JP3290157B2 - 半導体製造装置におけるリードフレームの供給装置及び供給方法 - Google Patents

半導体製造装置におけるリードフレームの供給装置及び供給方法

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JP3290157B2 JP11753599A JP11753599A JP3290157B2 JP 3290157 B2 JP3290157 B2 JP 3290157B2 JP 11753599 A JP11753599 A JP 11753599A JP 11753599 A JP11753599 A JP 11753599A JP 3290157 B2 JP3290157 B2 JP 3290157B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体を製造する
半導体製造装置におけるリードフレームの供給装置及び
供給方法に関し、特に、例えば樹脂封止のためのモール
ド装置の予熱テーブルから受け取ったリードフレーム
を、二枚あるいは複数枚重ねて成形金型に受け渡すリー
ドフレームの供給装置及び供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性の樹脂で半導体のモールド成形
を行うモールド装置では、トランスファモールドによる
自動機が広く使用されている。このモールド装置では、
リードフレームを予熱テーブルに保持して予熱し、予熱
したリードフレームを二枚重ねて成形金型に受け渡して
樹脂封止を行うことにより、二個のチップを一個のパッ
ケージに封入している。前記予熱テーブルと前記成形金
型との間での前記リードフレームの授受は、リードフレ
ーム供給装置によって行われる。
【0003】ところで、上記した従来のリードフレーム
供給装置及び供給方法においては、リードフレームを把
持爪で一枚づつ把持して搬送し、成形金型に供給するも
のであるため、一枚目のリードフレームを前記成形金型
に供給した後に、二枚目のリードフレームを前記一枚目
のリードフレームの上に重ねて供給しようとすると、把
持爪が一枚目のリードフレームに干渉することになる。
そのため、前記把持爪が前記一枚目のリードフレームに
干渉しない高さ位置で把持爪を開き、二枚のリードフレ
ームを落下させて一枚目のリードフレームの上に重ねて
いる。
【0004】しかし、このようなリードフレームの供給
はきわめて不安定であり、不良も生じやすい。特にチッ
プの小型化に伴い、リードフレームの安定的な供給に対
する要求が近年益々高まってきている。
【0005】そこで、二枚目のリードフレームを安定的
に供給する方法として、吸着パッドによりリードフレー
ムを吸着させることも考えられるが、リードフレームは
近年の小型化により平坦面の面積が小さく、吸着パッド
による吸着は困難であるうえ、搬送の途中にリードフレ
ームの保持位置が変化しやすいという問題がある。ま
た、予熱されたリードフレームは高温になっているた
め、密着性を考慮して通常ゴムやプラスチックで形成さ
れる吸着パッドの寿命も短くなるという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
点にかんがみてなされたもので、把持爪によってリード
フレームを安定的に把持するとともに、一つのリードフ
レームに他のリードフレームを案内しながら確実に重ね
ることができるリードフレーム供給装置及び供給方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のリードフレームの供給装置は、リ
ードフレーム保持部に保持されたリードフレームを把持
爪で把持して搬送し、少なくとも二枚のリードフレーム
を重ねて次工程に受け渡す半導体製造装置におけるリー
ドフレームの供給装置において、複数の平行面内で前記
リードフレームを把持する複数の前記把持爪と、各把持
爪をそれぞれ開閉させる開閉手段と、前記把持爪を前記
リードフレーム保持部に対して相対的に移動させる移動
手段と、一つの把持爪に把持されている前記リードフレ
ームに向けて他の把持爪に把持された前記リードフレー
ムを案内する案内手段とを有する構成としてある。
【0008】この構成によれば、予熱テーブル等のリー
ドフレーム保持部に保持されたリードフレームは、開閉
手段による把持爪の開閉動作によって把持爪に把持され
