JP3294089B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3294089B2
JP3294089B2 JP30260295A JP30260295A JP3294089B2 JP 3294089 B2 JP3294089 B2 JP 3294089B2 JP 30260295 A JP30260295 A JP 30260295A JP 30260295 A JP30260295 A JP 30260295A JP 3294089 B2 JP3294089 B2 JP 3294089B2
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彰浩 田村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撮像装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの逆光補正手段を搭載した撮
像装置が開発されている。従来の撮像装置としては、例
えば特開平04−340875号公報があった。以下
に、この従来の撮像装置について説明する。図12は同
公報に示されている従来の撮像装置のブロック図であ
る。図12において、1101はレンズ、1102は絞
り機構、1103は撮像素子、1104は撮像素子11
03の出力を適当な大きさまで増幅するプリアンプ、1
105は積分回路、1106は絞り制御回路、1107
はガンマ補正回路、ホワイトバランス回路等で構成され
るプロセス回路、1108は自動利得制御回路(以下A
GC回路という)、1109は積分回路、1110はA
GC回路1108の利得を制御する信号を発生するAG
C制御回路、1111はAGC回路1108の映像信号
出力をA/D変換するA/D変換器、1112はA/D
変換された信号を複数の領域に分割する領域分割回路、
1113は各領域に分割された信号から各領域の明るさ
に対応した評価値を演算する積算回路、1114は各領
域に分割された信号を明るさ別に計数することにより、
度数分布を求める度数分布演算回路、1115は積算回
路1113の出力および度数分布演算回路1114の出
力をマイコンに入力するためのインターフェイス回路、
1116はマイコン、1117はマイコン1116のデ
ジタル信号出力をアナログ信号に変換するD/A変換
器、1118はD/A変換器1117の出力に応じ、制
御信号を発生させる制御信号発生回路、1119は制御
信号発生回路1118より出力される制御信号により、
映像信号の利得を制御する利得制御回路、1120はカ
メラの信号処理回路、1121は信号出力端子である。
【0003】以上のように構成された従来の撮像装置に
ついて、以下その動作を説明する。レンズ1101を通
った光は、絞り機構1102で光量を制限され撮像素子
1103で電気信号に変換された後、プリアンプ110
4で増幅される。このプリアンプ1104の出力は、積
分回路1105で積分され、プリアンプ1104の出力
信号レベルに対応した直流信号となり絞り制御回路11
06に入力される。絞り制御回路1106では、入力さ
れた直流信号レベルと基準電圧とを比較し、プリアンプ
1104の出力信号レベルが一定となるように絞り機構
1102を動作させるような制御信号を出力する。
【0004】一方、プリアンプ1104の出力はガンマ
補正やホワイトバランスを行うプロセス回路1107を
通り、AGC回路1108に入力される。このAGC回
路1108は、AGC回路1108の出力を積分回路1
109で積分し、AGC回路1108の出力レベルに対
応した直流信号とした後、AGC制御回路1110で基
準電圧と比較し発生されるAGC制御信号により、AG
C回路1108の出力信号レベルを一定にする。
【0005】AGC回路1108の出力は、A/D変換
器1111によりデジタル信号に変換され、領域分割回
路1112により複数の領域に画面上を分割し、演算回
路1113がそれぞれの領域における映像信号の平均輝
度分布を各領域の露出評価値として検出するとともに、
度数分布演算回路1114が各領域内の輝度分布を求
め、マイコン1116が画面中央部とその他の領域との
相関をとり、画面中央部と相関がある領域を主要被写体
領域とし、それ以外の領域を非主要被写体領域とする。
そして、主要被写体領域と非主要被写体領域との比によ
り逆光および過順光を判別し、その程度に応じ映像信号
の利得を制御する。映像信号の利得を制御する時に、映
像信号の輝度レベルが高い部分に比べ、輝度レベルが低
い部分の利得が高くなるように補正する。このように利
得制御回路1119から暗い部分の階調特性が補正され
コントラストのついた信号が出力され、信号処理回路1
120により種々の処理をした後、信号出力端子112
1より映像信号が出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、絞り制御と、AGC制御と、利得制
御による階調補正制御手段とはそれぞれ別の制御ループ
を持ち、各々独立した制御系になっており、各々の制御
で最適なものになるように積分回路や特徴量抽出回路の
抽出エリアはばらばらに考えられてきた。つまり、絞り
制御やAGC制御では映像信号を別々の場所から抜き出
し制限せずに積分したり、階調補正回路では領域分割回
路である領域を領域分割して特徴量を求め階調補正を行
っている。
【0007】したがって、明るい被写体が画面の端から
入ってきた時、絞り制御とAGC制御と階調補正がばら
ばらに反応し、絞り制御と逆光補正あるいは階調補正制
御を自然に連動動作させることができず、自然な出力画
像を得ることができないという問題点があった。この発
明は、上記従来の問題点を解決するもので、明るい被写
体が画面の端から入ってきた時にも、自然な出力画像を
得ることができる撮像装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の撮像装置
は、映像信号を出力する撮像素子と、この撮像素子に入
射する光量を制御する絞りと、この絞りを駆動する絞り
駆動回路と、撮像素子の映像信号の画面エリアを制限す
