JP2003508541A - 11位に炭化水素置換基を有する非芳香族エストロゲンステロイド - Google Patents

11位に炭化水素置換基を有する非芳香族エストロゲンステロイド

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Abstract

(57)【要約】 【化1】 非芳香族A環および遊離した又は置換されたヒドロキシル基を第3炭素原子に有するステロイド骨格を有する新規選択的エストロゲン型を開示する。該エストロゲンは、一般式(I)(式中、RはH、(C−C)アルキル又は(C−C)アシル;RはH、α−(C−C)アルキル、α−(C−C)アルケニル又はα−(C−C)アルキニル;RはH又は(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは(C−C)アルキニル(これらはそれぞれ、該ステロイド骨格の15又は16位に位置する);RはH又は(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは(C−C)アルキニル(これらはそれぞれ、ハロゲンで置換されていてもよい)、好ましくはエチニル;RはH、(C−C)アルキル又は(C−C)アシル;Rは(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニルもしくは(C−C)アルキリデン(これらはそれぞれ、ハロゲン又は(C −C)アルキルオキシで置換されていてもよい);点線の結合は、場合によっては二重結合であることを表す)を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、非芳香族A環および遊離した又は置換されたヒドロキシル基を第3
炭素原子に有するステロイド骨格を有するエストロゲン化合物の分野に関する。
エストロゲン化合物は、避妊における並びにエストロゲン欠損関連障害、例えば
閉経期愁訴および骨粗鬆症の治療における一般に認識された有用性を有する。
【0002】 多数のエストロゲン化合物が公知である。例えば、非芳香族A環および遊離し
た又は置換されたヒドロキシル基を第3炭素原子に有するエストロゲン化合物に
関する有用な刊行物として、米国特許第3,413,287号が挙げられる。3
−ヒドロキシル置換および4−5二重結合を有する非芳香族ステロイドのエスト
ロゲン性またはホルモン性効果を記載した他の文献としては、WO 94 18
224、米国特許第3,465,010号、FR 2099385、米国特許第
3,652,606号およびEP 145 493が挙げられる。3−ケト置換
および5−10二重結合を有する非芳香族ステロイドを開示している文献として
は、Baranら(米国特許第3,377,366号)が挙げられる。そのよう
な化合物は、全般的には、とりわけ、エストロゲン性または抗エストロゲン性効
果を有する物質として記載されている。最近、エストロゲン受容体(ER)に対
する薬物の分野において、ERαおよびERβと称される2つの異なるタイプの
エストロゲン受容体の発見が注目されている(Mosselmanら,FEBS Letters 392(1996)49−53およびEP−A−0 798
378)。これらの受容体は、異なるヒト組織内分布を有し、それらの2つの
いずれかに対して選択的親和性を有する化合物の発見は重要な技術的進歩であり
、より低いエストロゲン関連副作用の負担を有しより選択的なエストロゲン欠損
関連障害の治療を可能にする。
【0003】 本発明は、一般式
【化3】 (式中、 Rは、H、(C−C)アルキルまたは(C−C)アシルである; Rは、H、α−(C−C)アルキル、α−(C−C)アルケニルまた
はα−(C−C)アルキニルである; Rは、Hまたはα−(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもし
くは(C−C)アルキニル(これらはそれぞれ、該ステロイド骨格の15ま
たは16位に位置する)である; Rは、Hまたは(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは
(C−C)アルキニル(これらはそれぞれ、ハロゲンで置換されていてもよ
い)、好ましくはエチニルである; Rは、H、(C−C)アルキルまたは(C−C)アシルである; Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C )アルキリデン(これらはそれぞれ、ハロゲンまたは(C−C)アルキル
オキシで置換されていてもよい)であり、アリルが好ましく、Rにおける好ま
しいハロゲンはフッ素および塩素である) を満足するエストロゲンを提供する。点線の結合は、場合によっては二重結合で
あることを表す。Rがアルキリデンである場合、Rへの点線は、アルキリデ
ン部分に存在する追加的な結合を表し、Rがアルキルまたはアルケニルである
場合、原子11からRへの結合は単結合である。
【0004】 該ステロイド骨格の11位に置換基を有するこれらの非芳香族エストラジオー
ル誘導体はERα受容体に対する選択的な親和性を有することが見出された。
【0005】 本発明の化合物は、エストロゲン関連障害、例えば閉経期愁訴および骨粗鬆症
において使用されうる点で、改良されたエストロゲンとして適している。それら
は避妊においても有用であり、更には、アルツハイマー病、乳癌、良性前立腺肥
大および心臓血管障害の治療および予防に適している可能性がある。本発明の化
合物は、軽減されたエストロゲン関連副作用のもとでエストロゲン欠損関連障害
を治療および予防するのに特に適している。
【0006】 本明細書における用語は以下の意義を有する。(C−C)アルキルは、1
〜5個の炭素原子を有する分枝状、非分枝状または環状アルキル基、例えばメチ
ル、エチル、イソプロピル、2−メチルシクロプロピル、ブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチルなどである。(C−C)アルケニルは、2〜5個の炭
素原子を有する分枝状、非分枝状または環状アルケニル基、例えばエテニル、2
−ブテニルなどである。(C−C)アルキニルは、2〜5個の炭素原子を有
する分枝状または非分枝状アルキニル基、例えばエチニルおよびプロピニルであ
る。(C−C)アシルは、2〜3個の炭素原子を有しアルキルカルボン酸に
由来する基であり、該アルキル基は前記と同意義を有する。(C−C)アル
キリデンは、1〜5個の炭素原子を有する分枝状、非分枝状または環状アルキリ
デン基、例えばメチレンおよびエチリデンである。
【0007】 前記の一般式において、本発明の化合物は、好ましくは、式II
【化4】 (式中、 Rは、H、(C−C)アルキル、(C−C)アシルである; Rは、H、α−(C−C)アルキル、α−(C−C)アルケニル、α
−(C−C)アルキニルである; Rは、該ステロイド骨格の16位に位置するHまたは(C−C)アルキル
である; Rは、エチニルである; Rは、Hまたは(C−C)アルキル、(C−C)アシルである; Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C
アルキニル(これらはそれぞれ、塩素またはフッ素で置換されていてもよい)で
ある) を満足する化合物である。Rが、(C−C)アルキル、エテニルまたはエ
チニル(これらはそれぞれ、塩素またはフッ素で置換されていてもよい)である
場合、Rは該ステロイド骨格の16位のメチルであるのが好ましい。
【0008】 より好ましいのは、前記一般式IIにおいて、 RがHである; RがHである; RがHまたは16α−メチルである; Rがエチニルである; RがHである; Rがプロペニル、アリルまたはブテニルである本発明のステロイドである。
【0009】 本発明の化合物は、有機化学の分野で一般的に公知の、特にステロイドの化学
の分野で公知の種々の方法により製造することができる。例えば、Fried,
J.およびEdwards,J.A.,“Organic Reactions
in Steroid Chemistry”,Volumes IおよびI
I,Van Nostrand Reinhold Company,New
York,1972;およびC.Djerassi,“Steroid Rea
ctions”,Holden−Day,Inc.,San Francisc
o,1963を参照されたい。C7位に特定の置換基を有するステロイドの合成
は、例えば、適当な4,6−ジエン−3−オンステロイドに有機金属種を共役付
加して一般的には該7α誘導体化ステロイドを(結晶化またはクロマトグラフィ
ーにより容易に除去できる少量の7βステロイドと共に)得ることにより行うこ
とができ、それらの多数の具体例は文献から公知である。該ステロイド骨格のC
11位の置換基の導入は、いくつかの方法で行うことができる。Teutsch
ら,Steroids 37,361(1981)に記載の適当に保護された5
α,10α−エポキシ,9(11)−オレフィンへの有機金属種の共役付加がそ
のような1つのアプローチであるが、適当に保護された19−ノルアンドロスト
−5−エンの11−オキソ官能性を良く知られた化学方法論(とりわけ、E.O
ttowら,Tetr.Lett.,5253(1993)を参照されたい)に
従い例えばC11−アルデヒドへの官能基相互変換のための反応性官能性として
利用する他の方法を用いて本発明化合物を得ることも可能である。もちろん、概
説されている両方のアプローチの組合せは、目的を達成するために同様に良く機
能する。5(10)位の二重結合の導入は、適当に官能基化されたステロイドの
芳香族対応物のA環へのいわゆるバーチ還元の適用により、またはΔ−4,5−
9,11−ジエノンの溶解金属還元により、または3−ケト−Δ−4,5−ステ
ロイドのケタール化により達成される。この最後の方法は、所望の選択的なΔ−
5(10)−異性体を直接的に与えるか、または該合成の適当な段階でクロマト
グラフィーまたは結晶化により分離されうるケタール混合物を与える。C3にお
ける該ケタールの注意深い加水分解は、一般には、所望の3−オキソ−Δ−5(
10)−異性体を与え、これはヒドリド還元により3−OH化合物に変換されう