る。一つのリードフレームの把持が終了した後は、移動
手段の作用によって把持爪をリードフレーム保持部に対
して相対的に移動させる。リードフレーム保持部に次の
リードフレームが供給されれば、あるいは、他のリード
フレーム保持部に次のリードフレームが保持されている
場合には、そのリードフレームを別の把持爪で把持す
る。このようにして、把持爪の数に応じた数のリードフ
レームが、異なる平行面内で複数把持される。
【0009】各把持爪にリードフレームが把持される
と、一つの把持爪でリードフレームを把持させたまま、
他の把持爪を開放してリードフレームの把持を解除させ
る。これにより、前記他の把持爪に把持されていたリー
ドフレームが案内手段に案内されながら前記一つの把持
爪に把持されているリードフレームに次々に重ねられ
る。このようにして複数枚重ねられたリードフレーム
は、把持爪とともに次の工程に搬送され成形金型等に受
け渡される。
【0010】請求項2に記載のリードフレームの供給装
置は、前記案内手段は、前記リードフレームに形成され
たガイド穴と、各前記把持爪に把持された前記リードフ
レームのガイド穴を挿通する共通のガイドピンとして構
成してある。この構成によれば、リードフレームは共通
のガイドピンがガイド穴を挿通した状態で各把持爪に把
持される。従って、各把持爪に把持されたリードフレー
ムを、このガイドピンで案内しながら確実かつ安定的に
送ることができる。
【0011】請求項3に記載のリードフレームの供給装
置は、前記リードフレーム保持部に保持されたリードフ
レームの状態を検出する状態検出手段を設けた構成とし
てある。この構成によれば、前記リードフレーム保持部
にリードフレームが逆向きに保持されていたり、正規の
位置からずれた位置に保持されていたりすると、リード
フレームが正常な状態で保持されていないことを前記状
態検出手段が検出する。これにより、リードフレームを
把持しそこなったり、逆向きにリードフレームを重ねて
しまうことによる不良の発生を未然に防止することがで
きる。
【0012】請求項4に記載のリードフレームの供給装
置は、前記リードフレームを重ねた状態で次工程に受け
渡す際あるいは受け渡す前に、重ねられた前記リードフ
レームを押さえる押え手段を設けた構成としてある。こ
の構成によれば、リードフレームの自重による重なりだ
けでは密着性が不十分な場合にも、重ねられたリードフ
レームを押え手段が押さえるので、各リードフレームの
密着性を高めることができる。
【0013】請求項5に記載のリードフレームの供給装
置は、前記リードフレームを前記案内手段に沿って送る
送り手段を設けた構成としてある。この構成によれば、
リードフレームを確実に第1段目の把持爪に把持されて
いるリードフレームまで送ることができる。特に、リー
ドフレームを水平面から傾斜させて把持するような場合
には、リードフレームの自重だけでは案内手段に沿った
リードフレームの移動がうまく行われないことが有り得
るが、送り手段を設けて強制的にリードフレームを送る
ことにより、このような問題を解消することができる。
請求項4に記載したような押え手段を設ける場合には、
装置の簡素化のために、この送り手段と前記押え手段と
を共通のものとすることが好ましい。
【0014】請求項6に記載の発明は、リードフレーム
保持部に保持されたリードフレームを把持爪で把持して
搬送し、少なくとも二枚のリードフレームを重ねて次工
程に受け渡す半導体製造装置におけるリードフレームの
供給方法において、リードフレーム保持部に保持された
リードフレームを複数の把持爪のうち前記リードフレー
ム保持部から遠い方の把持爪から順番に把持させる工程
と、前記次のリードフレームを別の把持爪に把持させる
工程と、一つの把持爪を残して他の把持爪を開放し、把
持が解除された前記リードフレームを前記把持爪に把持
されている前記リードフレームまで案内しながら送る工
程と、重ねられたリードフレームを次工程まで搬送する
工程と、重ねられた前記リードフレームを次工程に受け
渡す工程とを有する方法としてある。
【0015】この方法によれば、予熱テーブル等のリー
ドフレーム保持部に保持されたリードフレームを把持爪
によって把持する。把持爪による把持は、複数の把持爪
のうち、リードフレーム保持部から遠い方の把持爪から
順番に行う。これにより、把持爪及び把持されたリード
フレームとリードフレーム保持部及びこれに保持された
