JP3294625B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品の製造方法

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JP3294625B2
JP3294625B2 JP27377791A JP27377791A JP3294625B2 JP 3294625 B2 JP3294625 B2 JP 3294625B2 JP 27377791 A JP27377791 A JP 27377791A JP 27377791 A JP27377791 A JP 27377791A JP 3294625 B2 JP3294625 B2 JP 3294625B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置、薄膜磁気
ヘッド等の電子部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造は、マスクパターンを
ウェハ表面に転写する工程を有しており、その際両者の
位置合わせ(以下アライメントという)を必要とした。
このアライメントはウェハ表面にマークを形成し、この
位置を光学的に検出して行っていた。しかし、0.2μ
mルール以降の半導体装置の製造には、0.03μmよ
り高いアライメント精度が要求され、この精度は、ウェ
ハ表面のマークを検出する方法では、レジストの塗布む
らやマークのダメージ等に起因する検出誤差によって達
成が困難となった。
【0003】そのため、特公昭55−46053号公報
に記載のように、ウェハの裏面マークを検出する方法が
行われた。この方法は、ウェハプロセスの影響を受けに
くい位置検出光学系として、ウェハ裏面に設けたマーク
の位置を検出する方法である。裏面検出アライメントシ
ステムを有する露光装置で半導体集積回路を製造する場
合、表面検出は用いずに、裏面検出のみで第一の工程か
ら最終工程まで行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の裏面マーク
検出法を用いると、次のような問題が生じた。実際に半
導体集積回路を製造する場合には、既存の従来型の露光
装置を混用して用いることが考えられる。従来はアライ
メント方式として表面検出法を用いていることから、ウ
ェハの表裏面の位置の対応をつける必要が生じて来る。
表裏の対応をつけずに裏面検出と表面検出を混用すると
アライメント精度の劣化に直接つながり、好ましくな
い。この問題を解決しない場合、実際の半導体製造に支
障をきたすことになる。
【0005】本発明の目的は、アライメント精度の低下
を招くことなく微細パターンを形成可能な電子部品の製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子部品の製造方法は、第1の基板と、第
1の基板上のパターン及び第1のアライメントマークが
転写される第2の基板と、裏面に第2のアライメントマ
ークを、表面にセンサを有し、第1の基板上の光学像が
結像する位置に移動可能である第3の基板と、裏面位置
検出光学系とを備えた製造装置を用いる方法であって、
第3の基板上に結像した上記光学像の位置をセンサで検
出し、第3の基板の第2のアライメントマークを裏面位
置検出光学系により検出し、裏面位置検出光学系の基準
点位置を校正し、第2の基板の位置を、裏面位置検出光
学系により、第2の基板裏面の第3のアライメントマー
クを検出することにより測定し、第1の基板上の上記パ
ターン及び第1のアライメントマークを第2の基板に転
写するようにしたものである。また、上記目的を達成す
るために、本発明の電子部品の製造方法は、描画データ
記憶部と、描画データ記憶部に記憶されている描画デー
タに基づいた図形が形成される第1の基板と、裏面に第
1のアライメントマークを、表面にセンサを有し、描画
データの図形が描画される位置に移動可能である第2の
基板と、裏面位置検出光学系とを備えた製造装置を用い
る方法であって、第2の基板上に描画された上記図形の
位置を上記センサで検出し、第2の基板の第1のアライ
メントマークを上記裏面位置検出光学系により検出し、
