JP3293623B2 - 新規なオキサ又はアザステロイド誘導体 - Google Patents

新規なオキサ又はアザステロイド誘導体

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JP3293623B2
JP3293623B2 JP50698592A JP50698592A JP3293623B2 JP 3293623 B2 JP3293623 B2 JP 3293623B2 JP 50698592 A JP50698592 A JP 50698592A JP 50698592 A JP50698592 A JP 50698592A JP 3293623 B2 JP3293623 B2 JP 3293623B2
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直之 小泉
恵弘 竹川
茂樹 岩下
朋子 河内
照明 松井
誠次郎 本間
洋夫 高橋
衛 三枝
宏一 湊
健雄 柴田
光輝 沼沢
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帝国臓器製薬株式会社
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    • C07JSTEROIDS
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Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明はアロマターゼ阻害作用を有する新規なオキサ
又はアザステロイド誘導体に関し、さらに詳しくは式 式中、 R1は水素原子又は低級アルキル基を表わし; R2は水素原子、ハロゲン原子又は随時アシル化もしくは
低級アルキル化されていてもよいヒドロキシ、メルカプ
トもしくはアミノ基を表わし; R3、R4、R5及びR6は、次の(a)〜(d)のうちのいず
れかを表わし、 (a)R3及びR5はそれぞれ水素原子を表わし且つR4及び
R6はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル
基を表わす、 (b)R3及びR6はそれぞれ水素原子を表わし且つR4及び
R5は一緒になって単結合、メチレン基又はジハロメチレ
ン基を表わす、 (c)R3及びR4は一緒になってオキソ基又はメチレン基
を表わし且つR5及びR6はそれぞれ水素原子を表わす、 (d)R3はアシルオキシ基を表わし、R4及びR5は一緒に
なって単結合を表わし且つR6は水素原子を表わす; AはC=O、CH2、C=CH2又はC=CH低級アルキルを表
わし; BはO、NH又はN−低級アルキルを表わし; Xは存在しないか或いはC=O又はCH2を表わし; nは、Xが存在しない場合は2又は3を表わし、C=O
又はCH2を表わす場合は1又は2を表わし; ステロイド骨格の1,2位間の破線はそこに随時二重結合
が存在しうることを意味する、ただし、次の(i)〜
(v)の場合を除く: (i)R1〜R6がいずれも水素原子であり、 AがC=Oであり、BがOであり、XがC=Oであり、
nが1であり、ステロイド骨格の1、2位間に二重結合
が存在する場合、 (ii)R1〜R6がいずれも水素原子であり、 AがC=Oであり、BがO又はNHであり、XがC=Oで
あり、nが1であり、ステロイド骨格の1、2位間が単
結合である場合、及び (iii)R1、R2、R3及びR6が水素原子であり、R4とR5
一緒になって単結合を表わし、AがC=Oであり、Bが
NHであり、XがC=Oであり、nが2であり、ステロイ
ド骨格の1、2位間が単結合である場合、 (iv)BがNH又はN−低級アルキルであり、Xが存在し
ない場合、 (v)BがNH又はN−低級アルキルであり、XがCH2
あり、AがC=O、C=CH2又はC=CH低級アルキルで
ある場合、 で示されるステロイド誘導体に関する。 背景技術 エストロゲン類の生合成は、アンドロゲン類がアロマ
ターゼと呼ばれる酸素により酸化及びギ酸の脱離を受
け、芳香化されることにより行われる。従って、アロマ
ターゼの作用を効果的に阻害することができれば、エス
トロゲン類の過剰に起因する疾病の治療に有用であると
考えられ、これに沿って、既に、幾つかのアロマターゼ
阻害剤が乳癌や前立腺肥大症の治療に有効であることが
判明している。 また、アロマターゼ阻害剤は、その他のエストロゲン
類の過剰に起因する疾病、例えば子宮癌、卵巣癌、子宮
内膜症、男性の女性化乳房症、乏精液症に関する男性の
不妊症などの治療にも有用である。 従来、ステロイド系のアロマターゼ阻害剤としては、
例えばテストラクトン(メルク・インデックス、第10
版、8999)、4−ヒドロキシ−4−アンドトステン−3,
17−ジオン及びそのエステル(米国特許第4,235,893
号)、1−アルキルアンドロスタ−1,4−ジエン−3,17
−ジオン誘導体(特開昭60−13796号)、4−置換アン
ドロステン−3,17−ジオン誘導体(特開昭61−189295
号)、6−メチレンアンドロスタ−1,4−ジエン−3,17
−ジオン誘導体(特開昭62−12797号)、16−オキサア
ンドロスタ−1,4−ジエン−3,17−ジオン(ジャーナル
・オブ・メディシナル・ケミストリー、32巻、651頁、1
989年)などが知られている。 一方、本発明の化合物と化学構造が比較的近似した化
合物としては、16−アザアンドロスタ−4−エン−3,17
−ジオン及び16−メチル−16−アザアンドロスタ−4−
エン−3−オン(ジャーナル・オブ・メディシナル・ケ
ミストリー(J.Med.Chem.)、10巻、177頁(1967
年))、17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4,6−ジエ
ン−3,17a−ジオン(アメリカ特許第3642800号)、17a
−アザ−D−ホモアンドロスタ−4−エン−3−オン
(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエテ
ィー(J.Am.Chem.Sco.)、78巻、639頁(1956年))、1
7−オキサアンドロスタン−3−オン(ジャーナル・オ
ブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chm.)、49
巻、3753頁(1984年))等が知られているが、これらの
化合物のアロマターゼ阻害剤としての用途については全
く知られていない。 しかしながら公知のアロマターゼ阻害剤は、生体内に
投与された場合に代謝を受けて不活性化されやすく、臨
床上使用する為には未だ満足のいくものとは言えなかっ
た。 本発明者らはステロイドのD環部にヘテロ原子を導入
することにより代謝不活性化を受けにくいステロイド系
のアロマターゼ阻害剤が得られることを見出した。 発明の開示 本明細書において「低級」なる語は、この語が付され
た基又は化合物の炭素原子数が6個以下、好ましくは4
個以下であることを意味する。 前記式(I)において、「低級アルキル基」として
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、iso−プロ
ピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−
ペンチル、n−ヘキシル基等が挙げられ、ハロゲン原子
としてはフッ素、塩素及び臭素原子を挙げることができ
る。「随時アシル化もしくは低級アルキル化されていて
もよい」とは「アシル基又は低級アルキル基により置換
されていてもよい」との意味であり、 この「アシル基」としては、モノ−もしくはポリカル
ボン酸、有機スルホン酸等の有機酸から少くとも1つの
OHを除いた残基部分であり、具体的には式−COR7、−SO
2R8又は−COR9CO−などの基が包含される。ここでR7
水素原子;ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシル基、
低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルカルボニル
オキシ基、カルバモイル基若しくはアリール基(例え
ば、フエニル基、ナフチル基など)で置換されていても
よい低級アルキル基;ジ−(低級アルキル)アミノ基;
アリール基で置換されていてもよい低級アルケニル基
(例えばビニル基、プロペニル基など);低級シクロア
ルキル基(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基
など);又は低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハ
ロゲン原子で置換されていてもよいアリール基を意味
し、 R8は低級アルキル基又は低級アルキル基で置換されて
いてもよいアリール基を意味し、 R9は低級アルキレン基、低級アルケニレン基又はフエ
ニレン基を意味している。 しかして、「随時アシル化もしくは低級アルキル化さ
れていてもよいヒドロキシ、メルカプトもしくはアミノ
基」の例としては、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、
メトキシ、エトキシ、アセトキシ、プロピオニルオキ
シ、イソブチリルオキシ、トリフルオロアセチルオキ
シ、グリシルオキシ、3−カルボキシプロピオニルオキ
シ、3−エトキシカルボニルプロピオニルオキシ、アセ
トキシアセチルオキシ、フェニルアセトキシ、アクリロ
イルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシベンゾイ
ルオキシ、メタンスルホニルオキシ、メチルチオ、アセ
チルチオ、p−メチルベンゾイルチオ、p−クロロベン
ゾイルチオ、p−メトキシフェニルアセチルチオ、メチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ホルミル
アミノ、アセチルアミノ、p−トルエンスルホニルアミ
ノ、スクシンイミド、フタルイミド基等を挙げることが
できる。 一方、「R4とR5は一緒になってジハロメチレン基」を
表わす場合の該ジハロメチレン基の例としては、ジフル
オロメチレン、ジクロロメチレン基等を挙げることがで
きる。 前記式(I)において、R1、R2、R3、R4、R5、R6、A
及びBの定義において用いられている「低級アルキル
基」としては、いずれもメチル又はエチル基が好まし
く、R2の定義において用いられている「ハロゲン原子」
としてはフッ素又は塩素原子が好適であり、一方、R3
R4、R5及びR6の定義において用いられている「ハロゲン
原子」として好適なものは臭素原子を挙げることができ
る。 また、R2及びR3の定義において用いられている「アシ
ル」として特に好適な例としては、アセチル、プロピオ
ニル、イソブチリル基等の低級アルキルカルボニル基;
ベンゾイル、p−メチルベンゾイル、p−メトキシベン
ゾイル、p−クロロベンゾイル等の低級アルキル基、低
級アルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよ
いアリールカルボニル基;又はジメチルアミノカルボニ
ル、ジエチルアミノカルボニル等のジ−(低級アルキ
ル)アミノカルボニル基を挙げることができる。 前記式(I)において好ましい群の化合物は、R2が水
素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はアミノ基を表
わす場合の式(I)の化合物である。また、好ましい別
の群の化合物は、R3、R4及びR5がそれぞれ水素原子を表
わし、且つR6が水素原子又は低級アルキル基を表わし、
或いはR3及びR6がそれぞれ水素原子で且つR4とR5が一緒
になって単結合、メチレン基又はジハロメチレン基を表
わし、或いはR3及びR4が一緒になってオキソ基又はメチ
レン基を表わし且つR5及びR6がそれぞれ水素原子を表わ
す場合の式(I)の化合物である。 更に、好ましい別の群の化合物は、BについてはOを
表わす場合の式(I)の化合物であり、また、Xについ
てはC=O又はCH2を表わし且つnが2を表わす場合の
式(I)の化合物である。 なお、本発明の前記式(I)の化合物において、R1
低級アルキル基を表わしステロイド骨格の1、2位間が
単結合を表わす場合には、置換基R1はα−又はβ−位の
いずれに結合していてもよく、また、R4及びR6がそれぞ
れハロゲン原子又は低級アルキル基を表わす場合或いは
R4及びR5が一緒になってメチレン又はジハロメチレン基
を表わす場合にも、各置換基はα−又はβ−位のいずれ
に結合していてもよい。 本発明により提供される前記式(I)の化合物の代表
例としては、後記実施例に掲げるものの他に次のものを
挙げることができる。 17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4,6−ジエン−3,1
7a−ジオン、1α−メチル−16−オキサアンドロスタ4
−エン−3,17−ジオン、 1α−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4,6−ジエン−3,17a−ジオン、 1α−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
1,4,6−トリエン−3,17a−ジオン、 4−クロロ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4
−エン−3,17a−ジオン、 4−フルオロ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3,17a−ジオン、 4−メルカプト−16−オキサアンドロスタ−4−エン
−3,17−ジオン、4−アミノ−D−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン、 4−メトキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3,17a−ジオン、 4−メチルチオ−16−オキサアンドロスタ−4−エン
−3,17−ジオン、4−ジメチルアミノ−D−ホモ−17−
オキサアンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン、 4−アセトキシ−16−アザアンドロスタ−4−エン−
3,17−ジオン、 4−アセチルチオ−16−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3,17−ジオン、 4−アセチルアミノ−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン−3,17a−ジオン、 4−ヒドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−1,4−ジエン−3,17a−ジオン、 4−ヒドロキシ−16−オキサアンドロスタ−1,4−ジ
エン−3,17−ジオン、 4−メルカプト−17−アザ−D−ホモサアンドロスタ
−1,4−ジエン−3,17a−ジオン、 16−アザ−6α−ブロモアンドロスタ−4−エン−3,
17−ジオン、 6β−クロロ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
1,4−ジエン−3,17a−ジオン、 7α−メチル−16−オキサアンドロスタ−4−エン−
3,17−ジオン、 6α−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3,17a−ジオン、 7α−エメチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4−エン−3,17a−ジオン、 16−アザ−7α−メチルアンドロスタ−1,4−ジエン
−3,17−ジオン、 6α,7α−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン−3,17a−ジオン、 6α,7α−ジフルオロメチレン−17−アザ−D−ホモ
アンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン、 6α,7α−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−1,4−ジエン−3,17a−ジオン、 6α,7α−メチレン−16−オキサアンドロスタ−1,4
−ジエン−3,17−ジオン、 6−メチレン−16−オキサアンドロスタ−4−エン−
3,17−ジオン、 6−メチレン−17−アザ−D−ホモアンドロスタ−1,
4−ジエン−3,17a−ジオン、 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−
3,6,17a−トリオン、 17−メチル−17−アザ−D−ホモアンドロスタ4−エ
ン−3,17a−ジオン、 4−ヒドロキシ−17−メチル−17−アザ−D−ホモア
ンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン、 17−メチル−17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4−
エン−17a−オン、 4−クロロ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4
−エン−17a−オン、 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−1
7a−オン、 6α,7α−メチレン−16−オキサアンドロスタ−4−
エン−17−オン、6α,7α−メチレン−D−ホモ−17−
オキサアンドロスタ−4−エン−17a−オン、 6α,7α−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン−17α−オン、 6β,7β−メチレン−16−アザアンドロスタ−4−エ
ン−17−オン 6α,7α−ジフルオロメチレン−16−アザアンドロス
タ−4−エン−17−オン、 6β,7β−ジフルオロメチレン−D−ホモ−17−オキ
サアンドロスタ−4−エン−17a−オン、 6α−ブロモ−16−アザアンドロスタ−4−エン−17
−オン、 7α−メチル−17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4
−エン−17α−オン、 17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4−エン−6,17a