リードフレームとの干渉を回避することができる。各把
持爪にリードフレームを把持した後、一つの把持爪を残
して他の把持爪を開放し、リードフレームの把持を解除
する。把持が解除されたリードフレームは案内手段に案
内されながら前記一つの把持爪に把持されているリード
フレームに送られる。このようにして重ねられた少なく
とも二枚のリードフレームは、次の工程まで搬送され、
成形金型等に受け渡される。
【0016】請求項7に記載の発明は、前記リードフレ
ームを送る工程では、前記リードフレームに形成された
ガイド穴を挿通する共通のガイドピンによって前記リー
ドフレームを案内する方法としてある。この方法によれ
ば、前記共通のガイドピンで案内しながらリードフレー
ムを確実かつ安定的に重ねることができる。
【0017】請求項8に記載の発明は、前記把持爪で前
記リードフレームを把持する前に、前記リードフレーム
保持部に保持されているリードフレームの保持状態を検
出する工程を設けた方法としてある。この方法によれ
ば、前記リードフレームが前記リードフレーム保持部に
逆向きに保持されていたり、正規の位置からずれた位置
に保持されていたりしても、把持前にこの状態を検出す
ることができるので、前記リードフレームを把持しそこ
なったり、リードフレームを逆向きに重ねてしまうこと
による不良の発生を未然に防止することができる。
【0018】請求項9に記載の発明は、前記リードフレ
ームを次工程に受け渡す際あるいは受け渡す前に、重ね
られた前記リードフレームを押さえる工程を設けた方法
としてある。この方法によれば、重ねられたリードフレ
ームの各々を確実に密着させた状態で次工程に受け渡す
ことができる。
【0019】請求項10に記載の発明は、前記リードフ
レームを重ねる際に、前記把持爪による把持が解除され
た前記リードフレームを、前記一つの把持爪により把持
されているリードフレームまで強制的に送る工程を設け
た方法としてある。この方法によれば、リードフレーム
を確実に送ることができる。この方法は、リードフレー
ムを水平面から傾斜した面内で把持する場合のように、
リードフレームの自重だけでは案内手段に沿って送るこ
とが困難な場合にもリードフレームを確実に送ることが
できるという効果を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明のリードフレーム
の供給装置の好適な実施形態を、図面にしたがって詳細
に説明する。なお、この実施形態では、半導体製造装置
の一例としてモールド成形装置を例に挙げ、リードフレ
ームの供給装置は、リードフレーム保持部である予熱テ
ーブルから受け取ったリードフレームを、次工程である
樹脂封止工程の成形金型に二枚重ねて供給するものとし
て説明する。また、以下の説明で「左」又は「右」とい
うときは、図1の紙面の左又は右を、「前」又は「後」
というときは図1の紙面に直交する方向の手前側又は向
う側を、「上」又は「下」というときには図1の紙面の
上又は下を指すものとする。
【0021】図1は本発明の一実施形態に係るリードフ
レームの供給装置の側面図で、図のX−X軸線を中心に
右側に供給装置の前側を、左側に供給装置の後側を示し
ている。この実施形態の供給装置10は、予熱テーブル
1と図示しない成形金型との間を往復移動する図示しな
い搬送装置に取り付けられる。前記搬送装置の供給装置
取付部12には、高さの異なる二つの平行な水平面内で
それぞれリードフレームLを把持する第1の把持爪14
及び第2の把持爪16が設けられる。第1の把持爪14
及び第2の把持爪16は、互いに干渉しないように取付
位置を前後にずらして供給装置取付部12に設けられ
る。また、第1の把持爪14及び第2の把持爪16は、
リードフレームLを安定的に把持することができるよう
に、リードフレームLの長手方向に沿って前後に適宜の
間隔で各々二つ設けるのが好ましい。
【0022】第1の把持爪14は、供給装置取付部12
に取り付けられた一対の前後方向の軸15,15を支点
として第1の把持爪14を開閉させる方向に回動する一
対のアーム部材14a,14aと、このアーム部材14
a,14aの下端に形成され、リードフレームLを水平
面内で把持する把持部14b,14bとからなる。同様
に、第2の把持爪16も、供給装置取付部12に取り付
けられた一対の前後方向の軸17,17を支点として把
