JP3290917B2 - 電線の保持構造 - Google Patents

電線の保持構造

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JP3290917B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に配索され
るワイヤハーネスなどの電線を保持する構造に関し、特
に、自動車解体等の場合に電線の取り外しを簡単に行う
ことができる保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤハーネスなどの電線を自動車に配
索する場合は、電線の所定部分を保持具によって保持す
ることによって、その固定を行い、弛みや他の部材との
絡み付き、干渉を防止している。
【0003】図7〜図10はワイヤハーネスの保持を行
うため、実開平6ー35611号公報に記載された従来
の保持構造であり、図7及び図8はクリップ1を示す、
このクリップ1は図9及び図10に示すように、車体か
ら立設されているブラケット2に係止されて固定され
る。
【0004】クリップ1は、ワイヤハーネス3を挟持す
る一対の保持アーム4、5がヒンジ6を介して開閉自在
となっていると共に、ブラケット2が挿入される係止枠
7が一方の保持アーム4に連設されることによって構成
されている。保持アーム4によるワイヤハーネス3の保
持は、保持アーム4、5の対向位置にに形成されたフッ
ク部8、9を相互に係合させて保持アーム4、5を閉止
状態とすることによって行われる。
【0005】係止枠7はブラケット2が挿入される挿入
孔10が上下方向に形成されていると共に、外面には、
図9に示すように可撓性を有した可撓リップ11が設け
られており、この可撓リップ11における挿入孔10側
の面には、係止突起12が形成されている。この係止枠
7の挿入孔10内にブラケット2を挿入し、図10に示
すように係止突起12とブラケット2の係止孔13とを
係合させることによって、ワイヤハーネス3を保持した
クリップ1がブラケット2に固定される。
【0006】このような保持状態に対し、車輌の解体時
には保持されているワイヤハーネス3を取り外す必要が
ある。この解体時には可撓リップ11を指によって図9
の矢印B方向に曲げて、係止突起12をブラケット2の
係止孔13との係合から解除する。そして、ワイヤハー
ネス3を引き上げることによってクリップ1をワイヤハ
ーネス3と共にブラケット2から取り外すことによって
行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
保持構造では、可撓リップ11を指によって曲げた後、
クリップ1をブラケット2から取り外すため、取り外し
が面倒となっている。又、個々のクリップ1の取り外し
に手間がかかるため、車輌全体に対する取り外しでは長
時間を要する問題を有している。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、クリップを簡単に、しかも短
時間でブラケットから外すことができる電線の保持構造
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、係止
孔を有する長尺な板状のブラケットが立設された支持部
材と、前記係止孔に係脱自在に係合する係止突起を有す
る可撓リップが係止枠に設けられると共に、この係止枠
に電線を保持する保持アームが連設されたクリップとを
備え、前記ブラケットを係止枠内に挿入して前記係止突
起と係止孔とを係合させる電線の保持構造であって、前
記ブラケットの挿入方向における前記係止孔の斜め上部
を開口させることにより、前記係止突起が斜め上方に向
かって抜き出される切欠部が形成され、前記ブラケット
の両端面の幅方向への相対的な変位を規制する左右の側
壁部が前記係止枠に設けられており、この左右の側壁部
の少なくとも一方に薄肉の易破断部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0010】この構造では、係止枠内にブラケットを挿
入して係止突起を係止孔に係合させることにより、クリ
ップがブラケットに取り付けられる。また、クリップの
側壁部がブラケットとクリップとの相対的な変位を規制
するため、クリップを強固に固定することができる。こ
の取り付け状態から、クリップを取り外す場合には、電
線を斜め上方に向けて引き上げることによって行われ
る。この引き上げによってクリップの側壁部がブラケッ
トの端面に衝突し、その衝撃で易破断部が破壊される。
この破壊によりブラケットに対してクリップを傾けるこ
とができ、その後、そのままクリップを傾けながら引き
上げることによって係止突起がブラケットの係止孔から
抜け出て取り外すことができる。従って、電線の引き上
げだけで取り外しができるため、取り外しが簡単であ
り、短時間に行うことができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記係止孔における前記易破断部形成側の側壁
部に臨む部分が開口されることによって前記切欠部が形
成されていることを特徴とする。
【0012】切欠部が易破断部側に位置するため、易破
断部を破壊する力の方向と、係止突起が切欠部を通過す