−ジオン、 6−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−17a−オン。 D−ホモ−17a−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−
3−オン、 17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−3−オン、 D−ホモ−17a−オキサアンドロスタ−1,4,6−トリエ
ン−3−オン、1α−メチル−D−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−4−エン−3−オン、1−メチル−D−ホ
モ−17−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−3−オ
ン、 4−フルオロ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−
3−オン、 4−メルカプト−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4−エン−3−オン、 4−アミノ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3
−オン、 4−アミノ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4
−エン−3−オン、 4−メトキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3−オン、4−ジメチルアミノ−D−ホモ−
17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン、 4−アセチルチオ−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3−オン、 4−アセチルアミノ−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4,6−ジエン−3−オン、 4−ヒドロキシ−17−オキサアンドロスタ−1,4−ジ
エン−3−オン、 4−ヒドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−1,4−ジエン−3−オン、 6α−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3−オン、7α−メチル−17−オキサアンド
ロスタ−4−エン−3−オン、 7α−エチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3−オン、6α,7α−メチレン−D−ホモ−
17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン、 6α,7α−ジフルオロメチレン−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン−3−オン、 6α,7α−ジフルオロメチレン−D−ホモ−17−オキ
サアンドロスタ−1,4−ジエン−3−オン、 17−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−3,6−ジオ
ン、 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−
3,6−ジオン、 6−メチレン−16−オキサアンドロスタ−4−エン−
3−オン、 6−メチレン−17−オキサアンドロスタ−1,4−ジエ
ン−3−オン、 17−オキサアンドロスタ−4−エン、 D−ホモ−17a−オキサアンドロスタ−4−エン、 6α,7α−ジフルオロメチレン−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン、 7α−メチル−16−オキサアンドロスタ−4−エン、 D−ホモ−17a−オキサアンドロスタ−4−エン−6
−オン、 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−6−
オン、 6−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン。 本発明によれば、記号AがC=Oを表わす場合の前記
式(I)の化合物は、 (a) 式 式中、B、X及びnは前記の意味を有する、 の化合物を酸化及び異性化して得られる式 式中、B、X及びnは前記の意味を有する、 の化合物を、所望により、下記(i)〜(vii)の反
応: (i) 1、2位間に二重結合を導入する反応、 (ii) 1位に低級アルキル記を導入する反応、 (iii) 4位に置換基R2を導入する反応、 (iv) 6、7位間に二重結合を導入する反応、 (v) 6又は7位にハロゲン原子又は低級アルキル基
を導入する反応、 (vi) 6、7位間にメチレン又はジハロメチレン基を
導入する反応、 及び (vii) 6位にオキソ又はメチレン基を導入する反
応、 から選ばれる少くとも1つの反応に付すか、或いは、 (b) 前記式(II)の化合物を酸化して得られる式 式中、B、X及びnは前記の意味を有する、 の化合物を、所望により、上記(i)〜(iii)の反
応、又は(viii)6位をアシルオキシ基に変換する反
応、から選ばれる少くとも1つの反応に付す、 ことにより製造することができる。 また本発明によれば、記号AがCH2を表わす場合の前
記式(I)の化合物は、 (c) 式 式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、B、X及びnは前記
の意味を有する、 の化合物の3位をデオキシ化する、 ことにより製造することができる。 さらに本発明によれば、記号AがC=CH2又はC=CH
低級アルキルを表わす場合の前記式(I)の化合物は、
(d)前記式(I−c)の化合物をウイテッヒ試薬と反
応させる、 ことにより製造することができる。 前記方法(a)において、前記式(II)の化合物の酸
化は、ステロイド化合物のヒドロキシ基の酸化について
それ自体公知の方法、例えばオッペンナウアー酸化、ジ
ョーンズ酸化、ザレット酸化、コリンズ酸化等により行
なうことができ、続いて行われる異性化は、得られた化
合物を通常単離することなく、酸例えば酢酸、塩酸、硫
酸等で処理することにより行なうことができる。 酸化反応、好ましくはオッペンナウアー酸化は、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素又
はそれらとジオキサン等の混合溶媒中、アルミニウムイ
ソプロポキシド、アルミニウムt−ブトキシド、アルミ
ニウムフェノキシド等の存在下にシクロヘキサノン、ア
セトン等のケトン類で処理することにより行なうことが
できる。反応温度は、通常室温乃至反応混合物の還流温
度、好ましくは反応混合物の還流温度であり、式(II)
の化合物に対するケトン類の使用割合は式(II)の化合
物1モル当りケトン類を5〜50モル程度用いるのが有利
である。 なお、オッペンナウアー酸化は、通常異性化反応を伴
なうので、あえて酸処理をする必要はないが、他の酸化
試薬で酸化を行なった場合には、続いて酸で処理して異
性化反応を行なう必要がある。 かくして本発明の目的とする前記式(I−a)の化合
物が生成する。 得られる式(I−a)の化合物は、所望により、前記
(i)〜(vii)の反応から選ばれる少なくとも1つの
反応に付すことにより、本発明の目的とする別の化合物
に変えることができる。 前記(i)の反応において、1、2位間への二重結合
の導入は、通常、ジオキサン又はベンゼン中で還流下、
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(D
DQ)により脱水素することにより容易に行なうことがで
きる。 前記(ii)の反応における1位への低級アルキル基の
導入は、1、2位間へ二重結合が予め導入された化合物
を低級アルキルリチウム銅、例えばジメチルリチウム
銅、ジエチルリチウム銅等により低級アルキル化するこ
とにより行なうことができる。これにより、通常、1、
2位間が飽和された1−低級アルキル置換化合物が得ら
れる。 前記(iii)の反応における4位への置換基R2の導入
は、先ず4−エン化合物を、メタノール、t−ブタノー
ル、ジオキサン等と水との混合溶媒中、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリの存在下に、一般に氷
冷下乃至室温で過酸化水素水で処理してエポキシ化を行
なう。次いで、得られる4ξ,5−エポキシ化合物を、酸
例えば硫酸等の強酸及び硫酸と酢酸、プロピオン酸等の
有機酸の混合物で処理すれば4位にヒドロキシ基が導入
され、水硫化ナトリウムで処理すれば4位にメルカプト
基が導入され、アジ化ナトリウムで処理した後還元すれ
ば4位にアミノ基が導入され、ハロゲン化水素酸で処理
すれば4位にハロゲン原子が導入された4−エン化合物
が得られる。なお、4位のヒドロキシ、メルカプト又は
アミノ基は、それ自体公知の方法により、随時アシル化
又は低級アルキル化される。 前記(iv)の反応において、6、7位間への二重結合
の導入は、通常、t−ブタノール又はキシレン中で還流
下、2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノン(クロ
ラニル)により脱水素することにより容易に行なうこと
ができる。 前記(v)の反応における6又は7位への低級アルキ
ル基の導入は、例えば6、7位間へ二重結合が予め導入
された化合物を、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
エチルエーテル等の溶媒中、塩化第1銅の存在下、低級
アルキルマグネシウムハライド、例えばメチルマグネシ
ウムアイオダイドで処理するか、或いは、6位へメチレ
ン基が予め導入された化合物を接触水添することにより
行なうことができ、一方、6位へのハロゲン原子の導入
は、例えば四塩化炭素中で、所望により光照射下に、N
−ハロスクシンイミド等のハロゲン化試薬で処理するこ
とにより行なうことができる。 前記(vi)の反応における6、7位間へのメチレン基
の導入は、例えば、6、7位間へ二重結合が予め導入さ
れた化合物を、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエ
タン等の溶媒中、亜鉛−銅カップルの存在下、ヨウ化メ
チレンで処理するか、或いは、ジメチルスルホキシド中
水素化ナトリウム及びヨウ化トリメチルスルホキソニウ
ムで処理することにより行なうことができる。また、
6、7位間へのジハロメチレン基の導入は、例えば、
6、7位間へ二重結合が予め導入された化合物を、通常
ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレン
グリコールジメチルエーテル、ベンゼン等の不活性溶媒
中クロロジフルオロ酢酸ナトリウム、トリクロロ酢酸ナ
トリウム、フェニルトリブロモメチル水銀等のハロカル
ベン生成試薬で処理することにより行うことができる。 前記(vii)の反応における6位へのメチレン基の導
入は、例えば、オキシ塩化リン、p−トルエンスルホン
酸、過塩素酸等の酸の存在下、ホルムアルデヒドのアセ
タール類例えばジエトキシメタン、ジメトキシメタンで
処理することにより行なうことができる。これにより、
6位に一旦アルコキシメチル基が導入されるが、上記の
酸により反応液中で迅速にメチレン基に変換される。一
方、6位へのオキソ基の導入は、例えば、無水クロム酸
で酸化することにより行なうことができる。 前記方法(b)によれば、6位がオキソ基で置換され
た本発明の前記式(I−b)の化合物は、前記式(II)
の化合物を酸化することにより製造することもできる。
この酸化反応は、通常、ジョーンズ試薬を用いて容易に
行うことができる。 得られる前記式(I−b)の化合物は、所望により、
前記(i)〜(iii)又は(viii)の反応から選ばれる
少なくとも1つの反応に付すことにより、本発明の目的
とする別の化合物に変えることもできる。 前記(viii)の反応における6位のアシルオキシ基へ
の変換は、ヒドロキシ基のアシル変として公知の方法、
例えばピリジン中、酸クロライド又は酸無水物等で処理
することにより容易に行なうことができる。本アシル化
により、6位がアシルオキシ基に変換され且つ6、7位
間が二重結合の化合物が得られる。 前記方法(c)によれば、式(I−c)の化合物の3
位をデオキシ化することにより、記号BがCH2を表わす
場合の本発明の式(I)の化合物、すなわち式 式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、B、X及びnは前記
の意味を有する、 の化合物を製造することができる。 3位のデオキシ化は、先ず、式(I−c)の化合物
と、式 HS−Q−SH (III) 式中、Qは炭素原子数2〜4個のアルキレン基を表わ
す、 のアルカンジチオールとを反応させて、得られる式 式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、B、X、n及びQは
前記の意味を有する、 の3−チオケタール化合物を還元することにより行なう
ことができる。 式(I−c)の化合物と式(III)のアルカンジチオ
ールとの反応は、例えば酢酸、ベンゼン、ジオキサン等
の溶媒中、p−トルエンスルホン酸、三弗化ホウ素等の
縮合剤の存在下に、式(I−c)の化合物と式(III)
のアルカンジチオールとを約0℃〜約100℃の反応温度
で反応させることにより行なうことができる。 式、(I−c)の化合物に対する式(III)のアルカ
ンジチオールの使用量は、通常、式(I−c)の化合物
1モルに対して1〜1.2モル程度で十分であり、縮合剤
の使用量は0.05〜0.5モル程度でよい。 得られる式(IV)の3−チオケタール化合物は、次い
で還元することにより、目的とする前記式(I−d)の
化合物に変えられる。 還元は、例えば、テトラヒドロフラン、エタノール、
ジオキサン等の溶媒中、液体アンモニア及びリチウム、
ナトリウム、カリウムの如きアルカリ金属で処理する
か、或いは、上記と同様な溶媒中、ラネーニッケルで処
理することにより行うことができる。反応温度は、液体
アアンモニア及びアルカリ金属を用いる場合は−78℃付
近であり、ラネーニッケルを用いる場合は室温乃至反応
混合物の還流温度が有利である。 前記方法(d)によれば、記号AがC=CH2又はC=C
H低級アルキルを表わす場合の本発明の化合物、すなわ
ち式 式中、R10は水素原子又は低級アルキル基を表わし、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、B、X及びnは前記の意味
を有する、 の化合物は、前記式(I−c)の化合物をウイテッヒ試
薬と反応させることにより製造することができる。 ウイテッヒ試薬との反応は、例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等の不活性溶媒中、好ましくは
室温付近の反応温度で、n−ブチルリチウム等の塩基の
存在下に低級アルキルトリフエニルホスホニウムハライ
ドで処理することにより行なうことができる。 なお、前記方法(a)において出発原料として使用さ
れる前記式(II)の化合物で記号Xが存在しないか或い
はCH2を表わす場合の化合物の大部分は、従来の文献に
未載の新規な化合物であり、例えば、式 式中、X1は存在しないか或いはCH2を表わし、n及び
Bは前記の意味を有する、 の化合物をソルボリシスを行うことにより製造すること
ができる。 ソルボリシスは、例えば、水とジオキサン、テトラヒ
ドロフラン等との混合溶媒中、酸例えば硫酸、過塩素酸
等で処理することにより容易に行うことができる。 また、Xが存在しないか或いはCH2を表わし且つBが
Oを表わす場合の前記式(II)の化合物、すなわち式 式中、X1及びnは前記の意味を有する、 の化合物は、例えば、 (a)式 式中、X1及びnは前記の意味を有する、 の化合物を、ピリジン、トリエチルアミン等の塩基の存
在下に、塩化p−トルエンスルホニル、塩化ベンゼンス
ルホニル等で処理するか、或いは、 (b)式 又は 式中、nは前記の意味を有する、 の化合物を、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエ
ン等の溶媒中で水素化トリ−tert−ブトキシアルミノリ
チウム、水素化ジイソブチルアルミニウム等で還元し、
D環部のオキソ基をヒドロキシ基に換え、このヒドロキ
シ化合物をさらに塩化メチレン中でトリエチルシラン及
び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体で還元する、 ことにより製造することもできる。 一方、BがNH又はN−低級アルキルを表わす場合の前
記式(II)の化合物は、例えば、式 式中、R11は水素原子又は低級アルキル基を表わし、
nは前記の意味を有する、 の化合物を、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒
中で水素化リチウムアルミニウム等で還元することによ
り製造することもできる。 ここで、上記出発原料の製造方法において用いられる
前記式(V)又は(VI)の化合物もまた、大部分は新規
な化合物であるが、その製造方法については後記製造例
を参照されたい。なお、製造例に記載がない化合物につ
いても、製造例に記載の方法に準じて製造することがで
きる。 かくして、本発明の方法に従い製造される前記式
(I)の化合物は、それ自体既知の手段、例えば再結
晶、蒸留、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグ
ラフィー等の方法により、反応混合物から単離、精製す
ることができる。 発明の効果 以上に説明した本発明の式(I)で表わされるオキサ
又はアザステロイド誘導体は、優れたアロマターゼ阻害
作用を有しており、エストロゲン類の過剰に起因する疾
病、例えば、乳癌、子宮癌、卵巣癌、男性の女性化乳房
症、前立腺肥大症、乏精液症に関する男性の不妊症など
の治療に有効である。 本発明の式(I)の化合物のアロマターゼ阻害作用は
次のとおりである。 (1)アロマターゼ阻害作用の測定 ライアン(Ryan)の方法(ザ・ジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー、234巻、268−272頁、195
9年)に従い、ヒト胎盤ミクロゾーム(105,000Xgで60分
遠心分離させたもの)を調製した。ミクロゾームは0.5m
Mジチオトレイトール溶液で2回洗浄後凍結乾燥し、−2
0℃で保管したものを用いた。 アロマターゼ阻害作用は、トンプソンとシートリー