持爪16を開閉させる方向に回動する一対のアーム部材
16a,16aと、このアーム部材16a,16aの下
端に形成され、リードフレームLを第1の把持爪14に
把持されたリードフレームLより上の水平面内で把持す
る把持部16b,16bとからなる。
【0023】なお、第1の把持爪14の把持部14b,
14bは、リードフレームLの下側面(あるいは下側面
と側面)のみと接触するようになっていて、リードフレ
ームLを重ねるときに第2の把持爪16から送られてく
るリードフレームLが第2の把持爪14,14と干渉し
ないようになっている。
【0024】第1の把持爪14及び第2の把持爪16の
開閉は、個別に設けられた図示しない開閉手段によって
行われる。この開閉手段としては、例えば、シリンダ・
カム機構、ラック・ピニオン機構又はソレノイド機構な
ど、公知の種々の手段を用いることができる。
【0025】図2はこの実施形態のリードフレームの供
給装置10で供給されるリードフレームLの平面図であ
る。このリードフレームLは、両側のフレーム部La
と、このフレーム部Laの中間に形成されたアイランド
部Lbと、このアイランド部Lbから放射状に延出する
インナーリード部Lcと、このインナーリード部Lcに
連続するアウターリード部Ld等から概略構成される公
知のものである。リードフレームLには、両フレーム部
La,Laの適宜の部位にガイド穴21が予め二つ形成
されている。このガイド穴21は、リードフレームLの
案内用に特別に形成するものとしてもよいが、リードフ
レームLの形成時に使用されるパイロット穴をそのまま
用いてもよい。
【0026】また、ガイド穴21は、リードフレームL
が予熱テーブル1に対して正規の位置に載置されていな
い場合のみならず、逆向きに載置された場合にも後述の
リードフレーム状態検出手段28によってこの逆向きの
状態を検出することができるように位置決めされるのが
好ましい。この実施形態では、ガイド穴21はリードフ
レームLの中心線C―Cに対して同じ側(図2において
紙面の上側)に形成するされていて、リードフレームL
が逆向きに載置された場合に、一方のガイド穴21が他
方のガイド穴21の元の位置からずれるようになってい
る。
【0027】ガイド穴21に沿ってリードフレームLを
案内するためのガイドピン22は、リードフレームLに
形成されるガイド穴21の穴数に応じて、二つ設けられ
る。供給装置取付部12の側面には支持部材18が取り
付けられ、この支持部材18にガイドピン22が上下に
進退移動自在に支持される。支持部材18には上下に貫
通穴18aが形成され、この貫通穴18aにガイドピン
22が挿入される。また、支持部材18の途中部位に
は、貫通穴18aを横断して切り欠き部19が形成さ
れ、この切り欠き部19を上下に通るガイドピン22に
コイルばね24が嵌装されている。
【0028】コイルばね24は、その上端が切り欠き部
19の上端面に当接し、その下端がガイドピン22の外
周に嵌着された抜け止め用の止め輪26に係合して拘束
される。従って、コイルばね24は常にガイドピン22
を下方に押し下げる方向に付勢する。ガイドピン22
は、予熱テーブル1又は図示しない成形金型と供給装置
10との間でリードフレームLの授受を行う際に、予熱
テーブル1又は前記成形金型と干渉しないように、その
下端が第1の把持爪14から必要以上下方に突出しない
ように位置決めされる。
【0029】二つのガイドピン22のうちの一つ又は両
方には、その上端にガイドピン22の移動を検出するた
めのリードフレーム状態検出手段としてのセンサ28が
設けられる。センサ28は、装置取付部12に設けられ
たセンサ支持部材20によって支持される。この実施形
態においてセンサ28は、ガイドピン22が上昇してそ
の上端が光束を遮ったときに検出信号を出力する光電セ
ンサである。もちろん、ガイドピン22の上下方向の移
動を検出することができるものであればこのような光電
スイッチに限らず、近接スイッチやリミットスイッチな
ど公知の種々のセンサやスイッチを使用することができ
る。センサ28がガイドピン22の移動を検出すると、
その検出信号は図示しない制御部に送信される。
【0030】この実施形態の供給装置10には、リード
フレームLを成形金型2に受け渡す際に、重ねられたリ
ードフレームLの密着性を高めるべく、リードフレーム
Lを押さえる押え機構30が設けられている。第2の把
