送過程でのピストンの着脱を自動化することがで
きるので、作業要員数の削減を図ることができる。その
結果、少数の要員で、ピストンリング組付け前のピスト
ンの搬送開始時点から、搬送途中でのピストンリング組
付けの監視、組付け後の完成品の後工程への払出し等の
対応が可能になった。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。また、「前」、「後」、「左」、「右」
は半完成品用パレットの搬送方向手前から見た方向に従
い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示
す。さらに、説明の中で、前後、左右は便宜上付したも
のであり、絶対的な方向を示すものではない。
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。また、「前」、「後」、「左」、「右」
は半完成品用パレットの搬送方向手前から見た方向に従
い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示
す。さらに、説明の中で、前後、左右は便宜上付したも
のであり、絶対的な方向を示すものではない。
【0012】先ず、本発明のピストンリング組付け設備
で組み付けたピストン及びピストンリングの構成及び作
用を説明した後に、ピストンリング組付け設備を説明す
る。図1(a),(b)は本発明に係るピストンリング
組付け設備によって得たピストンの構成図であり、
(a)はピストンとピストンリングの分解斜視図、
(b)はピストンリングを組み付けた状態のピストンの
要部断面図である。
で組み付けたピストン及びピストンリングの構成及び作
用を説明した後に、ピストンリング組付け設備を説明す
る。図1(a),(b)は本発明に係るピストンリング
組付け設備によって得たピストンの構成図であり、
(a)はピストンとピストンリングの分解斜視図、
(b)はピストンリングを組み付けた状態のピストンの
要部断面図である。
【0013】(a)は、外周に上から下へ順に3つのリ
ング溝1a,1b,1cを設けたピストン1において、
これらのリング溝1a〜1cに、5つのピストンリング
を嵌め込むことを示す。5つのピストンリングとは、2
つのコンプレッションリング(トップリング2、セカン
ドリング3)と、1組のオイルリング(中央のエキスパ
ンダ4、下の第1サイドレール5、上の第2サイドレー
ル6からなる。)であり、切欠きNを有したC形リング
である。トップリング2、セカンドリング3、第1サイ
ドレール5、第2サイドレール6は上下面が平坦なリン
グであり、エキスパンダ4は波形状リングである。
(b)はピストン1にピストンリング2〜6を組み付け
た状態を示す。なお、5つのピストンリングを区別せず
に説明する場合には、単に「ピストンリング2〜6」又
は「ピストンリング2,3,5,6」のように記載す
る。
ング溝1a,1b,1cを設けたピストン1において、
これらのリング溝1a〜1cに、5つのピストンリング
を嵌め込むことを示す。5つのピストンリングとは、2
つのコンプレッションリング(トップリング2、セカン
ドリング3)と、1組のオイルリング(中央のエキスパ
ンダ4、下の第1サイドレール5、上の第2サイドレー
ル6からなる。)であり、切欠きNを有したC形リング
である。トップリング2、セカンドリング3、第1サイ
ドレール5、第2サイドレール6は上下面が平坦なリン
グであり、エキスパンダ4は波形状リングである。
(b)はピストン1にピストンリング2〜6を組み付け
た状態を示す。なお、5つのピストンリングを区別せず
に説明する場合には、単に「ピストンリング2〜6」又
は「ピストンリング2,3,5,6」のように記載す
る。
【0014】図2は本発明に係るピストンリング組付け
設備の平面図であり、ピストンリング組付け設備10
は、ヘッドを下に向けピトンリング取付ける前のピスト
ン1…(…は複数を示す。以下同じ。)を収納した半完
成品用パレットA1〜A4を、搬送する前部パレット搬送
装置11と、半完成品用パレットA2からピストン1を
1個ずつ取り出すピストン取出し装置12と、取り出し
たピストン1を搬送するピストン搬送装置14と、搬送
されたピストン1を上下反転するピストン反転装置15
と、ピストン反転装置15から移送されたピストン1を
間欠搬送するトランスファ装置16と、トランスファ装
置16で搬送されたピストン1にピトンリングを個別に
取付ける第1〜第5リング組付け装置21〜25と、ピ
ストンリング取付け後のピストン1を完成品用パレット
B2に収納するピストン収納装置26と、完成品用パレ
ットB1〜B3を搬送する後部パレット搬送装置27とか
らなる。
設備の平面図であり、ピストンリング組付け設備10
は、ヘッドを下に向けピトンリング取付ける前のピスト
ン1…(…は複数を示す。以下同じ。)を収納した半完
成品用パレットA1〜A4を、搬送する前部パレット搬送
装置11と、半完成品用パレットA2からピストン1を
1個ずつ取り出すピストン取出し装置12と、取り出し
たピストン1を搬送するピストン搬送装置14と、搬送
されたピストン1を上下反転するピストン反転装置15
と、ピストン反転装置15から移送されたピストン1を
間欠搬送するトランスファ装置16と、トランスファ装
置16で搬送されたピストン1にピトンリングを個別に
取付ける第1〜第5リング組付け装置21〜25と、ピ
ストンリング取付け後のピストン1を完成品用パレット
B2に収納するピストン収納装置26と、完成品用パレ
ットB1〜B3を搬送する後部パレット搬送装置27とか
らなる。
【0015】そして、上記ピストンリング組付け設備1
0は、前部・後部パレット搬送装置11,27のパレッ
ト搬送方向を前方Frから後方Rrへ向う方向とし、し
かも、前部パレット搬送装置11と後部パレット搬送装
置27とを、互いに離間して平行に配置し、これら前部
パレット搬送装置11から後部パレット搬送装置27へ
向って、第1,第2,第3,第4,第5リング組付け装
置(複数のリング組付け装置)21〜25を、この順に
1列に配置したことを特徴とし、好ましくは、この図に
示すように平面視略H字状に配置する。このように配置
したので、前部・後部パレット搬送装置11,27は、
いずれも前方Frからパレットを供給し、後方Rrから
パレットを取り出すことができ、パレットの供給作業、
取出し作業、運搬作業を効率良く行える。また、分離し
た前部パレット搬送装置11と後部パレット搬送装置2
7及び複数のリング組付け装置21〜25とを、合理的
に配置したので、ピストンリング組付け設備10を小型
にまとめることができ、このため、配置スペースを削減
できる。
0は、前部・後部パレット搬送装置11,27のパレッ
ト搬送方向を前方Frから後方Rrへ向う方向とし、し
かも、前部パレット搬送装置11と後部パレット搬送装
置27とを、互いに離間して平行に配置し、これら前部
パレット搬送装置11から後部パレット搬送装置27へ
向って、第1,第2,第3,第4,第5リング組付け装
置(複数のリング組付け装置)21〜25を、この順に
1列に配置したことを特徴とし、好ましくは、この図に
示すように平面視略H字状に配置する。このように配置