(Tompson and Siiteri)の開発した方法(ザ・ジャ
ーナル・オブ・バイロジカル・ケミストリー、249巻、5
373−5378頁、1974年)に従って測定した。その方法
は、[1,2−3H]アンドロステンジオンが芳香化するこ
とにより放出される3H2Oを定量することである。酵素を
用いた実験は、pH7.5の67mMリン酸緩衝液中で、最後の
インキュベート液の量が0.5mlとなるようにして行う。
インキュベート液は、180μMのNADPH、2μMの[1,2
−3H]アンドロステンジオン、150μgの凍乾したヒト
胎盤ミクロゾーム、25μlのメタノール及び種々の濃度
の被験化合物が含まれている。インキュベーションは空
気中で、37℃20分間行い、クロロホルム3mlを加えて反
応を終了させた後、40秒撹拌する。ついで、700×gで1
0分間遠心分離し、上清から0.3mlの水溶液をとり、シン
チレーション・ミクスチャーを加え、3H2Oの生成量の測
定を行う。 その結果を下記表に示す。 表 化合物 IC50(μM) 実施例3 1.2 実施例25 0.73 実施例28 1.3 実施例31 0.6 実施例36 2.1 実施例50 2.7 実施例51 2.9 実施例56 1.9 かくして、本発明の式(I)で表わされる化合物はエ
ストロゲン類の生合成阻害剤として、人間その他の哺乳
動物に対する治療、措置のため経口投与又は非経口投与
(例えば筋注、静注、直腸投与、経皮投与など)するこ
とができる。 本発明に係る化合物は、薬剤として用いる場合、その
用途に応じて、固体形態(例えば錠剤、硬カプセル剤、
軟カプセル剤、顆粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ
錠など)、半固体形態(例えば坐剤、軟膏など)又は液
体形態(注射剤、、乳剤、懸濁液、ローション、スプレ
ーなど)のいずれかの製剤形態に調製して用いることが
できる。しかして、上記製剤に使用し得る無毒性の添加
物としては、例えばでん粉、ゼラチン、ブドウ糖、乳
糖、果糖、マルトース、炭酸マグネシウム、タルク、ス
テアリン酸マグネシウム、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース又はその塩、アラビアゴム、ポリエ
チレングリコール、p−ヒドロキシ安息香酸アルキルエ
ステル、シロップ、エタノール、プロピレングリコー
ル、ワセリン、カーボワックス、グリセリン、塩化ナト
リウム、亜硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウル、クエン
酸等が挙げられる。該薬剤はまた、治療学的に有用な他
の薬剤を含有することもできる。 該薬剤中における本発明の化合物の含有量はその剤形
に応じて異なるが、一般に固体及び半固体形態の場合に
は0.1〜50重量%の濃度で、そして液体形態の場合には
0.05〜10重量%の濃度で含有していることが望ましい。 本発明の化合物の投与量は、対象とする人間をはじめ
とする温血動物の種類、投与経路、症状の軽重、医者の
診断等により広範に変えることができるが、一般に1日
当たり、0.1〜100mg/kg、好適には1〜50mg/kgとするこ
とができる。しかし、上記の如く患者の症状の軽重、医
者の診断に応じて上記範囲の下限よりも少ない量又は上
限よりも多い量を投与することはもちろん可能である。
上記投与量は1日1回又は数回に分けて投与することが
できる。
【実施例】
以下、実施例及び製造例により本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例1 マグネシウム590mg、ヨウ化メチル1.8mlおよびエーテ
ル4.6mlの混合物を窒素気流下室温で1時間撹拌した。
この混合物を0℃に冷却し、酸化第1銅90mgおよびテト
ラヒドロフラン11mlを加えた。この混合物にD−ホモ−
17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−3,17a−ジオン
550mg、塩化第1銅10mgおよびテトラヒドロフラン7.3ml
の混合物を加え、25分間撹拌した。反応混合物にエーテ
ル、水および5%塩酸を加え、有機層を5%塩酸、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗生
成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(9:
1)]で精製して、7α−メチル−D−ホモ−17−オキ
サアンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン71mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.79(3H,d,J=6.8Hz)、1.20
(3H,s)、1.27(3H,s)、4.0〜4.7(2H,m)、5.75(1
H,d,J=1.8Hz) MS(m/z):316(M+)、301、274 実施例2 メチル 6α,7α−ジフルオロメチレン−16−オキソ
−16,17−セコアンドロスタ−4−エン−17−オエート2
00mg、酢酸アンモニウム900mg、シアノ水素化ホウ素ナ
トリウム184mg、テトラヒドロフラン4.9mlおよびメタノ
ール4mlの混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物
に濃塩酸2mlを加え、1時間撹拌した。反応混合物に水
を加え、生成物をクロロホルムで抽出した。抽出液を5
%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗
生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(1:
1)]で精製して、6α,7α−ジフルオロメチレン−17
−アザ−D−ホモアンドロスタ−4−エン−17a−オン3
8mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.94(3H,s)、1.21(3H,s)、
3.2〜3.6(2H,m)、5.64(1H,m)、6.26(1H,br,s) MS(m/z):335(M+)、320 実施例3 3,3−エチレンジチオ−16−オキサアンドロスタ−4
−エン−17−オン29mgおよびエタノール2.9mlの混合物
にラネーニツケルのエタノール懸濁液を過剰に加え、室
温で15分間撹拌した。反応混合物から不八物を濾去し、
溶媒を留去して得られた粗生成物をTLCR展開溶媒、クロ
ロホルム]で精製して、16−オキサアンドロスタ−4−
エン−17−オン20mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.04(3H,s)、1.12(3H,s)、
3.8〜4.4(2H,m)、5.2〜5.4(1H,br,m) MS(m/z):274(M+)、259、249、231 実施例4 3β−ヒドロキシ−16−オキサアンドロスタ−5−エ
ン−17−オン100mg、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノン370mgおよびジオキサン10mlの混合物
を一晩還流した。反応終了後不溶物を濾去し、濾液を活
性アルミナ層に流し込み、塩化メタレンで溶出した。溶
媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロ
ロホルム:アセトン(19:1)]で精製して、16−オキサ
アンドロスタ−1,4,6−トリエン−3,17−ジオン48mgを
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.24(6H,s)、4.0〜4.5(2H,
m)、5.82(1H,br,d,J=10Hz)、6.05(1H,br,s)、6.2
〜6.4(2H,m)、7.03(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):284(M+)、269、256、241 実施例5 16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン41
5mg、2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノン768mg
およびt−ブタノール30mlを一晩還流した。反応混合物
から不溶物を濾去した後、溶媒を留去し、残渣に水を加
えて酢酸エチルで抽出した。有機層を5%炭酸水素ナト
リウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生
成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(39:
1)]で精製して、16−オキサアンドロスタ−4,6−ジエ
ン−3,17−ジオン220mgを得た。 IR(KBr,cm-1):1776、1658、1618、1262 UV(MeOH,λmax):280nm 1H−NMR(CDCl3,δ):1.15(3H,s)、1.21(3H,s)、
4.0〜4.6(2H,m)、5.72(1H,s)、5.90(1H,br,d,J=1
0Hz)、6.21(1H,dd,J=2,10Hz) MS(m/z):286(M+)、271、268、258、242 実施例6 16−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−3,17−ジオ
ン371mgおよびトリグライム7mlの混合物中へ、還流下に
クロロジフルオロ酢酸ナトリウム4.92gおよびトリグラ
イム8.8mlの混合物を30分間かけて適下した。反応混合
物から不溶物を濾去し溶媒を留去した後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[溶出溶媒、ヘキサン:アセ
トン(4:1)]で粗精製した。得られた生成物の混合物
をTLC[展開溶媒、クロロホルム]で精製して、6α,7
α−ジフルオロメチレン−16−オキサアンドロスタ−4
−エン−3,17−ジオン102mgを、低い極性異性体として
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.17(6H,s)、4.0〜4.5(2H,
m)、5.92(1H,br,s) MS(m/z):336(M+)、321、316、308、301、286 また、6β,7β−ジフルオロメチレン−16−オキサア
ンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン31mgを、高い極性
異性体として得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.16(6H,s)、4.0〜4.5(2H,
m)、6.00(1H,s) 実施例7 実施例3において、3,3−エチレンジチオ−16−オキ
サアンドロスタ−4−エン−17−オンの代わりに3,3−
エチレンジチオ−6α,7α−ジフルオロメチレン−16−
オキサアンドロスタ−4−エン−17−オン10mgを用いて
同様に操作した後、TLC[展開溶媒、ベンゼン]で精製
して、6α,7α−ジフルオロメチレン−16−オキサアン
ドロスタ−4−エン−17−オン8mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.97(3H,s)、1.14(3H,s)、
3.9〜4.5(2H,m)、5.5〜5.7(1H,br,m) MS(m/z):322(M+)、307、302、293、287 実施例8 実施例3において、3,3−エチレンジチオ−16−オキ
サアンドロスタ−4−エン−17−オンの代わりに3,3−
エチレンジチオ−6β,7β−ジフルオロメチレン−16−
オキサアンドロスタ−4−エン−17−オン2.3mgを用い
て同様に操作した後、TLC[展開溶媒、ベンゼン]で精
製して、6β,7β−ジフルオロメチレン−16−オキサア
ンドロスタ−4−エン−17−オン1.6mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.97(3H,d,J=1.5Hz)、1.13
(3H,s)、3.9〜4.5(2H,m)、5.5〜5.7(1H,br,m) MS(m/z):322(M+)、307、302、293、287 実施例9 6α,7α−ジフルオロメチレン−16−オキサアンドロ
スタ−4−エン−3,17−ジオン18mg、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン18mgおよびジオキサ
ン0.85mlの混合物を一晩還流した。反応終了後、不溶物
を濾去し、濾液を活性アルミナ層に流し込み、塩化メチ
レンで溶出した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTL
C[展開溶媒、クロロホルム]で精製して、6α,7α−
ジフルオロメチレン−16−オキサアンドロスタ−1,4−
ジエン−3,17−ジオン8mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.20(3H,s)、1.28(3H,s)、
4.0〜4.5(2H,m)、6.25(1H,dd,J=2,10Hz)、6.31(1
H,br,s)、6.94(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):334(M+)、319、314、306 実施例10 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17
a−ジオン100mg、二酸化セレン30mg、t−ブタノール5m
lおよび酢酸0.05mlの混合物を窒素気流下で48時間還流
した。不溶物を濾過して除き、濾液を除去した。生成物
を酢酸エチルで抽出し、抽出液を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開
溶媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]で精製して、
D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−3.1
7a−ジオン66mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.24(3H,s)、1.29(3H,s)、
4.1〜4.7(2H,m)、6.09(1H,br,s)、6.26(1H,dd,J=
1.8,10.1Hz)、7.04(1H,d,J=10.1Hz) MS(m/z):300(M+)、285、122 実施例11 3β−ヒドロキシ−16−オキサアンドロスタ−5−エ
ン−17−オン53mgをアセトン2.4mlに溶解し、氷冷し
た。この溶液にジヨーンズ試薬60μlを氷冷撹拌下に適
下し、15分間撹拌した。反応混合物に2−プロパノール
を加え、不溶物を濾去した。濾液を濃縮し、水を加えて
酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物
をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]
で精製して、16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6,
17−トリオン9mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.17(3H,s)、1.22(3H,s)3.
9〜4.4(2H,m)、6.23(1H,s) MS(m/z):302(M+)、287、284、274 実施例12 ラネーニツケルのアセトン懸濁液を2時間還流した。
この懸濁液に、3,3−エチレンジチオ−16−オキサアン
ドロスタ−4−エン−6,17−ジオン4mgのジオキサン4ml
溶液を加え、1時間還流した。反応混合物から不溶物を
濾去し、溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開
溶媒、ベンゼン:酢酸エチル(4:1)]で精製して、16
−オキサアンドロスタ−4−エン−6,17−ジオン1mgを
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.01(3H,s)、1.15(3H,s)、
3.9〜4.4(2H,m)、6.47(1H,t,J=4Hz) MS(m/z):288(M+)、273、270、260、255、245 実施例13 4ξ,5−エポキシ−16−オキサ−5ξ−アンドロスタ
ン−3,17−ジオン38mg、プロピオン酸、0.24mlおよび硫
酸0.024mlの混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物
に水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸
水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得ら
れた粗精製物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセト
ン(39:1)]で精製して、4−ヒドロキシ−16−オキサ
アンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン−33mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.15(3H,s)、1.21(3H,s)、
3.8〜4.4(2H,m)、6.11(1H,s) MS(m/z):304(M+)、302、290、289、276 実施例14 ジメチルアミン塩酸塩116mg、パラホルムアルデヒド3
5.4mgおよびイソアミルアルコール20mlの混合物から共
沸によつて水をのぞいた。この混合物に16−オキサアン
ドロスタ−1,4−ジエン−3,17−ジオン30mgを加え、一
晩還流した。冷却後10mlの0.1N水酸化ナトリウム水溶液
で処理し、有機層を分離して水洗した。溶媒を留去して
得られる粗結晶をヘキサンで洗浄し、TLC[展開溶媒、
クロロホルム:アセトン(19:1)]で精製して、6−メ
チレン−16−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−3,17
−ジオン1.9mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.18(6H,s)、3.9〜4.4(2H,
m)、5.04(2H,br,d,J=8.5Hz)、6.19(1H,br,s)、6.