裏面位置検出光学系の基準点位置を校正し、第1の基板
の位置を、裏面位置検出光学系により、第1の基板裏面
の第2のアライメントマークを検出することにより測定
し、上記描画データに基づいた図形を上記第1の基板に
形成するようにしたものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】本発明の電子部品の製造方法は、第2の基
板の位置を、その裏面に設けられたアライメントマーク
によって検出し、それに基づいて、パターンを第2の基
板表面に転写すると共に、第2の基板表面に第2のアラ
イメントマークを形成するものである。以下の工程にお
いて、少なくとも1度、表面の第2のアライメントマー
クによって位置検出を行い、パターンを形成する。以下
の工程すべて、表面の第2のアライメントマークを用い
てもよい。また、一部の工程は裏面のアライメントマー
クを用いてもよい。一般的には位置合わせに高い精密度
の要求される工程では裏面のアライメントマークを用い
ることが好ましい。
【0012】本発明に用いるウェハは、上述のように表
面及び裏面にそれぞれアライメントマークを有する。光
に対するアライメントマークは、基板に形成された溝、
穴、凸部、格子状の凹凸、基板と反射率の異なる金属等
により構成される。電子線に対するアライメントマーク
は、上記と同様の凹部や凸部、2次電子を発生する材料
等により構成される。X線に対するアライメントマーク
は、上記と同様の凹部や凸部、X線の吸収体又は反射体
等により構成される。
【0013】
【作用】図1を用いて本発明の作用を詳細に説明する。
図1(a)は、本発明による例である。両面がミラー面
に加工されたウェハ9の裏面に裏面検出用のアライメン
トマーク21を形成する。このウェハ9の第一層目のリ
ソグラフィ工程を施す際に、裏面検出アライメントシス
テムを用いた露光装置に設置して、ウェハ9の位置を裏
面検出アライメントシステムで検出する。その後所定の
位置にウェハ9を位置決めして所望のパターンをウェハ
9の表面のレジスト23に形成する際に、表面検出用の
アライメントマーク22も同時に形成し、いずれもウェ
ハ9に転写しておけば、次のリソグラフィ工程では表面
検出法によるアライメントが可能となる。この場合は、
ウェハの表裏で位置関係が一義に決定するので好まし
い。この時の誤差要因は、裏面検出アライメントシステ
ムの検出誤差σr(0.05μm(3σ)程度)と表面
検出アライメントシステムの検出誤差σs(0.1μm
(3σ)程度)のみである。従って、第2層目の総合ア
ライメント誤差σrtは式1となる。
【0014】
【数1】
【0015】次に、図1(b)に示すような第一のリソ
グラフィ工程で表面検出法を用いた場合を例にとって以
下に説明する。一般的に第一層目のリソグラフィ工程に
おいては、ウェハ9のオリエンテーションフラット(通
称オリフラ)を基準に機械的な精度でウェハ9を位置決
めした後にパターンを転写する。この機械的な位置決め
による誤差σmは、±5μm(3σ)程度である。この
誤差は、必然的にウェハの裏面マークとは何の相関も有
していないので、そのまま位置検出誤差となる。よっ
て、次の第二のリソグラフィ工程で裏面アライメントシ
ステムを用いた場合の第2層目の総合アライメント誤差
σstは式2となる。
【0016】
【数2】
【0017】また、図1(c)に示すような第一層目を
表面検出システムでオリフラ合わせによって位置決めし
た後に露光し、表面に開口部を形成し、異方性エッチン
グによって貫通穴を設けて第二層目を形成するために用
いる裏面検出用マーク21とする場合は、異方性エッチ
ングの非対称加工誤差σe(ウェハの厚さ400μmで
20μm(3σ)程度)が含まれる。この誤差はウェハ
9の結晶の欠陥に依存して生じる。もし、理想的な結晶
で無欠陥であればσeは0になるが、実際にはほとんど
のウェハ9には欠陥があるために加工誤差が生じてしま
う。この場合の第2層目の総合アライメント精度σet
式3となる。
【0018】
【数3】
【0019】式1と式2と式3から明らかなように、表
面検出システムを有するリソグラフィ装置と裏面検出シ
ステムを有するリソグラフィ装置を混用して半導体集積
