JP3291667B2 - 内燃機関のタペット - Google Patents

内燃機関のタペット

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JP3291667B2 JP05767794A JP5767794A JP3291667B2 JP 3291667 B2 JP3291667 B2 JP 3291667B2 JP 05767794 A JP05767794 A JP 05767794A JP 5767794 A JP5767794 A JP 5767794A JP 3291667 B2 JP3291667 B2 JP 3291667B2
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武司 見目
章宏 浜田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の直動型の動
弁機構に用いられるタペットに関し、特に、タペットに
装着されるチップとシムとを一体に形成したタペットに
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、DOHCエンジンに多用されて
いる従来の直動型の動弁機構を示す。タペット本体(1)
は、アルミニウム合金等により上面が閉塞した円筒形に
形成され、シリンダヘッド(2)の嵌合孔(2a)に上下方向
に摺動可能に嵌挿されている。
【0003】タペット本体(1)の上壁(1a)の上面に形成
された円形の凹入部(3)には、耐摩耗性を有する弁間隙
調整用のシム(4)が、着脱可能に嵌着されている。
【0004】シム(4)の上面には、タペット本体(1)の
ほぼ軸線上に回転中心を有し、ノーズ部(5a)を形成した
カム(5)が接触している。
【0005】タペット本体(1)の上壁(1a)の下面中央に
は、耐摩耗性のチップ(6)が嵌入されている。
【0006】タペット本体(1)内には、エンジンバルブ
(7)の軸部が収容され、その軸端は、チップ(6)の下面
に当接している。
【0007】エンジンバルブ(7)の上端近くには、その
外周面に外嵌した1対のコッタ(8)を介してスプリング
リテーナ(9)が係着され、スプリングリテーナ(9)とシ
リンダヘッド(2)の受座(図示略)との間にはバルブスプ
リング(10)が装着されている。エンジンバルブ(7)は、
バルブスプリング(10)により常時上向きに付勢され、シ
リンダヘッド(2)に形成したポート(図示略)を閉じてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の動弁機構に
おけるタペットでは、シム(4)とチップ(6)とは、別個
の部材として形成され、それぞれタペット本体(1)の上
壁(1a)の上面と下面とに形成した凹入部に嵌設されてい
る。
【0009】このような構成では、シム(4)とチップ
(6)とを別々に加工し、かつ、タペット本体(1)の上壁
(1a)に、それぞれの部材を嵌着する凹入部を別々に形成
しなければならないため、製作時の加工工数が増加して
製造コストが嵩むという問題がある。
【0010】また、カム(5)によるシム(4)への押圧力
は、上壁(1a)を介してチップ(6)に伝達されるため、上
壁(1a)は、所要の強度ないし剛性を備えるように比較的
厚肉に形成する必要があり、その分タペット本体(1)の
重量が増加している。
【0011】タペット本体(1)は、回転するカム(5)に
追従して、急速に上下方向に往復移動するため、できる
だけ軽量に形成されることが望ましいが、従来のタペッ
トでは、上記の理由で充分な軽量化が困難であった。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、構造を簡素化して製造を容易とし、かつ
軽量化が図れるようにした内燃機関のタペットを提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のとおりに構成されている。タペット本
体の上壁の上面に円形の凹入部を形成するとともに、そ
れと連続する貫通孔を上壁の中央に穿設し、前記凹入部
に、下面中央に前記貫通孔を挿通してエンジンバルブの
軸端と当接する突起部を備える円板状のシムを嵌合する
とともに、このシムの上面に形成した凹入部に、カムが
摺接するカム受板を着脱可能として嵌合したことを特徴
とするものである。
【0014】
【作用】シムの下部に一体的に形成した突起部を、タペ
ット本体の上壁を貫通して下方に突設させ、その下端に
エンジンバルブの軸端を当接させたことにより、カムに
よる押圧力を、タペット本体の上壁を介することなく、
直接的にエンジンバルブの軸端に伝達することができ
る。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のタペットを備え
る直動型の動弁機構を示す断面図である。
【0016】図1の動弁機構は、シリンダヘッド(2)の
嵌合孔(2a)に嵌挿されたタペット本体(11)とシム(12)と
が異なる他は、従来の装置と同一に構成されており、タ
ペット本体(11)の上方に設置したノーズ部(5a)を形成し
たカム(5)、及びタペット本体(11)内に収容したエンジ
ンバルブ(7)、コッタ(8)、スプリングリテーナ(9)、
バルブスプリング(10)等は、図2の装置と同じである。