るエリア制限回路と、このエリア制限回路で制限された
映像信号から画像の特徴量を抽出する特徴量抽出回路
と、この特徴量抽出回路が抽出した特徴量により撮像素
子からの映像信号の輝度レベル毎に利得を制御すること
で階調補正を行う階調補正回路と、エリア制限回路で制
限された映像信号を積分する積分回路と、この積分回路
の積分結果により撮像素子の出力信号レベルが一定にな
るように絞り駆動回路を制御する絞り制御手段と、階調
補正回路の出力信号を処理して映像信号を出力する信号
処理回路とを具備し、エリア制限回路で同じ画面のエリ
ア制限された映像信号を基に、絞り制御手段が絞り制御
を行い、且つ階調補正回路が階調補正を行うという構成
にしたことを特徴とするものである。
【0009】請求項1記載の撮像装置によれば、エリア
制限回路で同じ画面エリアに制限された映像信号を基に
絞り制御と階調補正を行った映像信号を出力するように
しているため、明るい被写体が画面の端から入ってきた
時にも、絞り制御と階調補正制御が同時に反応してこれ
らの連動動作をスムースに行うことができるので自然な
出力画像を得ることができる。
【0010】請求項2記載の撮像装置は、映像信号を出
力する撮像素子と、この撮像素子に入射する光量を制御
する絞りと、この絞りを駆動する絞り駆動回路と、撮像
素子からの映像信号の利得を制御するAGC回路と、こ
のAGC回路の出力信号レベルが一定になるように制御
するAGC制御手段と、このAGC回路の映像信号の画
面エリアを制限するエリア制限回路と、このエリア制限
回路で制限された映像信号から画像の特徴量を抽出する
特徴量抽出回路と、この特徴量抽出回路が抽出した特徴
量によりAGC回路の映像信号出力の輝度レベル毎に利
得を制御することで階調補正を行う階調補正回路と、エ
リア制限回路で制限された映像信号を積分する積分回路
と、この積分回路の積分結果により撮像素子の出力信号
レベルが一定になるように絞り駆動回路を制御する絞り
制御手段と、階調補正回路の出力信号を処理して映像信
号を出力する信号処理回路とを具備し、エリア制限回路
で同じ画面のエリア制限された映像信号を基に、絞り制
御手段が絞り制御を行い、且つAGC制御手段がAGC制御を
行い、且つ階調補正回路が階調補正を行うという構成に
したことを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の撮像装置によれば、エリア
制限回路で同じ画面エリアに制限された映像信号を基に
絞り制御とAGC制御と階調補正を行った映像信号を出
力するようにしているため、明るい被写体が画面の端か
ら入ってきた時にも、絞り制御とAGC制御と階調補正
制御が同時に反応してこれらの連動動作をスムースに行
うことができるので自然な出力画像を得ることができ
る。
【0012】請求項3記載の撮像装置は、映像信号を出
力する撮像素子と、この撮像素子に入射する光量を制御
する絞りと、この絞りを駆動する絞り駆動回路と、撮像
素子の映像信号の画面エリアを制限するエリア制限回路
と、このエリア制限回路で制限された映像信号から画像
の特徴量を抽出する特徴量抽出回路と、この特徴量抽出
回路が抽出した特徴量から逆光および過順光度合を判別
し階調補正係数を出力する画像判別手段と、階調補正係
数により撮像素子からの映像信号の輝度レベル毎に利得
を制御することで階調補正を行う階調補正回路と、エリ
ア制限回路で制限された映像信号出力を積分する積分回
路と、この積分回路の積分結果により撮像素子の出力信
号レベルが一定になるように絞り駆動回路を制御する絞
り制御手段と、階調補正回路の出力信号を処理して映像
信号を出力する信号処理回路とを具備し、エリア制限回
路で同じ画面のエリア制限された映像信号を基に、絞り
制御手段が絞り制御を行い、且つ階調補正回路が階調補
正を行うという構成にしたことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項3記載の撮像装置によれば、請求項
1と同効果がある。請求項4記載の撮像装置は、映像信
号を出力する撮像素子と、この撮像素子に入射する光量
を制御する絞りと、この絞りを駆動する絞り駆動回路
と、撮像素子からの映像信号の利得を制御するAGC回
路と、このAGC回路の出力信号レベルが一定になるよ
うに制御するAGC制御手段と、このAGC回路の映像
信号出力の画面エリアを制限するエリア制限回路と、こ
のエリア制限回路で制限された映像信号から画像の特徴
量を抽出する特徴量抽出回路と、この特徴量抽出回路が
抽出した特徴量から逆光および過順光度合を判別し階調
補正係数を出力する画像判別手段と、階調補正係数によ
りAGC回路の映像信号の輝度レベル毎に利得を制御す
ることで階調補正を行う階調補正回路と、エリア制限回
路で制限された映像信号を積分する積分回路と、この積
分回路の積分結果により撮像素子の出力信号レベルが一
定になるように絞り駆動回路を制御する絞り制御手段
と、階調補正回路の出力信号を処理して映像信号を出力
する信号処理回路とを具備し、エリア制限回路で同じ画
面のエリア制限された映像信号を基に、絞り制御手段が
絞り制御を行い、且つAGC制御手段がAGC制御を行い、且
つ階調補正回路が階調補正を行うという構成にしたこと
を特徴とするものである。
【0014】請求項4記載の撮像装置によれば、請求項
2と同効果がある
【0015】請求項記載の撮像装置は、請求項1、請
求項2,請求項3または請求項4において、特徴量抽出
回路が抽出する特徴量を映像信号の1フィールドの画面
エリアの輝度分布としたものである。請求項記載の撮
像装置によれば、請求項1、請求項2,請求項3または
請求項4の効果のほか、階調補正回路の階調補正が容易
になる。
【0016】請求項記載の撮像装置は、請求項1、請
求項2,請求項3または請求項4において、エリア制限
回路が特徴量を抽出する範囲を2のべき乗の整数倍のラ
イン数と画素数にしたものである。請求項記載の撮像
装置によれば、請求項1、請求項2,請求項3または請
求項4き効果のほか、エリア制限回路、積分回路おらひ
特徴量抽出回路の回路規模小さくでき、さらにあらゆる