る。飽和ステロイド(すなわち、5αH−誘導体)は、アミンまたはアンモニア
中の溶解アルカリ金属などの還元条件下で容易に入手可能である。C14,15
の二重結合の導入は、一般には、よく知られた方法に従い、まず、C15,16
位に二重結合を導入し、ついでこの結合を該C14,C15位に異性化すること
により行われる。あるいは、C15,C16に導入された二重結合は、C15に
おける置換基の更なる構築を可能にする例えばシアニドでの共役付加に用いられ
うる。C16置換の導入は、適当な塩基および求電子剤でのアルキル化により、
容易に行われる。
【0010】 本発明はまた、医薬上許容される賦形剤(例えば、標準的な参考書であるGe
nnaroら,Remington’s Pharmaceutical Sc iences ,(第18版,Mack publishing Company
,1990,特に、Part 8:Pharmaceutical Prepa
rations and Their Manufacture)に記載されて
いるもの)と混合された本発明のステロイド化合物を含む医薬組成物に関する。
本発明のステロイドと医薬上許容される賦形剤との混合物は丸剤、錠剤などの固
体投与単位に圧縮したり、あるいはカプセル剤または坐剤に加工することができ
る。また、医薬上適当な液体を用いて、該化合物を、溶液、懸濁液、エマルショ
ンの形態の注射剤として、または噴霧剤、例えば鼻腔内噴霧剤として適用するこ
とができる。投与単位、例えば錠剤を製造する場合には、通常の添加剤、例えば
充填剤、着色剤、高分子結合剤などの使用が意図される。一般には、該活性化合
物の機能を妨げない任意の医薬上許容される添加物を使用することができる。ま
た、本発明のステロイド化合物は、インプラント、膣内リング、パッチ、ゲルお
よび他の任意の徐放製剤中に含有させることができる。
【0011】 該組成物と共に投与されうる適当な担体には、適当な量の乳糖、デンプン、セ
ルロース誘導体など又はそれらの混合物が含まれる。
【0012】 さらに、本発明は、エストロゲン欠損関連障害(例えば、閉経期の周辺および
/または後の愁訴)の治療における医薬の製造のための、本発明のステロイド化
合物の使用に関する。したがって、本発明はまた、前記化合物(適当な医薬剤形
中のもの)を女性患者に投与することを含んでなる、閉経期の周辺および/また
は後(更年期)の愁訴および骨粗鬆症の医学的適応、すなわち、HRT(ホルモ
ン置換療法)の分野における治療方法に関する。
【0013】 さらに、本発明は、避妊活性を有する医薬の製造における、本発明のステロイ
ド化合物の使用に関する。したがって、本発明はまた、当分野において通例どお
りにプロゲストゲンおよびエストロゲンを女性患者または雌動物に投与すること
を含んでなり、該エストロゲンが前記のとおりの化合物(適当な医薬剤形中のも
の)であることを特徴とする、避妊の医学的適応、すなわち、避妊方法に関する
【0014】 最後に、本発明は、選択的エストロゲン活性を有しHRT(ホルモン置換療法
)の領域に一般に適した医薬の製造のための、該ステロイド化合物の使用に関す
る。
【0015】 このステロイドの投与量は、エストラジオール誘導体に関する通常の範囲内、
例えば、投与当たり0.01〜10mgのオーダーとなろう。
【0016】 次に、いくつかの非限定的な実施例およびそれに対応する図式により本発明を
更に例示することにする。
【0017】 実施例1 化合物(3α,11β,17β)−11−(2−プロペニル)−19−ノルプ
レゲン−5(10)−エン−20−イン−3,17−ジオール(化合物11)お
よび(3α,11β,16α,17β)−16−メチル−11−(2−プロペニ
ル)−19−ノルプレゲン−5(10)−エン−20−イン−3,17−ジオー
ル(化合物16)の合成を、スキーム(Scheme)1(次頁)を参照して説
明する。化合物は番号で示されている。該番号は、スキーム1〜7の対応構造式
を示す。
【0018】 化合物 CuI(17.3g)およびLiCl(3.84g)の乾燥THF(250m
l)溶液に、1M アリルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液(90
.6ml)を−70℃で加えた。更に20分間の攪拌後、トリメチルクロロシラ
ン(11.4ml)を加え、ついでステロイド(7.5g)のTHF(100
ml)溶液を加えた。該反応混合物を常に−60℃未満に維持した。1時間の攪
拌後、該反応を、飽和NHCl水溶液中に注ぐことによりクエンチした。該生
成物を酢酸エチルで抽出し、ついでカラムクロマトグラフィーにより精製して、 (6.25g)を無色油として得た。NMR 5.20(m,CH アリル)
;5.0(CH,アリル);3.04(m,H11)。
【0019】 NaOH(800mg)を含有するメタノール(100ml)と塩化メチレン
(30ml)との混合物中の(9.6g)の溶液に、ホウ水素化ナトリウム(
0.4g)を0〜5℃で加えた。1.5時間の攪拌後、該反応が完了し、該混合
物をアセトン(20ml)で0.5時間処理した。ついで該反応を水中に注ぎ、
酢酸エチルで抽出して、(9.5g)を得た。NMR 3.59(t,CHO
H);2.98(m,H11),0.92(s,CH)。
【0020】
【化5】
【0021】 (9.5g)のアセトン(100ml)溶液に、6N HCl(8ml)を
加えた。2時間の攪拌後、該混合物をNaHCO3で中和し、小容積にまで濃縮
し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。これは(8.2g)を無色無定形物
質として与えた。NMR 5.68(m,H4);3.10(m,H11);3
.65(m,CHOH)。
【0022】 (8.2g)の乾燥THF(100ml)溶液を、液体NH(500ml
)に−70℃で加えた。この混合物を、該反応混合物の青色が少なくとも15分
間維持されるまで、一定量のリチウム金属(約500mg)で処理した。該反応
をNHClの1回の添加によりクエンチした。NHの蒸発後に残った残渣を
水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。クロマトグラフィー精製は、(4.0g
)を無色油として与えた;R 0.55(ヘプタン(hept.)/酢酸エチ
ル 1/1 v/v)。 NMR 2.80(ab,C4のCH2);0.93(s,CH)。
【0023】 (4.0g)のメタノール(80ml)溶液に、トリメチルオルトホルマー
ト(6ml)を加え、ついでトルエンスルホン酸(0.8g)を加えた。2時間
の攪拌後、該ケタール化が完了した。該混合物をピリジン(6ml)で処理し、
小容積にまで濃縮した。残留物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。該残渣(
4.7g)は、ほぼ純粋なよりなるものであった;tlc,R 0.78(
ヘプタン/酢酸エチル 1/1 v/v)。 NMR 3.22,3.25(2×s,OCH)。
【0024】 (33g)のアセトン(50ml)溶液に、モレキュラーシーブ(4A)(
6gr)を加え、ついでN−メチルモルホリン−N−オキシド(3.2g)およ
び過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(150mg)を加えた。該混合
物を1時間攪拌した。該反応混合物にシリカゲル(5g)を加え、ついでヘプタ
ン(50ml)を加え、更に5分間攪拌した。該混合物をhy−フロー上で濾過
し、部分的に濃縮した後、それを酢酸エチル中に取り、水で洗浄し、濃縮した。
該残渣をショートシリカカラムに通し、(2.9g)を得た。R 0.52
(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)。NMR 1.02(s,CH)。
【0025】 エチニル化のために、リチウムアセチリドをジブロモエテンおよびブチルリチ
ウムから調製した。1,2−ジブロモエテン(0.74ml)のTHF(20m
l)溶液に、1.6M BuLiのヘキサン溶液(11ml)を−70℃で加え
た。15分間の攪拌後、(800mg)のTHF(2ml)溶液を加えた。該
混合物を15分間で室温に加温し、更に室温で15分後、該反応を水でクエンチ
し、該生成物を酢酸エチルで抽出した。濃縮し、ついでショートシリカゲルカラ
ムに通して、(810mg)を白色無定形物質として得た。R 0.48(
ヘプタン−酢酸エチル 7/3)、出発物質のR 0.52.NMR 2.6
1(s,アセチレン)。
【0026】 (3.2g)のエタノール(60ml)懸濁液に、シュウ酸(0.16g)
の水(16ml)溶液を加えた。該混合物を2.5時間攪拌したところ、それは
徐々に均一になった。該反応混合物をNaHCOで処理し、小容積にまで濃縮
した。ついで水を加え、該生成物を酢酸エチルで抽出した。このようにして単離
した粗生成物をショートシリカゲルカラムに通し、ジイソプロピルエーテルから
結晶化して、(2.3g)を得た。融点 136℃。R 0.66(ヘプタ
ン−酢酸エチル 1/1)。NMR 2.78(ab,2,H4);2.61(
s,アセチレン)。
【0027】 10,11 (1g)のTHF(12ml)溶液に、リチウム トリ−t−ブトキシ−ア
ルミニウムヒドリド(1.6g)を加えた。室温で1時間攪拌した後、該混合物
を水で処理し、2N HClの添加により中和した。該生成物を酢酸エチルで抽
出し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液はヘプタン/酢酸エチル 8/2
)に付した。これは3βアルコール10(0.56g)(融点 121〜123
℃)および3αアルコール11(0.24g)(融点 84〜87℃)を与えた
。 R 0.53(10)および045(11)、ヘプタン/酢酸エチル 1/1
。NMR(3αOH)3.82(m,CHOH);(3βOH)4.08(m,
CHOH)。
【0028】 12 リチウムヘキサメチルジシラジドの溶液(1.6M BuLi−ヘキサン溶液
(1.9ml)および乾燥THF(4ml)中のヘキサメチルジシラザン(0.