持爪16に把持されたリードフレームLと干渉しない高
さ位置のところに押えパッド32が配置され、この押え
パッド32を取り付ける軸部材34が、供給装置取付部
12に設けられた押え機構取付部31に支持される。軸
部材34は押えパッド32とともに上下に昇降可能であ
る。また、押えパッド32は、軸部材34に嵌装され、
押えパッド32と押え機構取付部31との間で拘束され
たコイルばね33によって、常時下方に付勢されてい
る。符号35は軸部材34の上端に螺着されたナット
で、軸部材34が押え機構取付部31から抜け落ちない
ようにしている。
【0031】重ねられたリードフレームLを成形金型2
に受け渡す際に、第1の把持爪14及び第2の把持爪1
6を開いた状態で供給装置取付部12を下降させ、押さ
えパッド32を成形金型2上のリードフレームLに当接
させる。リードフレームLは押さえパッド32によって
押圧されるので、二枚のリードフレームLは確実に密着
した状態になる。
【0032】なお、シリンダ等を使用した送り機構によ
って押えパッド32を昇降可能にすれば、重ね合わせた
直後にリードフレームLを押さえて密着性を高めた状態
でリードフレームLを成形金型2に受け渡すことができ
るばかりでなく、第2の把持爪16に把持されていたリ
ードフレームLをガイドピン22に沿って確実に第1の
把持爪14に把持されているリードフレームLまで送る
ことができる。このような送り機構は、自重のみによっ
てはリードフレームLの送りが困難であるような場合、
例えば、リードフレームLがきわめて小さくかつ軽量で
あるような場合や、リードフレームLを水平面から傾斜
した面内(例えば垂直面内)でリードフレーム保持部か
ら受け取り、そのまま次の工程に受け渡すような場合に
特に有効である。
【0033】次に、上記構成の供給装置10の作用を、
本発明の供給方法とともに説明する。図3はリードフレ
ームの供給の手順を説明する概略図である。図3(a)
に示すように、予熱テーブル1上には一枚目のリードフ
レームLが載置され、予熱が行われる。供給装置10
は、予熱テーブル1にリードフレームLを搬入するため
の図示しない搬入装置と干渉しない待機位置Aで待機し
ている。予熱が終了すると、供給装置10は第1の把持
爪14及び第2の把持爪16を両方とも開いた状態で、
リードフレームLの真上位置から下降してくる。リード
フレームLの把持はまず、予熱テーブル1から遠い方の
把持爪、すなわち第2の把持爪16から行われる。図3
(b)に示すように、第2の把持爪16がリードフレー
ムLを把持することのできる高さ位置まで供給装置10
が下降し、第2の把持爪16で最初のリードフレームL
を把持する。
【0034】このとき、リードフレームLが正規の載置
位置からずれていたり、逆向きに載置されていたりする
と、ガイドピン22がガイド穴21の周縁やその他の平
坦部に当接して、ガイドピン22が供給装置取付部12
に対して押し上げられる。この移動は、センサ28によ
って検出され、図示しない制御部がリードフレームLの
載置姿勢が正常でないと判断して、以後の操作を停止さ
せる。これによって、リードフレームLの把持不良や、
逆重ねによる不良の発生を未然に防止することができ
る。
【0035】リードフレームLを第2の把持爪16で把
持した後、図3(c)に示すように供給装置10は前記
待機位置Aまで移動し、二枚目のリードフレームLの搬
入及び予熱の終了を待つ。図3(d)に示すように、供
給装置10が前記待機位置Aまで移動すると、二枚目の
リードフレームLが予熱テーブル1に搬入され、予熱が
行われる。予熱が終了すれば、図3(e)に示すよう
に、供給装置10は第1の把持爪14を開き、第1の把
持爪14がリードフレームLを把持することのできる高
さ位置まで下降する。
【0036】図3(f)に示すように、第1の把持爪1
4及び第2の把持爪16のそれぞれにリードフレームL
を把持した後は、第2の把持爪16を開いてリードフレ
ームLの把持を解除する。図3(g)に示すように、第
2の把持爪16に把持されていたリードフレームLは、
自重によってガイドピン22に案内されながら、第1の
把持爪14に把持されているリードフレームLの上まで
落下する。これにより、二枚のリードフレームLが重ね
られる。
【0037】供給装置10は、重ねられたリードフレー
ムLを成形金型2まで搬送する。そして、図3(h)に
示すように成形金型2にリードフレームLを受け渡す。