画素数のエリアに容易に対応することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態につ
いて、図1ないし図8を参照しながら説明する。図1は
この発明の第1の実施の形態における撮像装置の構成を
示すブロック図である。図1において、101は絞り、
102は撮像素子、103はガンマ補正回路やホワイト
バランス回路等で構成されるプロセス回路、104はA
GC回路、105はAGC回路104の映像信号をA/
D変換するA/D変換器、106はA/D変換器105
の映像信号の画面エリアを制限するエリア制限回路、1
07はエリア制限回路106の出力を積分する積分回
路、108は積分回路107の積分結果を目標値と比較
し絞り駆動回路109を制御する絞り制御手段、109
は絞り制御手段108の制御信号によって絞り101を
駆動する絞り駆動回路、110は絞り制御手段108の
制御信号によってAGC回路104の利得を制御する信
号を発生するAGC制御手段、111はエリア制限回路
106からの映像信号出力の特徴量を抽出する特徴量抽
出回路、112は入力画像の逆光および過順光度合を判
別し階調補正係数を出力する画像判別手段、113は階
調補正係数に応じて階調補正を行う階調補正回路、11
4は階調補正回路113で階調補正された映像信号の信
号処理を行う信号処理回路、115は信号処理回路11
4の映像信号出力をD/A変換するD/A変換器であ
る。
【0018】図2はこの発明の第1の実施の形態におけ
る入力映像信号の1フィールドの画像を示した図であ
る。図2において、201は抽出エリア、202は有効
画面、抽出エリア201の水平走査方向Hは512画
素、垂直走査方向Vは192画素である。図3はこの発
明の第1の実施の形態における特徴量抽出回路111が
抽出した輝度分布の例を示す図である。図3において、
aは輝度分布、bは低輝度画素数、cは中輝度画素数、
dは高輝度画素数である。
【0019】図4はこの発明の第1の実施の形態におけ
る特徴量抽出回路111のブロック図である。図4にお
いて、401は比較器、402は低輝度画素数のカウン
タ回路、403は中輝度画素数のカウンタ回路、404
は高輝度画素数のカウンタ回路である。図5はこの発明
の第1の実施の形態における画像判別手段112のブロ
ック図である。図5において、501は量子化テーブ
ル、502は出力テーブル、503はフィルタ回路であ
る。
【0020】図6はこの発明の第1の実施の形態におけ
る階調補正回路113のブロック図である。図6におい
て、602はY1ゲイン発生回路、603はY2ゲイン
発生回路、604は輝度平均回路(LPF)、605は
加算器、606は加重平均回路、607はディレイ回
路、608は乗算器である。図7はこの発明の第1の実
施の形態における階調補正特性を示したものである。
【0021】図8はこの発明の第1の実施の形態におけ
る階調補正特性と入出力特性を示したものである。以上
のように構成されたこの発明の第1の実施の形態の撮像
装置について、以下その動作を説明する。図1におい
て、まず、絞り101で撮像素子102への入射光量を
調整を行う。次に撮像素子102で撮像された映像信号
はプロセス回路103でガンマ補正やホワイトバランス
等の処理をした後、AGC回路104に入力される。A
GC回路104の出力映像信号はA/D変換器105で
デジタル信号に変換される。そして、A/D変換器10
5で0〜255にデジタル変換された映像信号はエリア
制限回路106と階調補正回路113に入力される。
【0022】まず、エリア制限回路106がA/D変換
器105の映像信号の画面エリアすなわち画面中のデー
タサンプルエリアを制限する。エリア制限回路106で
は512×192の画面エリアに映像信号を制限する。
このようにエリア制限の有効画面領域を2のべき乗の整
数倍の画素数とライン数にすることによってエリア制限
回路106、積分回路107および特徴量抽出回路11
1のデジタル回路の回路規模を小さくすることができ、
さらにあらゆる画素数のエリアにも容易に対応すること
ができる。そして、エリア制限回路106によって画面
エリアを制限された映像信号は積分回路107と特徴量
抽出回路111にそれぞれ入力される。
【0023】まず、絞り制御に関する動作を説明する。
エリア制限回路106の出力を積分回路107で積分
し、エリア制限回路106の出力レベルに対応した信号
とした後、絞り制御手段108で基準値と比較し発生さ
れる絞り制御信号により絞り駆動回路109を制御し、
絞り駆動回路109が絞り101を駆動して撮像素子1
02の出力信号レベルが一定になるように制御する。さ
らに、絞り制御手段108の絞り制御範囲を越える時は
絞り制御手段108がゲイン制御信号を出力し、AGC
制御手段110がゲイン制御信号と基準値を比較し発生
されるAGC制御信号により、AGC回路104の出力
信号レベルが一定になるように制御する。
【0024】次に、階調補正制御に関する動作を説明す
る。エリア制限回路106の出力から特徴量抽出回路1
11で特徴量として低輝度画素数、中輝度画素数および
高輝度画素数の輝度分布を抽出する。そして画像判別手
段112が特徴量抽出回路111が抽出した輝度分布か
ら入力画像を補正すべき階調補正特性の補正度合を示す
階調補正係数を決定する。
【0025】一方、階調補正回路113が入力映像信号
の輝度信号Yと階調補正係数から、補正後の輝度信号
Y’を求め、補正ゲイン(Y’/Y)を算出し、入力映
像信号をディレイ回路607で補正ゲインとのタイミン
グを合わせ、乗算器608で補正ゲイン(Y’/Y)と
乗算し、階調補正された映像信号を出力する。最後に、
階調補正を行った映像信号は信号処理回路114により
種々の信号処理をした後、D/A変換器115からアナ
ログ変換された映像信号が出力される。
【0026】以上のように、この第1の実施の形態によ
れば、エリア制限回路106で同じ画面エリアに制限さ
れた映像信号を基に絞り制御とAGC制御と階調補正を
行った映像信号を出力するようにしたため、明るい被写
体が画面の端から入ってきた時にも、同じ画面エリアの
映像信号をサンプルして制御を行っているので、絞り制
御とAGC制御と階調補正制御が同時に反応してこれら
