JP3291066B2 - 分岐回路用配線装置 - Google Patents

分岐回路用配線装置

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JP3291066B2 JP06856593A JP6856593A JP3291066B2 JP 3291066 B2 JP3291066 B2 JP 3291066B2 JP 06856593 A JP06856593 A JP 06856593A JP 6856593 A JP6856593 A JP 6856593A JP 3291066 B2 JP3291066 B2 JP 3291066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床下配線システムに用
いられる分岐回路用配線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オフィスビルなどにおいては、建物の床
面の上に適宜間隔をおいて新たに床面を形成し(以下、
このように形成された床をフリーアクセスフロアと呼
ぶ)、フリーアクセスフロア内(つまりは、建物の床面
と新たに形成された床面との間の空間)を利用して屋内
配線を行う床下配線方式が多く採用されるようになって
いる。
【0003】従来のこの種の床下配線では、複数の分岐
回路用配線装置を床下に設置し、分電盤からの分岐回路
を上記分岐回路用配線装置を用いて複数分岐することに
よりフリーアクセスフロア内で自在に配線し、複数のコ
ンセントに給電を行うようにしていた。上記分電盤は一
般に各フロアの壁面などに設けられ、幹線(例えば、単
相3線式200Vとアース線からなる4線)を複数の分
岐回路に分岐している。ここで、幹線には主幹ブレーカ
(例えば、100A用)を設け、各分岐回路毎に分岐ブ
レーカ(例えば、20A用)を設け、分岐回路には単相
2線式100Vあるいは200Vを供給していた。ま
た、分岐回路用のケーブルとしては接地極用の芯線を含
む3芯のものが用いられていた。
【0004】分岐回路用配線装置は、分岐回路を後段の
分岐回路用配線装置に送り配線すると共に、分岐回路を
さらに複数分岐する。そして、上記分岐回路用配線装置
と各ケーブルとの接続は、ハーネスコネクタを用いたい
わゆるハーネス接続により簡単に行えるようにしてい
た。しかしながら、上記床下配線システムでは例えば分
岐回路を新たに設ける場合には、分電盤との間の配線が
必要であるため、分電盤までのフリーアクセスフロアの
床板を上げて配線を行う必要があり、作業が大掛かりに
なるという問題があった。例えば、図10のアで示す位
置に新たな分岐回路のコンセントCを設ける場合、ア位
置と分電盤ロとの間の図中の斜線で示すフリーアクセス
フロアの床板を外す必要があった。
【0005】そこで、分岐回路を新たに設ける場合に、
広範囲で床板を外すことなく、施工を行える床下配線シ
ステムが提供されている。この床下配線システムでは、
分電盤で幹線から分岐した分岐幹線を床下に引き込み、
この分岐幹線を複数分岐する複数の幹線分岐用配線装置
を床下に設置し、上記幹線分岐用配線装置の適宜分岐端
にブレーカを介してコンセントを接続するようにしてあ
る。
【0006】この床下配線システムによれば、新たな分
岐回路を追加する場合、分岐回路を追加する箇所にブレ
ーカを設置し、このブレーカを幹線分岐用配線装置に接
続するだけで対応することができ、施工はブレーカと幹
線分岐用配線装置との床板を外すだけで行え、分電盤ロ
までの広い範囲での配線施工を行う必要がなく、分岐回
路の増設に容易に対応できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の床下
配線システムでは、分岐回路をさらに分岐する場合には
上述した分岐回路用配線装置を用いていた。この場合に
は、分岐回路を複数分岐できる点で優れているが、フリ
ーアクセスフロアの床面を外して施工を行う必要がある
という欠点があった。つまりは、分岐回路用配線装置は
床下に配置されるものであるため、フリーアクセスフロ