したので、前部・後部パレット搬送装置11,27は、
いずれも前方Frからパレットを供給し、後方Rrから
パレットを取り出すことができ、パレットの供給作業、
取出し作業、運搬作業を効率良く行える。また、分離し
た前部パレット搬送装置11と後部パレット搬送装置2
7及び複数のリング組付け装置21〜25とを、合理的
に配置したので、ピストンリング組付け設備10を小型
にまとめることができ、このため、配置スペースを削減
できる。
【0016】第1リング組付け装置21はエキスパンダ
4(図1参照)を取付け、第2リング組付け装置22は
第1サイドレール5を取付け、第3リング組付け装置2
3は第2サイドレール6を取付け、第4リング組付け装
置24はセカンドリング3を取付け、第5リング組付け
装置25はトップリング2を取付けるものである。な
お、第1〜第5リング組付け装置21〜25を区別せず
に説明する場合には、単に「リング組付け装置21〜2
5」と記載する。13は中敷取出し装置、28はピスト
ン1の有無を監視する監視装置、Tは1個のピストン1
を載せるトレイである。
4(図1参照)を取付け、第2リング組付け装置22は
第1サイドレール5を取付け、第3リング組付け装置2
3は第2サイドレール6を取付け、第4リング組付け装
置24はセカンドリング3を取付け、第5リング組付け
装置25はトップリング2を取付けるものである。な
お、第1〜第5リング組付け装置21〜25を区別せず
に説明する場合には、単に「リング組付け装置21〜2
5」と記載する。13は中敷取出し装置、28はピスト
ン1の有無を監視する監視装置、Tは1個のピストン1
を載せるトレイである。
【0017】次に、ピストンリング組付け設備10の概
略の作用を説明する。前部パレット搬送装置11は、次
の〜のステップを繰返す装置である。 段積みした半完成品用パレットA1…のうちの最下
位のパレットA1を、前方(この図の上方)に1ピッチ
だけ搬送する。 半完成品用パレットA2から上段のピストン1…を
全て取り出した後、中敷取出し装置13で上段の中敷を
取り出して、隣の空のパレットA3に収納する。そし
て、中段の中敷、下段の中敷の順に取り出して、全ての
ピストン1…及び中敷を取り出す。 前方の空のパレットA3を最前方に段積みした(パ
レットA4)後、新たに空になったパレットA2を前方に
1ピッチだけ搬送する。
略の作用を説明する。前部パレット搬送装置11は、次
の〜のステップを繰返す装置である。 段積みした半完成品用パレットA1…のうちの最下
位のパレットA1を、前方(この図の上方)に1ピッチ
だけ搬送する。 半完成品用パレットA2から上段のピストン1…を
全て取り出した後、中敷取出し装置13で上段の中敷を
取り出して、隣の空のパレットA3に収納する。そし
て、中段の中敷、下段の中敷の順に取り出して、全ての
ピストン1…及び中敷を取り出す。 前方の空のパレットA3を最前方に段積みした(パ
レットA4)後、新たに空になったパレットA2を前方に
1ピッチだけ搬送する。
【0018】ピストンリングの組付けは、次の〜の
ステップの反復で実行する。 半完成品用パレットA2から、ピストン1をピスト
ン取出し装置12で1個ずつ取り出してピストン搬送装
置14で搬送する。 搬送されたピストン1をピストン反転装置15で上
下反転し、トランスファ装置16に移送する。 トランスファ装置16で搬送されたピストン1に第
1〜第5リング組付け装置21〜25で順次図示せぬピ
トンリングを組み付ける。 ピトンリング取付け後のピストン1を、ピストン収
納装置26で完成品用パレットB2に収納する。
ステップの反復で実行する。 半完成品用パレットA2から、ピストン1をピスト
ン取出し装置12で1個ずつ取り出してピストン搬送装
置14で搬送する。 搬送されたピストン1をピストン反転装置15で上
下反転し、トランスファ装置16に移送する。 トランスファ装置16で搬送されたピストン1に第
1〜第5リング組付け装置21〜25で順次図示せぬピ
トンリングを組み付ける。 ピトンリング取付け後のピストン1を、ピストン収
納装置26で完成品用パレットB2に収納する。
【0019】後部パレット搬送装置27は、次の〜
のステップを繰返す装置である。 段積みした完成品用パレットB1…のうち1つを前
方(この図の上方)に1ピッチだけ搬送する。 ピストン収納装置26から完成品用パレットB
2へ、ピトンリング取付け後のピストン1を1個ずつ収
納する。 完成品用パレットB2に満収納した後、最前方に段
積みする(パレットB3)。
のステップを繰返す装置である。 段積みした完成品用パレットB1…のうち1つを前
方(この図の上方)に1ピッチだけ搬送する。 ピストン収納装置26から完成品用パレットB
2へ、ピトンリング取付け後のピストン1を1個ずつ収
納する。 完成品用パレットB2に満収納した後、最前方に段
積みする(パレットB3)。
【0020】次に、半完成品用パレットA1〜A4を説明
する。図3(a),(b)は本発明に係る半完成品用パ
レットの構成図兼作用図であり、(a)はピストン収納
状態の断面姿を示し、(b)はそれの平面姿を示す。上
記半完成品用パレットA1〜A4は、ピストン1…を複数
段(例えば、3段)に段積み収納する大きさの矩形パレ
ットであり、(a)のように、各段を中敷aで仕切った
ものであって、この中敷aは多数の中仕切b…を備え
る。そして、(b)のように半完成品用パレットA1〜
A4は、多数の中仕切b…で仕切られた多数の格子目c
…を有し、これらの格子目c…にヘッド(トップ)を下
に向け、開口を上に向けた状態のピストン1…を個別に
収納するものである。
する。図3(a),(b)は本発明に係る半完成品用パ
レットの構成図兼作用図であり、(a)はピストン収納
状態の断面姿を示し、(b)はそれの平面姿を示す。上
記半完成品用パレットA1〜A4は、ピストン1…を複数
段(例えば、3段)に段積み収納する大きさの矩形パレ
ットであり、(a)のように、各段を中敷aで仕切った
ものであって、この中敷aは多数の中仕切b…を備え
る。そして、(b)のように半完成品用パレットA1〜
A4は、多数の中仕切b…で仕切られた多数の格子目c
…を有し、これらの格子目c…にヘッド(トップ)を下
に向け、開口を上に向けた状態のピストン1…を個別に
収納するものである。
【0021】このように、ピストン1…を段積み収納す
るので、1つの半完成品用パレットA1〜A4に多数のピ
ストン1…を容易に収納することができる。ところで、
ピストン1…の外径は、エンジンの種類等によって異な
る。各格子目c…の内寸法は、多種類のピストン1…を
収納可能とするために、もっとも大きなピストン1…の
外径よりも大きい。
るので、1つの半完成品用パレットA1〜A4に多数のピ
ストン1…を容易に収納することができる。ところで、
ピストン1…の外径は、エンジンの種類等によって異な
る。各格子目c…の内寸法は、多種類のピストン1…を
収納可能とするために、もっとも大きなピストン1…の
外径よりも大きい。
【0022】一方、図2に示す上記完成品用パレットB
1〜B3は、ピストン1…を1段に収納する大きさであ
る。すなわち、完成品用パレットB1〜B3は、上記半完
成品用パレットA1〜A4と高さが相違するだけであり、