26(1H,dd,J=2.8Hz)、7.03(1H,d,J=8Hz) MS(m/z):298(M+)、284、283、270、255 実施例15 実施例12において、3,3−エチレンジチオ−16−オキ
サアンドロスタ−4−エン−6,17−ジオンの代わりに3,
3−エチレンジチオ−16−アザアンドロスタ−4−エン
−17−オン10mgを用いて同様に操作した後、TLC[展開
溶媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]で精製して、
16−アザアンドロスタ−4−エン−17−オン3mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.04(6H,s)、2.9〜3.4(2H,
m)、5.2〜5.4(1H,br)、5.4〜6.0(1H,br) MS(m/z):273(M+)、258、244、230 実施例16 実施例4において、3β−ヒドロキシ−16−オキサア
ンドロスタ−5−エン−17−オンの代わりに3β−ヒド
ロキシ−16−アザアンドロスタ−5−エン−17−オン50
mgを用いて同様に操作した後、TLC[展開溶媒、クロロ
ホルム:アセトン(9:1)]で精製して、16−アザアン
ドロスタ−1,4,6−トリエン−3,17−ジオン34mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.15(3H,s)、1.23(3H,s)、
3.1〜3.6(2H,m)、5.5〜5.9(1H,br)、5.89(1H,dd,J
=2.10Hz)、6.04(1H,br,s)、6.2〜6.4(2H,m)、7.0
5(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):283(M+)、268、255、240 実施例17 実施例5において、16−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3,17−ジオンの代わりに16−アザアンドロスタ−4
−エン−3,17−ジオン100mgを用いて同様に操作した
後、TLC[展開溶媒、クロロホルム:メタノール(19:
1)]で精製して、16−アザアンドロスタ−4,6−ジエン
−3,17−ジオン57mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.13(3H,s)、1.15(3H,s)、
3.0〜3.6(2H,m)、5.3〜5.7(1H,br)、5.71(1H,
s)、5.96(1H,br,d,J=10Hz)、6.20(1H,dd,J=2.5,1
0Hz) MS(m/z):285(M+)、270、257、242 実施例18 水素化ナトリウム(油性、60%)30mgをエーテルで3
回洗浄した後、減圧下乾燥し、これにヨウ化トリメチル
スルホキソニウム145mgを加えた。この混合物に窒素雰
囲気下ジメチルスルホキシド0.8mlを加え、室温で30分
間撹拌した。この混合物に16−アザアンドロスタ−4,6
−ジエン−3,17−ジオン35mgを加え、室温で24時間撹拌
した。反応混合物を氷水にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた生成物
の混合物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(1
9:1)]で精製して、6α,7α−メチレン−16−アザア
ンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン4.2mgを低い極性
異性体として得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.05(3H,s)、1.11(3H,s)、
3.0〜3.7(2H,m)、5.3〜5.9(1H,br)、6.03(1H,s) MS(m/z):299(M+)、285、284、271、257、256 また、6β,7β−メチレン−16−アザアンドロスタ−4
−エン−3,17−ジオン1.5mgを高い極性異性体として得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.11(3H,s)、1.17(3H,s)、
3.0〜3.7(2H,m)、5.2〜5.8(1H,br)、5.96(1H,s) MS(m/z):299、285、284、271、257、256 実施例19 実施例9において、6α,7α−ジフルオロメチレン−
16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンの代
わりに16−アザアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン
50mgを用いて同様王に操作した後、TLC[展開溶媒、ク
ロロホルム:アセトン(19:1)]で精製して、16−アザ
アンドロスタ−1,4−ジエン−3,17−ジオン32mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.11(3H,s)、1.27(3H,s)、
3.0〜3.4(2H,m)、5.2〜5.8(1H,br)、6.10(1H,br,
s)、6.25(1H,dd,J=2,10Hz)、6.10(1H,br,s)、6.2
5(1H,dd,J=2,10Hz)、7.03(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):285(M+)、270、257、242 実施例20 実施例14において、16−オキサアンドロスタ−1,4−
ジエン−3,17−ジオンの代わりに16−アザアンドロスタ
−1,4−ジエン−3,17−ジオン21mgを用いて同様に操作
した後、TLC[展開溶媒、クロロホルム:メタノール
(9:1)]で精製して、6−メチレン−16−アザアンド
ロスタ−1,4−ジエン−17−ジオン2mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.10(3H,s)、1.18(3H,s)、
3.0〜3.4(2H,m)、5.03(2H,br,d,J=9Hz)、5.3〜5.6
(1H,br)、6.17(1H,d,J=2Hz)、6.26(1H,dd,J=2,1
0Hz)、7.06(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):297(M+)、282、269、254 実施例21 実施例13において、4ξ,5−エポキシ−16−オキサ−
5ξ−アンドロスタン−3,17−ジオンの代わりに4ξ,5
−エポキシ−16−アザ−5ξ−アンドロスタン−3,17−
ジオン30mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物を
TLC[展開溶媒、クロロホルム:メタノール(19:1)]
で精製して、4−ヒドロキシ−16−アザアンドロスタ−
4−エン−3,17−ジオン14mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.07(3H,s)、1.21(3H,s)、
2.9〜3.5(3H,m)、5.50(1H,br,s)、6.12(1H,br,s) MS(m/z):303(M+)、288、275、261、260 実施例22 実施例11において、3β−ヒドロキシ−16−オキサア
ンドロスタ−5−エン−17−オンの代わりに3β−ヒド
ロキシ−16−アザアンドロスタ−5−エン−17−オンを
用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶
媒、クロロホルム:アセトン(1:1)]で精製して、16
−アザアンドロスタ−4−エン−3,6,17−トリオンを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.09(3H,s)、1.21(3H,s)、
2.9〜2.5(2H,m)、6.21(1H,s)、6.22(1H,br,s) MS(m/z):301(M+)、286、273 実施例23 5,6α−エポキシ−3β−ヒドロキシ−16−アザ−5
α−アンドロスタン−17−オン18mgおよび無水ベンゼン
0.44mlの混合物に臭化マグネシウム−エーテル錯体47.3
2mgおよび無水エーテル0.44mlの混合物を加え、エーテ
ルを留去した後5時間還流した。放冷後、水、5%水酸
化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で有機層を洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し
て得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホロム:
メタノール(19:1)]で精製して、16−アザアンドロス
タ−4−エン−6,17−ジオン2.3mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.07(3H,s)、
2.9〜3.4(2H,m)、5.3〜5.7(1H,br)、6.46(1H,t,J
=4Hz) MS(m/z):287(M+)、272、269、259,254 実施例24 3β−ヒドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−5−エン−17a−オン200mg、ジオキサン8ml、トル
エン7mlおよびシクロヘキサノン2mlの混合物から約1.2m
lの溶媒を常圧で留去した。この混合物にアルミニウム
イソプロポキシド200mgおよびトルエン2mlの混合物を加
え、トルエンを滴下して内容量を一定に保ちながら30分
間溶媒を留去した。この反応混合物にアルミニウムイソ
プロポキシド60mgを加え、同じ条件で2時間反応させた
後、さらに4時間還流した。反応混合物を室温で一晩放
置した後、10%硫酸水溶液17mlを加えて30分間撹拌し、
生成物をベンゼンで抽出した。抽出液を10%炭酸カリウ
ム水溶液で3回洗浄し、飽和食塩水で洗浄した後無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗
生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(19:
1)]で精製して、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4−エン−3,17a−ジオン170mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.19(3H,s)、1.26(3H,s)、
4.1〜4.6(2H,m)、5.75(1H,s) MS(m/z):302(M+)、287、274、260、245 実施例25 実施例3において、3,3−エチレンジチオ−16−オキ
サアンドロスタ−4−エン−17−オンの代わりに3,3−
エチレンジチオ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−17a−オン109mgを用いて同様に操作し、得ら
れた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:ヘキサ
ン(2:1)]で精製して、D−ホモ−17−オキサアンド
ロスタ−4−エン−17a−オン59mgを得た。 融点:162〜166℃(アセトン−ヘキサン) 1H−NMR(CDCl3,δ):1.01(3H,s)、1.23(3H,s)、
4.0〜4.7(2H,m)、5.32(1H,m) MS(m/z):228(M+)、273、245、232 実施例26 実施例5において、16−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3,17−ジオンの代わりにD−ホモ−17−オキサアン
ドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン770mgを用いて同様
に操作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロ
ホルム:アセトン(9:1)]で精製して、D−ホモ−17
−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−3,17a−ジオン65
0mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.12(3H,s)、1.31(3H,s)、
4.1〜4.7(2H,m)、5.71(1H,s)、6.18(2H,s) MS(m/z):300(M+)、285、272、256 実施例27 実施例6において、16−オキサアンドロスタ−4,6−
ジエン−3,17−ジオンの代わりにD−ホモ−17−オキサ
アンドロスタ−4,6−ジエン−3,17a−ジオン500mgを用
いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶
媒、クロロホルム:アセトン(9:1)]で精製して、6
α,7α−ジフルオロメチレン−D−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン115mgを低い極性
異性体として得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.13(3H,s)、1.28(3H,s)、
4.1〜4.7(2H,m)、6.00(1H,br,s) MS(m/z):350(M+)、335、330、315、299 また6β,7β−ジフルオロメチレン−D−ホモ−17−
オキサアンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン37mgを
高い極性異性体として得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.12(3H,d,J=1.3Hz)、1.26
(3H,s)、4.1〜4.7(2H,m)、5.99(1H,s) MS(m/z):350(M+)、335 実施例28 実施例3において、3,3−エチレンジチオ−16−オキ
サアンドロスタ−4−エン−17−オンの代わりに6α,7
α−ジフルオロメチレン−3,3−エチレンジチオ−D−
ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−17a−オン5
6mgを用いて同様に操作し、6α,7α−ジフルオロメチ
レン−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−
17a−オン25mg得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.94(3H,s)、1.24(3H,s)、
4.1〜4.7(2H,m)、5.65(1H,m) MS(m/z):336(M+)、321、301、286 実施例29 実施例9において、6α,7α−ジフルオロメチレン−
16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンの代
わりに6α,7α−ジフルオロメチレン−D−ホモ−17−
オキサアンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン81mgを
用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶
媒、クロロホルム:アセトン(9:1)]で精製して、6
α,7α−ジフルオロメチレン−D−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−1,4−ジエン−3,17a−ジオン32mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.25(3H,s)、1.30(3H,s)、
4.1〜4.7(2H,m)、6.25(1H,dd,J=2,10Hz)、6.31(1
H,br,s)、6.96(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):348(M+)、333、302 実施例30 実施例9において、6α,7α−ジフルオロメチレン−
16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンの代
わりにD−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエ
ン−3,17a−ジオン100mgを用いて同様に操作し、得られ
た粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン
(19:1)]で精製して、D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−1,4,6−トリエン−3,17a−ジオン16mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.20(3H,s)、1.34(3H,s)、
4.1〜4.7(2H,m)、5.9〜6.5(4H,m)、7.05(1H,d,J=
10.3Hz) MS(m/z):298(M+)、283、270 実施例31 実施例13において、4ξ,5−エポキシ−16−オキサ−
5ξ−アンドロスタン−3,17−ジオンの代わりに4ξ,5
−エポキシ−D−ホモ−17−オキサ−5ξ−アンドロス
タン−3,17a−ジチン800mgを用いて同様に操作して、4
−ヒドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4
−エン−3,17a−ジオン423mgを得た。 融点:229〜232℃(アセトン−ヘキサン) 1H−NMR(CDCl3,δ):1.18(3H,s)、1.26(3H,s)、
4.0〜4.7(2H,m)、6.07(1H,s) MS(m/z):318(M+)、303 実施例32 4−ヒドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4−エン−3,17a−ジオン100mg、無水硫酸1mlおよび
ピリジン2mlの混合物を18時間室温で撹拌した。反応混
合物に水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出
液を5%塩酸および水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC
[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]で精製
して、4−アセトキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン−3,17a−ジオン98mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.26(6H,s)、2.24(3H,s)、
4.0〜4.7(2H,m) MS(m/z):360(M+)、318、290 実施例33 4ξ,5−エポキシ−D−ホモ−17−オキサ−5ξ−ア
ンドロスタン−3,17a−ジオン361mgおよびジオキサン14
mlの混合物に、チオ酢酸0.2mlおよびジオキサン0.6mlの
混合物を0℃で加えた。この混合物を室温で48時間撹拌
し、チオ酢酸0.2mlを加えた後、3週間撹拌した。反応
混合物に水を加え、生成物をクロロホルムで抽出し、抽
出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、ヘキサン:酢酸エ
チル(2:1)]で精製して、4−アセチルチオ−D−ホ
モ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17a−オン2
00mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.27(3H,s)、1.29(3H,s)、
2.37(3H,s)、4.0〜4.7(2H,m) MS(m/z):376(M+)、334 実施例34 4−アセチルチオ−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,17a−ジオンおよびメタノールの混合
物に塩化水素エーテル溶液を加え、窒素気流下で8時間
還流した。反応混合物を冷却し、窒素気流下で沈殿物を
ろ過して除き、ろ液を留去した。得られた粗生成物をTL
C[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(39:1)]で精
製して、4−メルカプト−D−ホモ−17−オキサアンド
ロスタ−4−エン−3,17a−ジオンを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.18(3H,s)、1.26(3H,s)、
4.0〜4.7(2H,m)、4.74(1H,s) 実施例35 酢酸ナトリウム620mg、ジエトキシメタン18.4ml、オ
キシ塩化リン2.4mlおよびクロロホルム18.4mlの混合物
を1時間還流した。D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4−エン−3,17a−ジオン500mgを加え、さらに1時間
還流し、室温にもどした。反応混合物に飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液をゆっくりと滴下し、水相のpHをアルカ
リ性にした。有機相を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC
[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]で精製
して、6−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,17a−ジオン240mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.09(3H,s)、1.25(3H,s)、
4.0〜4.7(2H,m)、4.98(1H,m)、5.11(1H,m)、5.93
(1H,s) MS(m/z):314(M+)、299、286、272 実施例36 実施例9において、6α,7α−ジフルオロメチレン−
16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンの代
わりに6−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,17a−ジオンを用いて同様に操作し
て、6−メチレン−17−オキサ−D−ホモアンドロスタ
−1,4−ジエン−3,17a−ジオンを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.14(3H,s)、1.29(3H,s)、
4.0〜4.7(2H,m)、4.99(1H,m)、5.07(1H,m)、6.1
〜6.4(2H,m)、7.07(1H,d,J=10.1Hz) MS(m/z):312(M+)、297、284、269 実施例37 ヨウ化第1銅9.3g、1.5Mメチルリチウムエーテル溶液
54.3mlおよび無水エーテル106mlの混合物を窒素気流下
0℃で1時間撹拌した。これにD−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−1,4−ジエン−3,17a−ジオン900mgおよび
無水テトラヒドロフラン18mlの混合物を30分かけて滴下
し、さらに1.5時間撹拌した。反応混合物を塩化アンモ
ニウム水溶液に注ぎ、ついでベンゼンを加えろ過した。
有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開溶
媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]で精製した1α
−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3,17a−ジオン115mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.95(3H,d,J=6.4Hz)、1.27
(3H,s)、1.28(3H,s)、4.0〜4.7(2H,m)、5.72(1
H,br,s)、 MS(m/z):316(M+)、301、274、259 実施例38 実施例9において、6α,7α−ジフルオロメチレン−
16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンの代
わりに1α−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,17a−ジオンを用いて同様に操作し、
得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:ア
セトン(9:1)]で精製して、1−メチル−D−ホモ−1
7−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−3,17a−ジオン