アの床面を外して施工を行う必要があった。
【0008】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、分岐回路を分岐を行う
場合に床面を外して施工を行う必要がなく、配線作業が
簡単な分岐回路用配線装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、テーブルタップのコードに取
り付けられた電源プラグが装着される複数のコンセント
と、分岐幹線から供給される電力をコンセントに供給す
るブレーカとを備え、コンセントの電源プラグ装着面及
びブレーカの操作ハンドルを床面側に露出させる形で、
コンセント及びブレーカをハウジング内に収め、上記幹
線分岐用配線装置との間に配線されるケーブルの先端
に、幹線分岐用配線装置にコネクタ接続されるコネクタ
を設けている。
【0010】なお、コンセントへの電源プラグの非装着
時あるいはブレーカの不操作時に、電源プラグ装着面及
び操作ハンドルが露出することを防止するために、請求
に示すように、コンセントの電源プラグ装着面及び
ブレーカの操作ハンドルを閉塞する開閉自在な扉を設け
ることが好ましい。
【0011】さらに、床上側から分岐回路用配線装置を
床面に取り付けることができるようにするために、請求
に示すように、ハウジングの上面側に頭部が露出さ
せて回動操作可能な一対の回動ねじと、これら回動ねじ
に夫々螺着された挟み金具とを備え、ハウジングの上面
の外周に鍔部を形成すると共に、挟み金具を回動ねじの
回動に応じて上記挟み金具を上下方向に移動自在に導く
案内用凹部とを形成することが好ましい。
【0012】さらにまた、上記目的を達成するために、
請求項に示すように、コンセントの電源プラグ装着面
及びブレーカの操作ハンドルを閉塞する開閉自在な扉を
設け、上記コンセントに電源プラグを装着した状態で上
記扉によって電源プラグ装着面及び操作ハンドルが閉塞
されるような形に、コンセント及びブレーカをハウジン
グ内に収めるようにしてもよい。
【0013】
【作用】請求項1の発明は、上述のようにテーブルタッ
プのコードに取り付けられた電源プラグが装着される複
数のコンセントと、分岐幹線から供給される電力をコン
セントに供給するブレーカとを備え、コンセントの電源
プラグ装着面及びブレーカの操作ハンドルを床面側に
出させる形で、コンセント及びブレーカをハウジング内
に収めることにより、テーブルタップの電源プラグを各
コンセントに装着するだけで、床上側で分岐回線をさら
に分岐することを可能とする。これにより、従来の分岐
回路用配線装置のように、床面を外して施工する必要を
無くすことができる。さらに、幹線分岐用配線装置との
間に配線されるケーブルの先端に、幹線分岐用配線装置
にコネクタ接続されるコネクタを設けることで、幹線分
岐用配線装置との接続をコネクタ接続で行えるように
し、分岐回路用配線装置と幹線分岐用配線装置との配線
作業を容易とする。
【0014】請求項2の発明では、コンセントの電源プ
ラグ装着面及びブレーカの操作ハンドルを閉塞する開閉
自在な扉を設けることで、コンセントへの電源プラグの
非装着時あるいはブレーカの不操作時に、扉でコンセン
トの電源プラグ装着面及びブレーカの操作ハンドルを閉
塞し、電源プラグ装着面及び操作ハンドルが露出するこ
とを防止する。
【0015】請求項の発明では、ハウジングの上面側
に頭部が露出させて回動操作可能な一対の回動ねじと、
これら回動ねじに夫々螺着された挟み金具とを備え、ハ
ウジングの上面の外周に鍔部を形成すると共に、挟み金
具を回動ねじの回動に応じて上記挟み金具を上下方向に
移動自在に導く案内用凹部とを形成することにより、回
動ねじの床上からの操作で、鍔部と挟み金具とで床板を
挟持して分岐回路用配線装置の取付を可能とし、分岐回
路用配線装置を床上側から取り付けることを可能とす
る。
【0016】請求項の発明は、コンセントの電源プラ
グ装着面及びブレーカの操作ハンドルを閉塞する開閉自
在な扉を設け、上記コンセントに電源プラグを装着した
状態で上記扉によって電源プラグ装着面及び操作ハンド
ルが閉塞されるような形に、コンセント及びブレーカを