る方向とが同一となる。このため、電線を一方向に引き
上げるだけで、易破断部の破壊及び係止突起の係合解除
を行うことができる。
【0013】
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の発明であって、前記電線がワイヤハーネスであ
ることを特徴とする。
【0015】ワイヤハーネスは多数の単線の集合である
が、クリップが側壁部を有しているため、確実に、しか
も安定して保持を行うことができる。ワイヤハーネスの
保持状態からの取り外しは上述したように、ワイヤハー
ネスを引き上げることによって行われるため、簡単であ
り、車輌解体時のワイヤハーネスの取り外しを短時間で
行うことができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車に配索され
るワイヤハーネスを保持するために適用した一実施形態
を図面によって説明する。図1は、一実施形態の保持状
態の正面図、図2は取り外し過程の正面図、図3はクリ
ップとブラケットとの関係を示す平面図である。又、図
4はクリップを、図5及び図6はブラケットを示す。
【0019】クリップ14は、図3及び図4に示すよう
に、ワイヤハーネス3を保持する保持アーム4、5と、
一方の保持アーム4に連設された係止枠15とを備えて
いる。保持アーム4、5は、図7及び図8と同様な構造
を用いることができる。すなわち、この保持アーム4、
5は、フック部8、9の係合によって閉止状態となって
ワイヤハーネス3を保持するものである。
【0020】係止枠15は図3に示すように、前壁部1
6、後壁部17、左側壁部18及び右側壁部19によっ
て形成され、上下の端面が開口された枠体形状となって
いる。前壁部16及び後壁部17には、リブ20が対向
するように起立しており、このリブ20の間にブラケッ
ト21が挿入されることにより、ブラケット21の前後
面が支持される。これに対し、左右の側壁部18、19
はリブ20の間に挿入されたブラケット21の左右の端
面22に当接する。この当接によってブラケット21は
幅方向への変位が規制される。このような構造では、ブ
ラケット21は前後面及び左右の端面22が固定される
ため、ブラケット21とクリップ14との相対的な変位
がなくなり、安定した組み付け状態となることができ
る。
【0021】又、係止枠15の前壁部16の中央部分
は、図4に示すように長さ方向のスリット24が形成さ
れ、このスリット24内に可撓リップ23が配置されて
いる。可撓リップ23はスリット24内を上方に伸びる
板状となっており、係止枠15の前後方向に弾性的に撓
むことができる。この可撓リップ23の後面には、ブラ
ケット21に係合する係止突起25が突設されている。
【0022】さらに、係止枠15における左右の側壁部
18、19の内、右側壁部19には、易破断部26が形
成されている。易破断部26は右側壁部19の根本部分
を薄肉とすることによって形成されるものであり、右側
壁部19に肉厚方向の衝撃等が作用することによって容
易に破壊されるようになっている。このような易破断部
26を形成した場合においても、係止枠15の長さ方
向、すなわち上下方向の力に対しては、易破断部26が
破壊されることがなく、クリップ14をブラケット21
に確実に固定することが可能となっている。
【0023】ブラケット21は、支持部材としての車体
(図示省略)から立設している。ブラケット21は長尺
な板状となっており、図5及び図6に示すように、その
上部にはクリップ14の係止突起25が係合する係止孔
27が形成されている。この係止孔27と係止突起25
とが係合することによってクリップ14がブラケット2
1に組み付けられる。
【0024】かかる係止孔27には、切欠部28が形成
されている。切欠部28は、係止孔27の一部を開口さ
せることによって形成されるものであり、クリップ14
へのブラケット21の挿入方向である上方向の斜め上部
を開口することによって形成されている。この切欠部2
8を形成することによって、係止孔27に係合している
係止突起25が係止孔27から抜け出ることができ、こ
れにより係合を解除することができる。
【0025】次に、この実施形態による組み付け及び分
解を説明する。組み付けは図4に示すように、クリップ
14にワイヤハーネス3を保持させ、車体から立設して
いるブラケット21までクリップ14を下降させること
によって行われる。これにより、ブラケット21が係止
枠15のリブ20及び側壁部18、19の間に挿入され
る。このとき、可撓リップ23が撓むため、ブラケット
21は停止することなく可撓リップ23部分を通過する
ことができる。そして係止突起25が係止孔27に係合
することによって、クリップ14とブラケット21とが
組み付けられ、図1に示す状態となる。
【0026】図1の組み付け状態では、切欠部28が係
止孔27の斜め上部に形成されているため、係止突起2
5が係止孔27から抜け出ることがなく、クリップ14
が安定した固定状態となっている。又、上下方向の力に
対しては、易破断部26が破壊されることがないため、
クリップ14の保持状態を維持することができる。
【0027】車輌の解体等において、ワイヤハーネス3
を取り外す場合、ブラケット21近辺のワイヤハーネス