71ml)から調製したもの)に、THF(5ml)中の(1g)およびDM
PU(0.7ml)を−40℃で加えた。該混合物を−40℃で0.5時間攪拌
し、ついでCHI(225μl)をシリンジで加えた。−40℃で更に0.5
時間攪拌した後、該反応が完了した。該混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出
した。このようにして単離しれた粗生成物のクロマトグラフィーは12(1.3
g)を与えた。R 0.43(ヘプタン/酢酸エチル 8/2)。
【0029】 13 の製造に関して記載した方法に従い、12(1.3g)を所望の13に変換
して1.2gを得た。R 0.46(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)、R (12)0.55。
【0030】 14 13(800mg)のエタノール(20ml)溶液に、シュウ酸(80mg)
の水(5ml)溶液を加えた。該混合物を1時間攪拌し、ついでNaHCO
添加により中和した。水で希釈し酢酸エチルで抽出した後、14(0.7g)が
結晶性物質として残った。R 0.47(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)。
【0031】 15,16 エタノールとTHFとの1/1混合物(20ml)中の14(725mg)の
溶液にホウ水素化ナトリウム(130mg)を加えた。1時間の攪拌後、アセト
ン(2ml)を加えて過剰の試薬を破壊した。15分後、該混合物を水に注ぎ、
該生成物を酢酸エチルで抽出した。このようにして得た物質を、塩化メチレン−
アセトンまたはヘキサン−酢酸エチルを溶離液として使用するシリカゲルクロマ
トグラフィーにより精製した。これは16(3α−OH)(300mg)および 15 (3β−OH)(75mg)を与えた。R15)0.47(塩化メチレ
ン/アセトン 95/5)。R16)0.54(塩化メチレン/アセトン
95/5)。
【0032】 実施例2 化合物(3β,5α,11β,17β)−11−ジフルオロメチル−19−ノ
ルプレグン−20−イン−3,17−ジオール(化合物21)の合成を、スキー
ム(Scheme)2(次頁)を参照して説明する。
【0033】 18 公知アルデヒド17(4g)の塩化メチレン(200ml)溶液に、ジメチル
三フッ化硫黄を加えた。該混合物を外界温度で48時間攪拌し、ついで氷水中に
注ぎ、塩化メチレンで抽出し、ついでNaHCOで洗浄した。濃縮およびクロ
マトグラフィー(SiO−ヘプタン−酢酸エチル 2/1)の後、18(2.
5g)を得た。融点 138〜139。NMR(CDCl)6.05ppm
CHFの二重トリプレット;5.9s,H4;0.95(s,CH)。
【0034】
【化6】
【0035】 19 THF(7ml)およびtert.ブタノール(2ml)中のカリウム te
rt.ブトキシド(1.3g)と18(1g)との脱気混合物中に、アセチレン
ガスを0℃で45分間通した。ついで該混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。洗浄および濃縮の後、該残留物質をジイソプロピルエーテルで処理して、 19 (0.85g)を白色固体として得た。融点 178〜180。R 0.
43(ヘプタン−酢酸エチル 1/1)。
【0036】 20 Li(20mg)の液体NH(10ml)溶液に、19(300mg)のT
HF(6ml)溶液を−60℃で加えた。1分間の攪拌後、該混合物をNH
l(0.5g)で処理した。該NHを蒸発させ、該残渣を水で処理し、酢酸エ
チルで抽出した。このようにして得られた物質をクロマトグラフィーにより精製
して20(140mg)を得た。融点 224〜225,R 0.64(ヘプ
タン−酢酸エチル 7/3)。
【0037】 21 LiAlH(25mg)のTHF(4ml)溶液に、THF(1ml)中の 20 (85mg)を−60℃で加えた。5分間の攪拌後、該混合物を室温に素早
く加温し水(45μl)、3N NaOH溶液(45μl)および水(140μ
l)の添加により後処理した。該沈殿物を濾過し、該濾液を酢酸エチル中に取り
、2N HClおよび水で洗浄した。乾燥および濃縮の後に残った残渣をジイソ
プロピルエーテルでトリチュレーションして21(50mg)を得た。融点 1
68〜169℃,R 0.30(トルエン−酢酸エチル 7/3) NMR
3.6ppm CHOH,2.65 CH アセチレン,6.0 二重トリプレ
ット CHF
【0038】 実施例3 化合物(3β,5α,11β,17β)−11−(2−フルオロエチル)−1
9−ノルプレグン−20−イン−3,17−ジオール(化合物31)および(3
β,5α,11β,17β)−11−(2−フルオロエチル)−19−ノルプレ
グン−20−イン−3,17−ジオール(化合物32)の合成を、スキーム(S
cheme)3を参照して説明する。
【化7】
【0039】 23 11β−ヒドロキシエチルエストロン−3−メチルエーテル(22)(4.9
5g)のTHF(115ml)溶液に、モレキュラーシーブ(4A)(66g)
を加え、ついでTHF(乾燥)中の1M TBAF(45ml)を加え、ついで
トシルフルオリド(5.3g)を加えた。該混合物を攪拌し、2時間還流した。
ついで該反応を冷却し、10% NaHCO水溶液(700ml)上に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。該溶媒の濃縮およびクロマトグラフィーの後、23(3
.4g)を単離した。R 0.39(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)。
【0040】 24 THF(30ml)とメタノール(30ml)との混合物中の23(4g)の
溶液を4N NaOH(0.1ml)で処理し、ついでNaBH(0.23g
)で処理した。1時間の攪拌後、該反応を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
該粗物質をショートシリカゲルカラムで濾過して24(3.8g)を得た。R 0.26(ヘプタン/酢酸エチル 7/3) R 23:0.33。
【0041】 25 THF(40ml)と液体NH(230ml)との混合物中の24(3.8
g)の溶液に、Li(5g)を−33℃で加えた。該混合物を5時間攪拌した。
ついでエタノール(45ml)での処理により過剰のリチウムを破壊した。アン
モニアを蒸発させ、該残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。乾燥させ濃縮
したら、粗1,2,5(10)ジエノールエーテル(3.7g)が得られた。こ
れをアセトン(30ml)に溶解し、それに6N HCl(3ml)を加えた。
3時間の攪拌後、該混合物をNaHCOで中和し、ついで水で希釈し、酢酸エ
チルで抽出して25(2.8g)を得た。R 0.10(ヘプタン/酢酸エチ
ル 4/6)。
【0042】 26 液体NH(30ml)とTHF(6ml)との混合物中の25(0.84g
)の溶液を、該反応混合物の青色が少なくとも5分間持続するまで、リチウムの
小片で−60℃で処理した。ついで少量のNHClの添加により過剰の試薬を
破壊し、NHを蒸発させた。該残留物質を水で希釈し、酢酸エチル中に抽出し
た。該溶媒を濃縮すると、実質的に純粋な物質(0.80g)が残った;R
0.39(ヘプタン/酢酸エチル 1/1),R 25,0.24。
【0043】 27 26(0.8g)のジクロロメタン(8ml)溶液に、エチレングリコール(
2.8ml)、トリエチルオルトホルマート(2.5ml)およびトルエンスル
ホン酸(5mg)を加えた。該混合物を一晩攪拌し、ついで飽和NaHCO
液上に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。このようにして得られた粗物質を、ショー
トシリカゲルカラムに通すことにより精製して、27(0.72g)を得た。R 0.46(ヘプタン/酢酸エチル 1/1),R 26 0.38。
【0044】 28 27(0.72g)のアセトン(15ml)溶液に、モレキュラーシーブ(4
A)(1gr)を加え、ついでN−メチルモルホリン−N−オキシド(0.70
g)および過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウムを加えた。該混合物を1
時間攪拌した。該反応混合物に、シリカゲル(1g)を加え、ついでヘプタン(
15ml)を加え、更に5分間攪拌した。該混合物をhy−フロー上で濾過し、
部分的に濃縮した後、それを酢酸エチル中に取り、水で洗浄し、濃縮した。該残
渣をショートシリカカラムに通して、28(0.59g)を得た。R 0.6
2(ヘプタン/酢酸エチル 1/1)。
【0045】 29 エチニル化のために、リチウムアセチリドをジブロモメテンおよびブチルリチ
ウムから調製した。1,2−ジブロモメテン(0.74ml)のTHF(20m
l)溶液に、1.6M BuLiのヘキサン溶液(11ml)を−70℃で加え
た。15分間の攪拌後、28(590mg)のTHF(2ml)溶液を加えた。
該混合物を15分間で室温に加温し、更に室温で15分後、該反応を水でクエン
チし、該生成物を酢酸エチルで抽出した。濃縮し、ついでショートシリカゲルカ
ラムに通して、29(430mg)を白色無定形物質として得た。R 0.1
1(ヘプタン−アセトン 9/1)、出発物質のR 0.21。
【0046】 30 29(0.43g)のアセトン(15ml)溶液に、2N HCl(1ml)
を加えた。該混合物を2時間攪拌し、ついで飽和NaHCO水溶液で処理し、
ついで酢酸エチルで抽出して、実質的に純粋な30(0.40g)を得た;R 0.18(ヘプタン/酢酸エチル 7/3) R 29:0.23。
【0047】 31/32 30(0.40g)のTHF(4ml)およびエタノール(4ml)溶液に、
ホウ水素化ナトリウム(30mg)を加えた。0.5時間の攪拌後、数滴のアセ
トンを加えて過剰の試薬を分解した。更に15分間の攪拌後、該反応を水上に注
ぎ、酢酸エチルで抽出し、このようにして得られた粗物質をカラムクロマトグラ
フィーに付して、3αOH異性体32(80mg)および3βOH誘導体31
160mg)を得た。31のR:0.37、32のR:0.42、出発物質
のR 0.48(ヘプタン/アセトン 6/4)。
【0048】 実施例4 化合物(3α,11β,17β)−11−(3−ブテニル)−19−ノルプレ
グン−5(10)−エン−20−イン−3,17−ジオール(化合物42)およ
び(3β,11β,17β)−11−(3−ブテニル)−19−ノルプレグン−
5(10)−エン−20−イン−3,17−ジオール(化合物43)の合成を、
スキーム(Scheme)4を参照して説明する。
【0049】
【化8】
【0050】 33 THF(300ml)とメタノール(300ml)との混合物中のステロイド (55g)の溶液を、ホウ水素化ナトリウム(2.7g)の水(30ml)溶
液(3mgのNaOHを含有するもの)で処理した。1時間の攪拌後、該還元が
完了し、過剰のヒドリドをアセトン(75ml)の添加により破壊した。更に1
時間の攪拌後、該反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。該有機相の
濃縮は(54g)を与えた。R 0.31(ヘプタン/酢酸エチル 4/6
)、出発物質のR 0.42。
【0051】 34 33の(54g)のDMF(350ml)溶液に、イミダゾール(35g)を
、ついでトリメチルシリルクロリド(37ml)を−10℃で加えた。更に0.
5時間の攪拌後、該反応が完了した。該混合物を水(1.5L)中に注ぎ、エー
テルで抽出した。該有機物質の濃縮後に得られた残渣を80% 水性エタノール
でトリチュレーションして、純粋な34(50g)を得た。融点 90〜91℃
、R 0.79(ヘプタン/酢酸エチル 4/6)、出発物質のR 0.3
6。
【0052】 35 ブテニルマグネシウム ブロミド(4−ブロモ−1−ブテン(0.51ml)
およびMg(119mg)から調製したもの)のTHF(20ml)溶液に、C
uI(100mg)を−10℃で加えた。0.5時間の攪拌後、該混合物を−3
0℃まで冷却し、THF(5ml)中の34(1g)を加えた。該反応混合物を
約1時間で室温に到達させた。ついで飽和NHCl水溶液(100ml)を加
え、酢酸エチルで抽出した。クロマトグラフィーは35(0.9g)を与えた。
0.54(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)、出発物質のR 0.60
【0053】 36 35(8.65g)のアセトン(80ml)溶液に、2N HCl(2ml)
を加えた。該混合物を2時間攪拌し、ついで飽和NaHCO水溶液で中和し、
小容積にまで濃縮し、水で希釈し、ついで酢酸エチルで抽出した。このようにし
て得られた粗物質をショートシリカゲルカラムに通して、36(5.3g)を得
た;R 0.18(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)、出発物質のR 0.