を得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.28(3H,s)、1.34(3H,s)、
2.14(3H,d,J=1Hz)、6.08(1H,br,s)、6.19(1H,br,
s) MS(m/z):314(M+)、286、271、213 実施例39 実施例11において、3β−ヒドロキシ−16−オキサア
ンドロスタ−5−エン−17−オンの代わりに3β−ヒド
ロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−5−エン
−17a−オン20mgを用いて同様に操作して、D−ホモ−1
7−オキサアンドロスタ−4−エン3,6,17a−トリオン11
mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.17(3H,s)、1.28(3H,s)、
4.0〜4.7(2H,m)、6.23(1H,s) MS(m/z):316(M+)、301、298、288 実施例40 実施例3において、3,3−エチレンジチオ−16−オキ
サアンドロスタ−4−エン−17−オンの代わりに3,3−
エチレンジチオ−7α−メチル−d−ホモ−17−オキサ
アンドロスタ−4−エン−17a−オン39mgを用いて同様
に操作して、7α−メチル−D−ホモ−17−オキサアン
ドロスタ−4−エン−17a−オン13mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.74(3H,d,J=6.8Hz)、1.02
(3H,s)、1.23(3H,s)、4.0〜4.7(2H,m)、5.28(1
H,m) MS(m/z):302(M+)、287 実施例41 実施例12において、3,3−エチレンジチオ−16−オキ
サアンドロスタ−4−エン−6,17−ジオンの代わりに3,
3−エチレンジチオ−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−6,17a−ジオンを用いて同様に操作し
て、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−6,
17a−ジオンを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.97(3H,s)、1.26(3H,s)、
4.1〜4.7(2H,m)、6.48(1H,m) MS(m/z):302(M+)、287 実施例42 実施例24において、3β−ヒドロキシ−D−ホモ−17
−オキサアンドロスタ−5−エン−17a−オンの代わり
に3β−ヒドロキシ−17−アザ−D−ホモアンドロスタ
−5−エン−17a−オン1.0gを用いて同様に操作し、得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[溶出溶媒、クロロホルム:アセトン(2:1)]で精製
して、17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4−エン−3,
17a−ジオン847mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.19(3H,s)、1.21(3H,s)、
3.1〜3.5(2H,m)、5.48(1H,br,s)、7.74(1H,br,s) MS(m/z):301(M+)、286、259、244 実施例43 実施例3において、3,3−エチレンジチオ−16−オキ
サアンドロスタ−4−エン−17−オンの代わりに3,3−
エチレンジチオ−17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4
−エン−17a−オン38mgを用いて同様に操作し、得られ
た粗生成物をTLC[展開溶媒、酢酸エチル:ヘキサン
(2:1)]で精製して、17−アザ−D−ホモアンドロス
タ−4−エン−17a−オン22mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.18(3H,s)、
3.1〜3.5(2H,m)、5.31(1H,m)、5.53(1H,br,s) MS(m/z):287(M+)、272 実施例44 実施例9において、6α,7α−ジフルオロメチレン−
16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンの代
わりに17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4−エン−3,
17a−ジオン48mgを用いて同様に操作し、得られた粗生
成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(9:
1)]で精製して、17−アザ−D−ホモアンドロスタ−
1,4−ジエン−3,17a−ジオン12mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.24(6H,s)、3.1〜3.5(2H,
m)、5.62(1H,br,s)、6.08(1H,br,s)、6.25(1H,d
d,J=2.10Hz)、7.04(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):299(M+)、284 実施例45 実施例13において、4ξ,5−エポキシ−16−オキサ−
5ξ−アンドロスタン−3,17−ジオンの代わりに4ξ,5
−エポキシ−17−アザ−D−ホモ−5ξ−アンドロスタ
ン−3,17a−ジオン45mgを用いて同様に操作し、得られ
た粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン
(2:1)]で精製して、4−ヒドロキシ−17−アザ−D
−ホモアンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン12mgを
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.18(3H,s)、1.20(3H,s)、
3.1〜3.5(2H,m)、5.63(1H,br,s) MS(m/z):317(M+)、302 実施例46 実施例4において、3β−ヒドロキシ−16−オキサア
ンドロスタ−5−エン−17−オンの代わりに3β−ヒド
ロキシ−17−アザ−D−ホモアンドロスタ−5−エン−
17a−オン200mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成
物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(2:1)]
で精製して、17−アザ−D−ホモアンドロスタ−1,4,6
−トリエン−3,17a−ジオン37mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.20(3H,s)、1.28(3H,s)、
3.1〜3.7(2H,m)、5.79(1H,br,s)、5.9〜6.5(4H,
m)、7.07(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):297(M+)、282 実施例47 実施例11において、3β−ヒドロキシ−16−オキサア
ンドロスタ−5−エン−17−オンの代わりに3β−ヒド
ロキシ−17−アザ−D−ホモアンドロスタ−5−エン−
17a−オンを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をT
LC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(2:1)]で精
製して、17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4−エン−
3,6,17a−トリオンを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.17(3H,s)、1.22(3H,s)、
3.38(2H,m)、5.51(1H,br,s)、6.23(1H,s) MS(m/z):315(M+)、300、287 実施例48 実施例11において、3β−ヒドロキシ−16−オキサア
ンドロスタ−5−エン−17−オンの代わりに3β−ヒド
ロキシ−17−メチル−17−アザ−D−ホモアンドロスタ
−5−エン−17a−オンを用いて同様に操作し、得られ
た粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン
(4:1)]で精製して、17−メチル−17−アザ−D−ホ
モアンドロスタ−4−エン−3,6,17a−トリオンを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.16(6H,s)、2.89(3H,s)、
3.1〜3.5(2H,m)、6.21(1H,s) MS(m/z):329(M+)、314、286 実施例49 16−オキサアンドロスタ−5−エン−3β−オール10
mgおよびアセトン0.5mlの混合物にジョーンズ試薬30μ
lを0℃で滴下し、室温で30分間撹拌した。反応混合物
に2−プロパノールおよび5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、水
を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロ
ロホルム:アセトン(19:1)]で精製して、16−オキサ
アンドロスタ−4−エン−3,6−ジオン3mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.00(3H,s)、1.21(3H,s)、
3.3〜4.0(4H,m)、6.21(1H,s) MS(m/z):288(M+)、273、270、260 実施例50 実施例49において、16−オキサアンドロスタ−5−エ
ン−3β−オールの代わりに、D−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−5−エン−3β−オール100mgを用いて同
様に操作して、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4
−エン−3,6−ジオン24mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.04(3H,s)、1.17(3H,s)、
3.03,3.43(2H,ABq,J=11Hz)、3.40(1H,m)、4.08(1
H,m)、6.20(1H,s) MS(m/z):302(M+)、287、284、274 実施例51 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−5−エン−3β
−オール100mg、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−
ベンゾキノン350mgおよびジオキサン10mlの混合物を30
時間還流した。反応終了後不溶物をろ去し、ろ液を活性
アルミナ層に流し込み、塩化メチレンで溶出した。溶媒
を留去して得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロ
ホルム:アセトン(19:1)]で精製して、D−ホモ−17
−オキサアンドロスタ−1,4,6−トリエン−3−オン25m
gを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.10(3H,s)、1.19(3H,s)、
3.02,3.43(2H,ABq,J=11Hz)、3.40(1H,m)、4.10(1
H,m)、6.03(1H,s)、6.1〜6.4(3H,m)、7.03(1H,d,
J=10Hz) MS(m/z):284(M+) 実施例52 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−5−エン−3β
−オール200mg、ジオキサン8ml、トルエン7mlおよびシ
クロヘキサノン2mlの混合物から約1.2mlの溶媒を常圧で
留去した。この混合物にアルミニウムイソプロポキシド
250mgおよびトルエン2mlの混合物を加え、トルエンで滴
下して内容量を一定に保ちながら30分間溶媒を留去し
た。この反応混合物にアルミニウムイソプロポキシド30
0mgを加え、同じ条件で2時間反応させた後、さらに4
時間還流した。反応混合物を室温で一晩放置した後、10
%硫酸水溶液16mlを加えて30分間撹拌し、生成物をベン
ゼンで抽出した。抽出液を10%炭酸カリウム水溶液で3
回洗浄し、飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC
[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]で精製
して、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−
3−オン155mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.03(3H,s)、1.19(3H,s)、
2.97,3.39(2H,ABq,J=11Hz)、3.35(1H,m)、4.05(1
H,m)、5.73(1H,s) MS(m/z):288(M+)、246 実施例53 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−
オン20mg、二酸化セレン6mg、酢酸0.01mlおよびt−ブ
タノール1mlの混合物を窒素気流下で48時間還流した。
反応混合物から不溶物をろ去し、溶媒を留去した。残さ
に水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を
5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して
得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:ア
セトン(19:1)]で精製して、D−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−1,4−ジエン−3−オン17mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.06(3H,s)、1.24(3H,s)、
2.97,3.39(2H,ABq,J=11Hz)、3.35(1H,m)、4.05(1
H,m)、6.08(1H,br s)、6.25(1H,dd,J=2,10Hz)、
7.03(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):286(M+) 実施例54 4ξ,5−エポキシ−D−ホモ−17−オキサ−5ξ−ア
ンドロスタン−3−オン300mg、アジ化ナトリウム1.03
g、濃硫酸0.075mlおよびジメチルスルホキシド5.1mlの
混合物を100℃で1時間加熱した。冷却した反応混合物
に3%塩酸を加え、15分撹拌した。不溶物をろ去し、ろ
液をジエチルエーテルで洗浄した。ろ液に2N水酸化ナト
リウム水溶液を加え、析出した結晶をろ取し、水で洗浄
し、50℃で真空乾燥して、4−アミノ−D−ホモ−17−
オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−3−オン85mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.07(6H,s)、3.03,3.43(2H,
ABq,J=11Hz)、3.0〜4.0(3H,m)、4.1(1H,m)、6.0
〜6.7(2H,m) MS(m/z):301(M+)、286、258 実施例55 4ξ,5−エポキシ−D−ホモ−17−オキサ−5ξ−ア
ンドロスタン−3−オン97mg、18%塩化水素2−プロパ
ノール溶液4mlおよび酢酸エチル4mlの混合物を室温で1
時間撹拌した、溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC
[展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル(5:1)]で精
製して、4−クロロ−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3−オン65mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.03(3H,s)、1.23(3H,s)、
2.97,3.39(2H,ABq,J=11Hz)、3.35(1H,m)、4.05(1
H,m) MS(m/z):322(M+)、286、245 実施例56 4ξ,5−エポキシ−D−ホモ−17−オキサ−5ξ−ア
ンドロスタン−3−オン25mg、濃硫酸0.02mlおよびプロ
ピオン酸0.15mlの混合物を室温で5時間撹拌した。反応
混合物に水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽
出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去して得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホル
ム:アセトン(19:1)]、精製して、4−ヒドロキシ−
D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オ
ン15mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.18(3H,s)、
2.97,3.39(2H,ABq,J=11Hz)、3.35(1H,m)、4.05(1
H,m)、6.05(1H,s) MS(m/z):304(M+) 実施例57 3,3−エチレンジチオ−D−ホモ−17−オキサアンド
ロスタ−4−エン400mg、ラネーニッケルおよびエタノ
ール150mlの混合物を室温で30分間撹拌した。不溶物を
ろ去し、溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開
溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル(5:1)]で精製し
て、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン195m
gを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.00(3H,s)、1.01(3H,s)、
2.97,3.36(2H,ABq,J=11Hz)、3.35(1H,m)、4.05(1
H,m)、5.30(1H,m) MS(m/z):274(M+)、259 実施例58 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−
オン1.3g、2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノン
2.7gおよびtert−ブタノール66mlの混合物を5時間還流
した。反応混合物から不溶物をろ去し、溶媒を留去し
た。残さに水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。
抽出液を5%水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去して得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホル
ム:アセトン(19:1)]で精製して、D−ホモ−17−オ
キサアンドロスタ−4,6−ジエン−3−オン809mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.07(3H,s)、1.12(3H,s)、
3.02,3.41(2H,ABq,J=11Hz)、3.40(1H,m)、4.10(1
H,m)、5.68(1H,s)、6.18(2H,s) MS(m/z):286(M+) 実施例59 マグネシウム107mg、ヨウ化メチル0.33mlおよびジエ
チルエーテル0.8mlの混合物を窒素気流下室温で一時間
撹拌した。この混合物を0℃に冷却し、塩化第一銅16mg
およびテトラヒドロフラン2mlを加えた。この混合物に
D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−3
−オン100mg、塩化第一銅5mgおよびテトラヒドロフラン
1.3mlの混合物を加え、25分間撹拌した。反応混合物に
ジエチルエーテル、水および5%塩酸を加え、有機層を
5%水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して得
られた粗生成物をTLC[展開溶媒、ベンゼン:酢酸エチ
ル(19:1)]で精製して、7α−メチル−D−ホモ−17
−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン66mgを低い
極性異性体として得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.74(3H,d,J=7Hz)、1.03(3
H,s)、1.19(3H,s)、3.00,3.39(2H,ABq,J=11Hz)、
3.40(1H,m)、4.05(1H,m)、5.73(1H,d,J=2Hz) MS(m/z):302(M+)、260 また、7β−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン−3−オン14mgを高い極性異性体として
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.04(3H,s)、1.10(3H,d,J=
6Hz)、1.16(3H,s)、2.99,3.39(2H,ABq,J=11Hz)、
3.35(1H,m)、4.05(1H,m)、5.72(1H,br s) MS(m/z):302(M+)、260 実施例60 実施例57において、3,3−エチレンジチオ−D−ホモ
−17−オキサアンドロスタ−4−エンの代わりに、3,3
−エチレンジチオ−7α−メチル−D−ホモ−17−オキ
サアンドロスタ−4−エン80mgを用いて同様に操作し
て、7α−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4−エン30mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.70(3H,d,J=7Hz)、1.00(3
H,s)、1.02(3H,s)、2.98,3.37(2H,ABq,J=11Hz)、
3.35(1H,m)、4.05(1H,m)、5.25(1H,m) MS(m/z):288(M+)、273 実施例61 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−
3−オン296mgおよびトリグライム5.3mlの混合物中へ、
還流下にクロロジフルオロ酢酸ナトリウム3.3gおよびト
リグライム8.4mlの混合物を30分間かけて滴下し、さら
に30分間還流した。反応混合物から不溶物をろ去し、溶
媒を留去し、生成物をジエチルエーテルで抽出した。抽
出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開溶
媒、n−ヘキサン:酢酸エチル(4:1)]で精製して、
6α,7α−ジフルオロメチレン−D−ホモ−17−オキサ
アンドロスタ−4−エン−3−オン56mgを低い極性異性
体として得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.05(3H,s)、3.02,3.41(2H,
ABq,J=11Hz)、3.40(1H,m)、4.10(1H,m)、5.98(1
H,s) MS(m/z):336(M+)、321、301、285 また、6β,7β−ジフルオロメチレン−D−ホモ−17
−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン7mgを高い
極性異性体として得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.13(3H,d,J=
1Hz)、3.03,3.45(2H,ABq,J=11Hz)、3.45(1H,m)、
4.12(1H,m)、5.97(1H,s) MS(m/z):336(M+)、321、301、285 実施例62 実施例57において、3,3−エチレンジチオ−D−ホモ
−17−オキサアンドロスタ−4−エンの代わりに、6
α,7α−ジフルオロメチレン−3,3−エチレンジチオ−
D−ホモ 17−オキサアンドロスタ−4−エン14mgを用
いて同様に操作して、6α,7α−ジフルオロメチレン−
D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン8mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.94(3H,s)、1.01(3H,s)、
