JP3293367B2 - 圧縮機の油温センサ取付け構造 - Google Patents

圧縮機の油温センサ取付け構造

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JP3293367B2
JP3293367B2 JP26764994A JP26764994A JP3293367B2 JP 3293367 B2 JP3293367 B2 JP 3293367B2 JP 26764994 A JP26764994 A JP 26764994A JP 26764994 A JP26764994 A JP 26764994A JP 3293367 B2 JP3293367 B2 JP 3293367B2
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tho
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2700/00Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
    • F25B2700/21Temperatures
    • F25B2700/2115Temperatures of a compressor or the drive means therefor
    • F25B2700/21155Temperatures of a compressor or the drive means therefor of the oil

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  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置等に備えられ
る圧縮機に対し、その内部に貯留されている潤滑油の温
度を検出する油温センサの取付け構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−20376
2号公報に開示されているように、空気調和装置に備え
られている冷媒回路は圧縮機を具備している。この圧縮
機は、蒸発器において蒸発されたガス冷媒を吸入し、こ
れを高温高圧に圧縮した後、凝縮器に向って吐出してい
る。
【0003】また、このような圧縮機の運転時におい
て、冷媒が十分に蒸発されないような運転状態(例えば
デフロスト運転時や低外気暖房運転時)にあっては、冷
媒の一部に液相が残ったまま圧縮機に吸入される所謂湿
り運転状態が発生し易く、この際、液冷媒が圧縮機内に
貯留されている潤滑油を希釈するなどして圧縮機の運転
に支障を招く虞れがある。
【0004】このため、このような湿り運転状態が発生
し易い状況では、圧縮機を低回転で運転させて、圧縮機
内に液冷媒が吸入されることを抑制している。
【0005】そして、この圧縮機の運転状態が湿り運転
状態であるか否かを判定する手段の1つとして、圧縮機
内に貯留されている潤滑油の温度を検出することが行わ
れている。つまり、この油温が所定値以下である場合に
は、湿り運転状態であると判断して、圧縮機を低回転で
運転させる。
【0006】また、この油温を検出するための油温セン
サ(サーミスタ)の圧縮機に対する取付け構造の一例と
して、図7及び図8に示すように、金属製で帯状の係止
帯(a) により、圧縮機ケーシング(b) の外側面に油温セ
ンサ(c) を一体的に巻き付けることが行われている。
【0007】また、その他の取付け構造として、油温セ
ンサ(c) を圧縮機内部の底部に収容させて、潤滑油の温
度を直接的に検出することも行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような取付け構造では以下に述べるような問題があ
る。前者の構成では、油温センサ(c) を取付ける際の作
業として、該油温センサ(c) を圧縮機ケーシング(b) の
外側面に当接させた状態を保持したまま係止帯(a)を比
較的大径の圧縮機ケーシング(b) の外側面に巻き付けね
ばならず、その作業が煩雑であった。
【0009】一方、後者の構成では、油温センサ(c) の
信号線を圧縮機内部から取出すための構成が必要になる
ので、圧縮機の加工工数の増加やコストの増大を招いて
しまう。
【0010】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、圧縮機内部の油温を検出するための油温セ
ンサを、圧縮機の加工工数の増加やコストの増大を招く
ことなく、且つ簡単な作業で圧縮機に取付けることを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、圧縮機ケーシングに突設されている座
を利用し、この座に対して油温センサを取付けるように