回路を製造する場合、第一のリソグラフィ工程で裏面検
出アライメントを行う方法が優れたアライメント精度を
実現できることが分かる。
【0020】
【実施例】〈実施例1〉初めに、リソグラフィ装置とし
て縮小投影露光装置を用いてパターンを形成する方法を
説明する。図5は縮小投影露光装置の模式図である。縮
小投影露光装置は、集積回路のパターンの描かれたレテ
ィクル4を照明光学系1で照明し、コンデンサレンズ
2、縮小投影レンズ7を通してウェハ9上に縮小転写す
る装置である。露光の手順は、次のように行われる。縮
小投影レンズ7とウェハ9の焦点合わせはギャップセン
サ8、18で行う。ギャップセンサ8、18は、空気差
圧を利用するものが簡単な構成で精度良く位置を検出で
きる。また、ウェハ9は、台16上のXYZθテーブル
13、14、15上に載置され、所望の位置に移動がで
きる。このXYZθテーブル13、14、15の位置
は、レーザ測長計11によりレーザ光をミラー10に照
射して測定され、システム制御ユニット19で処理され
る。また、XYZθテーブル13、14、15は、駆動
ユニット17a、17b、17cにて駆動される。
【0021】レティクル4とウェハ9の位置は精度良く
相対的に位置合わせする必要がある。レティクル4の位
置はレティクル位置検出光学系6で測定され、システム
制御ユニット19に信号が送られる。図示の装置の場
合、ウェハ9の位置は、裏面位置検出光学系12にて測
定されてシステム制御ユニット19に信号が送られる。
もちろん従来の表面位置検出光学系(図示せず)を用い
ても良い。
【0022】裏面位置検出光学系12を用いる場合、縮
小投影レンズ7を検出光が通過しないいわゆるオフアク
シスアライメントになる。このために、レティクル位置
検出光学系6の基準点と裏面位置検出光学系12の基準
点を一致させる必要がある。そこで、二つの光学系を校
正する校正手段24を設ける。この校正方法を説明す
る。まず、図6に示すパターン25及び位置検出用のア
ライメントマーク3が形成されたレティクル4を縮小投
影露光装置に設置する。このレティクル4の基準点位置
検出をレティクル位置検出光学系6を用いて行う。次
に、校正手段24をXYZθステージ13、14、15
を駆動して縮小投影露光レンズ7の真下に移動する。こ
の状態で照明光源1及びコンデンサレンズ2によりレテ
ィクル4を照明し、校正手段24上にパターンを結像さ
せる。校正手段24は、露光光波長に感度を持つセンサ
27で構成されており、結像パターンの位置を検出でき
る。これにより、レティクル4の位置が縮小投影レンズ
7の結像位置として検出できることになる。また、校正
手段24の裏面には、裏面検出用のマーク26がある。
このときに、裏面検出光学系12により、校正手段24
の位置を検出すればレティクル位置検出光学系6と裏面
位置検出光学系12の基準点位置が校正できることにな
る。校正手段24の厚さは位置検出誤差を避けるため
に、ウェハ9の厚さと実質的に等しく取るのが望まし
い。
【0023】この校正動作を行なった後、システム制御
ユニット19で相対位置ずれ量を算出し、XYZθステ
ージ駆動ユニット17a、17b、17cに指令してウ
ェハ9を所望の位置に移動する。その後、レティクル4
を縮小投影露光装置に設置し、ウェハ9の裏面のアライ
メントマークを裏面検出光学系12で測定し、レティク
ル4を照明して、ウェハ9上の感光膜上にパターンを形
成し、ウェハ9の表面にこれを転写する。以上が縮小投
影露光装置を用いてリソグラフィ工程を行った場合の説
明である。なお、図5において5は位置合わせ用のテー
ブル、20はこのテーブル移動用の駆動手段である。
【0024】次に、この方法を用いてMOS(メタル
オキサイド セミコンダクター構造の絶縁ゲート型)電
界効果トランジスタを製造した例を図2を用いて説明す
る。まず、p型Si基板51表面に、膜厚35nmのS
iO2酸化膜52を形成し、その上に膜厚100nmの
Si34膜53を堆積する(図2(a))。その次にホ
トレジスト膜54を形成し、上記の裏面検出アライメン
トシステムで位置決めした後にホトレジスト膜54をパ
ターンとする。このときに表面検出用のアライメントマ
ーク(図示せず)を形成する。ドライエッチングにより