ハウジング内に収めており、扉を開いた状態ではテーブ
ルタップの電源プラグを各コンセントに装着し、実質的
に床上側で分岐回線をさらに分岐することを可能とす
る。
【0017】
【実施例】
(実施例1)図1乃至図6に基づいて本発明の一実施例
を説明する。図3にビルの1フロアにおける幹線配線状
態を示す。この幹線配線システムでは、分電室イにおい
て主幹線(図示せず)を複数分岐し、複数エリアの壁面
に設置された分電盤ロでさらに幹線L0 を複数分岐し、
それら分岐幹線L1 をフリーアクセスフロア内に引き込
み、幹線分岐用配線装置(以下、ジョイントボックスと
呼ぶ)Aを用いて床下配線を行う。図3では分岐幹線L
1 に付した黒丸がジョイントボックスAを示す。このよ
うにジョイントボックスAをエリア(ハ)に複数配置し
ておくことにより、エリア(ハ)内の適宜位置に自在に
分岐回路を設けることができる。
【0018】さらに詳しくジョイントボックスAの施工
方法の一例について説明する。なお、説明を簡単にする
ために、エリア(ハ)は長方形であるとして以下の説明
を行う。分岐幹線L1 は複数のジョイントボックスAを
介してエリア(ハ)の中央に従属配線する。ここで、ジ
ョイントボックスAは分岐幹線L1 用のケーブルの所定
長さ(例えば、3m)毎に設置する。これにより、エリ
ア(ハ)をさらに区分した領域に分岐回路を設けること
を可能とする。
【0019】ここで、分岐回路を新たに設ける場合に
は、分岐回路の追加を必要とする箇所に本発明にかかる
分岐回路用配線装置(以下の説明では、ブレーカユニッ
トと呼ぶ)BUを設置し、このブレーカユニットBとジ
ョイントボックスAとの間を接続し、ブレーカユニット
BにテーブルタップTを接続することで対応させる。こ
れにより、新たな分岐回路の追加の際に、分電盤ロまで
の広範囲の配線作業が不要になる。例えば、図6のア位
置にブレーカユニットBを設置する場合には、図中の斜
線で示す部分だけの床を上げて、分岐回路を新たに追加
することができる。
【0020】また、上述のようにジョイントボックスA
を分岐幹線L1 用のケーブルの所定長さ毎に配置してあ
るのは、分岐幹線L1 用のケーブル長を短くして、ケー
ブルの種別として電流容量の小さいもの(例えば、VV
R線もしくはVCT線の8mm 2 や5.5mm2 のもの)も
用いることを可能とし、出来るだけ柔らかいケーブルを
使用することにより、配線作業を容易に行えるようにす
るためである。また、後述するようにハーネスコネクタ
HC及びハーネスプラグHPを用いた分岐幹線L1 用の
ケーブルの接続を行えるようにするためでもある。
【0021】幹線分岐用のジョイントボックスAは、図
4に示すように、分岐幹線L1 のケーブルCAを接続す
る接続部、及び送り配線される分岐幹線L1 のケーブル
CAを夫々接続する接続部を備える。ここで、これら接
続部は、ねじ締め方式の端子構造、あるいは速結方式の
端子構造のものである。さらに、このジョイントボック
スAには、分岐幹線L1 の分岐端としての複数の接続部
30を備え、これら接続部30に本発明にかかるブレー
カユニットBをハーネス方式でコネクタ接続するように
してある。
【0022】ここで、分岐幹線L1 には3線式の単相2
00Vが供給されるようになっており、ケーブルCAと
しては接地極用の芯線を備える4芯構造のもの用いてあ
る。また、ジョイントボックスAでは夫々の分岐側に2
線式の単相100Vを供給し、夫々の分岐側のケーブル
CAとしては接地極用の芯線を備える3芯構造のものが
用いられる。
【0023】上記ジョイントボックスAの接続部30は
ハーネスコネクタの前端部の構造となっている。ここ
で、ハーネスコネクタ及びハーネスプラグの構造につい
て簡単に説明しておく。なお、この種のハーネスコネク
タ及びハーネスプラグは従来から用いられているもので
ある。ハーネスプラグは、その前面に凹部を形成してあ
り、凹部内に複数本の栓刃が突出する構造となってい
る。また、ハーネスコネクタは、上記ハーネスプラグの
凹部に嵌まる凸部が突設され、その凸部の前面にハーネ
スプラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口が形成され、そ
の内部の刃受ばねで栓刃を受ける構造となっている。つ
まり、ハーネスコネクタの凸部をハーネスプラグの凹部
に嵌め込むように連結すると、ハーネスプラグの栓刃が
ハーネスコネクタの刃受ばねに電気的に接続される。
【0024】また、ハーネスプラグの上面にはロック釦
を設けてあり、このロック釦のロック爪がハーネスコネ
クタの凸部の上面に形成された横溝からなるロック溝に
係止されることより、ハーネスコネクタとハーネスプラ
グとの機械的な接続状態が保持される。なお、ロック釦
を操作してロック爪とロック溝との係止状態を外せば、
ハーネスコネクタとハーネスプラグとの接続状態を外す
ことができるようになっている。さらに、ハーネスコネ
クタの凸部の上面には縦溝を形成し、ハーネスプラグの
凹部の内面には縦溝に嵌まる突条を形成し、用途の異な
るハーネスコネクタとハーネスプラグとが接続されるこ
とを防止してある。
【0025】本実施例のブレーカユニットBのジョイン
トボックスAに接続されるケーブル(VCT線など)C
Aの先端にはハーネスプラグHPを取り付けてあり、上
述したハーネスコネクタに対応する接続部30に着脱自
在に接続される。なお、このハーネスプラグHPも上述
した周知のハーネスプラグと同じであり、ロック釦31
を設けてある。なお、ジョイントボックスAの接続部3
0には詳細には図示していないが、上述したハーネスコ
ネクタのロック溝及び縦溝を設けてある。
【0026】以下に、本発明にかかるブレーカユニット
Bについて説明する。本実施例のブレーカユニットB
は、図4に示すように、テーブルタップ(OAタップな
ども含む)TのコードCDに取り付けられた電源プラグ
Pを接続する複数のコンセントCTと、分岐幹線L1
ら供給される電力をコンセントCTに供給するブレーカ
BRとを備え、コンセントCTの電源プラグ装着面及び
ブレーカBRの操作ハンドル20を床面から露出させる
形で、床面に埋設されるものである。なお、コンセント
CTは、アースピン付きの電源プラグP用であり、電源
プラグPを装着して所定角度回転させると、電源プラグ
Pの抜け止めされるようになっている。図5に本実施例
のブレーカユニットBの回路構成を示す。
【0027】このブレーカユニットBのハウジング10
は、図2に示すように、有底円筒状のボディ11と、上
部が閉塞された円筒状のカバー12とで構成されてい
る。なお、ボディ11及びカバー12は合成樹脂製であ
る。また、ボディ11及びカバー12は、ボディ11に
形成された挿通孔11bを通して組立ねじ16をカバー
12に螺合して組み合わせる構造となっている。
【0028】ボディ11の底面には2条の突条11aが
突設され、ブレーカユニットBの内部を2分し、この突
条11aの左右には夫々ブレーカBR及びコンセントC
Tが夫々収納される。コンセントCTは、既製の埋込型
の配線器具の1個モジュール寸法に形成され、既製の埋
込型の配線器具を壁面などに埋設する場合に用いる既製
の取付枠13を用いてボディ11内に取り付けられる。
【0029】ここで、取付枠13としては、既製の埋込
型の配線器具を3個取付可能な1連タイプのものを用い
てあり、空きスペースを閉塞するためにブランクチップ
14がコンセントCTと共に一体的に取り付けられる。
上記取付枠13は、ボディ11に形成されたボス15に
取付孔13aを通して固定ねじ13bをねじ止めして取
り付けられる。
【0030】ボディ11にはケーブルCAを通す通線用
の切欠き11cを形成してある。ケーブルCAはブレー
カBRにいわゆる速結式で接続される。ここで、速結方
式のケーブル接続とは、被覆を剥がして露出させたケー
ブルの芯線(単線)を、接続部に形成された挿入孔に差
し込むと、ケーブルの接続が行われる接続方法である。
なお、この速結端子構造は従来より周知の構造である。
【0031】本実施例の場合のケーブルCAは芯線がよ
り線からなるので、夫々の芯線には、圧着端子の先端に
圧着端子32を嵌め、さらに絶縁キャップ33を被嵌す
ることにより、芯線が単線であるものと同様にして、速