他の構成、寸法は同一であって、多数の格子目にピスト
ン1…を個別に収納するものである。
1〜B3は、ピストン1…を1段に収納する大きさであ
る。すなわち、完成品用パレットB1〜B3は、上記半完
成品用パレットA1〜A4と高さが相違するだけであり、
他の構成、寸法は同一であって、多数の格子目にピスト
ン1…を個別に収納するものである。
【0023】次に、前部パレット搬送装置11を説明す
る。図4は本発明に係る前部パレット搬送装置の正面図
であり、前部パレット搬送装置11は、半完成品用パレ
ットA1〜A4を搬送する途中にピストン整列機構30を
備え、このピストン整列機構30は、図2に示す半完成
品用パレットA2に収納した多数のピストン1…を整列
する機構であり、ベース29の上部に取付けたものであ
る。詳しくは、ピストン整列機構30は、半完成品用パ
レットA2を第1の方向(右方向R)に傾ける第1傾動
ユニット31と、前記第1の方向と直角方向である第2
の方向(この図の手前側)に傾ける第2傾動ユニット4
1とからなる。36は第1傾動受部であり、半完成品用
パレットA2を第1の方向に傾動した際に、半完成品用
パレットA2の底部コーナを受ける部材である。
る。図4は本発明に係る前部パレット搬送装置の正面図
であり、前部パレット搬送装置11は、半完成品用パレ
ットA1〜A4を搬送する途中にピストン整列機構30を
備え、このピストン整列機構30は、図2に示す半完成
品用パレットA2に収納した多数のピストン1…を整列
する機構であり、ベース29の上部に取付けたものであ
る。詳しくは、ピストン整列機構30は、半完成品用パ
レットA2を第1の方向(右方向R)に傾ける第1傾動
ユニット31と、前記第1の方向と直角方向である第2
の方向(この図の手前側)に傾ける第2傾動ユニット4
1とからなる。36は第1傾動受部であり、半完成品用
パレットA2を第1の方向に傾動した際に、半完成品用
パレットA2の底部コーナを受ける部材である。
【0024】図5は本発明に係るピストン整列機構の側
面図(図4の右側面図)であり、第1傾動ユニット31
は、ベース29の上部に取付けた昇降用の第1エアシリ
ンダ32と、第1エアシリンダ32のピストンロッド3
2aに取付けた昇降台33と、昇降台33に取付けたロ
ーラ34と、昇降台33の水平回転を阻止し軸方向移動
のみ可能にする2つのガイド部材35,35とからな
る。ローラ34は、半完成品用パレットA2の底部を持
上げる部材である。
面図(図4の右側面図)であり、第1傾動ユニット31
は、ベース29の上部に取付けた昇降用の第1エアシリ
ンダ32と、第1エアシリンダ32のピストンロッド3
2aに取付けた昇降台33と、昇降台33に取付けたロ
ーラ34と、昇降台33の水平回転を阻止し軸方向移動
のみ可能にする2つのガイド部材35,35とからな
る。ローラ34は、半完成品用パレットA2の底部を持
上げる部材である。
【0025】第2傾動ユニット41は、ベース29の上
部に取付けた昇降用の2つの第2エアシリンダ42,4
2(この図の表裏方向に2つ)と、これらの第2エアシ
リンダ42,42のピストンロッド42a,42aに取
付けた昇降盤43,43とからなる。昇降盤43,43
は、半完成品用パレットA2の底部を持上げる部材であ
る。44は第2傾動受部であり、半完成品用パレットA
2を第2の方向に傾動した際に、半完成品用パレットA2
の底部コーナを受ける部材である。
部に取付けた昇降用の2つの第2エアシリンダ42,4
2(この図の表裏方向に2つ)と、これらの第2エアシ
リンダ42,42のピストンロッド42a,42aに取
付けた昇降盤43,43とからなる。昇降盤43,43
は、半完成品用パレットA2の底部を持上げる部材であ
る。44は第2傾動受部であり、半完成品用パレットA
2を第2の方向に傾動した際に、半完成品用パレットA2
の底部コーナを受ける部材である。
【0026】図6は本発明に係るピストン整列機構の平
面図であり、第1・第2傾動ユニット31,41の配置
関係を示す。なお、矢印Hは想像線で示す半完成品用パ
レットA2の搬送方向である。半完成品用パレットA2は
進行方向H左右に横長の矩形パレットであり、この矩形
パレットに対して、第1傾動ユニット31は進行方向H
に長いローラ34を備えたユニットであり、第2傾動ユ
ニット41は2つの昇降盤43,43を進行方向H左右
に配列したユニットである。点Pは、半完成品用パレッ
トA2を第1の方向及び第2の方向に傾斜した際の最下
点である。
面図であり、第1・第2傾動ユニット31,41の配置
関係を示す。なお、矢印Hは想像線で示す半完成品用パ
レットA2の搬送方向である。半完成品用パレットA2は
進行方向H左右に横長の矩形パレットであり、この矩形
パレットに対して、第1傾動ユニット31は進行方向H
に長いローラ34を備えたユニットであり、第2傾動ユ
ニット41は2つの昇降盤43,43を進行方向H左右
に配列したユニットである。点Pは、半完成品用パレッ
トA2を第1の方向及び第2の方向に傾斜した際の最下
点である。
【0027】次に、本発明に係るピストンの整列方法を
図3、図7、図8に基づき説明する。図7(a)〜
(e)は本発明に係るピストンの整列方法の説明図、図
8(a)〜(c)はピストン整列状態の説明図である。
今、図6(b)の半完成品用パレットA2の格子目c…
に、複数のピストン1…を各1個投入することで収納し
てある。しかし、複数のピストン1…は並びが不ぞろい
である。
図3、図7、図8に基づき説明する。図7(a)〜
(e)は本発明に係るピストンの整列方法の説明図、図
8(a)〜(c)はピストン整列状態の説明図である。
今、図6(b)の半完成品用パレットA2の格子目c…
に、複数のピストン1…を各1個投入することで収納し
てある。しかし、複数のピストン1…は並びが不ぞろい
である。
【0028】先ず、図7(a)の水平状態の半完成品用
パレットA2を図7(b)のように、第1エアシリンダ
32で持上げて、第1の方向(右方向)に傾ける。これ
で、全てのピストン1…は第1の方向に寄る。次に、図
7(c)のように、半完成品用パレットA2を一旦水平
状態にセットした後、図7(d)のように、第2エアシ
リンダ42,42で持上げて、第2の方向(前方向)に
傾ける。これで、全てのピストン1…は第2の方向に寄
る。最後に、図7(e)のように、半完成品用パレット
A2を水平状態にセットする。
パレットA2を図7(b)のように、第1エアシリンダ
32で持上げて、第1の方向(右方向)に傾ける。これ
で、全てのピストン1…は第1の方向に寄る。次に、図
7(c)のように、半完成品用パレットA2を一旦水平
状態にセットした後、図7(d)のように、第2エアシ
リンダ42,42で持上げて、第2の方向(前方向)に
傾ける。これで、全てのピストン1…は第2の方向に寄
る。最後に、図7(e)のように、半完成品用パレット
A2を水平状態にセットする。
【0029】図8(a)は、上記図7(a)〜(e)の
一連の操作によって、全てのピストン1…が半完成品用
パレットA2の最下点P方向(各格子目の1隅)に寄っ
た状態を示す。このため、全てのピストン1…は図8
(b)のように、各格子目の1隅から座標X1、Y1に整