Si34膜53をパターンとし、さらにホトレジスト膜
54をマスクにBを約1013/cm2イオン打込みして
チャネルストッパを形成する(図2(b))。ついで湿
式酸化により約800nmのフィールド酸化膜55を形
成する(図2(c))。
【0025】Si34膜53、SiO2酸化膜52を除
去し、SiO2からなるゲート酸化膜56を乾式酸化で
形成し、Bを約1012/cm2イオン打込みする(図2
(d))。次に多結晶シリコンを堆積し、Pを1021
cm3添加し、ホトレジスト膜(図示せず)をマスクに
ドライエッチングによりゲート57を形成する。この際
上記工程で形成した表面検出用のアライメントマークを
用いて、ホトレジスト膜のパターンを形成する。ソー
ス、ドレイン形成のため、このゲート57をマスクにし
てAsを約1016/cm2イオン打込みする(図2
(e))。
【0026】層間絶縁膜とするPを含んだSiO2膜5
8を化学気相成長(CVD)法で約500nmの厚みに
形成し、熱処理して表面を平坦化する(図2(f))。
次に裏面検出用のアライメントマークで位置決めして、
ホトレジスト膜のパターンを形成し、ドライエッチング
により接続孔を形成する。その後Si入りのAlを蒸着
し、裏面検出用のアライメントマークで位置決めして、
ホトレジスト膜のパターンを形成し、ドライエッチング
により配線パターン59とする(図2(g))。以下通
常通りnMOS電界効果トランジスタを製造する。
【0027】なお、最後の2つの位置決めは、表面検出
用のアライメントマークで位置決めして行ってもよい。
以上のプロセスによって、良好なアライメント精度でn
MOS構造の集積回路を有する半導体装置が製造でき
た。
【0028】〈実施例2〉ダブルウェル構造のCMOS
(Comlementary Metal Oxide Semiconductor;n型チャ
ネルとp型チャネルを持つMOS)の製造の例を図3に
示して説明する。まず、n型基板60にSiO2膜(図
示せず)を形成し、ついでホトレジスト膜(図示せず)
を形成し、前記の裏面検出アライメントシステムで位置
決めした後に、ホトレジスト膜をパターンとする。この
ときに表面検出用のアライメントマーク(図示せず)を
形成しておく。このパターンによりSiO2膜をパター
ンとし、これをマスクにnウェル61、pウェル62を
自己整合法を用いて形成する(図3(a))。
【0029】次に、実施例1と同様にフィールド酸化膜
55を形成するが、この時は表面検出用のアライメント
マークで位置決めして行なう(この場合裏面検出用のア
ライメントマークを用いても、以下の工程で少なくとも
一度表面検出用のアライメントマークで位置決めすれば
よい)。実施例1と同様にSiO2からなるゲート酸化
膜(図示せず)を形成する(図3(b))。
【0030】多結晶SiをCVD法で形成し、n型不純
物の拡散で多結晶Siを導電性にし、これをパターンと
してゲート57を形成する。ゲート57をマスクにして
As、次にBを打ち込み、ソース、ドレインとなる高濃
度n型層、高濃度p型層を形成する(図3(c))。
【0031】高温CVD法によりSiO2からなる層間
絶縁膜58′を形成した後、多結晶Si63を被着し、
加工する(図3(d))。パシベーション膜64を形成
し、位置決めし、コンタクト孔をあけ(図3(e))、
Alを蒸着し、さらに裏面検出アライメントシステムで
位置決めして、配線パターン59とし(図3(f))、
良好なアライメント精度でCMOS構造の集積回路を有
する半導体装置が製造できた。
【0032】〈実施例3〉次に、図4を用いてバイポー
ラ−CMOS(以下Bi−CMOSと略す)の製造の例
を説明する。図4(a)はBi−CMOSの製造工程を
説明する図、図4(b)は製造したBi−CMOSの断
面図である。Bi−CMOSは、高速なバイポーラと消
費電力の僅かなCMOSを両立させて互いの長所を併せ
持つものである。
【0033】p型基板70に高濃度n型埋込層71、高
濃度p型埋込層72を形成するためにリソグラフィを行
う。この時に、裏面検出アライメントシステムを有する
露光装置を用いてパターンを形成する。この場合も実施
例1及び2と同様に次のリソグラフィ用に表面検出用の