51。
【0054】 37 液体NH(340ml)、THF(110ml)およびt−ブタノール(9
ml)の混合物中の36(5.3g)の溶液に、青色が45分間持続するまでリ
チウム金属の小片(±350mg)を−70℃で加えた。過剰の試薬をNH
lの添加により破壊した。アンモニアガスを蒸発させ、該残渣を水で希釈し、酢
酸エチルで抽出した。このようにして得られた粗物質をショートシリカゲルカラ
ムに通して、37(3.8g)を得た。R 0.46(ヘプタン/酢酸エチル
6/4)、出発物質のR 0.22。
【0055】 38 37(3.3g)のメタノール(60ml)溶液に、トリメチルオルトホルマ
ート(5ml)およびp−トルエンスルホン酸(0.3g)を加えた。室温で1
時間の攪拌後、該混合物をピリジン(1ml)の添加により中和した。該混合物
を元の容積の3分の1まで濃縮し、水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、クロマト
グラフィー精製後に38(3.7g)を得た。R 0.60(ヘプタン/酢酸
エチル 1/1)、出発物質のR 0.48。
【0056】 39 38(3.7g)のアセトン(45ml)溶液に、モレキュラーシーブ(4A
)(5gr)を加え、ついでN−メチルモルホリン−N−オキシド(3.6g)
および過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(100mg)を加えた。該
混合物を1時間攪拌した。該反応混合物に、シリカゲル(5g)を加え、ついで
ヘプタン(100ml)を加え、更に5分間攪拌した。該混合物をhy−フロー
上で濾過し、部分的な濃縮後に、それを酢酸エチル中に取り、水で洗浄し、濃縮
した。該残渣をショートシリカゲルカラムに通し、39(3.3g)を得た。R 0.51(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)、出発物質のR 0.38。
【0057】 40 エチニル化のために、リチウムアセチリドをジブロモメテンおよびブチルリチ
ウムから調製した。1,2−ジブロモエテン(0.74ml)のTHF(20m
l)溶液に、1.6M BuLiのヘキサン溶液(11ml)を−70℃で加え
た。15分間の攪拌後、39(0.8g)のTHF(2ml)溶液を加えた。該
混合物を15分間で室温に加温し、更に室温で15分後、該反応を水でクエンチ
し、該生成物を酢酸エチルで抽出した。濃縮し、ついでショートシリカゲルカラ
ムに通して、40(0.96g)を白色無定形物質として得た。R 0.15
(ヘプタン−アセトン 95/5)、出発物質のR 0.30。
【0058】 41 40(0.95g)のエタノール(20ml)溶液に、水(3ml)中のシュ
ウ酸(0.6g)を加えた。該混合物を1.5時間攪拌した。該反応混合物をN
aHCOで処理し、小容積にまで濃縮した。ついで水を加え、該生成物を酢酸
エチルで抽出した。このようにして得られた粗生成物をショートシリカゲルカラ
ムに通して、41(0.55g)を得た。R 0.33(ヘプタン−酢酸エチ
ル 7/3);出発物質のR 0.40。
【0059】 42/43 THF(4ml)およびエタノール(4ml)中の41(0.55g)の溶液
に、ホウ水素化ナトリウム(30mg)を加えた。0.5時間の攪拌後、数滴の
アセトンを加えて過剰の試薬を分解した。更に15分間の攪拌後、該反応を水上
に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、このようにして得られた粗物質をカラムクロマト
グラフィーに付して、3αOH異性体42(90mg;融点159℃)および3
βOH誘導体(150mg)41(150mg;融点 90℃)を得た。41
:0.31、42のR:0.23、出発物質のR 0.41(ヘプタン
−酢酸エチル 6/4)。
【0060】 実施例5 化合物(3β,7α,11β,17β)−11−(2−フルオロエチル)−7
−メチル−19−ノルプレグン−5(10)−エン−20−イン−3,17−ジ
オール(化合物54)および(3α,7α,11β,17β)−11−(2−フ
ルオロエチル)−7−メチル−19−ノルプレグン−5(10)−エン−20−
イン−3,17−ジオール(化合物55)の合成を、スキーム(Scheme)
5(次頁)を参照して説明する。
【0061】 45 44(4g)のメタノール(35ml)溶液に、トリメチルオルトホルマート
(12ml)を加え、ついでトルエンスルホン酸(0.3g)を加えた。1時間
の攪拌後、出発物質が消費され、該反応混合物をNaHCO(1g)の添加に
より中和し、濃縮した。該残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。該粗物質
のクロマトグラフィーは45(3.4g)を与えた。R 0.61(ヘプタン
−酢酸エチル 7/3)。出発物質のR 0.35。
【0062】 46 45(3.4g)のメタノール(50ml)溶液に、NaOH(0.5g)を
加えた。2時間の攪拌後、該けん化が完了した。該混合物を濃縮し、水で希釈し
、酢酸エチルで抽出して、46(3g)を無色油として得た。R 0.31(
ヘプタン−酢酸エチル 7/3)。出発物質のR 0.65。
【0063】 47 46(3.6g)のDMF(30ml)溶液に、イミダゾール(2.8g)を
加え、ついでtert.ブチルジメチルシリル クロリド(2g)を加えた。2
時間の攪拌後、該混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。該粗物質をショ
ートシリカゲルカラムに通して、47(3.8g)を油として得た。 R 0.70(ヘプタン−酢酸エチル 7/3)。出発物質のR 0.61
【0064】
【化9】
【0065】 48 THF(40ml)中の1,5−シクロオクタジエン(1.75ml)および
ボラン−ジメチルスルフィド複合体(1.4ml)から、9−BBNの溶液を調
製した。これに、THF(5ml)中の47(3.8g)を加えた。該混合物を
2時間攪拌し、ついで水(5ml)の注意深い添加ならびにそれに続く2N N
aOH(10ml)および30% H(8ml)の添加によりクエンチし
た。激しく2時間攪拌した後、該反応混合物を更に水で希釈し、酢酸エチルで抽
出し、10% NaSO水溶液で洗浄した。濃縮しクロマトグラフィーに付
すと、48(2.8g)が単離された。R 0.27(ヘプタン/酢酸エチル
7/3)。出発物質のR 0.70。
【0066】 49 ピリジン(5ml)中の48(1g)と塩化トシル(0.5g)との混合物を
0〜5℃で5時間攪拌した。ついで水(1ml)を加え、攪拌を15分間延長さ
せた。該反応混合物を更に水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、該粗生成物をクロ