列する。その結果、半完成品用パレットA2の最下点P
から各ピストン1…までの位置が正確に決定する。従っ
て、図2に示すピストン取出し装置12は全てのピスト
ン1…を1個ずつ確実に且つ容易に取り出すことができ
る。
一連の操作によって、全てのピストン1…が半完成品用
パレットA2の最下点P方向(各格子目の1隅)に寄っ
た状態を示す。このため、全てのピストン1…は図8
(b)のように、各格子目の1隅から座標X1、Y1に整
列する。その結果、半完成品用パレットA2の最下点P
から各ピストン1…までの位置が正確に決定する。従っ
て、図2に示すピストン取出し装置12は全てのピスト
ン1…を1個ずつ確実に且つ容易に取り出すことができ
る。
【0030】ところで、各格子目の内寸法は、多種類の
ピストン1を収納可能とするために、もっとも大きなピ
ストン1の外径よりも大きく設定される。このため、図
8(c)のように小径のピストン1…を収納した場合
に、並びかたの不ぞろいの程度が大きい。しかし、上記
図7(a)〜(e)の一連の操作によって、全てのピス
トン1…が各格子目の1隅に寄るので、全てのピストン
1…は各格子目の1隅から座標X2、Y2に整列する。
ピストン1を収納可能とするために、もっとも大きなピ
ストン1の外径よりも大きく設定される。このため、図
8(c)のように小径のピストン1…を収納した場合
に、並びかたの不ぞろいの程度が大きい。しかし、上記
図7(a)〜(e)の一連の操作によって、全てのピス
トン1…が各格子目の1隅に寄るので、全てのピストン
1…は各格子目の1隅から座標X2、Y2に整列する。
【0031】次に、第1〜第5リング組付け装置21〜
25を説明する。図9は本発明に係る第1〜第5リング
組付け装置の正面図であり、リング組付け装置21〜2
5は、それぞれベース51に起設した下部スタンド52
と、下部スタンド52に起設した上部スタンド53と、
上部スタンド53の基盤53aに着脱可能に取付けたマ
ガジンユニット54と、マガジンユニット54に保持さ
れた最下位のピストンリング2〜6を強制的に落下させ
る下降機構80と、落下したピストンリング2〜6を押
し下げてピストン1に供給する供給機構90(詳しくは
図10で説明する。)とからなる。
25を説明する。図9は本発明に係る第1〜第5リング
組付け装置の正面図であり、リング組付け装置21〜2
5は、それぞれベース51に起設した下部スタンド52
と、下部スタンド52に起設した上部スタンド53と、
上部スタンド53の基盤53aに着脱可能に取付けたマ
ガジンユニット54と、マガジンユニット54に保持さ
れた最下位のピストンリング2〜6を強制的に落下させ
る下降機構80と、落下したピストンリング2〜6を押
し下げてピストン1に供給する供給機構90(詳しくは
図10で説明する。)とからなる。
【0032】マガジンユニット54は、上部スタンド5
3の基盤53aに前後(この図の表裏方向)にスライド
可能に取付けたベースプレート55と、ベースプレート
55に取付けた縦置きシリンダ状のマガジン60(7
0)とからなる。マガジン60(70)は外周面に、ピ
ストンリング2〜6のうちの1種類を、想像線で示すよ
うに段積み状態で保持するものである。上部スタンド5
3は、マガジン60(70)から落下した最下位のピス
トンリング2〜6を検知する検知装置98を備え、この
検知装置98は、例えば投光器98aと受光器98bと
からなる。
3の基盤53aに前後(この図の表裏方向)にスライド
可能に取付けたベースプレート55と、ベースプレート
55に取付けた縦置きシリンダ状のマガジン60(7
0)とからなる。マガジン60(70)は外周面に、ピ
ストンリング2〜6のうちの1種類を、想像線で示すよ
うに段積み状態で保持するものである。上部スタンド5
3は、マガジン60(70)から落下した最下位のピス
トンリング2〜6を検知する検知装置98を備え、この
検知装置98は、例えば投光器98aと受光器98bと
からなる。
【0033】図10は本発明に係る第1〜第5リング組
付け装置の側面図であり、下降機構80は、上部スタン
ド53の上部側部に取付けたサーボモータ81と、上部
スタンド53に垂直に且つ回転可能に取付けたボールね
じ82と、ボールねじ82と軸方向移動のみ可能にねじ
込んだナット83と、ナット83に取付けた下降アーム
84と、この下降アーム84の作動を効果的にピストン
リング2〜6に伝える押下げリング85とからなる。8
6はサーボモータ81からボールねじ82に動力を伝達
する伝動機構である。
付け装置の側面図であり、下降機構80は、上部スタン
ド53の上部側部に取付けたサーボモータ81と、上部
スタンド53に垂直に且つ回転可能に取付けたボールね
じ82と、ボールねじ82と軸方向移動のみ可能にねじ
込んだナット83と、ナット83に取付けた下降アーム
84と、この下降アーム84の作動を効果的にピストン
リング2〜6に伝える押下げリング85とからなる。8
6はサーボモータ81からボールねじ82に動力を伝達
する伝動機構である。
【0034】供給機構90は、下部スタンド52に取付
けた昇降用の第1エアシリンダ91と、第1エアシリン
ダ91のピストンロッド91aに取付けたベース92
と、ベース92に取付けた左右1組の押下げアーム9
3,94と、押下げアーム93,94を水平面に沿って
開かせる第2エアシリンダ(図13参照)と、ベース9
2の水平回転を阻止し軸方向移動のみ可能にするガイド
部材96とからなる。
けた昇降用の第1エアシリンダ91と、第1エアシリン
ダ91のピストンロッド91aに取付けたベース92
と、ベース92に取付けた左右1組の押下げアーム9
3,94と、押下げアーム93,94を水平面に沿って
開かせる第2エアシリンダ(図13参照)と、ベース9
2の水平回転を阻止し軸方向移動のみ可能にするガイド
部材96とからなる。
【0035】ピストン搬送装置としてのトランスファ装
置16は、マガジン60(70)の下方で、第1〜第5
リング組付け装置21〜25の並び方向(この図の表裏
方向)に、ピストン1を載せたトレイTを移送するもの
であり、しかも、各マガジン60(70)の位置におい
て、トレイTを持上げてマガジン60(70)の下部孔
68(78)にピストン1の上部を嵌合させる昇降手段
16aを備える。Taはピストンを収納する収納筒部、
16b…はトレイTを受けるローラである。
置16は、マガジン60(70)の下方で、第1〜第5
リング組付け装置21〜25の並び方向(この図の表裏
方向)に、ピストン1を載せたトレイTを移送するもの
であり、しかも、各マガジン60(70)の位置におい
て、トレイTを持上げてマガジン60(70)の下部孔
68(78)にピストン1の上部を嵌合させる昇降手段
16aを備える。Taはピストンを収納する収納筒部、
16b…はトレイTを受けるローラである。
【0036】上記マガジン60(70)は2種類有り、
それぞれの構成を図11に基づき説明する。図11
(a),(b)は本発明に係るマガジンの要部側面図で
ある。(a)は第1リング組付け装置21のマガジン6
0(以下、「第1マガジン60」と言う。)の下部側面
形状を示し、第1マガジン60は、段積み状態で多数の
ピストンリング(エキスパンダ)4…をストックするス
