JP3289982B2 - 包装容器製造用材料のストリップ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、引張りタブを含む開口
装置を有する包装容器の製造のための材料のストリップ
に関する。

【０００２】

【従来の技術】液体食品、例えばミルクまたはジュース
の包装のための使い捨て式包装容器は、紙と、樹脂と、
恐らくガス障壁材料との層を含む積層包装材料から通常
製造される。該包装材料は、曲げおよび密封によって水
密の平行六面体状包装容器に形成されるストリップまた
は単一のシートの形状を有している。包装積層材のスト
リップから水密の平行六面体状包装容器を製造する周知
の代表的な機械は、米国特許第４，５８０，３９２号に
示される。

【０００３】上述の型式の包装容器は、種々な型式の開
口装置を備えている。周知のものは、その一端が包装容
器の外側へ分離可能に結合される引張りタブを使用し、
従って、該引張りタブは、通常包装容器の上部のシール
に沿って包装容器の一部を引裂くために消費者によって
使用されてもよい。この型式のタブは、ストリップ材料
の製造と同時にストリップ材料へ付着され、その後、材
料のストリップは、ロールに巻き上げられ、該ロール
は、材料のストリップが包装容器に形成されるべきであ
る包装機へ輸送される前に取扱われて恐らく貯蔵され
る。引張りタブが仕上げられる包装容器の外側から近接
可能でなければならず、即ち、包装容器のシール継手を
貫通せねばならないため、該タブは、包装容器の内部へ
後で向きを変えられる材料のストリップの面にわたって
延びて、材料のストリップの長手方向端縁の少くとも外
へ延びる様に材料のストリップに設置されねばならな
い。材料のストリップが材料のロールの形状を有すると
き、従って、該ロールの一側面は、引張りタブの幾分突
出す部分を示し、該タブは、この場合には該ロールが輸
送、貯蔵および包装機内への設置の際に取扱われるとき
に容易に損傷される。該問題は、或る保護材料、例えば
波形厚紙の円板によって被われる該ロールの側部によっ
て解決可能であるが、これ等は、大きくて取扱いにくく
その上、処理されねばならない廃棄材料の量を増大す
る。

【０００４】

【発明の要約】本発明の目的は、巻かれる材料のストリ
ップの端面または側面に配置される引張りタブへの損傷
の危険を低減または完全に排除するのを可能にする装置
を提供することである。

【０００５】本発明の別の目的は、引張りタブが材料の
ストリップへの付着後に材料のストリップの長手方向一
端縁を越えて如何なる部分も突出さない引張りタブを装
着される材料のストリップを提供することである。

【０００６】本発明の別の目的は、労力の投入または費
用における有意の増大なしに製造可能である前記型式の
材料のストリップを提供することである。

【０００７】上述の目的およびその他の目的は、引張り
タブが部材のストリップの一側面の一部にわたってほぼ
横方向へ延び、材料のストリップの長手方向の一端縁を
まわり材料のストリップの他の側面の一部にわたってほ
ぼ横方向へ延び、該端縁が引張りタブのための切除部を
有し、その切除部が、材料のストリップの前記端縁から
内方へ延びる切り込みの形状を有し、該切除部の深さ
が、引張りタブの折り曲げ領域を材料のストリップの実
際の端縁線内に完全に位置させる様なものであることを
特徴とする、引張りタブを含む開口装置を有する包装容
器の製造のための材料のストリップを提供することによ
り達成される。

【０００８】本発明による材料のストリップの好適実施
例は、従属請求項から認められる特徴を更に与えられ
る。

【０００９】タブが、またはもっとよく述べればタブの
折り曲げた部分が、材料のストリップの端縁を越える任
意の部分を伴って延びない様な寸法の切除部を材料のス
トリップの長手方向一端縁に与えることにより、材料の
ストリップで形成されるロールの側面を越えて延びるタ
ブの部分の問題は、簡単な態様で回避される。該解決
は、簡単で複雑でなく、保護パッキング等の必要性を回
避する。