マトグラフィーにより精製して、49(1.1g)を得た。融点 120℃、R 0.57(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)。出発物質のR 0.30。
【0067】 50 THF中の乾燥1M TBAF(5ml)中の49(400mg)の溶液を5
時間攪拌して、該フルオリドを形成させ、同時に該シリル官能基を切断した。該
混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。クロマトグラフィーによる精製は 50 (185mg)を与えた。融点 161〜162℃、R 0.35(ヘプ
タン/酢酸エチル 7/3)。出発物質のR 0.53。
【0068】 51 50(180mg)のアセトン(5ml)溶液に、モレキュラーシーブ(4A
)(0.5gr)を加え、ついでN−メチルモルホリン−N−オキシド(200
mg)および過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(10mg)を加えた
。該混合物を1時間攪拌した。該反応混合物に、シリカゲル(0.5g)を加え
、ついでヘプタン(10ml)を加え、更に5分間攪拌した。該混合物をhy−
フロー上で濾過し、部分的に濃縮した後、それを酢酸エチル中に取り、水で洗浄
し、濃縮して、51(150mg)を得た。融点 166℃。R 0.45(
ヘプタン/酢酸エチル 7/3);出発物質のR 0.35。
【0069】 52 エチニル化のために、リチウムアセチリドをジブロモエテンおよびブチルリチ
ウムから調製した。1,2−ジブロモエテン(0.34ml)のTHF(6ml
)溶液に、1.6M BuLiのヘキサン溶液(4.5ml)を−70℃で加え
た。15分間の攪拌後、50(150mg)のTHF(1ml)溶液を加えた。
該混合物を15分間で室温に加温し、更に室温で15分後、該反応を水でクエン
チし、該生成物を酢酸エチルで抽出した。濃縮し、いくらかのヘプタンで処理し
て、40(140mg)を白色固体として得た。融点 168℃。R 0.3
8(ヘプタン−アセトン 95/5)、出発物質のR 0.40。
【0070】 53 エタノール(3ml)およびTHF(1.5ml)中の52(145ml)の
溶液に、水(3ml)中のシュウ酸(0.2g)を加えた。該混合物を1.5時
間攪拌した。該反応混合物をNaHCOで処理し、小容積にまで濃縮した。つ
いで水を加え、該生成物を酢酸エチルで抽出した。このようにして得られた粗生
成物をショートシリカゲルカラムに通して、53(125mg)を得た。R
0.23(ヘプタン−酢酸エチル 7/3);出発物質のR 0.38。
【0071】 54/55 THF(2ml)およびエタノール(1ml)中の53(125mg)の溶液
に、ホウ水素化ナトリウム(20mg)を加えた。0.5時間後に該還元が完了
した。該混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。このようにして単離した
粗生成物を、アセトニトリル−水を溶離液として使用する逆相C−18カラムに
通すことにより精製して、シリカゲル上で同一のR値を示す3αOH 55
40mg)および3βOH 54(20mg)を、共に無定形物質として得た;
0.43(CHCl/アセトン 9/1)、出発物質のR 0.7
0。
【0072】 実施例6 この実施例の化合物は、スキーム(Scheme)VI(次頁)に従い製造し
た。
【0073】 57 ホウ水素化ナトリウム(80mg)および水酸化ナトリウム(112mg)の
メタノール(12ml)溶液を、メタノール(18ml)と塩化メチレン(4m
l)との混合物中の7α,11β−ジメチルエストル−4−エン−3,17−ジ
オン(56)の溶液に0℃で滴下した。1時間の攪拌後、過剰のホウ水素化物を
アセトン(12ml)の添加および更に15分間の攪拌により破壊した。該混合
物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和NaCl溶液で
1回洗浄し、乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラム上で精製して、いくらかの3,
17−ジオールが混入した57(0.74g)を得た(前者は次工程で除去した
);R 0.40(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)。NMR(CDCl3)
δ3.60(t,1,17αH),0.77(d,3,7αCH3),1.08
(d,3,11βCH)。
【0074】 58 メタノール(15ml)およびトリメチルオルトホルマート(1.1ml)中
57(0.74g)の溶液に、p−トルエンスルホン酸(0.2g)を加えた
。該混合物を2時間攪拌した。ついでピリジン(0.1ml)を加え、水上に注
いだ。該生成物を酢酸エチルで抽出し、ヘプタン/酢酸エチルを溶離液として使
用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3,3−ジメチルケター
58(0.59g)を得た。R 0.47(ヘプタン/酢酸エチル 6/4
);NMR δ 3.20(2s,6,OCH),3.65(t,1,17α
H),0.86(s,3,18CH),0.77(d,3,7αCH),0
.90(d,3,11βCH)。
【0075】
【化10】
【0076】 59 ステロイド58(0.59g)のアセトン(10ml)溶液に、N−メチルモ
ルホリン−N−オキシド(0.6g)および過ルテニウム酸テトラプロピルアン
モニウム(40mg)を順次加えた。1時間の攪拌後、ヘプタン(10ml)お
よびシリカ(1g)を加えた。該混合物を更に15分間攪拌し、ついでセライト
上で濾過し、濃縮し、該残留物をショートシリカカラムに通して、59(0.5
6g)を得た;R 0.55(ヘプタン/酢酸エチル 6/4);NMR δ
0.98(s,3,18CH),0.82(d,3,7αCH),0.9
2(d,3,11βCH),3.20(2×s,6,OCH)。
【0077】 60 1.55M BuLi−ヘキサン溶液(1.24ml)をビストリメチルシリ
ルアミン(0.44ml)のTHF(4ml)溶液に−40℃で加えることによ
り、リチウム ヘキサメチルジシラジドを調製した。1/2時間の攪拌後、59 (0.56g)およびDMPU(0.46ml)のTHF(8ml)溶液を加え
た。攪拌を−40℃で45分間継続し、ついでメチルヨージド(140μl)を
加えた。更に30分間攪拌すると、該アルキル化が完了した。該混合物を飽和N
Cl溶液(40ml)中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。クロマトグラフィ
ー精製は16α−メチル化生成物(0.55g)を与えた。R 0.73(ヘ
プタン/酢酸エチル 1/1)、出発物質のR 0.69;NMR δ 1.