3.00,3.39(2H,ABq,J=11Hz)、3.42(1H,m)、4.08(1
H,m)、5.62(1H,m) MS(m/z):322(M+)、307 実施例63 金属ナトリウム60mgおよび液体アンモニア4.3mlの混
合物に6α,7α−ジフルオロメチレン−3,3−エチレン
ジチオ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン
30mgおよびテトラヒドロフラン0.7mlの混合物を加え、
−78℃で30分間撹拌した。反応混合物から大部分のアン
モニアを除き、飽和塩化アンモニウム水溶液および5%
塩酸を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を
5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水を洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して
得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、n−ヘキサン:酢
酸エチル(5:1)]で精製して、6α,7α−メチレン−
D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オ
ン2mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.97(3H,s)、1.03(3H,s)、
2.98,3.37(2H,ABq,J=11Hz)、3.40(1H,m)、4.05(1
H,m)、5.50(1H,m) MS(m/z):286(M+)、271 実施例64 酢酸ナトリウム62mg、ジエトキシメタン1.8ml、オキ
シ塩化リン0.24mlおよびクロロホルム1.8mlの混合物を
1時間撹拌した。D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3−オン50mgを加え、さらに1時間還流し、
室温にもどした。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液をゆっくりと滴下し、水層のpHをアルカリ性にし
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC
[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(100:1)]で精
製して、6−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン−3−オン30mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.09(3H,s)、
3.00,3.40(2H,ABq,J=11Hz)、3.40(1H,m)、4.08(1
H,m)、4.94(1H,m)、5.07(1H,m)、5.91(1H,s) MS(m/z):300(M+)、285、272、258 実施例65 6−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3−オン26mg、2,3−ジクロロ−5,6−ジシア
ノ−1,4−ベンゾキノリン26mgおよびジオキサン1mlの混
合物を9時間還流した。反応混合物を活性アルミナ層に
流し込み、塩化メチレンで溶出した。溶媒を留去して得
られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセ
トン(100:1)]で精製して、6−メチレン−D−ホモ
−17−オキサアンドロスタ−1,4−ジエン−3−オンを
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.05(3H,s)、1.14(3H,s)、
3.00,3.42(2H,ABq,J=11Hz)、3.40(1H,m)、4.10(1
H,m)、4.95(1H,m)、5.02(1H,m)、6.16(1H,m)、
6.27(1H,dd,J=2,10Hz)、7.07(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):298(M+)、283 実施例66 実施例49において、16−オキサアンドロスタ−5−エ
ン−3β−オールの代わりに、17−オキサアンドロスタ
−5−エン−3β−オール40mgを用いて同様に操作し
て、17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6−ジオン1
8mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.03(3H,s)、1.17(3H,s)、
3.7〜4.1(2H,m)、6.21(1H,s) MS(m/z):288(M+)、273 実施例67 17−オキサアンドロスタ−5−エン−3β−オール20
3mgおよびアセトン20mlの混合物にジョーンズ試薬0.2ml
を0℃で滴下し、20分間撹拌した。反応混合物に水を加
え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸
水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた
17−オキサアンドロスタ−5−エン−3−オンをアセト
ン10mlに溶解した。濃硫酸0.01mlを加えた後、混合物を
室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、生成物
を酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物を
TLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(9:1)]で精
製して、17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン
102mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.01(3H,s)、1.19(3H,s)、
3.7〜4.1(2H,m)、5.74(1H,br s) MS(m/z):274(M+)、259 実施例68 実施例65において、6−メチレン−D−ホモ−17−オ
キサアンドロスタ−4−エン−3−オンの代わりに、17
−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン50mgを用い
て同様に操作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、
クロロホルム:アセトン(39:1)]で精製して、17−オ
キサアンドロスタ−1,4−ジエン−3−オン25mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.04(3H,s)、1.23(3H,s)、
3.7〜4.1(2H,m)、6.09(1H,br s)、6.25(1H,dd,J=
2,10Hz)、7.01(1H,d,J=10Hz) MS(m/z):272(M+)、257 実施例69 実施例56において、4ξ,5−エポキシ−D−ホモ−17
−オキサ−5ξ−アンドロスタン−3−オンの代わり
に、4ξ,5−エポキシ−17−オキサ−5ξ−アンドロス
タン−3−オン49mgを用いて同様に操作して、4−ヒド
ロキシ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン
22mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.01(3H,s)、1.17(3H,s)、
3.7〜4.1(2H,m)、6.08(1H,s) MS(m/z):290(M+)、275 実施例70 実施例49において、16−オキサアンドロスタ−5−エ
ン−3β−オールの代わりに、D−ホモ−17a−オキサ
アンドロスタ−5−エン−3β−オン100mgを用いて同
様に操作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロ
ロホルム:アセトン(39:1)]で精製して、D−ホモ−
17a−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6−ジオン27mg
を得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.13(3H,s)、1.20(3H,s)、
3.6〜3.8(2H,m)、6.20(1H,s) MS(m/z):302(M+)、287 実施例71 ソックスレー抽出器を用い、水素化リチウムアルミニ
ウム15mgおよびジエチルエーテル3mlの混合物を還流す
ることによって、17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4
−エン−17a−オン15mgを抽出した。得られた反応混合
物を24時間還流し、水0.1mlを加え、さらに1時間還流
した。反応混合物から不溶物をろ去し、溶媒を留去して
得られた粗生成物をアルミナカラムクロマトグラフィー
[溶出溶媒、クロロホルム:メタノール(9:1)]で精
製して、17−アザ−D−ホモアンドロスタ−4−エン10
mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.01(3H,s)、1.18(3H,s)、
5.30(1H,m) MS(m/z):273(M+)、258、230、215 実施例72 製造例31において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−5−エン−3β,17aξ−ジオールの代わりに、17a
ξ−ヒドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
4−エン−3−オン90mgを用いて同様に操作して、D−
ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン70
mgを得た。 実施例73 4−ヒドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4−エン−3−オン4mg、ピリジン0.5mlおよび無水酢
酸0.25mlの混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物
に水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を
3%塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去して、4−アセトキシ−D−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−4−エン−3−オン4mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.25(3H,s)、
2.23(3H,s)、2.97,3.40(2H,ABq,J=11Hz)、3.35(1
H,m)、4.05(1H,m) MS(m/z):346(M+)、304 実施例74 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6,
17a−トリオン40mg、塩化アセチル20mgおよびピリジン
0.8mlの混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物に
0.1規定塩酸4mlを加え、生成物を酢酸エチル10mlで2回
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物を
TLC[展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル(1:1)]で
精製して、6−アセトキシ−D−ホモ−17−オキサアン
ドロスタ−4,6−ジエン−3,17a−ジオン40mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.19(3H,s)、1.31(3H,s)、
2.21(3H,s)、4.1〜4.7(2H,m)、5.84(1H,s)、5.84
(1H,d,J=2Hz) MS(m/z):358(M+)、316、301、288 実施例75 実施例74において、塩化アセチルの代わりに無水プロ
ピオン酸20mgを用いて同様に操作して、6−プロピオニ
ルオキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4,6−
ジエン−3,17a−ジオン30mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.19(3H,t,J=6.5Hz)、1.20
(3H,s)、1.31(3H,s)、2.51(2H,q,J=6.5Hz)、4.1
〜4.7(2H,m)、5.83(1H,s)、5.88(1H,d,J=2Hz) MS(m/z):372(M+)、316、301、288 実施例76 実施例74において、塩化アセチルの代わりに塩化イソ
ブチリル20mgを用いて同様に操作して、6−イソブチリ
ルオキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4,6−
ジエン−3,17a−ジオン41mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.20(3H,s)、1.27(6H,d,J=
7Hz)、1.31(3H,s)、2.73(1H,sep,J=7Hz)、4.1〜
4.7(2H,m)、6.7〜6.9(2H,m) MS(m/z):386(M+)、316、288 実施例77 実施例74において、塩化アセチルの代わりに塩化ベン
ゾイル20mgを用いて同様に操作して、6−ベンゾイルオ
キシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエ
ン−3,17a−ジオン50mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.27(3H,s)、1.34(3H,s)、
4.1〜4.7(2H,m)、5.92(1H,s)、6.03(1H,d,J=2H
z)、7.4〜7.8(3H,m)、8.0〜8.2(2H,m) MS(m/z):420(M+)、405、392、298 実施例78 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6,
17a−トリオン35mg、塩化N,N−ジメチルカルバモイル14
mgおよびピリジン0.2mlの混合物を100℃で24時間撹拌し
た。反応混合物に0.1規定塩酸4mlを加え、生成物を酢酸
エチル10mlで2回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して得
られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセ
トン(19:1)]で精製して、6−(N,N−ジメチルカル
バモイルオキシ)−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4,6−ジエン−3,17a−ジオン37mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.21(3H,s)、1.31(3H,s)、
2.95(3H,s)、3.03(3H,s)、4.1〜4.7(2H,m)、5.87
(1H,s)、5.92(1H,d,J=2Hz) MS(m/z):387(M+)、72 実施例79 メチルトリフェニルホスホニウムブロミド1.45gおよ
びジエチルエーテル77mlの混合物に15%n−ブチルリチ
ウムn−ヘキサン溶液2.04mlを加え、窒素気流下室温で
30分間撹拌した。この混合物にD−ホモ−17−オキサア
ンドロスタ−4−エン−3−オン300mgおよびジエチル
エーテル100mlの混合物を加え、室温で5分間撹拌し
た。反応混合物に水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC
[展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル(9:1)]で精
製して、3−メチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン220mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.00(3H,s)、1.05(3H,s)、
2.96,3.37(2H,ABq,J=11Hz)、3.35(1H,m)、4.05(1
H,m)、4.65(2H,m)、5.82(1H,br s) MS(m/z):286(M+)、271 実施例80 実施例79において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3−オンの代わりに17−アザ−D−ホモ
アンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン、ジエチルエ
ーテルの代わりにテトラヒドロフランを用いて同様に操
作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、酢酸エチル:
n−ヘキサン(9:1)]で精製して、3−メチレン−17−
アザ−D−ホモアンドロスタ−4−エン−17a−オンを
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.05(3H,s)、1.18(3H,s)、
3.1〜3.5(2H,m)、4.65(2H,m)、5.57(1H,br)、5.8
2(1H,br s) MS(m/z):299(M+)、284 実施例81 実施例79において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3−オンの代わりにD−ホモ−17−オキ
サアンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン、メチルト
リフェニルホスホニウムブロミドの代わりにエチルトリ
フェニルホスホニウムブロミドを用いて同様に操作し、
得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、n−ヘキサン:酢
酸エチル(3:1)]で精製して、3−エチリデン−D−
ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−17a−オン
を得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.04(3H,s)、1.24(3H,s)、
4.0〜4.6(2H,m)、5.0〜5.5(1H,m)、5.72(br s)、
6.09(br s) MS(m/z):314(M+)、299、285 実施例82 実施例79において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3−オンの代わりにD−ホモ−17−オキ
サアンドロスタ−4−エン−3,6,17a−トリオンを用い
て同様に操作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、
クロロホルム:アセトン(19:1)]で精製して、3−メ
チレン−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン
−6,17a−ジオンを得た 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.26(3H,s)、
4.0〜4.7(2H,m)、5.22(2H,m)、6.83(1H,s) MS(m/z):314(M+)、299 実施例83 実施例74において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,6,17a−トリオンの代わりにD−ホモ
−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6−ジオン10m
g、塩化アセチルの代わりに塩化イソブチリル20mgを用
いて同様に操作して、6−イソブチリルオキシ−D−ホ
モ−17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−3−オン1
0mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.08(3H,s)、1.20(3H,s)、
1.26(6H,d,J=7Hz)、2.72(1H,sep,J=7Hz)、3.01
(1H,d,J=10.5Hz)、3.2〜3.5(1H,m)、3.45(1H,d,J
=10.5Hz)、4.0〜4.2(1H,m)、5.79(1H,s)、5.88
(1H,d,J=2Hz) MS(m/z):372(M+)、302、274 実施例84 実施例74において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,6,17a−トリオンの代わりにD−ホモ
−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6−ジオン7m
g、塩化アセチルの代わりに塩化ベンゾイル20mgを用い
て同様に操作して、6−ベンゾイルオキシ−D−ホモ−
17−オキサアンドロスタ−4,6−ジエン−3−オン4mgを
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.10(3H,s)、1.26(3H,s)、
3.03(1H,d,J=10.5Hz)、3.2〜3.5(1H,m)、3.48(1
H,d,J=10.5Hz)、4.0〜4.2(1H,m)、5.88(1H,s)、
6.05(1H,d,J=2Hz)、7.3〜7.8(3H,m)、8.0〜8.2(2
H,m) MS(m/z):406(M+)、391、378、284 製造例1 16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン18
mg、酢酸57μl、エタンジチオール5μlおよびp−ト
ルエンスルホン酸5.31mgの混合物を室温で2時間撹拌し
た。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機
層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロ
ロホルム:アセトン(19:1)]で精製して、3,3−エチ
レンジチオ−16−オキサアトンドロスタ−4−エン17−
オン15mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.05(3H,s)、1.12(3H,s)、
3.0〜3.6(4H,m)、3.8〜4.4(2H,m)、5.53(1H,br,
s) MS(m/z):364(M+)、349、336、321、304 製造例2 製造例1において、16−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3,17−ジオンの代わりに6α,7α−ジフルオロメチ
レン−16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ン9mgを用いて同様に操作した後、TLC[展開溶媒、ベン
ゼン:酢酸エチル(19:1)]で精製して、3,3−エチレ
ンジチオ−6α,7α−ジフルオロメチレン−16−オキサ
アンドロスタ−4−エン−17−オン10mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.98(3H,s)、1.14(3H,s)、
3.2〜3.5(4H,m)、3.9〜4.5(2H,m)、5.81(1H,br,
s) 製造例3 製造例1において、16−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3,17−ジオンの代わりに6β,7β−ジフルオロメチ
レン−16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ン4mgを用いて同様に操作した後、TLC[展開溶媒、クロ
ロホルム]で精製して、3,3−エチレンジチオ−6β,7
β−ジフルオロメチレン−16−オキサアンドロスタ−4
−エン−17−オン2mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.90(3H,d,J=1.5Hz)、1.13
(3H,s)、3.1〜3.6(4H,m)、3.9〜4.5(2H,m)、5.75
(1H,s) 製造例4 16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6,17−トリオ
ン32mg、酢酸1.7ml、0.14Mエタンジチオール酢酸溶液0.