トック部62と、このストック部62より一回り小径の
小径部63と、この小径部63より大径であってピスト
ンリング4…を径方向に開かせるための径拡大部64と
からなり、ストック部62、小径部63、径拡大部64
をこの順に上から下に備える。ストック部62及び小径
部63は円筒である。径拡大部64は、上方先細りのテ
ーパ部65と、テーパ部65の下に連なる円筒状の大径
部66とからなる。ストック部62の下端縁部は、分離
部67である。
それぞれの構成を図11に基づき説明する。図11
(a),(b)は本発明に係るマガジンの要部側面図で
ある。(a)は第1リング組付け装置21のマガジン6
0(以下、「第1マガジン60」と言う。)の下部側面
形状を示し、第1マガジン60は、段積み状態で多数の
ピストンリング(エキスパンダ)4…をストックするス
トック部62と、このストック部62より一回り小径の
小径部63と、この小径部63より大径であってピスト
ンリング4…を径方向に開かせるための径拡大部64と
からなり、ストック部62、小径部63、径拡大部64
をこの順に上から下に備える。ストック部62及び小径
部63は円筒である。径拡大部64は、上方先細りのテ
ーパ部65と、テーパ部65の下に連なる円筒状の大径
部66とからなる。ストック部62の下端縁部は、分離
部67である。
【0037】(b)は第2〜第5リング組付け装置のマ
ガジン70(以下、「第2マガジン70」と言う。)の
下部側面形状を示し、第2マガジン70は、最下位のピ
ストンリング2,3,5,6を径方向に開かせるための
径拡大部74と、この径拡大部74より上位に最下位で
あったピストンリングを除いたピストンリング2,3,
5,6を仮止めするためのストッパ部72とを備える。
詳しくは、第2マガジン70は、上部円筒部71、スト
ッパ部72、下部円筒部73、径拡大部74をこの順に
上から下に備える。ストッパ部72は上方先細りのテー
パ体である。径拡大部74は、上方先細りのテーパ部7
5と、テーパ部75の下に連なる円筒状の大径部76と
からなる。ストッパ部72の下端縁部は、分離部77で
ある。
ガジン70(以下、「第2マガジン70」と言う。)の
下部側面形状を示し、第2マガジン70は、最下位のピ
ストンリング2,3,5,6を径方向に開かせるための
径拡大部74と、この径拡大部74より上位に最下位で
あったピストンリングを除いたピストンリング2,3,
5,6を仮止めするためのストッパ部72とを備える。
詳しくは、第2マガジン70は、上部円筒部71、スト
ッパ部72、下部円筒部73、径拡大部74をこの順に
上から下に備える。ストッパ部72は上方先細りのテー
パ体である。径拡大部74は、上方先細りのテーパ部7
5と、テーパ部75の下に連なる円筒状の大径部76と
からなる。ストッパ部72の下端縁部は、分離部77で
ある。
【0038】図12は図10の12−12線矢視図であ
り、下降アーム84が、マガジン60(70)の両側に
延びる平面視二股状アームであることを示す。56,5
6はベースプレート55を基盤53aに位置決めする位
置決めピン、57,57はベースプレート55に設けた
取手である。
り、下降アーム84が、マガジン60(70)の両側に
延びる平面視二股状アームであることを示す。56,5
6はベースプレート55を基盤53aに位置決めする位
置決めピン、57,57はベースプレート55に設けた
取手である。
【0039】図13は図10の13−13線断面図であ
り、左右1組の押下げアーム93,94は、マガジン6
0(70)の両側に延びて、マガジン60(70)に積
まれた最上位のピストンリング2〜6の上面を押し下げ
るアームであり、平面視で互いに対向する略く字状の押
下げ部93a,93a,94a,94aを有する。第2
エアシリンダ95は、左右1組の押下げアーム93,9
4同士を接近・離反駆動するものである。
り、左右1組の押下げアーム93,94は、マガジン6
0(70)の両側に延びて、マガジン60(70)に積
まれた最上位のピストンリング2〜6の上面を押し下げ
るアームであり、平面視で互いに対向する略く字状の押
下げ部93a,93a,94a,94aを有する。第2
エアシリンダ95は、左右1組の押下げアーム93,9
4同士を接近・離反駆動するものである。
【0040】図14(a),(b)は本発明に係る供給
機構の作用説明図である。最下位のピストンリング2〜
6を押し下げる場合には、先ず、(a)のように左右1
組の押下げアーム93,94同士を互いに接近させ、押
下げ部93a,93a,94a,94aをピストンリン
グ2〜6の周縁の真上に移動する。次に、(b)のよう
に各押下げアーム93,94を下げて、押下げ部93
a,93a,94a,94aでピストンリング2〜6の
上面の所定部位(4箇所)を押すことで、最下位のピス
トンリング2〜6を押し下げる。供給機構90を復帰す
る場合には、各押下げアーム93,94を持上げた後に
互いに離反する方向に移動させる。このように、左右1
組の押下げアーム93,94は、最下位のピストンリン
グ2〜6を押し下げて払い出し、図示せぬピストン1に
供給する。
機構の作用説明図である。最下位のピストンリング2〜
6を押し下げる場合には、先ず、(a)のように左右1
組の押下げアーム93,94同士を互いに接近させ、押
下げ部93a,93a,94a,94aをピストンリン
グ2〜6の周縁の真上に移動する。次に、(b)のよう
に各押下げアーム93,94を下げて、押下げ部93
a,93a,94a,94aでピストンリング2〜6の
上面の所定部位(4箇所)を押すことで、最下位のピス
トンリング2〜6を押し下げる。供給機構90を復帰す
る場合には、各押下げアーム93,94を持上げた後に
互いに離反する方向に移動させる。このように、左右1
組の押下げアーム93,94は、最下位のピストンリン
グ2〜6を押し下げて払い出し、図示せぬピストン1に
供給する。
【0041】次に、ピストンリング2〜6の組付け方法
を図9及び図10に基づき説明する。 図9において、多数のピストンリング2〜6を段積
み状態で外周面に収納したマガジン60(70)を縦向
きに所定位置にセットする(第1工程)。詳しくは、マ
ガジンユニット54のベースプレート55を上部スタン
ド53の基盤53aに取付ける。
を図9及び図10に基づき説明する。 図9において、多数のピストンリング2〜6を段積
み状態で外周面に収納したマガジン60(70)を縦向
きに所定位置にセットする(第1工程)。詳しくは、マ
ガジンユニット54のベースプレート55を上部スタン
ド53の基盤53aに取付ける。
【0042】 図10において、ピストン1を載せた
トレイTがマガジン60(70)の真下に移送された時
点で、昇降手段16aがトレイTを持上げて、マガジン
60(70)の下部孔68(78)にピストン1の上部
を嵌合させる(第2工程)。
トレイTがマガジン60(70)の真下に移送された時
点で、昇降手段16aがトレイTを持上げて、マガジン
60(70)の下部孔68(78)にピストン1の上部
を嵌合させる(第2工程)。
【0043】 下降機構80のサーボモータ81を始
動してボールねじ82を回転させることで、ボールねじ
82にねじ込んだナット83を下げて、下降アーム84