アライメントマークを形成する。
【0034】以下の工程においては、特に記載しない限
り表面検出用のアライメントマークを用いて、リソグラ
フィを行った。まず、薄いエピタキシャル層を成長さ
せ、nウエル61、pウエル62を形成し、フィールド
酸化膜55を形成する。多結晶シリコン層を堆積し、パ
ターンとしてCMOSトランジスタのゲート57を形成
する。バイポーラトランジスタのコレクタ、ベース領域
をイオン打込み法で形成し、多結晶シリコン層の堆積と
パターン化によりバイポーラトランジスタのエミッタ電
極73を形成する。
【0035】パシベーション膜形成後、裏面検出用のア
ライメントマークを用いて、コンタクトホール形成、A
l配線を形成し、良好なアライメント精度でBi−CM
OS構造の集積回路を製造することができた。
【0036】〈実施例4〉次に図7に示すように、電子
線描画装置に裏面検出光学系12を設けた場合を説明す
る。描画データ記憶部36に格納された図形は、電子銃
37と電子レンズ38a、38b、38cによってウェ
ハ9に描画される。ウェハ9の裏面に裏面検出光学系1
2を設置する。校正手段24は電子線に感度を有するセ
ンサ27で構成される。その他の部分は実施例1とほぼ
同様であり、試料移動手段40はXYZθステージから
なるが詳しい図は省略する。
【0037】この電子線描画装置を用い、実施例1と同
様の半導体装置を製造した。最初の工程でウェハ9の裏
面のアライメントマークを裏面検出光学系12を用いて
検出して位置合わせを行い、表面にパターンを形成する
とき、ウェハ9の表面にもアライメントマークを形成す
る。以後、少なくとも一度この表面のアライメントマー
クを用いて位置合わせを行う。このようにして、高精度
で位置合わせを行なうことができた。
【0038】〈実施例5〉次に図8に示すように、X線
投影露光装置に裏面検出光学系12を設けた場合を説明
する。露光光源28より発生する光を照明ミラー29に
て集光し、パターンの形成されているマスク30を照明
する。反射した光は、照明ミラー31、32、33、3
4等からなる投影光学ミラー群42で反射され、ウェハ
9上に結像してパターンを形成する。反射型光学システ
ムの場合は、マスク30全面を一度に照明できないの
で、一般には、図8に示すようにマスク30とウェハ9
を同期走査して露光する。また、マスク30、ウェハ9
間の相対位置合わせは、実施例1と同様に本発明の裏面
検出光学系12とマスク位置検出光学系35と校正手段
24を用いる。位置合わせ方法については実施例1と同
じである。
【0039】X線投影露光装置を用い、実施例1と同様
の半導体装置を製造した。最初の工程でウェハ9の裏面
のアライメントマークを裏面検出光学系12を用いて検
出して位置合わせを行い、表面にパターンを形成すると
き、ウェハ9の表面にもアライメントマークを形成す
る。以後、少なくとも一度この表面のアライメントマー
クを用いて位置合わせを行う。このようにして、高精度
で位置合わせを行うことができた。
【0040】なお、以上の実施例は半導体装置の製造の
例を示したが、他に磁気ディスクの薄膜ヘッドの加工等
も一般にリソグラフィ技術が利用されており、本発明
は、このような磁気ディスクの薄膜ヘッドの加工にも応
用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明の電子部品の製造方法によると、
ウェハの裏面のアライメントマークを検出して第1層目
のパターン及びアライメントマークを形成し、以後の重
ね合わせ工程においては、少なくとも1度表面に転写さ
れたアライメントマークを検出して位置合わせするの
で、高いアライメント精度が得られる。仮に、従来の表
面に形成されたアライメントマークを検出する方法と、
裏面に形成されたアライメントマークを検出する方法を
混用したとしても、このように高いアライメント精度を
得ることはできない。 また、本発明の電子部品の製造方
法によると、裏面にアライメントマークを、表面にセン
サを有し、光学像が結像する位置又は描画された図形の
像の位置に移動可能である基板を用いて裏面位置検出光
学系の基準点位置を校正するので高いアライメント精度