93mlおよび三フツ化ホウ素エーテル錯体0.17mlの混合物
を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水にあけて酢酸
エチルで抽出し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水お
よび飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC[展開
溶媒、クロロホルム:アセトン(40:1)]で精製して、
3,3−エチレンジチオ−16−オキサアンドロスタ−4−
エン−6,17−ジオン24mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.14(3H,s)、
3.2〜3.5(4H,m)、3.8〜4.4(2H,m)、6.38(1H,s) MS(m/z):378(M+)、363、350、335 製造例5 16−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン19
mg、10%水酸化ナトリウムメタノール溶液37μlおよび
メタノール0.67mlの混合物に、氷冷撹拌下30%過酸化水
素水を加え、0℃で24時間放置した。反応混合物に水を
加えて3.6%塩酸水溶液で酸性とした後、酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を留去して4ξ,5−エポキシ−
16−オキサ−5ξ−アンドロスタン−3,17−ジオン16mg
を得た。 製造例6 16−アザアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン55m
g、三フッ化ホウ素エーテル錯体77μlおよびエタンジ
チオール77μlの混合物を室温で15分間反応させた。反
応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を5
%炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗
浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
して得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホル
ム:アセトン(19:1)]で精製して、3,3−エチレンジ
チオ−16−アザアンドロスタ−4−エン−17−オン69mg
を得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.04(3H,s)、1.05(3H,s)、
2.9〜3.5(6H,m)、5.52(1H,br,s)、5.5〜5.8(1H,b
r) MS(m/z):363(M+)、384、335 製造例7 製造例5において、16−オキサアンドロスタ−4−エ
ン3,17−ジオンの代わりに16−アザアンドロスタ−4−
エン−3,17−ジオン30mgを用いて同様に操作して、4
ξ,5−エポキシ−16−アザ−5ξ−アンドロスタン−3,
17−ジオン31mgを得た。 製造例8 3β−ヒドロキシ−16−アザアンドロスタ−5−エン
−17−オン50mg、m−クロロ過安息香酸60mgおよびクロ
ロホルム5mlの混合物を室温で3時間撹拌した。反応混
合物を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し
て無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得
られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム:メタ
ノール(19:1)]で精製して、5,6α−エポキシ−3β
−ヒドロキシ−16−アザ−5α−アンドロスタン−17−
オン28mgを得た。 1H−NMR(CD3OD,δ):0.96(3H,s)、1.13(3H,s)、
2.93(1H,d,J=4Hz)、3.0〜3.3(2H,m)、3.4〜3.9(1
H,br) MS(m/z):305(M+)、290、287、272 製造例9 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17
a−ジオン200mg、塩化メチレン3.9ml、エタンジチオー
ル0.13mlおよび三フツ化ホウ素エーテル錯体0.13mlの混
合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、
生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸水素
ナトリウム水溶液および水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗生成物をTL
C[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(39:1)]で精
製して、3,3−エチレンジチオ−D−ホモ−17−オキサ
アンドロスタ−4−エン−17a−オン250mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.23(3H,s)、
3.0〜3.7(4H,m)、4.0〜4.7(2H,m)、5.51(1H,s) MS(m/z):378(M+)、350、318 製造例10 製造例9において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,17a−ジオンの代わりに6α,7α−ジ
フルオロメチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ
−4−エン−3,17a−ジオン90mgを用いて同様に操作し
て、6α,7α−ジフルオロメチレン−3,3−エチレンジ
チオ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−
17a−オン57mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.95(3H,s)、1.24(3H,s)、
3.0〜3.7(4H,m)、4.1〜4.7(2H,m)、5.82(1H,s) MS(m/z):426(M+)、398、366 製造例11 製造例5において、16−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3,17−ジオンの代わりにD−ホモ−17−オキサアン
ドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン49mgを用いて同様
に操作して、4ξ,5−エポキシ−D−ホモ−17−オキサ
−5ξ−アンドロスタン−3,17a−ジオン52mgを得た。 製造例12 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,6,
17a−トリオン100mg、塩化メチレン2ml、エタンジチオ
ール0.03mlおよび三フツ化ホウ素エーテル錯体0.05mlの
混合物を氷冷下で40分間撹拌した。反応混合物に水を加
え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸
水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗生成物
をTLC[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]
で精製して、3,3−エチレンジチオ−D−ホモ−17−オ
キサアンドロスタ−4−エン−6,17a−ジオン89mgを得
た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.98(3H,s)、1.25(3H,s)、
3.1〜3.6(4H,m)、4.0〜4.7(2H,m)、6.40(1H,s) MS(m/z):392(M+)、377、349 製造例13 製造例9において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,17a−ジオンの代わりに17−アザ−D
−ホモアンドロスタ−4−エン−3,17a−ジオン109mgを
用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC[展開溶
媒、クロロホルム:アセトン(2:1)]で精製して、3,3
−エチレンジチオ−17−アザ−D−ホモアンドロスタ−
4−エン−17a−オン117mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.02(3H,s)、1.18(3H,s)、
3.0〜3.6(6H,m)、5.51(1H,s)、5.64(1H,br,s) MS(m/z):377(M+)、349、317 製造例14 製造例5において、16−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3,17−ジオンの代わりに17−アザ−D−ホモアンド
ロスタ−4−エン−3,17a−ジオン60mgを用いて同様に
操作して、4ξ,5−エポキシ−17−アザ−D−ホモ−5
ξ−アンドロスタン−3,17a−ジオン48mgを得た。 製造例15 3β,16α−ジヒドロキシアンドロスタ−5−エン−1
7−オン29.2gおよびジオキサン100mlの混合物にオルト
過ヨウ素酸20.5gおよび水100mlの混合物に加え、室温で
20分間撹拌した。反応混合物に水を加え、析出した結晶
を濾取し、水で洗浄し、乾燥して、3β−ヒドロキシ−
16−オキソ−16,17−セコアクドロスタ−5−エン−17
−酸22.2gを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.00(3H,s)、1.17(3H,s)、
3.3〜3.8(1H,m)、5.33(1H,br,s)、9.70(1H,s) MS(m/z):320(M+)、302、287、274、257 製造例16 3β−ヒドロキシ−16−オキソ−16,17−セコアンド
ロスタ−5−エン−17−酸4gおよび飽和塩化水素メタノ
ール溶液30mlの混合物を室温で1時間放置した。反応混
合物に水を加え、生成物を過酸エチルで抽出した。抽出
液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して、メ
チル 3β−ヒドロキシ−16−オキソ−16,17−セコア
ンドロスタ−5−エン−17−オエート3.7gを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.00(3H,s)、1.15(3H,s)、
3.2〜3.8(1H,m)、3.65(3H,s)、5.32(1H,m)、9.69
(1H,br,s) 製造例17 メチル 3β−ヒドロキシ−16−オキソ−16,17−セ
コアンドロスタ−5−エン−17−オエート200mg、メチ
ルアミン塩酸塩80mg、30%メチルアミンエタノール溶液
0.3ml、シアノ水素化ホウ素ナトリウム300mg、テトラヒ
ドロフラン2mlおよびメタノール2mlの混合物を室温で18
時間撹拌した。反応混合物に4N塩酸6.8mlを加え、室温
で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、生成物をク
ロロホルムで抽出した。抽出液を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、得られた粗生成物をTLC[展開
溶媒、クロロホルム:アセトン(4:1)]で精製して、
3β−ヒドロキシ−17−メチル−17−アザ−D−ホモア
ンドロスタ−5−エン−17a−オン43mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.00(3H,s)、1.12(3H,s)、
2.88(3H,s)、3.0〜3.8(3H,m)、5.34(1H,m) MS(m/z):317(M+)、303、299、284 製造例18 製造例9において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3,17a−ジオンの代わりに7α−メチル
−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,17
a−ジオン68mgを用いて同様に操作して、3,3−エチレン
ジチオ−7α−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−4−エン−17a−オン41mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.75(3H,d,J=6.8Hz)、1.03
(3H,s)、1.23(3H,s)、3.0〜3.5(4H,m)、4.0〜4.7
(2H,m)、5.50(1H,br,s) MS(m/z):392(M+)、364、332、221 製造例19 6α,7α−ジフルオロメチレンアンドロスタ−4−エ
ン−17−オン204mg、臭化第2銅480mgおよびメタノール
7.7mlの混合物を70分間還流した。不溶物を濾過して除
き、濾液を濃縮した。生成物を酢酸エチルで抽出し、抽
出液を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して、16α−ブロモ−6α,7α−ジフルオロ
メチレンジアンドロスタ−4−エン−17−オン250mgを
得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.94(3H,s)、0.97(3H,s)、
4.5(1H,m)、5.64(1H,m) MS(m/z):398(M+)、383、347、319 製造例20 16α−ブロモ−6α,7α−ジフルオロメチレンアンド
ロスタ−4−エン−17−オン270mg、水溶液ナトリウム3
7mg、水3.5mlおよびジメチルホルムアミド10.5mlの混合
物を室温で40分間撹拌した。反応混合物に希塩酸を加
え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%炭酸
水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、6α,7α−ジフル
オロメチレン−16α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エ
ン−17−オン224mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.97(3H,s)、1.00(3H,s)、
4.40(1H,m)、5.64(1H,m) MS(m/z):336(M+) 製造例21 製造例15において、3β,16α−ジヒドロキシアンド
ロスタ−5−エン−17−オンの代わりに6α,7α−ジフ
ルオロメチレン−16α−ヒドロキシアンドロスタ−4−
エン−17−オンを用いて同様に反応した。反応混合物に
水を加え、生成物をクロロホルムで抽出した。抽出液を
飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液および水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して、6α,7
α−ジフルオロメチレン−16−オキソ−16,17−セコア
ンドロスタ−4−エン−17−酸228mgを得た。 製造例22 製造例16において、3β−ヒドロキシ−16−オキソ−
16,17−セコアンドロスタ−5−エン−17−酸の代わり
に6α,7α−ジフルオロメチレン−16−オキソ−16,17
−セコアンドロスタ−4−エン−17−酸228mgを用いて
同様に操作して、メチル 6α,7α−ジフルオロメチレ
ン−16−オキソ−16,17−セコアンドロスタ−4−エン
−17−オエート200mgを得た。 製造例23 メチル 3β−ヒドロキシ−15−(2′−インドキシ
リデン)−16−ノル−15,17−セコアンドロスタ−5−
エン−17−オエート16.5g、塩化p−トルエンスルホニ
ル11.91gおよびピリジン25mlの混合物を室温で8時間撹
拌した。反応混合物を氷水にあけ、生成物を酢酸エチル
で抽出した。抽出液を3.6%塩酸、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去して、メチル 15(2′
−インドキシリデン)−3β−(p−トルエンスルホニ
ルオキシ)−16−ノル−15,17−セコアンドロスタ−5
−エン−17−オエート25.19gを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.98(3H,s)、1.24(3H,s)、
2.43(3H,s)、3.56(3H,s)、4.1〜4.6(1H,br m)、
5.1〜5.3(1H,br d,J=5Hz)、5.72(1H,d,J=11Hz)、
6.8〜7.0(3H,m)、7.3〜7.9(6H,m) MS(m/z):417(M+−p−TsOH)、400、358 製造例24 メチル 15−(2′−インドキシリデン)−3β−
(p−トルエンスルホニルオキシ)−16−ノル−15,17
−セコアンドロスタ−5−エン−17−オエート25.19g、
酢酸カリウム50.38gおよびメタノール500mlの混合物を
4時間還流した。反応混合物を減圧下濃縮し、水を加
え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去して、メチル 15−(2′−インドキシ
リデン)−6β−メトキシ−3α,5−シクロ−16−ノル
−15,17−セコ−5α−アンドロスタン−17−オエート1
8.66gを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.4〜0.7(2H,m)、1.04(3H,
s)、1.30(3H,s)、3.27(3H,s)、3.57(3H,s)、5.8
5(1H,d,J=11Hz)、6.8〜7.7(5H,m) MS(m/z):449(M+)、417、402、400 製造例25 メチル 15−(2′−インドキシリデン)−6β−メ
トキシ−3α,5−シクロ−16−ノル−15,17−セコ−5
α−アンドロスタン−17−オエート18.66gおよび塩化メ
チレン460mlの混合物を−78℃に冷却して、反応混合物
が緑色を呈するまでオゾンを通じた。反応混合物に窒素
を通じ、得られた黄色の混合物を亜鉛末18.66gおよび酢
酸60mlの混合物に0℃で滴下し、同温で3時間撹拌し
た。反応混合物から不溶物をろ去し、水および炭酸カリ
ウム72gを加えて室温で10分間撹拌した。反応混合物か
ら不溶物をろ去した後、有機層を分取し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒、塩化
メチレン]で精製して、メチル 6β−メトキシ−15−
オキソ−3α,5−シクロ−16−ノル−15,17−セコ−5
α−アンドロスタン−17−オエート4.44gを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.4〜0.7(2H,m)、1.05(3H,
s)、1.30(3H,s)、3.32(3H,s)、3.70(3H,s)、9.7
3(1H,d,J=3Hz) MS(m/z):334(M+)、319、316、302 製造例26 メチル 6β−メトキシ−15−オキソ−3α,5−シク
ロ−16−ノル−15,17−セコ−5α−アンドロスタン−1
7−オエート205mg、水素化リチウムアルミニウム120mg
およびテトラヒドロフラン5mlの混合物を室温で24時間
撹拌した。反応混合物を氷水にあけ、塩化メチレンを加
えて不溶物をろ去した。有機層を分取し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物
をTLC[展開溶媒、クロロホルム:メタノール(19:
1)]で精製して、6β−メトキシ−3α,5−シクロ−1
6−ノル−15,17−セコ−5α−アンドロスタン−15,17
−ジオール128mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.4〜0.7(2H,m)、0.86(3H,
s)、1.01(3H,s)、2.1〜2.4(1H,m)、2.7〜2.9(3H,
br m)、3.1〜3.8(3H,m)、3.34(3H,s) MS(m/z):308(M+)、293、290、277、276、275 製造例27 6β−メトキシ−3α,5−シクロ−16−ノル−15,17
−セコ−5α−アンドロスタン−15,17−ジオール109m
g、塩化p−トルエンスルホニル76mgおよびピリジン0.5