の連動動作をスムースに行うことができるので自然な出
力画像を得ることができる。
【0027】また、エリア制限回路106のエリアを2
のべき乗の整数倍の画素数たとえば水平画素数およびラ
イン数たとえば垂直ライン数にすることで、デジタル回
路規模を小さくでき、さらにあらゆる画素数のエリアに
も容易に対応することができる。次に、階調補正制御に
関する動作を詳細に説明する。まず、図4を用いて特徴
量抽出回路111の動作を詳細説明する。入力された映
像信号の輝度信号Yは比較器401で閾値1と閾値2
(閾値1<閾値2)と比較される。輝度信号Yが閾値1
より小さいとき、低輝度カウント信号を出力する。輝度
信号Yが閾値1と閾値2の間のとき、中輝度カウント信
号を出力する。輝度信号Yが閾値2より大きいとき高輝
度カウント信号を出力する。この低輝度カウント信号、
中輝度カウント信号および高輝度カウント信号に従って
カウンタ回路402〜404が1フィールドの有効画面
について画素数をカウントし、低輝度画素数、中輝度画
素数および高輝度画素数をそれぞれ出力する。
【0028】図2は入力映像信号の1フィールドの画像
を示しているが、この画像は窓の前に人物が立っている
逆光の度合いが大きい被写体の例である。特徴量抽出回
路111が、エリア制限回路106で制限された有効画
面の1フィールド全域にわたり、例えば図2の有効画面
201の1フィールド画像512×192ドットについ
て、低輝度画素数、中輝度画素数、および高輝度画素数
の分布を求めると、図3の符号b,c,dに示すような
輝度分布が得られる。このようにエリア制限の有効画面
領域を2のべき乗の整数倍の画素数とライン数にするこ
とによってエリア制限回路106、積分回路107およ
び特徴量抽出回路111のデジタル回路の回路規模を小
さくすることができ、さらにあらゆる画素数のエリアに
も容易に対応することができる。図3に示す符号b,
c,dの輝度分布を見るとピークが低輝度と高輝度の2
箇所にできており、逆光の被写体であることが推測する
ことができる。
【0029】図5を用いて画像判別手段112の動作を
詳細に説明する。量子化テーブル501には、特徴量抽
出回路111から供給される低輝度画素数、中輝度画素
数、および高輝度画素数をアドレスとして順光被写体に
対する量子化データ、逆光被写体に対する量子化デー
タ、暗い被写体に対する量子化データが記憶されてい
る。出力テーブル502には、量子化テーブル501の
量子化データをアドレスとして、順光被写体に対する補
正度合を示す階調補正係数、逆光被写体に対する補正度
合を示す階調補正係数、暗い被写体に対する補正度合を
示す階調補正係数等が記憶されている。よって特徴量抽
出回路111から低輝度画素数、中輝度画素数、および
高輝度画素数が画像判別手段112に入力されると、入
力画像に対して1つの補正度合を示す階調補正係数が決
定する。このように画像判別手段112を2段のテーブ
ル構成にすることによってテーブルの規模を小さくする
ことができる。この階調補正係数を前フィールドもしく
は前フレームとの連続性を保てるようにフィルタ回路5
03でフィルタ処理を行い階調補正係数を出力する。
【0030】以下、図6を用いて階調補正回路113の
動作を詳細に説明する。まず、映像信号の輝度信号Yが
入力される。輝度信号YはY1ゲイン発生回路602と
Y2ゲイン発生回路603に供給される。Y1ゲイン発
生回路602では、入力輝度信号Yと第1の階調補正特
性で補正されたY1から第1補正ゲイン(Y1/Y)を
出力する。同様にY2ゲイン発生回路603からは第2
補正ゲイン(Y2/Y)を出力する。一方、輝度信号Y
は平均値検出回路(LPF)604で輝度平均値Yaを
求め、加算器605で輝度平均値Yaと階調補正係数を
加算し、X信号を出力する。最後に、加重平均回路60
6が第1補正ゲインと第2補正ゲインをX信号を用いた
(1)の関係式によって加重平均し、補正ゲイン(Y’
/Y)を出力する。
【0031】 (Y'/Y)= {(Y1/Y)・(255-X)+(Y2/Y)・X }/255 … (1) この第1の実施の形態においては第1補正ゲイン(Y1
/Y)を(2)式で、第2補正ゲイン(Y2/Y)を
(3)式で実施した。 (Y1/Y)= {1/2562・( Yー256)3+255}/Y … (2) (Y2/Y)=Y/Y … (3) 図7はこの第1の実施の形態における階調補正特性を示
したものである。Y1は第1の階調補正特性、Y2は第
2の階調補正特性である。例えば階調補正係数が0のと
き階調補正特性は(1)の関係式から図7の特性aにな
る。同様に階調補正係数が正になると、階調補正特性は
図7の特性cのようになる。同様に階調補正係数が負に
なると、階調補正特性は図7の特性bのようになる。こ
のように階調補正係数を変化させることにより、簡単に
階調補正特性を連続的に変化させることができる。階調
補正特性は階調補正係数を変化させていくと、低輝度部
と中輝度部の補正ゲインが徐々に大きくなり、最後に全
体の補正ゲインが大きくなる。よって順光被写体に対し
ては図7のY2の階調補正特性で、逆光被写体に対して
は図7の特性aの階調補正特性で、暗い被写体に対して
は図7のY1の階調補正特性で階調補正することで、あ
らゆる被写体に対して階調表現豊かな階調補正を行うこ
とができる。
【0032】図8は階調補正特性と入出力特性を示した
ものである。平均値検出回路604で求めた輝度平均値
Yaが注目画素の輝度信号Yと等しいときは図8の特性
aの階調補正特性で、輝度平均値Yaが注目画素の輝度
信号Yより低いときは図8の特性bの階調補正特性で、
輝度平均値Yaが注目画素の輝度信号Yより高いときは
図8の特性cの階調補正特性で、画素単位で適応的に階
調補正特性を変化させて階調補正することによって、補
正ゲインの傾きが小さくてもコントラストを保つように
階調補正を行い、階調表現豊かな出力信号を得ることが
できる。
【0033】以上のように、この実施の形態によれば、
この発明の撮像装置は、絞り101と、撮像素子102
と、ガンマ補正回路やホワイトバランス回路等で構成さ
れるプロセス回路103と、AGC回路104と、AG