【００１０】以下、本発明を理解するために不可欠の詳
細のみを示す添付図面を参照して本発明による材料のス
トリップの好適実施例を詳細に説明する。

【００１１】

【実施例】図１に示す包装材料のストリップ１は、好ま
しくは熱可塑性の均質な樹脂材料で両側を被われる繊維
質材料の層を含む可撓性積層材で作られる。材料のスト
リップは、例えばアルミニウム箔またはその他の型式の
ものの様なガス障壁材料の他の層を含んでもよい。材料
のストリップが例えば米国特許第４，５８０，３９２号
に示される包装機によって製造される型式の平行六面体
状包装容器の製造に対して意図されるとき、材料のスト
リップは、包装容器への包装材料の曲げおよび成形を容
易にする折り線のパターンを含む。各包装容器に対し
て、図１に示す２本の横方向切断線２の間の距離に相当
する材料の所定の長さが使用される。該切断線は、材料
が後で分離される想像線に過ぎない。従って、記載され
る材料のチューブは、例えば平行六面体状包装容器の製
造に好適であるが、材料の型式および包装容器の型式
は、本発明について重要ではない。肝要なことは、本発
明による材料のストリップが材料のストリップ１の長手
方向に対して少くとも部分的に横方向へ延びて付着され
る引張りタブ３を示すことのみである。該引張りタブ３
は、前述の想像切断線２の各々の１本に沿って同一の態
様で設置される。引張りタブの長さは、包装容器の型式
と、引張りタブ３の剥ぎ取りによって開放しようとする
開口可能な領域の寸法とに依存して変更されてもよい。
引張りタブを有する開口装置を含む型式の代表的な包装
容器は、米国特許第４，７８７，５０７号に示される。

【００１２】図２では、本発明による引張りタブ３が材
料のストリップ１の端縁に如何に設置されて折り重ねら
れるかを拡大して示される。引張りタブ３は、２つの部
分、即ち部分３′を有し、部分３′は、包装材料のスト
リップ１の表面上に横方向へ延びて該表面に固定され、
個々の包装容器への材料のストリップ１の成形後に包装
容器の内部に向って向きを変えられる。タブ部分３′
は、開口可能な領域の長さに相当する長さを有してい
る。個々の包装容器への材料のストリップ１の成形後、
タブ部分３′は、包装容器の上部の横方向シール内に配
置され、一層正確には材料のストリップの内部を被い相
互に対して密封される熱可塑性材料の２層の間に配置さ
れる。所望により、材料のストリップ１は、タブ部分
３′に沿って延びる引裂き孔線を備えてもよい。しかし
ながら、これは、図示されない。

【００１３】引張りタブ３の他端は、材料のストリップ
１の長手方向に対して特定の角度で主として横方向へ延
びるタブ部分３″を形成する。しかしながら、引張りタ
ブ３は、材料のストリップ１の外側へ、即ち、個々の包
装容器へ成形後に包装の外側を形成する材料の側へ、分
離可能に結合される折り曲げられるタブ部分３″により
材料のストリップ１の長手方向一端縁４に折り重ねられ
る。以下、表現の「内側」および「外側」は、材料のス
トリップの両側を示すために使用される。タブ部分３″
は、端縁４に対して９０゜の角度で延びてもよいが、好
ましくは、タブ部分３′に対して、即ち、材料のストリ
ップ１を横切って直角に延びる線に対して、角度ｖで延
びる様な態様で包装材料の外側に分離可能に結合され
る。角度ｖは、好ましくは１０゜と６０゜との間の値に
なり、取扱いおよび開口性の観点から特に有利な実施例
は、該角度がほぼ３０゜であれば達成される。ここに、
タブ部分３″は、包装機の方向に対して、即ち、包装機
において個々の包装容器へ成形する際に材料のストリッ
プが走行する方向に対して、後方へ延びる様な方向へ曲
げられる。該包装機の方向は、図１に矢印５で示され
る。包装機の方向に対して僅かに後方へタブ部分３″を
曲げることにより、材料のストリップ１の前方への送給
の際にタブ部分３″の粘着または任意のその他の態様の
損傷が回避される。タブ部分３″は、前述の様に、包装
材料のストリップの外側に分離可能に結合され、好まし
くはこれは、タブ部分３″が包装材料のストリップ１の
外側樹脂層へシール点６において結合される様に、点加
熱によって実施される。材料のストリップの端縁４から
遠く面するタブ部分３″の最も外側の端部は、好ましく
は、包装容器が開口されるべきときに消費者に対して容
易に近接可能である様にシール点を欠く。