3を把持し、図1のL方向に引き上げる。このワイヤハ
ーネス3の引き上げによってクリップ14は斜め上方に
引き上げられるため、右側壁部19が対応したブラケッ
ト21の端面22に当接する。この当接時の衝撃によっ
て、右側壁部19の易破断部26が簡単に破壊される。
【0028】従って、クリップ14はブラケット21に
対して斜めとなり、図2に示すように係止突起25が係
止孔27の切欠部28に臨む。さらにワイヤハーネス3
の引き上げを続行することによって、係止突起25が切
欠部28から抜け出るため、係止突起25と係止孔27
との係合が解除される。これによりクリップ14はワイ
ヤハーネス3と共に、ブラケット21から外されて分解
が終了する。
【0029】このような実施形態では、ワイヤハーネス
3を一方向に引き上げるだけで、クリップ14の易破断
部26が破壊されると共に、係止突起25と係止孔27
との係合が解除されるため、ワイヤハーネス3をブラケ
ット21から簡単に取り外すことができ、短時間で終了
することができる。
【0030】なお、本発明では、易破断部26を双方の
側壁部18、19に形成しても良い。又、本発明は、ワ
イヤハーネス3以外の電線、例えば屋内に配線される電
線にも同様に適用することができる。この場合には、電
線を強固に保持する必要がないため、電線の変位を規制
する側壁部18、19が不要となり、易破断部26を形
成する必要がなくなり、構造が簡単となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、クリップがブラケットに組み付けられた状態に
対して、電線を斜め上方に向けて引き上げることにより
クリップの側壁部がブラケットの端面に衝突し、その衝
撃で易破断部が破壊されるため、そのまま引き上げるこ
とによって係止突起がブラケットの係止孔から抜け出て
取り外すことができ、クリップがブラケットから外れ
る。従って、電線の引き上げだけで取り外しができるた
め、取り外しが簡単であり、短時間に行うことができ
る。
【0032】請求項2の発明によれば、切欠部が易破断
部側に位置するため、易破断部を破壊する力の方向と、
係止突起が切欠部を通過する方向とが同一となり、電線
を一方向に引き上げるだけで、易破断部の破壊及び係止
突起の係合解除を行うことができる。
【0033】請求項3の発明によれば、ワイヤハーネス
を引き上げることによってクリップをブラケットから外
すことができるため、車輌解体時のワイヤハーネスの取
り外しを短時間で行うことができる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の組み付け状態の正面図で
ある。
【図2】一実施形態の分解時の正面図である。
【図3】係止枠とブラケットとの関係を示す平面図であ
る。
【図4】組み付け操作を示す正面図である。
【図5】(a)はブラケットの平面図、(b)は正面図
である。
【図6】ブラケットの斜視図である。
【図7】従来の保持構造に用いるクリップの展開状態の
平面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】従来の保持構造の組み付け操作を示す斜視図で
ある。
【図10】従来の係合を示す断面図である。
【符号の説明】
14 クリップ 15 係止枠 18 左側壁部 19 右側壁部 21 ブラケット 22 端面 23 可撓リップ 25 係止突起 26 易破断部 27 係止孔 28 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/30 F16B 2/10 F16B 5/12 F16L 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係止孔を有する長尺な板状のブラケット
    が立設された支持部材と、前記係止孔に係脱自在に係合
    する係止突起を有する可撓リップが係止枠に設けられる
    と共に、この係止枠に電線を保持する保持アームが連設
    されたクリップとを備え、前記ブラケットを係止枠内に
    挿入して前記係止突起と係止孔とを係合させる電線の保
    持構造であって、前記ブラケットの挿入方向における前
    記係止孔の斜め上部を開口させることにより、前記係止
    突起が斜め上方に向かって抜き出される切欠部が形成さ
    、前記ブラケットの両端面の幅方向への相対的な変位
    を規制する左右の側壁部が前記係止枠に設けられてお
    り、この左右の側壁部の少なくとも一方に薄肉の易破断
    部が形成されていることを特徴とする電線の保持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記係止
    孔における前記易破断部形成側の側壁部に臨む部分が開
    口されることによって前記切欠部が形成されていること
    を特徴とする電線の保持構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の発明であ
    って、前記電線がワイヤハーネスであることを特徴とす
    る電線の保持構造。
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