を下げる。この結果、下降アーム84は押圧リング85
を介して、最上位のピストンリング2〜6を下方へ押し
下げる(第3工程)。
動してボールねじ82を回転させることで、ボールねじ
82にねじ込んだナット83を下げて、下降アーム84
を下げる。この結果、下降アーム84は押圧リング85
を介して、最上位のピストンリング2〜6を下方へ押し
下げる(第3工程)。
【0044】 段積み状態の多数のピストンリング2
〜6が押し下げられることで、最下位のピストンリング
2〜6がマガジン60(70)の分離部67(77)を
越えて落下する。図9に示す検知装置98は、投光器9
8aから常に発する光線(光信号)を受光器98bで受
信するものである。受光器98bは、分離部67(7
7)を越えた最下位のピストンリング2〜6で光線が遮
断されると、これを検知して検知情報を出力する(ピス
トンリング検知工程としての第4工程)。すなわち、最
下位のピストンリング2〜6は、分離部67(77)を
越えると自重で落下するので、検知情報は単に、最下位
のピストンリング2〜6が分離部67(77)を越えた
か否かを検知するオン、オフ信号でよい。
〜6が押し下げられることで、最下位のピストンリング
2〜6がマガジン60(70)の分離部67(77)を
越えて落下する。図9に示す検知装置98は、投光器9
8aから常に発する光線(光信号)を受光器98bで受
信するものである。受光器98bは、分離部67(7
7)を越えた最下位のピストンリング2〜6で光線が遮
断されると、これを検知して検知情報を出力する(ピス
トンリング検知工程としての第4工程)。すなわち、最
下位のピストンリング2〜6は、分離部67(77)を
越えると自重で落下するので、検知情報は単に、最下位
のピストンリング2〜6が分離部67(77)を越えた
か否かを検知するオン、オフ信号でよい。
【0045】 検知情報に基づいて図10に示す下降
機構80のサーボモータ81を停止する。この結果、下
降アーム84及び押圧リング85の下降は停止する(第
5工程)。
機構80のサーボモータ81を停止する。この結果、下
降アーム84及び押圧リング85の下降は停止する(第
5工程)。
【0046】 落下した最下位のピストンリング2〜
6を、今度は供給機構90で押し下げ、マガジン60
(70)の下端から払出し、ピストン1のリング溝へ供
給する(第6工程)。 ピストン1を載せたトレイTを降ろして、トランス
ファ装置16で搬送する(第7工程)。このように、上
記第2〜第7工程を繰返して、トランスファ装置16で
搬送されつつある各ピストン1…に、ピストンリング2
〜6を供給する。
6を、今度は供給機構90で押し下げ、マガジン60
(70)の下端から払出し、ピストン1のリング溝へ供
給する(第6工程)。 ピストン1を載せたトレイTを降ろして、トランス
ファ装置16で搬送する(第7工程)。このように、上
記第2〜第7工程を繰返して、トランスファ装置16で
搬送されつつある各ピストン1…に、ピストンリング2
〜6を供給する。
【0047】以上詳述したように上記実施の形態によれ
ば、半完成品用パレットA1〜A4と完成品用パレットB
1〜B3の搬送、半完成品用パレットA1〜A4からのピス
トン1…の取り出し、トレイT…への取付け、搬送過程
でのピストン1…の着脱を自動化することができるの
で、作業要員数の削減を図ることができる。その結果、
少数の要員で、ピストンリング2〜6を組付ける前のピ
ストン1…の搬送開始時点から、搬送途中でのピストン
リング組付けの監視、組付け後の完成品の後工程への払
出し等の対応が可能になった。例えば、従来は2〜3人
の作業要員が必要であったものが、上記実施の形態の設
備を導入したことにより、1人の作業要員で済むように
なった。
ば、半完成品用パレットA1〜A4と完成品用パレットB
1〜B3の搬送、半完成品用パレットA1〜A4からのピス
トン1…の取り出し、トレイT…への取付け、搬送過程
でのピストン1…の着脱を自動化することができるの
で、作業要員数の削減を図ることができる。その結果、
少数の要員で、ピストンリング2〜6を組付ける前のピ
ストン1…の搬送開始時点から、搬送途中でのピストン
リング組付けの監視、組付け後の完成品の後工程への払
出し等の対応が可能になった。例えば、従来は2〜3人
の作業要員が必要であったものが、上記実施の形態の設
備を導入したことにより、1人の作業要員で済むように
なった。
【0048】なお、上記実施の形態において、ピストン
リング組付け設備1はピストン反転装置15を備える構
成に限定するものではない。例えば、ヘッド(トップ)
を下に向け、開口を上に向けた状態のピストン1…にピ
ストンリング2〜6を組付ける場合には、ピストン反転
装置15を備えなくてもよい。また、ピストン整列機構
30は、半完成品用パレットA2の一隅が最下点となる
ようにこのパレットA2を傾け、各格子目c…の1隅に
ピストン1を寄せるものであればよく、エアシリンダの
組合せ構成に限定するものではない。さらに、第1傾動
ユニット31と第2傾動ユニット41とは、交互に又は
同時に半完成品用パレットA2を傾けるものであればよ
い。
リング組付け設備1はピストン反転装置15を備える構
成に限定するものではない。例えば、ヘッド(トップ)
を下に向け、開口を上に向けた状態のピストン1…にピ
ストンリング2〜6を組付ける場合には、ピストン反転
装置15を備えなくてもよい。また、ピストン整列機構
30は、半完成品用パレットA2の一隅が最下点となる
ようにこのパレットA2を傾け、各格子目c…の1隅に
ピストン1を寄せるものであればよく、エアシリンダの
組合せ構成に限定するものではない。さらに、第1傾動
ユニット31と第2傾動ユニット41とは、交互に又は
同時に半完成品用パレットA2を傾けるものであればよ
い。
【0049】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。上記目的を達成するための請求項1は、ピストン
の外径より大きな内寸法の格子目を有する半完成品用パ
レットと、この半完成品用パレットをピストンリング取
付け前のピストンを収納した状態で搬送するとともに、
その途中に半完成品用パレットの一隅が最下点となるよ
うにパレットを傾けることで、全てのピストンを各格子
目の1隅に寄せるピストン整列機構を備えた前部パレッ
ト搬送装置と、半完成品用パレットからピストンを1つ
ずつ取り出すピストン取出し装置と、取り出したピスト
ンを搬送するピストン搬送装置と、搬送されたピストン
にピストンリングを個別に取付ける複数のリング組付け
装置と、ピストンリング取付け後のピストンを完成品用
パレットに収納するピストン収納装置と、完成品用パレ
ットを搬送する後部パレット搬送装置とからなり、 半完
成品用パレットは、ピストンを複数段に段積み収納する
大きさであり、また、完成品用パレットは、ピストンを
1段に収納する大きさであり、 ピストン整列機構は、半
完成品用パレットを第1の方向に傾ける第1傾動ユニッ
トと、半完成品用パレットを第1の方向に傾動した際に
半完成品用パレットの底部コーナを受ける第1傾動受部
と、半完成品用パレットを一旦水平状態に戻した後に第