【0017】タペット本体(11)の上壁(11a)には、従来
のタペットと同様、上面に円形の凹入部(13)を形成して
ある。
【0018】タペット本体(11)の上壁(11a)の中央に
は、円形の貫通孔(14)が形成されている。
【0019】この実施例におけるシム(12)は、タペット
本体(11)の凹入部(13)に嵌着される円板状に形成され、
その下面中央には、円形断面の突起部(15)が突設されて
いる。なお、シム(12)の材料としては、従来と同様の耐
摩耗性金属材料の外、軽量化のためにチタン合金等でも
よい。
【0020】突起部(15)は、タペット本体(11)の貫通孔
(14)に嵌合されて、上壁(11a)の下面より若干下方に突
出し、その下端面にエンジンバルブ(7)の軸端を当接さ
せてある。
【0021】すなわち、本発明は、突起部(15)が図2の
従来のタペットにおけるチップ(6)の代用をなし、シム
(12)の上面に作用するカム(5)の押圧力を、突起部(15)
によって直接エンジンバルブ(7)に伝達するように構成
されている。
【0022】シム(12)の上面には、同心をなす円形の凹
入部(16)が形成されている。凹入部(16)には、ノーズ部
(5a)を有するカム(5)が摺接するカム受板(17)が、着脱
可能に嵌挿されている。
【0023】カム受板(17)は、耐摩耗性を有する材質を
用いて円板状に形成され、厚さを異ならせた複数種のも
のを用意してある。
【0024】このような構成のタペットにおいて、カム
(5)の押圧力は、タペット本体(11)の上壁(11a)を介さ
ず、シム(12)により直接的にエンジンバルブ(7)の軸端
に伝達される。
【0025】したがって、上壁(11a)に大きな強度及び
剛性を与える必要はなく、比較的薄肉とすることができ
るので、タペット本体(11)の軽量化が図れる。
【0026】また、従来のタペットでは、シム(4)とチ
ップ(6)とを別個の部材として、それぞれタペット本体
(11)の上壁(11a)に形成した凹入部に嵌着ないし圧入し
ているため、加工時の工数が多くなっていた。
【0027】本発明では、シム(12)に突起部(15)を一体
的に形成しているため、これらを別個に製作する場合よ
りも工数を著しく減少させることができる。一方、タペ
ット本体(11)におけるシム(12)が嵌挿される凹入部(13)
は、所要の嵌合精度で加工する必要があるが、突起部(1
5)が遊嵌される貫通孔(14)は、高精度であることを要し
ない。
【0028】したがって、シム(12)及びタペット本体(1
1)とも、従来のものに比して加工時の工数を著しく減少
させることができ、製作コストの低減を図ることができ
る。
【0029】さらに、上記実施例のタペットでは、弁間
隙を調整する祭に、シム(12)自体を交換する必要がな
く、カム受板(17)のみを交換すればよいため、弁間隙の
調整作業をきわめて容易に行うことができる。
【0030】
【発明の効果】(a) 従来のタペットにおいて別々の部
材としていたシムとチップとを、一体に形成したことに
より、シム及びタペット本体の製作工数が減少し、製造
コストが低減する。
【0031】(b) カムによる押圧力を、タペット本体
の上壁を介さずに、直接的にエンジンバルブに伝達させ
ることができるので、上壁を薄肉としてタペット本体の
軽量化を図ることができる。
【0032】(c) 弁間隙の調整を、カム受板を交換す
るのみで、きわめて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を備える動弁機構を示す中央
縦断正面図である。
【図2】従来のタペットを備える直動型の動弁機構を示
す中央縦断正面図である。
【符号の説明】
(1)タペット本体 (1a)タペットの上壁 (2)シリンダヘッド (2a)嵌合孔 (3)凹入部 (4)シム (5)カム (5a)ノーズ部 (6)チップ (7)エンジンバルブ (8)コッタ (9)スプリングリテーナ (10)バルブスプリング (11)タペット本体 (11a)タペットの上壁 (13)凹入部 (14)貫通孔 (15)突起部 (16)凹入部 (17)カム受板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−10637(JP,A) 特開 昭62−276206(JP,A) 特開 平4−1402(JP,A) 実開 平5−64403(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/14 F01L 1/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タペット本体の上壁の上面に円形の凹入
    部を形成するとともに、それと連続する貫通孔を上壁の
    中央に穿設し、前記凹入部に、下面中央に前記貫通孔を
    挿通してエンジンバルブの軸端と当接する突起部を備え
    る円板状のシムを嵌合するとともに、このシムの上面に
    形成した凹入部に、カムが摺接するカム受板を着脱可能
    として嵌合したことを特徴とする内燃機関のタペット。
JP05767794A 1994-03-28 1994-03-28 内燃機関のタペット Expired - Fee Related JP3291667B2 (ja)

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