第1の把持爪14を開いてリードフレームLの把持を解
除し、成形金型2にリードフレームLを受け渡した後、
第1の把持爪14及び第2の把持爪16を開いた状態で
供給装置10をさらに下降させ、押えパッド32でリー
ドフレームLを押さえる。リードフレームLは押えパッ
ド32を付勢するコイルばね33の付勢力に応じた力で
押圧される。これにより、リードフレームLは確実に密
着状態になる。これら一連の作業が終了した後は、図3
(a)に示す状態に戻り、上記手順が繰り返される。
【0038】本発明の好適な実施形態について説明して
きたが、本発明は上記の実施形態により限定されるもの
ではない。例えば、上記の実施形態では、リードフレー
ム保持部として予熱テーブル1を、次工程の装置として
成形金型2を例に挙げて説明したが、本発明はこれらに
限られず、リードフレームを重ねて供給する必要のある
他の部位、他の装置でも適用が可能である。
【0039】また、上記の実施形態では供給装置10は
高さの異なる二つの水平面内でリードフレームLを把持
する上下二段の把持爪14,16を有するものとして説
明したが、把持爪を三段以上設け、三枚以上のリードフ
レームLを重ねることができるように構成してもよい。
この場合、既に把持されているリードフレームLとの干
渉を避けるために、リードフレーム保持部から遠い方の
把持爪から順番にリードフレームLを把持させる点は上
記の実施形態と同様である。
【0040】さらに、案内手段はガイドピン22とガイ
ド穴21とから主に構成されるものとして説明したが、
リードフレームLを安定的かつ確実に案内することがで
きるものであれば、ガイドピン及びガイド穴の構成のも
のに限られない。リードフレームLの側面を支持しなが
ら案内する形態のものであってもよい。
【0041】また、上記の実施形態ではリードフレーム
Lの状態を検出するリードフレーム状態検出手段を設け
ているが、リードフレーム保持部にリードフレームLが
確実に正確な姿勢で載置されるような場合には、このよ
うなリードフレーム状態検出手段は特に設けなくてもよ
い。
【0042】また、上記の実施形態では、供給装置10
を搬送装置に取り付け、予熱テーブル1及び成形金型2
等に対して移動できるように構成しているが、供給装置
10はこれら予熱テーブル1及び成形金型2等に対して
相対的に移動できればよく、供給装置10を固定部に固
定して予熱テーブル1や成形金型2等を移動させるよう
に構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、リードフレームは把
持爪によって把持されるので、搬送中にもリードフレー
ムを安定的に保ち、確実に次工程に受け渡すことができ
る。また、一つのリードフレームに他のリードフレーム
を最後まで案内することができるので、安定的かつ確実
に複数のリードフレームを重ねることができる。
【0044】さらに、本発明の方法では、複数の把持爪
のうち、リードフレーム保持部から遠い方の把持爪から
順番にリードフレームを把持させるようにしているの
で、リードフレーム保持部及びこれに保持されたリード
フレームと把持爪及びこれに把持されたリードフレーム
とが干渉しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリードフレームの供
給装置の側面図で、図のX−X軸線を中心に右側に供給
装置の前側を、左側に供給装置の後側を示している。
【図2】この実施形態のリードフレームの供給装置10
で供給されるリードフレームLの平面図である。
【図3】リードフレームの供給の手順を説明する概略図
である。
【符号の説明】
L リードフレーム 1 予熱テーブル(リードフレーム保持部) 2 成形金型(次工程の装置) 10 供給装置 14,16 把持爪 22 ガイドピン(案内手段) 28 センサ(リードフレーム状態検出手段) 30 押え手段 32 押えパッド 34 軸

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレーム保持部に保持されたリー
    ドフレームを把持爪で把持して搬送し、少なくとも二枚
    のリードフレームを重ねて次工程に受け渡す半導体製造
    装置におけるリードフレームの供給装置において、 複数の平行面内で前記リードフレームを把持する複数の