1の方向と直角方向である第2の方向に傾ける第2傾動
ユニットと、半完成品用パレットを第2の方向に傾動し
た際に半完成品用パレットの底部コーナを受ける第2傾
動受部とからなり、 前部パレット搬送装置と後部パレッ
ト搬送装置とを、互いに離間して平行に配置するととも
に互いにパレット搬送方向を一致させ、これら前部パレ
ット搬送装置から後部パレット搬送装置に向って、複数
のリング組付け装置を1列に配置することで、前部パレ
ット搬送装置と後部パレット搬送装置と複数のリング組
付け装置とを平面視略H字状に配置したことを特徴とす
るピストンリング組付け設備である。
する。上記目的を達成するための請求項1は、ピストン
の外径より大きな内寸法の格子目を有する半完成品用パ
レットと、この半完成品用パレットをピストンリング取
付け前のピストンを収納した状態で搬送するとともに、
その途中に半完成品用パレットの一隅が最下点となるよ
うにパレットを傾けることで、全てのピストンを各格子
目の1隅に寄せるピストン整列機構を備えた前部パレッ
ト搬送装置と、半完成品用パレットからピストンを1つ
ずつ取り出すピストン取出し装置と、取り出したピスト
ンを搬送するピストン搬送装置と、搬送されたピストン
にピストンリングを個別に取付ける複数のリング組付け
装置と、ピストンリング取付け後のピストンを完成品用
パレットに収納するピストン収納装置と、完成品用パレ
ットを搬送する後部パレット搬送装置とからなり、 半完
成品用パレットは、ピストンを複数段に段積み収納する
大きさであり、また、完成品用パレットは、ピストンを
1段に収納する大きさであり、 ピストン整列機構は、半
完成品用パレットを第1の方向に傾ける第1傾動ユニッ
トと、半完成品用パレットを第1の方向に傾動した際に
半完成品用パレットの底部コーナを受ける第1傾動受部
と、半完成品用パレットを一旦水平状態に戻した後に第
1の方向と直角方向である第2の方向に傾ける第2傾動
ユニットと、半完成品用パレットを第2の方向に傾動し
た際に半完成品用パレットの底部コーナを受ける第2傾
動受部とからなり、 前部パレット搬送装置と後部パレッ
ト搬送装置とを、互いに離間して平行に配置するととも
に互いにパレット搬送方向を一致させ、これら前部パレ
ット搬送装置から後部パレット搬送装置に向って、複数
のリング組付け装置を1列に配置することで、前部パレ
ット搬送装置と後部パレット搬送装置と複数のリング組
付け装置とを平面視略H字状に配置したことを特徴とす
るピストンリング組付け設備である。
【0050】半完成品用パレットを、ピストンの外径よ
り大きな内寸法の格子目としたので、1種類の半完成品
用パレットに他種類のピストンを収納可能である。従っ
て、ピストンが多種類であるにもかかわらず、1種類の
半完成品用パレットを準備すればよく、管理、保管、運
用上、取り扱いが極めて容易である。また、ピストンリ
ング取付け前のピストンを収納した状態の、半完成品用
パレットを搬送する途中にピストン整列機構を備え、こ
のピストン整列機構により、半完成品用パレットの一隅
が最下点となるようにパレットを傾けることで、全ての
ピストンを各格子目の1隅に寄せることができる。この
ため、不ぞろいに並んだ全てのピストンを、極めて簡単
に同一方向に整列することができる。その結果、パレッ
ト内のピストンを1個ずつ確実に且つ容易に取り出すこ
とができ、高性能のピストン取出し装置を準備する必要
もない。
り大きな内寸法の格子目としたので、1種類の半完成品
用パレットに他種類のピストンを収納可能である。従っ
て、ピストンが多種類であるにもかかわらず、1種類の
半完成品用パレットを準備すればよく、管理、保管、運
用上、取り扱いが極めて容易である。また、ピストンリ
ング取付け前のピストンを収納した状態の、半完成品用
パレットを搬送する途中にピストン整列機構を備え、こ
のピストン整列機構により、半完成品用パレットの一隅
が最下点となるようにパレットを傾けることで、全ての
ピストンを各格子目の1隅に寄せることができる。この
ため、不ぞろいに並んだ全てのピストンを、極めて簡単
に同一方向に整列することができる。その結果、パレッ
ト内のピストンを1個ずつ確実に且つ容易に取り出すこ
とができ、高性能のピストン取出し装置を準備する必要
もない。
【0051】
【0052】1つの半完成品用パレットにピストンを段
積み収納するので、1つの半完成品用パレットに多数の
ピストンを容易に収納することができる。そして、ピス
トンを確実に段積み収納できるので、本発明のピストン
リング組付け工程よりも前工程において、多数のピスト
ンを保管するためのスペースを削減することができ、ま
た、多数のピストンの運搬が容易である。さらに、ピス
トン整列機構により、半完成品用パレットを傾けて全て
のピストンを各格子目の1隅に寄せるのに、複数段のピ
ストンを1度に傾けることができるので、ピストンを整
列させる作業の効率が高い。一方、完成品用パレットに
収納されたピストンは、一般に次工程ですぐに使われる
ので、段積みにする必要がない。このため、完成品用パ
レットはピストンを1段に収納する大きさですむ。従っ
て、段積みされた場合のように、各段毎に完成品用パレ
ットに中敷を入れるための高価な装置が不要である。
積み収納するので、1つの半完成品用パレットに多数の
ピストンを容易に収納することができる。そして、ピス
トンを確実に段積み収納できるので、本発明のピストン
リング組付け工程よりも前工程において、多数のピスト
ンを保管するためのスペースを削減することができ、ま
た、多数のピストンの運搬が容易である。さらに、ピス
トン整列機構により、半完成品用パレットを傾けて全て
のピストンを各格子目の1隅に寄せるのに、複数段のピ
ストンを1度に傾けることができるので、ピストンを整
列させる作業の効率が高い。一方、完成品用パレットに
収納されたピストンは、一般に次工程ですぐに使われる
ので、段積みにする必要がない。このため、完成品用パ
レットはピストンを1段に収納する大きさですむ。従っ
て、段積みされた場合のように、各段毎に完成品用パレ
ットに中敷を入れるための高価な装置が不要である。
【0053】
【0054】半完成品用パレットと完成品用パレットと
は形状(例えば高さ)が異なる。そのため、前部パレッ
ト搬送装置と後部パレット搬送装置とを分離する必要が
ある。分離した前部パレット搬送装置と後部パレット搬
送装置及び複数のリング組付け装置とを、合理的に配置
したので、ピストンリング組付け設備を小型にまとめる
ことができ、このため、配置スペースを削減することが
できるとともに、半完成品用パレットと完成品用パレッ
トの搬送、半完成品用パレットからのピストンの取り出
し、搬送過程でのピストンの着脱を自動化することがで
きるので、作業要員数の削減を図ることができる。その
結果、少数の要員で、ピストンリング組付け前のピスト
ンの搬送開始時点から、搬送途中でのピストンリング組
付けの監視、組付け後の完成品の後工程への払出し等の
対応が可能になった。
は形状(例えば高さ)が異なる。そのため、前部パレッ
ト搬送装置と後部パレット搬送装置とを分離する必要が
ある。分離した前部パレット搬送装置と後部パレット搬
送装置及び複数のリング組付け装置とを、合理的に配置