C回路104の映像信号出力をA/D変換するA/D変
換器105と、A/D変換器105の映像信号出力の画
面エリアを制限するエリア制限回路106と、エリア制
限回路106の出力を積分する積分回路107と、積分
回路107の積分結果を目標値と比較し絞り駆動回路を
制御する絞り制御手段108と、絞り制御手段108の
制御信号によって絞り101を駆動する絞り駆動回路1
09と、絞り制御手段108の制御信号によってAGC
回路104の利得を制御する信号を発生するAGC制御
手段110と、エリア制限回路106からの映像信号出
力の特徴量を抽出する特徴量抽出回路111と、入力画
像の逆光および過順光度合を判別し階調補正係数を出力
する画像判別手段112と、階調補正係数に応じて階調
補正を行う階調補正回路113と、階調補正回路113
で階調補正された映像信号の信号処理を行う信号処理回
路114と、信号処理回路114の映像信号出力をD/
A変換するD/A変換器115という構成で、エリア制
限回路106で同じ画面エリアに制限された映像信号を
基に絞り制御とAGC制御と階調補正を行った映像信号
を出力するようにしているため、前記した効果が得られ
る。
【0034】また、この発明の第1の実施の形態の階調
補正回路は、Y1ゲイン発生回路602と、Y2ゲイン
発生回路603と、輝度平均回路(LPF)604と、
加算器605と、加重平均回路606と、ディレイ回路
607と、乗算器608という構成で、階調補正係数に
よって補正ゲインを発生するようにすることによって、
何種類かの階調補正特性を記憶しておく余分なROM等
を持たなくて良いので、回路規模も非常に小さくするこ
とができる。
【0035】また、階調補正係数を変えることによっ
て、順光および逆光の被写体の階調補正特性を生成する
ことができるので、逆光被写体から順光被写体まであら
ゆる被写体に対して階調がつぶされない、全域にわたっ
て階調表現の豊かな出力画像を得ることができる。ま
た、階調補正特性を連続的に変化させることができるの
で、動画に対しても自然な階調補正をすることができ
る。
【0036】また、入力信号が大きいときは入力信号が
ほぼそのまま出力信号になるように階調補正特性をする
ことによって、従来オートニー制御等で高輝度部の階調
がつぶれていたところをきれいに再現することができ
る。この発明の第2の実施の形態における撮像装置を図
9に示す。図9は第2の実施の形態における撮像装置の
構成を示すブロック図である。第1の実施の形態と比較
して、主としてAGC回路104およびAGC制御手段
110がない点で異なるが、その他は同構成である。
【0037】すなわち、図9において、901は絞り、
902は撮像素子、903はガンマ補正回路やホワイト
バランス回路等で構成されるプロセス回路、904はプ
ロセス回路903の出力映像信号をA/D変換するA/
D変換器、905はA/D変換器904の出力映像信号
の画面エリアを制限するエリア制限回路、906はエリ
ア制限回路905の出力を積分する積分回路、907は
積分回路906の積分結果を目標値と比較し絞り駆動回
路を制御する絞り制御手段、908は絞り制御手段90
7の制御信号によって絞り901を駆動する絞り駆動回
路、909はエリア制限回路905からの映像信号出力
の特徴量を抽出する特徴量抽出回路、910は入力画像
の逆光および過順光度合を判別し階調補正係数を出力す
る画像判別手段、911は階調補正係数に応じて階調補
正を行う階調補正回路、912は階調補正回路911で
階調補正された映像信号の信号処理を行う信号処理回
路、913は信号処理回路912の映像信号出力をD/
A変換するD/A変換器である。
【0038】以上のように構成されたこの発明の第2の
実施の形態の撮像装置について、以下その動作を説明す
る。図9において、まず、絞り901で撮像素子902
への入射光量を調整を行う。次に撮像素子902で撮像
された映像信号はプロセス回路903でガンマ補正やホ
ワイトバランス等の処理をした後、プロセス回路903
の映像信号出力はA/D変換器904でデジタル信号に
変換される。そして、A/D変換器904で0〜255
にデジタル変換された映像信号はエリア制限回路905
と階調補正回路911に入力される。
【0039】エリア制限回路905がA/D変換器90
4の映像信号出力の画面エリアを制限する。エリア制限
回路905では512×192の画面エリアに映像信号
を制限する。このようにエリア制限の有効画面領域を2
のべき乗の整数倍の画素数とライン数にすることによっ
てエリア制限回路905、積分回路906および特徴量
抽出回路909のデジタル回路の回路規模を小さくする
ことができ、さらにあらゆる画素数のエリアにも容易に
対応することができる。そして、エリア制限回路905
によって画面エリアを制限された映像信号は積分回路9
06と特徴量抽出回路909にそれぞれ入力される。
【0040】絞り制御に関する動作を説明する。エリア
制限回路905の出力を積分回路906で積分し、エリ
ア制限回路905の出力レベルに対応した信号とした
後、絞り制御手段907で基準値と比較し発生される絞
り制御信号により絞り駆動回路908を制御し、絞り駆
動回路908が絞り901を駆動して撮像素子902の
出力信号レベルが一定になるように制御する。
【0041】次に、階調補正制御に関する動作を説明す
る。エリア制限回路905の出力から特徴量抽出回路9
09で特徴量として低輝度画素数、中輝度画素数および
高輝度画素数の輝度分布を抽出する。そして画像判別手
段910が特徴量抽出回路909が抽出した輝度分布か
ら入力画像を補正すべき階調補正特性の補正度合を示す
階調補正係数を決定する。
【0042】一方、階調補正回路911が映像信号入力
の輝度信号Yと階調補正係数から、補正後の輝度信号
Y’を求め、補正ゲイン(Y’/Y)を算出し、映像信
号入力を図6に示したディレイ回路607で補正ゲイン
とのタイミングを合わせ、乗算器608で補正ゲイン
(Y’/Y)と乗算し、階調補正された映像信号出力を
出力する。最後に、階調補正を行った映像信号は信号処
理回路912により種々の信号処理をした後、D/A変
換器913からアナログ変換された映像信号が出力され