が得られる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するためのウェハ断面の模式図で
ある。
【図2】本発明をnMOS製造工程に適用した場合を示
す図である。
【図3】本発明をCMOS製造工程に適用した場合を示
す図である。
【図4】本発明をBi−CMOS製造工程に適用した場
合を示す図である。
【図5】本発明の縮小投影露光装置の一例の模式図であ
る。
【図6】本発明を実施するために必要なレティクルのパ
ターンの一例を示す図である。
【図7】本発明の電子線描画装置の一例の模式図であ
る。
【図8】本発明のX線縮小投影露光装置の一例の模式図
である。
【符号の説明】
1 照明光源 2 コンデンサレンズ 3、21、22 アライメントマーク 4、4a レティクル 5 テーブル 6 レティクル位置検出光学系 7 縮小投影レンズ 8、18 ギャップセンサ 9 ウェハ 10 ミラー 11 レーザ測長計 12 裏面位置検出光学系 13、14、15 XYZθステージ 16 台 17a、17b、17c 駆動ユニット 19 システム制御ユニット 20 駆動手段 23 レジスト 24 校正手段 25 パターン 26 マーク 27 センサ 28 露光光源 29、31、32、33、34 照明ミラー 30 マスク 35 マスク位置検出光学系 36 描画データ記憶部 37 電子銃 38a、38b、38c 電子レンズ 40 試料移動手段 41 制御装置 42 投影光学ミラー群 51 p型Si基板 52 SiO2酸化膜 53 Si34膜 54 ホトレジスト膜 55 フィールド酸化膜 56 ゲート酸化膜 57 ゲート 58 SiO2膜 58′ 層間絶縁膜 59 配線パターン 60 n型基板 61 nウェル 62 pウェル 63 多結晶Si 64 パシベーション膜 70 p型基板 71 高濃度n型埋込層 72 高濃度p型埋込層 73 エミッタ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−183116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基板と、 該第1の基板上のパターン及び第1のアライメントマー
    クが転写される第2の基板と、 裏面に第2のアライメントマークを、表面にセンサを有
    し、上記第1の基板上の光学像が結像する位置に移動可
    能である第3の基板と、 裏面位置検出光学系とを備えた製造装置を用いる電子部
    品の製造方法であって、上記第3の基板上に結像した上
    記光学像の位置を上記センサで検出し、 上記第3の基板の上記第2のアライメントマークを上記
    裏面位置検出光学系により検出し、 裏面位置検出光学系の基準点位置を校正し、 上記第2の基板の位置を、上記裏面位置検出光学系によ
    り、上記第2の基板裏面の第3のアライメントマークを
    検出することにより測定し、 上記第1の基板上の上記パターン及び上記第1のアライ
    メントマークを上記第2の基板に転写することを特徴と
    する電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】描画データ記憶部と、 該描画データ記憶部に記憶されている描画データに基づ
    いた図形が形成される第1の基板と、 裏面に第1のアライメントマークを、表面にセンサを有
    し、上記描画データの図形が描画される位置に移動可能
    である第2の基板と、 裏面位置検出光学系とを備えた製造装置を用いる電子部
    品の製造方法であって、上記第2の基板上に描画された
    上記図形の位置を上記センサで検出し、 上記第2の基板の上記第1のアライメントマークを上記
    裏面位置検出光学系により検出し、 裏面位置検出光学系の基準点位置を校正し、 上記第1の基板の位置を、上記裏面位置検出光学系によ
    り、上記第1の基板裏面の第2のアライメントマークを
    検出することにより測定し、 上記描画データに基づいた図形を上記第1の基板に形成
    することを特徴とする電子部品の製造方法。
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