11(d,3,16αCH),1.02(s,3,18CH),0.82(
d,3,7αCH),0.91(d,3,11βCH)。
【0078】 61 1.55M BuLi−ヘキサン(9.5ml)溶液をTHF(20ml)中
の1,2−ジブロモエタン(0.60ml)に−60℃で加えることにより、リ
チウムアセチリドを調製した。1/2時間の攪拌後、ケトン60(0.55g)
のTHF(2ml)溶液を加え、冷却装置を取り外して該混合物を徐々に室温に
加温した。ついで水を加え、該生成物を酢酸エチルで抽出した。クロマトグラフ
ィー精製後、61(0.50g)を得た;R 0.22(ヘプタン/酢酸エチ
ル 9/1)、出発物質のR 0.42;NMR δ 1.18(d,3,1
6αCH),1.02(s,3,18CH),0.78(d,3,7αCH ),0.94(d,3,11βCH),2.66(s,1,アセチレン)。
【0079】 62 61(0.49g)のエタノール(20ml)溶液に、水(3ml)中のシュ
ウ酸(50mg)を加えた。該混合物を4時間攪拌した。該反応混合物を5%
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、該生成物を酢酸エチルで処理し、シリカカ
ラムに通して、いくらかの不純物を除去して、63(250mg)を得た;R 0.40(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)、出発物質のR 0.49;N
MR δ 2.80(m,2,H4),1.19(d,3,16αCH),1
.04(s,3,18CH),0.82(d,3,7αCH),0.93(
d,3,11βCH),2.67(s,1,アセチレン)。
【0080】 63/64 62(240mg)のTHF(5ml)溶液に、リチウム(tert−ブトキ
シ)AlHを加えた。該混合物を1時間攪拌し、ついで水上に注ぎ、該生成物
を酢酸エチルで抽出した。このようにして得られた異性体アルコールを、アセト
トリル/水の勾配を用いる分取hplc(逆相C18)により分離した。溶離液
の濃縮後に得られた生成物を水−エタノールから結晶化した。これは、3α−ヒ
ドロキシ誘導体64(68mg)および3β−異性体63(70mg)を与えた
;R (63/64)0.36(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)、出発物質
のR 0.54。融点(63) 165〜167℃、融点(64) 171〜
172℃。NMR(64)δ 3.80(m,1,H3),2.67(s,1,
アセチレン),1.17(d,3,16αCH),1.02(s,3,18C
),0.77(d,3,7αCH),0.90(d,3,11βCH
。NMR(63)δ 4.05(m,1,H3),2.67(s,1,アセチレ
ン),1.18(d,3,16α−CH),1.02(s,3,18CH
,0.77(d,3,7αCH),0.93(d,3,11βCH)。
【0081】 実施例7 この実施例の化合物は、スキーム(Scheme)VII(次頁)に従い製造
した。
【0082】
【化11】
【0083】 66 11α−ヒドロキシノルジエンジオン(65)(10g)のDMF(45ml
)溶液に、イミダゾール(10g)を加え、ついでトリメチルシリル クロリド
(8.6ml)を0℃で加えた。1時間の攪拌後、該混合物を氷水中に注ぎ、該
生成物を酢酸エチルで抽出した。該粗物質をクロマトグラフィーに付し、ついで
ヘプタンでトリチュレーションして、11−トリメチルシリルオキシ誘導体66 (7.8g)を得た。融点 89〜90℃,NMR δ 4.08(m,1,1
1αH),5.80(s,1H,H4),6.25(m,2,H6.7),0.
15(s,9,トリメチルシリル)。
【0084】 67 66(5.3g)およびCu(Oac)(500mg)のTHF(20ml
)溶液に、THF中の1M メチルマグネシウム クロリド(9.8ml)を−
30℃で滴下した。該混合物を1時間攪拌し、ついで濃硫酸(6ml)の水(3
00ml)溶液中に注ぎ、一晩攪拌した。該生成物を酢酸エチルで抽出し、乾燥
し、濃縮して、更なる反応に十分な程度に純粋な固体物質(4.8g)を得た。
NMR δ 5,85(s,1,H4),3.92(m,1,H11α),0.