    前記把持爪と、 各把持爪をそれぞれ開閉させる開閉手段と、 前記把持爪を前記リードフレーム保持部に対して相対的
    に移動させる移動手段と、 一つの把持爪に把持されている前記リードフレームに向
    けて他の把持爪に把持された前記リードフレームを案内
    する案内手段と、 を有することを特徴とする半導体製造装置におけるリー
    ドフレーム供給装置。
  2. 【請求項2】 前記案内手段は、前記リードフレームに
    形成されたガイド穴と、各前記把持爪に把持された前記
    リードフレームの前記ガイド穴を挿通する共通のガイド
    ピンとから構成されることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体製造装置におけるリードフレーム供給装置。
  3. 【請求項3】 前記リードフレーム保持部に保持された
    リードフレームの状態を検出する状態検出手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体
    製造装置におけるリードフレーム供給装置。
  4. 【請求項4】 前記リードフレームを重ねた状態で次工
    程に受け渡す際あるいは受け渡す前に、重ねられた前記
    リードフレームを押さえる押え手段を設けたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の
    半導体製造装置におけるリードフレーム供給装置。
  5. 【請求項5】 前記リードフレームを前記案内手段に沿
    って送る送り手段を設けたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれか一項に記載の半導体製造装置に
    おけるリードフレーム供給装置。
  6. 【請求項6】 リードフレーム保持部に保持されたリー
    ドフレームを把持爪で把持して搬送し、少なくとも二枚
    のリードフレームを重ねて次工程に受け渡す半導体製造
    装置におけるリードフレームの供給方法において、 リードフレーム保持部に保持されたリードフレームを複
    数の把持爪のうち前記リードフレーム保持部から遠い方
    の把持爪から順番に把持させる工程と、 前記次のリードフレームを前記別の把持爪に把持させる
    工程と、 一つの把持爪を残して他の把持爪を開放し、把持が解除
    された前記リードフレームを前記把持爪に把持されてい
    る前記リードフレームまで案内しながら送る工程と、 重ねられたリードフレームを次工程まで搬送する工程
    と、 重ねられた前記リードフレームを次工程に受け渡す工程
    とを、 を有することを特徴とする半導体製造装置におけるリー
    ドフレームの供給方法。
  7. 【請求項7】 前記リードフレームを送る工程では、前
    記リードフレームに形成されたガイド穴を挿通する共通
    のガイドピンによって前記リードフレームを案内するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の半導体製造装置におけ
    るリードフレームの供給方法。
  8. 【請求項8】 前記把持爪で前記リードフレームを把持
    する前に、前記リードフレーム保持部に保持されている
    リードフレームの保持状態を検出する工程を設けたこと
    を特徴とする請求項6又は請求項7に記載の半導体製造
    装置におけるリードフレームの供給方法。
  9. 【請求項9】 前記リードフレームを次工程に受け渡す
    際あるいは受け渡す前に、重ねられた前記リードフレー
    ムを押さえる工程を設けたことを特徴とする請求項6な
    いし請求項8のいずれか一項に記載の半導体製造装置に
    おけるリードフレームの供給方法。
  10. 【請求項10】 前記リードフレームを重ねる際に、前
    記把持爪による把持が解除された前記リードフレーム
    を、前記一つの把持爪により把持されているリードフレ
    ームまで強制的に送る工程を設けたことを特徴とする請
    求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載の半導体製
    造装置におけるリードフレームの供給方法。
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