結式でブレーカBRに接続できるようにしてある。 カ
バー12には上面の外周部に鍔部12aが形成され、床
面に形成された施工用の円形の埋込穴の開口縁に上記鍔
部12aを係止させる形で、ブレーカユニットBが埋込
穴内に収められる。カバー12の上面は凹設し、この凹
部12bに、コンセントCTの電源プラグ装着面及びブ
レーカBRの操作ハンドルHを露出させる開口17a,
17bを形成してある。また、凹部12bには化粧カバ
ー20が取り付けられる。化粧カバー20は、下面から
係止片20aが突設され、カバー12の凹部12bに形
成された係止孔20bに係止片20aを弾性係止して取
り付けられる。
【0032】ところで、このブレーカユニットBでは、
ブレーカBRの不操作時及びコンセントCTへの電源プ
ラグの非装着時に、ブレーカBRのハンドルH及びコン
セントCTの電源プラグ装着面を露出させないように扉
21a,21bを設けてある。この扉21a,21b
は、ブレーカBRの操作時及びコンセントCTへの電源
プラグの装着時に邪魔にならないように、非閉塞時には
カバー12の開口17a,17bの間に形成された長孔
状の開口部18a,18bを通してハウジング10内部
に落とし込む形で収納される。なお、ハウジング10に
収納した状態で、扉21a,21bの上部が開口部18
a,18bから突出するようにし、閉塞する場合に扉2
1a,21bを上方に引き上げることができるようにし
てある。
【0033】化粧カバー20には、収納された状態にあ
る扉21a,21bの上部を露出させ、且つ上記コンセ
ントCTの電源プラグ装着面及びブレーカBRのハンド
ルHを露出させる開口22a,22bを形成してある。
上記扉21a,21bは両端部の下部に回動軸21cを
夫々備え、化粧カバー20には扉21a,21bを上方
に引き下げたときに、上記回動軸21cが嵌まる凹所
(図示せず)を備え、その凹所に嵌まった回動軸21c
を回動支点として扉21a,21bを水平に回動させ、
開口22a,22bを閉塞可能としてある。
【0034】ブレーカユニットBでは、床面への取付の
ために、カバー12の鍔部12aと共に床板の上下面を
挟み込むことにより、ブレーカユニットBを床面に取り
付ける挟み金具25と、この挟み金具25を操作するた
めの回動ねじ26とを設けてある。ボディ11の突条1
1aに対応する外側部には、外側に開口するコ字状に上
下方向において凹設し、この凹部23の下端にねじ孔2
3bを形成した受け片23bを設け、さらに凹部23の
下部の反時計方向側に凹部23と連続させて凹部24を
形成してある。カバー12の凹部12bには回動ねじ2
6を挿通する挿通孔19を形成してある。
【0035】上記挟み金具25は基端にねじ孔25aを
形成し、先端部を上方に開口するコ字状に曲成してあ
る。回動ねじ26は挿通孔19を通して凹部23内に挿
入し、挟み金具25のねじ孔25aに螺合させ、受け片
23bのねじ孔に螺着される。ここで、回動ねじ26は
ねじ孔23に対してはねじばか状態で自在に回転するよ
うにしてある。
【0036】挟み金具25は、回動ねじ26の下端、つ
まりは受け片23a上に載置する形で取り付けてあり、
埋込穴に挿入する際には、先端部が凹部24に収められ
る。このようにしておけば、挟む金具25がボディ11
の周面より外側に突設せず、埋込穴にブレーカユニット
Bの鍔部12aよりも下部を挿入できる。埋込穴に挿入
した状態で、回動ねじ26を時計方向に回転させると、
挟み金具25が先端が外側方に突出するように回動す
る。この状態で、挟み金具25の側面は凹部23の内側
面に当たるため、それ以上は回動せず、回動ねじ26の
回動に伴って上方に移動する。そして、挟み金具25と
鍔部12aとで床板を挟み込む状態まで、回動ねじ26
を締め付けることにより、ブレーカユニットBが固定さ
れる。
【0037】本実施例のブレーカユニットBを用いて床
下配線を行えば、ブレーカユニットBがテーブルタップ
Tを接続可能な複数のコンセントCTを備えるので、分
岐回路をさらに分岐して、床面上に複数のテーブルタッ
プTを設置できる。しかも、本実施例のブレーカユニッ