る。
【0043】以上のように、この第2の実施の形態によ
れば、エリア制限回路905で同じ画面エリアに制限さ
れた映像信号を基に絞り制御と階調補正を行った映像信
号を出力するようにしたもので、明るい被写体が画面の
端から入ってきた時にも、同じ画面エリアの映像信号を
サンプルして制御を行っているので、絞り制御と階調補
正制御が同時に反応してこれらの連動動作をスムースに
行うことができるので自然な出力画像を得ることができ
る。また、エリア制限回路905のエリアを2のべき乗
の整数倍の画素数、ライン数にすることで、デジタル回
路規模を小さくでき、さらにあらゆる画素数のエリアに
も容易に対応することができる。
【0044】この発明の第3の実施の形態における撮像
装置を図10および図11に示す。この第3の実施の形
態は主として階調補正回路が異なるが、その他は第1の
実施の形態および第2の実施の形態と同様である。すな
わち、図10はこの発明の第3の実施の形態における撮
像装置の構成を示すブロック図である。図10におい
て、1001は絞り、1002は撮像素子、1003は
ガンマ補正回路やホワイトバランス回路等で構成される
プロセス回路、1004はプロセス回路1003の映像
信号出力をA/D変換するA/D変換器、1005は階
調補正係数に応じて階調補正を行う階調補正回路、10
06は輝度信号の画面エリアを制限するエリア制限回
路、1007はエリア制限回路1006の出力を積分す
る積分回路、1008は積分回路1007の積分結果を
目標値と比較し絞り駆動回路を制御する絞り制御手段、
1009は絞り制御手段1008の制御信号によって絞
り1001を駆動する絞り駆動回路、1010はエリア
制限回路1006からの映像信号の特徴量を抽出する特
徴量抽出回路、1011は入力画像の逆光および過順光
度合を判別し階調補正係数を出力する画像判別手段、1
012は階調補正回路1005で階調補正された映像信
号の信号処理を行う信号処理回路、1013は信号処理
回路1012の映像信号出力をD/A変換するD/A変
換器である。
【0045】図11は、この発明の第3の実施の形態に
おける階調補正回路のブロック図である。図11におい
て、601はYマトリクス回路、602はY1ゲイン発
生回路、603はY2ゲイン発生回路、604は輝度平
均回路(LPF)、605は加算器、606は加重平均
回路、607はディレイ回路、608は乗算器である。
【0046】以上のように構成されたこの発明の第3の
実施の形態の撮像装置について、以下その動作を説明す
る。図10において、まず、絞り1001で撮像素子1
002への入射光量を調整を行う。次に撮像素子100
2で撮像された映像信号はプロセス回路1003でガン
マ補正やホワイトバランス等の処理をした後、プロセス
回路1003の映像信号出力はA/D変換器1004で
デジタル信号に変換される。
【0047】0〜255のデジタルデータに変換された
R信号、G信号、およびB信号が入力映像信号として階
調補正回路1005に入力される。これらの色データは
R信号=G信号=B信号=255のとき白を示し、その
値が大きいほど明るいことを示している。これらのR信
号,G信号,およびB信号からYマトリックス回路60
1が輝度信号Yを算出する。入力映像信号の輝度をYと
すると、例えば、 Y=0.30R+0.59G+0.11B … (4) (4)の関係式で求めることができ、やはり0〜255
の値になる。算出された輝度信号Yはエリア制限回路1
006に入力される。そして、エリア制限回路1006
でエリア制限された映像信号は積分回路1007と特徴
量抽出回路1010に入力される。
【0048】まず、エリア制限回路1006がA/D変
換器1004の映像信号出力の画面エリアを制限する。
エリア制限回路1006では512×192の画面エリ
アに映像信号を制限する。このようにエリア制限の有効
画面領域を2のべき乗の整数倍の画素数とライン数にす
ることによってエリア制限回路1006、積分回路10
07および特徴量抽出回路1010のデジタル回路の回
路規模を小さくすることができ、さらにあらゆる画素数
のエリアにも容易に対応することができる。そして、エ
リア制限回路1006によって画面エリアを制限された
映像信号は積分回路1007と特徴量抽出回路1010
にそれぞれ入力される。まず、絞り制御に関する動作を
説明する。エリア制限回路1006の出力を積分回路1
007で積分し、エリア制限回路1006の出力レベル
に対応した信号とした後、絞り制御手段1008で基準
値と比較し発生される絞り制御信号により絞り駆動回路
1009を制御し、絞り駆動回路1009が絞り100
1を駆動して撮像素子1002の出力信号レベルが一定
になるように制御する。
【0049】次に、階調補正制御に関する動作を説明す
る。エリア制限回路1006の出力から特徴量抽出回路
1010で特徴量として低輝度画素数、中輝度画素数、
および高輝度画素数の輝度分布を抽出する。そして画像
判別手段1011が特徴量抽出回路1010が抽出した
輝度分布から入力画像を補正すべき階調補正特性の補正
度合を示す階調補正係数を決定する。
【0050】一方、階調補正回路1005が輝度信号Y
と階調補正係数から、補正後の輝度信号Y’を求め、補
正ゲイン(Y’/Y)を算出し、入力映像信号であるR
信号,G信号,およびB信号をディレイ回路607で補
正ゲインとのタイミングを合わせ、乗算器608で補正
ゲイン(Y’/Y)と乗算し、階調補正された映像信号
出力であるR’信号,G’信号,およびB’信号を出力
する。このようにR信号,G信号,およびB信号に同じ
補正ゲインを乗算することによって、色再現性の良い階
調補正を行うことができる。最後に、階調補正を行った
映像信号は信号処理回路1012により種々の信号処理
をした後、D/A変換器1013からアナログ変換され
た映像信号が出力される。
【0051】以上のようにこの第3の実施の形態によれ
ば、エリア制限回路1006で同じ画面エリアに制限さ
れた映像信号を基に絞り制御と階調補正を行った映像信
号を出力するようにしたもので、明るい被写体が画面の
端から入ってきた時にも、同じ画面エリアの映像信号を