mlの混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物に水を
加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を3.6%
塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去して得られた粗生成物をピリジン0.5mlに溶解し、80
℃で24時間撹拌した。反応混合物を氷水にあけ、生成物
を酢酸エチルで抽出した。抽出液を3.6%塩酸、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られ
た粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホルム]で精製し
て、6β−メトキシ−3α,5−シクロ−16−オキサ−5
α−アンドロスタン33mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.4〜0.7(2H,m)、0.98(3H,
s)、1.06(3H,s)、2.76(1H,t,J=3Hz)、3.3〜4.0
(4H,m)、3.32(3H,s) MS(m/z):290(M+)、275、258、243、235 製造例28 6β−メトキシ−3α,5−シクロ−16−オキサ−5α
−アンドロスタン27mg、ジオキサン0.5mlおよび硫酸水
溶液(1滴/5ml)82μlの混合物を1時間還流した。反
応混合物に水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。
抽出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去して得られた粗生成物をTLC[展開溶媒、クロロホ
ルム:アセトン(19:1)]で精製して、16−オキサアン
ドロスタ−5−エン−3β−オール23mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.94(3H,s)、1.04(3H,s)、
3.3〜4.0(4H,m)、5.2〜5.4(1H,br) MS(m/z):276(M+)、261、258、243 製造例29 16,17−セコアンドロスタ−5−エン−3β−16,17−
トリオール350mg、塩化p−トルエンスルホニル630mgお
よびピリジン9mlの混合物を室温で20時間撹拌した。反
応混合物に水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。
抽出液を3.6%塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液お
よび飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して、D−ホモ−17−オキサアンドロ
スタ−5−エン−3β−オールおよびD−ホモ−17−オ
キサアンドロスタ−5−エン−3β−イル p−トルエ
ンスルホネートの混合物を得た。この混合物、酢酸カリ
ウム1.3gおよびメタノール14mlの混合物を3時間還流し
た。反応混合物に水を加え、生成物をジエチルエーテル
で抽出した。抽出液を5%炭酸ナトリウム水溶液および
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を留去して、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−
5−エン−3β−オールおよび6β−メトキシ−3α,5
−シクロ−D−ホモ−17−オキサ−5α−アンドロスタ
ンの混合物を得た。この混合物、ジオキサン7.3ml、水
1.2mlおよび濃硫酸1滴の混合物を1時間還流した。反
応混合物に水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。
抽出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去して、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−5−エ
ン−3β−オール330mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.01(6H,s)、2.98,3.38(2H,
ABq,J=11Hz)、3.2〜3.8(2H,m)、4.10(1H,m)、5.3
5(1H,m) MS(m/z):290(M+)、275、272、257 製造例30 3β−ヒドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−5−エン−17a−オン220mg、水素化トリ−tert−ブ
トキシアルミノリチウム320mgおよびテトラヒドロフラ
ン6mlの混合物を0℃で20分間撹拌した。反応混合物に
水および5%塩酸を加え、生成物を酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−5
−エン−3β,17aξ−ジオールを得た。 製造例31 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−5−エン−3
β,17aξ−ジオール90mg、トリエチルシラン0.08ml、三
フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体0.05mlおよび塩化メ
チレン2.5mlの混合物を窒素気流下0℃で10分間撹拌し
た。反応混合物に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、室温で10分間撹拌した。生成物を酢暗エチルで抽出
し、抽出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−5
−エン−3β−オール80mgを得た。 製造例32 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−
オン400mg、10%水酸化ナトリウム水溶液、30%過酸化
水素水およびメタノール30mlの混合物を0℃で8時間撹
拌した。反応混合物に水を加え、生成物を酢酸エチルで
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去して、4ξ,5−エポキ
シ−D−ホモ−17−オキサ−5ξ−アンドロスタン−3
−オン403mgを得た。 製造例33 D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−
オン30mg、エタンジチオール0.02ml、三フッ化ホウ素ジ
エチルエーテル錯体0.02mlおよび塩化メチレン6mlの混
合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物に5%炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、生成物を酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTL
C[展開溶媒、クロロホルム:アセトン(19:1)]で精
製して、3,3−エチレンジチオ−D−ホモ−17−オキサ
アンドロスタ−4−エン35mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.99(3H,s)、1.02(3H,s)、
2.96(1H,d,J=11Hz)、3.1〜3.6(6H,m)、4.0(1H,
m)、5.49(1H,s) MS(m/z):364(M+)、336、304、271 製造例34 製造例33において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3−オンの代わりに、7α−メチル−D
−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3−オン
62mgを用いて同様に操作して、3,3−エチレンジチオ−
7α−メチル−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4
−エン77mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.72(3H,d,J=7Hz)、0.99(3
H,s)、1.93(3H,s)、2.96(1H,d,J=11Hz)、3.1〜3.
6(6H,m)、4.0(1H,m)、5.47(1H,s) MS(m/z):378(M+)、350、318、285 製造例35 製造例33において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3−オンの代わりに、6α,7α−ジフル
オロメチレン−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4
−エン−3−オン50mgを用いて同様に操作して、6α,7
α−ジフルオロメチレン−3,3−エチレンジチオ−D−
ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン53mgを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.94(3H,s)、1.01(3H,s)、
2.99(1H,d,J=11Hz)、3.1〜3.6(6H,m)、4.05(1H,
m)、5.78(1H,br s) MS(m/z):412(M+)、397、384、352 製造例36 6β−メトキシ−3α,5−シクロ−5α−アンドロス
タン−17−オン5.1g、m−クロロ過安息香酸15gおよび
クロロホルム100mlの混合物を室温で20時間撹拌した。
反応混合物に水を加え、生成物をクロロホルムで抽出し
た。抽出液を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、5%炭酸
水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出
溶媒、クロロホルム]で精製して、6β−メトキシ−3
α,5−シクロ−D−ホモ−17a−オキサ−5α−アンド
ロスタン−17−オン2.9gを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.01(3H,s)、1.35(3H,s)、
2.83(1H,t,J=3Hz)、3.33(3H,s) MS(m/z):318(M+)、303、286、263 製造例37 6β−メトキシ−3α,5−シクロ−D−ホモ−17a−
オキサ−5α−アンドロスタン−17−オン2g、トルエン
100mlおよび25%水素化ジイソブチルアルミニウムトル
エン溶液8mlの混合物を−78℃で2時間撹拌した。反応
混合物に水および希塩酸を加え、生成物をクロロホルム
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去して、6β−メトキ
シ−3α,5−シクロ−D−ホモ−17a−オキサ−5α−
アンドロスタン−17α−オン1.9gを得た。 製造例38 6β−メトキシ−3α,5−シクロ−D−ホモ−17a−
オキサ−5α−アンドロスタン−17α−オール1.9g、ベ
ンゼン475mlおよびピリジン12mlの混合物へ酸化水銀(I
I)2.1gおよびヨウ素2.5gを加え、窒素気流下で500Wタ
ングステンランプを2時間照射した。不溶物をろ去し、
有機層を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、5%塩酸、5
%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して
16−ヨード−6β−メトキシ−3α,5−シクロ−17−ノ
ル−13,16−セコ−5α−アンドロスタン−13α−イル
ホルメート2gを得た。 製造例39 16−ヨード−6β−メトキシ−3α,5−シクロ−17−
ノル−13,16−セコ−5α−アンドロスタン−13α−イ
ル ホルメート、水素化ホウ素ナトリウムおよびテトラ
ヒドロフランの混合物を17時間還流した。反応混合物に
5%塩酸を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出
液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、6β−メトキシ−3α,5−シクロ−17−オキサ−5
α−アンドロスタンを得た。 製造例40 製造例28において、6β−メトキシ−3α,5−シクロ
−16−オキサ−5α−アンドロスタンの代わりに、6β
−メトキシ−3α,5−シクロ−17−オキサ−5α−アン
ドロスタンを用いて同様に操作して、17−オキサアンド
ロスタ−5−エン−3β−オールを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.98(3H,s)、1.07(3H,s)、
3.3〜3.8(1H,m)、3.7〜4.1(2H,m)、5.36(1H,m) MS(m/z):276(M+)、261 製造例41 製造例32において、D−ホモ−17−オキサアンドロス
タ−4−エン−3−オンの代わりに、17−オキサアンド
ロスタ−4−エン−3−オン46mgを用いて同様に操作し
て、4ξ,5−エポキシ−17−オキサ−5ξ−アンドロス
タン−3−オン48mgを得た。 製造例42 製造例26において、メチル 6β−メトキシ−15−オ
キソ−3α,5−シクロ−16−ノル−15,17−セコ−5α
−アンドロスタン−17−オエートの代わりに、6β−メ
トキシ−3α,5−シクロ−D−ホモ−17a−オキサ−5
α−アンドロスタン17−オンを用いて同様に操作して、
6β−メトキシ−3α,5−シクロ−13,17−セコ−5α
−アンドロスタン−13α,17−ジオールを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.98(3H,s)、1.16(3H,s)、
2.81(1H,t,J=3Hz)、3.33(3H,s)、3.5〜3.9(2H,
m) 製造例43 製造例27において、6β−メトキシ−3α,5−シクロ
−16−ノル−15,17−セコ−5α−アンドロスタン−15,
17−ジオールの代わりに、6β−メトキシ−3α,5−シ
クロ−13,17−セコ−5α−アンドロスタン−13α,17−
ジオールを用いて同様に操作して、6β−メトキシ−3
α,5−シクロ−D−ホモ−17a−オキサ−5α−アンド
ロスタンを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):1.00(3H,s)、1.19(3H,s)、
2.80(1H,t,J=3Hz)、3.32(3H,s)、3.5〜3.8(2H,
m) 製造例44 製造例28において、6β−メトキシ−3α,5−シクロ
−16−オキサ−5α−アンドロスタンの代わりに、6β
−メトキシ−3α,5−シクロ−D−ホモ−17a−オキサ
−5α−アンドロスタン用いて同様に操作して、D−ホ
モ−17a−オキサアンドロスタ−5−エン−3β−オー
ルを得た。 1H−NMR(CDCl3,δ):0.97(3H,s)、1.16(3H,s)、
3.3〜3.9(3H,m)、5.35(1H,m) 製造例45 製造例30において、3β−ヒドロキシ−D−ホモ−17
−オキサアンドロスタ−5−エン−17a−オンの代わり
に、D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エン−3,
17a−ジオン100mgを用いて同様に操作して、17aξ−ヒ
ドロキシ−D−ホモ−17−オキサアンドロスタ−4−エ
ン−3−オン100mgを得た。 次に本発明の化合物を含有する薬剤の製造例を示す。 製造例A:錠剤 mg/錠 活性成分 100 澱粉 20 乳糖 105.5 カルボキシメチルセルロースカリシウム 20 タルク 3 ステアリン酸マグネシウム 1.5 250mg 活性成分を70ミクロン以下の粒度に粉砕し、それに澱
粉、乳糖及びカルボキシメチルセルロースカリシウムを
加えてよく混合する。10%の澱粉のりを上記混合粉体に
加えて撹拌混合し、顆粒を製造する。乾燥後粒径1000ミ
クロン前後に整粒し、これにタルク及びステアリン酸マ
グネシウムを混合し、打錠する。 産業上の利用可能性 本発明の前記式(I)の化合物は、アロマターゼ阻害
作用を有しており、エストロゲン類の過剰に起因する疾
病、例えば乳癌、子宮癌、前立腺肥大症等の予防、処理
において有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内 朋子 東京都稲城市矢野口1829−3 グリーン ハイツ・ユキ10C (72)発明者 松井 照明 神奈川県川崎市中原区下小田中3−11− 1 帝国臓器寮 (72)発明者 本間 誠次郎 神奈川県横浜市緑区たちばな台2−4− 19 (72)発明者 高橋 洋夫 神奈川県相模原市陽光台4−4−10 (72)発明者 三枝 衛 神奈川県海老名市柏ケ谷516 (72)発明者 湊 宏一 東京都小金井市中町4−2−27 (72)発明者 柴田 健雄 東京都稲城市押立998−4 (72)発明者 沼沢 光輝 宮城県仙台市泉区南中山3−25−8 (56)参考文献 J.Med.Chem.,(1989), 32(3),p.651−8 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07J 73/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 式中、 R1は水素原子又は低級アルキル基を表わし; R2は水素原子、ハロゲン原子又は随時アシル化もしくは
    低級アルキル化されていてもよいヒドロキシ、メルカプ
    トもしくはアミノ基を表わし; R3、R4、R5及びR6は、次の(a)〜(d)のうちのいず
    れかを表わし、 (a) R3及びR5はそれぞれ水素原子を表わし且つR4
    びR6はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキ
    ル基を表わす、 (b) R3及びR6はそれぞれ水素原子を表わし且つR4
    びR5は一緒になって単結合、メチレン基又はジハロメチ
    レン基を表わす、 (c) R3及びR4は一緒になってオキソ基又はメチレン
    基を表わし、且つR5及びR6はそれぞれ水素原子を表わ
    す、 (d) R3はアシルオキシ基を表わし、R4及びR5は一緒
    になって単結合を表わし且つR6は水素原子を表わす; AはC=O、CH2、C=CH2又はC=CH低級アルキルを表
    わし; BはO、NH又はN−低級アルキルを表わし; XはC=O又はCH2を表わし; nは2を表わし; ステロイド骨格の1、2位間の破線はそこに随時二重結
    合が存在しうることを意味する、ただし、次の(i)又
    は(ii)の場合を除く; (i) R1、R2、R3及びR6が水素原子であり、R4とR5
    一緒になって単結合を表わし、AがC=Oであり、Bが
    NHであり、XがC=Oであり、nが2であり、ステロイ
    ド骨格の1、2位間が単結合である場合、 (ii) BがNH又はN−低級アルキルであり、XがCH2
    であり、AがC=O、C=CH2又はC=CH低級アルキル
    である場合、 で示されるステロイド誘導体。
  2. 【請求項2】R2が水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ
    基又はアミノ基を表わし、R3、R4及びR5がそれぞれ水素
    原子を表わし且つR6が水素原子又は低級アルキル基を表
    わし、或いはR3及びR6がそれぞれ水素原子を表わし且つ
    R4及びR5が一緒になって単結合、メチレン基又はジハロ
    メチレン基を表わし、或いはR3及びR4が一緒になってオ
    キソ基又はメチレン基を表わし且つR5及びR6がそれぞれ
    水素原子を表わす請求の範囲第1項記載のステロイド誘
    導体。
  3. 【請求項3】BがOを表わす請求の範囲第1項記載のス
    テロイド誘導体。
  4. 【請求項4】請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の
    化合物を含有するアロマターゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の
    化合物を有効成分として含有することを特徴とする、エ
    ストロゲンの過剰に起因する疾病の予防又は処置のため
    の薬剤。
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