トBを用いれば、コンセントCTにテーブルタップTを
接続するだけで床上側で分岐回路を分岐することがで
き、従来の分岐回路用のジョイントボックスを用いた場
合のように、フリーアクセスフロアの床面を外して施工
を行う必要がない。
【0038】(実施例2)図7乃至図9に本発明の他の
実施例を示す。本実施例の場合には、床下に内部にコン
セントCT及びブレーカBRを収めるいわゆるインナー
タイプとしたものである。ブレーカユニットB’のハウ
ジング10’は、図8に示すように、上面が開口する矩
形箱状のボディ11’と矩形枠状のカバー12’とで構
成され、カバー12’の開口内部に回動軸21c’を支
点として開閉自在に扉21’が取り付けられる。なお、
カバー12’側の軸受け部は図示していない。また、扉
21’には通線チップ21d’が一体的に取り付けられ
る。
【0039】コンセントCTは、取付板27を用いてボ
ディ11’の内部に取り付けられる。取付板27は、平
板をL字状に曲成した形状になっており、ブレーカBR
が収納された部分の4隅部に設けられたねじ孔11d’
に、挿通孔27dを通して固定ねじ27cを螺着して固
定される。この取付板27のブレーカBRの操作ハンド
ルHに対応する位置には開口27aを形成してあり、垂
下片部に開口27bを形成し、この開口27bに横向き
にコンセントCTが取り付けられる。
【0040】ケーブルCAがボディ11’の端面に形成
された通線孔11c’を通してボディ11’内部に引き
込まれ、実施例1で説明したと同様にしてブレーカBR
に接続される。ここで、本実施例では張力止め金具28
を用いてケーブルCAの張力止めを施してある。コンセ
ントCTに電源プラグPを装着する場合及びブレーカB
Rを操作する場合には、扉21’を開いて行う。図7は
コンセントCTに電源プラグPを装着した状態を示し、
テーブルタップTのコードCDは通線チップ21d’を
通して床面に引き出される。
【0041】本実施例のブレーカユニットB’もテーブ
ルタップTを接続可能な複数のコンセントCTを備える
ので、分岐回路をさらに分岐して、床面上に複数のテー
ブルタップTを設置でき、フリーアクセスフロアの床面
を外して施工を行う必要がない。なお、上記各実施例で
は、コンセントCTが2個の場合を例として説明した
が、分岐回路の許容電流を満足すれば、さらに多数のコ
ンセントCTを設けてもよいことは言うまでない。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、テーブ
ルタップのコードに取り付けられた電源プラグが装着さ
れる複数のコンセントと、分岐幹線から供給される電力
をコンセントに供給するブレーカとを備え、コンセント
の電源プラグ装着面及びブレーカの操作ハンドルを床面
側に露出させる形で、コンセント及びブレーカをハウジ
ング内に収めているので、テーブルタップの電源プラグ
を各コンセントに装着するだけで、床上側で分岐回線を
さらに分岐することができる。しかも、このようにすれ
ば、従来の分岐回路用配線装置のように、床面を外して
施工する必要がないという利点もある。さらに、幹線分
岐用配線装置との間に配線されるケーブルの先端に、幹
線分岐用配線装置にコネクタ接続されるコネクタを設け
てあるので、幹線分岐用配線装置との接続をコネクタ接
続で行え、分岐回路用配線装置と幹線分岐用配線装置と
の配線作業が容易となるという利点もある。
【0043】請求項2の発明は、コンセントの電源プラ
グ装着面及びブレーカの操作ハンドルを閉塞する開閉自
在な扉を設けてあるので、コンセントへの電源プラグの
非装着時あるいはブレーカの不操作時に、扉でコンセン
トの電源プラグ装着面及びブレーカの操作ハンドルを閉
塞し、電源プラグ装着面及び操作ハンドルが露出するこ
とを防止することができる。
【0044】請求項の発明は、ハウジングの上面側に
頭部が露出させて回動操作可能な一対の回動ねじと、こ
れら回動ねじに夫々螺着された挟み金具とを備え、ハウ
ジングの上面の外周に鍔部を形成すると共に、挟み金具
を回動ねじの回動に応じて上記挟み金具を上下方向に移
動自在に導く案内用凹部とを形成してあるので、回動ね