した。
【0012】具体的に請求項1記載の発明は、内部に潤
滑油が貯留された圧縮機(1a)のケーシング(35)の底部周
辺の外側面に潤滑油を取出すための配管で成る座(35a),
(35c) を突設させ、該座(35a),(35c) の外周部にケーシ
ング(35)内の潤滑油の温度を検出するための油温センサ
(Tho) を取付け金具(36)によって潤滑油からの伝熱が可
能となるように取付ける一方、上記取付け金具(36)は、
半円弧状に形成されて油温センサ(Tho) を保持するセン
サ保持部(36b) と、該センサ保持部(36b) に連続し且つ
該センサ保持部(36b) よりも曲率半径が大きい半円弧状
に形成されて上記座(35a),(35c) に係止される係止部(3
6a) とを備えており、上記センサ保持部(36b) に油温セ
ンサ(Tho) が保持され、且つ係止部(36a) が座(35a),(3
5c) に係止された状態では、油温センサ(Tho) が座(35
a),(35c) の外側面に当接されるようになった構成とし
ている。
【0013】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の圧縮機の油温センサ取付け構造において、圧縮機(1a)
を、隣接する圧縮機(1b)に均油管(1f)により接続させ、
該均油管(1f)内に潤滑油を流通させることにより、各圧
縮機(1a),(1b) 内部の潤滑油量を略均等にさせる。そし
て、上記油温センサ(Tho) が取付けられる座(35a)は
油管(1f)を接続するための均油管座(35a) である構成と
している。
【0014】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の圧縮機の油温センサ取付け構造において、油温センサ
(Tho) が取付けられる座(35c) はケーシング(35)内の潤
滑油を排出する際に開放される排油座(35c) である構成
としている。
【0015】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。
【0016】請求項1記載の発明では、圧縮機(1a)の運
転時において、その運転状態が湿り状態であるか否かを
判定する際には、圧縮機ケーシング(35)から突設された
座(35a),(35c) に取付けられた油温センサ(Tho) によ
り、その内部の潤滑油温度を検出し、これに基いて判定
する。また、油温センサ(Tho) を取付け金具(36)によっ
て座(35a),(35c) に取付けるようにしているので、比較
的径寸法が小さい部分に対して油温センサ(Tho) を取付
けることができ、その取付け作業性が容易である。
【0017】また、この発明では、油温センサ(Tho) を
座(35a),(35c) に取付ける際には、先ず、取付け金具(3
6)のセンサ保持部(36b) に油温センサ(Tho) を保持させ
ておき、この状態で、係止部(36a) を座(35a),(35c) に
係止させる。これにより、油温センサ(Tho) が取付け金
具(36)を介して座(35a),(35c) に取付けられることにな
り、しかも、この状態では、油温センサ(Tho) が座(35
a),(35c) の外周面に当接しているので、油温センサ(Th
o) は、座(35a),(35c) の壁を介して潤滑油の温度を検
出する。
【0018】請求項2記載の発明では、各圧縮機(1a),
(1b) の運転時には、この両者を接続する均油管(1f)内
を潤滑油が流通することにより、各圧縮機(1a),(1b) 内
部の潤滑油量が略均等にされる。そして、油温センサ(T
ho) は、この均油管(1f)を接続するための均油管座(35
a) に取付けられており、その内部を流通する潤滑油の
温度を検出している。
【0019】請求項3記載の発明では、油温センサ(Th
o) は、排油座(35c) に取付けられており、その内部の
潤滑油の温度を検出している。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0021】図3は本例に係るマルチ型空気調和装置の
室外ユニット(A) の冷媒配管系統を示し、図示しない
が、この室外ユニット(A) には複数の室内ユニット(B),
(B),…が互いに並列に接続されている。該各室内ユニッ
ト(B) は基本的には同一の構成であり、図4に一つの室
内ユニット(B) の冷媒配管系統を示す。
【0022】上記室外ユニット(A) の内部には、出力周
波数を30〜116Hzの範囲で4〜10Hz毎に可変に切
換えられるインバータ(2a)により容量が調整される第1
圧縮機(1a)と、パイロット圧の高低で作動停止が切換え
られる第2圧縮機(1b)とを逆止弁(1e)を介して並列に接
続して構成される容量可変な圧縮機(1) と、上記第1,