83(d,3,7αCH),0.95(s,3,18CH);R (63
/64)0.22(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)、出発物質のR 0.6
5。
【0085】 68 67(4.8g)およびNMO(6.6g)のアセトン(100ml)溶液に
、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(130mg)を加えた。2時間
の攪拌後、シリカゲル(2g)、ついで100mlを加えた。該混合物を更に1
/2時間攪拌し、セライト上で濾過した。該濾液を濃縮し、該残渣をジイソプロ
ピルエーテルで処理して、実質的に純粋なトリオン68(4g)を得た。NMR
δ 5.89(s,1,H4),0.89(s,3,18CH),0.92
(d,3,7αCH);R 0.46(ヘプタン/酢酸エチル 7/3)、
出発物質のR 0.24。
【0086】 69 ステロイド67(3.5g)、エタンジチオール(1.3ml)、p−トルエ
ンスルホン酸(300mg)およびエタノール(35ml)の混合物を1時間還
流した。該反応を室温に冷却し、冷1/2N NaOH(80ml)を加えた。
1時間の攪拌後、該生成物を濾過し、冷水で洗浄した。真空中で50℃で乾燥し
た後、69(4.6g)を得た;NMR δ 5.66(s,1,H4),3,
22および3.38(m,4,チオケタール),0.85(s,3,18CH ),0.88(d,3,7αCH);R 0.88(トルエン/ac 7/
3)、出発物質のR 0.59。
【0087】 70 メタノール(100ml)と塩化メチレン(50ml)との混合物中の69
4.0g)の溶液に、NaBH(450mg)を−20℃で少しずつ加えた。
更に1時間の攪拌後、該還元が完了し、該反応をアセトン(5ml)で処理し、
ついで小容積にまで濃縮し、水(100ml)で希釈し、塩化メチレンで抽出し
た。乾燥し濃縮した後、実質的に純粋な70(3.9g)を得た;NMR δ
3.90(m,1,17αH),0.82(d,3,7αCH),0.73(
s,3,18CH);R 0.39(ヘプタン/酢酸エチル 1/1)、出
発物質のR 0.65。
【0088】 71 トリメチルシリル クロリド(2.5ml)のエーテル(20ml)溶液を、
DMF(50ml)中の70(4.7g)とイミダゾール(2.6g)との混合
物に0℃で滴下した。1時間の攪拌後、該反応を氷水で希釈し、該生成物を酢酸
エチルで抽出した。該有機相を乾燥し濃縮した後、該残渣を氷浴において80%
水性エタノールでトリチュレーションし、真空中、50℃で乾燥して、71
5.2g)を得た;NMR δ 3.76(t,1,17αH),0.65(s
,3,18CH),0.80(d,3,7αCH),5.60(s,1,H
4);R 0.86(ヘプタン/酢酸エチル 1/1)、出発物質のR
.37。
【0089】 73 カリウム tert−ブトキシド(4.4g)およびメチルトリフェニルホス
ホニウム ブロミド(16.2g)のトルエン(130ml)懸濁液を、窒素雰
囲気下で100℃で1/2時間加熱した。該黄色混合物を50℃に冷却し、ステ
ロイド71(4.6g)のトルエン(20ml)溶液を加えた。該反応を100
℃で更に1時間攪拌し、冷却し、氷水(500ml)中に注いだ。該生成物をト
ルエンで抽出し、洗浄し、乾燥し、濃縮した。該残渣をトルエン/シリカゲル上
のクロマトグラフィーに付して、該試薬混入物のほとんどを除去した。このよう
にして得られた粗物質72(6.3g)をTHF(20ml)に溶解し、1M
TBAF(18ml)のTHF溶液を加えた。1/2時間の攪拌後、該混合物を
水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。このようにして得られた生成物をクロマト
グラフィーにより精製して、73(4.7g)を得た。融点 177〜180;
NMR δ 4.77および4.86(AB,2,メチレンH),5.60(s
,1,H4),3.72(m,1,17αH),0.70(s,3,18CH ),0.77(d,3,7α−CH);R 0.10(ヘプタン/酢酸エチ
ル 9/1)、出発物質のR 0.73。
【0090】 74 水(12ml)とメタノール(12ml)との混合物中の過ヨウ素酸(2.4
5g)の溶液を、73(4.7g)の塩化メチレン(40ml)溶液に加えた。
該混合物を45分間攪拌し、ついで水で希釈した。該生成物を塩化メチレンで抽
出した。該有機層を5% チオ硫酸ナトリウム水溶液および水で数回洗浄し、つ
いで乾燥し、濃縮した。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製して、74(2.6g)を得た;NMR δ 0.73(s,3,18CH3
),0.79(d,3,7αCH3),5.88(s,1,H4),4.83,
4.94(AB,2,メチレンH),3.78(m,1,17αH);R
.25(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)、出発物質のR 0.48。
【0091】 75 74(2.6g)、トリメチルオルトホルマート(7ml)、p−トルエンス
ルホン酸(480mg)およびメタノール(50ml)の混合物を室温で攪拌し
ながら、該反応をtlcでモニターした。2.5時間後、該反応を飽和水性Na
HCO上に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。乾燥し、真空中で濃縮した後、Δ5
,6およびΔ5(10)ケタールの1/1 混合物(3.1g)を得た;R
0.46(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)、出発物質のR 0.25;NM
R(ケタールの1/1混合物)δ 3.15,3.22,3.24(シングレッ
ト,6,OCHのシグナル),0.77,0.87(2×d,3,7αCH ),0.65,0.71(2×s,3,18CH)。
【0092】 76 粗生成物75をアセトン(60ml)に溶解した。これに、N−メチルモルホ
リン−N−オキシド(3.7g)および過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニ
ウム(75mg)を加えた。該混合物を2時間攪拌し、ついでシリカゲル(1g
)をヘプタン(60ml)を加えた。15分間攪拌したら、該反応をセライト上
で濾過し、該濾液を濃縮乾固した。該残渣をショートシリカカラムに通し、ケト
76(1.9g)をΔ5(10)およびΔ5,6ケタールの混合物として得た
;典型的なNMRシグナル δ 0.82,0.93(2×d,3,7αCH ),0.79,0.85(2×s,3,18CH),3.15,3.22,3
.25(s,6,OCHのシグナル),4.70,4.85および4.87お
よび4.93(2×AB,2,メチレンH);R 0.58(ヘプタン/酢酸
エチル 6/4)、出発物質のR 0.45。
【0093】 77 DMPU(0.4ml)およびTHF(10ml)中の76(500mg)の
溶液を、1M Li−ヘキサメチルジシラジド(1.6ml)のTHF(10m
l)溶液に−40℃で滴下した。更に45分間の攪拌後、メチルヨージド(12
0μl)を加えた。攪拌を−20℃で1時間継続し、ついで該反応を水中に注ぎ
、該生成物を酢酸エチルで抽出した。該有機相の洗浄、乾燥および濃縮の後で得
られた物質をシリカカラムに通し、16α−メチル誘導体77(510mg)を
二重結合異性体の混合物として得た;R 0.56(ヘプタン/酢酸エチル
7/3)、出発物質のR 0.48。NMR δ 1.15,1.17(2×
d,16αCH)。
【0094】 78 1.6M BuLi−ヘキサン(7.1ml)をTHF(10ml)中の1,
2−ジブロモエテン(0.46ml)に−60℃で滴下することにより、Li−
アセチリドを得た。1/2時間の攪拌後、ステロイド77(500mg)のTH
F(10ml)溶液を加え、該反応混合物を1/2時間攪拌しながら、この間に
該温度を室温まで上げた。ついで水を加え、該生成物を酢酸エチルで抽出した。
このようにして得られた物質をショートシリカカラムに通し、78(540mg
)を二重結合異性体混合物として得た。NMR δ 2.74および2.76(
2×s,1,アセチレン),1.17,1.19(2×d,3,16αCH
,0.78,0.88(2×d,3,7αCH);R 0.50(ヘプタン
/酢酸エチル 7/3)、出発物質のR 0.60。
【0095】 79 78(440mg)のアセトン(20ml)溶液に、4N HCl(4ml)
を加えた。1時間の攪拌後、該反応が完了し、該混合物を飽和水性NaHCO 中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。洗浄し、乾燥し、濃縮したところ、実質的に
純粋な78(380mg)が得られ、それを次工程で直接使用した;NMR δ
5.88(s,1,H−4),5.90(AB,2,メチレン),2.76(
s,1,アセチレン),1.18(d,3,16αCH),0.88(s,3
,18−CH),0.79(d,3,7αCH)。
【0096】 80 液体NH(30ml)とTHF(10ml)との混合物中の79(280m
g)の溶液に、青色が15分間持続するまで、Li箔の小片を−40℃で加えた
。ついでその少し過剰のLiを固体NHClの添加により素早くクエンチし、
アンモニアを蒸発させた。該残留物質に水(100ml)を加え、該混合物を酢
酸エチルで抽出した。洗浄、乾燥および濃縮後に単離された有機物質は、ほぼ純
粋な80を含有していた;R 0.57(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)、
NMR δ 4.78,4.88(AB,2,メチレン),2.66(s,1,
アセチレン),1.19(d,3,16αCH),0.86(s,3,18C
),0.90(d,3,7αCH)。
【0097】 81 80(160mg)のTHF(10ml)溶液に、LiAlHを0℃で少し
ずつ、該還元が完了するまで加えた。ついで飽和水性NaSO(0.1ml
)を加え、ついでいくらかの固体NaSOを加えた。該混合物を15分間攪
拌し、ついでセライト上で濾過した。該濾液を濃縮し、アセトニトリル−水を溶
離液として使用する逆相C−18充填分取HPLCカラムに通すことにより該残
渣を精製して、81(55mg)を得た。融点198〜199℃;R 0.3
3(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)、出発物質 0.57。NMR δ 3.