【００１４】本発明によると、包装材料のストリップ１
の端縁４は、引張りタブ３に対する幾つかの切除部７を
示し、これ等の切除部は、想像切断線２のほぼ端部にお
いてタブを有する材料のストリップの端縁４に沿って等
間隔に設置される。従って、切除部７の位置は、引張り
タブの位置に一致し、従って、これ等のタブは、好まし
くは円の弧の形状を有する切除部７のほぼ中心で端縁４
に折り重ねられるこれ等の部分でおわる。包装材料の外
側への引張りタブ３のタブ部分３″の折り曲げおよび取
付けは、特に角度ｖが比較的大きく選択されるとき、引
張りタブ３の折り曲げられる部分の一部が折り曲げ領域
自体を越えて突出すことを課し、しかしながら、これ
は、タブが実際の端縁線４内に完全に位置することを切
除部７が保証するため、重要ではない。しかしながら、
これに対する前提条件は、切除部７が充分な深さを有す
ることであり、最小の深さは、式 sin ｖ×ｂによって
簡単に定められ、ここに、ｖは、タブの２つの部分の間
の折り曲げの前述の角度であり、ｂは、タブの巾に等し
い。好ましくは、切除部７は、タブ３の折り曲げが切除
部７に位置する端縁線４の弧状部分に直接の接触をなさ
なくても所望の結果を保証するために幾分一層深く作ら
れる。６ｍｍの代表的なタブ巾では、これは、０．２ｍ
ｍの最小切除部深さを与える。

【００１５】本発明により切除部７において折り曲げら
れ付着される引張りタブ３を有する材料のストリップ１
は、巻き上げられた状態では材料のコンパクトなロール
を形成し、その一側面は、引張りタブ３の突出す部分を
完全に欠く。該側面は、その代りに切除部７を有してい
るが、該切除部は、本来の端縁線４に対して非常に小さ
くかつ少数なので、該ロールの側部の小部分を占めるに
過ぎず、該ロールを決して弱めないか、または如何なる
その他の欠点をも課さない。切除部７の形成は、好まし
くは材料のストリップの端縁の切断と同時に、またはそ
の直後に、即ち、材料のストリップ１の巾が定められる
際の加工の瞬間に、なされ、これは、引張りタブ３の付
着の前に生じる。

【００１６】本発明により、引張りタブ３は、巻き上げ
られる材料のストリップの總ての常態の取扱いの際に完
全に保護されることが保証される。従って、材料のスト
リップは、該側面において如何なる保護層をも必要とし
ないが、引張りタブを持たないロールと正確に同様に取
扱い可能であり、即ち、塵埃から保護するために収縮フ
ィルム等の層で単に被われてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による材料のストリップの一部の図。

【図２】本発明による材料のストリップの引張りタブを
備える部分の拡大図。

【符号の説明】

１ 包装材料のストリップ ３ 引張りタブ ３′ タブ部分 ３″ タブ部分 ４ ストリップの端縁 ７ 切除部 ｖ 角度 ｂ タブの巾

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 引張りタブ（３）を含む開口装置を有す
   る包装容器の製造用材料のストリップ（１）において，
   前記引張りタブ（３）が、前記材料のストリップ（１）
   の一側面の一部にわたってほぼ横方向へ延び、該材料の
   ストリップ（１）の長手方向一端縁（４）をまわり該材
   料のストリップ（１）の他の側面の一部にわたってほぼ
   横方向へ延び，該端縁（４）が、該引張りタブ（３）の
   ための切除部（７）を有し、 前記切除部（７）が、前記材料のストリップの前記端縁
   から内方へ延びる切り込みの形状を有し，該切除部の深
   さが、前記引張りタブ（３）の折り曲げ領域を該材料の
   ストリップの実際の端縁線（４）内に完全に位置させる
   様なものである ことを特徴とする材料のストリップ。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の材料のストリップにお
   いて，前記切除部（７）が、円の弧の形状を有すること
   を特徴とする材料のストリップ。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の材料の
   ストリップにおいて，前記引張りタブ（３）の一端ない
   しタブ部分（３′）が、前記材料のストリップ（１）に
   固定的に結合され，一方、該引張りタブの他端ないしタ
   ブ部分（３″）が、該材料のストリップ（１）から形成
   される包装容器の外側を形成する用に意図される該材料
   のストリップ（１）の反対側に分離可能に結合されるこ
   とを特徴とする材料のストリップ。
4. 【請求項４】 請求項３に記載の材料のストリップにお
   いて，前記材料のストリップ（１）に分離可能に結合さ
   れる前記タブ（３）の端部ないしタブ部分（３″）が、
   該材料のストリップ（１）に固定的に結合される該タブ
   （３）の端部ないしタブ部分（３′）に対して角度ｖに
   おいて延びることを特徴とする材料のストリップ。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の材料のストリップにお
   いて，前記角度ｖが、１０゜と６０゜との間であること
   を特徴とする材料のストリップ。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の材料のストリップにお
   いて，前記角度ｖが、３０゜であることを特徴とする材
   料のストリップ。
7. 【請求項７】 請求項４から請求項６のいづれか１つの
   項に記載の材料のストリップにおいて，前記切除部
   （７）の深さが、少くともsin ｖ×ｂに等しく、ここ
   に、ｂ＝タブ巾であることを特徴とする材料のストリッ
   プ。