第2圧縮機(1a),(1b) から夫々吐出されるガス中の油を
分離する油分離器(4a),(4b) と、冷房運転時には図中実
線の如く切換わり暖房運転時には図中破線の如く切換わ
る四路切換弁(5) と、冷房運転時に凝縮器、暖房運転時
に蒸発器となる室外熱交換器(6) および該室外熱交換器
(6) に付設された2台の室外ファン(6a),(6b) と、冷房
運転時には冷媒流量を調節し、暖房運転時には冷媒の絞
り作用を行う室外電動膨張弁(8) と、液化した冷媒を貯
蔵するレシーバ(9) と、アキュムレータ(10)とが主要機
器として内蔵されていて、該各機器(1) 〜(10)は各々冷
媒配管(11)で冷媒の流通が可能に接続されている。
【0023】また、上記室内ユニット(B) は、冷房運転
時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器となる室内熱交換
器(12)およびそのファン(12a) を備え、かつ該室内熱交
換器(12)の液管側には、暖房運転時に冷媒流量を調節
し、冷房運転時に冷媒の絞り作用を行う室内電動膨張弁
(13)が介設されている。そして、各室内ユニット(B),
(B),…の冷媒配管は、合流した後、手動閉鎖弁(17a),(1
7b) を介し連絡配管(11a),(11b) によって室外ユニット
(A) との間を接続されている。すなわち、以上の各機器
は冷媒配管(11)により、冷媒の流通が可能に接続されて
いて、室外空気との熱交換により得た熱を室内空気に放
出するようにした主冷媒回路(14)が構成されている。
【0024】また、(40)は冷暖房運転時に吸入ラインに
液冷媒を注入し吸入ガスの過熱度を調節するためのリキ
ッドインジェクションバイパス路であって、該リキッド
インジェクションバイパス路(40)は、途中から各圧縮機
(1a),(1b) の吸入部に接続される分岐管(40a),(40b) に
分岐している。そして、該各分岐管(40a),(40b) には、
キャピラリチューブ(41a),(41b) と、吐出管温度の過上
昇時に開かれるインジェクション用電磁弁(42a),(42b)
とが夫々介設されている。
【0025】また、(31)は、吸入管(11)中の吸入冷媒と
液管(11)中の液冷媒との熱交換により吸入冷媒を冷却さ
せて、連絡配管(11b) における冷媒の過熱度の上昇を補
償するための吸入管熱交換器である。
【0026】また、本装置には多くのセンサ類が配置さ
れていて、(Th1) は各室内温度を検出する室温サーモス
タット、(Th2) および(Th3) は各々室内熱交換器(12)の
液側およびガス側配管における冷媒の温度を検出する室
内液温センサ及び室内ガス温センサ、(Th4a),(Th4b) は
各圧縮機(1a),(1b) の吐出管温度を検出する吐出管セン
サ、(Th5) は暖房運転時に室外熱交換器(6) の出口温度
から着霜状態を検出するデフロストセンサ、(Th6) は上
記吸入管熱交換器(31)下流側の吸入管(11)に配置され、
吸入管温度を検出する吸入管センサ、(Th7) は室外熱交
換器(6) の空気吸込口に配置され、吸込空気温度を検出
する外気温センサ、(Tho) は第1圧縮機(1a)に取付けら
れ、その内部に貯留されている潤滑油の温度を検出する
油温センサ、(P1)は吐出管に配設され、主冷媒回路(14)
の高圧側圧力を検出する高圧センサ、(P2)は吸入ライン
に配設され、低圧側圧力を検出する低圧センサである。
【0027】なお、この室外ユニット(A) には上記各主
要機器以外に補助用の諸機器が設けられている。(21)
は、第1圧縮機(1a)側の吐出管(1h)と圧縮機吸入側とを
接続する均圧ホットガスバイパス路(11d) に介設され
て、サーモオフ状態等による圧縮機(1) の停止時、再起
動前に一定時間開作動する均圧用電磁弁、(33a),(33b)
はキャピラリチューブ(32a),(32b) を介して上記油分離
器(4a),(4b) から第1,第2圧縮機(1a),(1b) に潤滑油
を夫々戻すための油戻し管である。
【0028】更に、上記レシーバ(9) と均圧ホットガス
バイパス路(11d) との間には均圧路(30)が設けられてい
る。この均圧路(30)は、一端がレシーバ(9) の上端面に
接続されている一方、他端が上記均圧ホットガスバイパ
ス路(11d) の均圧用電磁弁(21)の上流側に接続されてお
り、レシーバ(9) から均圧ホットガスバイパス路(11d)
へ向う方向への冷媒流通のみを許容するための逆止弁(3
0a) が介設されている。このような構成により、均圧用
電磁弁(21)が開放された状態ではレシーバ(9)内のガス
冷媒が均圧ホットガスバイパス路(11d) 、ひいては圧縮
機(1) の吸入側に導入可能となり、回路全体の均圧が行
われるようになっている。
【0029】また、(22)は、第1圧縮機(1a)側の油戻し