67(m,1,3αH),4.70,4.82(AB,2,メチレン),2.6
5(s,1,アセチレン),1.18(d,3,16αCH),0.83(s
,3,18CH),0.89(d,3,7αCH)。
【0098】 実施例8 結合アッセイおよびトランス活性化アッセイにおいて、化合物をそれらのエス
トロゲン受容体活性に関して試験する。ヒトエストロゲン受容体で安定にトラン
スフェクトされた組換えチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞のサイトゾ
ル中に存在するエストロゲン受容体に対する試験化合物の相対親和性(効力率)
をエストラジオール(E)との比較により評価するために、rec.CHO細
胞由来の細胞質ヒトエストロゲン受容体に対する競合結合の測定を用いる。ヒト
エストロゲン受容体で安定にトランスフェクトされた組換えCHO細胞から調製
されたサイトゾル。該細胞系は、Department of Biotech
nology and Biochemistry(BBC)(N.V.Org
anon)内で作製されたものであり、CHO−ER(2B1)の名称で公知で
ある。参照化合物は、エチニルエストラジオールおよびエストリオールである。
【0099】 化合物の抗エストロゲン活性は、ヒトエストロゲン受容体α(hERα)また
はβ受容体(hERβ)、ラットオキシトシンプロモーター(RO)およびルシ
フェラーゼレポーター遺伝子(LUC)で安定にコトランスフェクトされた組換
えチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞でインビトロ・バイオアッセイに
おいて測定する。エストロゲンOrg 2317(エストラジオール、1,3,
5(10)−エストラトリエン−3,17β−ジオール)によりエストロゲン受
容体を介して媒介される酵素ルシフェラーゼのトランス活性化を阻害する、試験
化合物の抗エストロゲン活性(効力率)を、標準Org 34790(ICI
164.384;(7α,17β)−N−ブチル−3,17−ジヒドロキシ−N
−メチルエストラ−1,3,5(10)−トリエン−7−ウンデカンアミド)の
場合と比較する。
【0100】 試験媒体:ヒトエストロゲン受容体、ラットオキシトシンプロモーターおよび
ルシフェラーゼレポーター遺伝子で安定にコトランスフェクトされた無傷組換え
CHO細胞。該細胞系は、Department of Biotechnol
ogy and Biochemistry(BBC)(N.V.Organo
n)内で作製されたものであり、CHO−ERRO 2B1−1E9の名称で公
知である。
【0101】 結果を以下の表に示す。データは、該アッセイにおける該参照化合物の作用に
対する割合(%)で表されている。
【0102】
【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月11日(2002.3.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】 42/43 THF(4ml)およびエタノール(4ml)中の41(0.55g)の溶液
に、ホウ水素化ナトリウム(30mg)を加えた。0.5時間の攪拌後、数滴の
アセトンを加えて過剰の試薬を分解した。更に15分間の攪拌後、該反応を水上
に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、このようにして得られた粗物質をカラムクロマト
グラフィーに付して、3αOH異性体42(90mg;融点159℃)および3
βOH誘導体(150mg)43(150mg;融点 90℃)を得た。42
:0.31、43のR:0.23、出発物質のR 0.41(ヘプタン
−酢酸エチル 6/4)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】 52 エチニル化のために、リチウムアセチリドをジブロモエテンおよびブチルリチ
ウムから調製した。1,2−ジブロモエテン(0.34ml)のTHF(6ml
)溶液に、1.6M BuLiのヘキサン溶液(4.5ml)を−70℃で加え
た。15分間の攪拌後、51(150mg)のTHF(1ml)溶液を加えた。
該混合物を15分間で室温に加温し、更に室温で15分後、該反応を水でクエン
チし、該生成物を酢酸エチルで抽出した。濃縮し、いくらかのヘプタンで処理し
て、52(140mg)を白色固体として得た。融点 168℃。R 0.3
8(ヘプタン−アセトン 95/5)、出発物質のR 0.40。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】 62 61(0.49g)のエタノール(20ml)溶液に、水(3ml)中のシュ
ウ酸(50mg)を加えた。該混合物を4時間攪拌した。該反応混合物を5%
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、該生成物を酢酸エチルで処理し、シリカカ
ラムに通して、いくらかの不純物を除去して、62(250mg)を得た;R 0.40(ヘプタン/酢酸エチル 6/4)、出発物質のR 0.49;N
MR δ 2.80(m,2,H4),1.19(d,3,16αCH),1
.04(s,3,18CH),0.82(d,3,7αCH),0.93(
d,3,11βCH),2.67(s,1,アセチレン)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】 68 67(4.8g)およびNMO(6.6g)のアセトン(100ml)溶液に
、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(130mg)を加えた。2時間
の攪拌後、シリカゲル(2g)、ついでヘプタン(100ml)を加えた。該混
合物を更に1/2時間攪拌し、セライト上で濾過した。該濾液を濃縮し、該残渣
をジイソプロピルエーテルで処理して、実質的に純粋なトリオン68(4g)を
得た。NMR δ 5.89(s,1,H4),0.89(s,3,18CH ),0.92(d,3,7αCH);R 0.46(ヘプタン/酢酸エチル
7/3)、出発物質のR 0.24。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0086】 69 ステロイド68(3.5g)、エタンジチオール(1.3ml)、p−トルエ
ンスルホン酸(300mg)およびエタノール(35ml)の混合物を1時間還
流した。該反応を室温に冷却し、冷1/2N NaOH(80ml)を加えた。
1時間の攪拌後、該生成物を濾過し、冷水で洗浄した。真空中で50℃で乾燥し
た後、69(4.6g)を得た;NMR δ 5.66(s,1,H4),3,
22および3.38(m,4,チオケタール),0.85(s,3,18CH ),0.88(d,3,7αCH);R 0.88(トルエン/ac 7/
3)、出発物質のR 0.59。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】 79 78(440mg)のアセトン(20ml)溶液に、4N HCl(4ml)
を加えた。1時間の攪拌後、該反応が完了し、該混合物を飽和水性NaHCO 中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。洗浄し、乾燥し、濃縮したところ、実質的に
純粋な79(380mg)が得られ、それを次工程で直接使用した;NMR δ
5.88(s,1,H−4),5.90(AB,2,メチレン),2.76(
s,1,アセチレン),1.18(d,3,16αCH),0.88(s,3
,18−CH),0.79(d,3,7αCH)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB,BG, BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE,HR,H U,ID,IL,IN,IS,JP,KP,KR,LC ,LK,LR,LT,LV,MG,MK,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,S L,TR,TT,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 スフーネン,ウイルヘルムス・ヘラルド ス・エドウアルドス・ヨセフ オランダ国、エヌ・エル−5345・ベー・フ エ・オツス、パークラーン・16 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 DA09 MA01 MA04 NA14 ZA81 ZA97 ZC11 4C091 AA01 BB07 CC03 DD01 EE04 FF01 GG01 HH01 JJ01 KK04 LL01 MM03 NN01 NN04 PA03 PA05 PA09 PB02 QQ01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 (式中、 Rは、H、(C−C)アルキルまたは(C−C)アシルである; Rは、H、α−(C−C)アルキル、α−(C−C)アルケニルまた
    はα−(C−C)アルキニルである; Rは、Hまたは(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは
    (C−C)アルキニル(これらはそれぞれ、該ステロイド骨格の15または
    16位に位置する)である; Rは、Hまたは(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルもしくは
    (C−C)アルキニル(これらはそれぞれ、ハロゲンで置換されていてもよ
    い)、好ましくはエチニルである; Rは、H、(C−C)アルキルまたは(C−C)アシルである; Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C
    アルキニルまたは(C−C)アルキリデン(これらはそれぞれ、ハロゲンま
    たは(C−C)アルキルオキシで置換されていてもよい)である; 点線の結合は、場合によっては二重結合であることを表す。) を満足する非芳香族エストロゲンステロイド。
  2. 【請求項2】 一般式II 【化2】 (式中、 Rは、H、(C−C)アルキル、(C−C)アシルである; Rは、H、α−(C−C)アルキル、α−(C−C)アルケニル、α
    −(C−C)アルキニルである; Rは、該ステロイド骨格の16位に位置するHまたは(C−C)アルキル
    である; Rは、エチニルである; Rは、Hまたは(C−C)アルキル、(C−C)アシルである; Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C
    アルキニル(これらはそれぞれ、塩素またはフッ素で置換されていてもよい)で
    ある) を満足する、請求項1記載の非芳香族エストロゲンステロイド。
  3. 【請求項3】 RがHである; RがHである; RがH、16α−メチルまたは16α−エチルである; Rがエチニルである; RがHである; Rがプロペニル、アリルまたはブテニルである、請求項2記載の非芳香族エス
    トロゲンステロイド。
  4. 【請求項4】 前記請求項のいずれか1項記載のステロイド化合物と医薬上
    許容される賦形剤とを含んでなる医薬組成物。
  5. 【請求項5】 エストロゲン欠損依存性障害の治療における医薬の製造のた
    めの、請求項1〜4のいずれか1項記載のステロイド化合物の使用。
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