じの床上からの操作で、鍔部と挟み金具とで床板を挟持
して分岐回路用配線装置を取り付けることができ、この
ため分岐回路用配線装置を床上側から取り付けることが
できる。
【0045】請求項の発明は、コンセントの電源プラ
グ装着面及びブレーカの操作ハンドルを閉塞する開閉自
在な扉を設け、上記コンセントに電源プラグを装着した
状態で上記扉によって電源プラグ装着面及び操作ハンド
ルが閉塞されるような形に、コンセント及びブレーカを
ハウジング内に収めており、扉を開いた状態ではテーブ
ルタップの電源プラグを各コンセントに装着し、実質的
に床上側で分岐回線をさらに分岐することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本願発明の一実施例の分岐回
路用配線装置の平面図、側面断面図及び正面断面図であ
る。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】ビルの1フロアの幹線配線状態を示す説明図で
ある。
【図4】要部の配線方法を示す説明図である。
【図5】分岐回路用配線装置の回路図である。
【図6】分岐回路を増設する場合の施工方法の説明図で
ある。
【図7】(a)〜(c)は他の実施例の幹線分岐用のジ
ョイントボックスの平面図、側面断面図及び正面断面図
である。
【図8】同上の分解斜視図である。
【図9】要部の配線方法を示す説明図である。
【図10】従来の床下配線システムにおける分岐回路を
増設する場合の問題点の説明図である。
【符号の説明】
0 幹線 L1 分岐幹線 A ジョイントボックス B,B’ブレーカユニット BR ブレーカ CT コンセント T テーブルタップ CA ケーブル HP ハーネスプラグ H 操作ハンドル CD コード P 電源プラグ 10 ハウジング 12a 鍔部 21a,21b,21’ 扉 23 凹部 25 挟み金具 26 回動ねじ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幹線から分岐され床下に引き込まれた分岐
    幹線を複数分岐する幹線分岐用配線装置を床下に複数設
    置しておき、上記幹線分岐用配線装置の適宜分岐端に分
    岐回路を設ける分岐回路用配線装置であって、テーブル
    タップのコードに取り付けられた電源プラグが装着され
    る複数のコンセントと、分岐幹線から供給される電力を
    コンセントに供給するブレーカとを備え、コンセントの
    電源プラグ装着面及びブレーカの操作ハンドルを床面
    露出させる形で、コンセント及びブレーカをハウジン
    グ内に収め、上記幹線分岐用配線装置との間に配線され
    るケーブルの先端に、幹線分岐用配線装置にコネクタ接
    続されるコネクタを設けて成ることを特徴とする分岐回
    路用配線装置。
  2. 【請求項2】コンセントの電源プラグ装着面及びブレー
    カの操作ハンドルを閉塞する開閉自在な扉を設けて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の分岐回路用配線装置。
  3. 【請求項3】ハウジングの上面側に頭部が露出させて回
    動操作可能な一対の回動ねじと、これら回動ねじに夫々
    螺着された挟み金具とを備え、ハウジングの上面の外周
    に鍔部を形成すると共に、挟み金具を回動ねじの回動に
    応じて上記挟み金具を上下方向に移動自在に導く案内用
    凹部とを形成して成ることを特徴とする請求項1記載の
    分岐回路用配線装置。
  4. 【請求項4】コンセントの電源プラグ装着面及びブレー
    カの操作ハンドルを閉塞する開閉自在な扉を設け、上記
    コンセントに電源プラグを装着した状態で上記扉によっ
    て電源プラグ装着面及び操作ハンドルが閉塞されるよう
    な形に、コンセント及びブレーカをハウジング内に収め
    成ることを特徴とする請求項1記載の分岐回路用配線
    装置
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