管(33a) におけるキャピラリチューブ(32a) の上流側と
圧縮機吸入側とを接続する油回収路(11e) に介設された
電磁弁である。これにより、油分離器(4a)において回収
された潤滑油は、上述した均圧動作時にあっては、油戻
し管(33a) からこの油回収路(11e) を経て圧縮機(1)に
戻されるようになっている。
【0030】また、図中、(HPS) は圧縮機保護用の高圧
圧力開閉器、(GP)はゲージポートである。
【0031】そして、上記各電磁弁およびセンサ類は各
主要機器と共にコントロールユニット(15)に信号線で接
続され、該コントロールユニット(15)は各センサ類の信
号を受けて各電動弁及び電磁弁の開閉制御や圧縮機の容
量制御を行うようになっている。
【0032】そして、各圧縮機(1) は所謂強制差圧方式
で構成されている。つまり、駆動及び停止が切換えられ
る第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)を、インバータ(2a)によ
り容量が調整される第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の途中
に接続し、且つ、この第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)の径
を第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の径よりも小径に設定し
て、第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)の圧力損失を第1圧縮
機(1a)の吸入管(1c)の圧力損失よりも大きくするように
し、これにより第1圧縮機(1a)を高ドーム側に第2圧縮
機(1b)を低ドーム側に夫々構成している。また、この第
1圧縮機(1a)と第2圧縮機(1b)とをキャピラリ(1g)が介
設された均油管(1f)によって接続し、内部に貯留されて
いる潤滑油の流通を可能にしている。これにより、両圧
縮機(1a),(1b) の運転中には、上記圧力損失の差により
各圧縮機(1a),(1b) 内部に圧力差が生じて第1圧縮機(1
a)内部の潤滑油が均油管(1f)を経て第2圧縮機(1b)に供
給されることになり、これによって各圧縮機(1a),(1b)
の油量が略均一になるようになっている。
【0033】次に、本例の特徴とする構成として、第1
圧縮機(1a)内に貯留されている潤滑油の温度を検出する
ための油温センサ(Tho) の取付け構造について説明す
る。図1及び図2に示すように、この第1圧縮機(1a)
は、略円筒状のケーシング(35)内に図示しない圧縮機構
及び電動モータを備えており、吸入管(1c)から吸入した
冷媒を圧縮機構によって圧縮した後、吐出管(1h)より吐
出するようになっている。そして、このケーシング(35)
の下端部には、上記均油管(1f)を接続するための均油管
座(35a) が水平方向に突設されている。この均油管座(3
5a) は、長さ寸法の短い配管で成っており、一端がケー
シング(35)の内部空間に開放し、他端が均油管(1f)に接
続されるようになっている。また、この均油管座(35a)
の先端部には、均油管(1f)を接続するための管継手(35
b) が装着されている。
【0034】また、このケーシング(35)の下端部におけ
る上記均油管座(35a) の配設部分に近接した位置には、
潤滑油を排出する際に使用される排油座(35c) が水平方
向に突設されている。この排油座(35c) は、上記均油管
座(35a) と同様の長さ寸法の短い配管で成っており、一
端がケーシング(35)の内部空間に開放し、他端が排油栓
(35d) によって閉塞されている。そして、圧縮機(1a)の
メンテナンス時や潤滑油の交換時には、この排油栓(35
d) が取り外されて、この排油座(35c) から潤滑油が排
出されるようになっている。
【0035】そして、油温センサ(Tho) は、上記均油管
座(35a) の外周部に取付け金具(36)によって取付けられ
ている。この取付け金具は、図5及び図6に示すよう
に、金属製の薄板が湾曲されて形成されている。詳しく
は、夫々略半円弧状に形成された曲率半径の大きな大径
係止部(36a) と、これに連続する曲率半径の小さなセン
サ保持部としての小径係止部(36b) とが一体的に形成さ
れており、大径係止部(36a) の端縁部は、この大径係止
部(36a) とは逆方向に僅かに湾曲されている。また、各
係止部(36a),(36b) の径寸法としては、小径係止部(36
b) は油温センサ(Tho) の径寸法に、大径係止部(36a)
は均油管座(35a) の径寸法に略一致若しくは僅かに小径
に夫々形成されている。
【0036】このような構成であるために、油温センサ
(Tho) を均油管座(35a) に取付ける際には、先ず、小径
係止部(36b) に対して油温センサ(Tho) を嵌め込んでお
き、この状態で、大径係止部(36a) を均油管座(35a) に
係止させる。これにより、油温センサ(Tho) が取付け金
具(36)を介して均油管座(35a) に取付けられることにな
り、しかも、この状態では、図5に仮想線で示すよう
に、油温センサ(Tho) の外周面と均油管座(35a) の外周
面とが互いに当接された状態となっている。つまり、油
温センサ(Tho) は、均油管座(35a) の管壁を介して該均
油管座(35a) 内部の潤滑油の温度を検出するように配設
されている。
【0037】次に、上述の如く構成された空気調和装置
の運転動作について説明する。図3及び図4において、
空気調和装置の冷房運転時、四路切換弁(5) が図中実線
側に切換わり、圧縮機(1) で圧縮された冷媒が室外熱交
換器(6) で凝縮され、連絡配管(11a) を経て各室内ユニ
ット(B),(B),…に分岐して送られる。各室内ユニット
(B),(B),…では、各室内電動膨張弁(13), …で減圧さ
れ、各室内熱交換器(12),…で蒸発した後合流して、室
外ユニット(A) にガス状態で戻り、圧縮機(1) に吸入さ
れるように循環する。つまり、液冷媒が室内熱交換器(1
2)において室内空気との間で熱交換を行って蒸発するこ
とにより室内空気を冷却することになる。
【0038】また、暖房運転時には、四路切換弁(5) が
図中破線側に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時と
逆となって、圧縮機(1) で圧縮された冷媒が各室内熱交
換器(12), …で凝縮され、合流して液状態で室外ユニッ
ト(A) に流れ、室外電動膨張弁(8) により減圧され、室
外熱交換器(6) で蒸発した後圧縮機(1) に戻るように循
環する。つまり、ガス冷媒が室内熱交換器(12)において
室内空気との間で熱交換を行って凝縮することにより室
内空気を加熱することになる。また、この暖房運転時に
室外熱交換器(6) が着霜すると、デフロスト運転に切換
えられ、四路切換弁(5) が図中実線側となると共に各電
動膨張弁(8),(13)が全開とされ、圧縮機(1) から吐出さ
れる高温の冷媒により除霜される。
【0039】また、このような運転動作において、両圧
縮機(1a),(1b) が駆動されている状況にあっては、第2
圧縮機(1b)の吸入管(1d)の圧力損失が第1圧縮機(1a)の
吸入管(1c)の圧力損失よりも大きくなっており、この圧
力損失の差により各圧縮機(1a),(1b) 内部に圧力差が生
じて第1圧縮機(1a)内部の潤滑油が均油管(1f)を経て第
2圧縮機(1b)に供給され、これにより、各圧縮機(1a),
(1b) 内部の潤滑油量が略均等にされている。
【0040】そして、このような各運転状態において、
本例の特徴とする動作として、デフロスト運転時や低外
気暖房運転時などのように、冷媒の一部に液相が残った
まま圧縮機(1) に吸入される所謂湿り運転状態が発生し
易い運転状態にあっては、圧縮機(1) 内の潤滑油温度を
検出し、この潤滑油温度によって湿り判定を行ってい
る。具体的には、第1圧縮機(1a)の均油管座(35a) に取
付けられている油温センサ(Tho) により、該均油管座(3
5a) の管壁を介してその内部の潤滑油の温度を検出して
おり、この検出温度が所定の湿り判定温度よりも低い場
合には、湿り運転状態であると判断して圧縮機(1) の運
転周波数を低減させて圧縮機(1) 内へ液冷媒が導入され
ることを回避している。これにより、液冷媒が潤滑油を
希釈するなどして圧縮機(1) の運転に支障を招くことが
回避され、安定した連続運転が行われる。
【0041】以上説明したように、本例の構成によれ
ば、潤滑油の温度を検出するための油温センサ(Tho) を
取付け金具(36)によって均油管座(35c) に取付けるよう
にしたために、その取付け動作の際には、取付け金具(3
6)の各係止部(36a),(36b) への嵌め込み動作により行
え、また、径寸法の比較的小さい部分に取付けるので、
従来のように、係止帯により圧縮機ケーシングの外側面
に油温センサを一体的に巻き付けるもの(図7及び図8
参照)に比べて取付け作業の簡略化を図ることができ
る。また、油温センサを圧縮機内部の底部に収容させる
もののように油温センサの信号線を取出すための構成を
必要とすることがないので圧縮機の加工工数及びコスト
の低減を図ることもできる。
【0042】尚、本例では、均油管座(35a) に油温セン
サ(Tho) を取付けるようにしたが、本発明はこれに限ら
ず、排油座(35c) に対して取付けるようにしてもよい。
この際、均油管座(35a) と排油座(35c) との外径寸法が
略等しい場合には、上述した形状の取付け金具(36)を、
そのまま排油座(35c) への取付け用として利用できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。
【0044】請求項1記載の発明によれば、圧縮機ケー
シングの底部周辺の外側面に突設された座の外周部に油
温センサを取付け金具によって取付けたために、油温セ
ンサの取付け動作の際、比較的径寸法が小さい部分に対
して油温センサを取付けることができるので、従来のよ
うに、係止帯により圧縮機ケーシングの外側面に油温セ
ンサを一体的に巻き付けるものに比べて取付け作業の簡
略化を図ることができる。また、油温センサを圧縮機内
部の底部に収容させるもののように油温センサの信号線
を取出すための構成を必要とすることがないので圧縮機
の加工工数及びコストの低減を図ることもできる。この
ため、圧縮機に対する油温センサの取付け構造としての
実用性の向上が図れる。
【0045】また、この発明によれば、取付け金具に、
油温センサを保持するセンサ保持部と、座に係止される
係止部とを備えさせたために、センサ保持部に対して油
温センサを嵌め込んだ後、係止部を座に係止させるとい
った簡単な動作で油温センサを圧縮機に取付けることが
できる。
【0046】請求項2及び3記載の発明によれば、圧縮
機に対する油温センサの取付け位置を具体的に得ること
ができ、更なる実用性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る圧縮機の平面図である。
【図2】圧縮機の正面図である。
【図3】室外ユニットの冷媒配管系統を示す図である。
【図4】室内ユニットの冷媒配管系統を示す図である。
【図5】係止金具を示す側面図である。
【図6】係止金具を示す正面図である。
【図7】従来の油温センサ取付け構造を示す圧縮機の斜
視図である。
【図8】従来の油温センサ取付け構造を示す圧縮機の平
面図である。
【符号の説明】
(1a) 第1圧縮機 (1b) 第2圧縮機 (1f) 均油管 (35) ケーシング (35a) 均油管座 (35c) 排油座 (36) 取付け金具 (36a) 大径係止部 (36b) 小径係止部(センサ保持部) (Tho) 油温センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−203762(JP,A) 特開 平5−312167(JP,A) 実開 昭61−12986(JP,U) 実開 平3−99885(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 43/00 - 49/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に潤滑油が貯留された圧縮機(1a)の
    ケーシング(35)の底部周辺の外側面には潤滑油を取出す
    ための配管で成る座(35a),(35c) が突設されており、該
    座(35a),(35c) の外周部にはケーシング(35)内の上記潤
    滑油の温度を検出するための油温センサ(Tho) が取付け
    金具(36)によって潤滑油からの伝熱が可能に取付けられ
    一方、 上記 取付け金具(36)は、半円弧状に形成されて油温セン
    サ(Tho) を保持するセンサ保持部(36b) と、該センサ保
    持部(36b) に連続し且つ該センサ保持部(36b)よりも曲
    率半径が大きい半円弧状に形成されて上記座(35a),(35
    c) に係止される係止部(36a) とを備えており、上記セ
    ンサ保持部(36b) に油温センサ(Tho) が保持され、且つ
    係止部(36a) が座(35a),(35c) に係止された状態では、
    油温センサ(Tho) が座(35a),(35c) の外側面に当接され
    るようになっていることを特徴とする圧縮機の油温セン
    サ取付け構造。
  2. 【請求項2】 圧縮機(1a)は、隣接する圧縮機(1b)に均
    油管(1f)により接続されており、該均油管(1f)内を潤滑
    油が流通することにより、各圧縮機(1a),(1b) 内部の潤
    滑油量が略均等にされるように成っており、油温センサ(Tho) が取付けられる座(35a)は 均油管(1f)
    を接続するための均油管座(35a) であることを特徴とす
    る請求項1記載の圧縮機の油温センサ取付け構造。
  3. 【請求項3】 油温センサ(Tho) が取付けられる座(35
    c) はケーシング(35)内の潤滑油を排出する際に開放さ
    れる排油座(35c) であることを特徴とする請求項1記載
    の圧縮機の油温センサ取付け構造。
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