サンプルして制御を行っているので、絞り制御と階調補
正制御が同時に反応してこれらの連動動作をスムースに
行うことができるので自然な出力画像を得ることができ
る。また、エリア制限回路1006のエリアを2のべき
乗の整数倍の画素数、ライン数にすることで、デジタル
回路規模を小さくでき、さらにあらゆる画素数のエリア
にも容易に対応することができる。
【0052】なお、前記した実施の形態において、入力
映像信号に輝度信号YやR信号、G信号、およびB信号
を用いたが、これらの輝度信号YやR信号、G信号、お
よびB信号の代わりに、輝度信号、色差信号、コンポジ
ット信号ならびに輝度信号に色信号を合成した信号を入
力映像信号に用いても同様の効果を得ることができる。
【0053】また、階調補正回路は入力映像信号のそれ
ぞれに補正ゲインを乗算して、階調補正を行ったが、補
正ゲイン(Y’/Y)の代わりに、補正値(Y’−Y)
を入力映像信号のそれぞれに加算するようにしても、同
様の効果を得ることができる。さらに、入力映像信号を
8ビットにアナログ-デジタル変換して説明したが、量
子化ビット数は別の値でも良いし、補正ゲイン生成回路
等の処理ビット数も量子化ビット数に合わせて構成でき
る。
【0054】また特徴量抽出回路は、3つの輝度レベル
の画素数を出力したが、各レベルの閾値は異なる値にし
ても良いし、レベル数も3でなくても良い。さらに、特
徴量抽出回路は1水平画素数512画素、192ライン
の有効画面について画素数をカウントしたが、2のべき
乗の整数倍ならば数える画素数が異なっても良いし、画
素数を表わす信号ビット数も入力画像の特徴がわかれば
何ビットでもかまわない。
【0055】また、補正係数を決定する補正係数決定回
路は、輝度分布を特徴量として入力画像の判別を行った
が、輝度分布の代わりに他の特徴量、例えばR信号、G
信号、およびB信号のそれぞれの分布や、それらのどれ
か一つの分布でもよく、また画像データの有効画面をブ
ロック分割してその各ブロックの輝度信号、R信号,G
信号,B信号、色差信号の最大値、平均値、および最小
値等を特徴量としたもので、画像をクラス分けできるよ
うな特徴量であれば、前記の方法に限るものではない。
【0056】さらに、補正係数決定回路は、ニューラル
ネットワークを用いる方法、ファジイ制御を用いる方法
およびテンプレートマッチングを用いる方法など、画像
を判別して階調補正特性を決定できる方法であれば一つ
の方法に限るものではない。なお、各実施の形態におい
て、階調補正回路は、特徴量抽出回路が絞り制御やAG
C制御等で使用するエリア制御回路で制御された映像信
号から抽出した特徴量により撮像素子からの映像信号の
輝度レベル毎に利得を制御するものであれば、画像判別
手段による場合に限らず、たとえば従来例を適用しても
よい。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の撮像装置によれば、エリ
ア制限回路で同じ画面エリアに制限された映像信号を基
に絞り制御と階調補正を行った映像信号を出力するよう
にしているため、明るい被写体が画面の端から入ってき
た時にも、絞り制御と階調補正制御が同時に反応してこ
れらの連動動作をスムースに行うことができるので自然
な出力画像を得ることができる。
【0058】請求項2記載の撮像装置によれば、エリア
制限回路で同じ画面エリアに制限された映像信号を基に
絞り制御とAGC制御と階調補正を行った映像信号を出
力するようにしているため、明るい被写体が画面の端か
ら入ってきた時にも、絞り制御とAGC制御と階調補正
制御が同時に反応してこれらの連動動作をスムースに行
うことができるので自然な出力画像を得ることができ
る。
【0059】請求項3記載の撮像装置によれば、請求項
1と同効果がある。請求項4記載の撮像装置によれば、
請求項2と同効果がある
【0060】請求項記載の撮像装置によれば、請求項
1、請求項2,請求項3または請求項4において、特徴
量抽出回路が抽出する特徴量を映像信号の1フィールド
の画面エリアの輝度分布としたため、請求項1、請求項
2,請求項3または請求項4の効果のほか、階調補正回
路の階調補正が容易になる。請求項記載の撮像装置に
よれば、請求項1、請求項2,請求項3または請求項4
において、エリア制限回路が特徴量を抽出する範囲を2
のべき乗の整数倍のライン数と画素数にしたため、請求
項1、請求項2,請求項3または請求項4き効果のほ
か、エリア制限回路、積分回路おらひ特徴量抽出回路の
回路規模小さくでき、さらにあらゆる画素数のエリアに
容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態における撮像装置
のブロック図である。
【図2】入力映像信号の1フィールドの画像を示した説
明図である。
【図3】特徴量抽出回路が抽出した輝度分布の例を示す
説明図である。
【図4】特徴量抽出回路のブロック図である。
【図5】画像判別手段のブロック図である。
【図6】階調補正回路のブロック図である。
【図7】階調補正特性図である。
【図8】階調補正特性と入出力特性を示した説明図であ
る。
【図9】第2の実施の形態における撮像装置のブロック
図である。
【図10】第3の実施の形態における撮像装置のブロッ
ク図である。
【図11】その階調補正回路のブロック図である。
【図12】従来例における撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
101,901,1001 絞り 102,902,1002 撮像素子 103,903,1003 プロセス回路 104 AGC回路 105,904,1004 A/D変換器 106,905,1006 エリア制限回路回路 107,906,1007 積分回路 108,907,1008 絞り制御手段 109,908,1009 絞り駆動回路回路 110 AGC制御手段 111,909,1010 特徴量抽出回路 112,910,1011 画像判別手段 113,911,1005 階調補正回路 114,912,1012 信号処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 - 5/247