したので、ピストンリング組付け設備を小型にまとめる
ことができ、このため、配置スペースを削減することが
できるとともに、半完成品用パレットと完成品用パレッ
トの搬送、半完成品用パレットからのピストンの取り出
し、搬送過程でのピストンの着脱を自動化することがで
きるので、作業要員数の削減を図ることができる。その
結果、少数の要員で、ピストンリング組付け前のピスト
ンの搬送開始時点から、搬送途中でのピストンリング組
付けの監視、組付け後の完成品の後工程への払出し等の
対応が可能になった。
【図1】本発明に係るピストンリング組付け設備によっ
て得たピストンの構成図
て得たピストンの構成図
【図2】本発明に係るピストンリング組付け設備の平面
図
図
【図3】本発明に係る半完成品用パレットの構成図兼作
用図
用図
【図4】本発明に係る前部パレット搬送装置の正面図
【図5】本発明に係るピストン整列機構の側面図
【図6】本発明に係るピストン整列機構の平面図
【図7】本発明に係るピストンの整列方法の説明図
【図8】ピストン整列状態の説明図
【図9】本発明に係る第1〜第5リング組付け装置の正
面図
面図
【図10】本発明に係る第1〜第5リング組付け装置の
側面図
側面図
【図11】本発明に係るマガジンの要部側面図
【図12】図10の12−12線矢視図
【図13】図10の13−13線断面図
【図14】本発明に係る供給機構の作用説明図
1…ピストン、1a〜1c…リング溝、2〜6…ピスト
ンリング、10…ピストンリング組付け設備、11…前
部パレット搬送装置、12…ピストン取出し装置、14
…ピストン搬送装置、15…ピストン反転装置、16…
トランスファ装置、21〜25…リング組付け装置、2
6…ピストン収納装置、27…後部パレット搬送装置、
30…ピストン整列機構、A1〜A4…半完成品用パレッ
ト、B1〜B4…完成品用パレット、b…中仕切、c…格
子目。
ンリング、10…ピストンリング組付け設備、11…前
部パレット搬送装置、12…ピストン取出し装置、14
…ピストン搬送装置、15…ピストン反転装置、16…
トランスファ装置、21〜25…リング組付け装置、2
6…ピストン収納装置、27…後部パレット搬送装置、
30…ピストン整列機構、A1〜A4…半完成品用パレッ
ト、B1〜B4…完成品用パレット、b…中仕切、c…格
子目。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜口 泰史 静岡県浜松市葵東一丁目13番1号 本田 技研工業株式会社 浜松製作所内 (72)発明者 村松 宏二 静岡県浜松市葵東一丁目13番1号 本田 技研工業株式会社 浜松製作所内 (56)参考文献 特開 平7−266151(JP,A) 特開 平5−104380(JP,A) 特開 平5−50344(JP,A) 特開 平6−277957(JP,A) 実開 昭62−53231(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00 B65G 35/06 B65G 37/00
Claims (1)
- 【請求項1】 ピストンの外径より大きな内寸法の格子
目を有する半完成品用パレットと、この半完成品用パレ
ットをピストンリング取付け前のピストンを収納した状
態で搬送するとともに、その途中に半完成品用パレット
の一隅が最下点となるようにパレットを傾けることで、
全てのピストンを各格子目の1隅に寄せるピストン整列
機構を備えた前部パレット搬送装置と、半完成品用パレ
ットからピストンを1つずつ取り出すピストン取出し装
置と、取り出したピストンを搬送するピストン搬送装置
と、搬送されたピストンにピストンリングを個別に取付
ける複数のリング組付け装置と、ピストンリング取付け
後のピストンを完成品用パレットに収納するピストン収
納装置と、完成品用パレットを搬送する後部パレット搬
送装置とからなり、 前記半完成品用パレットは、ピストンを複数段に段積み
収納する大きさであり、また、前記完成品用パレット
は、ピストンを1段に収納する大きさであり、 前記ピストン整列機構は、前記半完成品用パレットを第
1の方向に傾ける第1傾動ユニットと、半完成品用パレ
ットを第1の方向に傾動した際に半完成品用パレットの
底部コーナを受ける第1傾動受部と、半完成品用パレッ
トを一旦水平状態に戻した後に第1の方向と直角方向で
ある第2の方向に傾ける第2傾動ユニットと、半完成品
用パレットを第2の方向に傾動した際に半完成品用パレ
ットの底部コーナを受ける第2傾動受部とからなり、 前記前部パレット搬送装置と前記後部パレット搬送装置
とを、互いに離間して平行に配置するとともに互いにパ
レット搬送方向を一致させ、これら前部パレット搬送装
置から後部パレット搬送装置に向って、前記複数のリン
グ組付け装置を1列に配置することで、前部パレット搬
送装置と後部パレット搬送装置と複数のリング組付け装
置とを平面視略H字状に配置 したことを特徴とするピス
トンリング組付け設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21744896A JP3294768B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | ピストンリング組付け設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21744896A JP3294768B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | ピストンリング組付け設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1058242A JPH1058242A (ja) | 1998-03-03 |
JP3294768B2 true JP3294768B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=16704405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21744896A Expired - Fee Related JP3294768B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | ピストンリング組付け設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3294768B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104308486B (zh) * | 2014-07-23 | 2017-06-13 | 大连豪森瑞德设备制造有限公司 | 多品种大型发动机活塞环装配机 |
-
1996
- 1996-08-19 JP JP21744896A patent/JP3294768B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1058242A (ja) | 1998-03-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |