JP3291851B2 - 複合型電波吸収体 - Google Patents

複合型電波吸収体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性吸収体と誘電性損
失体とを組み合わせて構成される電波暗室用の複合型電
波吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電磁環境保護の立場から電子機器
の放射妨害波(ノイズ)等の不要電磁波の規制が厳しく
なってきている。このため、各種電子機器のノイズを測
定したり評価するための電波暗室の需要が高まってお
り、広く実用化されている。
【0003】この種の電波暗室としては、30MHz以
上かつ18GHz程度までのVHF帯からSHF帯とい
う広い周波数範囲にわたって優れた電波吸収特性を有す
ることが要求される。このため、電波暗室に用いられる
電波吸収体も、小型(薄型)化かつ高性能化を図る目的
で、カーボン等の導電材料を発泡ウレタン、発泡スチロ
ール等で保持した抵抗損失体(誘電性損失体)からなる
ピラミッド形(又はウェッジ形)電波吸収体から、抵抗
損失体とフェライトタイルとの組み合せによる複合型電
波吸収体へと需要が変わりつつある。
【0004】図16は従来の複合型電波吸収体の一例を
示す斜視図である。同図に示すように、従来の複合型電
波吸収体は、フェライトタイル160の前面に、古くか
ら電波吸収体として利用されていたウェッジ型(又はピ
ラミッド型)抵抗損失電波吸収体161を設け、両者を
組み合せて電波吸収を行うものである。
【0005】外来電波が電波吸収体161の表面で反射
することなく、有効にこの電波吸収体内部に入射して減
衰されるようにするため、即ち電波吸収体として動作さ
せるため、抵抗損失電波吸収体161の形状としては、
図16に示すようなウェッジ形状又はピラミッド形状等
といったテーパ形状が採用されている。このようなテー
パ形状とする理由は、自由空間から入射した電波に対し
てインピーダンスを徐々に変化させ、自由空間のインピ
ーダンスと抵抗損失材料のインピーダンスとの不整合を
できるだけおさえるためである。これはテーパ部の実効
的な誘電率が近似的にその部分の断面積に比例するとい
う考えに基づいている。
【0006】従来の複合型電波吸収体におけるこの種の
テーパ形状は、図からも明らかのようにその側面が平面
で構成されている。従って、その先端161aから底面
161b方向への長さxに対する断面積比Sの変化(以
下単に断面積比変化と称する)は、ウェッジ形状の場合
に1次関数(S=ax、a>0)、ピラミッド形状の場
合に2次関数(S=ax2 、a>0)で表わされ、これ
らは図17に示すような特性となっている。この長さx
の変化に対する断面積比Sの変化が、そのまま抵抗損失
材料の誘電率変化に相当し、入射電波に対して近似的に
誘電率が変化してインピーダンスの不整合が防止される
こととなる(抵抗体の電気特性は、一般に誘電率で評価
されている)。
【0007】このような複合型電波吸収体によれば、抵
抗損失型電波吸収体を単独で用いた場合に比較してその
大きさ(長さ)が約1/2まで小型される。即ち、30
MHzまで20dBの電波吸収特性を得るためには、抵
抗損失型電波吸収体単独の場合に約4〜5mの長さが必
要となるのに対し、フェライトタイルと組合せた複合型
電波吸収体の場合に約1.5mの長さで済むこととな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電波吸収体を複合型と
することによってこのように小型化を図ることができた
ものの、最近の電波暗室の傾向からはより小型化された
複合型電波吸収体が求められている。これは、電子機器
の放射ノイズ測定評価の試験場としての電波暗室が国際
的に大型化の方向にあり、電波暗室内の実効空間が長さ
16m、幅11m、高さ7.65m以上の空間が標準化
されている関係上、使用電波吸収体の大きさをも加味し
た電波暗室全体の大きさが、長さ19m、幅14m、高
さ9m以上(床面には吸収体不要)と非常に大きくなり
かつ高価となってしまうためである。
【0009】従って本発明はより小型の複合型電波吸収
体を提供することにより、電波暗室の大きさをできるだ
け小型化し、廉価化しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁性吸
収体と、この磁性吸収体の前面に設けられており誘電性
損失材料から構成されたテーパ構造体とを備えており、
テーパ構造体は、電波吸収体として動作しうる上述の誘
電性損失材料の断面積比がテーパ構造体の先端から底面
方向への長さ(比)xに対してlog(nx+1)/l
og(n+1)に従って変化する形状をなしており、n
が2.5〜50である複合型電波吸収体が提供される。
【0011】テーパ構造体は、誘電性損失材料による中
実構造であるか又は中空構造であることが好ましい。
【0012】磁性吸収体がフェライト板であり、誘電性
損失材料が黒鉛と発泡スチロールとの混合材料であるこ
とが好ましい。
【0013】
【0014】
【作用】磁性吸収体と、この磁性吸収体の前面に設けら
れており誘電性損失材料から構成されたテーパ構造体と
を備えた複合型電波吸収体のにおけるテーパ構造体の形
状として、電波吸収体として動作しうる上述の誘電性損
失材料の断面積比がテーパ構造体の先端から底面方向へ
の長さ(比)xに対してlog(nx+1)/log
(n+1)に従って変化し、nが2.5〜50である形
状を採用することにより、短い長さで良好な特性を得る
最適断面積変化、即ち誘電率変化が得られる。その結
果、従来の複合型電波吸収体の長さを少なくとも30%
以上小型化し、電波暗室の小型化、廉価化に寄与するこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0016】図1は、本発明の複合型電波吸収体の一実
施例を示す斜視図である。同図において、10は平板状
の導体11の前面に一様に取り付けられたフェライトタ
イルを示している。このフェライトタイル10が磁性吸
収体を構成している。フェライトタイル10の前面には
誘電性損失(抵抗損失)材料による複数のテーパ構造体
12が取り付けられている。
【0017】各テーパ構造体12は、本実施例において
は、黒鉛を発泡スチロールに混ぜて形成した誘電性損失
材料を中実構造として構成されている。その形状として
は、対向する1対の側面12aが平坦な平面であり他方
の対向する1対の側面12bが外側にふくらむ滑らかな
連続する曲面で構成された略ウェッジ形状となってい
る。
【0018】側面12bの外側形状は、テーパ構造体1
2の断面積比Sがこのテーパ構造体の先端からその底面
方向への長さx(全長を1.0とした場合の比で表す)
に対して対数関数的に変化するように設定されている。
ここでテーパ構造体12の断面積比Sとは、図2におい
て、テーパ構造体12の底面の面積に等しい単位断面積
Aに対する誘電性損失材料がその位置で実際に占める断
面積SA の比である。即ち、S=SA /Aで表される。
本実施例では、この断面積比SがS=log(nx+
1) /log(n+1) となるように側面12bの外部
形状の設定がなされている。ここで、nはn=2.5〜
50であることが電波吸収特性上から好ましい。
【0019】テーパ構造体12の断面積比Sをこのよう
に長さxに対して対数関数的に変化させることによって
電波吸収特性が著しく向上することについて以下詳細に
説明する。
【0020】本発明者等は、長さx方向の各断面におけ
る誘電性損失材料の等価誘電率εreをεre=1+S(ε
r −1)から求め、平面多層近似計算によって電波吸収
特性の周波数変化を検討した。より具体的には、電波吸
収体の長さを1mとしこれを長さx方向に100等分し
多層構造であると近似して計算を行った。ここで対象周
波数は30MHz〜18GHzとし、フェライトの吸収
特性を低周波帯域で充分に利用するために誘電性損失材
料の複素比誘電率εr (εr =εr ′−jεr″)にお
いてεr ′を3以下、tanδ(=εr ″/εr ′)を
0.5以下とした。そして、長さ(比)xに対する断面
積比Sの変化は、対数関数log(nx+1) /log
(n+1) を用いて計算した。参考のために、指数関数
(enx−1)/(en −1)による断面積比Sの変化を
も求めた。nは対数関数では0.5〜1000、指数関
数では0.5〜8まで変化させた。
【0021】図3は、このようにして得られた誘電性損
失材料の長さxに対する断面積比Sの変化を示してい
る。同図において、n=0のリニアより下側が指数関数
で変化する曲線、リニアより上側が本発明に関する対数
関数で変化する曲線を示している。なお、このリニアは
図16に示したごとき平坦な側面を有する従来のウェッ
ジ型テーパ構造に対応しており、指数関数で変化する曲
線のうちn=2のものは従来のピラミッド型テーパ構造
に対応している。
【0022】テーパ構造のこのような種々の形状につい
て、発泡スチロールに対する黒鉛の含有量Gを変化させ
て電波吸収特性を求めた。この場合、電波吸収体の長さ
を1mとし、反射係数を30〜100MHzの低周波帯
域で−20dB以下、1GHz以上の高周波帯域で−2
5dB以下を基準として評価した。誘電性損失材料の黒
鉛含有量を変化させる理由は、フェライトタイルと誘電
性損失材料テーパ構造体との接合部におけるインピーダ
ンス特性の不整合による複合型電波吸収体の劣化対策で
あり、黒鉛含有量の制御によって誘電性損失電波吸収体
の抵抗値が制御される。
【0023】図4は、黒鉛含有量Gと断面積比変化曲線
とをパラメータとした電波吸収特性の評価結果を示して
おり、横軸は黒鉛含有量G(g/l)、縦軸は断面積比
変化曲線をそれぞれ示している。同図から明らかのよう
に、断面積変化として、従来の一次関数、指数関数的な
変化より対数関数的変化の方が電波吸収特性は優れてお
り、特に、100MHz以下の低周波帯域及び1GHz
以上の高周波帯域の両方で共に優れた吸収特性を有する
のは、対数関数でn=2.5〜50の場合であり、その
場合の適正な黒鉛含有量はG=約3.5(g/l)であ
る。
【0024】黒鉛含有量G=3.5であり、断面積比変
化がn=10の対数関数となるような図1に示すごとき
略ウェッジ形状のテーパ構造体を有する複合型電波吸収
体(長さ95cm)を実際に試作し、その電波吸収特性
を従来のウェッジ形状(n=0)の複合型電波吸収体
(長さ100cm、150cm)と比較測定したものが
図5に示されている。同図から分かるように、本発明の
複合型電波吸収体は、長さが95cmと短いにもかかわ
らず、低周波帯域において従来の長さ150cmの複合
型電波吸収体とほぼ同等の吸収特性を有しており、高周
波帯域において従来の長さ100cm複合型電波吸収体
とほぼ同等の吸収特性を有している。
【0025】このように本発明によれば、広帯域の良好
な吸収特性を短い長さ(長さ150cmである従来のも
のに比して35%以上短い長さ)の電波吸収体を提供す
ることができる。この電波吸収体によって構成された電
波暗室は、小型となり従って廉価となる。即ち、図6に
示すように、従来技術によると長さ19m、幅14m、
高さ9mとかなり大きい電波暗室であったが、本発明に
よれば長さ18m、幅13m、高さ8.5mとなり容積
比で20%以上、展開面積で15%以上小型化でき、工
事費用及び建屋スペースを大巾に削減可能とした。
【0026】図7は、本発明の複合型電波吸収体の他の
実施例を示す斜視図である。同図において、70は平板
状の導体71の前面に一様に取り付けられたフェライト
タイルを示している。このフェライトタイル70が磁性
吸収体を構成している。フェライトタイル70の前面に
は誘電性損失(抵抗損失)材料によるテーパ構造体72
が取り付けられている。
【0027】テーパ構造体72は、本実施例において
は、黒鉛を発泡スチロールに混ぜて形成した誘電性損失
材料を中実構造として構成されている。その形状として
は、互いに対向する2対の側面72a及び72bが外側
にふくらむ滑らかな連続する曲面で構成された略ピラミ
ッド形状となっている。
【0028】側面72a及び72bの外側形状は、テー
パ構造体72の断面積比Sがこのテーパ構造体の先端か
らその底面方向への長さx(全長を1.0とした場合の
比で表す)に対して対数関数的に変化するように設定さ
れている。本実施例は、図1の実施例の略ウェッジ形状
に対して略ピラミッド形状としたことを除いてその構成
及び作用効果等は図1の実施例の場合とほぼ同じであ
る。
【0029】図8は本発明の複合型電波吸収体のさらに
他の実施例を示す斜視図であり、図9は図8の複合型電
波吸収体の側面及び平面を表す図である。これらの図に
おいて、80は平板状の導体81の前面に一様に取り付
けられたフェライトタイルを示している。このフェライ
トタイル80が磁性吸収体を構成している。フェライト
タイル80の前面には誘電性損失(抵抗損失)材料によ
るテーパ構造体82が取り付けられている。
【0030】テーパ構造体82は、本実施例において
は、黒鉛を発泡スチロールに混ぜて形成した誘電性損失
材料を中実構造として構成されている。その形状として
は、対向する1対の側面82aが平坦な平面であり他方
の対向する1対の側面82bが外側にふくらむように平
坦な複数の面を継ぎ合わせて構成された不連続線部を有
する略ウェッジ形状となっている。
【0031】側面82bの外側形状は、テーパ構造体8
2の断面積比Sがこのテーパ構造体の先端からその底面
方向への長さx(全長を1.0とした場合の比で表す)
に対してほぼ対数関数的に変化するように設定されてい
る。このときの実際の断面積比Sの変化は、図10の曲
線100に示すように、n=10の場合の対数関数、即
ちlog(10x+1)/log(10+1)に近い値
を得ることができた。その電波吸収特性が図11に示さ
れている。同図から明らかのように、長さ100cmで
あっても、従来の長さ150cmのウェッジ型電波吸収
体と同等以上の吸収特性が得られる。本実施例のその他
の構成及び作用効果等は、図1の実施例の場合と同様で
ある。
【0032】図12は、本発明の複合型電波吸収体のま
たさらに他の実施例を示す斜視図であり、図13は図1
2の複合型電波吸収体の側面及び平面からの断面を表す
図である。これらの図において、120は平板状の導体
121の前面に一様に取り付けられたフェライトタイル
を示している。このフェライトタイル120が磁性吸収
体を構成している。フェライトタイル120の前面には
誘電性損失(抵抗損失)材料によるテーパ構造体122
が取り付けられている。
【0033】テーパ構造体122は、本実施例において
は、黒鉛を発泡スチロールに混ぜて形成した誘電性損失
材料を中空構造(図12の破断部123参照)として構
成されている。その外部形状としては、互いに対向する
2対の側面122a及び122bが平坦な平面であるよ
うに構成された略ウェッジ形状であってもよいし、又は
外側にふくらむように構成された連続的又は不連続的な
略ウェッジ形状であってもよい。特に本実施例では、テ
ーパ構造体122の内部形状、従ってテーパ構造体12
2の壁の厚さがその長さ方向に従って変化する構成とな
っている。
【0034】図13の(B)に示すごとく、側面122
aの壁厚がテーパ構造体の先端部で小さくなっており、
その結果、テーパ構造体122を構成する誘電性損失材
料の断面積比Sがこのテーパ構造体の先端からその底面
方向への長さx(全長を1.0とした場合の比で表す)
に対してほぼ対数関数的に変化するように設定されてい
る。このときの実際の断面積比Sの変化は、図14の曲
線140に示すように、n=5〜10の場合の対数関
数、即ちlog(5x+1)/log(5+1)〜lo
g(10x+1)/log(10+1)の値を得ること
ができた。その電波吸収特性が図15に示されている。
同図から明らかのように、長さ100cmであっても、
従来の長さ150cmのウェッジ型電波吸収体と同等以
上の吸収特性が得られる。本実施例のその他の構成及び
作用効果等は、図1の実施例の場合と同様である。
【0035】以上説明した実施例では、誘電性損失材料
として黒鉛含有発泡スチロールを用いているが、本発明
は、黒鉛含有ゴム、黒鉛含有発泡ウレタン等の一般的な
誘電性電波吸収材料を用いてもよいことは明らかであ
り、また、磁性吸収体としてフェライトタイル以外のフ
ェライト材料もしくはフェライト以外の磁性電波吸収材
料を用いてもよいことは明らかである。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、磁性吸収体と、この磁性吸収体の前面に設けられて
おり誘電性損失材料から構成されたテーパ構造体とを備
えており、テーパ構造体は、電波吸収体として動作しう
る上述の誘電性損失材料の断面積比がテーパ構造体の先
端から底面方向への長さ(比)xに対してlog(nx
+1)/log(n+1)に従って変化する形状をなし
ており、nが2.5〜50であるので、複合型電波吸収
体の長さを少なくとも30%以上小型化することがで
き、電波暗室を容積比で20%以上、展開面積で15%
以上小型化でき、工事費用及び建屋スペースを大巾に削
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合型電波吸収体の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】テーパ構造体の断面積比Sを説明するための図
である。
【図3】誘電性損失材料の長さxに対する断面積比Sの
変化を示す図である。
【図4】黒鉛含有量Gと断面積比変化曲線とをパラメー
タとした電波吸収特性の評価結果を示す図である。
【図5】図1の実施例の複合型電波吸収体と従来の複合
型電波吸収体の電波吸収特性の測定結果を表す図であ
る。
【図6】図1の実施例の複合型電波吸収体を用いた場合
と従来の複合型電波吸収体を用いた場合の電波暗室の大
きさを比較するための図である。
【図7】本発明の複合型電波吸収体の他の実施例を示す
斜視図である。
【図8】本発明の複合型電波吸収体のさらに他の実施例
を示す斜視図である。
【図9】図8の実施例における複合型電波吸収体の側面
及び平面を表す図である。
【図10】図8の実施例における誘電性損失材料の長さ
xに対する断面積比Sの変化を示す図である。
【図11】図8の実施例の複合型電波吸収体と従来の複
合型電波吸収体の電波吸収特性の測定結果を表す図であ
る。
【図12】本発明の複合型電波吸収体のまたさらに他の
実施例を示す斜視図である。
【図13】図12の実施例における複合型電波吸収体の
側面及び平面からの断面を表す図である。
【図14】図12の実施例における誘電性損失材料の長
さxに対する断面積比Sの変化を示す図である。
【図15】図12の実施例の複合型電波吸収体と従来の
複合型電波吸収体の電波吸収特性の測定結果を表す図で
ある。
【図16】従来の複合型電波吸収体の一例を示す斜視図
である。
【図17】図16の複合型電波吸収体の断面積比特性を
示す図である。
【符号の説明】
10、70、80、120 フェライトタイル 11、71、81、121 導体 12、72、82、122 テーパ構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−19000(JP,A) 特開 昭57−17202(JP,A) 特開 平2−253699(JP,A) 特開 平2−250398(JP,A) 特開 平2−49497(JP,A) 実開 昭62−12996(JP,U) 実開 昭58−144896(JP,U) 実開 昭53−76705(JP,U) 実開 平3−39899(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性吸収体と、該磁性吸収体の前面に設
    けられており誘電性損失材料から構成されたテーパ構造
    体とを備えており、該テーパ構造体は、電波吸収体とし
    て動作しうる前記誘電性損失材料の断面積比が該テーパ
    構造体の先端から底面方向への長さxに対してlog
    (nx+1)/log(n+1)に従って変化する形状
    をなしており、nが2.5〜50であることを特徴とす
    る複合型電波吸収体。
  2. 【請求項2】 前記テーパ構造体は、誘電性損失材料に
    よる中実構造であることを特徴とする請求項1に記載の
    複合型電波吸収体。
  3. 【請求項3】 前記テーパ構造体は、誘電性損失材料に
    よる中空構造であることを特徴とする請求項1に記載の
    複合型電波吸収体。
  4. 【請求項4】 前記磁性吸収体は、フェライト板である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載
    の複合型電波吸収体。
  5. 【請求項5】 前記誘電性損失材料は、黒鉛と発泡スチ
    ロールとの混合材料であることを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれか1項に記載の複合型電波吸収体。
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