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を出力する撮像素子と、この撮
    像素子に入射する光量を制御する絞りと、この絞りを駆
    動する絞り駆動回路と、前記撮像素子の映像信号の画面
    エリアを制限するエリア制限回路と、このエリア制限回
    路で制限された映像信号から画像の特徴量を抽出する特
    徴量抽出回路と、この特徴量抽出回路が抽出した特徴量
    により前記撮像素子からの映像信号の輝度レベル毎に利
    得を制御することで階調補正を行う階調補正回路と、前
    記エリア制限回路で制限された映像信号を積分する積分
    回路と、この積分回路の積分結果により前記撮像素子の
    出力信号レベルが一定になるように前記絞り駆動回路を
    制御する絞り制御手段と、前記階調補正回路の出力信号
    を処理して映像信号を出力する信号処理回路とを具備
    し、前記エリア制限回路で同じ画面のエリア制限された
    映像信号を基に、前記絞り制御手段が絞り制御を行い、
    且つ前記階調補正回路が階調補正を行うという構成にし
    たことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 映像信号を出力する撮像素子と、この撮
    像素子に入射する光量を制御する絞りと、この絞りを駆
    動する絞り駆動回路と、前記撮像素子からの映像信号の
    利得を制御するAGC回路と、このAGC回路の出力信
    号レベルが一定になるように制御するAGC制御手段
    と、このAGC回路の映像信号の画面エリアを制限する
    エリア制限回路と、このエリア制限回路で制限された映
    像信号から画像の特徴量を抽出する特徴量抽出回路と、
    この特徴量抽出回路が抽出した特徴量により前記AGC
    回路の映像信号出力の輝度レベル毎に利得を制御するこ
    とで階調補正を行う階調補正回路と、前記エリア制限回
    路で制限された映像信号を積分する積分回路と、この積
    分回路の積分結果により前記撮像素子の出力信号レベル
    が一定になるように絞り駆動回路を制御する絞り制御手
    段と、前記階調補正回路の出力信号を処理して映像信号
    を出力する信号処理回路とを具備し、前記エリア制限回
    路で同じ画面のエリア制限された映像信号を基に、前記
    絞り制御手段が絞り制御を行い、且つ前記AGC制御手段
    がAGC制御を行い、且つ前記階調補正回路が階調補正を
    行うという構成にしたことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 映像信号を出力する撮像素子と、この撮
    像素子に入射する光量を制御する絞りと、この絞りを駆
    動する絞り駆動回路と、前記撮像素子の映像信号の画面
    エリアを制限するエリア制限回路と、このエリア制限回
    路で制限された映像信号から画像の特徴量を抽出する特
    徴量抽出回路と、この特徴量抽出回路が抽出した特徴量
    から逆光および過順光度合を判別し階調補正係数を出力
    する画像判別手段と、前記階調補正係数により前記撮像
    素子からの映像信号の輝度レベル毎に利得を制御するこ
    とで階調補正を行う階調補正回路と、前記エリア制限回
    路で制限された映像信号出力を積分する積分回路と、こ
    の積分回路の積分結果により前記撮像素子の出力信号レ
    ベルが一定になるように絞り駆動回路を制御する絞り制
    御手段と、前記階調補正回路の出力信号を処理して映像
    信号を出力する信号処理回路とを具備し、前記エリア制
    限回路で同じ画面のエリア制限された映像信号を基に、
    前記絞り制御手段が絞り制御を行い、且つ前記階調補正
    回路が階調補正を行うという構成にしたことを特徴とす
    撮像装置。
  4. 【請求項4】 映像信号を出力する撮像素子と、この撮
    像素子に入射する光量を制御する絞りと、この絞りを駆
    動する絞り駆動回路と、前記撮像素子からの映像信号の
    利得を制御するAGC回路と、このAGC回路の出力信
    号レベルが一定になるように制御するAGC制御手段
    と、このAGC回路の映像信号出力の画面エリアを制限
    するエリア制限回路と、このエリア制限回路で制限され
    た映像信号から画像の特徴量を抽出する特徴量抽出回路
    と、この特徴量抽出回路が抽出した特徴量から逆光およ
    び過順光度合を判別し階調補正係数を出力する画像判別
    手段と、前記階調補正係数により前記AGC回路の映像
    信号の輝度レベル毎に利得を制御することで階調補正を
    行う階調補正回路と、前記エリア制限回路で制限された
    映像信号を積分する積分回路と、この積分回路の積分結
    果により前記撮像素子の出力信号レベルが一定になるよ
    うに絞り駆動回路を制御する絞り制御手段と、前記階調
    補正回路の出力信号を処理して映像信号を出力する信号
    処理回路とを具備し、前記エリア制限回路で同じ画面の
    エリア制限された映像信号を基に、前記絞り制御手段が
    絞り制御を行い、且つ前記AGC制御手段がAGC制御を行
    い、且つ前記階調補正回路が階調補正を行うという構成
    にしたことを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 特徴量抽出回路が抽出する特徴量を映像
    信号の1フィールドの画面エリアの輝度分布とした請求
    項1、請求項2,請求項3または請求項4記載の撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 エリア制限回路が特徴量を抽出する範囲
    を2のべき乗の整数倍のライン数と画素数にした請求項
    1、請求項2,請求項3または請求項4記載の撮像装
    置。
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